この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章は、次の項で構成されています。
Cisco UCS Director Bare Metal Agent(BMA)は、ブート前実行環境(PXE)を使用してベア メタル サーバまたは仮想マシンへのオペレーティング システムのインストール プロセスを自動化します。ベア メタル エージェント は、機能的な PXE インストール環境に必要な次のサービスを提供します。
この環境が使用可能で、ベア メタル エージェント と Cisco UCS Director が正しく設定されていれば、PXE インストール タスクを任意の Cisco UCS Director インフラストラクチャ ワークフローに組み込むことができます。
ベア メタル エージェント には、セキュア シェル(SSH)経由でアクセスできます。また、DHCP の設定、サービスの開始と停止などのサービスを Cisco UCS Director を使用して、ベア メタル エージェント 上で実行できます。単一の Cisco UCS Director ノードで、複数の ベア メタル エージェント アプリケーションをサポートできます。
ベア メタル エージェント の適切なインストールと操作のためには、環境が最小システム要件を満たしている必要があります。
名前 | 要件 |
---|---|
VMware vCenter サーバ |
4.0 以降 |
VMware vCenter の最少予約量 |
最少 CPU 数:2 メモリ:3 GB ハード ディスク:40 GB |
名前 | 要件 |
---|---|
Hyper-V |
次のいずれかを備えた Windows Server 2008 R2 または Windows Server 2012 |
Hyper-V の最少予約量 |
最少 CPU 数:2 メモリ:3 GB ハード ディスク:40 GB |
ベア メタル エージェント をインストールする前に、次のガイドラインと制約事項に注意してください。
ベア メタル エージェント アプリケーションごとに、1 つの Cisco UCS Director ノードにしか接続できません。
インストールと設定が完了した後、システム環境が次のネットワーク可用性を満たす必要があります。
DHCP を使用する場合、DHCP サーバを ベア メタル エージェント と同一の PXE VLAN に配置します。次に、その DHCP サーバで必要になる IP アドレス範囲を DHCP サーバに設定します。
ネットワーク設定のセットアップでは、1 つの PXE VLAN と 1 つの管理 VLAN(別々の VLAN)という設定が最もよく使用されます。ただし、必要に応じて、ベア メタル エージェント は両方で 1 つの VLAN をサポートします。
Cisco UCS、Cisco UCS Director と ベア メタル エージェント の間で VLAN エンドツーエンドを設定します。ただし、ベア メタル エージェント を設定するときに、PXE_VLAN レイヤ 2 ネットワークと管理 VLAN ネットワーク間でルーティングが発生することを想定しないでください。
DHCP を使用するように ベア メタル エージェント を設定する場合は、PXE VLAN とそのサブネットに DHCP サーバを配置して設定します。この DHCP サーバは、PXE プロセスに必要な一時 IP アドレスの役割を果たします。2 つの VLAN が存在する環境では、管理 VLAN のサブネットから IP アドレスがサーバに割り当てられます。Cisco UCS Director で管理されている IP アドレス プールによって、この IP アドレスが割り当てられます。
ベア メタル エージェント に 2 つの VLAN を設定する場合は、次の 2 つの IP アドレス属性を設定します。
ベア メタル エージェント を使用している場合は、Cisco UCS Director TFTP サーバを使用して、動的変数などの設定が正しく機能することを確認します。
ベア メタル エージェント アカウントを追加すると、ベア メタル エージェント がサービスの開始時に TFTP サーバを設定します。
ベア メタル エージェント では、次のネットワーク設定オプションを選択できます。
ご使用の環境の要件に最適なネットワーク設定オプションを選択してください。
管理と PXE のための単一のネットワーク
使用する環境で、次のものを同じ VLAN(レイヤ 2)ネットワーク上でホストできる場合は、このネットワーク設定オプションを選択することをお勧めします(次の図を参照)。
ベア メタル エージェント から提供されるサービス(DHCP、TFTP、HTTP など)
ベア メタル エージェント と Cisco UCS Director またはその他のデバイスやアプライアンスとの間の管理トラフィック
管理と PXE のための個別のネットワーク
使用する環境で、次のものを同じネットワーク インターフェイスおよびレイヤ 2 ネットワーク上でホストできない場合は、このネットワーク設定オプションを選択することをお勧めします(下の図を参照)。
PXE ネットワーク上の ベア メタル エージェント から提供されるサービス(DHCP、TFTP、HTTP など)
管理ネットワーク上の ベア メタル エージェント と Cisco UCS Director またはその他のデバイスやアプライアンスとの間のトラフィック
ネットワーク設定の前提条件
ベア メタル エージェント のネットワーク設定を行うには、環境が次の前提条件を満たしていることを確認してください。
該当する Cisco UCS Director installation guide の説明に従って Cisco UCS Director がインストールされ、ネットワーク インターフェイスが設定されている。
Cisco UCS Director Bare Metal Agent が Web ブラウザ経由で到達可能で、ログインすることができる。
ベア メタル エージェント がインストールされ、追加設定は実行されていない。
単一のネットワーク設定を行うには、必要な単一の管理および PXE VLAN がプロビジョニングされ、かつ、仮想マシン(VM)を接続するか、VM で使用できる、仮想ポート グループやポート プロファイルとして使用可能になっているかを確認してください。
個別のネットワーク設定を行うには、次のネットワークがプロビジョニングされ、かつ、VM を接続するか、VM で使用できる、仮想ポート グループやポート プロファイルとして使用可能になっているかを確認してください。
ベア メタル エージェント によるベア メタル サーバのオペレーティング システムのインストールに関するプロセスを次に示します。
ベア メタル エージェント をインストールします。Cisco UCS Director Bare Metal Agent のインストールを参照してください。
ベア メタル エージェント を設定します。Cisco UCS Director Bare Metal Agent の設定を参照してください。
ベア メタル エージェント に OS イメージを追加します。Windows OS イメージの追加または非 Windows OS イメージの追加を参照してください。
ベア メタル サーバの OS イメージをワークフロー タスクによって展開します。オーケストレーション ワークフロー タスクによる OS イメージのプロビジョニングを参照してください。
Cisco UCS Director による ベア メタル エージェント の運用の管理については、ベアメタル エージェントの管理 を参照してください。
ベア メタル エージェント のアップグレードの詳細については、『Cisco UCS Director Upgrade Guide』を参照してください。