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この章では、システムの問題を診断するための LED の使用方法と、サポートされているハードウェア コンポーネントの取り付けまたは交換方法について説明します。
ここでは、LED とボタンの位置と意味について説明します。内容は次のとおりです。
図 3-1 は前面パネルの LED を示しています。 表 3-1 には前面パネルの LED の状態が定義されています。
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– 電源装置の冗長性が失われている(電源装置のプラグが抜かれているか、障害が発生している)。 |
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障害の発生しているドライブの場所を特定するには、これらの LED を使用します。次に、システムのカバーを開き、ドライブ トレイの LED を見て、障害の発生しているドライブを正確に特定します。
例については、図 3-7 を参照してください。この例では、赤色 LED が、障害の発生しているドライブが内蔵ドライブのコンパートメントの右半分にあることを示しています。 |
図 3-2 に、S3260 システムの背面パネルの LED とボタンを示します。この例では、C3X60 M4 サーバ ノードとオプションの 4 ドライブ拡張モジュールを示しています。 表 3-2 には背面パネルの LED の状態が定義されています。
図 3-2 S3260 システムの背面パネルの LED およびボタン
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この LED には、取り付けられているドライブのエラーやモジュールのエラーが示されます。LED の見方については、 表 3-3 を参照してください。 |
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システムの電源が入っているときに、主要シャーシのコンパートメント内の診断 LED を表示できます。これらの内部 LED の位置については、図 3-3 を参照してください。LED の状態の定義については、 表 3-4 を参照してください。
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ここでは、コンポーネントの取り付け準備について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Cisco IMC インターフェイスか、前面パネルのシステム電源ボタンのいずれかを使用して、グレースフル シャットダウンまたは S3260 システム全体のハード シャットダウンを実行できます。
また、システム全体ではなく、個々のサーバ ノードをシャットダウンすることもできます。個々のサーバ ノードのシャットダウンを参照してください。
システムの 電源 ボタンを使用してシャーシをシャットダウンするには、次の手順に従います。
手順 1 システム電源ステータス LED の色を確認します(前面パネルの LEDを参照)。
手順 2 次のようにして、グレースフル シャットダウンまたはハード シャットダウンを実行します。
手順 3 完全に AC 電源を切断してシステム シャーシの電源をオフにするには、システムのすべての電源装置から電源コードを抜きます。
Cisco Integrated Management Controller(Cisco IMC)インターフェイスか、サーバ ノード前面にある電源ボタンのいずれかを使用して、グレースフル シャットダウンまたはサーバ ノードのハード シャットダウンを実行できます。
Cisco IMC GUI を使用してサーバ ノードをシャットダウンするには、次の手順を実行します。
手順 1 ブラウザでシステムの管理 IP アドレスを使用して、Cisco IMC GUI にログインします。
手順 2 [Navigation] ペインの [Chassis] メニューをクリックします。
手順 3 [Chassis] メニューの [Summary] をクリックします。
手順 4 作業ウィンドウ上部のツールバーで、[Host Power] リンクをクリックします。
[Server Power Management] ダイアログが開きます。このダイアログには、システム内にあるすべてのサーバが表示されます。
手順 5 [Server Power Management] で、シャットダウンするサーバに関して次のいずれかのボタンを選択します。
[Chassis Status] ペインで、取り外すサーバ ノードの [Power State] が [Off] と表示されている場合は、安全にサーバ ノードをシャーシから取り外せます。
シャーシからサーバ ノードを安全に取り外せる状態になると、サーバ ノード前面の物理的な電源ボタンもオレンジに変わります。
サーバ ノードの物理的な 電源 ボタンを使用して、サーバ ノードのみをシャットダウンするには、次の手順を実行します。
手順 1 サーバ ノードの電源ステータス LED の色を確認します。
手順 2 次のようにして、グレースフル シャットダウンまたはハード シャットダウンを実行します。
