Cisco UCS Mini 向け Cisco UCS Manager リリース 3.0 CLI コンフィギュレーション ガイド
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章のタイトル: Cisco UCS における電源管理
Cisco UCS における電源管理
Cisco UCS の電力の制限
電力制限により、サーバの最大電力消費を制御します。UCS B シリーズ ブレード サーバおよび UCS Mini の場合は、Cisco UCS Manager で電力割り当てを管理できます。また、混合 UCS ドメインの電源も管理できます。
UCS Manager は、次のサーバでの電力制限をサポートしています。
ポリシー方式のシャーシ グループ電力制限または手動でのブレード レベルの電力制限方式を使用して、シャーシ内のすべてのサーバに適用される電源を割り当てることができます。
Cisco UCS Manager は、サーバへの電力割り当てに役立つ次の電源管理ポリシーを提供しています。
電源管理ポリシー
説明
電源ポリシー
Cisco UCS ドメイン 内のすべてのシャーシに電源の冗長性を指定します。
電力制御ポリシー
シャーシ内の各ブレードの初期電源割り当てを計算するための優先順位を指定します。
グローバル電力割り当て(Global Power Allocation)
シャーシ内のすべてのサーバに適用されるポリシー方式のシャーシ グループの電力制限または手動でのブレード レベルの電力制限を指定します。
グローバル電力プロファイリング(Global Power Profiling)
サーバの電力制限値を計算する方法を指定します。有効な場合、サーバは、ベンチマークを用いて検出中にプロファイリングされます。このポリシーは、グローバル電力割り当てポリシーが [ポリシーに基づくシャーシ グループの上限(Policy Driven Chassis Group Cap)] に設定されている場合に適用されます。
ブレードに測定された電源の表示
手順 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# power-cap-mgmt # show
power-measured .
測定された電力を表示します。
次の例は、ブレードに測定された最小および最大電力制限値の一覧を示しています。
UCS-A# show power-measured
Measured Power:
Device Id (W) Minimum power (W) Maximum power (W) OperMethod
-------------- ----------------- ----------------- ----------
blade 1/1 168 252 Pnuos
blade 1/2 350 580 Static
blade 1/3 350 560 Static
blade 1/4 350 398 Static
blade 1/5 350 544 Static
blade 1/6 350 560 Static
blade 1/7 180 276 Pnuos
blade 1/8 350 544 Static
電源管理の注意事項
CIMC をリセットすると、CIMC がリブートするまで、Cisco UCS の電力モニタリング機能が短時間使用不能になります。通常、リセットには 20 秒しかかかりませんが、その間にピーク電力制限を超える可能性があります。低電力制限が設定された環境で、設定された電力制限を超えないようにするには、CIMC のリブートまたはアクティブ化を交互に実施することを検討してください。
電源投入操作時の電源管理
電源投入時のブート調整
Cisco UCS Manager は、使用可能な電力量に基づいて、できるだけ多くのブレードをブートしようとします。ブレードをブートするために必要な電力が使用できない場合、UCS Manager は有限状態マシン(FSM)の CheckPowerAvailability ステージでのブートに切り替え、ブレードで「サーバ x/y に電源投入するために使用可能な電力が不足しています(Insufficient power available to power-on server x/y)」とのエラーが表示されます。
必要な電力が使用可能になると、FSM はブレードの電源投入を続行します。ブレードの電源がオフになった後、割り当てられた電力バジェットは再利用されます。
(注)
ブレードに割り当てられた電力バジェットが再利用されると、割り当てられた電力は 0 W として表示されます。
制限事項
UCS Manager の外部のブレードに電源を投入する場合は、UCS Manager は電力バジェットをブレードに割り当てず、「サーバ x/y に電力制限を適用できませんでした(Power cap application failed for server x/y)」とのエラーが表示されます。
サービス プロファイルの関連付け中の電力割り当て
サービス プロファイルの関連付け中にブレードに割り当てられる電力は、使用されている電力制御ポリシーと、電力グループから使用可能な電力によって決まります。正常なサービス プロファイルの関連付け中に電力がサーバに割り当てられた後は、ブレードの最小電力制限が保証されます。電力制御ポリシーの優先度が no-cap に設定されている場合、ブレードには可能な最大電力制限が割り当てられ、表示されている測定済みの最大電力制限を上回る場合があります。
(注)
関連付けられたブレードの優先度が no-cap に変更され、最大電力制限を割り当てることができない場合は、次のいずれかのエラーが表示される場合があります。
電源ポリシーの設定
Cisco UCS サーバの電源ポリシー
