この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、LED を使用して、サーバ システムの問題を診断する方法について説明します。また、ハードウェア コンポーネントの取り付けまたは交換方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
組み込みの Cisco Integrated Management Controller(CIMC)GUI または CLI インターフェイスを使用して、サーバ インベントリ、状態、およびシステム イベント ログをモニタできます。次の URL で、使用しているファームウェア リリースのユーザ マニュアルを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10739/products_installation_and_configuration_guides_list.html
シスコは、C シリーズ サーバ用の Cisco Server Configuration Utility も開発しています。このユーティリティを利用することにより、次のタスクを簡素化できます。
Cisco.com から ISO をダウンロードすることができます。お使いのユーティリティのバージョンに対応したユーザ マニュアルを次の URL から参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10493/products_user_guide_list.html
ここでは、LED とボタンの位置と意味について説明します。内容は次のとおりです。
図 3-1 は前面パネルの LED を示しています。 表 3-1 には前面パネルの LED の状態が定義されています。
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図 3-2 に、背面パネルの LED とボタンを示します。 表 3-2 には LED の状態が定義されています。
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ここでは、コンポーネントの取り付け準備について説明します。この項の内容は次のとおりです。
次の方法のいずれかを使用して、グレースフル シャットダウンまたはハード シャットダウンを実行できます。
ステップ 1 電源ステータス LED(“前面パネル LED” sectionを参照)の色を確認します。
ステップ 2 次のようにして、グレースフル シャットダウンまたはハード シャットダウンを実行します。
ステップ 3 サーバの電源装置から電源コードを取り外し、サーバの電源を完全にオフにします。
サーバ上部カバーの取り外しまたは交換を行うには、次の手順に従います。
ヒント ハード ドライブまたは電源装置の交換時は、カバーを取り外す必要はありません。
ステップ 1 上部カバーを取り外します(図 3-3 を参照)。
a. 上部カバーの後端をシャーシに固定している 2 本の非脱落型ネジを緩めます。
b. 上部カバーをサーバの背面方向に約 0.5 インチ(1.27 cm)、上部カバーが止まるまで押します。
c. 上部カバーをサーバからまっすぐ持ち上げ、横に置きます。
a. サーバの上部、前面シャーシ パネルのへりから約 0.5 インチ(1.27 cm)後方の位置に、カバーを取り付けます。カバーは水平になります。
(注) カバーの後部には、カバーを前方にスライドしたときにシャーシの後端と密着する必要のあるフランジが存在します。
b. 上部カバーを前面シャーシ パネル方向に、カバーが止まるまでスライドさせます。
c. 上部カバーの後端をシャーシに固定している 2 本の非脱落型ネジを締めます。
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サーバの前面シャーシ パネルの取り外しまたは取り付けを行うには、次の手順に従います。
ヒント このパネルは、本マニュアルで指示された場合にのみ取り外してください。
ステップ 1 前面シャーシ パネルを取り外します(図 3-3 を参照)。
a. サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付けの説明に従ってサーバから上部カバーを取り外します。
b. No. 2 プラス ドライバを使用して、前面シャーシ パネルをシャーシに固定している 3 本のネジを取り外します(図 3-3 を参照)。
c. パネルを前方に 1/4 インチ、パネルが止まるまで押します。パネルの湾曲した先端がシャーシの先端から外れる必要があります。
a. 前面シャーシ パネルを定位置にし、湾曲した先端をシャーシ先端の 1/4 インチ(1.27 cm)に合わせます。
b. 前面シャーシ パネルをサーバ後方にスライドさせ、位置を固定します。パネルの湾曲した先端はシャーシの先端に密着する必要があります。
c. パネルをシャーシに固定する 3 本のネジを再度取り付けます(図 3-3 を参照)。
d. サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付けの説明に従って上部カバーをサーバに再度取り付けます。
ここでは、この章で扱うコンポーネントの位置を示します。図 3-4 は、上から見下ろした図です。上部カバー、前面シャーシ パネル、内部のエアー バッフルは取り除いてあります。
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このサーバには、交換可能なコンポーネントとホットスワップ可能なコンポーネントの取り付けネジとラッチを示す、色分けされたタッチ ポイントがあります。
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への電磁干渉(EMI)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の冷気の流れを適切な状態に保つことです。システムは、必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で運用してください。
ステートメント 1029
警告 クラス 1 レーザー製品です。
ステートメント 1008
ヒント 前面パネルまたは背面パネルにある ID ボタンを押すと、サーバの前面パネルと背面パネル上の ID LED が点滅します。これによって、ラックの反対側に移動しても対象のサーバを特定できます。これらの LED は、CIMC インターフェイスを使用してリモートでアクティブにすることもできます。これらの LED の位置については、“ステータス LED およびボタン” sectionを参照してください。
ここでは、サーバ コンポーネントの取り付けおよび交換方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
サーバは、2 種類の前面パネル/バックプレーン構成のうちそれぞれ 1 種類を持つ、2 種類のバージョンでオーダー可能です。
(注) サーバに 16 ドライブ バックプレーンがある場合、最初の 16 ドライブ ベイだけが使用されます。
ドライブベイの番号付けを図 3-5 と図 3-6 に示します。
最適なパフォーマンスを得るためには、以下のドライブの装着に関するガイドラインを守ってください。
(注) 16 ドライブ バックプレーンのオプション:SFF ドライブ サーバに 16 ドライブ バックプレーンを取り付けてある場合、HDD1 から HDD16 の装着順序で最初の 16 台のドライブ ベイだけが使用されます。すべての空のベイにはブランキング トレイを付けたままにし、最適なエアー フローと冷却を確保します。
