この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco IOS ソフトウェアを使用して SPA Interface Processor(SIP; SPA インターフェイス プロセッサ)または Shared Port Adapter(SPA; 共有ポート アダプタ)を設定するための準備について説明します。具体的な内容は、次のとおりです。
• 「ルータ コンソールを使用して CLI にアクセスする方法」
ここでは、直接接続されたコンソールを使用して Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)にアクセスする方法や、Telnet を使用してリモート コンソールを実現する方法について説明します。
• 「直接接続されたコンソールを使用して CLI にアクセスする方法」
• 「Telnet を使用してリモート コンソールから CLI にアクセスする方法」
各サービスを介してルータを設定およびアクセスする手順については、『 Cisco IOS Terminal Services Configuration Guide 』および『 Cisco IOS Terminal Services Command Reference 』を参照してください。
コンソール ケーブルの接続方法については、『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Hardware Installation Guide 』を参照してください。
ここでは、ルータのコンソール ポートに接続し、コンソール インターフェイスを使用して CLI にアクセスする方法について説明します。
Cisco uBR10012 ルータの PRE モジュールには、コンソール接続(ASCII ターミナルまたはターミナル エミュレーション ソフトウェアを実行する PC)を提供する 2 つの非同期シリアル(EIA/TIA-232)の RJ-45 ポートと、リモート アクセス用のモデムがあります。
Cisco uBR10012 ルータは、コンソールおよび補助ケーブル キット付きで出荷されます。これらの装置との一般的な接続に必要なケーブルおよびアダプタが含まれています。
コンソール ポートに接続するには、次の工具と部品が必要になります。
(注) クロスケーブルは一方のピン接続が反対側と逆になります。つまり、(一方の)ピン 1 と(反対側の)ピン 8、ピン 2 とピン 7、ピン 3 とピン 6 のように接続します。クロスケーブルは、ケーブルの 2 つのモジュラ端末を比較することによって識別できます。タブを裏側にして、ケーブル端を並べて持ちます。左側プラグの外側(左端)のピン(ピン 1)に接続されたワイヤと、右側プラグの外側(右端)のピン(ピン 8)に接続されたワイヤが同じ色になります。
RJ-45 クロスケーブルとコンソール ポートの接続の詳細については、『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Hardware Installation Guide 』を参照してください。
コンソール ポートを介して、ルータおよびルータの CLI へのローカル管理アクセスが可能です。
(注) シャーシを冗長構成で使用する場合は、各 PRE モジュールに(通常は端末サーバへの)コンソール ポート接続が必要です。
ステップ 1 RJ-45 クロスケーブルの一方を PRE モジュールのシリアル RJ-45 ポート(CONSOLE と表示)に接続します(図1-1)。
ステップ 2 クロスケーブルの反対側をシャーシ左側前方の四角い穴に通し、さらに RJ-45/DB-9 アダプタに接続します(図1-2)。
図1-2 RJ-45/DB-9 コンソール ケーブル アダプタの接続
ステップ 3 アダプタを PC または端末の適切なシリアル ポートに接続したら、コンソール ポートのケーブル接続は完了です。
ステップ 5 PC ターミナル エミュレーション ソフトウェアまたは端末を次のデフォルト値に設定します。
(注) これらは、ルータのデフォルトのシリアル通信パラメータです。ご使用の端末またはホストの要件に合わせてデフォルト設定を変更する方法については、『Cisco IOS Terminal Services Configuration Guide』を参照してください。
コンソール インターフェイスを使用して CLI にアクセスする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ルータのコンソール ポートに端末ハードウェアを接続し、ターミナル エミュレーション ソフトウェアを適切に設定すると、初期プロンプトが表示されます。
ステップ 2 Return キーを押して、ユーザ EXEC コンフィギュレーション モードを開始します。次のプロンプトが表示されます。
ステップ 3 ユーザ EXEC コンフィギュレーション モードから、 enable コマンドを入力します。
ステップ 4 パスワード プロンプトで、システムのパスワードを入力します。次に、パスワード「enablepass」を入力する例を示します。
ステップ 5 イネーブル パスワードが受け入れられると、特権 EXEC コンフィギュレーション モード プロンプトが表示されます。
ステップ 6 これで、特権 EXEC コンフィギュレーション モードでの CLI へのアクセスが完了し、目的の作業を完了するために必要なコマンドを入力できます。
ステップ 7 コンソール セッションを終了するには、 quit コマンドを入力します。
ここでは、Telnet を使用してルータのコンソール インターフェイスに接続し、CLI にアクセスする方法について説明します。
Telnet を使用して TCP/IP ネットワークからルータにリモートにアクセスするには、事前に line vty グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、vty(仮想端末回線)をサポートするようにルータを設定する必要があります。また、ログインを要求するように vty 回線を設定し、パスワードを指定する必要もあります。
