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目次
コールは、スキル グループ内のメンバーシップまたはプレシジョン キューに設定された資格に基づいてエージェントにキューイングされます。
管理者は、この章で説明するすべてのツールへのフル アクセスが可能です。
スーパーバイザは、[スキル グループ(Skill Groups)] へのアクセスが制限されており、[属性(Attributes)] および [プレシジョン キュー(Precision Queues)] には表示専用でアクセスできます。
プレシジョン キューを作成する際は、そのキューの一部となる属性を識別し、そのキューをスクリプトに実装します。 新しい属性をエージェントに割り当てると、エージェントは、その属性が識別されたプレシジョン キューに自動的に関連付けられます。
属性を設定するには、[Unified CCE 管理者による管理(Unified CCE Administrator Manage)] > [属性(Attributes)] インターフェイスに移動します。
管理者には、属性を設定するためのフル権限があります。 スーパーバイザは、Attributes ツールに表示専用でアクセスできます。 スーパーバイザは、Agents ツールの [属性(Attributes)] タブで、監視対象エージェントの属性を設定できます。
ステップ 1 | [属性の一覧(List of Attributes)] ウィンドウで、編集する属性名の一覧をクリックします。 これによって、[属性の編集(Edit Attribute)] ウィンドウが開きます。 |
ステップ 2 | 名前、説明、またはデフォルトを変更します。 注:属性のタイプは変更できません。 |
ステップ 3 | [保存(Save)] をクリックします。 |
ステップ 1 | [属性の一覧(List of Attributes)] ウィンドウから、削除する属性に対応するゴミ箱アイコンをクリックします。 |
ステップ 2 | 確認メッセージで、[はい(Yes)] をクリックします。 |
プレシジョン キューは、プレシジョン ルーティングの主要コンポーネントであり、スキル グループ ルーティングに代わる多次元のルーティングを実現します。
Unified CCE のスクリプティングを使用して、発信者の明確なニーズに最も適したエージェントにコールが転送されるよう、プレシジョン キューを動的にマッピングすることができます。
プレシジョン ルーティングを設定するには、次のことを行う必要があります。
エージェントをプレシジョン キューに追加する必要はありません。エージェントはそれぞれの属性に基づいて自動的にプレシジョン キューのメンバーになります。 プレシジョン キューがボストンに住むエージェント、流暢なスペイン語を話すエージェント、および装置の特定の部品に関するトラブルシューティングにおいて熟達したエージェントを必要とする場合、Boston = True、Spanish = True、および Repair = 10 の属性を持つエージェントが自動的にプレシジョン キューに加えられます。 装置に関するヘルプを必要とする、ボストン在住のスペイン人の発信者は、そのエージェントにルーティングされます。
プレシジョン キューには、次のものが含まれます。
[Unified CCE 管理者による管理(Unified CCE Administrator Manage)] > [エージェント(Agent)] > [プレシジョン キュー(Precision Queues)] に移動して、プレシジョン キューを設定します。
管理者には、プレシジョン キューを設定するためのフル権限があります。 スーパーバイザは、Precision Queues ツールに表示専用でアクセスできます。
プレシジョン キューを作成する前に、次の処理を行う必要があります。
どのプレシジョン キューにも手順が存在する必要があります。
どの手順にも式が存在する必要があります。 式とは、属性の項の集合です。
プレシジョン キューの最終手順でなければ、その手順に対して Consider If 式を入力できます。 Consider If 式は、追加の基準に対してコールを(手順内で)評価します。 コールが Consider If 式のある手順に到達するたびに、式が評価されます。 式の値が true として返された場合、コールはその手順の対象となります。 値が false を戻した場合は、コールは次の手順に移ります。 手順に対して式が指定されていない場合は、その手順は常にコールに対して考慮されます。
Consider If 式を追加するには、[Consider If] ボックスに式を入力します。 または、スクリプト エディタを使用して式を構築し、それをコピーして [Consider If] ボックスに貼り付けます。 Consider If 式で使用されるオブジェクトは、大文字と小文字を区別します。 プレシジョン キューに追加するすべての Consider If 式は、有効でなくてはなりません。 無効な式を追加すると、プレシジョン キューを保存できません。 式が有効であることを確認するには、Script Editor を使用して式を作成し、評価します。
有効な Consider If 式が無効になる可能性もあります。 たとえば、プレシジョン キューを作成、または更新した後に、式で使用されたオブジェクトを削除すると、その式は有効ではなくなります。
Consider If 式の例
高度な例として、5 つの手順があるプレシジョン キューで、手順 1 に Consider If 式として [発信者はプレミアム メンバー(Caller is Premium Member)] が付加されている場合について考えます。
