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目次
TFTP サーバは、Cisco Unified Communications Manager への接続パラメータを定義するデバイス コンフィギュレーション ファイルを保存します。 通常は、デバイスのリセットが必要となる変更を Cisco Unified Communications Manager で行うたびに、その変更がデバイスのコンフィギュレーション ファイルに自動的に反映されます。
コンフィギュレーション ファイルには、デバイスで実行するイメージ ロードに関する情報も含まれています。 このイメージのロードが、デバイスに現在ロードされているイメージと異なる場合、そのデバイスは TFTP サーバと交信して、必要なロード ファイルを要求します。 イメージ ロードのサイズのために、デバイスと TFTP サーバの間で TCP ポート 6970 が開いている必要があります。
次の条件に該当する場合、デバイスは、TFTP サーバにある XmlDefault.cnf.xml という名前のデフォルト コンフィギュレーション ファイルにアクセスします。
自動登録が Cisco Unified Communications Manager で有効になっている。
デバイスをまだ Cisco Unified Communications Manager データベースに追加していない。
初めて登録されるデバイスである。
(注) |
コンフィギュレーション ファイル内のデバイス セキュリティ モードが Authenticated または Encrypted に設定されているが、デバイスで CTL ファイルや ITL ファイルをまだ受信していない場合は、安全に登録できるように、デバイスはファイルの取得を 4 回試みます。 |
自動登録が有効になっておらず、デバイスが Cisco Unified Communications Manager データべースにまだ追加されていない場合、登録要求は拒否されます。 この場合、デバイスの画面には [アウトオブサービス(Out of service)] と表示されます。
Cisco DX シリーズ デバイスは SEPmac_address.cnf.xml という名前のコンフィギュレーション ファイルにアクセスします(mac_address はデバイスのイーサネット MAC アドレス)。 CTL または ITL がインストールされている場合、デバイスは代わりに SEPmac_address.cnf.xml.sgn という名前のコンフィギュレーション ファイルにアクセスします。 デバイスが最初に設定されるとき、Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウにある [説明(Description)] フィールドには事前に値が設定されます。 MAC アドレスはデバイスを一意に識別します。
デバイスから、 フィールドを確認します。 を選択し、[MAC アドレス(MAC Address)]
デバイスの背面にある MAC ラベルを確認します。
デバイスの Web ページを表示し、[デバイス情報(Device Information)] ハイパーリンクをクリックします。
デバイスを設置する前に、Cisco Unified Communications Manager データベースにエンドポイントを追加する方法を選択する必要があります。
次の表に、デバイスを Cisco Unified Communications Manager データベースに追加する方法の概要を示します。
方法 |
MAC アドレスの必要性 |
注記 |
---|---|---|
自動登録 |
いいえ |
電話番号の自動割り当てが可能です。 |
Tool for AutoRegistered Phones Support(TAPS)を使用した自動登録 |
いいえ |
自動登録および一括管理ツール(BAT)が必要です。[Cisco Unified CMの管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] とデバイスで情報を更新します。 |
Cisco Unified Communications Managerの管理 |
はい |
デバイスを個別に追加する必要があります。 |
Cisco Unified Communications Manager 一括管理ツール |
はい |
複数のデバイスを同時に登録できます。 |
セルフプロビジョニング |
いいえ |
ユーザが各自のデバイスをプロビジョニングできます。 |
デバイスを設置する前に自動登録を有効にすると、次の操作が可能になります。
デバイスから MAC アドレスを事前に収集せずに、デバイスを追加する。
IP テレフォニー ネットワークにデバイスを物理的に接続するときに、Cisco Unified Communications Manager データベースをデバイスに自動的に追加する。 自動登録の実行中、Cisco Unified Communications Manager により、電話番号がその順序に従って、デバイスに順次自動的に割り当てられる。
デバイスを Cisco Unified Communications Manager データベースに迅速に入力し、電話番号などの設定を Cisco Unified Communications Manager から変更する。
自動登録されたデバイスを新しい場所に移動し、電話番号を変更しないまま別のデバイス プールに割り当てる。
(注) |
自動登録は、ネットワークに追加するデバイスが 100 台未満の場合に使用することを推奨します。 100 台を超えるデバイスをネットワークに追加するには、一括管理ツール(BAT)を使用します。 |
自動登録は、デフォルトでは無効になっています。 自動登録を使用しない方がよい場合もあります。たとえば、デバイスに特定の電話番号を割り当てる場合や、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』で説明されているように、Cisco Unified Communications Manager とのセキュア接続を使用する場合です。 自動登録の有効化の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』の「Autoregistration" "Setup」の項を参照してください。