電源ポリシーはグローバルで、Cisco UCS Manager インスタンスが管理するすべてのシャーシによって継承されます。サービス プロファイルに電源ポリシーを追加して、Cisco UCS ドメイン 内のすべてのシャーシの電源に対して冗長性を指定することができます。このポリシーは PSU ポリシーとも呼ばれます。
電源の冗長性の詳細については、『Cisco UCS 5108 Server Chassis Hardware Installation Guide』 を参照してください。
電源ポリシーの設定
手順 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope
org
org-name
指定した組織の組織モードを開始します。ルート組織モードを開始するには、org-name に / を入力します。
ステップ 2 UCS-A /org # scope
psu-policy
PSU ポリシー モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /org/psu-policy # set
redundancy {grid | n-plus-1 | non-redund }
次のいずれかの冗長タイプを指定します。
grid :2 つの電源がオンにされます。そうでなければ、シャーシに N+1 よりも高い冗長性が要求されます。1 つの電源に障害が発生し、そのため 1 台または 2 台の PSU に電源障害が発生した場合、別の電源回路に接続され機能が存続している PSU がシャーシに電力を供給し続けます。
(注)
[グリッド(Grid)] 冗長性のためには、電源に接続された少なくとも 4 台の PSU が必要です。接続された使用可能な PSU の数がこれに満たないと、電源ポリシーが適用できず、[冗長なし(Non Redundant)] が使用されます。
n-plus-1 冗長性のためには、電源に接続された少なくとも 3 台の PSU が必要です。接続された使用可能な PSU の数がこれに満たないと、電源ポリシーが適用できず、non-redund が使用されます。
non-redund :設置されたすべての電源装置(PSU)がオンになり、負荷が均等に分散されます。小規模構成の場合にのみ、単一 PSU で電力を供給できます。
小規模の構成とは、210 V 電源で 2500 W 未満の電力を必要とする構成、または 110 V 電源で 1300 W 未満の電力を必要とする構成です。
電源の冗長性の詳細については、『Cisco UCS 5108 Server Chassis Installation Guide 』を参照してください。
ステップ 4 UCS-A /org/psu-policy # commit-buffer
トランザクションをシステム設定にコミットします。
次に、グリッド冗長性を使用するように電源ポリシーを設定し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope org /
UCS-A /org # scope psu-policy
UCS-A /org/psu-policy # set redundancy grid
UCS-A /org/psu-policy* # commit-buffer
UCS-A /org/psu-policy #
グローバル電力プロファイリング ポリシーの表示と変更
手順 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A /power-cap-mgmt # show
profile-policy
電力プロファイル ポリシーを表示します。
ステップ 2 UCS-A /power-cap-mgmt # set
profile
{no | yes }
プロファイル ポリシーを設定します。
ステップ 3 UCS-A /power-cap-mgmt* # comm-buffer
トランザクションをシステム設定にコミットします。
ステップ 4 UCS-A /power-cap-mgmt # show
profile-policy
グローバル電力プロファイリング ポリシーがオンであるかどうかを表示します。
[グローバル電力プロファイリング ポリシー(Global Power Profiling Policy)]:
電力プロファイリング(Power Profiling)
○
次の例は、グローバル電力プロファイリング ポリシーを表示する方法を示しています。
UCS-A /power-cap-mgmt # show profile-policy
Global Power Profiling Policy:
Power Profiling
---------------
No
UCS-A /power-cap-mgmt # set profile-policy
no yes
UCS-A /power-cap-mgmt # set profile-policy yes
UCS-A /power-cap-mgmt* # comm-buffer
UCS-A /power-cap-mgmt # show profile-policy
Global Power Profiling Policy:
Power Profiling
---------------
Yes
グローバル電力割り当てポリシーの設定
グローバル電力割り当てポリシー
グローバル電力割り当てポリシーは、ポリシー方式のシャーシ グループ電力制限またはブレード レベルの手動電力制限のいずれの電力割り当て方式をシャーシ内のサーバに適用するかを指定するグローバル ポリシーです。
デフォルトのポリシー方式のシャーシ グループ電力制限による電力割り当て方式を適用することを推奨します。
重要:
ブレード レベルの手動電力制限の設定に変更を加えると、ポリシー方式のシャーシ グループ電力制限に設定されたグループや設定オプションが失われる結果になります。
グローバル電力割り当てポリシーの設定
手順 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope
