QAM インターフェイスの管理上のシャットダウンと再起動
QAM インターフェイスはシャットダウンすることによりディセーブルにできます。インターフェイスをシャットダウンすると、指定されたインターフェイスのすべての機能がディセーブルになり、インターフェイスはすべてのモニタリング コマンドの出力で使用不可と示されます。インターフェイスをシャットダウンする理由としては、電気的なインターフェイス タイプやオフラインのポートのモードを変更する場合などが挙げられます。この情報は、すべてのダイナミック ルーティング プロトコルを介して他のネットワーク サーバに通信されます。たとえば、シリアル アダプタ ケーブルを取り替えて、インターフェイスを再起動し、新しいインターフェイスのポートを再設定する(必要な場合)ためにソフトウェア コマンドを使用します。このインターフェイスはどのルーティング アップデートにも含まれません。シリアル インターフェイスの場合は、インターフェイスをシャットダウンすると、専用トークン リング(DTR)信号がドロップされます。トークン リング インターフェイスの場合は、インターフェイスをシャットダウンすると、インターフェイスがリングから除外されます。ファイバ分散データ インターフェイス(FDDI)の場合は、インターフェイスをシャットダウンすると、光バイパス スイッチ(存在する場合)がバイパス モードになります。
インターフェイスをシャットダウンし、再起動するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
•
shutdown :インターフェイスのシャットダウン
•
no shutdown :ディセーブルになっているインターフェイスのイネーブル化
インターフェイスがディセーブルであるかどうかを確認するには、特権 EXEC モードで show interfaces コマンドを使用します。シャットダウンされたインターフェイスは、 show interfaces コマンド出力で管理上のダウンとして示されます。
システムの起動時または再起動時に、ファスト シリアル インターフェイス プロセッサ(FSIP)はインターフェイスをポーリングし、各ポートの電気的なインターフェイス タイプを(接続されたポート アダプタ ケーブルのタイプに基づいて)調べます。ただし、オンラインのアダプタ ケーブルを変更したときにインターフェイスを再びポーリングするとは限りません。
システムが新しいインターフェイス タイプを確実に認識するように、 shutdown コマンドを使用してインターフェイスをシャットダウンし、ケーブルの変更後にインターフェイスをイネーブルにします。詳細については、使用しているハードウェアの資料を参照してください。
ユニバーサル EQAM の設定方法
ここでは、Cisco RFGW-10 UEQAM でユニバーサル EQAM を設定する方法について説明します。
•
「ダウンストリーム QAM のアクティブ化」
•
「QAM チャネルをイネーブルにするスタッキング レベルの設定」
•
「内蔵アップコンバータ上での RF 出力のイネーブル化」
•
「ダウンストリーム Annex タイプの設定」
•
「QAM チャネルへの TSID の割り当て」
•
「QAM チャネルのダウンストリーム周波数の設定」
•
「QAM サブインターフェイス上での標準テスト信号の生成」
•
「FEC インターリーバのレベル値と深度値の設定」
•
「QAM サブインターフェイスの変調フォーマットの設定」
•
「QAM サブインターフェイスの電力レベルの設定」
•
「QAM サブインターフェイスのロック」
•
「ラインカードに設定されている RF パラメータの表示」
ダウンストリーム QAM のアクティブ化
HFC ネットワークを介したデジタル データ伝送のために Cisco RFGW-10 QAM インターフェイス カードのダウンストリーム ポートをアクティブにするには、次の表の手順を実行します。
手順の概要
1.
enable
2.
configure terminal
3.
interface qam slot / port.channel
4.
cable downstream rf-shutdown
5.
no cable downstream rf-shutdown
6.
no shutdown
7.