(注) サーバの LFF ドライブのバージョンは 3.5 インチのソリッド ステート ドライブをサポートしません。
ホットプラグ可能なドライブの交換または取り付けを行うには、次の手順に従います。
ヒント ハード ドライブまたはソリッド ステート ドライブ(SSD)はホットプラグ可能なため、交換時にサーバをシャットダウンする、または電源をオフにする必要はありません。
ステップ 1 次のようにして、交換するドライブを取り外すか、空のベイからブランク ドライブ トレイを取り外します。
a. ドライブ トレイの表面にある解除ボタンを押します。図 3-7 を参照してください。
b. イジェクト レバーをつかんで開き、ドライブ トレイをスロットから引き出します。
c. 既存のドライブを交換する場合は、ドライブをトレイに固定している 4 本のドライブ トレイ ネジを外し、トレイからドライブを取り外します。
ステップ 2 次のようにして、新しいドライブを取り付けます。
a. 空のドライブ トレイに新しいドライブを置き、4 本のドライブ トレイ ネジを取り付けます。
b. ドライブ トレイのイジェクト レバーを開いた状態で、ドライブ トレイを空のドライブ ベイに差し込みます。
c. バックプレーンに触れるまでトレイをスロット内に押し込み、イジェクト レバーを閉じてドライブを所定の位置に固定します。
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(注) 小型フォーム ファクタ(24 ドライブまたは 16 ドライブ)および大型フォーム ファクタ(12 ドライブ)のバックプレーンは、工場で構成可能なオプションです。バックプレーンを交換する場合、同じバージョンのバックプレーンと交換する必要があります。
ドライブ バックプレーンの取り付けまたは交換を行うには、次の手順に従います。
ステップ 1 次のようにして、サーバでコンポーネントを交換する準備をします。
a. “サーバのシャットダウンおよび電源オフ” sectionの説明に従ってサーバの電源をオフにします。
b. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
c. “サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け” sectionの説明に従って、上部カバーを取り外します。
d. 前面シャーシ パネルの取り外しと交換 の説明に従って、前面シャーシ パネルを取り外します。
ステップ 2 サーバからドライブと空のドライブ トレイをすべて取り外します。
ステップ 3 バックプレーンからすべてのケーブルを取り外します。
ヒント ケーブルを外す前にラベルを付けると、取り換えが容易になります。
ステップ 4 SAS エクスパンダ カードからすべてのケーブルを取り外します。
ステップ 5 バックプレーン部品をシャーシ フロアに固定している 2 本のネジを外します(図 3-8 を参照)。
ステップ 6 スチール トレイとエクスパンダ カードを含むバックプレーン部品をシャーシからまっすぐに持ち上げます。
ステップ 7 次のようにして、SAS エクスパンダ カードをバックプレーン アセンブリから取り外します。
a. SAS エクスパンダをバックプレーン部品のスチール トレイに固定している 3 本のネジを外します(図 3-9 を参照)。
b. SAS エクスパンダをドライブ バックプレーン上のソケットから引き抜き、静電気防止素材の上に置きます。
ステップ 8 次のようにして、SAS エクスパンダ カードを新しいバックプレーン アセンブリに取り付けます。
a. SAS エクスパンダ上の 2 つのコネクタをバックプレーン アセンブリ上の 2 つのソケットに差し込みます。
b. SAS エクスパンダをバックプレーン部品のスチール トレイに固定する 3 本のネジを取り付けます(図 3-9 を参照)。
ステップ 9 シャーシ ウォール内で新しいバックプレーン部品の位置を合わせ、その後シャーシ フロアと同じ高さまで下げて、部品のネジ穴と対応するシャーシ フロアのネジ穴の位置を合わせます。
ステップ 10 バックプレーン部品をシャーシ フロアに固定する 2 本のネジを取り付けます。
ステップ 11 SAS エクスパンダにすべてのケーブルを再接続します。
ステップ 12 バックプレーンにすべてのケーブルを再接続します。
ステップ 13 ドライブ ベイにすべてのドライブとドライブ トレイを取り付けます。
ステップ 16 サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源を入れます。
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SAS エクスパンダは、ドライブ バックプレーンに直接差し込むカードです。SAS エクスパンダを使用すると、1 枚の RAID コントローラ カードで最大 24 台のドライブを制御できるようになります。サポートされている RAID コントローラの詳細については、 付録 C「RAID コントローラに関する考慮事項」 を参照してください。
(注) SAS エクスパンダは SFF 24 のドライブ オプションと LFF 12 のドライブ オプションに必要です。
SFF 16 ドライブ オプションは SAS エクスパンダを使用しません。
SAS エクスパンダの取り付けまたは交換を行うには、次の手順に従います。
ステップ 1 次のようにして、サーバでコンポーネントを交換する準備をします。
a. “サーバのシャットダウンおよび電源オフ” sectionの説明に従ってサーバの電源をオフにします。
b. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
c. “サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け” sectionの説明に従って、上部カバーを取り外します。
d. 前面シャーシ パネルの取り外しと交換 の説明に従って、前面シャーシ パネルを取り外します。
ステップ 2 SAS エクスパンダからすべてのケーブルを取り外します。
ヒント ケーブルを外す前にラベルを付けると、取り換えが容易になります。
ステップ 3 次のようにして、SAS エクスパンダを取り外します。
a. SAS エクスパンダをバックプレーン部品のスチール トレイに固定している 3 本のネジを外します(図 3-9 を参照)。
b. SAS エクスパンダの両端をつかみ、まっすぐに引いてドライブ バックプレーンのソケットから外します。バックプレーンのソケットから外れるまで SAS エクスパンダを傾けないでください。
ステップ 4 次のようにして、新しい SAS エクスパンダを取り付けます。
a. SAS をバックプレーン部品の定位置に下ろします。SAS エクスパンダを、バックプレーン ソケットに押し込む前に、水平位置に戻します。
b. 新しい SAS エクスパンダの先端の 2 つのコネクタをバックプレーンの 2 つのソケットにまっすぐ押し込みます。SAS エクスパンダのネジ穴とバックプレーン部品のスチール トレイのネジ穴の位置が合った時点で止めます。
c. SAS エクスパンダをバックプレーン部品のスチール トレイに固定する 3 本のネジを取り付けます(図 3-9 を参照)。
ステップ 5 新しい SAS エクスパンダに SAS ケーブルを再接続します。
ステップ 8 サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源を入れます。
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サーバ内の 4 つのホットプラグ可能なファン モジュールには、サーバの正面から見て、次のように番号が割り当てられています。
