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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
パワー キャッピングを通じて、サーバ上の最大電力消費を制御できます。また、UCS B シリーズ ブレード サーバ、UCS Mini、混在 UCS ドメインでは、Cisco UCS Manager で電力割り当てを管理できます。
UCS Manager は、次のサーバでの電力制限をサポートしています。
ポリシー方式のシャーシ グループ電力制限または手動でのブレード レベルの電力制限方式を使用して、シャーシ内のすべてのサーバに適用される電源を割り当てることができます。
Cisco UCS Manager は、サーバへの電力割り当てに役立つ次の電源管理ポリシーを提供しています。
電源管理ポリシー |
説明 |
---|---|
電源ポリシー |
Cisco UCS ドメイン内のすべてのシャーシに電源の冗長性を指定します。 |
電源制御ポリシー |
シャーシ内の各ブレードの初期電源割り当てを計算するための優先順位を指定します。 |
グローバル電力割り当てポリシー |
シャーシ内のすべてのサーバに適用されるポリシー方式のシャーシ グループの電力制限または手動でのブレード レベルの電力制限を指定します。 |
グローバル電力プロファイリング |
サーバの電力制限値を計算する方法を指定します。有効な場合、サーバは、ベンチマークを通じて検出中にプロファイリングされます。このポリシーは、グローバル電力割り当てポリシーが Policy Driven Chassis Group Cap に設定されている場合に適用されます。 |
電力ポリシーの設定
電源ポリシーはグローバルで、Cisco UCS Manager インスタンスが管理するすべてのシャーシによって継承されます。サービス プロファイルに電源ポリシーを追加して、Cisco UCS ドメイン内のすべてのシャーシの電源に対して冗長性を指定することができます。このポリシーは PSU ポリシーとも呼ばれます。
電源の冗長性の詳細については、『Cisco UCS 5108 Server Chassis Hardware Installation Guide』を参照してください。
PSU 冗長性 |
最大電力 @ 220 V(W) |
最大電力 @ 110 V(W) |
---|---|---|
1+1(N+1)または 1(N) |
2500 |
1300 |
2+1(N+1)または 2(N)または 2+2(グリッド) |
5000 |
2600 |
3+1(N+1)または 3(N) |
5472 |
3900 |
4(N) |
5472 |
5200 |
ポリシー方式のシャーシ グループの電力制限の設定
グローバル制限ポリシーで、ポリシー方式のシャーシ グループの電力制限を選択すると、Cisco UCS は、停電のリスクを負うことなく、サーバのオーバーサブスクリプションを維持できます。オーバーサブスクリプションは、二重のプロセスによって実現できます。たとえば、Cisco UCS のシャーシ レベルでは、電源グループのメンバー間で使用可能な電力量を分割し、ブレード レベルでは、シャーシに割り当てられた電力量をプライオリティに基づいてブレード間で分割します。
サービス プロファイルの関連付けや関連付け解除が実行されるたびに、Cisco UCS Manager はシャーシ内の各ブレード サーバへの電力割り当てを再計算します。必要に応じて、優先順位の低いサービス プロファイルの電力が優先順位の高いサービス プロファイルに再分配されます。
データセンターの回路ブレーカーを安全に保護するために、UCS 電源グループは 1 秒未満で電力をキャップします。ブレードは、シャーシの電力配分が最適化されるまで 20 秒間その上限にとどまる必要があります。これは、必要とされる一時的なスパイクに反応することがないよう、意図的によりゆっくりとしたタイムスケールで実行されます。
(注) | システムは、各スロットのサーバを起動するのに十分な電力をリザーブしています。これは、スロットが空の場合でも同様です。このリザーブ電力が、より多くの電力を必要とするサーバで使用されることはありません。電力制限に準拠しないブレードはペナルティを課されます。 |
Cisco UCS は、電力制御ポリシーの優先順位設定をブレード タイプおよび設定とともに使用して、シャーシ内の各ブレードへの初期電力割り当てを計算します。通常の動作中、シャーシ内のアクティブなブレードは、同じシャーシ内のアイドル ブレードから電力を借りることができます。すべてのブレードがアクティブで、電力制限に到達すると、高優先順位の電力制御ポリシーのサービス プロファイルが、優先順位の低い電力制御ポリシーのサービス プロファイルより優先されます。
優先順位は 1 ~ 10 の段階にランク付けされ、1 が優先順位最高、10 が優先順位最低を表します。デフォルトのプライオリティは 5 です。
ミッション クリティカル アプリケーションには、no-cap という特殊な優先順位も使用できます。優先順位を no-cap に設定すると、Cisco UCS がその特定のサーバの未使用電力を利用するのを回避できます。この設定により、サーバにはそのサーバ タイプに可能な電力の最大容量が割り当てられます。
(注) | 電力制御ポリシーはサービス プロファイルに含める必要があります。また、このサービス プロファイルをイネーブルにするには、サーバに関連付ける必要があります。 |