このシステムには、主要シャーシのヒンジ付き上部カバーが 3 つ付いています。これらのカバーを開くと、内蔵ドライブのコンパートメントおよびファン モジュール コンパートメントにアクセスできます。
(注) システムの内部ドライブと冷却ファンはホットスワップ可能であり、上部カバーを開くと取り付け/取り外しができます。システムをラックに収容して配線する場合には、電源ケーブルや他のケーブルの長さに十分な余裕(スラック)を持たせてください。そのようにしておくと、システムをスライド レール上で十分に引き出して、上部カバーを開くための空間を確保できます。
手順 1 左右の内蔵ドライブのコンパートメントのカバーを開き、ホットスワップ可能な内蔵ドライブにアクセスします。
a. 右側面または左側面のカバーの場合は、両方のラッチのラッチ リリース ボタンをシャーシの外縁に向けて引き出します。これにより、バネ式ラッチが現れます。
b. 両方のラッチを開いた状態で、ヒンジの付いたカバーを中心から外側に向けて回転させて開きます。
c. カバーを固定するには、カバーを閉じて平らにし、次に、両方のラッチをカチッと音がしてロックされるまで水平に押します。
手順 2 ファン コンパートメントのカバーを開き、ホットスワップ可能なファン モジュールにアクセスします。
b. 両方のラッチ ボタンを押しながら、中心から背面に向けてヒンジの付いたカバーを開きます。
c. カバーを固定するには、カバーを閉じて平らにしながら、両方のラッチ ボタンを押します。ラッチ ボタンを放します。
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I/O エクスパンダはサーバ ノードの上部に接続しています。サーバ ノード内のコンポーネントにアクセスできるようにサーバ ノードから I/O エクスパンダを取り外す方法については、サーバ ノードのサービス ノートを参照してください。
(注) システムの背面から SIOC を取り外す場合に、システムをラックの外にスライドさせる必要はありません。
手順 1 交換する SIOC とペアになっているサーバ ノードの電源をオフにします(SIOC 1 はサーバ ノード 1 とペア、SIOC 2 はサーバ ノード 2 とペアになっています)。
a. SIOC の取り付けネジを 1 本緩め、次に 2 つのヒンジ付きレバーを開き、バックプレーン コネクタから SIOC を平らにして取り外します。
b. システムから SIOC を引き抜き、静電気対策を施した作業台の上に置きます。
a. No. 1 プラス ドライバを使用して、カバーを固定している 4 本のネジを外します。図 3-5 を参照してください。
a. 内部ミッドプレーンに突き当たるまで、SIOC をベイに押し込みます。
b. SIOC の 2 つのレバーを閉じ、SIOC コネクタとミッドプレーンを十分にかみ合わせます。
手順 6 最初の手順で電源をオフにしたサーバ ノードの電源をオンにします。
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警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への電磁干渉(EMI)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の冷気の流れを適切な状態に保つことです。システムは、必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で運用してください。ステートメント 1029
– 内蔵ドライブのコンパートメントの HDD または SSD の交換
– オプションのディスク拡張トレイ内のハード ドライブの交換
– 背面パネル ベイの SAS/SATA ソリッド ステート ドライブの交換
手順 1 Web ブラウザとシステムの管理 IP アドレスを使用して、Cisco IMC GUI 管理インターフェイスにログインします。
手順 2 [Compute] を選択し、それから [Server 1] を選択します。
手順 3 [Launch KVM] をクリックして、サーバ ノードの仮想 KVM ウィンドウを開きます。
手順 4 [Launch KVM] ダイアログで、[Server 1] を選択して、[Launch] をクリックします。
手順 5 サーバ ノード 1 をリブートします。KVM ウィンドウで F2 を押すようにとのプロンプトが出されるのを待ちます。
手順 6 ブート中にメッセージが表示されたら、F2 キーを押して BIOS Setup ユーティリティに切り替えます。
手順 8 [UEFI Boot Options] オプションを [Enabled] に設定します。
手順 9 [Boot Option Priorities] の下で、OS のインストール メディア(仮想 DVD など)を [Boot Option #1] に設定します。
手順 11 [LOM and PCIe Slot Configuration] を選択します。
手順 12 [PCIe Slot ID: HBA Option ROM] を [UEFI Only] に設定します。
手順 13 F10 を押して変更内容を保存し、BIOS セットアップ ユーティリティを終了します。サーバをリブートできます。
手順 14 サーバが再起動し、OS がインストールされたら、次のようにしてインストールを確認します。
a. ブート中にメッセージが表示されたら、F2 キーを押して BIOS Setup ユーティリティに切り替えます。