ホットプラグ可能なファン モジュールの交換または取り付けを行うには、次の手順に従います。
ステップ 1 次のようにして、交換するファン モジュールを取り外します(図 3-11 を参照)。
a. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
b. “サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け” sectionの説明に従って、上部カバーを取り外します。
c. ファン モジュールの上部にある緑のプラスチック製フィンガー ラッチ 2 つを締めつけるようにしてつかみ、まっすぐに持ち上げて、ファン トレイ コネクタからファンを外します。
ステップ 2 次のようにして、新しいファン モジュールを取り付けます。
a. 新しいファン モジュールを設置します。そのとき、ファン モジュールにあるコネクタをファン トレイ上のコネクタの位置に合わせます(図 3-11 を参照)。
(注) ファン モジュール上部の矢印がサーバ後部に向いている必要があります。
b. フィンガー ラッチがカチッという音をたててロックされるまで、ファン モジュールをゆっくりと押し下げます。
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(注) サーバ パフォーマンスを最大限に引き出すには、メモリの取り付けまたは交換を行う前に、メモリ パフォーマンスに関するガイドラインと装着規則を熟知している必要があります。
ここでは、サーバに必要なメモリのタイプと、パフォーマンスに対するその影響について説明します。ここでは、次の内容について説明します。
図 3-12 に、DIMM スロットの番号付けを示します。
DIMM の取り付けまたは交換を行うときは、次のガイドラインに従ってください。
– CPU1 はチャネル A、B、および C をサポートします。
– CPU2 はチャネル D、E、および F をサポートします。
(注) シングル CPU のシステムでは、DIMM の最大数は 6 です(CPU1 では 6 スロットのみサポート)。
– チャネルは DIMM が 1 つまたは 2 つ装着された状態で動作できます。
– チャネルの DIMM が 1 つだけの場合は、スロット 0 に装着します(青色のスロット)。
– 最初にチャネルの青色のスロットから装着します:A1、D1、B1、E1、C1、F1
– 次にチャネルの黒色のスロットに装着します:A2、D2、B2、E2、C2、F2
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– Performance Mode(1.5 V で作動)では、UDIMM は 1 DPC 構成で 1333 MHz または 2 DPC 構成で 1066 MHz で動作します。
– Power Saving Mode(1.35 V で作動)では、UDIMM は 1 DPC 構成で 1333 MHz または 2 DPC 構成で 1066 MHz で動作します。
サーバ内のすべての DIMM に対して低電圧(1.35 V)DIMM 動作をイネーブルにできます。BIOS セットアップ ユーティリティの設定を使用して、DDR メモリ モードを省電力モードに変更できます。これを行うには、次の手順に従います。
ステップ 1 ブート中にメッセージが表示されたら、F2 キーを押して BIOS セットアップ ユーティリティに切り替えます。
ステップ 3 [Low Voltage DDR Mode] を選択します。
ステップ 4 ポップアップ ウィンドウで、[Power Saving Mode] または [Performance Mode] を選択します。
ステップ 5 F10 を押して変更内容を保存し、セットアップ ユーティリティを終了します。
メモリのミラーリングをイネーブルにすると、メモリ サブシステムによって同一データが 2 つのチャネルに同時に書き込まれます。片方のチャネルに対してメモリの読み取りを実行した際に訂正不可能なメモリ エラーによって誤ったデータが返されると、システムはもう片方のチャネルからデータを自動的に取得します。片方のチャネルで一時的なエラーまたはソフト エラーが発生しても、ミラーリングされたデータが影響を受けることはありません。DIMM とそのミラーリング相手の DIMM に対してまったく同じ場所で同時にエラーが発生しない限り、動作は継続します。メモリのミラーリングを使用すると、2 つの装着済みチャネルの一方からしかデータが提供されないため、オペレーティング システムで使用可能なメモリ量が 50 % 減少します。
メモリのミラーリングをイネーブルにする場合は、 表 3-4 または 表 3-5 に示されている順序で DIMM スロットに装着します。
(CPU あたり) |
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(CPU あたり) |
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ステップ 1 次のようにして、交換する DIMM を取り外します。
a. サーバのシャットダウンおよび電源オフの説明に従ってサーバの電源をオフにします。
b. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
c. サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付けの説明に従って、上部カバーを取り外します。
d. PCIe ライザー 1 を取り外して隙間を空け、静電気防止素材に置きます(PCIe ライザーの交換を参照)。
e. DIMM スロットと CPU を覆っているプラスチック製エアー バッフルを取り外します。
f. DIMM スロットの両端にあるイジェクト レバーを開き、スロットから DIMM を引き上げます。
ステップ 2 次のようにして、新しい DIMM を取り付けます。
(注) DIMM を取り付ける前に、装着に関するガイドラインを参照してください。メモリ パフォーマンスに関するガイドラインおよび装着規則を参照してください。
a. 新しい DIMM をマザーボード上の空のスロットの位置に合わせます。DIMM スロット内のアライメント キーを使用して、DIMM 底部のノッチを正しい向きに配置します。
b. DIMM がしっかりと装着され、両端のイジェクト レバーが所定の位置にロックされるまで、DIMM の上部の角を均等に押し下げます。
c. プラスチック製エアー バッフルを DIMM スロットに取り付けます。
d. PCIe ライザー 1 をスロットに取り付けます。PCIe ライザーの交換を参照してください。
f. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源を入れます。
このサーバには、最大 2 つの CPU を使用できます。各 CPU は、3 つの DIMM チャネル(6 の DIMM スロット)をサポートします。図 3-12 を参照してください。この項では、次のトピックについて取り上げます。
最小構成では、サーバに最低でも CPU1 が取り付けられている必要があります。CPU1 を先に取り付け、その後に CPU2 を取り付けます。
マザーボードまたは CPU の Return Material Authorization(RMA)が Cisco UCS C シリーズ サーバで行われると、CPU またはマザーボード予備部品表(BOM)に含まれていない可能性のある追加部品があります。TAC エンジニアが正常に交換を行うためには、RMA に追加部品を追加する必要がある場合があります。
