Cisco UCS E シリーズ サーバ ハードウェア インストレーション ガイド
サポートされる PCIe カードおよび SFP トランシーバ
ラックに E シリーズ サーバを取り付けるための一般的なガイドライン
倍幅スロットへのブランク サービス モジュールの前面プレートの取り付け準備
Cisco ISR G2 ルータへのブランク前面プレートの取り付け
Cisco ISR G2 ルータからのブランク前面プレートの取り外し
サーバ モジュール取り付けのための Ciscoルータのスロットの準備
Cisco Integrated Management Controller
このマニュアルでは、Cisco サービス統合型ルータ(ISR G2)への Cisco UCS E シリーズ サーバの取り付け前と取り付け中に知っておく必要のある情報を示します。このマニュアルの構成は、次のとおりです。
Cisco UCS E シリーズ サーバ(E シリーズ サーバ)は Cisco UCS Express サーバの次世代サーバです。E シリーズ サーバは、サイズ、重量、および電力効率的なブレード サーバ ファミリで、Cisco サービス統合型ルータ第 2 世代(ISR G2)に内蔵されます。
• ブランチ オフィス アプリケーション用の汎用の計算プラットフォーム。これは、Microsoft Windows または Linux オペレーティング システムに展開されるか、VMware vSphere や Microsoft Hyper-V などのハイパーバイザの仮想コンピュータとして展開されます。
• Cisco Virtual Wide Area Application Services(vWAAS)、Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)、および Cisco Enterprise Content Delivery System(ECDS)などの仮想化された Cisco ブランチ オフィス サービスのホスティング プラットフォーム。
E シリーズ サーバは、Cisco 2900 シリーズまたは 3900 シリーズ ISR G2 に存在します。次の E シリーズ サーバがサポートされます。
• UCS-E140D:倍幅 E シリーズ サーバ、4 コア CPU
• UCS-E160D:倍幅 E シリーズ サーバ、6 コア CPU
• UCS-E140DP:倍幅 E シリーズ サーバ、4 コア CPU、PCIe あり
• UCS-E160DP:倍幅 E シリーズ サーバ、6 コア CPU、PCIe あり
表 1 に、E シリーズ サーバのハードウェアに関する情報を提供します。
SAS 10K RPM、SATA 7200 RPM、および SAS SSD ドライブ1 |
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2921、29512、3925、3925e、3945、3945e |
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1.E シリーズ サーバ内のすべてのハードウェア ドライブ(すべての SAS ドライブまたはすべての SATA ドライブ)に同じタイプのストレージ デバイスが取り付けられている必要があります。 |
倍幅 E シリーズ サーバは、 表 2 にリストされている PCIe カードをサポートします。
表 3 に、E100-PCIE10GEFCOE でサポートされている SFP トランシーバを示します。
E シリーズ サーバは、次の 2 つのファクタ フォームで使用できます。
• シングル幅インターフェイス(図 1 および図 3 を参照)
E シリーズ サーバに付属の KVM コネクタを使用します(図 2 を参照) |
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図 2 に KVM コネクタを示します
E シリーズ サーバには LED があります。 表 4 および図 6 に LED の状態を示します。
M0
3
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M1
4
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M2
5
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オプションのハード ドライブが存在する場合、ハード ドライブ アクティビティのステータスは次のとおりです。 |
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• 点灯:Cisco Integrated Management Controller および CPU の両方が正常に動作しています • 点滅:CPU が正常に動作しており、Cisco Integrated Management Controller が起動中です |
