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標準的なダイレクト アタッチド ストレージ(DAS)システムは、データ ストレージ デバイスで構成されています(たとえば、ラックに設置された多数のハード ディスク ドライブがホスト バス アダプタ(HBA)を介してコンピュータに直接接続されています)。これら 2 つのポイント間にはネットワーク デバイス(スイッチやルータなど)がありません。
DAS 接続に使用される主要なプロトコルは、ATA、SATA、eSATA、SCSI、SAS、USB、USB 3.0、IEEE 1394、およびファイバ チャネルです。
Cisco UCS Manager では、SAN スイッチでゾーン分割設定をプッシュしなくても DAS を使用できます。
<<<UCS 2.1 以降を使用する DAS のイラスト>>>
ここで説明されている DAS の構成では、ストレージ アレイ ポートとファブリック インターコネクトの間に物理ケーブルが接続済みであることが想定されています。
ファイバ チャネル スイッチング モードは、サーバとストレージ デバイス間のスイッチング装置としてファブリック インターコネクトがどのように動作するかを決定します。ファブリック インターコネクトは、次のファイバ チャネル スイッチング モードのいずれかで動作します。
エンドホスト モードを使用すると、ファブリック インターコネクトは、仮想ホスト バス アダプタ(vHBA)を介して接続されているすべてのサーバ(ホスト)に代わって、接続されているファイバ チャネル ネットワークに対するエンド ホストとして動作することができます。この動作は、vHBA をファイバ チャネル ポート アダプタにピン接続することにより実現されます(動的なピン接続または固定のピン接続のいずれか)。これにより、ファイバ チャネル ポートはファブリックの残りの部分に対してサーバ ポート(N ポート)となります。エンドホスト モードの場合、ファブリック インターコネクトは、アップリンク ポートがトラフィックを相互に転送するのを拒否することでループを回避します。
エンドホスト モードは N ポート仮想化(NPV)モードと同義です。このモードは、デフォルトのファイバ チャネル スイッチング モードです。
![]() (注) | エンドホスト モードを有効にした場合、vHBA がアップリンク ファイバ チャネル ポートに固定ピン接続されていて、このアップリンク ポートがダウンすると、システムはその vHBA をピン接続し直すことはできず、その vHBA はダウンしたままになります。 |
スイッチ モードは従来のファイバ チャネル スイッチング モードです。スイッチ モードを使用して、ファブリック インターコネクトをストレージ デバイスに直接接続することができます。ファイバ チャネル スイッチ モードの有効化は、SAN が存在しない(たとえば、ストレージに直接接続された 1 つの Cisco UCS ドメイン)ポッド モデル、または SAN が存在する(アップストリーム MDS を使用)ポッド モデルで役に立ちます。
スイッチ モードはデフォルトのファイバ チャネル スイッチング モードではありません。
![]() (注) | ファイバ チャネル スイッチ モードでは、SAN ピン グループは不適切です。既存の SAN ピン グループはすべて無視されます。 |
ファイバ チャネル スイッチング モードを変更すると、Cisco UCS Manager により自動的にログアウトとファブリック インターコネクトの再起動が実行されます。クラスタ構成では、Cisco UCS Manager は Cisco UCS Manager リリース 3.1(1) 以前で、両方のファブリック インターコネクトを同時に再起動します。Cisco UCS Manager リリース 3.1(2) では、ファイバ チャネル スイッチング モードを変更すると、UCS ファブリック インターコネクトが順番にリロードします。Cisco UCS Manager リリース 3.1(3) では、スイッチング モードを変更した結果として、従属ファブリック インターコネクトが初めて再起動されます。プライマリ ファブリック インターコネクトは、[Pending Activities] で確認された後にのみ再起動します。プライマリ ファブリック インターコネクトでファイバ チャネル スイッチング モードの変更が完了し、システムで使用できるようになるまでには数分間かかります。
![]() (注) | ファブリック インターコネクトがリロードすると、約 10 ~ 15 分のダウンタイムがシステム全体で発生します。 |
![]() (注) | SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID は違っている必要があります。VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。 |
![]() (注) | SAN クラウドの FCoE VLAN と LAN クラウドの VLAN の ID は違っている必要があります。VSAN 内の FCoE VLAN と VLAN で同じ ID を使用すると、その FCoE VLAN を使用しているすべての vNIC とアップリンク ポートで重大な障害が発生し、トラフィックが中断されます。FCoE VLAN ID と重なる ID が設定されたすべての VLAN 上でイーサネット トラフィックがドロップされます。 |
このタスクでは、FC ストレージ ポートの設定方法を 1 種類だけ説明します。そのポートの [General] タブから FC ストレージ ポートを設定することもできます。