c. [Boot Option Priorities] の下で、インストールした OS が [Boot Option #1] にリストされていることを確認します。
手順 1 Web ブラウザとシステムの管理 IP アドレスを使用して、Cisco IMC GUI 管理インターフェイスにログインします。
手順 2 [Compute] を選択し、それから [Server 1] を選択します。
手順 4 [BIOS Properties] で、[Configured Boot Order] を [UEFI] に設定します。
手順 6 [Configure Boot Order] をクリックします。
手順 8 [Add Local HDD] をクリックします。
手順 9 [Add Local Disk] ダイアログで、4K セクター フォーマット ドライブの情報を入力します。名前を入力し、スロット M を指定します。
手順 10 [Save Changes] をクリックします。
手順 11 [Add Virtual Media] をクリックします。
手順 12 [Add Virtual Media] ダイアログで、OS インストール仮想メディアの名前を入力します。
手順 13 [Save Changes] をクリックします。
手順 15 [Launch KVM] をクリックして、サーバ ノードの仮想 KVM ウィンドウを開きます。
手順 16 [Launch KVM] ダイアログで、[Server 1] を選択して、[Launch] をクリックします。
手順 17 仮想メディアをアクティブにします。KVM ウィンドウの [Virtual Media] メニューをプルダウンし、[Activate Virtual Devices] を選択します。
手順 19 ブート中に F6 を押して、ブート デバイス メニューを開きます。
手順 20 [UEFI: Cisco vKVM-Mapped vDVD] を選択し、Enter を押します。
OS がインストールされてシステムが再起動したら、その OS がブート オプションにリストされます。
システムでは、主要シャーシ内に 56 の内蔵ドライブ ベイがあります。図 3-6 に、内蔵ドライブ ベイの番号を示します。内蔵ドライブを装着するときは、次のガイドラインに従ってください。
たとえば、36 台の HDD と 2 台の SSD を搭載したシステムでは、HDD をベイ 1 ~ 36 に装着し、SSD をベイ 56 と 55 に装着します。
右前面のハンドルに内蔵ドライブ障害 LED があります(図 3-1 を参照)。これらの LED を使用して、障害の発生しているドライブの位置を特定します。
手順 1 右前面のハンドルにある内蔵ドライブ障害 LED を確認します。
例については、図 3-7 を参照してください。この例では、3 列目のオレンジ色の LED が、障害の発生しているドライブが内蔵ドライブのコンパートメントの右半分にあることを示しています。
手順 2 右側面または左側面のカバーを開き、ドライブ トレイにある障害 LED を確認します。
オレンジに点灯した障害 LED は障害が発生したドライブを示します。
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システムの右前面のハンドルにある 3 列の内蔵ドライブ障害 LED。右側の 3 列目に障害のあるドライブを示しています。 |
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(注) SAS HDD および SSD はホットスワップ可能で、システムの電源を落とさずに交換できます。
手順 1 上部カバーが開くように、システムをラックの前方に引き出します。
手順 2 障害の発生しているドライブを特定します(故障している内蔵ドライブの特定を参照)
手順 3 内蔵ドライブのコンパートメントのカバーを開きます。
a. ドライブ キャリアのリリース ボタンを押します。ドライブ レバーが現れます。
b. ドライブ レバーを 90 度の位置まで持ち上げて一杯に開き、ベイからドライブをまっすぐ持ち上げます。
スペア ドライブがキャリアにすでにインストールされているため、キャリアから古いドライブを取り外す必要はありません。
(注) ドライブの装着に関するガイドラインを確認します(内蔵ドライブの装着に関するガイドラインを参照)。
a. 空のベイに新しいドライブを合わせます。コネクタがボード上のコネクタと合う方向にドライブを向けます。
b. ボードがコネクタに接触してドライブ レバーが閉じ始めるまで、ドライブを下げます。
c. カチッと音がしてロックされるまで、ドライブ レバーをまっすぐ押し下げます。
手順 6 シャーシ カバーを閉じ、システムをラック内に押し戻します。
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オプションのディスク拡張トレイには、最大 4 つの 3.5 インチ ハード ドライブを収容できます。ドライブ番号を 図 3-9 に示します。これらのドライブを装着する場合は、次のガイドラインに従ってください。
図 3-9 ディスク拡張トレイおよびソリッド ステート ドライブの番号
各ドライブには障害 LED が搭載されており、オレンジに点灯して障害の発生しているドライブを示します。背面パネルの LED およびボタンを参照してください。