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• 点灯:Cisco Integrated Management Controller は正常に動作し、CPU の電源がオフです • 点滅:Cisco Integrated Management Controller は起動プロセス中であり、CPU の電源がオフです |
ここでは、このマニュアルに記載されているハードウェアを安全かつ効率的に取り付けるための推奨事項を示します。内容は次のとおりです。
• 「ラックに E シリーズ サーバを取り付けるための一般的なガイドライン」
• 「E シリーズ サーバの一般的なメンテナンスのガイドライン」
この項に含まれる安全上の警告はすべての Cisco UCS E シリーズ サーバに適用されます。
危険な状態になるのを防ぐために、この機器を取り扱う場合は、次の安全に関する推奨事項に従ってください。
• 誰かがつまずくことがないように、人が歩く場所に工具を置かないでください。
• ルータでの作業時は、ゆったりとした衣服を着用しないでください。ネクタイやスカーフを固定し、袖をまくり上げて、衣服がシャーシに引っ掛からないようにしてください。
• 眼を傷つける可能性がある場合は、作業時に保護眼鏡を着用してください。
• 作業を開始する前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。電気事故が発生した場合は、電源をオフにしてください。
• ルータの作業を行う前に、電源をオフにして電源コードを外してください。
• 次の作業を行う場合は、事前にすべての電源をオフにしてください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
– 緊急電源遮断スイッチを使用して室内への電源をオフにします。
静電放電によって機器が損傷し、電子回路に不具合が生じる可能性があります。静電放電は、Cisco サービス モジュールとネットワーク モジュールで使用されているような電子プリント回路カードが、不適切に扱われた場合に発生し、故障または間欠的な障害を機器にもたらす可能性があります。E シリーズ サーバ、Cisco サービス モジュール、Cisco ネットワーク モジュール、Cisco インターフェイス カード、Cisco 拡張モジュール、またはその他の電子プリント回路カードの取り付け、取り外し、交換を行う場合は、必ず次の静電放電(ESD)防止手順に従ってください。
• 静電気防止用リスト ストラップを肌に密着させて着用してください。
• シャーシ フレームの塗装されていない表面にリスト ストラップ クリップを固定し、ESD 電圧が発生した場合に備えてアースを行ってください。
• リスト ストラップがない場合は、ルータ シャーシの金属部分に触れることによって、身体から静電気を逃がしてください。
過剰な振動により、データ損失やディスク ドライブの障害が発生することがあります。ハード ディスク ドライブを搭載した E シリーズ サーバは、過剰な強い振動にさらされる可能性があるラック キャビネットに取り付けないでください。ラック キャビネットにルータおよび E シリーズ サーバを取り付ける前に、次の推奨事項を確認します。
(注) ソリッド ステート ドライブを搭載した E シリーズ サーバは高い振動レベルに耐えることができます。
• 暖房、換気、空調(HVAC)システムおよびその他の建物の大きな送風機から離れてサーバを取り付けます。
• 移動する車両がある可能性のある車庫の場所や重機のある工場など、外部の振動に影響を受ける可能性のある場所から離れてラックを取り付けます。
次のメンテナンスのガイドラインが E シリーズ サーバに適用されます。
• 取り付け作業中および作業後は、ルータ シャーシ周辺を常に清潔にしておいてください。
• 何らかの理由によって取り外したシャーシ カバーは、安全な場所に保管してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
次の安全上の警告文は、Cisco ISR G2 ルータの E シリーズ サーバを含むすべてのハードウェアに関する作業に適用されます。これらの警告の翻訳は、『 Cisco Network Modules and Interface Cards Regulatory Compliance and Safety Information 』マニュアルに記載されています。このマニュアルは、個々の E シリーズ サーバの注文品に付属しています。また、オンラインでも次から入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/docs/routers/access/interfaces/rcsi/IOHrcsi.html
警告 安全上の重要事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。警告の各国語版については、各警告文の末尾に提示されている番号をもとに、この機器に付属している各国語で記述された安全上の警告を参照してください。ステートメント 1071