– ヒート シンクのクリーニング キット(UCSX-HSCK=)
– C24 用サーマル グリス キット(UCS-CPU-GREASE=)
– EP CPU 用 Intel CPU のピックアンドプレース ツール(UCS-CPU-EN-PNP=)
– ヒート シンクのクリーニング キット(UCSX-HSCK=)
– EP CPU 用 Intel CPU のピックアンドプレース ツール(UCS-CPU-EN-PNP=)
CPU ヒートシンク クリーニング キットは最大 4 CPU およびヒート シンクのクリーニングに最適です。クリーニング キットには、古いサーマル インターフェイス マテリアルの CPU およびヒートシンクのクリーニング用と、ヒートシンクの表面調整用の 2 本のボトルの溶液が入っています。
新しいヒートシンクのスペアには小型プラスチック シートでカバーされたサーマル インターフェイス マテリアルが事前に取り付けられています。ヒートシンクを取り付ける前に CPU の古いサーマル インターフェイス マテリアルを洗浄することが重要です。このため、新しいヒート シンクを注文する場合には、ヒート シンク クリーニング キットを注文する必要があります。
CPU ヒートシンクおよび CPU の取り付けまたは交換を行うには、次の手順に従います。
ステップ 1 交換する CPU およびヒートシンクを取り外します。
a. “サーバのシャットダウンおよび電源オフ” sectionの説明に従ってサーバの電源をオフにします。
b. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
c. “サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け” sectionの説明に従って、上部カバーを取り外します。
d. サーバから内部エアー バッフルを取り外し、CPU を操作できるようにします。
e. No. 2 プラス ドライバを使用して、ヒートシンクを固定している 4 本の非脱落型ネジを緩め、持ち上げて CPU から外します。
(注) 各ネジを緩めるときは、順に均等に行い、ヒートシンクまたは CPU が損傷しないようにします。
f. CPU 固定ラッチのクリップを外し、ヒンジで固定されている CPU カバー プレートを開きます。図 3-13 を参照してください。
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ステップ 2 ソケットから保護キャップや古い CPU を取り外します(ある場合)。
a. ソケット内の CPU 上にピックアンドプレース ツールをセットし、ツール上の矢印とソケット上の登録マーク(小さな三角形のマーク)の位置を合わせます。図 3-15 を参照してください。
b. ツールの上部ボタンを押して、取り付けられた CPU をつかみます。
d. ツールの上部ボタンを押して、古い CPU を静電気防止素材に離します。
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ステップ 4 次のようにして、新しい CPU をピックアンドプレース ツールに挿入します。
a. 新しい CPU をパッケージから取り出し、キットに付属のペデスタルに配置します。CPU の角にある登録マークをペデスタルの角にある矢印の位置に合わせます(図 3-16 を参照)。
b. ピックアンドプレース ツールを CPU ペデスタルにセットし、ツールの矢印をペデスタルの角にある矢印の位置に合わせます。ツールのタブが、ペデスタルのスロットに正しく取り付けられていることを確認します。
c. ツールの上部ボタンを押して、CPU をつかみ、ロックします。
d. ツールおよび CPU をペデスタルからまっすぐ持ち上げます。
図 3-16 ペデスタル上の CPU およびピックアンドプレース ツール
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ステップ 5 次のようにして、新しい CPU を取り付けます。
a. CPU を保持しているピックアンドプレース ツールをマザーボード上の空の CPU ソケットの上にセットします。
(注) 図 3-15 に示しているように、ツールの上部にある矢印を CPU ソケットの金属の上にスタンプされている登録マーク(小さな三角形)の位置に合わせます。
b. ツールの上部ボタンを押して、CPU をソケット内にセットします。空のツールを取り外します。
d. CPU 固定ラッチのクリップを下ろします。図 3-13 を参照してください。
a. 古い熱パッドにアルコールベースの洗浄液を付け、少なくとも 15 秒間吸収させます。
b. ヒートシンクの表面を傷つけない柔らかい布を使って、古いヒートシンクから古い熱パッドをすべてふき取ります。
c. 付属のシリンジからサーマル グリスを CPU の上部に塗布します。
約 2 立方センチのグリス(シリンジの中身の約半分)を、図 3-17 で示すパターンで CPU の上部に塗布します。
(注) サーマル グリスのシリンジがない場合は、予備を発注できます
(Cisco PID UCS-CPU-GREASE)。
d. 新しいヒートシンクの場合は、新しいヒートシンクの底面にある熱パッドから保護フィルムをはがします。
(注) 熱パッドが塗布済みの新しいヒートシンクを取り付ける場合は、シリンジのサーマル グリスを塗布しないでください。
e. ヒートシンクの非脱落型ネジをマザーボードの絶縁ポストの位置に合わせ、No. 2 プラス ドライバを使用して非脱落型ネジを均等に締めます。
(注) 各ネジを締めるときは、順に均等に行い、ヒートシンクまたは CPU が損傷しないようにします。
g. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源を入れます。
警告 バッテリを正しく交換しないと、爆発するおそれがあります。交換用バッテリは元のバッテリと同じものか、製造元が推奨する同等のタイプのものを使用してください。使用済みのバッテリは、製造元が指示する方法に従って処分してください。(ステートメント 1015)
リアルタイム クロック(RTC)バッテリは、サーバの電源が外れているときにシステムの設定を保持します。バッテリ タイプは CR2032 です。シスコでは、ほとんどの電器店から購入できる、業界標準の CR2032 バッテリをサポートしています。
ステップ 1 次のようにして、RTC バッテリを取り外します(図 3-18 を参照)。
a. “サーバのシャットダウンおよび電源オフ” sectionの説明に従ってサーバの電源をオフにします。
b. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
c. “サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け” sectionの説明に従って、上部カバーを取り外します。
d. マザーボード上の PCIe ライザー間の RTC バッテリの位置を確認します(図 3-18 を参照)。
e. 小型のドライバまたは先端の細い器具を使って、ホルダ内でバッテリを保持しているメタル クリップを外します。
(注) PCIe ライザーのカードが邪魔でバッテリに手が届かない場合は、PCIe riser 1 を取り外します。PCIe ライザーの交換を参照してください。
ステップ 2 次のようにして、RTC バッテリを取り付けます。
a. プラス側を上に向けてバッテリをホルダーに挿入し、カチッという音がするまで押し込みます。
(注) 「3V+」のマークが付いているバッテリのプラス側を、上側に向ける必要があります。
b. PCIe ライザー 1 を取り外していた場合は、スロットに取り付け直します。PCIe ライザーの交換を参照してください。
d. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源を入れます。
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サーバには、ツール不要の PCIe ライザーが 2 つあり、PCIe カードを水平に取り付けられます。
ライザー上の PCIe スロットの仕様については、PCIe スロットを参照してください。
(注) PCIe ライザー 2(スロット 3、4、5)は、シングル CPU 構成にはありません。
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PCIe ライザーの取り付けまたは交換を行うには、次の手順に従います。
a. “サーバのシャットダウンおよび電源オフ” sectionの説明に従ってサーバの電源をオフにします。
b. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
c. “サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け” sectionの説明に従って、上部カバーを取り外します。
d. PCIe ライザーに取り付けられているすべての PCIe カードからすべてのケーブルを取り外します。
e. ライザーの両端をつかんでまっすぐ引き上げ、回路基板をマザーボードのソケットから外します。ライザーを静電気防止素材の上に置きます。
f. ライザーにカードが取り付けられている場合は、ライザーからカードを取り外します(PCIe カードの交換を参照)。
ステップ 2 次のようにして、新しい PCIe ライザーを取り付けます。
a. 古い PCIe ライザーからカードを取り外していた場合は、そのカードを新しいライザーに取り付けます(PCIe カードの交換を参照)。
b. PCIe ライザーをマザーボード上のソケットとシャーシ内の位置合わせポイントの上に配置します(図 3-20 を参照)。
c. PCIe ライザーの両端を慎重に押し下げて、回路基板のコネクタをマザーボード上のソケットにしっかりと差し込みます。
d. ライザーに取り付けられている PCIe カードにケーブルを再接続します。
f. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源を入れます。
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サーバには、PCIe カードを水平に取り付けるための PCIe ライザーが 2 つあります。図 3-21 および 表 3-6 を参照してください。
(注) シングル CPU のシステムでは、PCIe ライザー 2(スロット 3、4、5)はありません。
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レーン幅 |
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Yes4 |
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取り付ける PCIe カードが RAID コントローラ カードの場合、RAID コントローラのファームウェアに、サーバにインストールされている Cisco IMC および BIOS の現行バージョンとの互換性があることを確認する必要があります。互換性がない場合は、Host Upgrade Utility(HUU)を使用して、RAID コントローラのファームウェアを互換性のあるレベルにアップグレードまたはダウングレードしてください。
このユーティリティをダウンロードする方法、およびこのユーティリティを使用してサーバ コンポーネントを互換性のあるレベルにする方法については、 HUU ガイド に用意されている、ご使用の Cisco IMC リリースに対応する HUU ガイドを参照してください。
(注) Cisco UCS 仮想インターフェイス カードを取り付ける場合、前提条件に関する考慮事項があります。Cisco UCS 仮想インターフェイス カードの特記事項を参照してください。
(注) RAID コントローラ カードを取り付ける場合は、サポートされているカードとケーブルの詳細について、RAID コントローラに関する考慮事項を参照してください。
PCIe カードの取り付けまたは交換を行うには、次の手順に従います。
ステップ 1 次のようにして、PCIe ライザー アセンブリから PCIe カード(またはブランク フィラー パネル)を取り外します。
a. “サーバのシャットダウンおよび電源オフ” sectionの説明に従ってサーバをシャットダウンし、電源をオフにします。
b. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
c. “サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け” section に示すように、上部カバーを取り外します。
d. 交換するケーブルを PCIe カードから取り外します。
ヒント 新しいカードを正しく接続できるように、ケーブルを外すときにラベルを付けておきます。
e. ライザーの両端をつかんでまっすぐ引き上げ、回路基板をマザーボードのソケットから外します。ライザーを静電気防止素材の上に置きます。
f. カードのタブをライザーに固定しているネジ 1 本を取り外します。
g. カードの両端を均等に引いてライザーのソケットから取り外し(またはブランク パネルを取り外し)、カードを脇に置きます。
ステップ 2 次のようにして、PCIe カードを取り付けます。
a. 新しいカードをライザーの空ソケットの位置に合わせます。
b. カードの両端を均等に押し下げて、ソケットにしっかりと装着します。
カードの背面パネル タブが、ライザーの背面パネルの開口部に対して水平になっていることを確認します。
c. カードのタブをライザーに固定するネジ 1 本を取り付けます。
d. ライザーをマザーボード上のソケットとシャーシ内の位置合わせ機構の上に配置します(図 3-20 を参照)。
e. PCIe ライザーの両端を慎重に押し下げて、回路基板のコネクタをマザーボード上のソケットにしっかりと差し込みます。
f. PCIe カードにケーブルを接続します。サポートされているカードとケーブルの詳細については、RAID コントローラに関する考慮事項を参照してください。
h. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源を入れます。
i. RAID コントローラ カードを交換した場合は、RAID コントローラ交換後の RAID 設定の復元に進みます。
表 3-7 に、サポートされている Cisco UCS 仮想インターフェイス カード(VIC)の要件を示します。
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PCIE 17 |
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5.PCIe スロットを参照してください。 |
(注) Cisco UCS VIC P81E は、C24 LFF(12 ドライブ)ではサポートされません。
C24 16HDD(16 ドライブの直接接続バックプレーン)。
取り付けまたは交換を行う PCIe カードが RAID コントローラ カードの場合は、ケーブルの配線路などのガイドラインについて、RAID コントローラに関する考慮事項を参照してください。