これらのポートが有効になるためには、ファイバ チャネル スイッチング モードが [Switching] に設定されている必要があります。ストレージ ポートは、エンドホスト モードでは動作しません。
![]() (注) | この手順は、Cisco UCS Manager により制御されるファイバ チャネル ゾーン分割に対し Cisco UCS ドメインを設定するのに必要な手順の概要を示します。次のすべてのステップを完了する必要があります。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
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ステップ 1 | まだ完了してない場合は、Cisco UCS ドメイン内のファブリック インターコネクトの接続を、外付けファイバ チャネル スイッチ(MDS など)から切り離してください。 | |
ステップ 2 | Cisco UCS ドメインにまだ外部ファイバ チャネル スイッチによって管理されたゾーンが含まれる場合は、これらのゾーンを削除するために、影響を受けたすべての VSAN で clear-unmanaged-fc-zone-allclear-unmanaged-fc-zone-all コマンドを実行します。 |
この機能は現在、Cisco UCS Manager GUI では使用できません。このステップは、Cisco UCS Manager CLI で実行する必要があります。 |
ステップ 3 | ファイバ チャネル スイッチ モードの両方のファブリック インターコネクトでファイバ チャネル スイッチング モードを設定します。 |
エンドホスト モードではファイバ チャネル ゾーン分割を設定できません。ファイバ チャネル スイッチング モードの設定を参照してください。 |
ステップ 4 | ファイバ チャネル ゾーンのトラフィック転送に必要なファイバ チャネルと FCoE ストレージ ポートを設定します。 |
イーサネット ポートの FCoE ストレージ ポートとしての設定 およびファイバ チャネル ストレージ ポートの設定 を参照してください。 |
ステップ 5 | 1 つ以上の VSAN を作成し、ファイバ チャネル ゾーンのトラフィック転送に必要なすべての VSAN で、ファイバ チャネルのゾーン分割を有効にします。 |
クラスタ設定では、SAN Uplinks Manager のファイバ チャネル ゾーンに組み込んで、共通/ブローバル設定を使用して両方のファブリック インターコネクトにアクセスできるように VSAN を作成することをお勧めします。ファイバ チャネル ゾーン分割用の VSAN の作成を参照してください。 |
ステップ 6 | 1 つ以上のファイバ チャネル ストレージ接続ポリシーを作成します。 |
必要に応じて、この手順を実行してサービス プロファイルにファイバ チャネル ゾーン分割を設定することができます。ファイバ チャネル ゾーン分割用の VSAN の作成を参照してください。 |
ステップ 7 | ファイバ チャネル ゾーン経由で通信する必要があるサーバに対してサービス プロファイルまたはサービス プロファイル テンプレートにゾーン分割を設定します。 |
この設定を完了するには、次の手順を完了します。
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ステップ 1 | [Navigation] ペインで [SAN] をクリックします。 | ||||||||||||
ステップ 2 | の順に展開します。 | ||||||||||||
ステップ 3 | ポリシーを作成する組織のノードを展開します。 | ||||||||||||
ステップ 4 | [Storage Connection Policies] ノードを右クリックし、[Create Storage Connection Policy] を選択します。 | ||||||||||||
ステップ 5 | [Create Storage Connection Policy] ダイアログボックスで、次のフィールドを入力します。
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ステップ 6 | [Zoning Type] フィールドで、次のオプション ボタンのいずれかをクリックします。
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ステップ 7 | [FC Target Endpoints] テーブル で、テーブルの右側にあるアイコン バーで [+] をクリックします。 [+] アイコンがディセーブルの場合、テーブルのエントリをクリックして、イネーブルにします。 | ||||||||||||
ステップ 8 | [Create FC Target Endpoint] ダイアログボックスで、次のフィールドに値を入力し、[OK] をクリックします。
ポリシーの対象となるすべてのターゲット エンドポイントを作成するまでこの手順を繰り返し行います。 | ||||||||||||
ステップ 9 | ポリシーの対象となるすべてのターゲット エンドポイントを作成したら、[OK] をクリックします。 |
ステップ 1 | [Navigation] ペインで [Servers] をクリックします。 | ||
ステップ 2 | の順に展開します。 | ||
ステップ 3 | サービス プロファイルを作成する組織のノードを展開します。
システムにマルチテナント機能が備えられていない場合は、[root] ノードを展開します。 | ||