自動登録と TAPS(Tool for Autoregistered Phones Support)を使用すると、デバイスから MAC アドレスを事前に収集せずに、デバイスを追加できます。
TAPS は、一括管理ツール(BAT)と連携し、Cisco Unified Communications Manager データベースにダミー MAC アドレスを使用して既に追加されている一連のデバイスを更新します。 MAC アドレスを更新し、事前定義された設定をダウンロードするには、TAPS を使用します。
(注) |
自動登録と TAPS は、ネットワークに追加するデバイスが 100 台未満の場合に使用することを推奨します。 100 台を超えるデバイスをネットワークに追加するには、一括管理ツール(BAT)を使用します。 |
TAPS を利用するには、管理者またはエンド ユーザが TAPS の電話番号をダイヤルして、音声プロンプトに従います。 このプロセスが完了した後、デバイスには電話番号とその他の設定値が含まれており、デバイスは正しい MAC アドレスを使用して [Cisco Unified CMの管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] で更新されています。
TAPS が機能するためには、[Cisco Unified CMの管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)]( )で自動登録が有効になっている必要があります。
(注) |
Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを混合モードに設定すると、自動登録は自動的に無効になります。 Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを非セキュア モードに設定すると、自動登録は自動的には有効になりません。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』を参照してください。
デバイスを Cisco Unified Communications Manager データベースに個別に追加できます。 追加するには、まず各デバイスの MAC アドレスを取得する必要があります。
Cisco Unified Communications Manager 一括管理ツール(BAT)では、複数のデバイスの登録など、バッチ操作を実行できます。
一括管理ツールの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』を参照してください。
ステップ 1 | 各デバイスの MAC アドレスを取得します。 |
ステップ 2 | Cisco Unified Communications Managerから、 の順に選択します。 |
ステップ 3 | [新規追加(Add New)] をクリックします。 |
ステップ 4 | [電話のタイプ(Phone Type)] を選択し、[次へ(Next)] を選択します。 |
ステップ 5 | [デバイス プール(Device Pool)]、[デバイス セキュリティ プロファイル(Device Security Profile)] などのデバイス固有のパラメータの詳細を入力します。 |
ステップ 6 | [保存(Save)] をクリックします。 |
ステップ 7 | [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] で、 の順に選択し、既存の一括管理ツール テンプレートを使用してデバイスを追加します。 |
セルフ プロビジョニング機能を使用すると、ユーザが自分のデバイスを設定できるため、管理者の労力が軽減されます。 セルフプロビジョニングが有効な場合、ユーザはデバイス設定時に自分のクレデンシャルを入力します。 デバイスの MAC アドレスやその他の設定情報は、Cisco Unified Communications Manager サーバと共有されます。
セルフプロビジョニングには、Cisco Unified Communications Manager リリース 10.0 以降が必要です。 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Self-Provisioning」の章を参照してください。
ステップ 1 | [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] で、 に移動します。 |
ステップ 2 | セルフプロビジョニングを [有効(Enabled)] に設定します。 |
ステップ 3 | に移動します。 |
ステップ 4 | セルフ サービス ユーザ ID を設定します。 |
ステップ 5 | に移動し、認証モードを選択します。 |
ここでは、Cisco Unified Communications Manager にユーザを追加する手順について説明します。 使用しているオペレーティング システムと、ユーザの追加方法に応じて、この項の手順のいずれかに従ってください。
LDAP ディレクトリを使用していない場合は、ユーザを Cisco Unified Communications Manager に直接追加することができます。
(注) |
LDAP が同期している場合、ユーザを Cisco Unified Communications Manager に追加することはできません。 |
ステップ 1 | [新規追加(Add New)] をクリックします。 [エンド ユーザの設定(End User Configuration)] を選択して、 ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 2 |
