この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章の内容は、次のとおりです。
ドライブは、ブレード サーバをシャーシから取り外さなくても取り外しや取り付けが可能です。
このブレード サーバでサポートされるドライブには、ドライブ スレッドが取り付けられています。スペアのドライブ スレッドは付属していません。現在サポートされているドライブの一覧は、次の URL にある仕様シートで確認できます。http://www.cisco.com/c/en/us/products/servers-unified-computing/ucs-b-series-blade-servers/datasheet-listing.html
稼働中のシステムでドライブをアップグレードまたは追加する前に、Cisco UCS Manager でサービス プロファイルをチェックして、新しいハードウェアの設定がサービス プロファイルで設定されているパラメータの範囲内であることを確認してください。
注意 | 静電破壊を防止するために、交換時は静電気防止用リスト ストラップを着用してください。 |
ブレード サーバからドライブを取り外すには、次の手順を実行します。
ブレード サーバに SSD ドライブを取り付けるには、次の手順を実行します。
UCS B260 M4 ブレード モジュールには、次の図に示すような内部コンポーネントがあります。
1 |
ドライブ ベイ |
6 |
DIMM スロット |
2 |
SSD ケーブル |
7 |
mLOM カード |
3 |
(サーバの正面から見て)左側の CPU 1 と(サーバの正面から見て)右側の CPU 2 を覆っているヒート シンク |
8 |
アダプタ カード: |
4 |
メモリ バッファ |
9 |
USB メモリ |
5 |
トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM) |
10 |
SD カード スロット |
ブレードの起動時に POST 診断によって CPU、DIMM、HDD、アダプタ カードがテストされ、障害があればエラー通知が UCS Manager に送信されます。通知は Cisco UCS Manager システム エラー ログまたは show tech-support コマンド出力で確認できます。エラーが検出されると、障害が発生したコンポーネントの横にある LED もオレンジに点灯します。実行時に、ブレード BIOS とコンポーネント ドライバによってハードウェアの障害がモニタされ、必要に応じてオレンジ色の診断 LED が点灯します。
LED の状態は保存され、シャーシからブレードを取り外すと、LED の値は最大 10 分間継続されます。マザーボードの LED 診断ボタンを押すと、コンポーネントに障害が発生していることを示す LED が最大 30 秒間点灯するので、コンポーネントの識別が容易になります。シャーシにブレードを取り付け直して起動すると LED の障害値がリセットされ、プロセスが最初から開始されます。
1 |
サーバ マザーボード上の LED 診断ボタン |
DIMM 挿入エラーが検出されると、ブレードの検出プロセスが失敗する場合があり、エラーはサーバの POST 情報でレポートされます。これは、UCS Manager GUI または CLI から確認できます。特定の規則に従って DIMM が装着されている必要があります。このルールはブレード サーバのモデルによって異なります。ルールについてはブレード サーバの各マニュアルを参照してください。
DIMM またはアダプタ カードで障害が発生すると、サーバの状態 LED は、軽微な障害ではオレンジに点灯し、重大な障害ではオレンジに点滅します。
CPU の取り外し、交換、アップグレードを行うには、次の手順を実行します。
新しい CPU を取り付ける前に、次の点を確認してください。
CPU がサーバでサポートされている。サポートされている CPU の一覧については、当該サーバの仕様シートを参照してください。仕様シートは次の URL から入手できます。http://www.cisco.com/c/en/us/products/servers-unified-computing/ucs-b-series-blade-servers/datasheet-listing.html
CPU と特定のサーバの設定をサポートする BIOS アップデートが存在し、インストール済みである。
サーバが Cisco UCS Manager によって管理される場合は、UCS Manager 内のサーバのサービス プロファイルによって新しい CPU を認識して許可する。
ステップ 1 | 次の手順で、CPU をパッケージから取り出し、CPU 位置調整ツールに装着します。 | ||
ステップ 2 | 適切に設置してピンの損傷を防ぐため、位置決めマークを合わせて CPU 位置調整ツールを置き、ツールの緑色のボタンを押して CPU を所定の位置に解放します。 | ||
ステップ 3 | ソケット ラッチを閉じます。 | ||
ステップ 4 | アイコンが付いている最初のフックを固定します。 | ||
ステップ 5 | アイコンが付いている 2 番目のフックを固定します。 | ||
ステップ 6 | ヒート シンクを再使用する場合は、ヒートシンクと CPU から古いサーマル グリスを取り除きます。 | ||
ステップ 7 | サーマル グリスのシリンジを使用して、ヒート シンクと接触する CPU の上部にサーマル グリスを 2 立方センチメートル(シリンジの内容量の約半分)塗付します。下の図に示すパターンを使用します。
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ステップ 8 | 次の図に示す順序で、ヒートシンクを交換してネジを締めます。
|
ブレード サーバに DIMM を取り付けるには、次の手順を実行します。
このブレード サーバでサポートされる DIMM は定期的に更新されます。現在サポートされていて使用可能な DIMM のリストは、次の URL にあるスペック シートに記載されています。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10280/products_data_sheets_list.htmlスペック シートに記載されている DIMM 以外のメモリ DIMM は使用しないでください。これらを使用すると、サーバに修復不可能な損傷を与え、ダウンタイムが必要になる場合があります。