(注) SAS/SATA ドライブはホットスワップ可能で、システムの電源を落とさずに交換できます。
手順 1 障害の発生しているドライブを、障害が発生しているディスク拡張トレイ ドライブの特定に示すように特定します。
a. ドライブ キャリアのリリース ボタンを押します。ドライブ レバーが現れます。
b. ドライブ レバーを一杯に開く位置まで持ち上げ、ベイからドライブをまっすぐ持ち上げます。
スペア ドライブがキャリアにすでにインストールされているため、キャリアから古いドライブを取り外す必要はありません。
a. 新しいドライブを空のベイに合わせ、ボードがコネクタに接触してドライブ レバーが閉じ始めるまで、ドライブを押し込みます。
b. カチッと音がしてロックされるまで、ドライブ レバーをまっすぐ押し下げます。
図 3-10 ドライブ拡張モジュールのドライブ キャリアの機能
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背面パネルの SAS/SATA SSD 用に 4 つのベイがあります。ドライブ番号を 図 3-11 に示します。これらのドライブを装着する場合は、次のガイドラインに従ってください。
各ソリッド ステート ドライブ ベイには障害 LED が搭載されており、オレンジに点灯して障害の発生しているドライブを示します(背面パネルの LED およびボタンを参照)。
(注) SAS/SATA ソリッド ステート ドライブはホットスワップ可能で、システムの電源を落とさずに交換できます。
手順 1 障害の発生しているソリッド ステート ドライブを取り外します。
a. リリース ラッチをつかんで、中央方向に向けてつまみます。
b. ベイからソリッド ステート ドライブをベイからまっすぐ引き出します。
手順 2 新しいソリッド ステート ドライブを取り付けます。
(注) ドライブの装着に関するガイドラインを確認します(背面パネル SAS/SATA ソリッド ステート ドライブの装着ガイドラインを参照)。
a. 新しいドライブを(ラベルが上を向くようにして)空のベイに合わせ、ボード コネクタに接触するまで、ドライブを押し込みます。
b. リリース ラッチをつかんで、中央方向に向けてつまみながら、ドライブをベイ内に完全に押し込みます。その後で、リリース ラッチを放します。
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各ファン モジュールには 2 つのファンが内蔵されています。ファン番号については、図 3-12 を参照してください。
ファン モジュールはホットスワップが可能なため、ファン モジュールの交換時にシステムのシャットダウンまたは電源オフを行う必要はありません。ファン モジュールを取り外した状態で 1 分以上システムを稼働させないでください。
ヒント 各ファン モジュールには、ファン モジュールに障害が発生するとオレンジ色に点灯する障害 LED があります。
手順 1 ファン コンパートメント カバーが開くように、システムをラックの前方に引き出します。
手順 2 ファン コンパートメントのカバーを開きます(主要シャーシの上部カバーを開くを参照)。
a. ファンの上部にある 2 つのラッチをつかみ、中央方向につまみます。
手順 4 次のようにして、新しいファン モジュールを取り付けます。
(注) エアー フローの方向を示すファン モジュールの矢印は、システムの背面を向く必要があります。
a. ファン モジュール下部のコネクタがシャーシ フロアのソケットに合うように、ファン モジュールの位置をベイに合わせます。
b. ソケットに接触するまでファン モジュールを下げ、ラッチがロックされるまでしっかりと押し下げます。
手順 5 ファン コンパートメントのカバーを閉じ、システムをラック内に押し戻します。
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このシステムでは 1 台または 2 台のサーバ ノードをサポートできます。
(注) サーバ ノードがインストールされているベイには、対応する SIOC が必要です。つまり、ベイ 1 のサーバ ノードは SIOC スロット 1 の SIOC とペアにする必要があります。ベイ 2 のサーバ ノードは SIOC ベイ 2 の SIOC とペアにする必要があります。詳細については、「Cisco UCS S3260 アーキテクチャの概要」を参照してください。
サーバ ノードを交換するには(設定のエクスポートとインポートを含む)、ご使用のサーバ ノードのサービス ノートを参照してください。
システムは、サーバ ベイ 2 のみで、1 つのオプション ディスク拡張トレイをサポートできます。
ヒント トレイにはステータス LED が 1 つ含まれています(場所については図 3-13 を、LED 状態の定義については 表 3-3 を参照してください)。
図 3-13 ディスク拡張トレイの外部機能(4 ドライブ バージョンを示しています)
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(注) ディスク拡張トレイはホットスワップ可能です。つまり、システムの電源を落とさずに取り外すことができます。
ディスク拡張トレイにはシステムの背面からアクセスするため、ラックからシステムを引き出す必要はありません。