このウィンドウの [ユーザ情報(User Information)] ペインで、次の情報を入力します。
|
ステップ 3 | [Save] をクリックします。 |
ステップ 4 | デバイス モデルの指定に進みます。 |
ユーザを LDAP ディレクトリ(Cisco Unified Communications Server 以外のディレクトリ)に追加した場合は、次の手順に従うことにより、そのディレクトリを、この同じユーザとデバイスを追加している Cisco Unified Communications Manager にただちに同期化できます。
ステップ 1 | Cisco Unified Communications Manager の管理にサインインします。 | ||
ステップ 2 | の順に選択します。 | ||
ステップ 3 | [検索(Find)] ボタンを使用して、対象の LDAP ディレクトリを見つけます。 | ||
ステップ 4 | LDAP ディレクトリ名をクリックします。 | ||
ステップ 5 |
[完全同期を今すぐ実施(Perform Full Sync Now)] をクリックします。
|
||
ステップ 6 | デバイス モデルの指定に進みます。 |
ステップ 1 | [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] で、 を選択します。 |
ステップ 2 | [新規追加(Add New)] をクリックします。 |
ステップ 3 | デバイス モデルを [電話のタイプ(Phone Type)] ドロップダウン リストから選択し、[次へ(Next)] をクリックします。 [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 4 | 回線の設定に進みます。 |
[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウでは、ほとんどのフィールドにデフォルト値を使用できます。
ステップ 1 | [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、ウィンドウの左ペインにある [回線 1(Line 1)] をクリックします。 [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 2 | [電話番号(Directory Number)] フィールドに、[ユーザの設定(User Configuration)] ウィンドウの [電話番号(Telephone Number)] フィールドに表示される番号と同じ番号を入力します。 | ||
ステップ 3 | [ルート パーティション(Route Partition)] ドロップダウン リストから、電話番号が属するパーティションを選択します。 電話番号へのアクセスを制限しない場合、パーティションに対して [<なし>(<None>)] を選択します。 | ||
ステップ 4 | [コーリング サーチ スペース(Calling Search Space)] ドロップダウン リスト([電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [電話番号の設定(Directory Number Settings)] ペイン)から、適切なコーリング サーチ スペースを選択します。 コーリング サーチ スペースは、この電話番号からコールを発信できる番号を検索するための、パーティションのリストで構成されます。 選択した値は、この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。 | ||
ステップ 5 |
[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [コール転送の設定(Call Forward Settings)] ペインで、項目([不在転送(Forward All)]、[話中転送(内部)(Forward Busy Internal)] など)と、それに対応するコールの転送先を選択します。 例:ビジー信号を受ける着信内線コールまたは外線コールを、この回線のボイス メールに転送するには、[コール転送の設定(Call Forward Settings)] ペインの [ボイスメール(Voice Mail)] ボックスをオンにします。 |
||
ステップ 6 |
[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [デバイス(Device)] ペインの [回線 1(Line 1)] フィールドで、次の項目を設定します。
|
||
ステップ 7 |
このウィンドウの下部にある [エンド ユーザの関連付け(Associate End Users)] をクリックして、設定している回線にユーザを関連付けます。
|
||
ステップ 8 | デバイスに 2 番目の回線がある場合は、回線 2 を設定します。 | ||
ステップ 9 | ユーザとデバイスの関連付けに進みます。 |
ステップ 1 | [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications ManagerAdministration)] で、 の順に選択します。 [ユーザの検索と一覧表示(Find and List Users)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 2 | 適切な検索条件を入力し、[検索(Find)] をクリックします。 |
ステップ 3 | 表示されるレコードのリストで、ユーザのリンクを選択します。 |
ステップ 4 | [デバイスの割り当て(Device Association)] を選択します。 [ユーザ デバイス割り当て(User Device Association)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 5 | 適切な検索条件を入力し、[検索(Find)] をクリックします。 |