power-cap-mgmt
電力制限管理モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /power-cap-mgmt # set
cap-policy
{manual-blade-level-cap | policy-driven-chassis-group-cap }
指定された電力制限管理モードにグローバル制限ポリシーを設定します。
デフォルトでは、グローバル制限ポリシーは [ポリシーに基づくシャーシ グループの上限(Policy Driven Chassis Group Cap)] に設定されます。
ステップ 3 UCS-A /power-cap-mgmt # commit-buffer
トランザクションをシステム設定にコミットします。
次の例では、手動ブレードの電力制限にグローバル制限ポリシーを設定し、トランザクションをコミットします。UCS-A# scope power-cap-mgmt
UCS-A /power-cap-mgmt # set cap-policy manual-blade-level-cap
UCS-A /power-cap-mgmt* # commit-buffer
UCS-A /power-cap-mgmt #
サーバの電源 CAP 値の表示
手順 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope
power-cap-mgmt
電力制限管理モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /power-cap-mgmt # show
power-measured
最小および最大電源 CAP 値を表示します。
次の例は、最小および最大電源 CAP 値を表示する方法を示しています。
UCS-A# scope power-cap-mgmt
UCS-A /power-cap-mgmt # show power-measured
Measured Power:
Device Id (W) Minimum power (W) Maximum power (W) OperMethod
-------------- ----------------- ----------------- ----------
blade 1/1 234 353 Pnuos
UCS-A /power-cap-mgmt #
グローバル電力プロファイル ポリシーの設定
グローバル電力プロファイリング ポリシー
グローバル電力プロファイリング ポリシーは、電力割り当てをシャーシ内のすべてのサーバにどのように適用するかを指定するグローバル ポリシーです。ポリシーは、グローバル電力割り当てポリシーが [ポリシーに基づくシャーシ グループの上限(Policy Driven Chassis Group Cap)]policy-driven-chassis-group-cap に設定されている場合に適用されます。グローバル電力プロファイリング ポリシーは次のいずれかに設定できます。
(注)
グローバル電力プロファイリング ポリシーを有効にした後、最小/最大電力の上限値を取得するためにブレードを再認識させる必要があります。
重要: 電力プロファイリングは、Cisco UCS B460 M4 ブレードではサポートされていません。
グローバル電力プロファイル ポリシーの設定
手順 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope
power-cap-mgmt
電力制限管理モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /power-cap-mgmt # set
profile-policy
{no | yes }
グローバル電力プロファイリング ポリシーをイネーブル化またはディセーブル化します。
ステップ 3 UCS-A /power-cap-mgmt # commit-buffer
トランザクションをシステム設定にコミットします。
次の例に、グローバル電力プロファイル ポリシーを有効にし、トランザクションをコミットする方法を示します。UCS-A# scope power-cap-mgmt
UCS-A /power-cap-mgmt # set profile-policy yes
UCS-A /power-cap-mgmt* # commit-buffer
UCS-A /power-cap-mgmt #
ポリシー方式のシャーシ グループの電力制限の設定
ポリシー方式のシャーシ グループの電力制限
グローバル制限ポリシーで、ポリシー方式のシャーシ グループの電力制限を選択すると、Cisco UCS は、停電のリスクを負うことなく、サーバのオーバーサブスクリプションを維持できます。オーバーサブスクリプションは、二重のプロセスによって実現できます。たとえば、Cisco UCS のシャーシ レベルでは、電源グループのメンバー間で使用可能な電力量を分割し、ブレード レベルでは、シャーシに割り当てられた電力量をプライオリティに基づいてブレード間で分割します。
サービス プロファイルの関連付けや関連付け解除が実行されるたびに、Cisco UCS Manager はシャーシ内の各ブレード サーバへの電力割り当てを再計算します。必要に応じて、優先順位の低いサービス プロファイルの電力が優先順位の高いサービス プロファイルに再分配されます。
データセンターの回路ブレーカーを安全に保護するために、UCS 電源グループは 1 秒未満で電力をキャップします。ブレードは、シャーシの電力配分が最適化されるまで 20 秒間その上限にとどまる必要があります。これは、必要とされる一時的なスパイクに反応することがないよう、意図的によりゆっくりとしたタイムスケールで実行されます。