a. 2 本のイジェクト レバーをつかんでラッチをつまみ、レバーを放します(図 3-13 を参照)。
b. 両方のレバーを同時に外側へ回し、ミッドプレーンのコネクタからトレイを平らにして取り外します。
手順 2 古いトレイからすべてのドライブを取り外し、新しいディスク拡張トレイに移動します。古いトレイと同じ位置に各ドライブを取り付けます。
手順 3 新しいディスク拡張トレイを取り付けます(サーバ ベイ 2 のみ)。
a. 2 つのイジェクト レバーを開き、新しいトレイを空のベイの位置に合わせます。
b. ミッドプレーン コネクタとかみ合う位置まで、トレイをベイに押し込みます。
c. 両方のイジェクト レバーが平らになり、ラッチがトレイの背面にロックされるまで、両方のイジェクト レバーを中央に向けて回転させます。
システムには、システムの I/O コントローラ(SIOC)を 2 つまで搭載できます。
管理アーキテクチャと、各 SIOC 内にあるシャーシ管理コントローラ(CMC)については、管理アーキテクチャを参照してください。
(注) あるシャーシから別のシャーシに Cisco S3260 SIOC を移動すると、SIOC の CMC 構成は互換性のないものとして扱われ、自動的に削除されます。CMC はアクティブな CMC 構成と同期されます。
(注) Cisco C3160 システムのバージョン 01 SIOC を Cisco S3260 システムに取り付けることはできません。
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システムの背面から SIOC を取り外す場合に、システムをラックの外にスライドさせる必要はありません。SIOC はシャーシの電源を切らずに交換することができます。
手順 1 SIOC から CMC 構成をエクスポートします。
手順 3 SIOC とペアになっているサーバ ノードの電源をオフにします(SIOC 1 はベイ 1 のサーバ ノードとペアになっていて、SIOC 2 はベイ 2 のサーバ ノードとペアになっています)。
個々のサーバ ノードのシャットダウンを参照してください。
a. SIOC の取り付けネジを 1 本緩め、次に 2 つのヒンジ付きイジェクト レバーを開き、ミッドプレーン コネクタから SIOC を平らにして取り外します。
a. 内部バックプレーンに突き当たるまで、SIOC をベイに押し込みます。
b. SIOC の 2 つのイジェクト レバーを閉じ、そのコネクタとミッドプレーン コネクタを十分にかみ合わせます。
手順 6 新しい SIOC 内の CMC の起動が完了するまで待ちます。
手順 7 前にエクスポートした CMC 構成を、新しい SIOC の CMC にインポートします。
手順 8 前にエクスポートしたアダプタ構成を、新しい SIOC の CMC にインポートします。
手順 9 前に電源をオフにしたサーバ ノードの電源をオンにします。
(注) Cisco Card NIC モードを使用している場合、このモードでは SIOC のアップリンク インターフェイスを使用してシステムを管理するため、ネットワーク環境と一致するように、アップリンクのポート速度を 4x10 Gbps または 40 Gbps のいずれかに設定しなければならない場合があります。SIOC QSFP ポート速度の設定を参照してください。
システムの背面から SIOC を取り外す場合に、システムをラックの外にスライドさせる必要はありません。SIOC はシャーシの電源を切らずに交換することができます。
手順 1 SIOC 内の CMC を、スタンバイ CMC として設定します(まだこのように設定されていない場合)。
手順 3 交換する SIOC とペアになっているサーバ ノードの電源をオフにします(SIOC 1 はサーバ ノード 1 とペア、SIOC 2 はサーバ ノード 2 とペアになっています)。
個々のサーバ ノードのシャットダウンを参照してください。
a. SIOC の取り付けネジを 1 本緩め、次に 2 つのヒンジ付きイジェクト レバーを開き、ミッドプレーン コネクタから SIOC を平らにして取り外します。
a. 内部バックプレーンに突き当たるまで、SIOC をベイに押し込みます。
b. SIOC の 2 つのイジェクト レバーを閉じ、SIOC コネクタとミッドプレーンを十分にかみ合わせます。
手順 6 新しい SIOC 内の CMC の起動が完了するまで待ちます。
手順 7 前に電源をオフにしたサーバ ノードの電源をオンにします。
アクティブ CMC の構成は、新しく設置した SIOC 内のスタンバイ CMC と自動的に同期されます。
(注) Cisco Card NIC モードを使用している場合、このモードでは SIOC のアップリンク インターフェイスを使用してシステムを管理するため、ネットワーク環境と一致するように、アップリンクのポート速度を 4x10 Gbps または 40 Gbps のいずれかに設定しなければならない場合があります。SIOC QSFP ポート速度の設定を参照してください。
手順 8 前にエクスポートしたアダプタ構成を、新しい SIOC の CMC にインポートします。
オプション:SIOC QSFP ポートのポート速度を設定します。
手順 1 キーボードとコンソールをシステムに接続するか、リモートからログインして仮想 KVM ウィンドウを表示します。
手順 2 システムをリブートし、Cisco IMC 設定ユーティリティの起動を促すメッセージが表示されたら F8 を押します。