ステップ 6 | デバイスの左にあるボックスをオンにして、ユーザに関連付けるデバイスを選択します。 |
ステップ 7 | [選択/変更の保存(Save Selected/Changes)] を選択して、デバイスをユーザに関連付けます。 |
ステップ 8 | [関連リンク(Related Links)] ドロップダウン リストで [ユーザの設定に戻る(Back to User)] を選択し、[検索(Go)] をクリックします。 [エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウが表示され、選択し、割り当てたデバイスが、[制御するデバイス(Controlled Devices)] ペインに表示されます。 |
ステップ 9 | [選択/変更の保存(Save Selected/Changes)] を選択します。 |
Survivable Remote Site Telephony(SRST)機能は、制御側 Cisco Unified Communications Manager との通信が切断されても、基本的なコール機能へのアクセスを確保します。 このシナリオでは、デバイスで進行中のコールをアクティブ状態に維持できるため、ユーザは使用可能な機能のサブセットにアクセスできます。 フェールオーバーが発生すると、ユーザのデバイスにアラート メッセージが表示されます。 SRST を使用するには Cisco IOS バージョン 12.4(20) 以上が必要です。
(注) |
SRST は IPv6 をサポートしません。 |
目次
- 展開
- コンフィギュレーション ファイル
- MAC アドレスの確認
- Cisco Unified Communications Manager へのデバイスの追加方法
- 自動登録
- 自動登録と TAPS
- Cisco Unified Communications Manager へのデバイスの追加
- 一括管理ツールの電話テンプレートを使用したデバイスの追加
- セルフプロビジョニング
- セルフプロビジョニングの有効化
- Cisco Unified Communications Manager ユーザの追加
- Cisco Unified Communications Manager へのユーザの直接追加
- 外部 LDAP ディレクトリからのユーザの追加
- デバイス モデルの指定
- 回線の設定
- ユーザとデバイスの関連付け
- Survivable Remote Site Telephony
コンフィギュレーション ファイル
TFTP サーバは、Cisco Unified Communications Manager への接続パラメータを定義するデバイス コンフィギュレーション ファイルを保存します。 通常は、デバイスのリセットが必要となる変更を Cisco Unified Communications Manager で行うたびに、その変更がデバイスのコンフィギュレーション ファイルに自動的に反映されます。
コンフィギュレーション ファイルには、デバイスで実行するイメージ ロードに関する情報も含まれています。 このイメージのロードが、デバイスに現在ロードされているイメージと異なる場合、そのデバイスは TFTP サーバと交信して、必要なロード ファイルを要求します。 イメージ ロードのサイズのために、デバイスと TFTP サーバの間で TCP ポート 6970 が開いている必要があります。
次の条件に該当する場合、デバイスは、TFTP サーバにある XmlDefault.cnf.xml という名前のデフォルト コンフィギュレーション ファイルにアクセスします。
自動登録が Cisco Unified Communications Manager で有効になっている。
デバイスをまだ Cisco Unified Communications Manager データベースに追加していない。
初めて登録されるデバイスである。
(注)
コンフィギュレーション ファイル内のデバイス セキュリティ モードが Authenticated または Encrypted に設定されているが、デバイスで CTL ファイルや ITL ファイルをまだ受信していない場合は、安全に登録できるように、デバイスはファイルの取得を 4 回試みます。
自動登録が有効になっておらず、デバイスが Cisco Unified Communications Manager データべースにまだ追加されていない場合、登録要求は拒否されます。 この場合、デバイスの画面には [アウトオブサービス(Out of service)] と表示されます。
Cisco DX シリーズ デバイスは SEPmac_address.cnf.xml という名前のコンフィギュレーション ファイルにアクセスします(mac_address はデバイスのイーサネット MAC アドレス)。 CTL または ITL がインストールされている場合、デバイスは代わりに SEPmac_address.cnf.xml.sgn という名前のコンフィギュレーション ファイルにアクセスします。 デバイスが最初に設定されるとき、Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウにある [説明(Description)] フィールドには事前に値が設定されます。 MAC アドレスはデバイスを一意に識別します。
Cisco Unified Communications Manager へのデバイスの追加方法
デバイスを設置する前に、Cisco Unified Communications Manager データベースにエンドポイントを追加する方法を選択する必要があります。
次の表に、デバイスを Cisco Unified Communications Manager データベースに追加する方法の概要を示します。
表 1 Cisco Unified Communications Manager にデバイスを追加する方法 方法
MAC アドレスの必要性
注記
自動登録
いいえ
電話番号の自動割り当てが可能です。
Tool for AutoRegistered Phones Support(TAPS)を使用した自動登録