これらの注意事項を保存しておいてください。
警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。警告の各国語版については、各警告文の末尾に提示されている番号をもとに、この機器に付属している各国語で記述された安全上の警告を参照してください。ステートメント 1071
警告 この装置の取り付けまたは交換は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 スイッチ内部にはユーザが保守できる部品はありません。筐体を開けないでください。ステートメント 1073
警告 本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。ステートメント 1040
警告 取り付けの手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
警告 装置は地域および国の電気規則に従って取り付ける必要があります。ステートメント 1074
警告 この装置には複数の電源装置接続が存在する場合があります。すべての接続を取り外し、装置の電源を遮断する必要があります。ステートメント 1028
警告 この装置は、アースさせる必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 1024
警告 装置の取り付けまたは交換を行う際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046
警告 バスタブ、洗面台、台所のシンク、洗濯機の周辺や、湿度の高い地下室、スイミング プールの近くなど、水のある場所の近くでは、この製品を使用しないでください。ステートメント 1035
警告 防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。ステートメント 1036
警告 電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。ステートメント 1037
警告 雷雨時には電話(コードレス型を除く)を使用しないでください。雷によって感電する危険性があります。ステートメント 1038
警告 ガス漏れを報告するには、ガス漏れの近くで電話を使用しないでください。ステートメント 1039
警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 1008
警告 未終端の光ファイバの末端またはコネクタから、目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。光学機器で直接見ないでください。ある種の光学機器(ルーペ、拡大鏡、顕微鏡など)を使用し、100 mm 以内の距離でレーザー出力を見ると、目を傷めるおそれがあります。ステートメント 1056
警告 電源コードが接続されている場合は、電源に触れないでください。電源スイッチを備えたシステムの場合、電源スイッチがオフになっていても、電源コードが接続されていれば、電源装置内部に入力電圧がかかっています。電源スイッチのないシステムでは、電源コードが接続されていれば、電源の内部に入力電圧が印加されています。ステートメント 4
警告 この装置は、主電源が停電すると作動しません。ステートメント 198
警告 感電を防ぐために、Safety Extra-Low Voltage(SELV; 安全超低電圧)回路を Telephone-Network Voltage(TNV; 電話網電圧)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が、WAN ポートには TNV 回路が組み込まれています。LAN ポートおよび WAN ポートはいずれも RJ-45 コネクタを使用しています。ケーブルを接続する際は、注意してください。ステートメント 1021
警告 ルータの電源がオン、オフにかかわらず、WAN ポートにはネットワークの危険電圧がかかっています。感電を防ぐため、WAN ポートの近くで作業するときは注意してください。ケーブルを取り外すときは、ルータ側ではない方から先に取り外してください。ステートメント 1026
警告 TNV に接触しないように、シャーシを開く前に電話線を取り外してください。ステートメント 1041
警告 この装置の取り付けおよび保守は、保守担当者(AS/NZS 3260 で定義)が行ってください。この装置を誤って汎用コンセントに接続すると危険な場合があります。主電源コネクタの電源を抜く前、ハウジングが開いている間、または主電源コネクタの電源を抜く前でハウジングが開いている間に、通信回線を切断する必要があります。ステートメント 1043
ここでは、Cisco ISR G2 ルータを E シリーズ サーバに取り付けるための作業について説明します。構成は次のとおりです。
• 「E シリーズ サーバの取り付け時に必要な工具および機器」
– 「Cisco ISR G2 ルータへのブランク前面プレートの取り付け」
– 「Cisco ISR G2 ルータからのブランク前面プレートの取り外し」