end
手順の詳細
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ステップ 1 |
|
イネーブル(特権 EXEC)モードを開始します。 パスワードを入力します。 プロンプトにポンド記号( # )が表示されている場合は、特権 EXEC モードが開始されています。 |
ステップ 2 |
Router# configure terminal Router(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface qam
slot/port.channel
Router(config)# interface qam 3/12.4
|
QAM インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 • slot:RF ラインカード スロット(3 ~ 12) • port:RF ラインカード上のダウンストリーム QAM ポート(1 ~ 12) • channel:QAM ポート内のダウンストリーム QAM チャネル(1 ~ 4)。 に変更します。 |
ステップ 4 |
cable downstream rf-shutdown
Router(config-if)# cable downstream rf-shutdown Router(config-if)# no cable downstream rf-shutdown |
Cisco RFGW-10 の統合アップコンバータから RF 出力をディセーブルにします。 |
ステップ 5 |
no cable downstream rf-shutdown
Router(config-subif)# no cable downstream rf-shutdown |
統合アップコンバータで RF 出力をイネーブルにします。 |
ステップ 6 |
Router(config-if)# no shutdown |
ダウンストリーム ポートを「admin up」状態にします。 |
ステップ 7 |
Router(config-if)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ダウンストリーム QAM の検証
ダウンストリーム キャリアがアクティブ(アップ)であるかどうかを検証および確認するには、設定したダウンストリーム ポートに対して show controllers qam コマンドを入力します。次に、ダウンストリーム QAM インターフェイスの出力例を示します。
Router# show controllers qam 3/1 downstream
Load for five secs: 12%/0%; one minute: 14%; five minutes: 15%
Time source is NTP, 01:08:51.635 PST Wed Nov 5 2008
Qam3/1.1 Downstream is up
Annex B, Stacking set to 4
Frequency: 297000000 Hz, Power: 45.0 dBmV
Modulation: 256QAM, TSID: 0, QAM IDB_State: UP
Bandwidth Reserved for Video: 0 bps
Bandwidth Used: 1614968 bps
Bandwidth Total: 38810000 bps
Transport Mode: QAM_MODE_MPT Qam Owner: LOCAL
Interleave Level: 2, FEC I: 32 FEC J: 4
検証で問題が発生した場合は、これらの手順を実行してください。
ステップ 1
ケーブル接続が緩くないか、または外れていないかを確認します。
ステップ 2
QAM インターフェイス ラインカードがシャーシ スロットにしっかりと挿入されていることを確認します。
ステップ 3
非脱落型ネジがしっかりと締まっていることを確認します。
ステップ 4
正しいスロットとポート番号を入力したことを確認します。
QAM チャネルをイネーブルにするスタッキング レベルの設定
ここでは、周波数スタッキングを設定する方法について説明します。スタッキング レベルを設定すると、RF ポート内のすべてのチャネルが影響を受けます。スタッキング レベルのデフォルト値は 1:4 です。
手順の概要
1.
enable
2.
configure terminal
3.
interface qam slot/port
4.