手順 3 最初のユーティリティ画面が表示されたら、F1 を 2 回押して 3 番目のユーティリティ画面に進みます。この画面に、アダプタ ポート速度の設定が表示されます。
手順 4 目的のポート速度を設定します。[Adapter-1] は SIOC 1 を意味し、[Adapter-2] は SIOC 2 を意味します(存在する場合)。
手順 5 F10 を押して変更内容を保存し、ユーティリティを終了します。
SIOC アダプタ ファームウェアの更新の際に推奨される方法は、SIOC に関連付けられているサーバ ノードで Cisco Host Upgrade Utility(HUU)を実行することです。ただし、システムにサーバ ノードが 1 つしかなく SIOC が 2 つある場合、この方法はサーバ ノードに関連付けられていない SIOC のファームウェアのアップグレードでは機能しません(SIOC 1 はベイ 1 のサーバ ノードに関連付けられており、SIOC 2 はベイ 2 のサーバ ノードに関連付けられています)。
手順 1 SIOC アダプタ ファームウェアのアップデートをインストールします。
a. [Admin] メニューの [Firmware Management] をクリックします。
b. [Component] 列で、[Adapter-SIOC1] または [Adapter-SIOC2] を選択します。
c. [Update] をクリックします。[Update Firmware] ダイアログボックスが開きます。
d. SIOC アダプタ用のファームウェアを参照して選択します。
e. [Install Firmware] をクリックして、ダウンロードとインストールを開始します。
a. [Component] 列で、[Adapter-SIOC1] または [Adapter-SIOC2] を選択します。
(注) アクティブにしたファームウェア バージョンを実行バージョンにするにはアダプタをリセットする必要があります。アダプタをリセットすると、ホストもリセットされます。
a. [Navigation] ペインの [Networking] メニューをクリックします。
b. [Adapter Card] タブをクリックします。[General] タブが表示されます。
c. [Adapter-SIOC1] または [Adapter-SIOC2] を選択します。
d. [General] タブの [Actions] 領域で、[Reset] をクリックし、[Yes] をクリックして確定します。
アダプタとホストがリセットされます。アクティブ化されたファームウェアが実行バージョンになります。
手順 1 次のコマンドを使用して、アダプタ ファームウェアを更新してアクティブにします。
server1/chassis#
update-adapter-fw tftp nnn.nnn.nnn.nnn /fw-image.bin activate 1
(注) アクティブにしたファームウェア バージョンを実行バージョンにするにはアダプタをリセットする必要があります。アダプタをリセットすると、ホストもリセットされます。
server/chassis#
adapter-reset <SIOC1 or SIOC2>
server/chassis#
adapter-reset SIOC1
アダプタとホストがリセットされます。アクティブ化されたファームウェアが実行バージョンになります。
システムには、2 台または 4 台の電源装置を搭載することができます。4 台の電源装置を設置している場合、それらの電源装置は 3+1 冗長です。
(注) サーバ内で異なるタイプの電源装置を組み合わせて使用しないでください。両方の電源装置が同じである必要があります。
AC 電源の交換または取り付けを行うには、次の手順に従います。
(注) システムに電源装置の冗長性を指定している(電源装置が 4 つある)場合は、3+1 冗長であるため、最大 1 台の電源装置の交換時にシステムの電源をオフにする必要はありません。
手順 1 交換する電源装置を取り外すか、空のベイからブランク パネルを取り外します(図 3-15 を参照)。
– システムに 4 台の電源装置が搭載されている場合、システムの電源を切る必要はありません。
– システムに電源装置が 2 台しかない場合は、“S3260 システムのシャットダウンおよび電源オフ” sectionの説明に従ってシステムをシャットダウンし、電源をオフにします。
c. 電源装置のハンドルをつかみながら、リリース レバーをハンドルに向けてひねります。
a. 電源装置のハンドルをつかみ、空のベイに新しい電源装置を挿入します。
b. リリース レバーがロックされるまで、電源装置をベイに押し込みます。
d. システムの電源を切った場合は、システムの電源ボタンを 4 秒間押したままにして、主電源モードに戻します。
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警告 容易にアクセス可能な二極切断装置を固定配線に組み込む必要があります。ステートメント 1022
警告 この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。ステートメント 1045
警告 装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074