• 「サーバ モジュール取り付けのための Cisco ルータのスロットの準備」
(注) Cisco 2900 シリーズは E シリーズ サーバの活性挿抜(OIR)をサポートしません。
ルータの損傷を防ぐために、Cisco 2900 ルータに E シリーズ サーバを挿入または取り外しする前にルータの電源をオフにして、ネットワーク ケーブルを外します。
Cisco ISR G2 ルータに E シリーズ サーバを取り付ける場合は、次の作業を実行します。
警告 この装置の取り付け、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 感電を防ぐために、Safety Extra-Low Voltage(SELV; 安全超低電圧)回路を Telephone-Network Voltage(TNV; 電話網電圧)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が、WAN ポートには TNV 回路が組み込まれています。一部の LAN ポートおよび WAN ポートは RJ-45 コネクタを使用しています。ケーブルを接続する際は、注意してください。ステートメント 1021
警告 ユニットの電源がオフかオンかに関係なく、WAN ポートには危険なネットワーク間電圧があります。感電を防ぐため、WAN ポートの近くで作業するときは注意してください。ケーブルの接続を外すときは、ユニット側ではない方から先に取り外してください。ステートメント 1026
Cisco UCS E シリーズ サーバ モジュール ハードウェアの取り付け作業
ステップ 1 シャーシ フレームの塗装されていない表面にリスト ストラップ クリップを固定し、ESD 電圧が発生した場合に備えてアースを行ってください。
(注) また、Cisco 3900 シリーズ ルータは、同様のサーバ モジュールとネットワーク モジュールの OIR をサポートします。(「Cisco ISR G2 ルータの活性挿抜」を参照)
ステップ 3 使用するスロットからブランク前面プレートを取り外します。(「Cisco ISR G2 ルータからのブランク前面プレートの取り外し」を参照)
ステップ 4 E シリーズ サーバ を取り付けます。(「E シリーズ サーバ の取り付け」を参照)
(注) シングル幅 E シリーズ サーバの取り付け時は、スロットの反対側にブランク前面プレートを取り付けるようにしてください。(「Cisco ISR G2 ルータへのブランク前面プレートの取り付け」を参照)
適切な冷却空気の流れを確保し、電磁干渉を防ぐために、Cisco ISR G2 ルータのすべての空いているシャーシ スロットをブランク前面プレートで確実にカバーする必要があります。
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への電磁干渉(EMI)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の冷気の流れを適切な状態に保つことです。システムは、必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で運用してください。ステートメント 1029
Cisco ISR G2 ルータ サービス モジュール(SM)スロットに前面プレートを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 SM スロットにスロット ディバイダを取り付けます。(「スロット ディバイダの取り付け」を参照)
ステップ 2 各スロットに 1 つのブランク前面プレートを取り付けます。(「Cisco ISR G2 ルータへのブランク前面プレートの取り付け」を参照)
ブランク前面プレートを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ブランク前面プレートを取り付けます。図 6を参照してください。
• (取り付けネジを使用するブランク前面プレートの場合)シャーシのネジ穴と非脱落型ネジの位置を合わせます。No.1 プラス ドライバまたは小型のマイナス ドライバを使用して、ブランク前面プレートがシャーシと同一面上になるまで非脱落型ネジを締めます。
• (タブを使用するブランク前面プレートの場合)シャーシのスロットにブランク前面プレート タブの位置を合わせます。タブが所定の位置にカチッとはまるまで、ブランク前面プレートをシャーシに押し付けます。正しく取り付けられると、ブランク前面プレートがシャーシと同一面上になります。
ブランク SM スロットから前面プレートを取り外すには、次の手順を実行します。
ステップ 1 No.1 プラス ドライバまたは小型のマイナス ドライバを使用して非脱落型ネジを緩め、使用するシャーシ スロットからブランク前面プレートを取り外します。
ヒント ブランクの前面プレートは、あとで使用できるよう保管しておきます。
