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目次
この章の内容は、次のとおりです。
Cisco Unified Computing System(Cisco UCS)は、データセンター向けの次世代プラットフォームおよびソリューションです。 Cisco UCS Manager は、Cisco UCS ドメインのビューを、論理的で、可用性が高く、エンドツーエンドの単一の管理サービスとして提供する、組み込みのデバイス管理ソフトウェアです。 数百の導入済み Cisco UCS ドメインが含まれる大規模なデータセンターでは、これらの Cisco UCS ドメインのデバイス管理を統合する必要があります。
Cisco UCS Central は、すべての Cisco UCS ドメイン全体に対して共通の管理ソリューションを提供します。 Cisco UCS Central ではポリシーの集中型リソース インベントリおよびリポジトリを提供します。 Cisco UCS Central により、設定が簡略化され、ポリシー均一性、グローバル ID の競合解決を行い、Cisco UCS ドメインを効率的かつ一貫して管理します。
Cisco UCS Central が複数の Cisco UCS Manager セッションを介してデータセンター全体のグローバル ビューを提供します。 Cisco UCS Central は個々のデータセンターまたは複数のデータセンターの Cisco UCS の動作を管理できます。 Cisco UCS Central ではファームウェア管理、カタログ管理、設定のバックアップおよび復元動作、モニタ ログ、コア ファイルおよび障害の動作管理が容易になります。
Service Registry は、Identifier Manager または Operation Manager などのサービス プロバイダー、および登録された Cisco UCS ドメインからの情報を格納する、一元化された登録リポジトリを提供します。 Cisco UCS ドメインを登録すると、Service Registry が他のサービス プロバイダーおよび登録済みの Cisco UCS ドメインにこのドメインに関する情報を配信します。 サービス間の通信はこの情報が配信されたときに開始します。
Service Registry は、ドメイン グループ構造の変更を配信する役割もあります。
Identifier Manager は、Cisco UCS ドメイン全体での UUID、MAC アドレス、WWN、IP アドレス、IQN のアドレスの自動および集中管理を提供します。 次のように、Cisco UCS Manager および Cisco UCS Central の両方に ID プールを作成できます。
Identifier Manager はプールの定義を追跡して、競合を避けるためにプールを管理できるようにします。 ドメイン プール ID が Cisco UCS Central に登録されている Cisco UCS ドメインから割り当てられると、Cisco UCS Manager が Identifier Manager に割り当てを報告します。 ドメイン プールが存在しないか、またはドメインのプールに空きがない場合、Cisco UCS Manager は Cisco UCS Central のグローバル プールから ID を要求します。
競合しているプール割り当ては、エラーとしてレポートされます。 重複プールに属する未割り当ての ID は、警告としてレポートされます。
Resource Manager は、Cisco UCS Central に登録されたすべての Cisco UCS ドメインについて、物理的および論理的なリソースの一元化された統合ビューを提供します。
Cisco UCS Central に Cisco UCS ドメインを登録すると、Resource Manager はファブリック インターコネクト、シャーシ、FEX、ブレード サーバ、統合ラック サーバ、およびそのドメインのサービス プロファイルおよびテンプレートに関する基本的なインベントリ情報を要約し、表示します。 Resource Manager は、Cisco UCS ドメイン内のリソースの利用可能なメモリ、CPU、可用性ステータスおよびヘルス ステータスのクイック ビューを提供します。 このインベントリを使用して、データセンターの要件に応じて Cisco UCS ドメインをプロビジョニングすることができます。
Resource Manager で、Cisco UCS Central に登録されているすべての Cisco UCS ドメインの Cisco UCS Manager GUI および KVM コンソールを相互起動して、Cisco UCS ドメイン内のサーバにアクセスできます。
Resource Manager は、登録された Cisco UCS ドメインからの障害の要約を示します。 重大度または障害のタイプによって障害情報を表示できます。 また、データセンターの障害情報に関する追加情報を 1 箇所で表示したり、または Cisco UCS ドメインの Cisco UCS Manager GUI を相互起動して、特定の障害のコンテキスト詳細ビューを表示したりできます。
Management Controller は、Cisco UCS Central の仮想マシン(VM)コントローラです。 設定処理は Management Controller によって実行されます。 Cisco UCS Central は、operation-mgr ルート グループで解決された、ポリシーの動作を継承します。 これらのポリシーは、AAA、HTTP、HTTPS、Telnet、SSH、セッション制限、日付、時刻、DNS、NTP の設定が含まれます。 コアは、バックアップ、エクスポート、およびインポートなどの、Operation Manager によってトリガーされる操作を実行するのにも使用されます。
また、Management Controller は、Cisco UCS Central のテクニカル サポート情報を収集します。 このデータは、すべてのインストール済みコンポーネントから収集するか、または選択したコンポーネントからだけ収集できます。