各 UCS B260 M4 ブレード モジュールには、DIMM を取り付けるためのスロットが 48 個(各 CPU に 24 個)あります。各 CPU では 24 個の DIMM スロットが 8 チャネルに分散しています。このブレード サーバでは、すべての装着された CPU に少なくとも 1 個の DIMM が接続されている必要があります。CPU が不在のスロットに取り付けられた DIMM は認識されません。最適なパフォーマンスを得るには、すべての CPU に DIMM を均等に分散させます。DIMM コネクタ ラッチは青、黒、および白/アイボリーに色分けされており、この順序で DIMM を取り付けることを推奨します。
(注) | CPU が不在の設定はサポートされていません。 |
各 CPU には 8 個のチャネルがあり、3 つの DIMM で構成されています。各チャネルは 1 文字で識別されます。各チャネル メンバーは、1、2、または 3 の番号によって識別されます。
次の表の設定に従って DIMM を取り付けます。
CPU 1 DIMM、チャネル A ~ H | CPU 2 DIMM、チャネル I ~ P |
---|---|
A1(青いスロット)、A2(黒いスロット)、A3(白/アイボリー スロット) | I1(青いスロット)、I2(黒いスロット)、I3(アイボリー スロット) |
B1(青いスロット)、B2(黒いスロット)、B3(白/アイボリー スロット) | J1(青いスロット)、J2(黒いスロット)、J3(アイボリー スロット) |
C1(青いスロット)、C2(黒いスロット)、C3(アイボリー スロット) | K1(青いスロット)、K2(黒いスロット)、K3(アイボリー スロット) |
D1(青いスロット)、D2(黒いスロット)、D3(アイボリー スロット) | L1(青いスロット)、L2(黒いスロット)、L3(アイボリー スロット) |
E1(青いスロット)、E2(黒いスロット)、E3(アイボリー スロット) | M1(青いスロット)、M2(黒いスロット)、M3(アイボリー スロット) |
F1(青いスロット)、F2(黒いスロット)、F3(アイボリー スロット) | N1(青いスロット)、N2(黒いスロット)、N3(アイボリー スロット) |
G1(青いスロット)、G2(黒いスロット)、G3(アイボリー スロット) | O1(青いスロット)、O2(黒いスロット)、O3(白/アイボリー スロット) |
H1(青いスロット)、H2(黒いスロット)、H3(アイボリー スロット) | P1(青いスロット)、P2(黒いスロット)、P3(白/アイボリー スロット) |
次の図は、E7 v4 CPU を搭載した UCS B260 M4 の DIMM の物理的配置を示しています。
次の図は、チャネルの論理的配置を示します。
Cisco UCS B260 M4 ブレード サーバおよび UCS 460 M4 ブレード サーバは、Cisco VIC 1300 シリーズ(VIC 1340 および VIC 1380)に対応しています。Cisco VIC 1300 シリーズは、UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトおよび UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトと互換性があります。
VIC 1340 は専門のアダプタであり、2 x 40 Gb のイーサネットまたは Fibre Channel over Ethernet(FCoE)をブレード サーバに接続できるようにします。このアダプタは専用の VIC コネクタに接続します。スロット 1 コネクタに接続できる唯一のアダプタです。
(注) | これを扱う作業では、アダプタ カードを取り外す必要があります。 |
ブレード サーバに Cisco VIC 1340 を取り付けるには、次の手順を実行します。
サポートされているすべてのメザニン カードには、共通の取り付けプロセスがあります。これらのカードは頻繁に更新されます。現在サポートされているカードでこのサーバに対して使用可能なモデルは、次の URL のスペック シートに記載されています。http://www.cisco.com/c/en/us/products/servers-unified-computing/ucs-b-series-blade-servers/datasheet-listing.html
アダプタ カードを異なるタイプのものに交換する場合は、実際に交換を行う前に、必ず最新のデバイス ドライバをダウンロードし、サーバのオペレーティング システムにロードしてください。詳細については、該当する『Cisco UCS Manager Software Configuration Guide』の「Firmware Management」の章を参照してください。
トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)は、サーバの認証に使用するアーティファクトを安全に保存できるコンポーネントです。これらのアーティファクトには、パスワード、証明書、または暗号キーを収録できます。プラットフォームが信頼性を維持していることを確認するうえで効果的なプラットフォームの尺度の保存でも、TPM を使用できます。すべての環境で安全なコンピューティングを実現するうえで、認証(プラットフォームがその表明どおりのものであることを証明すること)および立証(プラットフォームが信頼でき、セキュリティを維持していることを証明するプロセス)は必須の手順です。これは Intel の Trusted Execution Technology(TXT)セキュリティ機能の要件であり、TPM を搭載したサーバの BIOS 設定でイネーブルにする必要があります。
Intel CPU |
サポートされる TPM バージョン |
UCS Manager(UCSM)最低バージョン |
---|---|---|
インテル Xeon E7 v4 |
TPM 1.2 |
リリース 2.2(8) またはリリース 3.1(2) |
TPM 2.0 |
リリース 2.2(8) またはリリース 3.1(2) |
ステップ 1 | TPM のハードウェアを取り付けます。
| ||||
ステップ 2 | BIOS での TPM サポートをイネーブルにします。
TPM 2.0 サポートは、Cisco UCS Manager リリース 3.1(2) またはリリース 2.2(8) 以降の BIOS ポリシーでデフォルトで有効になっています。Cisco UCS Manager リリース 3.1(2) またはリリース 2.2(8) 以降の BIOS ポリシーでデフォルト設定が使用されていて、TPM 2.0 サポートがすでに有効になっている場合、この手順をスキップして、次の手順に進みます。 TPM サポートが何らかの理由で無効になっていた場合に有効にするには、次の手順を実行します。 | ||||
ステップ 3 | BIOS ポリシーでの TXT サポートの有効化
サーバ上で実行するリリースの『Cisco UCS Manager Configuration Guide』の手順に従ってください。 |