サーバのブート順
Cisco IMC を使用して、使用可能なブート デバイス タイプからサーバがブートを試行する順序を設定できます。レガシー ブート順の設定では、Cisco IMC によりデバイス タイプの並び替えが許可されますが、デバイス タイプ内のデバイスの並べ替えはできません。高精度ブート順の設定により、デバイスの線形順序付けができます。Web UI または CLI では、ブート順およびブート モードの変更、各デバイス タイプ下への複数のデバイスの追加、ブート順の並び替え、各デバイス タイプのパラメータの設定ができます。
ブート順の設定を変更すると、Cisco IMC は、サーバが次にリブートされるときに、設定されたブート順を BIOS に送信します。新しいブート順を実装するには、設定の変更後にサーバをリブートします。新しいブート順は以降のリブートで反映されます。設定されたブート順は、設定が Cisco IMC または BIOS 設定で再度変更されるまで保持されます。
(注) |
次のいずれかの条件が発生すると、実際のブート順は設定されたブート順と異なります。
|
(注) |
ブート順の設定機能を使用して新しいポリシーを作成する場合、BIOS はこの新しいポリシーをシステムのデバイスにマッピングしようとします。実際にマッピングされたデバイス名とポリシー名が [Actual Boot Order] 領域に表示されます。BIOS が Cisco IMC の特定のポリシーにデバイスをマッピングできない場合は、実際のデバイス名が [Actual Boot Order] 領域に [NonPolicyTarget]として示されます。 |
(注) |
Cisco IMC を最新のバージョン 2.0(x) に初めてアップグレードすると、レガシー ブート順は高精度ブート順に移行されます。このプロセス中に、前のブート順の設定が削除され、バージョン 2.0 にアップグレードする前に設定されたすべてのデバイス タイプが対応する高精度ブート デバイス タイプに変換され、ダミーのデバイスが同じデバイス タイプ用に作成されます。Web UI の [Configured Boot Order] 領域でこれらのデバイスを確認できます。CLI でこれらのデバイスを確認するには、show boot-device コマンドを入力します。この間に、サーバの実際のブート順が保持され、Web UI と CLI の実際のブート順オプション下で確認できます。 |
Cisco IMC を 2.0(x) よりも前のバージョンにダウングレードすると、サーバの最後のブート順が保持され、それを [Actual Boot Order] 領域で確認できます。次に例を示します。
-
2.0(x) バージョンでレガシー ブート順でサーバを設定した場合、ダウングレードすると、レガシー ブート順の設定が保持されます。
-
2.0(x) で高精度ブート順でサーバを設定した場合、ダウングレードすると、最後に設定したレガシー ブート順が保持されます。
重要 |
|
高精度ブート順の設定
始める前に
サーバのブート順を設定するには、admin 権限を持つユーザとしてログインする必要があります。
手順
ステップ 1 |
[Navigation] ペインの [Compute] メニューをクリックします。 |
||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 2 |
[Compute] メニューでサーバを選択します。 |
||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 3 |
[BIOS] タブで [Configure Boot Order] タブをクリックします。 |
||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 4 |
[BIOS Properties] 領域の [Configure Boot Order] をクリックします。 ブート順の説明が示されたダイアログボックスが表示されます。 |
||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 5 |
[Configure Boot Order] ダイアログボックスで、次のプロパティを更新します。
|
||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 6 |
[Save Changes] をクリックします。 サーバに接続しているデバイスによっては、実際のブート順に追加のデバイス タイプが付加される場合があります。 |
次のタスク
サーバを再起動して、新しいブート順でブートします。
ブート デバイスの管理
始める前に
デバイス タイプをサーバのブート順に追加するには、admin 権限を持つユーザとしてログインする必要があります。
手順
ステップ 1 |
[Navigation] ペインの [Compute] メニューをクリックします。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 2 |
[Compute] メニューでサーバを選択します。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 3 |
[BIOS] タブで [Configure Boot Order] タブをクリックします。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 4 |
[BIOS Properties] 領域の [Configure Boot Order] をクリックします。 ブート順の説明が示されたダイアログボックスが表示されます。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ステップ 5 |
[Configure Boot Order] ダイアログボックスで、[Add Boot Device] テーブルからブート順に追加するデバイスを選択します。 ローカル HDD デバイスを追加するには、[ローカル HDD の追加(Add Local HDD)] をクリックし、次のパラメータを更新します。
PXE デバイスを追加するには、[Add PXE] をクリックし、次のパラメータを更新します。
SAN ブート デバイスを追加するには、[SANブートの追加(Add SAN Boot)] をクリックし、次のパラメータを更新します。
iSCSI ブート デバイスを追加するには、[iSCSIブートの追加(Add iSCSI Boot)] をクリックし、次のパラメータを更新します。
SD カードを追加するには、[Add SD Card] をクリックし、次のパラメータを更新します。
USB デバイスを追加するには、[Add USB] をクリックし、次のパラメータを更新します。
仮想メディアを追加するには、[Virtual Media] をクリックし、次のパラメータを更新します。
PCH ストレージ デバイスを追加するには、[PCH Storage] をクリックし、次のパラメータを更新します。
UEFI シェル デバイスを追加するには、[Add UEFI Shell] をクリックし、次のパラメータを更新します。
|
UEFI セキュア ブートの概要