(注) システムは、各スロットのサーバを起動するのに十分な電力をリザーブしています。これは、スロットが空の場合でも同様です。このリザーブ電力が、より多くの電力を必要とするサーバで使用されることはありません。電力制限に準拠しないブレードはペナルティを課されます。
UCS Manager の電源グループ
電源グループは、すべてが同じ配電ユニット(PDU)から電源を得ているシャーシのセットです。Cisco UCS Manager では、1 つ以上のシャーシを含む電源グループを作成し、その電源グループに AC ワット単位でピーク電力キャップを設定することができます。
シャーシ レベルで電力制限を実装するには、以下が必要です。
ピーク電力キャップは、特定の電源グループ内のすべてのブレード サーバで使用可能な最大電力を表すスタティック値です。電源グループにブレードを追加、または電源グループからブレードを除外し、手動でピーク電力値を変更しなかった場合、電源グループはピーク電力キャップを調整して、その電源グループ内のすべてのブレードの基本的な電源投入要件に適合させます。
最低 AC 890 ワットが各シャーシに設定されます。これは、空のシャーシに電源を供給するために必要な最低電力量である DC 電力 800 ワットに変換されます。ハーフ幅のブレードを関連付けるには、グループの制限値を AC 電力 1475 ワットに設定する必要があります。フル幅のブレードでは、AC 電力 2060 ワットに設定する必要があります。
シャーシが電源グループに追加されると、シャーシ内のブレードに関連付けられているすべてのサービス プロファイルが、その電源グループの一部になります。同様に、シャーシに新規ブレードを追加すると、そのブレードは、当然のこととして、シャーシの電源グループの一部になります。
(注)
電源グループの作成は、サーバ プールの作成とは異なります。ただし、電源修飾子を作成してサーバ プール ポリシーに追加することで、サーバ プールに同じ電源グループのメンバを組み入れることができます。
シャーシを除外または削除すると、そのシャーシは電源グループから削除されます。
UCS Manager は明示的な電源グループと暗黙的な電源グループをサポートしています。
次の表は、電源バジェットの割り当て時および電源グループとの連動時に、表示される可能性のあるエラー メッセージを示しています。 エラー メッセージ
原因
推奨処置
電力グループ POWERGROUP_NAME のバジェットが不十分です(Insufficient budget for power group POWERGROUP_NAME) および/または
グループの上限が低いため、シャーシ N には上限を設定できません。(Chassis N cannot be capped as group cap is low.)上限を上げることを検討してください。(Please consider raising the cap.) および/または
管理者が以前の値 N を使用して電力グループ GROUP_NAME に不十分なコミットを行いました(Admin committed insufficient for power group GROUP_NAME, using previous value N) および/または
シャーシ N の電源制限アプリケーションが失敗しました(Power cap application failed for chassis N)
シャーシに電力制限を割り当てている状態で下限が満たされなかった場合、またはブレードの追加や電源ポリシーの変更のために電力要件が増えた場合に、これらのメッセージのいずれかが表示されます。
電力制限を、指定された電源グループの [電源グループ(Power Group)] ページに表示された [操作を可能にする最小電力の上限(W)(Minimum Power Cap for Allowing Operations (W))] の値まで増やします。
使用可能な PSU 電力がシャーシとブレードで不足しているため、シャーシ N には上限を設定できません。(Chassis N cannot be capped as the available PSU power is not enough for the chassis and the blades.)入力電源を確認して問題を解決するか、PSU を交換してください(Please correct the problem by checking input power or replace the PSU)
シャーシの電力バジェット要件が使用可能な PSU 電力を上回っている場合に表示されます。
PSU 入力電力と冗長性ポリシーをチェックし、シャーシ用に十分な電力が使用可能であることを確認します。
PSU に障害がある場合は、PSU を交換します。
サーバ N の電源制限アプリケーションが失敗しました(Power cap application failed for server N)
サーバが割り当てを超える電力を消費しており、制限できない場合、または電力が割り当てられていないサーバに電源が投入されている場合に表示されます。
関連付けられていないサーバの電源をオフにします。
サーバの電力消費が上限に達したので P 状態が低下しました(P-State lowered as consumption hit power cap for server)
サーバが、割り当てられた電力以下に電力消費を削減するよう制限されている場合に表示されます。
これは情報メッセージです。
サーバ電力を制限する必要がない場合は、サービス プロファイルの電力制御ポリシーの [電力の制限(Power Capping)] フィールドの値を [no-cap] に設定します。
シャーシ N にハイラインとローラインの PSU 入力電源が混在しています。(Chassis N has a mix of high-line and low-line PSU input power sources.)