cable downstream stacking stacking
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • パスワードを入力します(要求された場合)。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface qam slot/port
Router(config)# interface qam 3/1 |
RF ポート モードを開始します。 • slot:RF ラインカード スロット(3 ~ 12) • port:RF ラインカード上のダウンストリーム QAM ポート(1 ~ 12) |
ステップ 4 |
cable downstream stacking stacking
Router(config)# cable downstream stacking 4 |
スタッキング レベルを設定します。スタッキング レベルには、1、2、または 4 を使用できます。 • スタッキング レベル 1 の場合、指定した rf-port 上で QAM チャネル 1 がイネーブルになります。 • スタッキング レベル 2 の場合、指定した rf-port 上で QAM チャネル 1 および 2 がイネーブルになります。 • スタッキング レベル 4 の場合、指定した rf-port 上で QAM チャネル 1、2、3、および 4 がイネーブルになります。 |
例
次に、ケーブル インターフェイス上のダウンストリーム チャネルに 4 の周波数スタッキングを設定する例を示します。
Router# configure terminal
Router(config)# interface qam 3/1
Router(config-if)# cable downstream stacking 4
ダウンストリーム スタッキングの検証
QAM に設定されたダウンストリーム スタッキング レベルを検証するには、設定したダウンストリーム ポートに対して show controllers qam コマンドを入力します。次の例を参照してください。
Router# show controllers qam 3/1.1 downstream
Load for five secs: 12%/0%; one minute: 14%; five minutes: 15%
Time source is NTP, 01:08:51.635 PST Wed Nov 5 2008
Qam3/1.1 Downstream is up
Annex B, Stacking set to 4
Frequency: 297000000 Hz, Power: 45.0 dBmV
Modulation: 256QAM, TSID: 0, QAM IDB_State: UP
Bandwidth Reserved for Video: 0 bps
Bandwidth Used: 1614968 bps
Bandwidth Total: 38810000 bps
Transport Mode: QAM_MODE_MPT Qam Owner: LOCAL
Interleave Level: 2, FEC I: 32 FEC J: 4
内蔵アップコンバータ上での RF 出力のイネーブル化
ここでは、内蔵アップコンバータ上で RF 出力をイネーブルにする方法について説明します。
手順の概要
1.
enable
2.
configure terminal
3.
interface qam slot/port[.channel]
4.
no cable downstream rf-shutdown
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • パスワードを入力します(要求された場合)。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface qam slot/port[.channel]
Router(config)# interface qam 3/1 |
ポートまたはサブインターフェイス モードを開始します。 slot は RF ラインカード スロット(3 ~ 12)、Port は RF ラインカード上のダウンストリーム QAM ポート(1 ~ 12)、Channel は QAM ポート内のダウンストリーム QAM チャネル(1 ~ 4)です。 |
ステップ 4 |
no cable downstream rf-shutdown
Router(config-if)# no cable downstream rf-shutdown |
内蔵アップコンバータをイネーブルにします。 |
(注) このコマンドを RF ポート(インターフェイス qam3/1 など)に対して実行すると、そのポート上のすべての QAM チャネル(設定されたスタッキング レベルに応じて 1、2、または 4 つのチャネル)に対してそのコマンドを実行するのと同じになります。
例
次に、Cisco RFGW-10 UEQAM 上で内蔵アップコンバータをイネーブルにする例を示します。
Router(config)# configure terminal
Router(config-if)# interface qam 3/1.1
Router(config-subif)# no cable downstream rf-shutdown
ダウンストリーム Annex タイプの設定
ここでは、ケーブル インターフェイス ラインカード上のダウンストリーム ポートの Moving Picture Experts Group(MPEG)フレーミング フォーマットを Annex A(欧州)Euro-DOCSIS J.112、Annex B(北米)ITU J.83、または Annex C(日本)のいずれかに設定する方法について説明します。
手順の概要
1.
enable
2.
configure terminal
3.
interface qam slot/port
4.