電源グループは、すべてが同じ配電ユニット(PDU)から電源を得ているシャーシのセットです。Cisco UCS Manager では、1 つ以上のシャーシを含む電源グループを作成し、その電源グループに AC ワット単位でピーク電力キャップを設定することができます。
ピーク電力キャップは、特定の電源グループ内のすべてのブレード サーバで使用可能な最大電力を表すスタティック値です。電源グループにブレードを追加、または電源グループからブレードを除外し、手動でピーク電力キャップを変更しなかった場合、電源グループはピーク電力キャップを調整して、その電源グループ内のすべてのブレードの基本的な電源投入要件をサポートします。
最低 AC 890 ワットが各シャーシに設定されます。これは、空のシャーシに電源を供給するために必要な最低電力量である DC 電力 800 ワットに変換されます。ハーフ幅のブレードを関連付けるには、グループの制限値を AC 電力 1475 ワットに設定する必要があります。フル幅のブレードでは、AC 電力 2060 ワットに設定する必要があります。
シャーシが電源グループに追加されると、シャーシ内のブレードに関連付けられているすべてのサービス プロファイルが、その電源グループの一部になります。同様に、シャーシに新規ブレードを追加すると、そのブレードは、当然のこととして、シャーシの電源グループの一部になります。
(注) | 電源グループの作成は、サーバ プールの作成とは異なります。ただし、電源修飾子を作成してサーバ プール ポリシーに追加することで、サーバ プールに同じ電源グループのメンバを組み入れることができます。 |
シャーシを除外または削除すると、そのシャーシは電源グループから削除されます。
エラー メッセージ | 原因 | 推奨処置 |
---|---|---|
Insufficient budget for power group POWERGROUP_NAME および/または Chassis N cannot be capped as group cap is low.Please consider raising the cap.および/または Admin committed insufficient for power group GROUP_NAME, using previous value Nおよび/または Power cap application failed for chassis N |
シャーシに電力制限を割り当てている状態で下限が満たされなかった場合、またはブレードの追加や電源ポリシーの変更のために電力要件が増えた場合に、これらのメッセージのいずれかが表示されます。 |
電力制限を、指定された電源グループの [Power Group] ページに表示された [Minimum Power Cap for Allowing Operations (W)] 値まで増やします。 |
Chassis N cannot be capped as the available PSU power is not enough for the chassis and the blades.Please correct the problem by checking input power or replace the PSU |
シャーシの電力バジェット要件が使用可能な PSU 電力を上回っている場合に表示されます。 |
PSU 入力電力と冗長性ポリシーをチェックし、シャーシ用に十分な電力が使用可能であることを確認します。 PSU に障害がある場合は、PSU を交換します。 |
Power cap application failed for server N |
サーバが割り当てを超える電力を消費しており、制限できない場合、または電力が割り当てられていないサーバに電源が投入されている場合に表示されます。 |
関連付けられていないサーバの電源をオフにします。 |
P-State lowered as consumption hit power cap for server |
サーバが、割り当てられた電力以下に電力消費を削減するよう制限されている場合に表示されます。 |
This is an information message. サーバ電力を制限する必要がない場合は、サービス プロファイルの電力制御ポリシーの [Power Capping] フィールドの値を [no-cap] に設定します。 |
Chassis N has a mix of high-line and low-line PSU input power sources. |
このエラーは、シャーシにハイラインとローラインの PSU 入力電源が混在して接続されている場合に発生します。 |
これは、サポートされていない設定です。PSU はすべて同様の電源に接続する必要があります。 |
グローバル電力割り当てポリシーが [Global Policies] タブで [Policy Driven Chassis Group Cap] に設定されていることを確認します。
ステップ 1 | [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2 | [Equipment] ノードをクリックします。 |
ステップ 3 | [Work] ペインの [Policies] タブをクリックします。 |
ステップ 4 | [Power Groups] サブタブをクリックします。 |