いいえ
自動登録および一括管理ツール(BAT)が必要です。[Cisco Unified CMの管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] とデバイスで情報を更新します。
Cisco Unified Communications Managerの管理
はい
デバイスを個別に追加する必要があります。
Cisco Unified Communications Manager 一括管理ツール
はい
複数のデバイスを同時に登録できます。
セルフプロビジョニング
いいえ
ユーザが各自のデバイスをプロビジョニングできます。
- 自動登録
- 自動登録と TAPS
- Cisco Unified Communications Manager へのデバイスの追加
- 一括管理ツールの電話テンプレートを使用したデバイスの追加
- セルフプロビジョニング
自動登録
デバイスを設置する前に自動登録を有効にすると、次の操作が可能になります。
デバイスから MAC アドレスを事前に収集せずに、デバイスを追加する。
IP テレフォニー ネットワークにデバイスを物理的に接続するときに、Cisco Unified Communications Manager データベースをデバイスに自動的に追加する。 自動登録の実行中、Cisco Unified Communications Manager により、電話番号がその順序に従って、デバイスに順次自動的に割り当てられる。
デバイスを Cisco Unified Communications Manager データベースに迅速に入力し、電話番号などの設定を Cisco Unified Communications Manager から変更する。
自動登録されたデバイスを新しい場所に移動し、電話番号を変更しないまま別のデバイス プールに割り当てる。
(注)
自動登録は、ネットワークに追加するデバイスが 100 台未満の場合に使用することを推奨します。 100 台を超えるデバイスをネットワークに追加するには、一括管理ツール(BAT)を使用します。
自動登録は、デフォルトでは無効になっています。 自動登録を使用しない方がよい場合もあります。たとえば、デバイスに特定の電話番号を割り当てる場合や、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』で説明されているように、Cisco Unified Communications Manager とのセキュア接続を使用する場合です。 自動登録の有効化の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』の「Autoregistration" "Setup」の項を参照してください。
自動登録と TAPS
自動登録と TAPS(Tool for Autoregistered Phones Support)を使用すると、デバイスから MAC アドレスを事前に収集せずに、デバイスを追加できます。
TAPS は、一括管理ツール(BAT)と連携し、Cisco Unified Communications Manager データベースにダミー MAC アドレスを使用して既に追加されている一連のデバイスを更新します。 MAC アドレスを更新し、事前定義された設定をダウンロードするには、TAPS を使用します。
(注)
自動登録と TAPS は、ネットワークに追加するデバイスが 100 台未満の場合に使用することを推奨します。 100 台を超えるデバイスをネットワークに追加するには、一括管理ツール(BAT)を使用します。
TAPS を利用するには、管理者またはエンド ユーザが TAPS の電話番号をダイヤルして、音声プロンプトに従います。 このプロセスが完了した後、デバイスには電話番号とその他の設定値が含まれており、デバイスは正しい MAC アドレスを使用して [Cisco Unified CMの管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] で更新されています。
TAPS が機能するためには、[Cisco Unified CMの管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)]( )で自動登録が有効になっている必要があります。
(注)
Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを混合モードに設定すると、自動登録は自動的に無効になります。 Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを非セキュア モードに設定すると、自動登録は自動的には有効になりません。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager へのデバイスの追加
手順
ステップ 1 MAC アドレスを収集した後、[Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] で の順に選択します。 ステップ 2 [新規追加(Add New)] をクリックします。 ステップ 3 [電話のタイプ(Phone Type)] ドロップダウン リスト ボックスで、デイバスのタイプを選択します。
(注) Cisco Unified Communications Manager のバージョンによっては、Cisco DX シリーズ デバイスを追加するときに、ファームウェアをインストールする前に Device Enabler をインストールする必要があります。
ステップ 4 [次へ(Next)] をクリックします。 ステップ 5 デバイス固有の詳細なパラメータ([デバイス プール(Device Pool)]、[デバイス セキュリティ プロファイル(Device Security Profile)] など)を入力します。 ステップ 6 [保存(Save)]] をクリックします。 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「System Configuration Overview」の章を参照してください。