オペレーティング システムをロードし実行する前に、ロードおよび実行前のすべての EFI ドライバ、EFI アプリケーション、オプション ROM またはオペレーティング システムが確実に署名され信頼性と整合性が確認されるために、Unified Extensible Firmware Interface(UEFI)のセキュア ブートを使用できます。Web UI または CLI を使用して、このオプションをイネーブルにできます。UEFI のセキュア ブート モードをイネーブルにすると、ブート モードは UEFI モードに設定され、UEFI のブート モードがディセーブルになるまで、設定されているブート モードを変更できません。
(注) |
サポートされていない OS で UEFI セキュア ブートをイネーブルにすると、次の再起動時に、その特定の OS から起動することはできません。前の OS から起動しようとすると、Web UI のシステム ソフトウェア イベントの下にエラーが報告され記録されます。前の OS から起動するには、Cisco IMC を使用して UEFI セキュア ブート オプションをディセーブルにする必要があります。 |
重要 |
また、サポートされていないアダプタを使用すると、Cisco IMC SEL のエラー ログ イベントが記録されます。エラー メッセージが次のように表示されます。 System Software event: Post sensor, System Firmware error. EFI Load Image Security Violation. [0x5302] was asserted . |
コンポーネント | 種類 |
---|---|
サポートされている OS |
|
QLogic PCI アダプタ |
|
Fusion-io |
|
LSI |
|
UEFI セキュア ブートのイネーブル化
手順
ステップ 1 |
[Navigation] ペインの [Compute] メニューをクリックします。 |
||
ステップ 2 |
[Compute] メニューでサーバを選択します。 |
||
ステップ 3 |
作業ウィンドウの [BIOS] タブをクリックします。 |
||
ステップ 4 |
[ブート順の設定(Configure Boot Order)] タブの [BIOS プロパティ(BIOS Properties)] 領域で、[UEFI セキュア ブート(UEFI Secure Boot)] チェックボックスをオンにします。
サポートされていない OS で UEFI セキュア ブートをイネーブルにすると、次の再起動時に、その特定の OS から起動することはできません。前の OS から起動しようとすると、Web UI のシステム ソフトウェア イベントの下にエラーが報告され記録されます。前の OS から起動するには、Cisco IMC を使用して UEFI セキュア ブート オプションをディセーブルにする必要があります。 |
||
ステップ 5 |
[Save Changes] をクリックします。 |
次のタスク
サーバを再起動してコンフィギュレーション ブート モード設定を有効にします。
UEFI セキュア ブートのディセーブル化
手順
ステップ 1 |
[Navigation] ペインの [Compute] メニューをクリックします。 |
ステップ 2 |
[Compute] メニューでサーバを選択します。 |
ステップ 3 |
作業ウィンドウの [BIOS] タブをクリックします。 |
ステップ 4 |
[BIOS プロパティ(BIOS Properties)] 領域で、[UEFI セキュア ブート(UEFI Secure Boot)] チェックボックスをオフにします。 |
ステップ 5 |
[Save Changes] をクリックします。 |
次のタスク
サーバを再起動してコンフィギュレーション ブート モード設定を有効にします。
サーバの実際のブート順の表示
サーバの実際のブート順とは、サーバが最後にブートされたときに BIOS によって実際に使用されたブート順です。実際のブート順は、Cisco IMC で設定されたブート順とは異なる場合があります。
手順
ステップ 1 |
[Navigation] ペインの [Compute] メニューをクリックします。 |
||||
ステップ 2 |
[Compute] メニューでサーバを選択します。 |
||||
ステップ 3 |
[BIOS] タブで [Configure Boot Order] タブをクリックします。 |
||||
ステップ 4 |
[BIOS Properties] 領域の [Configure Boot Order] をクリックします。 この領域には、Cisco IMC を介して設定されたブート順のデバイスと、サーバ BIOS によって使用される実際のブート順が表示されます。 [Configured Boot Devices] セクションには、Cisco IMC を介して設定されたブート順([Basic] または [Advanced])が表示されます。この設定が変更されると、次回そのサーバがブートしたときに、Cisco IMC がこのブート順を BIOS に送信します。基本設定では、デバイス タイプのみを指定できます。詳細設定では、スロット、ポート、LUN などの特定のパラメータを使用してデバイスを設定できます。 設定されたブート順を変更したり、以前に設定されたブート順を復元したりするには、管理者は [Configure Boot Order] ボタンをクリックできます。これらの変更をただちに有効にするには、サーバをリブートします。[BIOS] タブを更新することで、新しいブート順を確認できます。
[Actual Boot Devices] セクションには、サーバが最後にブートされたときに BIOS によって実際に使用されたブート順が表示されます。次のいずれかの条件が発生すると、実際のブート順は設定されたブート順と異なります。
|
ワンタイム ブート デバイスでブートするようにサーバを設定する
現在設定されているブート順序を中断することなく、次回のサーバのブートに対してのみ、特定のデバイスから起動するようにサーバを設定できます。ワン タイム ブート デバイスからサーバを起動すると、事前に設定されているブート順で以降のすべてのリブートが行われます。
始める前に
サーバのブート順を設定するには、admin 権限を持つユーザとしてログインする必要があります。
手順
ステップ 1 |
[Navigation] ペインの [Compute] メニューをクリックします。 |
||
ステップ 2 |
[Compute] メニューでサーバを選択します。 |
||
ステップ 3 |
[BIOS] タブで [Configure Boot Order] タブをクリックします。 |
||
ステップ 4 |
[BIOS Properties] 領域で、[Configured One Time Boot Device] ドロップダウンからオプションを選択します。
|
サーバ アセット タグの作成
始める前に
このタスクを実行するには、user または admin 権限を持つユーザとしてログインする必要があります。
手順
ステップ 1 |
[Navigation] ペインの [Chassis] メニューをクリックします。 |
ステップ 2 |
[Chassis] メニューの [Summary] をクリックします。 |
ステップ 3 |
[Chassis Properties] 領域で、[Asset Tag] フィールドを更新します。 |
ステップ 4 |
[Save Changes] をクリックします。 |