プレミアム カスタマーではない発信者 John が、1-800-repairs にコールしたとします。 John のコールはこのプレシジョン キューにルーティングされます。
全体としてみると、カスタマーは連続する各手順を使用して、対応可能なエージェントのプールを広げていくことになります。 最終的に、「最後の」手順(最も大きい番号の手順)に到達すると、コールは潜在的に非常に大きなエージェント プールで待機しています。 手順が進むごとに、コールが処理される機会が増加します。 また、これにより、最も価値があり、スキルの高いエージェントを早めにプレシジョン キューの手順に入れることができます。 コールは、後の手順であまり適切でないエージェントに回される前に、まず、そのような最適なエージェントに到達します。
ステップ 1 | 一覧ページで、編集するプレシジョン キューのハイパーリンク名に移動するか、この名前を検索します。 |
ステップ 2 | [名前(Name)] をクリックして [編集(Edit)] ページを開きます。 |
ステップ 3 | 変更して保存します。 |
プレシジョン キューをスクリプトで動的に参照しているときに、プレシジョン キューに対してキューイングされたコールが存在する場合、プレシジョン キューを削除できます。 ただし、ルータは、すべてのコールがキューからなくなるまでプレシジョン キューを使用可能なままにします。 プレシジョン キューがいったん削除されると、そのプレシジョン キューに対して新規コールはキューイングされません。
ステップ 1 | [プレシジョン キューの一覧(List of Precision Queues)] ページで、削除するプレシジョン キューを選択します。 |
ステップ 2 | [X] アイコンをクリックします。 プレシジョン キューを削除するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。 |
ステップ 3 | キューを削除するには、[OK] をクリックします。 |
コンタクト センターにプレシジョン ルーティングを実装するには、スクリプトを作成する必要があります。
スクリプトでは、設定済み(静的)および動的なプレシジョン キュー ノードを作成し、使用できます。
プレシジョン キュー スクリプト ノードを使用して、必要な能力を持つエージェントが対応可能になるまで、発信者の要件に基づいてコールをキューイングします。 このノードには複数のエージェント選択基準が含まれ、各手順に分けられています。
1 つのコールを複数のプレシジョン キューにキューイングできます。 いずれかのプレシジョン キューでエージェントが対応可能になると、コールはそのリソースにルーティングされます。 1 つのプレシジョン キュー ノードで複数のプレシジョン キューを参照することはできません。 ただし、複数のプレシジョン キュー ノードを順次実行して参照することは可能です。
プレシジョン キュー ノードには [優先度(Priority)] フィールドがあります。このフィールドでは、初期のキューイング優先度を設定して、別のノードを使用する他のターゲットにキューイングされた他のコールに対し、このノードで処理されるコールをどの程度優先させるかを指定します。 優先度は、1(最高)から 10(最低)までの整数で指定します。 デフォルト値は 5 です。
エージェントが応対可能になったときに、複数のコールがプレシジョン キューにキューイングされていた場合は、優先度の値が最も小さいコールが最初にターゲットへルーティングされます。 たとえば、2 つのコールがキューイングされているプレシジョン キューのエージェントが対応可能になったとします。 一方のコールが優先度 3 で、もう一方のコールが優先度 5 の場合は、値の小さい優先度 3 のコールがプレシジョン キューにルーティングされ、もう一方のコールはキューに残ります。 2 つのコールの優先度が同じ場合は、先にキューイングされたコールが先にルーティングされます。
VRU(音声応答装置)スクリプトの指示は、VRU に送信されません。 コールがプレシジョン キュー ノードに入ったときに、使用可能なリソースがない場合、コールはプレシジョン キューにキューイングされます。そのコールがまだ VRU にない場合、コールはそのノードからデフォルト VRU に転送されます。 その後、スクリプト フローはただちに成功分岐を通過します。 スクリプトは引き続き外部スクリプト実行ノードを使用して、エージェントが対応可能になるまでコールを保留にしている間の動作を VRU に指示します。 このノードでは、保留音楽を再生するネットワーク VRU スクリプトを呼び出すのが一般的です。アナウンスを一定間隔で挿入する場合もあります。 また、スクリプト フローでは、他のキューイング ノードを使用して他のターゲット(スキル グループ キューイングやエージェント キューイングなど)に同じコールをキューイングすることもできます。
プレシジョン キューは、それぞれ待機時間が設定された 1 つまたは複数の時間ベースのステップを使用して、内部で設定されます。 コールがキューイングされると、最初のステップが開始され、タイマーが始動します。 これは、スクリプトの実行パスが成功ノードから抜け出て、新しいノード(スクリプト実行など)がターゲットされても起こります。