(注) 回線上でログインがディセーブル化されないようにするには、login ライン コンフィギュレーション コマンドを設定するときに、password コマンドでパスワードを指定する必要があります。Authentication, Authorization, Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)を使用している場合は、login authentication ライン コンフィギュレーション コマンドを設定する必要があります。login authentication コマンドを使用してリストを設定する場合に、回線上で AAA 認証に関するログインがディセーブル化されないようにするには、aaa authentication login グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、リストを設定する必要もあります。AAA サービスの詳細については、『Cisco IOS Security Configuration Guide』および『Cisco IOS Security Command Reference』を参照してください。
また、ルータに Telnet 接続を行う前に、ルータの有効ホスト名またはルータに設定された IP アドレスを取得しておく必要があります。Telnet を使用してルータに接続するための要件、Telnet サービスのカスタマイズ方法、および Telnet キー シーケンスの使用方法については、『 Cisco IOS Terminal Services Configuration Guide 』を参照してください。
Telnet を使用してコンソール インターフェイスにアクセスする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 端末または PC から次のいずれかのコマンドを入力します。
• connect host [ port ] [ keyword ]
• telnet host [ port ] [ keyword ]
この構文では、 host はルータのホスト名または IP アドレス、 port は 10 進数のポート番号(23 がデフォルト)、 keyword はサポートされているキーワードです。詳細については、『 Cisco IOS Terminal Services Command Reference 』を参照してください。
(注) アクセス サーバを使用している場合は、ホスト名や IP アドレスのほかに、telnet 172.20.52.40 2004 などの有効なポート番号を指定する必要があります。
次に、 telnet コマンドを使用してルータ「router」に接続する例を示します。
ステップ 2 パスワード プロンプトで、ログイン パスワードを入力します。次に、パスワード「mypass」を入力する例を示します。
(注) パスワードを設定していない場合は、Return キーを押します。
ステップ 3 ユーザ EXEC コンフィギュレーション モードから、 enable コマンドを入力します。
ステップ 4 パスワード プロンプトで、システムのパスワードを入力します。次に、パスワード「enablepass」を入力する例を示します。
ステップ 5 イネーブル パスワードが受け入れられると、特権 EXEC コンフィギュレーション モード プロンプトが表示されます。
ステップ 6 これで、特権 EXEC コンフィギュレーション モードでの CLI へのアクセスが完了し、目的の作業を完了するために必要なコマンドを入力できます。
ステップ 7 Telnet セッションを終了するには、 exit または logout コマンドを使用します。
コマンドに大文字と小文字の区別はありません。また、コマンドおよびパラメータは、現在使用できる他のコマンドまたはパラメータとの区別が可能な文字数まで省略できます。
表1-1 に、コマンドを入力および編集するためのキーボード ショートカットを示します。
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Ctrl-B または 左矢印 キー 1 |
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履歴バッファには、最後に入力したコマンドが 20 個まで保存されます。履歴置換によって、特別な省略コマンドを使用して、再入力せずに保存されているコマンドを呼び出すことができます。
表1-2 に履歴置換コマンド リストを示します。
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Ctrl-P または 上矢印 キー 2 |
直前に入力したコマンドから順番に、履歴バッファに保存されているコマンドを呼び出します。キー シーケンスを繰り返すと、古いコマンドが順に呼び出されます。 |
Cisco IOS ソフトウェアにアクセスするには、CLI を使用します。CLI には多くのモードがあり、現在使用しているモードにより所定の時間に利用できるコマンドが異なります。CLI プロンプトで疑問符( ? )を入力すると、各コマンド モードで使用できるコマンドのリストを取得できます。
CLI にログインしたときのモードはユーザ EXEC モードです。ユーザ EXEC モードでは、使用できるコマンドが制限されています。すべてのコマンドを使用できるようにするには、通常はパスワードを使用して、特権 EXEC モードを開始する必要があります。特権 EXEC モードからは、ユーザ モードまたは特権モードを含むすべての EXEC コマンドを発行できます。また、グローバル コンフィギュレーション モードも開始できます。ほとんどの EXEC コマンドは 1 回限りのコマンドです。たとえば、 show コマンドは重要なステータス情報を表示し、 clear コマンドはカウンタまたはインターフェイスをクリアします。EXEC コマンドはソフトウェアの再起動時に保存されません。