cable downstream Annex {A | B | C}
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • パスワードを入力します(要求された場合)。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface qam slot/port
Router(config)# interface qam 3/1 |
ポート モードを開始します。 slot は RF ラインカード スロット(3 ~ 12)、Port は RF ラインカード上のダウンストリーム QAM ポート(1 ~ 12)です。 |
ステップ 4 |
cable downstream Annex {A | B | C}
Router(config-if)# cable downstream Annex A |
ダウンストリーム ポートの MPEG フレーミング フォーマットを設定します。 Annex A は Euro-DOCSIS J.112(欧州)です。Annex B は ITU J.83(北米)です。Annex C は日本向けです。 シスコ製ケーブル インターフェイス ラインカードではすべて、デフォルトは Annex B です。 |
(注) Annex モードはポート レベルの設定であるため、ポート上の任意の QAM チャネルに対して Annex モードを変更する場合は、そのポート上の残りすべての QAM チャネルも影響を受けます。
例
次に、Cisco RFGW-10 UEQAM 上で MPEG フレーミング フォーマットを Annex B に設定する例を示します。
Router# configure terminal
Router(config)# interface qam 3/1
Router(config-if)# cable downstream Annex B
ダウンストリーム Annex タイプの検証
ダウンストリーム MPEG フレーミング フォーマットの設定を検証するには、設定したダウンストリーム ポートに対して show controllers qam コマンドを入力します。次の例を参照してください。
Router#show controllers qam 3/1.1 downstream
Load for five secs: 12%/0%; one minute: 14%; five minutes: 15%
Time source is NTP, 01:08:51.635 PST Wed Nov 5 2008
Qam3/1.1 Downstream is up
Annex B, Stacking set to 4
Frequency: 297000000 Hz, Power: 45.0 dBmV
Modulation: 256QAM, TSID: 0, QAM IDB_State: UP
Bandwidth Reserved for Video: 0 bps
Bandwidth Used: 1614968 bps
Bandwidth Total: 38810000 bps
Transport Mode: QAM_MODE_MPT Qam Owner: LOCAL
Interleave Level: 2, FEC I: 32 FEC J: 4
QAM チャネルへの TSID の割り当て
ここでは、QAM サブインターフェイスの Transport Stream Identifier(TSID)を設定する方法について説明します。
手順の概要
1.
enable
2.
configure terminal
3.
interface qam slot/port.channel
4.
cable downstream tsid id
手順の詳細
|
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|
ステップ 1 |
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • パスワードを入力します(要求された場合)。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface qam slot/port.channel
Router(config)# interface qam 3/1.1 |
サブインターフェイス モードを開始します。 slot は RF ラインカード スロット(3 ~ 12)、Port は RF ラインカード上のダウンストリーム QAM ポート(1 ~ 12)、Channel は QAM ポート内のダウンストリーム QAM チャネル(1 ~ 4)です。 |
ステップ 4 |
cable downstream tsid id
Router(config-if)# cable downstream tsid 44 |
QAM サブインターフェイスの TSID を設定します。 この一意の ID により、ケーブル ヘッドエンド内で QAM チャネルが識別されます。有効な ID の範囲は 0 ~ 65535 です。 (注) 重複する TSID は使用できません。 |
例
次に、ケーブル インターフェイス上のダウンストリーム チャネルに 44 の TSID を設定する例を示します。
Router# configure terminal
Router(config)# interface qam 3/1.1
Router(config-subif)# cable downstream tsid 44
ダウンストリーム TSID の検証
QAM でダウンストリーム TSID 値を検証するには、設定したダウンストリーム ポートに対して show controllers qam コマンドを入力します。次の例を参照してください。
Router#show controllers qam 3/1.1 downstream
Load for five secs: 12%/0%; one minute: 14%; five minutes: 15%
Time source is NTP, 01:08:51.635 PST Wed Nov 5 2008
Qam3/1.1 Downstream is up
Annex B, Stacking set to 4
Frequency: 297000000 Hz, Power: 45.0 dBmV
Modulation: 256QAM, TSID: 0, QAM IDB_State: UP
Bandwidth Reserved for Video: 0 bps
Bandwidth Used: 1614968 bps
Bandwidth Total: 38810000 bps
Transport Mode: QAM_MODE_MPT Qam Owner: LOCAL
Interleave Level: 2, FEC I: 32 FEC J: 4
QAM チャネルのダウンストリーム周波数の設定
ここでは、ダウンストリーム QAM チャネル内のダウンストリーム無線周波数キャリア(チャネル)のデジタル キャリア周波数を反映するように、ケーブル インターフェイス ラインカードのダウンストリーム中心周波数を設定する方法について説明します。
手順の概要
1.
enable
2.
configure terminal
3.
interface qam slot/port.channel
4.