一部の Cisco ISR G2 ルータには、さまざまな Cisco サービス モジュールおよびサーバ モジュール ファクタをサポートするためのフレキシブル SM スロットがあります。モジュールを取り付ける前に、モジュールの特定のフォーム ファクタのスロットを準備する必要があります。
スロット ディバイダ(図 7 を参照)は、異なるフォーム ファクタ(シングル幅および倍幅)のサービス モジュール スロットをカスタマイズするために使用されます。スロット ディバイダは次の Cisco ISR G2 ルータで使用されます。
図 7 サービス モジュール スロットのスロット ディバイダ(固定ネジなしで表示)
スロット ディバイダを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 使用するルータ スロットから取り付けられているサービス モジュール、ブランク前面プレートとスロット アダプタを取り外します。
ステップ 2 スロット ディバイダ上部のレールを、モジュール スロット上部の 2 つのガイド レールの間に挿入します。(図 8 を参照)
図 8 スロット ディバイダのサービス モジュール スロットへの挿入(固定ネジを使用する場合)
ステップ 3 完全に装着されるまでスロット ディバイダを押し込みます。サービス モジュールのディバイダには、ディバイダにスライドして入れる長い固定ネジがあります。(図 8 を参照)
ステップ 4 No.1 プラス ドライバを使用して、スロット ディバイダの前面の固定ネジを締めます。(図 9 を参照)スロット ディバイダが完全に挿入されると、前面がルータのパネルと同一面になります。(図 9 を参照)
図 9 サービス モジュール スロットのスロット ディバイダの締め付け
モジュラ ルータのスロットで倍幅 E シリーズ サーバが使用できるようにするために、スロット ディバイダを取り外します。
モジュール スロットのスロット ディバイダを取り外すには、次の手順を実行します。
ステップ 1 使用するルータ スロットから取り付けられているサービス モジュール、ブランク前面プレートとスロット アダプタを取り外します。
ステップ 2 スロット ディバイダの前面の固定ネジを緩めます。
ステップ 3 スロット ディバイダをまっすぐモジュール スロットから引き出します。
(注) Cisco 3900 ISR G2 の場合、PoE を使用していて、Cisco 3900 ISR G2 に 1 台の倍幅 E シリーズ サーバと任意の数のサーバ モジュールを取り付けるときは、この設定をサポートするために、2 つ目の AC および PoE 装置を使用する必要があります。
たとえば、電話機に電力を供給する PoE 対応スイッチが存在する Cisco 3900 ISR G2 があり、1 つのスロットに 1 台の倍幅 E シリーズ サーバおよびその他のスロットに 1 台または 2 台のシングル幅サーバを取り付けるときは、この設定をサポートするために、2 つ目の AC および PoE 装置を使用する必要があります。
E シリーズ サーバは、ルータをマウントする前または後のいずれでも都合のいいときに取り付けられます。E シリーズ サーバを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ルータへの電源をオフにします。電源コードを差し込んだまま、ESD 電圧をアースします。
(注) また、Cisco 3900 シリーズ ルータは、同様のサーバ モジュールとネットワーク モジュールの OIR をサポートしています。( 「Cisco ISR G2 ルータの活性挿抜」を参照)。ステップ 2 使用するスロットに取り付けられているブランク前面プレートを取り外します。(「ブランク前面プレートの取り付けと取り外し」を参照)。
ヒント ブランクの前面プレートは、あとで使用できるよう保管しておきます。
ステップ 3 取り付けているモジュールのフォーム ファクタのスロットを準備します。( 「サーバ モジュール取り付けのための Cisco ルータのスロットの準備」 を参照)。
ステップ 4 モジュールをシャーシの壁またはスロット ディバイダのガイドに合わせ、スロットにゆっくりと挿入します。図 10 は、シングル幅の E シリーズ サーバの取り付けを示しています。図 11 は、倍幅の E シリーズ サーバの取り付けを示しています。
図 10 Cisco ISR G2 ルータへのシングル幅 E シリーズ サーバの取り付け
図 11 Cisco ISR G2 ルータへの E シリーズ サーバの取り付け
ステップ 5 エッジ コネクタがルータのバックプレーンのコネクタに完全に装着された手応えがあるまで、モジュールを所定の位置に押し込みます。モジュールの前面プレートがシャーシの背面パネルに接する必要があります。
ステップ 6 No.1 プラス ドライバまたはマイナス ドライバを使用して、モジュール前面プレートの非脱落型取り付けネジを締めます。
ステップ 7 モジュールのネットワークへの接続、またルータおよびサーバ モジュールの電源投入を続行します。
ヒント その他のハードウェア マニュアルの利用方法については、を参照してください。