最初のステップのタイマーが終了すると、制御は 2 番目のステップに移ります(そのステップが存在する場合)。同様にして以降のステップにも制御が移っていきます。 コールがキューに留まり、実行を待つステップが存在する限り、コールは、プレシジョン キュー ノードを離れた後にたどるパスに関係なく、内部的にステップ間を移動し続けます。 2 つ以上のプレシジョン キューにキューイングされたコールは、内部的に並行して各プレシジョン キューのステップを通過します。 プレシジョン キューの最後のステップに到達したコールは、ルーティング、放棄、または終了させられるまで、そのステップ上にキューイングされ続けます。
組織のルーティング ニーズに合わせてスキル グループまたはプレシジョン キューを使用する場合について考えます。 まず、2 つの方法を区別することが重要です。
スキル グループとは、能力の属性定義の集合です。 たとえば、英国での販売を担当する営業担当者など、事前に定義された特徴の集合などがあります。 このスキル グループは「English sales」と呼ぶことができます。このグループ内のエージェントを(おそらくは経験に基づき)2 つのタイプの能力に分ける場合、English Sales 1 と English Sales 2 のように 2 つの別個のスキル グループを設定する必要があります。 次に、エージェントの能力に基づいて、そのエージェントを一方のグループに関連付けます。 これには、スキル グループにアクセスし、そこに追加するエージェントを特定します(またはそのスキル グループをそのエージェントに追加します)。 要するに、スキル グループを作成するには、まず、English Sales 2 など、各エージェントに求める属性の組み合わせに関する概念を築きます。
スキル グループとは対照的に、プレシジョン キューは属性定義を分類し、エージェントの集合を属性レベルで形成します。 プレシジョン キューの属性レベルに一致するエージェントは、そのプレシジョン キューに関連付けられます。
プレシジョン キューを使用する場合、前述の English sales の例では、English と Sales の属性の定義と、それらの特徴を持つエージェントをその属性に関連付ける作業を伴います。 プレシジョン キュー English Sales は、それらの特徴を持つすべてのエージェントをプレシジョン キューに動的にマップします。 また、さらに複雑な能力属性を定義して、エージェントに関連付けることもできます。 それによって、1 つのプレシジョン キューで、英語能力 10、販売能力 5 のように複数の能力検索を組むことができます。
このプレシジョン キューの例をスキル グループに分けるには、英語能力 10 と販売能力 5 という 2 つの別個のスキル グループを設定する必要があります。 プレシジョン キューを使用すると、エージェントを属性別に振り分けることができます。 スキル グループを使用する場合は、1 つのスキル グループを混合として定義し、そのスキル グループを関連するエージェントに結び付ける必要があります。
プレシジョン ルーティングは、従来のルーティングを拡張するものであり、これに置き換わるものです。 従来のルーティングでは、エージェントが属するすべてのスキル グループを調べ、ビジネス ニーズに対応するスキルの階層を定義します。 ただし、従来のルーティングには 1 次元の性質による制限があります。
プレシジョン ルーティングは、簡単な設定、スクリプティング、およびレポートを使用した多次元のルーティングを提供します。 エージェントは、能力を示す複数の属性で表されます。これにより、各エージェントの能力が正確に公開され、ビジネス価値が向上します。
ルーティング ニーズがあまり複雑でない場合、1 つまたは 2 つのスキル グループを使用することを検討してください。 ただし、管理の容易な 1 つのキューに 10 もの能力レベルを含む検索を実施する場合は、プレシジョン キューを使用してください。
スキル グループとは、同じタイプの要求を処理するための、同じ能力セットを共有するエージェントの集まりです。 たとえば、同じ言語を話すエージェントや、請求に関する問い合わせに対応できるエージェントの集まりなどです。
エージェントは、最大で 15 個のスキル グループのメンバーになることができます。 各スキル グループは、音声、チャット、または電子メールなどの特定のメディア ルーティング ドメイン(MRD)に関連付けられます。
Cisco Unified Intelligence Center(CUIC)レポートを使用し、スキル グループ内のエージェント アクティビティを表示したり、スキル グループ間のコール分配をモニタしたり、スキル グループ間でパフォーマンスを比較したりできます。
インターフェイスに移動し、スキル グループを設定します。
管理者には、スキル グループを設定するためのフル権限があります。 スーパーバイザは、すべてのスキル グループを表示できますが、スキル グループの追加や削除はできません。 スーパーバイザには、[スキル グループ メンバー(Skill Groups Members)] タブで監視対象のエージェントを追加および削除する権限があります。
管理者はエージェントを削除できます。 スーパーバイザが削除することはできません。
ステップ 1 | [スキル グループの一覧(List of Skill Groups)] を表示します。 |
ステップ 2 | 削除するスキル グループの名前の横にあるゴミ箱アイコンをクリックします。 |
ステップ 3 | 削除するメッセージに対して、[はい(Yes)] と応答します。 削除されるスキル グループがマークされます。 完全に削除するには、Configuration Manager から削除する必要があります。 正常に削除されたことを示すメッセージか、削除できない理由を示すメッセージが表示されます。 |