cable downstream frequency frequency
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • パスワードを入力します(要求された場合)。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface qam slot/port.channel
Router(config)# interface qam 3/1.1 |
サブインターフェイス モードを開始します。 slot は RF ラインカード スロット(3 ~ 12)、Port は RF ラインカード上のダウンストリーム QAM ポート(1 ~ 12)、Channel は QAM ポート内のダウンストリーム QAM チャネル(1 ~ 4)です。 |
ステップ 4 |
cable downstream frequency frequency
Router(config-if)# cable downstream frequency 520000000 |
ケーブル インターフェイス ラインカードのダウンストリーム中心周波数を設定します。 frequency は QAM チャネル周波数です(単位は Hz)。アップコンバータが内蔵されているケーブル インターフェイスの場合、ダウンストリーム周波数をリセットし、内蔵アップコンバータからの RF 出力をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。 |
例
次に、Cisco RFGW-10 UEQAM 上でダウンストリーム中心周波数の表示値を設定する例を示します。
Router# configure terminal
Router(config)# interface qam 3/1.1
Router(config-subif)# cable downstream frequency 520000000
ダウンストリーム周波数の検証
QAM でダウンストリーム周波数を検証するには、設定したダウンストリーム ポートに対して show controllers qam コマンドを入力します。次の例を参照してください。
Router#show controllers qam 3/1 downstream
Load for five secs: 12%/0%; one minute: 14%; five minutes: 15%
Time source is NTP, 01:08:51.635 PST Wed Nov 5 2008
Qam3/1.1 Downstream is up
Annex B, Stacking set to 4
Frequency: 520000000 Hz, Power: 45.0 dBmV
Modulation: 256QAM, TSID: 0, QAM IDB_State: UP
Bandwidth Reserved for Video: 0 bps
Bandwidth Used: 1614968 bps
Bandwidth Total: 38810000 bps
Transport Mode: QAM_MODE_MPT Qam Owner: LOCAL
Interleave Level: 2, FEC I: 32 FEC J: 4
QAM サブインターフェイス上での標準テスト信号の生成
ここでは、ケーブル インターフェイス上でダウンストリーム ポートをアクティブにし、標準変調信号またはテスト信号を生成する方法について説明します。
手順の概要
1.
enable
2.
configure terminal
3.
interface qam slot/port.channel
4.
cable downstream if-output continuous-wave
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • パスワードを入力します(要求された場合)。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface qam slot/port.channel
Router(config)# interface qam 3/1.1 |
サブインターフェイス モードを開始します。 slot は RF ラインカード スロット(3 ~ 12)、Port は RF ラインカード上のダウンストリーム QAM ポート(1 ~ 12)、Channel は QAM ポート内のダウンストリーム QAM チャネル(1 ~ 4)です。 |
ステップ 4 |
cable downstream if-output continuous-wave
Router(config-if)# cable downstream if-output continuous-wave |
ケーブル インターフェイス上でダウンストリーム ポートをアクティブにします。 continuous-wave キーワードを使用すると、ダウンストリーム上の出力は、変調されていない連続的な正弦波になり、通常のデータ ネットワーク動作をシャットダウンします。 中間周波数(IF)キャリア上のすべての信号出力をディセーブルにし、インターフェイスをシャットダウンするには、このコマンドの no 形式を使用します。 |
例
次に、Cisco RFGW-10 UEQAM 上で QAM インターフェイス 3 上のダウンストリームをイネーブルにする例を示します。
Router# configure terminal
Router(config)# interface qam 3/1.1
Router(config-subif)# cable downstream if-output continuous-wave
FEC インターリーバのレベル値と深度値の設定
ここでは、ダウンストリーム QAM チャネルのダウンストリーム無線周波数キャリア(チャネル)に対してインターリーバの深度とレベルを変更する方法について説明します。
手順の概要
1.
enable
2.
configure terminal
3.
interface qam slot/port.channel
4.
cable downstream interleaver-level {1 | 2}
5.