手順 1 感電の危険を避けるために、施設の回路ブレーカーの DC 電源装置をオフにします。
(注) 必要な DC 入力ケーブルは、Cisco 製品 CAB-48DC-40A-8AWG です。この 3 m ケーブルは、一方の端は電源の DC 入力ソケットに鍵のように合わせて差し込む 3 ピン コネクタです(図 3-16 を参照)。ケーブルのもう一方の端にはコネクタがないので、施設の DC 電源に配線できます。
手順 2 ケーブルの終端処理されていない端を、施設の DC 電源入力ソースに配線します。
手順 3 ケーブルの終端処理されている端を、電源のソケットに接続します。コネクタは、配線の極性とアースが正しくなるように、鍵状構造になっています(図 3-16 を参照)。
手順 4 施設の回路ブレーカーで DC 電源を復旧させます。
図 3-16 1050 W、–48 VDC 電源装置およびケーブル
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詳細については、背面パネルの LED およびボタンを参照してください。 |
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(注) システムに電源装置の冗長性を指定している(電源装置が 4 つある)場合は、3+1 冗長であるため、最大 1 台の電源装置の交換時にシステムの電源をオフにする必要はありません。
手順 1 交換する電源装置を取り外すか、空のベイからブランク パネルを取り外します。
– システムに 4 台の電源装置が搭載されている場合、システムの電源を切る必要はありません。
– システムに電源装置が 2 台しかない場合は、“S3260 システムのシャットダウンおよび電源オフ” sectionの説明に従ってシステムをシャットダウンし、電源をオフにします。
b. 交換する電源装置から鍵状ケーブル コネクタ(CAB-48DC-40A-8AWG)を取り外します。
c. 電源装置のハンドルをつかみながら、リリース レバーをハンドルに向けてひねります。
a. 電源装置のハンドルをつかみ、空のベイに新しい電源装置を挿入します。
b. リリース レバーがロックされるまで、電源装置をベイに押し込みます。
c. 鍵状ケーブル コネクタ(CAB-48DC-40A-8AWG)を新しい電源装置に接続します。
d. システムの電源を切った場合は、システムの電源ボタンを 4 秒間押したままにして、主電源モードに戻します。
サーバ ノード内のストレージ コントローラ カードを交換するには、ご使用のサーバ ノードのサービス ノートを参照してください。
C3X60 M4 または S3260 M5 サーバ ノード内のソリッド ステート ドライブ(SSD)を交換する方法については、ご使用のサーバ ノードのサービス ノートを参照してください。
C3X60 M3 サーバ ノード内の内部 USB ドライブの交換手順、および USB ポートをイネーブルまたはディセーブルにする手順については、C3X60 M3 のサービス ノートを参照してください。
C3X60 M4 または S3260 M5 サーバ ノードには、上部にオプションの I/O エクスパンダが接続されている場合があります。I/O エクスパンダを交換する方法については、ご使用のサーバ ノードのサービス ノートを参照してください。
オプションの I/O エクスパンダ内の PCIe カードを交換する方法については、ご使用のサーバ ノードのサービス ノートを参照してください。
オプションの I/O エクスパンダ内のストレージ コントローラ カードを交換するには、Cisco UCS C3000 M4 サーバ ノードのサービス ノートを参照してください。
(注) S3260 M5 サーバ ノードでサポートされているストレージ コントローラは、I/O エクスパンダではサポートされません。
オプションの I/O エクスパンダ内の PCIe カードを交換する方法については、ご使用のサーバ ノードのサービス ノートを参照してください。
リアルタイム クロック(RTC)バッテリは、SIOC が電源から外されても設定を維持します。SIOC 内のバッテリのタイプは CR1632 です。シスコでは、ほとんどの電器店から購入できる、業界標準の CR1632 バッテリをサポートしています。
(注) RTC バッテリが取り外されるか、または完全に電力を失うと、SIOC の CMC に保存された設定は完全に失われます。新しいバッテリを取り付けてから、CMC 設定を再設定する必要があります。
手順 1 取り外す SIOC とペアになっているサーバ ノードの電源をオフにします(SIOC 1 はサーバ ノード 1 とペア、SIOC 2 はサーバ ノード 2 とペアになっています)。個々のサーバ ノードのシャットダウンを参照してください。
a. SIOC の取り付けネジを 1 本緩め、次に 2 つのヒンジ付きイジェクト レバーを開き、ミッドプレーン コネクタから SIOC を平らにして取り外します。
手順 3 システム I/O コントローラ(SIOC)のカバーの取り外しの説明に従って、SIOC カバーを取り外します。
手順 4 バッテリをてこの原理でそっと外し、SIOC ボードのソケットから持ち上げます。
(注) バッテリ ソケットは、バージョン 02 の SIOC とバージョン 03 の SIOC とでは、異なる場所にあります。次の図を参照してください。