このエラーは、シャーシにハイラインとローラインの PSU 入力電源が混在して接続されている場合に発生します。
これは、サポートされていない設定です。PSU はすべて同様の電源に接続する必要があります。
電源グループの作成
はじめる前に
グローバル電力割り当てポリシーが [ポリシーに基づくシャーシ グループの上限(Policy Driven Chassis Group Cap)] に設定されていることを確認してください。
手順 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope power-cap-mgmt
電力制限管理モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /power-cap-mgmt # create power-group power-group-name
電源グループを作成し、電源グループ モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /power-cap-mgmt/power-group # set peak {peak-num | disabled | uninitialized }
電源グループに使用可能な最大ピーク時電力(W)を指定します。
ステップ 4 UCS-A /power-cap-mgmt/power-group # create chassis chassis-id
指定されたシャーシを電源グループに追加し、電源グループ シャーシ モードを開始します。
ステップ 5 UCS-A /power-cap-mgmt/power-group/chassis # commit-buffer
トランザクションをシステム設定にコミットします。
次の例は、powergroup1 という電力グループを作成し、電源グループの最大ピーク時電力(10000 W)を指定し、シャーシ 1 をグループに追加し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope power-cap-mgmt
UCS-A /power-cap-mgmt # create power-group powergroup1
UCS-A /power-cap-mgmt/power-group* # set peak 10000
UCS-A /power-cap-mgmt/power-group* # create chassis 1
UCS-A /power-cap-mgmt/power-group/chassis* # commit-buffer
UCS-A /power-cap-mgmt/power-group/chassis #
電源グループの削除
手順 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope power-cap-mgmt
電力制限管理モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /power-cap-mgmt # delete power-group power-group-name
指定された電源グループを削除します。
ステップ 3 UCS-A /power-cap-mgmt/power-group/chassis # commit-buffer
トランザクションをシステム設定にコミットします。
次の例は、powergroup1 という名前の電源グループを削除し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope power-cap-mgmt
UCS-A /power-cap-mgmt # delete power-group powergroup1
UCS-A /power-cap-mgmt* # commit-buffer
UCS-A /power-cap-mgmt #
電力制御ポリシー
Cisco UCS は、電力制御ポリシーの優先順位設定をブレード タイプおよびコンフィギュレーションとともに使用し、シャーシ内の各ブレードへの初期電力割り当てを計算します。通常の動作中、シャーシ内のアクティブなブレードは、同じシャーシ内のアイドル ブレードから電力を借りることができます。すべてのブレードがアクティブになり電力制限に到達した場合は、優先順位が高い電力制御ポリシーを含むサービス プロファイルが、優先順位が低い電力制御ポリシーを含むサービス プロファイルよりも優先されます。
優先順位は 1 ~ 10 の段階にランク付けされており、1 が最も高い優先順位、10 が最も低い優先順位を表します。デフォルトの優先順位は 5 です。
ミッション クリティカルなアプリケーションの場合は、no-cap という特別な優先順位も使用できます。プライオリティを no-cap に設定すると、Cisco UCS がその特定のサーバから未使用の電力を利用することを防止します。この設定により、そのサーバにはサーバ タイプに応じた最大許容電力が割り当てられます。
(注)
電力制御ポリシーはサービス プロファイルに含める必要があります。また、このサービス プロファイルをイネーブルにするには、サーバに関連付ける必要があります。
電力制御ポリシーの作成
手順 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope org org-name
指定した組織の組織モードを開始します。ルート組織モードを開始するには、org-name に / と入力します。
ステップ 2 UCS-A /org # create power-control-policy power-control-pol-name
電力制御ポリシーを作成し、電力制御ポリシー モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /org/power-control-policy # set priority {priority-num | no-cap }
電力制御ポリシーにプライオリティを指定します。
