タスクとワークフローには両方とも、任意の数の入力変数と出力変数(入力および出力)を使用できます。
タスクまたはワークフローの入力は、必須またはオプションのいずれかにできます。すべての必須入力が揃わなければ、タスクまたはワークフローは実行されません。入力が必須であるかオプションであるかは、タスクまたはワークフローの作成時に定義します。
入力および出力のタイプ
Cisco UCS Director には、カテゴリ パラメータ、数値パラメータ、テキスト パラメータの幅広い選択肢を表す数多くの入力タイプが定義されています。たとえば、既存のデータ タイプには以下があります。
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汎用テキスト入力(最も制約が緩い入力タイプ)
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IPv4 Address
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OS Type
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メモリ サイズ セレクタ
各変数の名前、タイプ、カテゴリを表示するリストから、既存の入力タイプを選択します。このリストは、特定のデータ タイプを見つけやすくするためにフィルタリングできます。
既存のデータ タイプの中に、特定のアプリケーションのニーズを満たすものがない場合は、既存のデータ タイプに制限を定義することで、カスタム データ タイプを作成できます。
入力および出力の接続
ワークフローを構成する際は、あるタスクの出力を別のタスクの入力に接続します。たとえば、次の 2 つのタスクがあるとします。
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ユーザ IDを出力として生成する、ユーザの作成タスク。
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グループ IDとユーザ IDを入力として取る、グループへのユーザの追加タスク。
この場合、タスク 1 をタスク 2 の前に配置して、タスク 1 のユーザ ID出力をタスク 2 のユーザ ID入力にフィードします。
ワークフローの入力と出力は、そのワークフローの 1 つ以上のタスクの入力と出力に関連付けられます。
ユーザ入力および管理者の入力
管理者の入力(管理入力)とは、ワークフローの定義時に指定されるデフォルト値です。ワークフローを定義する際に、管理者はユーザがデフォルト値をオーバーライドできるようにすることもできます。
ワークフローのユーザ入力とは、人間のユーザが実行時に値を指定する入力のことです。ユーザ入力にはデフォルト値を設定できます。ユーザはデフォルトの入力を受け入れるか、オーバーライドするかを選択できます。入力が必須であり、デフォルト値が指定されていない場合は、ユーザが値を入力する必要があります。
管理者はワークフローを作成する際に、特定の入力値を指定する代わりに、ユーザ入力の値に制限を設けることができます。たとえば、管理者は、IP アドレスの入力値を特定の範囲に制限できます。この場合、IP アドレスがユーザ入力であることに変わりはありませんが、許可される値の範囲は制限されます。
一部のワークフローでは、すべての必須入力に管理入力が定義されていなければなりません。たとえば、システムが特定の時間にスケジュールされたワークフローを実行するように設定されている場合など、人間の介入なしで実行されるワークフローは、そのようなワークフローに該当します。