ステップ 5 | テーブルの右側のアイコン バーの [+] をクリックします。
[+] アイコンがディセーブルの場合、テーブルのエントリをクリックして、イネーブルにします。 |
ステップ 6 | [Create Power Group] ウィザードの最初のページで、次のフィールドに値を入力します。 |
ステップ 7 | [Create Power Group] ウィザードの [Add Chassis Members] ページで、次の手順を実行します。 |
ステップ 8 | [Create Power Group] ウィザードの [Add Rack Members] ページで、次の手順を実行します。 |
ステップ 9 | [Create Power Group] ウィザードの [Add FEX Members] ページで、次の手順を実行します。 |
ステップ 10 | [Create Power Group] ウィザードの [Add FI Members] ページで、次の手順を実行します。 |
ステップ 11 | [Create Group Wizard] の [Power Group Attributes] ページで、次の手順を実行します。 |
ブレード レベルの電力制限
手動によるブレード レベルの電力制限がグローバル制限ポリシーで設定されている場合は、Cisco UCS ドメインの各ブレード サーバに対して電力制限を設定できます。
次の設定オプションを使用できます。
[Watts] :サーバが一度に消費可能な最大電力量を指定できます。この最大値には、0 ~ 1100 W の任意の量を指定できます。
[Unbounded] :サーバに対して電力使用制限を課しません。サーバは、必要なだけ電力を使用できます。
サーバの電力使用量が瞬間的に上昇し、設定されている最大値以上になった場合でも、Cisco UCS Manager によってサーバが切断またはシャットダウンされることはありません。代わりに、Cisco UCS Manager は、サーバにとって適切な量まで電力を低減します。この削減により、サーバの速度(CPU 速度など)が低下する可能性があります。
(注) | 手動によるブレード レベル電力制限は、 の順に設定します。電力制御ポリシーで設定された優先順位は関係ありません。 |
グローバル電力割り当てポリシーが [Global Policies] タブで [Manual Blade Level Cap] に設定されていることを確認してください。
グローバル電力プロファイリング ポリシーの設定
グローバル電力プロファイリング ポリシーは、電力割り当てをシャーシ内のすべてのサーバにどのように適用するかを指定します。ポリシーは、グローバル電力割り当てポリシーが [Policy Driven Chassis Group Cap] に設定されている場合に適用されます。グローバル電力プロファイリング ポリシーは次のいずれかに設定できます。
[Disabled]:ブレードの最小/最大電力の制限値は、各コンポーネントの静的消費電力値に基づき算出されています。
[Enabled]:ブレードの最小/最大電力の制限値は、サーバ ディスカバリの一部として測定されています。これらの値は、ブレードの実際の消費電力とほぼ同じです。
(注) | グローバル電力プロファイリング ポリシーを有効にした後、最小/最大電力の上限値を取得するためにブレードを再認識させる必要があります。 |
電力プロファイリングは、Cisco UCS B460 M4 ブレードではサポートされていません。
グローバル電力割り当てポリシーの設定
グローバル電力割り当てポリシーを使用すると、ポリシー方式のシャーシ グループ電力制限またはブレード レベルの手動電力制限のいずれの電力割り当て方式をシャーシ内のサーバに適用できます。
デフォルトのポリシー方式のシャーシ グループ電力制限による電力割り当て方式を適用することを推奨します。
ブレード レベルの手動電力制限の設定に変更を加えると、ポリシー方式のシャーシ グループ電力制限に設定されたグループや設定オプションが失われる結果になります。
ステップ 1 | [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2 | [Equipment] ノードをクリックします。 |
ステップ 3 | [Work] ペインの [Policies] タブをクリックします。 |
ステップ 4 | [Global Policies] サブタブをクリックします。 |
ステップ 5 | [Global Power Allocation Policy] 領域で、Cisco UCS ドメインで使用される電力制限管理モードを判別するために [Cap Policy][Allocation Method] フィールドフィールドで次のラジオ ボタンのいずれかをクリックします。
デフォルトでは、電力割り当ては電力制御ポリシーによって各シャーシで実行されます。 |
ステップ 6 | [Save Changes] をクリックします。 |
Cisco UCS Manager は、使用可能な電力量に基づいて、できるだけ多くのブレードをブートしようとします。ブレードをブートするために必要な電力が使用できない場合、Cisco UCS Manager は有限状態マシン(FSM)の CheckPowerAvailability ステージでのブートに切り替え、ブレードで「サーバ x/y に電源投入するために使用可能な電力が不足しています」とのエラーが表示されます。
