Cisco UCS Director EMC VNX 管理ガイド、リリース 5.5
章のタイトル: EMC NaviSphere のインストール
EMC NaviSphere のインストール
VNX と通信するため、Cisco UCS Director では、現在、Windows ベースの EMC NaviSphere がサポートされています。NaviSphere を使用する前に、セキュア シェル(SSH)サーバをインストールし、設定しておく必要があります。
Windows ベースの NaviSphere のインストールおよび設定
SSHD サーバを設定する場合は、Cygwin バージョン 1.7.27 をインストールし、ホストで SSH デーモンを使用することをお勧めします。Cygwin は Microsoft Windows 上で Linux と同様の環境を提供します。
Windows ベースの EMC NaviSphere に SSHD サーバをインストールした後で、システム変数の PATH 変数を変更し、NaviSphere の bin フォルダをこのパスに含めてください。これにより、ユーザが SSH を使用して Windows NaviSphere にアクセスし、VNX コマンドをただちに実行できるようになります。SSHD サーバをインストールおよび設定したら、新しいデフォルト パスを設定して、ユーザによってインストールされるソフトウェアがシステム ソフトウェアをオーバーライドできるようにする必要があります。
Cygwin パッケージのインストール
次の手順に従って、Cygwin バージョン 1.7.27 をダウンロードし、インストールします。
ステップ 1 |
http://www.cygwin.com/ から Cygwin 実行ファイルをダウンロードします。 |
ステップ 2 |
パッケージ選択画面で Cygwin パッケージをインストールする際は、openssh パッケージと openssl パッケージを選択してインストールします。パッケージは、必ず Windows ベースのホストにインストールしてください。 |
SSHD サーバの設定
ステップ 1 |
C:\<Cygwin-Install-Dir> ディレクトリに移動し、エディタを使用して Cygwin.bat を編集モードで開いて次の行を追加します:set CYGWIN=binmode ntsec 次に、前述の行を追加した Cygwin.bat ファイルの内容の例を示します。 @echo off
C:
chdir C:\<Cygwin-Install-Dir>\bin
set CYGWIN=binmode ntsec
bash --login -i |
ステップ 2 |
コマンド プロンプトで C:\<Cygwin-Install-Dir>\Cygwin.bat ファイルを実行して SSHD サービスを設定し、コマンド $ ssh-host-config を入力します。
-
次の質問に回答します。
質問 |
推奨される回答 |
権限の分離を使用する必要がありますか。<yes/no> |
yes を選択します。 |
新しいローカル アカウントは「sshd」ですか。<yes/no> |
yes を選択します。 |
サービスとして sshd をインストールしますか。<yes/no> |
すでに SSHD がサービスとしてインストールされている場合は no、そうでない場合は yes を選択します。 |
デーモンに対する CYGWIN の値を入力してください:[ ] binmode ntsec |
値を binmode ntsec と入力します。 |
別の名前を使用しますか。(yes/no) |
yes を選択します。 |
新しいユーザ名を入力してください:<new-username> |
Enter the new username. |
もう一度入力してください:<new-username> |
新しいユーザ名を入力してください。 |
Cloupia を新しいユーザ名で置換しますか。(yes/no) |
yes を選択します。 |
パスワードを入力してください:<password> |
このアカウントのパスワードを入力します。 |
もう一度入力してください:<password> |
このアカウントのパスワードを再入力します。 |
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システム環境変数の設定
ステップ 1 |
[コンピュータ(Computer)] アイコンを右クリックして [プロパティ(Properties)] を選択します。 |
ステップ 2 |
デスクトップにコンピュータのアイコンが表示されない場合は、次の手順を実行します。
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[スタート(Start)] ボタンをクリックします。
-
[スタート(Start)] メニューの [コンピュータ(Computer)] オプションを右クリックします。
-
[プロパティ(Properties)] を選択します。
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ステップ 3 |
[システムの詳細設定(Advanced System Settings)] をクリックします。 |
ステップ 4 |
[詳細設定(Advanced)] タブで [環境変数(Environment Variables)] を選択します。 |
ステップ 5 |
[システム変数(System Variables)] で [パス(Path)] 変数を選択し、末尾に次の 2 つのバイナリ パスを追加します:c:\Program Files (x86)\EMC\Navisphere CLI;c:\<Cygwin-Install-Dir>\bin。 次の例を参照してください。Variable Name: Path