活性挿抜は中断なしのネットワーク動作を実現し、ルーティング情報を維持して、Cisco ISR G2 ルータのセッションの保持を確実にします。システムの動作に影響を与えずに Cisco 3900 シリーズ ルータのハードウェアの取り付けまたは交換をするために活性挿抜を使用できます。
OIR 手順では、Cisco IOS ソフトウェアとの相互対話が必要です。Cisco IOS ソフトウェア関連の作業の詳細については、に記載されているマニュアルを参照してください。
oir-stop コマンドを発行し、モジュールがスロットから物理的に取り外されなかった場合、 oir-start コマンドで E シリーズ サーバを再起動できます。コンソール端末から hw-module sm {slot} oir-start コマンドを発行します。コンソールにはモジュールの変更ステートを示す出力が表示されます。次の出力を参照してください。
倍幅 E シリーズ サーバは、2 台または 3 台のハード ディスク ドライブ(HDD)またはソリッド ステート ドライブ(SSD)を取り付けて注文することができます。倍幅 E シリーズ サーバは、次の Redundant Array of Independent Disks(RAID)設定をサポートします。
• RAID 0(データ ストライピング):データはアレイ内のすべてのディスク全体のストライプ ブロックで均等に保存され、スループットを高速化します。データの冗長性はなく、いずれかのディスクで障害が発生すると、すべてのデータが失われます。
• RAID 1(ディスク ミラーリング):データが 2 台のディスクに書き込まれます。 ここで両方のディスク ドライブのデータは同一です。 1 台のディスクで障害が発生した場合には、完全なデータの冗長性を提供します。
• RAID 5(ディスク ストライピングおよび分散パリティ):データおよびパリティ情報が、分散パリティ情報を含めてアレイ内のすべてのディスク全体にストライピングおよび分散されます。RAID 5 は、3 台のハード ディスクを必要とし、限られた耐障害性を提供します。
倍幅 E シリーズ サーバは、RAID 1 でホット スペア ドライブの追加をサポートします。RAID 1 のディスク ドライブの 1 台に障害が発生したときに、ホット スペア ドライブが取り付けられている場合は、システムは自動的にホット スペア ドライブにディスク イメージを再構築します。ホット スペア ドライブが RAID 1 のミラーリングされたドライブとして障害が発生したドライブに置き換えられます。耐障害性を維持するには、別のハード ディスク ドライブを取り付ける必要があります。
シングル幅 E シリーズ サーバには、2 台の HDD または SSD が取り付けられてきます。シングル幅 E シリーズ サーバは、RAID 0 および RAID 1 をサポートします。
警告 この装置の取り付けまたは交換は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。ステートメント 1040
警告 内部にはユーザが保守できる部品はありません。FCS ドラフト版 - シスコ社外秘開けないでください。ステートメント 1073
警告 この装置には複数の電源装置接続が存在する場合があります。すべての接続を取り外し、装置の電源を遮断する必要があります。ステートメント 1028
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への電磁干渉(EMI)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の冷気の流れを適切な状態に保つことです。システムは、必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で運用してください。ステートメント 1029
E シリーズ サーバでハード ディスク ドライブの取り付けまたは交換を行うには、次の手順を実行します。
(注) ハード ディスク ドライブは、HDD0、HDD1、HDD2 の順番で取り付ける必要があります。
ステップ 1 シャーシ フレームの塗装されていない表面にリスト ストラップ クリップを固定し、ESD 電圧が発生した場合に備えてアースを行ってください。
Cisco 3900 シリーズ ルータは OIR をサポートします。(「Cisco ISR G2 ルータの活性挿抜」を参照)
ステップ 3 No.1 プラス ドライバまたは小型のマイナス ドライバを使用し、前面プレートの非脱落型ネジを緩めて、前面プレートのカバーを取り外します。図 12および図 13を参照してください。
図 12 シングル幅 E シリーズ サーバのハード ディスク ドライブの交換
図 13 倍幅 E シリーズ サーバのハード ディスク ドライブの交換
ステップ 4 (任意)スロットが空の場合、ブラケットのネジをドライバを使用して緩めて、スロットに取り付けられたブラケットを取り外します。図 14 を参照してください。 ステップ 7 に進みます。