ステップ 4 | 組織を右クリックし、[Create Service Profile (expert)] を選択します。 | ||
ステップ 5 | [Identify Service Profile] パネルで、サービス プロファイルの [Name]、[UUID assignment] を指定して、[Next] をクリックします。
このサービス プロファイルに任意で説明を指定できます。UUID が使用できない場合、このパネルから UUID 接尾辞プールを作成することもできます。
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ステップ 6 | (任意)[Networking] パネルで、[Dynamic vNIC Connection Policy] と [LAN Connectivity] のセクションに必要な情報を指定して、[Next] をクリックします。
このパネルからダイナミック vNIC 接続ポリシーおよび LAN 接続ポリシーを作成できます。 | ||
ステップ 7 | (任意)[Storage] パネルで、SAN 設定情報([Local Storage Policy]、[SAN Connectivity]、[WWNN]、[VSAN] など)を指定して、[Next] をクリックします。
このパネルからローカル ディスク設定ポリシーおよび SAN 接続ポリシーを作成できます。 | ||
ステップ 8 | (任意)[Zoning] パネルで、必要なゾーン分割情報を指定して [Next] をクリックします。
このパネルから vHBA イニシエータ グループを作成できます。 | ||
ステップ 9 | (任意)[vNIC/vHBA Placement] パネルで、配置方法と PCI 順序を指定して [Next] をクリックします。
このパネルから配置ポリシーを作成できます。 | ||
ステップ 10 | (任意)[Server Boot Order] パネルで、ドロップダウン リストから [Boot Policy] を選択して [Next] をクリックします。
このパネルからブート ポリシーを作成できます。 | ||
ステップ 11 | (任意)[Maintenance Policy] パネルで、メンテナンス ポリシーを指定して [Next] をクリックします。
このパネルから、新しいメンテナンス ポリシーを作成してメンテナンス スケジュールを指定できます。 | ||
ステップ 12 | (任意)[Server Assignment] パネルで、ドロップダウン リストから [Server Assignment] を指定し、割り当てに適用する電源状態を指定して、[Next] をクリックします。
このパネルからサーバ プールまたはホスト ファームウェア パッケージを作成できます。 | ||
ステップ 13 | (任意)[Operational Policies] パネルでシステム動作情報([BIOS Configuration]、[External IPMI Management Configuration]、[Management IP Address]、[Monitoring Configuration(Thresholds)]、[Power Control Policy Configuration]、[Scrub Policy] など)を指定して、[Finish] をクリックします。
これらの各設定に必要なポリシーが見つからない場合は、このパネルで作成できます。 |
作成時にサービス プロファイルとブレード サーバまたはサーバ プールを関連付けなかった場合、またはサービス プロファイルを関連付けるブレード サーバまたはサーバ プールを変更する場合には、次の手順を実行します。
ステップ 1 | [Navigation] ペインで [Servers] をクリックします。 | ||||||||
ステップ 2 | の順に展開します。 | ||||||||
ステップ 3 | 新しいサーバまたはサーバ プールに関連付けるサービス プロファイルが含まれている組織のノードを展開します。
システムにマルチテナント機能が備えられていない場合は、[root] ノードを展開します。 | ||||||||
ステップ 4 | サーバに関連付けるサービス プロファイルを右クリックし、[Associate Service Profile] をします。 | ||||||||
ステップ 5 | [Associate Service Profile] ダイアログボックスで、次のいずれかのオプションを選択します。
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ステップ 6 | [Custom Server] を選択した場合は、次の手順を実行します。 | ||||||||
ステップ 7 | サーバに関連付けられた後にサービス プロファイルの移行を制限する場合は、[Restrict Migration] チェックボックスをオンにします。
移行を制限しない場合、Cisco UCS Manager は、既存のサーバ プロファイルを移行する前に新しいサーバに対する互換性チェックを行いません。両方のハードウェアが似ていない場合、関連付けが失敗することがあります。 | ||||||||
ステップ 8 | [OK] をクリックします。 |
ゾーン設定およびゾーン セットのアクティブ化が正しく機能することを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 |
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サービス プロファイルを作成しても、[FC Zones] タブにゾーンが表示されない場合は、このトラブルシューティング チェックリストを使用してください。