必要な電力が使用可能になると、FSM はブレードの電源投入を続行します。ブレードの電源がオフになった後、割り当てられた電力バジェットは再利用されます。
(注) | ブレードに割り当てられた電力バジェットが再利用されると、割り当てられた電力は 0 W として表示されます。 |
制限事項
Cisco UCS Manager の外部でブレードに電源を投入する場合は、UCS Manager は電力バジェットをブレードに割り当てず、「サーバ x/y に電力制限を適用できませんでした」とのエラーが表示されます。
サービス プロファイルの関連付け中にブレードに割り当てられる電力は、使用されている電力制御ポリシーと、電力グループから使用可能な電力によって決まります。正常なサービス プロファイルの関連付け中に電力がサーバに割り当てられた後は、ブレードの最小電力制限が保証されます。電力制御ポリシーの優先度が no-cap に設定されている場合、ブレードには可能な最大電力制限が割り当てられ、表示されている測定済みの最大電力制限を上回る場合があります。
(注) | 関連付けられたブレードの優先度が no-cap に変更され、最大電力制限を割り当てることができない場合は、次のいずれかのエラーが表示される場合があります。 |
電源同期ポリシーの設定
Cisco UCS Manager には、関連するサービス プロファイルとサーバ間の電源同期の問題に対処するためにグローバルな(デフォルト)電源同期ポリシーが含まれます。サービス プロファイルの電源状態が、サーバの実際の電源状態と異なる場合、電源同期ポリシーを使用すると、電源状態を同期することができます。このポリシーを使用すれば、サーバの関連付けられたサービス プロファイル上の電源状態をいつ同期するかを制御することができます。電源同期ポリシーは他の電源関連ポリシーに影響しません。
電源同期ポリシーは、すべてのサービス プロファイルにデフォルトで適用されます。デフォルトの電源同期ポリシーを削除できませんが、デフォルトのポリシーは編集できます。独自の電源同期ポリシーを作成し、サービス プロファイルに適用できます。また、サービス プロファイルに固有の電源同期ポリシーを作成することもできます。作成したポリシーはデフォルトのポリシーよりも常に優先されます。
Cisco UCS Manager では、サービス プロファイルで参照される電源同期ポリシーがない場合、関連するサービス プロファイルにエラーが発生します。指定したサービス プロファイルの電源同期ポリシーを作成するか、またはサービス プロファイルの既存のポリシーへの参照を変更すると、Cisco UCS Manager ではエラーが自動的にクリアされます。
イベント |
望ましい電源状態 |
イベント前の実際の電源状態 |
イベント後の実際の電源状態 |
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シャロー アソシエーション |
ON |
OFF |
ON |
シャロー アソシエーション |
OFF |
OFF |
OFF |
シャロー アソシエーション |
ON |
ON |
ON |
シャロー アソシエーション |
OFF |
ON |
ON |
ステップ 1 | [Navigation] ペインで [Servers] をクリックします。 | ||||||||
ステップ 2 | の順に展開します。 | ||||||||
ステップ 3 | ポリシーを作成する組織のノードを展開します。 | ||||||||
ステップ 4 | [Power Sync Policies] を右クリックし、[Create Power Sync Policy] を選択します。 | ||||||||
ステップ 5 | [Create Power Sync Policy] ダイアログボックスで、次のフィールドに値を入力します。
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ステップ 6 | [OK] をクリックします。 |
ステップ 1 | [Navigation] ペインで [Servers] をクリックします。 |
ステップ 2 | の順に展開します。 |
ステップ 3 | ポリシーを作成する組織のノードを展開します。 |
ステップ 4 | [root] ノードからサービス プロファイル ポリシーを選択します。 |
ステップ 5 | [Work] ペインの [Policies] タブをクリックします。 |
ステップ 6 | [Actions] 領域から [Change Power Sync Policy] をクリックします。
表示される情報は、[Select the Power Sync Policy] ドロップダウン リストの選択内容により異なります。次のオプションを選択できます。
|
電力制限はラック サーバではサポートされません。
リモート オフィスとブランチ サイトに使用され、一部のサーバ導入用の 6324 Fabric Interconnect(FI)でブレード サーバの電源を管理できます。UCS Manager は、6324 Fabric Interconnect とともに使用する場合に、デュアル ライン電源装置と 110 V をサポートします。110 V 電源はフル装備のシャーシに十分な電力を供給できない場合があるため、110 V 使用時の電力配賦を管理できます。デュアル電源は UCS Mini 6324 の AC-48V と DC-48V の両方の標準です。