ステップ 5 (任意)ハード ディスク ドライブがある場合、ハード ディスク ドライブ アセンブリの非脱落型ネジをドライバを使用して緩めます。
ステップ 6 (任意)障害のあるハード ディスクを取り外すために、ハード ディスク ドライブ アセンブリのハンドルを引き、ハード ディスク ドライブをスライドさせて引き出します。
ステップ 7 E シリーズ サーバの所定の位置にカチッとはまるまで、新しいハード ディスク ドライブを挿入します。
ステップ 8 新しいハード ディスク ドライブ アセンブリの非脱落型ネジを締めます。HDD の動作中のガタつきを避けるためにキャリアにしっかりと固定されていることを確認します。
ステップ 11 新しいホット スペア ディスク ドライブとして新しい HDD を設定します。『 Cisco UCS E-Series Servers Integrated Management Controller GUI Configuration Guide 』を参照してください。
図 15 に、PCIe カード、PCIe スロットをマザーボードに取り付けるフレックス アセンブリ、および PCIe カードの端上にスライドするプラスチック製ブラケットから構成される PCIe アセンブリを示します。
ステップ 1 シャーシ フレームの塗装されていない表面にリスト ストラップ クリップを固定し、ESD 電圧が発生した場合に備えてアースを行ってください。
Cisco 3900 シリーズ ルータは OIR をサポートします。(「Cisco ISR G2 ルータの活性挿抜」を参照してください)。
ステップ 3 No.1 プラス ドライバまたは小型のマイナス ドライバを使用し、前面プレートの非脱落型ネジを緩めます。前面プレートのカバーを緩めて取り外します。図 16 を参照してください。 ネジは保管します。
ステップ 4 フレックス アセンブリを固定しているネジを取り外します
ステップ 5 マザーボードにプラスチック製ブラケットを取り付けている 2 本のネジを外します。
ステップ 6 マザーボードからフレックス アセンブリのコネクタを取り外します。
ステップ 8 プラスチック製ブラケットを PCIe カードの端からスライドさせて取り外し、ブラケットを再使用できるように保管しておきます。
ステップ 1 シャーシ フレームの塗装されていない表面にリスト ストラップ クリップを固定し、ESD 電圧が発生した場合に備えてアースを行ってください。
Cisco 3900 シリーズ ルータは OIR をサポートします。(「Cisco ISR G2 ルータの活性挿抜」を参照)
ステップ 3 PCIe カードの PCIe コネクタにフレックス アセンブリを取り付けます。図 16を参照してください。
ステップ 4 PCIe カードの端上にプラスチック製ブラケットをスライドさせます。
ステップ 5 サーバ モジュールに PCIe アセンブリをスライドして入れます。
ステップ 6 マザーボードにフレックス アセンブリを取り付けます。コネクタ接点に圧力がかからないように注意してください。
ステップ 7 フレックス アセンブリを所定の場所に固定するネジを再度取り付けて締めます。
ステップ 8 マザーボードにプラスチック製ブラケットを固定する 2 本のネジを再度取り付けて締めます
シングル幅 E シリーズ サーバは、最大 16 GB DDR3 の DIMM をサポートします。また、倍幅 E シリーズ サーバは、最大 48 GB DDR3 の DIMM をサポートします。
警告 この装置の取り付けまたは交換は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。ステートメント 1040
警告 スイッチ内部にはユーザが保守できる部品はありません。筐体を開けないでください。ステートメント 1073
警告 この装置には複数の電源装置接続が存在する場合があります。すべての接続を取り外し、装置の電源を遮断する必要があります。ステートメント 1028
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への電磁干渉(EMI)の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の冷気の流れを適切な状態に保つことです。システムは、必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを正しく取り付けた状態で運用してください。ステートメント 1029
ステップ 1 シャーシ フレームの塗装されていない表面にリスト ストラップ クリップを固定し、ESD 電圧が発生した場合に備えてアースを行ってください。
また、Cisco 3900 シリーズ ルータでは、OIR をサポートします。(「Cisco ISR G2 ルータの活性挿抜」を参照)
ステップ 3 E シリーズ サーバ上の DRAM DIMM の位置を確認します。
ステップ 4 DIMM から両端のラッチを引いて外し、DIMM を少し持ち上げます。
ステップ 5 図 17 のようにソケットから DIMM を引き出します。
ステップ 6 静電気防止用袋に DIMM を入れ、静電破壊から保護します。