一括管理ツールの電話テンプレートを使用したデバイスの追加
手順Cisco Unified Communications Manager 一括管理ツール(BAT)では、複数のデバイスの登録など、バッチ操作を実行できます。
一括管理ツールの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』を参照してください。
ステップ 1 各デバイスの MAC アドレスを取得します。 ステップ 2 Cisco Unified Communications Managerから、 の順に選択します。 ステップ 3 [新規追加(Add New)] をクリックします。 ステップ 4 [電話のタイプ(Phone Type)] を選択し、[次へ(Next)] を選択します。 ステップ 5 [デバイス プール(Device Pool)]、[デバイス セキュリティ プロファイル(Device Security Profile)] などのデバイス固有のパラメータの詳細を入力します。 ステップ 6 [保存(Save)] をクリックします。 ステップ 7 [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] で、 の順に選択し、既存の一括管理ツール テンプレートを使用してデバイスを追加します。
セルフプロビジョニング
セルフ プロビジョニング機能を使用すると、ユーザが自分のデバイスを設定できるため、管理者の労力が軽減されます。 セルフプロビジョニングが有効な場合、ユーザはデバイス設定時に自分のクレデンシャルを入力します。 デバイスの MAC アドレスやその他の設定情報は、Cisco Unified Communications Manager サーバと共有されます。
セルフプロビジョニングには、Cisco Unified Communications Manager リリース 10.0 以降が必要です。 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Self-Provisioning」の章を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager ユーザの追加
Cisco Unified Communications Manager へのユーザの直接追加
手順LDAP ディレクトリを使用していない場合は、ユーザを Cisco Unified Communications Manager に直接追加することができます。
(注)
LDAP が同期している場合、ユーザを Cisco Unified Communications Manager に追加することはできません。
ステップ 1 [新規追加(Add New)] をクリックします。 [エンド ユーザの設定(End User Configuration)] を選択して、 ウィンドウが表示されます。 ステップ 2 このウィンドウの [ユーザ情報(User Information)] ペインで、次の情報を入力します。
- [ユーザ ID(User ID)]:エンド ユーザの識別名を入力します。 Cisco Unified Communications Manager では、ユーザ ID の作成後、それを変更することはできません。 使用できる特殊文字は、=、+、<、>、#、;、\、""、および空白です。
- [パスワード(Password)] および [パスワードの確認(Confirm Password)]:エンド ユーザのパスワードとして、5 文字以上の英数字または特殊文字を入力します。 使用できる特殊文字は、=、+、<、>、#、;、\、""、および空白です。
- [姓(Last Name)]:エンド ユーザの姓を入力します。 使用できる特殊文字は、=、+、<、>、#、;、\、""、および空白です。
- [電話番号(Telephone Number)]:エンド ユーザのプライマリ電話番号を入力します。 エンド ユーザは、デバイスに複数の回線を設定できます。
ステップ 3 [Save] をクリックします。 ステップ 4 デバイス モデルの指定に進みます。
外部 LDAP ディレクトリからのユーザの追加
手順ユーザを LDAP ディレクトリ(Cisco Unified Communications Server 以外のディレクトリ)に追加した場合は、次の手順に従うことにより、そのディレクトリを、この同じユーザとデバイスを追加している Cisco Unified Communications Manager にただちに同期化できます。
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager の管理にサインインします。 ステップ 2 の順に選択します。 ステップ 3 [検索(Find)] ボタンを使用して、対象の LDAP ディレクトリを見つけます。 ステップ 4 LDAP ディレクトリ名をクリックします。 ステップ 5 [完全同期を今すぐ実施(Perform Full Sync Now)] をクリックします。
(注) LDAP ディレクトリを Cisco Unified Communications Manager に即座に同期化する必要がない場合は、[LDAP ディレクトリ(LDAP Directory)] ウィンドウの [LDAP ディレクトリ同期スケジュール(LDAP Directory Synchronization Schedule)] で、次の自動同期化のスケジュールを決定します。 ただし、新規ユーザをデバイスに関連付けるには、その前に同期を完了する必要があります。
ステップ 6 デバイス モデルの指定に進みます。
デバイス モデルの指定
手順
ステップ 1 [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] で、 を選択します。 ステップ 2 [新規追加(Add New)] をクリックします。 ステップ 3 デバイス モデルを [電話のタイプ(Phone Type)] ドロップダウン リストから選択し、[次へ(Next)] をクリックします。 [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウが表示されます。 ステップ 4 回線の設定に進みます。