コンフィギュレーション モードでは、実行コンフィギュレーションを変更できます。その後、実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存しておくと、変更されたコマンドはソフトウェアの再起動後も保存されます。特定のコンフィギュレーション モードを開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。グローバル コンフィギュレーション モードからは、インターフェイス コンフィギュレーション モードや、プロトコル固有モードなど、その他のさまざまなモードを開始できます。
ROM モニタ モードは、Cisco IOS ソフトウェアを正常にロードできない場合に使用される独立したモードです。ソフトウェアの起動時に有効なソフトウェア イメージが見つからない場合、または起動時にコンフィギュレーション ファイルが破損している場合は、ROM モニタ モードが開始されることがあります。
表1-3 に、Cisco IOS ソフトウェアの一般的な各コマンド モードへのアクセス方法、および終了方法について説明します。また、各モードで表示されるプロンプトの例も示します。
コマンド モードの詳細については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals and Network Management Configuration Guide 』の「Using the Command-Line Interface」の章を参照してください。
CLI プロンプトで疑問符( ? )を入力すると、各コマンド モードで使用できるコマンド リストが表示されます。コンテキスト ヘルプ機能を使用すると、コマンドに関連するキーワードと引数のリストも取得できます。
コマンド モード、コマンド、キーワード、または引数に固有のヘルプ情報を表示するには、次のいずれかのコマンドを使用します。
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コマンドラインで次に入力する必要のあるキーワードまたは引数が表示されます(コマンドと疑問符の間にスペースを入れてください)。 |
ほとんどすべてのコンフィギュレーション コマンドには no 形式があります。通常、機能をディセーブルにするには、 no 形式を使用します。ディセーブルになっている機能を再イネーブルにしたり、デフォルトでディセーブルになっている機能をイネーブルにするには、 no キーワードを指定しないでコマンドを使用します。たとえば、IP ルーティングはデフォルトでイネーブルに設定されています。IP ルーティングをディセーブルにするには、 no ip routing コマンドを使用します。IP ルーティングを再度イネーブルにするには、 ip routing コマンドを使用します。Cisco IOS ソフトウェアのコマンド リファレンス には、コンフィギュレーション コマンドの完全な構文、および no 形式のコマンドの機能が記載されています。
多くの CLI コマンドには default 形式もあります。 default command-name コマンドを発行すると、コマンドをデフォルト設定に戻すことができます。Cisco IOS ソフトウェアのコマンド リファレンスには、コマンドのプレーン形式や no 形式とは default 形式の機能が異なる、 default 形式の機能が記載されています。ご利用のシステムで使用可能なデフォルト コマンドを参照するには、該当するコマンド モードで default ? を入力します。
設定の変更をスタートアップ コンフィギュレーションに保存して、ソフトウェアのリロードや停電が発生した場合に変更内容が失われないようにするには、 copy running-config startup-config コマンドを使用します。
コマンドは、コンフィギュレーション データをルータの NVRAM(不揮発性 RAM)に書き込みます。設定の保存に 1 ~ 2 分かかることがあります。
Cisco IOS ソフトウェアは、特定のプラットフォームをサポートするソフトウェア イメージで構成されたフィーチャ セットにパッケージ化されています。各プラットフォームで使用できるフィーチャ セットは、リリースに収められている Cisco IOS ソフトウェア イメージによって異なります。特定のリリースで使用できるソフトウェア イメージのセットを特定したり、任意の Cisco IOS ソフトウェア イメージで機能が使用できるかどうかを確認したりする場合は、Cisco Feature Navigator を使用するか、またはソフトウェアのリリース ノートを参照してください。
プラットフォームのサポートおよび Cisco IOS ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、
http://tools.cisco.com/ITDIT/CFN/jsp/index.jsp からアクセスしてください。アクセスするには、
Cisco.com のアカウントが必要です。アカウントを持っていない、またはユーザ名やパスワードを忘れた場合は、ログイン ダイアログ ボックスで Cancel をクリックし、表示される説明に従ってください。
Cisco Cable Wideband Solution、Release 1.0 のチャネルボンディング機能には、「DOCSIS 3.0
Downstream」機能があります。Cisco uBR10012 ルータ、Cisco Wideband SIP、および Cisco Wideband SPA は、DOCSIS 3.0 Downstream Solution、Release 2.0 の主要なコンポーネントです。
Cisco IOS ソフトウェア リリースには、次の情報を記載したリリース ノートが含まれています。
• 全プラットフォームの未解決および解決済みの重大度 1 および 2 の注意事項
リリース ノートには、最新のリリースに固有の情報が記載されています。この情報には、以前のリリースに記載済みの機能に関する情報が含まれていないことがあります。機能の累積情報については、Cisco Feature Navigator を参照してください。