DRAM DIMM を取り付けるには、次の手順を実行します。
(注) 最も内側のスロットから最も外側のスロットへと DIMM メモリの取り付けを開始する必要があります。
ステップ 1 シャーシ フレームの塗装されていない表面にリスト ストラップ クリップを固定し、ESD 電圧が発生した場合に備えてアースを行ってください。
また、Cisco 3900 シリーズ ルータでは、OIR をサポートします。(「Cisco ISR G2 ルータの活性挿抜」を参照)
(注) 倍幅 E シリーズ サーバの DIMM コネクタは傾けて配置され、DIMM もほぼ同じ角度で挿入される必要があります。
ステップ 4 DIMM コネクタの両方のラッチが開いていることを確認します。
ステップ 5 DIMM の方向ノッチがコネクタのノッチに合うように DIMM の向きをそろえます。図 18を参照してください。
ステップ 7 ラッチが DIMM にはまるまで、DIMM をコネクタに慎重に押し込みます。両方のラッチが DIMM に対して閉じる位置に留まっていることを確認します。図 19を参照してください。
モジュールに対して RMA を実行する必要がある場合は、オリジナルの Certificate of Authenticity(COA)ラベルを保管しておくようにします。COA は、Microsoft のラベルで Windows ソフトウェアを有効にするコードが記載されています。モジュールを返却した後、シスコでは返却されたモジュールから COA ラベルを取得できません。
COA ラベルは、プラスチックの引き出し型のラベル トレイの内部半分に貼られています。COA ラベルを取り外すには、COA ラベルを含むラベルの半分を切除してから保管します。ユニットの CLEI コード、シリアル番号やその他の重要なユニットのラベルを含む、ラベル トレイの残り半分をユニットとともにシスコまたは認定リセラーに返します。
(注) Microsoft の COA ラベルは単層で折りたためません。
Cisco Integrated Management Controller(CIMC)は、マザーボードに組み込まれている独立した管理モジュールです。CIMC は E シリーズ サーバ用の管理サービスです。Web ベースの GUI または SSH ベースの CLI を使用して、サーバにアクセスし、サーバを設定、管理、モニタできます。CIMC に関する詳細については、『GUI Configuration Guide for Cisco UCS E-Series Server Modules Integrated Management Controller』を参照してください。
Cisco UCS E シリーズ サーバ設定の詳細については、E シリーズ サーバで利用可能な次の関連資料を参照してください。
• 『 Documentation Guide for Cisco UCS E-Series Servers, Release 1.0 』 (すべてのマニュアルへのリンクを提供します)
• 『Release Notes for Cisco UCS E-Series Servers, Release 1.0』
• 『Getting Started Guide for Cisco UCS E-Series Servers, Release 1.0』
• 『Cisco Network Modules, Server Modules, and Interface Cards Regulatory Compliance and Safety Information』
• 『GUI Configuration Guide for Cisco UCS E-Series Servers Integrated Management Controller, Release 1.0』
• 『CLI Configuration Guide for Cisco UCS E-Series Servers Integrated Management Controller, Release 1.0』
• 『Troubleshooting Guide for Cisco UCS E-Series Servers』
• 『Open Source Used in Cisco UCS E-Series Servers, Release 1.0』
Cisco 2900 シリーズおよび Cisco 3900 シリーズのルータの取り付け、接続の詳細については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/routers/access/2900/hardware/installation/guide/Hardware_Installation_Guide.html を参照してください。
法規制の順守と安全に関する情報については、『 Cisco Network Modules and Interface Cards Regulatory Compliance and Safety Information 』マニュアルを参照してください。