cable downstream interleaver-depth depth
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • パスワードを入力します(要求された場合)。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface qam slot/port.channel
Router(config)# interface qam 3/1.1 |
サブインターフェイス モードを開始します。 slot は RF ラインカード スロット(3 ~ 12)、Port は RF ラインカード上のダウンストリーム QAM ポート(1 ~ 12)、Channel は QAM ポート内のダウンストリーム QAM チャネル(1 ~ 4)です。 |
ステップ 4 |
cable downstream interleaver-level {1 | 2}
Router(config-subif)# cable downstream interleaver-level 1 |
インターリーバ レベルを設定します。 デフォルトのインターリーバ レベルは 2 です。 (注) このコマンドは Annex B 専用です。 |
ステップ 5 |
cable downstream interleaver-depth depth
Router(config-subif)# cable downstream interleaver-depth 4 |
インターリーバ深度を設定します。 (注) このコマンドは Annex B 専用です。 Annex B では多様な組み合わせの I/J 値を設定できるので、このコマンドでは I/J 値から導かれる料金コードを入力します。デフォルトの I/J 値は 32/4 です。 |
例
次に、Cisco RFGW-10 UEQAM 上でダウンストリーム インターリーバ レベルを 2 に設定する例を示します。
Router# configure terminal
Router(config)# interface qam 3/1.1
Router(config-if)# cable downstream interleaver-level 2
次に、ダウンストリーム FEC I/J 値を 32/4 に設定する例を示します。
Router# configure terminal
Router(config)# interface qam 3/1.1
Router(config-subif)# cable downstream interleaver-depth 8
ダウンストリーム インターリーバ レベルの検証
QAM でダウンストリーム インターリーバ レベルを検証するには、設定したダウンストリーム ポートに対して show controllers qam コマンドを入力します。次の例を参照してください。
Router# show controllers qam 3/1 downstream
Load for five secs: 12%/0%; one minute: 14%; five minutes: 15%
Time source is NTP, 01:08:51.635 PST Wed Nov 5 2008
Qam3/1.1 Downstream is up
Annex B, Stacking set to 4
Frequency: 297000000 Hz, Power: 45.0 dBmV
Modulation: 256QAM, TSID: 0, QAM IDB_State: UP
Bandwidth Reserved for Video: 0 bps
Bandwidth Used: 1614968 bps
Bandwidth Total: 38810000 bps
Transport Mode: QAM_MODE_MPT Qam Owner: LOCAL
Interleave Level: 2, FEC I: 32 FEC J: 4
ダウンストリーム インターリーバ深度の検証
ダウンストリーム インターリーブ深度の設定を検証するには、設定したダウンストリーム ポートに対して show controllers qam コマンドを入力します。
Router# show controllers qam 3/1 downstream
Load for five secs: 12%/0%; one minute: 14%; five minutes: 15%
Time source is NTP, 01:08:51.635 PST Wed Nov 5 2008
Qam3/1.1 Downstream is up
Annex B, Stacking set to 4
Frequency: 297000000 Hz, Power: 45.0 dBmV
Modulation: 256QAM, TSID: 0, QAM IDB_State: UP
Bandwidth Reserved for Video: 0 bps
Bandwidth Used: 1614968 bps
Bandwidth Total: 38810000 bps
Transport Mode: QAM_MODE_MPT Qam Owner: LOCAL
Interleave Level: 2, FEC I: 32 FEC J: 4
QAM サブインターフェイスの変調フォーマットの設定
ここでは、ケーブル インターフェイス ラインカード上でダウンストリーム ポートの変調フォーマットを設定する方法について説明します。
手順の概要
1.
enable
2.
configure terminal
3.
interface qam slot/port.channel
4.