回線の設定
手順
ステップ 1 [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、ウィンドウの左ペインにある [回線 1(Line 1)] をクリックします。 [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウが表示されます。 ステップ 2 [電話番号(Directory Number)] フィールドに、[ユーザの設定(User Configuration)] ウィンドウの [電話番号(Telephone Number)] フィールドに表示される番号と同じ番号を入力します。 ステップ 3 [ルート パーティション(Route Partition)] ドロップダウン リストから、電話番号が属するパーティションを選択します。 電話番号へのアクセスを制限しない場合、パーティションに対して [<なし>(<None>)] を選択します。 ステップ 4 [コーリング サーチ スペース(Calling Search Space)] ドロップダウン リスト([電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [電話番号の設定(Directory Number Settings)] ペイン)から、適切なコーリング サーチ スペースを選択します。 コーリング サーチ スペースは、この電話番号からコールを発信できる番号を検索するための、パーティションのリストで構成されます。 選択した値は、この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されます。 ステップ 5 [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [コール転送の設定(Call Forward Settings)] ペインで、項目([不在転送(Forward All)]、[話中転送(内部)(Forward Busy Internal)] など)と、それに対応するコールの転送先を選択します。
例:ビジー信号を受ける着信内線コールまたは外線コールを、この回線のボイス メールに転送するには、[コール転送の設定(Call Forward Settings)] ペインの [ボイスメール(Voice Mail)] ボックスをオンにします。ステップ 6 [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウの [デバイス(Device)] ペインの [回線 1(Line 1)] フィールドで、次の項目を設定します。
(注) この設定は、[共有デバイス設定の更新(Update Shared Device Settings)] をオンにして [選択対象を反映(Propagate Selected)] ボタンをクリックしない限り、現在のデバイスだけに適用されます。 (右側のチェックボックスは、この電話番号を他のデバイスと共有している場合のみ表示されます)。
ステップ 7 このウィンドウの下部にある [エンド ユーザの関連付け(Associate End Users)] をクリックして、設定している回線にユーザを関連付けます。
ステップ 8 デバイスに 2 番目の回線がある場合は、回線 2 を設定します。 ステップ 9 ユーザとデバイスの関連付けに進みます。
ユーザとデバイスの関連付け
手順
ステップ 1 [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications ManagerAdministration)] で、 の順に選択します。 [ユーザの検索と一覧表示(Find and List Users)] ウィンドウが表示されます。 ステップ 2 適切な検索条件を入力し、[検索(Find)] をクリックします。 ステップ 3 表示されるレコードのリストで、ユーザのリンクを選択します。 ステップ 4 [デバイスの割り当て(Device Association)] を選択します。 [ユーザ デバイス割り当て(User Device Association)] ウィンドウが表示されます。 ステップ 5 適切な検索条件を入力し、[検索(Find)] をクリックします。 ステップ 6 デバイスの左にあるボックスをオンにして、ユーザに関連付けるデバイスを選択します。 ステップ 7 [選択/変更の保存(Save Selected/Changes)] を選択して、デバイスをユーザに関連付けます。 ステップ 8 [関連リンク(Related Links)] ドロップダウン リストで [ユーザの設定に戻る(Back to User)] を選択し、[検索(Go)] をクリックします。 [エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウが表示され、選択し、割り当てたデバイスが、[制御するデバイス(Controlled Devices)] ペインに表示されます。 ステップ 9 [選択/変更の保存(Save Selected/Changes)] を選択します。
Survivable Remote Site Telephony
Survivable Remote Site Telephony(SRST)機能は、制御側 Cisco Unified Communications Manager との通信が切断されても、基本的なコール機能へのアクセスを確保します。 このシナリオでは、デバイスで進行中のコールをアクティブ状態に維持できるため、ユーザは使用可能な機能のサブセットにアクセスできます。 フェールオーバーが発生すると、ユーザのデバイスにアラート メッセージが表示されます。 SRST を使用するには Cisco IOS バージョン 12.4(20) 以上が必要です。
(注)
SRST は IPv6 をサポートしません。