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目次
この章では、アップグレードの考慮事項および CVP アップグレードを実行するために使用できる方法に関する概要を示します。
通常、アップグレードを実行する期限付きメンテナンス ウィンドウがあります。 多数の CVP Server が存在するときに、1 回のメンテナンス ウィンドウですべてのサーバをアップグレードできないことがあります。 CVP には、大規模な CVP 展開でアップグレード プロセスを分割するのに役立つアップグレード方法があります。 CVP ユニットおよびマルチフェーズ アップグレードの概念を使用して、複数のメンテナンス ウィンドウで実行できる複数のステップにサーバのアップグレードを分割できます。
一部の Unified CVP 展開は、コール パスが CVP Server のサブセットのみを通過するように、論理的に分割されます。 サーバのこれらの論理的なグループ化を CVP ユニットと呼びます。 CVP ユニットは、コールの処理に関与する可能性のあるすべての VXML Server、コール サーバ、および Reporting Server によって構成されます。 これには、フェールオーバー マシン、VXML ゲートウェイがコールを転送できるその他の CVP ユニット、およびサブルーチン要素によって呼び出される VXML アプリケーションを格納するすべての VXML サーバが含まれます。
複数の CVP ユニットが含まれる CVP 展開では、一度に 1 つのユニットをアップグレードできます。 この方法は、コール センターが H.323 から SIP に移行していて、かつコール処理を継続しながら、リスクを最小限に抑える必要がある場合に、非常に役立つことがあります。 CVP ユニットは、ユニット内のすべてのコンポーネントがアップグレードされるまで、オフラインのままである必要があります。
Unified CVP 展開の例(VXML Server、コール サーバ、Reporting Server、およびコール パス)を以下に示します。
図には、2 つの論理 CVP ユニットが示されています。 1 つのユニットから他方のユニットに移動するコール パスがないため、これらのユニットは論理ユニットになります。
以下のシナリオは、CVP ユニットをアップグレードする方法示す例です。
シナリオ 1:メンテナンス ウィンドウで関連するサーバの CVP ユニットのアップグレード
各論理ユニットは個別にアップグレードできます。 CVP ユニットのアップグレードは、次の項で説明されているマルチフェーズ アップグレード方法を使用して、さらに分割できます。
マルチフェーズ アップグレードは、Unified CVP Server のサブセットをアップグレードし、コール処理を再開する機能です。 マルチフェーズ アップグレード プロセスでは、時間の経過でアップグレードを分割する追加の方法を提供します。 CVP 展開に複数の CVP ユニットが存在する場合、マルチフェーズ アプローチを使用して各ユニットをアップグレードできます。
マルチフェーズ アップグレードでは、以下の順序で、すべてのコンポーネントをアップグレードする必要があります。
1 つのカテゴリのすべてのサーバを 1 つのメンテナンス ウィンドウでアップグレードする必要はありません。 ただし、Unified CVP 展開または CVP ユニットの次のコンポーネントのセットに移る前に、1 つのタイプのすべての CVP コンポーネントをアップグレードする必要があります。
以下のシナリオは、マルチフェーズ アップグレードの実装方法を示す例です。
CVP ユニットまたはマルチフェーズ アップグレード、あるいはその両方を計画するときに、以下のアップグレードに関する考慮事項を確認してください。
製品のアップグレードを複数のステップに分割するときに、以下の点を考慮することは重要です。
注意 |
展開がアップグレード順序に沿って実行されず、その展開がコールを処理した場合、一部のコール データは失われるおそれがあります。 たとえば、7.0(2) Reporting Server がメッセージを 9.0(1) コール サーバから受信する場合、そのコールに関する CVP 9.0(1) で導入された新しいフィールドやメッセージはいずれも保持されません。 |