RAID コントロール カード用 RAID バックアップ ユニットの取り付け方法については、SuperCap 電源モジュールの交換(RAID バックアップ ユニット)も参照してください。
多数の PCIe アドオン カードがサーバに取り付けられている場合、PCIe デバイスに必要な次のリソースがシステムに不足する可能性があります。
PCIe レガシー オプション ROM を実行するためのメモリは非常に限られているため、多数の PCIe アドオン カードがサーバに取り付けられていると、システム BIOS は一部のオプション ROM を実行できない場合があります。システム BIOS は、PCIe カードが列挙されている順番(スロット 1、スロット 2、スロット 3 など)でオプション ROM をロードし、実行します。
システム BIOS は、任意の PCIe オプション ROM をロードするためのメモリ領域が十分にない場合、そのオプション ROM のロードをスキップし、システム イベント ログ(SEL)イベントを CIMC コントローラにレポートし、BIOS セットアップ ユーティリティの [Error Manager] ページで次のエラーをレポートします。
この問題を解決するには、システムの起動に不要なオプション ROM をディセーブルにします。BIOS セットアップ ユーティリティにはセットアップ オプションがあり、PCIe 拡張スロットの PCIe スロット レベルおよびオンボード NIC のポート レベルでオプション ROM をイネーブルまたはディセーブルにします。これらのオプションは、BIOS セットアップ ユーティリティの [Advanced] → [PCI Configuration] ページにあります。
サーバが RAID ストレージから基本的に起動するように設定されている場合、RAID コントローラの設定に応じて、RAID コントローラが取り付けられたスロットのオプション ROM が BIOS でイネーブルになっていることを確認します。
これらのスロットのオプション ROM がイネーブルになっているにもかかわらず、RAID コントローラがシステム ブート順序に表示されない場合は、RAID コントローラ オプション ROM の実行に必要なメモリ領域が不足している可能性があります。この場合は、システム設定に不要な他のオプション ROM をディセーブルにして、メモリ領域を RAID コントローラ オプション ROM 用に空けます。
オンボード NIC から PXE ブートを最初に実行するようにシステムが設定されている場合、ブート元のオンボード NIC のオプション ROM が BIOS セットアップ ユーティリティでイネーブルになっていることを確認してください。不要な他のオプション ROM をディセーブルにして、オンボード NIC に十分なメモリ領域を確保します。
システムでは、64 KB のレガシー 16 ビット I/O リソースのみを使用できます。64 KB の I/O 領域は、PCIe コントローラが CPU に統合されているため、システムの CPU 間で分割されます。サーバ BIOS には、各 CPU の 16 ビット I/O リソース要件を動的に検出し、BIOS POST の PCI バス列挙フェーズ時に 16 ビット I/O リソースの割り当てを CPU 間で適切にバランスをとる機能があります。
多数の PCIe カードがシステムに取り付けられている場合は、システム BIOS の I/O 領域が一部の PCIe デバイスで不足する可能性があります。システム BIOS で、任意の PCIe デバイスに必要な I/O リソースを割り当てることができない場合、次の現象が確認されます。
この問題を回避するには、次の方法を使用して 16 ビット I/O の負荷の再バランスを行います。
1. 未使用のすべての PCIe カードを物理的に取り外します。
2. システムに 1 つ以上の Cisco 仮想インターフェイス カード(VIC)が取り付けられている場合は、CIMC WebUI の [Network Adapters] ページを使用して、システム ブート設定に不要な VIC での PXE ブートをディセーブルにして、一部の 16 ビット I/O リソースを解放します。各 VIC では、最小でも 16 KB の 16 ビット I/O リソースを使用しているため、Cisco VIC での PXE ブートをディセーブルにすると、一部の 16 ビット I/O リソースを解放して、システムに取り付けられている他の PCIe カードに使用できるようになります。
このサーバでは、SuperCap 電源モジュール(SCPM)を 2 つまで取り付けられます。SCPM はケージ内の冷却ファンの隣に取り付けます(図 3-22 を参照)。
SCPM は、LSI MegaRAID-CV コントローラ カードを使用する場合にのみサポートされます。この SuperCap モジュールは、キャッシュの NAND フラッシュへのオフロードによる急な電源喪失に備えてディスク ライトバック キャッシュ DRAM を約 3 年間バックアップします。
RAID バックアップ ユニットを交換するには、次の手順に従います。
ステップ 1 SCPM を取り外します(図 3-22 を参照)。
a. “サーバのシャットダウンおよび電源オフ” sectionの説明に従ってサーバの電源をオフにします。
b. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
c. “サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け” section に示すように、上部カバーを取り外します。
d. 既存の SCPM に接続されている RAID コントローラ ケーブルを外します。
e. SCPM を保持しているケージを取り外します(図 3-22 を参照)。
– ドライバを使用してケージをシャーシ フロアに固定している非脱落型ネジを緩めます。
(注) ネジに手が届かない場合は、フロント シャーシ パネルを取り外して隙間を空けることができます。前面シャーシ パネルの取り外しと交換を参照してください。
– ケージをサーバ前面に 1/4 インチ押し、ケージの両端のペグをシャーシ ブラケットのキー付きスロットから外します。
f. SCPM ホルダをバックアップ ユニットとともにケージから取り外します(図 3-22 を参照)。
ステップ 2 次のようにして、新しい SCPM を取り付けます。
a. 前の手順で取り外した空のホルダに新しい SCPM を挿入します(図 3-22 を参照)。
b. 新しい SCPM とともにホルダーをケージに挿入します。
– ケージをシャーシ ブラケット内に設置し、ケージ両端のペグとシャーシ ブラケットのキー付きスロットの位置を合わせます。
– ケージをサーバ後方に 1/4 インチ押し、シャーシ ブラケットのキー付きスロットに固定します。
– ドライバを使用してケージをシャーシ フロアに固定する非脱落型ネジを締めます。
d. RAID コントローラのケーブルを新しい SCPM に接続します。
f. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源を入れます。
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サーバのマザーボード上には、USB メモリを追加ストレージとして利用可能な内部 USB 2.0 ソケット X 1 も搭載されています。サーバと合わせて、オプションでブランク 8-GB Cisco USB フラッシュ ドライブの USB ポートへのプレインストールを発注することができます。
内部 USB フラッシュ ドライブの取り付けまたは交換を行うには、次の手順に従います。