cable downstream modulation {64qam | 256qam}
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • パスワードを入力します(要求された場合)。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface qam slot/port.channel
Router(config)# interface qam 3/1.1 |
サブインターフェイス モードを開始します。 slot は RF ラインカード スロット(3 ~ 12)、Port は RF ラインカード上のダウンストリーム QAM ポート(1 ~ 12)、Channel は QAM ポート内のダウンストリーム QAM チャネル(1 ~ 4)です。 |
ステップ 4 |
cable downstream modulation {64qam | 256qam}
Router(config-subif)# cable downstream modulation 256qam
|
ケーブル インターフェイス ラインカード上のダウンストリーム ポートの変調フォーマットを設定します。 変調フォーマットを変更すると、そのインターフェイスはシャットダウンされ、すべてのケーブル モデムが切断されます。デフォルトの変調は、すべてのケーブル インターフェイス上で 64 QAM に設定されます。 |
例
次に、ダウンストリーム変調を 256 QAM に設定して、ダウンストリーム データ速度を間接的に指定します。256 QAM の場合、変調速度はダウンストリーム シンボルあたり 8 ビットです。
Router# configure terminal
Router(config)# interface qam 3/1.1
Router(config-subif)# cable downstream modulation 64qam
ダウンストリーム変調フォーマットの検証
ダウンストリーム変調速度の設定を検証するには、設定したダウンストリーム ポートに対して show controllers qam コマンドを入力します。次の例を参照してください。
Router# show controllers qam 3/1.1 downstream
Load for five secs: 12%/0%; one minute: 14%; five minutes: 15%
Time source is NTP, 01:08:51.635 PST Wed Nov 5 2008
Qam3/1.1 Downstream is up
Annex B, Stacking set to 4
Frequency: 297000000 Hz, Power: 45.0 dBmV
Modulation: 256QAM, TSID: 0, QAM IDB_State: UP
Bandwidth Reserved for Video: 0 bps
Bandwidth Used: 1614968 bps
Bandwidth Total: 38810000 bps
Transport Mode: QAM_MODE_MPT Qam Owner: LOCAL
Interleave Level: 2, FEC I: 32 FEC J: 4
QAM サブインターフェイスの電力レベルの設定
ここでは、Cisco RFGW-10 UEQAM ラインカード上の内蔵アップコンバータの RF 電力出力レベルを設定する方法について説明します。
手順の概要
1.
enable
2.
configure terminal
3.
interface qam slot/port.channel
4.
cable downstream rf-power power
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • パスワードを入力します(要求された場合)。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface qam slot/port.channel
Router(config)# interface qam 3/1.1 |
サブインターフェイス モードを開始します。 slot は RF ラインカード スロット(3 ~ 12)、Port は RF ラインカード上のダウンストリーム QAM ポート(1 ~ 12)、Channel は QAM ポート内のダウンストリーム QAM チャネル(1 ~ 4)です。 |
ステップ 4 |
cable downstream rf-power power
Router(config-subif)# cable downstream rf-power 50 |
内蔵アップコンバータの RF 電力出力レベルを設定します。 power 変数は RF 電力値です(単位は dBmV の 10 分の 1)。RF 出力電力レベルをデフォルト値にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。 |
例
次に、Cisco RFGW-10 ラインカード上の内蔵アップコンバータが 50 dBmV の RF 出力電力レベルに設定される例を示します。
Router# configure terminal
Router(config)# interface qam 3/1.1
Router(config-subif)# cable downstream rf-power 50
ダウンストリーム RF 電力の検証
QAM でダウンストリーム RF 電力を検証するには、設定したダウンストリーム ポートに対して show controllers qam コマンドを入力します。次の例を参照してください。
Router#show controllers qam 3/1.1 downstream
Load for five secs: 12%/0%; one minute: 14%; five minutes: 15%
Time source is NTP, 01:08:51.635 PST Wed Nov 5 2008
Qam3/1.1 Downstream is up
Annex B, Stacking set to 4
Frequency: 297000000 Hz, Power: 45.0 dBmV
Modulation: 256QAM, TSID: 0, QAM IDB_State: UP
Bandwidth Reserved for Video: 0 bps
Bandwidth Used: 1614968 bps
Bandwidth Total: 38810000 bps
Transport Mode: QAM_MODE_MPT Qam Owner: LOCAL
Interleave Level: 2, FEC I: 32 FEC J: 4
QAM サブインターフェイスのロック
ここでは、ケーブル インターフェイス ラインカード上のダウンストリーム ポートをロックする方法について説明します。
手順の概要
1.