手順 5 新しいバッテリをソケットに挿入し、水平になるまで押します。
a. 内部ミッドプレーンに突き当たるまで、SIOC をベイに押し込みます。
b. SIOC の 2 つのレバーを閉じ、SIOC コネクタとバックプレーンを十分にかみ合わせます。
手順 8 前に電源をオフにしたサーバ ノードの電源をオンにします。
手順 9 この SIOC の CMC の設定を再設定します。
図 3-17 バージョン 02 S3260 SIOC 内の RTC バッテリの場所
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この手順は、S3260 シャーシを交換し、すべてのコンポーネントを新しいシャーシに移行するためのものです。
手順 1 インポート/エクスポート コマンド モードを使用して、コンポーネント構成(CMC、BMC、VIC アダプタ)をエクスポートして、ローカル コンピュータに保存します。
『 Cisco UCS Integrated Management Controller CLI Configuration Guide for S3260 Storage Servers 』を参照してください。「 Server Utilities 」の章の「 Exporting and Importing the Cisco IMC and BMC Configuration 」セクションを参照してください。
手順 2 すべてのサーバ ノードのグレースフル シャットダウンを実行します。
詳細については、「個々のサーバ ノードのシャットダウン」を参照してください。
手順 3 シャーシから完全に電源を取り外すには、すべての電源から電源ケーブルを取り外します。
手順 4 各サーバ ノードを取り外し、新しいシャーシの同じ場所のベイに取り付けます。
サーバ ノードに I/O エクスパンダが取り付けられている場合は、ノードと取り付けられているエクスパンダを一緒に移動してください。
詳細については、ご使用のサーバ ノード バージョンのサービス ノートを参照してください。 サーバ ノードのサービス ノート 。
手順 5 システムにサーバ ノードの代わりにディスク拡張トレイが搭載されている場合は、ディスクとともにトレイを取り外して、新しいシャーシの同じ場所のベイにディスクとともにトレイを取り付けます。
詳細については、「ディスク拡張トレイの交換」を参照してください。
手順 6 各 SIOC を取り外し、新しいシャーシの同じ場所のベイに取り付けます。
詳細については、「システムの I/O コントローラ(SIOC)の交換」を参照してください。
手順 7 各背面パネル ブート SSD を取り外し、新しいシャーシの同じ場所のベイに取り付けます。
詳細については、「背面パネル ベイの SAS/SATA ソリッド ステート ドライブの交換」を参照してください。
手順 8 各電源を取り外し、新しいシャーシの同じ場所のベイに取り付けます。
詳細については、「電源モジュールの交換」を参照してください。
手順 9 古いシャーシと新しいシャーシの、主要シャーシの上部カバーを開きます。
詳細については、「主要シャーシの上部カバーを開く」を参照してください。
手順 10 各トップローディング ハード ドライブを取り外し、新しいシャーシの同じ場所のベイに取り付けます。
詳細については、「内蔵ドライブのコンパートメントの HDD または SSD の交換」を参照してください。
手順 11 古いシャーシと新しいシャーシの、ファン コンパートメントのカバーを開きます。
手順 12 各冷却ファンを取り外し、新しいシャーシの同じ場所のベイに取り付けます。
詳細については、「ファン モジュールの交換」を参照してください。
手順 13 空のシャーシをラックから取り外していない場合は、取り外します。
手順については、ラックへのシステムの設置を参照してください。
(注) SIOC が新しいシャーシに移されると、CMC 設定が工場出荷時の初期設定にリセットされるため、新しいシステムと同じ様に初期設定を行う必要があります。
手順 16 電源を入れ、ケーブルをシステムに接続し、Cisco IMC 設定ユーティリティにログインします(システムの接続とセットアップ ユーティリティの起動を参照)。
手順 17 システムのネットワーク設定を行います(Cisco IMC 設定ユーティリティを使用したシステムのセットアップを参照)。
手順 18 システムがネットワークに接続されたら、Host Upgrade Utility を使用して必要なレベルにシステムを更新し、システム内のすべてのコンポーネントが互換性のあるソフトウェア レベルで実行されていることを確認します。
ファームウェア レベルについては、『 Cisco Host Upgrade Utility Quick Reference Guide 』を参照してください。
手順 19 手順 1 でエクスポートしたコンポーネント構成をインポートします。
『 Cisco UCS Integrated Management Controller CLI Configuration Guide for S3260 Storage Servers 』を参照してください。「 Server Utilities 」の章の「 Exporting and Importing the Cisco IMC and BMC Configuration 」セクションを参照してください。
手順 20 すべての構成が正常にインポートされたことを確認します。