ステップ 4 UCS-A /org/power-control-policy # commit-buffer
トランザクションをシステム設定にコミットします。
次の例は、powerpolicy15 という電力制御ポリシーを作成し、プライオリティをレベル 2 に設定し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope org /
UCS-A /org # create power-control-policy powerpolicy15
UCS-A /org/power-control policy* # set priority 2
UCS-A /org/power-control policy* # commit-buffer
UCS-A /org/power-control policy #
次の作業
サービス プロファイルに電力制御ポリシーを含めます。
電力制御ポリシーの削除
手順 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope org org-name
指定した組織の組織モードを開始します。ルート組織モードを開始するには、org-name に / と入力します。
ステップ 2 UCS-A /org # delete power-control-policy power-control-pol-name
指定された電力制御ポリシーを削除します。
ステップ 3 UCS-A /org # commit-buffer
トランザクションをシステム設定にコミットします。
次の例は、powerpolicy15 という名前の電力制御ポリシーを削除し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope org /
UCS-A /org # delete power-control-policy powerpolicy15
UCS-A /org* # commit-buffer
UCS-A /org #
手動によるブレード レベル電力制限の設定
手動ブレード レベルの電力制限
手動によるブレード レベルの電力制限がグローバル制限ポリシーで設定されている場合は、Cisco UCS ドメイン の各ブレード サーバに対して電力制限を設定できます。
次の設定オプションを使用できます。
サーバの電力使用量の瞬間的な上昇がそのサーバに設定された最大値以上になっても、Cisco UCS Manager によってサーバが切断またはシャットダウンされることはありません。代わりに、サーバで使用可能な量まで電力が Cisco UCS Manager によって削減されます。この削減により、サーバの速度(CPU 速度など)が低下する可能性があります。
(注)
手動によるブレード レベル電力制限は、 の順に設定します。電力制御ポリシーで設定された優先順位は関係ありません。
サーバのブレード レベル電力制限の設定
はじめる前に
グローバル電力割り当てポリシーが [手動によるブレード レベルの上限(Manual Blade Level Cap)] に設定されていることを確認してください。
手順 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope server chassis-id / server-id
指定サーバのシャーシ サーバ モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /chassis/server # set power-budget committed {disabled | watts }
次のいずれかの電力使用量レベルにサーバをコミットします。
ステップ 3 UCS-A /chassis/server # commit-buffer
トランザクションをシステム設定にコミットします。
ステップ 4 UCS-A /chassis/server # show power-budget
(任意)電力使用量レベル設定を表示します。
次に、サーバの電力使用量を最大 1000 W に設定し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope server 2/4
UCS-A /chassis/server # set power-budget committed 1000
UCS-A /chassis/server* # commit-buffer
UCS-A /chassis/server # show power-budget
Power Budget:
Committed (W): 1100
Oper Committed (W): Disabled
UCS-A /chassis/server #
ブレード レベル電力制限の表示
手順 コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope server chassis-id / server-id
指定サーバのシャーシ サーバ モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /chassis/server # show stats
サーバで収集された電力使用量の統計情報を表示します。
次に、サーバの電力使用量を表示する例を示します。
UCS-A# scope server 2/4
UCS-A /chassis/server # show stats
Mb Power Stats:
Time Collected: 2010-04-15T21:18:04.992
Monitored Object: sys/chassis-1/blade-2/board
Suspect: No
Consumed Power (W): 118.285194
Input Voltage (V): 11.948000
Input Current (A): 9.900000
Thresholded: Input Voltage Min
UCS-A /chassis/server #