ステップ 1 交換する USB フラッシュ ドライブを取り外します。図 3-23 を参照してください。
a. “サーバのシャットダウンおよび電源オフ” sectionの説明に従ってサーバの電源をオフにします。
b. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
c. “サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け” sectionの説明に従って、上部カバーを取り外します。
d. PCIe ライザー 1 を取り外し、マザーボード上の USB フラッシュ ドライブ ソケットを操作できるようにします。(図 3-23 を参照)。詳細については、「PCIe ライザーの交換」を参照してください。
e. ソケットから USB フラッシュ ドライブを引き抜きます。
ステップ 2 次のようにして、USB フラッシュ ドライブを取り付けます。
b. サーバに PCIe ライザー 1 を取り付けます。詳細については、「PCIe ライザーの交換」を参照してください。
d. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源を入れます。
図 3-23 内部 USB フラッシュ ドライブ ソケット(USB 2.0)
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工場出荷時のデフォルトは、イネーブルにするサーバのすべての USB ポート用です。ただし、内部 USB ポートは、サーバ BIOS でイネーブルまたはディセーブルにできます。内部 USB ポートをイネーブルまたはディセーブルにするには、次の手順に従ってください:
ステップ 1 ブート中にメッセージが表示されたら、F2 キーを押して BIOS セットアップ ユーティリティに切り替えます。
ステップ 3 [Advanced] タブの [USB Configuration] を選択します。
ステップ 4 [USB Configuration] ページの [USB Ports Configuration] を選択します。
ステップ 5 [USB Port: Internal] までスクロールし、Enter キーを押してから、ポップアップ メニューから [Enabled] または [Disabled] を選択します。
ステップ 6 F10 を押して保存し、ユーティリティを終了します。
トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)は小型の回路基板で、マザーボードのソケットに取り付けます。ソケットの位置はマザーボード上で、PCIe ライザー 1 の下になります(図 3-24 を参照)。
(注) 安全確保のために、TPM は一方向ネジを使用して取り付けます。このネジは一般的なドライバでは取り外せません。
トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)を取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 サーバでコンポーネントをインストールする準備をします。
a. “サーバのシャットダウンおよび電源オフ” sectionの説明に従ってサーバの電源をオフにします。
b. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
c. “サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付け” section に示すように、上部カバーを取り外します。
d. PCIe ライザー 2 を取り外して作業を行えるようにします(図 3-24 を参照)。PCIe ライザーの交換を参照してください。
ステップ 2 次のようにして、TPM を取り付けます(図 3-24 を参照)。
a. マザーボード上の TPM ソケットを確認します(図 3-24 を参照)。
b. TPM 回路基板の下部にあるコネクタとマザーボードの TPM ソケットの位置を合わせます。TPM ボードのネジ穴および絶縁体と TPM ソケットに隣接するネジ穴の位置を合わせます。
c. TPM を均等に押し下げて、マザーボード ソケットにしっかりと装着します。
d. 一方向ネジを 1 本取り付けて、TPM をマザーボードに固定します。
e. PCIe ライザー 2 をマザーボード ソケットに取り付けます。PCIe ライザーの交換を参照してください。
g. サーバをラックの元の位置に戻し、ケーブルを再度接続したら、 電源 ボタンを押してサーバの電源を入れます。
ステップ 3 次のようにして、TPM をイネーブルにします。
a. ブートアップ中に F2 プロンプトが表示されたら、F2 を押して BIOS セットアップに入ります。
b. BIOS 管理者パスワードを使用して、BIOS セットアップ ユーティリティにログインします。
c. BIOS セットアップ ユーティリティ画面で、[Advanced] タブを選択します。
d. [Trusted Computing] を選択し、[TPM Security Device Configuration] 画面を開きます。
e. [TPM SUPPORT] を [Enabled] に変更します。
ステップ 4 TPM がイネーブルになっていることを確認します。
a. ブートアップ中に F2 プロンプトが表示されたら、F2 を押して BIOS セットアップに入ります。
b. BIOS 管理者パスワードを使用して、BIOS セットアップ ユーティリティにログインします。
d. [Trusted Computing] を選択し、[TPM Security Device Configuration] 画面を開きます。
e. [TPM SUPPORT] が [Enabled] になっていることを確認します。
(注) Intel Trusted Execution Technology(TXT)機能を使用する場合は、TPM に対する Intel Trusted Execution Technology(TXT)機能のイネーブル化の説明に従ってその機能をイネーブルにする必要があります。
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Intel TXT を使用すると、ビジネス サーバ上で使用および保管される情報の保護機能が強化されます。この保護の主要な特徴は、隔離された実行環境および付随メモリ領域の提供にあり、機密データに対する操作をシステムの他の部分から見えない状態で実行することが可能になります。さらに、Intel TXT は、暗号キーなどの機密データを保管できる封印されたストレージ領域も提供し、悪意のあるコードからの攻撃時に機密データが漏洩するのを防ぐために利用できます。
ステップ 1 次のようにして、TPM がサーバに取り付け済みで、イネーブルになっていることを確認します。
a. VGA モニタと USB キーボードをサーバに接続するか、または、サーバの CIMC インターフェイスにリモート ログインして仮想 KVM コンソール ウィンドウを開きます。
c. ブートアップ中に F2 プロンプトが表示されたら、F2 を押して BIOS セットアップに入ります。
d. BIOS 管理者パスワードを使用して、BIOS セットアップ ユーティリティにログインします。
(注) この手順を実行するには、BIOS 管理者としてログインする必要があります。まだ行っていない場合は、BIOS セットアップ ユーティリティの [Security] タブで BIOS 管理者のパスワードを設定してください。
f. [Advanced] タブで [Trusted Computing] を選択し、[TPM Security Device Configuration] を開きます。