enable
2.
configure terminal
3.
interface qam slot/port.channel
4.
cable downstream lock
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • パスワードを入力します(要求された場合)。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface qam slot/port.channel
Router(config)# interface qam 3/1.1 |
サブインターフェイス モードを開始します。 slot は RF ラインカード スロット(3 ~ 12)、Port は RF ラインカード上のダウンストリーム QAM ポート(1 ~ 12)、Channel は QAM ポート内のダウンストリーム QAM チャネル(1 ~ 4)です。 |
ステップ 4 |
cable downstream lock
Router(config-subif)# cable downstream lock |
ケーブル インターフェイス ラインカード上のダウンストリーム ポートをロックします。 このロックを設定して、指定した QAM チャネルの RF パラメータをユーザが変更できないようにします。ロックがポート レベルで設定されると、そのポート上のすべての QAM チャネルがロックされます。 |
例
次に、Cisco RFGW-10 UEQAM 上で QAM インターフェイス 3 のダウンストリーム ロックを設定する例を示します。
Router# configure terminal
Router(config)# interface qam 3/1.1
Router(config-subif)# cable downstream lock
ラインカードに設定されている RF パラメータの表示
cable downstream コンフィギュレーション コマンドを使用してケーブル インターフェイスに設定された RF 情報を表示するには、特権 EXEC モードで次のコマンドを使用します。
Router# show controllers qam slot/port.channel [downstream]
次に、冗長ラインカード上でのダウンストリーム設定の出力例を示します。
Router# show controllers qam 3/1.2 downstream
Qam3/1.2 Downstream is down
Annex B, Stacking set to 4
Frequency: 507000000 Hz, Power: 44 dBmV
Modulation: 64QAM, TSID: 0, State: LCC_QAM_STATE_DOWN
Bandwidth Reserved: 0 bps
Bandwidth Unreserved: 26970000 bps
Bandwidth Total: 26970000 bps
Transport Mode: QAM_MODE_OFF Qam Owner: LOCAL
Interleave Level: 2, FEC I: 32 FEC J: 4
用語集
dB:デシベル。2 つの電力レベルの比。数学的に dB = 10log10(POUT/PIN) で表されます。
dBmV:デシベルミリボルト。75 オームでの 1 ミリボルトを基準にしたデシベル単位で表される RF 電力の単位(dBmV = 20log10(mV/1 mV 単位での値))。
FEC:Forward Error Correction(前方誤り訂正)。通信システムにおける誤り制御方式の一種。FEC では、パリティ情報がデータに付加されて送信されます。レシーバは、この情報を使用してデータをチェックし、誤りを訂正できます。
GHz:ギガヘルツ。周波数の単位。1,000,000,000(10 の 9 乗)Hz。
Hz:ヘルツ。周波数の単位(1 秒あたりのサイクル数)。
QAM:Quadrature Amplitude Modulation(直交振幅変調)。情報(デジタル データなど)を伝送するためにアナログ信号の振幅と位相を変化させる変調技術。
RF:Radio Frequency(無線周波数)。数キロヘルツから赤外線周波数未満までの電磁スペクトルの領域。
UEQAM:Universal Edge Quadrature Amplitude Modulation(ユニバーサル エッジ直交振幅変調)。イーサネットなどのネットワーク インターフェイス経由で MPEG-TS フレームを受信し、それらを HFC プラントで使用するために QAM キャリアに変調するネットワーク要素。