Variable Value: <Existing Folders Path>;c:\Program Files(x86)\EMC\Navisphere CLI;c:\cygwin 64\bin |
ステップ 6 |
新しい名前として [システム変数(System Variable)] に CYGWIN を追加し、[変数値(Variable Value)] に binmode tty ntsec を追加します。 |
Cygwin SSHD サービスの開始
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コマンドまたはアクション |
目的 |
ステップ 1 |
[Windows サービス(Window Services)] で Cygwin SSHD サービスを手動で開始して、起動時に自動的に開始するように設定します。 |
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SSH アクセスの検証
コマンド プロンプトで絶対パスを指定しなくても、naviseccli コマンドを実行できることを確認します。SSH クライアントを使用して SSH アクセスを検証できます。
ステップ 1 |
SSH クライアントを実行している別のマシンにアクセスし、次のコマンドを実行します。ssh<USERNAME>@<host-ipaddress> 'date' または ssh-1<USERNAME>@<host-ipaddress> 'date'
例:たとえば、ssh -l pjohn@host-ipaddress 'date' |
ステップ 2 |
コマンドによってパスワードの指定を要求されます。 正しいパスワードを指定すると、コマンドは正確な日付を返します。 |
Linux ベースの NaviSphere のインストールおよび設定
ステップ 1 |
特定のプラットフォームの EMC サポートから VNX の naviseccli パッケージを検索してダウンロードします。 次の例を参考にしてください。NaviCLI-Linux-64-x86-en_US-7.33.2.0.51-1.x86_64.rpm. |
ステップ 2 |
まだ切り替えていない場合は、su [username] を使用してルート ユーザに切り替えます。 |
ステップ 3 |
rpm コマンドを使用して naviseccli パッケージをインストールします。 次の例を参考にしてください。rpm -i NaviCLI-Linux-64-x86-en_US-7.33.2.0.51-1.x86_64.rpm
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ステップ 4 |
証明書の確認レベルを入力するプロンプトが表示されます。確認レベルとして medium[m] を指定します。 |
ステップ 5 |
naviseccli bin ディレクトリ(通常は /opt/Navisphere/bin)をシステム パスに追加します。たとえば、~/.bash_profile & ~/.bashrc に次の行を追加してからこのファイルを実行し、source ~/.bash_profile または source ~/.bashrc を実行して設定を有効にします。 PATH=$PATH:/opt/Navisphere/bin
export PATH
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ステップ 6 |
接続する各アレイの各ストレージ プロセッサと連携するには、この naviseccli のインストールを設定する必要があります。エージェントがデータを収集するすべてのアレイのすべてのストレージ プロセッサに対して、次のコマンドを実行します。 naviseccli -user usename -password password -h sp_ip -scope 0 -np getagent |
ステップ 7 |
。セキュリティ プロンプトが表示されたら、証明書(オプション 2)を保存します。 |
ステップ 8 |
使用するストレージ プロセッサごとに必要に、応じてスクリプトを使用し、同じコマンドを実行します。セキュリティ プロンプトが再度表示されることはありません。 |
ステップ 9 |
SSH クライアントを使用して、「root」ユーザとして UCS Director にログインします。Naviseccli がインストールされている Navisphere ホストに対して次のコマンドを実行します。 このステップは、UCS Director のアカウントとして VNX ストレージ アレイを追加する前に実行する必要があります。# ssh <navicli-user>@<navicli-host-ip> naviseccli -User sysadmin -Password <sysadmin-pass> -Scope 0 -Address <SP-A-IP> port -list |
ステップ 10 |
(SSH 証明書の承認後に)ログイン プロンプトでパスワードを入力します。 VNX ストレージ アレイ ポート設定が一覧表示されます。証明書を保存するように最初に求められたら、オプション 2 を選択します。 |
ステップ 11 |
ステップ 9 で表示されたものと同じコマンドを SP-B IP アドレスにも実行し、証明書を保存します。 |
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