g. [TPM SUPPORT] が [Enabled] になっていることを確認します。そうでない場合は、[TPM SUPPORT] を [Enabled] に設定します。
h. Escape キーを押して、BIOS セットアップ ユーティリティの [Advanced] タブに戻ります。
ステップ 2 Intel Trusted Execution Technology(TXT)機能を有効にします。
a. [Advanced] タブから、[Intel TXT(LT-SX) Configuration] を選択し、[Intel TXT(LT-SX) Hardware Support] 画面を開きます。
(注) Intel Trusted Execution Technology(TXT)機能はサーバの TPM ヘッダーに TPM がインストールされている場合のみ有効にできます。
b. [TXT Support] を [Enabled] に設定します。
ステップ 3 同じ画面で、[Intel Virtualization Technology (VT)] と [Directed I/O (VT-d)] 機能が有効になっていることを確認します(出荷時デフォルト)。
a. [Intel TXT(LT-SX) Hardware Support] の画面で、[VT-d Support] および [VT Support] の両方が [Enabled] としてリストされていることを確認します。
– 必要なオブジェクトがすでに有効になっている場合、省略してステップ 4 に移動してください。
– [VT-d Support] および [VT Support] の両方が [Enabled] でない場合、次のステップに進み、有効にします。
b. Escape キーを押して、BIOS セットアップ ユーティリティの [Advanced] タブに戻ります。
c. [Advanced] タブで、[Processor Configuration] を選択し、[Processor Configuration] 画面を開きます。
d. [Intel (R) VT] および [Intel (R) VT-d] を [Enabled] に設定します。
ステップ 4 F10 を押して変更内容を保存し、BIOS セットアップ ユーティリティを終了します。
ステップ 5 次のようにして、Intel TXT、VT、および VT-d 機能がイネーブルになっていることを確認します。
b. ブートアップ中に F2 プロンプトが表示されたら、F2 を押して BIOS セットアップに入ります。
d. [Intel TXT(LT-SX) Configuration] を選択して、[TXT Support]、[VT-d Support]、[VT Support]が [Enabled] になっていることを確認します。
ステップ 1 次のようにして、サーバでコンポーネントを取り付ける準備をします。
a. サーバのシャットダウンおよび電源オフの説明に従ってサーバの電源をオフにします。
b. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
c. サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付けの説明に従って、上部カバーを取り外します。
ステップ 2 SCU のアップグレード ROM モジュールを取り外します。
a. マザーボードのモジュールを確認します(図 C-1 を参照)。
b. モジュールのプリント基板を持ち、ヘッダーから持ち上げます。
(注) モジュールを引き上げる前に、モジュールの小さな留め具はヘッダーから隙間を空ける必要があります。モジュールを後ろに傾けて、図 3-25 に示すように引き上げます。
ステップ 3 新しい SCU のアップグレード ROM モジュールを取り付けます。
a. マザーボード ヘッダーのピンとモジュールの位置を合わせます。
b. モジュールが装着され、留め具がヘッダーにロックされるまで、モジュールをゆっくり押し下げます。
図 3-25 SCU のアップグレード ROM モジュールの留め具
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モジュールとの組み込み RAID の使用方法の詳細については、組み込み MegaRAID コントローラを参照してください。
ソフトウェア RAID キー モジュールを取り外し、交換するには、次の手順を使用します。
ステップ 1 次のようにして、サーバでコンポーネントを取り付ける準備をします。
a. サーバのシャットダウンおよび電源オフの説明に従ってサーバの電源をオフにします。
b. 上部カバーを取り外せるように、サーバをラックの前方に引き出します。場合によっては、背面パネルからケーブルを取り外して隙間を空ける必要があります。
c. サーバ上部カバーの取り外しおよび取り付けの説明に従って、上部カバーを取り外します。
ステップ 2 ソフトウェア RAID キー モジュールを取り外します。
a. マザーボードのモジュールを確認します(図 C-1 を参照)。
b. モジュールのプリント基板を持ち、ヘッダーから持ち上げます。
(注) モジュールを引き上げる前に、ヘッダーの固定クリップから隙間を空ける必要があります。固定クリップを開き、図 3-26 に示すように引き上げます。
ステップ 3 新しいソフトウェア RAID キー モジュールを取り付けます。
a. マザーボード ヘッダーのピンとモジュールの位置を合わせます。
b. モジュールが装着され、モジュール上の固定クリップがロックされるまで、モジュールをゆっくり押し下げます。
図 3-26 ソフトウェア RAID キー モジュールの留め具
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モジュールとの組み込み RAID の使用方法の詳細については、組み込み MegaRAID コントローラを参照してください。
サーバには 1 つまたは 2 つの電源装置を設置できます。2 つの電源装置を設置している場合、それらの電源装置は 1+1 冗長です。
(注) 電源装置は 450W または 650W のいずれかである必要があります。異なるタイプの電源装置を混在使用することはできません。
電源装置の詳細については、電力仕様を参照してください。電源 LED の詳細については、背面パネルの LED およびボタンを参照してください。
電源装置の交換または取り付けを行うには、次の手順に従います。
(注) サーバに電源装置の冗長性を指定している(電源装置が 2 つある)場合は、1+1 冗長であるため、電源装置の交換時にサーバの電源をオフにする必要はありません。
ステップ 1 交換する電源装置を取り外すか、空のベイからブランク パネルを取り外します(図 3-27 を参照)。
– サーバに電源装置が 1 つしかない場合は、“サーバのシャットダウンおよび電源オフ” sectionの説明に従ってサーバをシャットダウンし、電源をオフにします。
– サーバに電源装置が 2 つある場合は、サーバをシャットダウンする必要はありません。
c. 電源装置のハンドルをつかみながら、リリース レバーをハンドルのほうにひねります。
ステップ 2 次のようにして、新しい電源装置を取り付けます。
a. 電源装置のハンドルをつかみ、空のベイに新しい電源装置を挿入します。
b. リリース レバーがロックされるまで、電源装置をベイに押し込みます。
d. サーバをシャットダウンした場合は、 電源 ボタンを押して、サーバを主電源モードに戻します。
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