Policy Manager は、すべてのポリシー、プール、テンプレートの設定に使用できる拡張 Web サーバです。 これらのオブジェクトを含む組織構造は、ポリシー サーバによって所有され、管理されます。 ID プール、テンプレートおよびドメイン グループも、Policy Manager で定義され、続いて適切なサービスに選択的に配信されます。 たとえば、ID プールは Identifier Manager に、ドメイン グループは Resource Manager に配信されます。
ポリシーの解決は、ポリシー サーバとして動作する Policy Manager でのポリシー設定の変更を解決します。 ポリシーが変更されると、Cisco UCS Central は登録されている Cisco UCS ドメインに変更されたポリシーをただちに使用するように通知します。
Cisco UCS Central は、複数の Cisco UCS ドメインを管理するために、Cisco UCS ドメイン グループの階層を作成します。 Cisco UCS Central には、次のカテゴリのドメイン グループがあります。
ドメイン グループ ポリシーを作成した場合は、新しい登録された Cisco UCS ドメインがポリシーで指定された修飾子に合っていれば、それはポリシーで指定されているドメイン グループの下に自動的に配置されます。 それ以外の場合は、グループ化されていないドメインのカテゴリに配置されます。 任意のドメイン グループにこのグループ化されていないドメインを割り当てることができます。
各 Cisco UCS ドメインは、1 個のドメイン グループにしか割り当てることができません。 Cisco UCS ドメインのメンバーシップは、いつでも割り当てまたは再割り当てできます。 ドメイン グループに Cisco UCS ドメインを割り当てると、Cisco UCS ドメイン、ドメイン グループに指定されたすべての管理ポリシーを自動的に継承します。
注意 |
ドメイン グループに Cisco UCS ドメインを追加する前に、Cisco UCS ドメインでポリシーの解決制御をローカルに変更してください。 これは、その Cisco UCS ドメインに固有のサービス プロファイルとメンテナンスのポリシーが、誤って上書きされることを防ぎます。 Cisco UCS ドメインの自動検出をイネーブルにした場合でも、ローカル ポリシーの解決をイネーブルにすると、誤ってポリシーが上書きされることから Cisco UCS ドメインを保護します。 |
登録を確認したあと、同じ動作ポリシーでドメイン グループのすべてのメンバ ドメインを管理する場合は、Cisco UCS Manager GUI でポリシーの解決をグローバルに変更できます。
ドメインのルート グループに設定されたポリシーは、ルートの下のすべてのドメイン グループに適用されます。 ルート グループの下の各ドメイン グループは、そのグループ固有のポリシーを持つことができます。 ドメイン グループ ポリシーは、メンバの Cisco UCS ドメイン内で階層的に解決されます。
次の特権を持つユーザは、Cisco UCS Central でドメイン グループを作成し、管理できます。
グローバル並列性制御により、Cisco UCS Manager または Cisco UCS Central での複数の同時並列処理を制御できるようになります。 スケジューラを関連付けて、パラレル タスクを制御できるオブジェクトに対する処理をトリガーすることができます。 必要に応じて、スケジューラを設定して、手動で保留中のタスクの再開を制御できます。 また、ユーザ確認応答済みのスケジュールに対する並列制御の制限を無視するかまたは考慮するか選択することができます。
Cisco UCS Central は、登録された Cisco UCS ドメイン のグローバル ポリシー サーバとして動作します。 リモート Cisco UCS ドメインのグローバル Cisco UCS Central ポリシーの設定には、ドメインの登録と、登録済みドメインのドメイン グループへの割り当てが含まれます。 登録された Cisco UCS ドメインの Cisco UCS Manager により解決された Cisco UCS Central で、次のグローバル ポリシーを定義できます。
Cisco UCS Central は、登録された Cisco UCS ドメイン のグローバル ポリシー サーバとして動作します。 リモート Cisco UCS ドメインのグローバル Cisco UCS Central ポリシーの設定には、ドメインの登録と、登録済みドメインのドメイン グループへの割り当てが含まれます。
グローバル ポリシーの設定には、Cisco UCS ドメインを設定し、登録済みドメインを Cisco UCS Central ドメイン グループに割り当てるときに、ポリシーをグローバルまたはローカルに指定することが含まれます。 グローバル設定またはローカル設定を使用するオプションは、登録時および登録後に変更できます。 割り当て後、そのドメイン グループで定義されたグローバル ポリシーはドメイン グループに割り当てられている登録済みドメインに継承されます。
登録済み Cisco UCS ドメインでグローバルとして指定されたポリシーは、そのドメインによって Cisco UCS Central から継承されます。 Cisco UCS ドメインでローカルとして指定されたポリシーは、そのドメインのローカル ポリシー設定に基づきます。
プールは、システムで使用できる ID のコレクション、物理リソース、または論理リソースです。 すべてのプールでサービス プロファイルの柔軟性が向上し、これによりシステム リソースを一元管理することができます。 Cisco UCS Central で定義されたプールはグローバル プールと呼ばれ、Cisco UCS ドメイン間で共有できます。 グローバル プールを使用することで、Cisco UCS Central に登録された Cisco UCS ドメイン全体で ID の一元管理が可能になります。 Cisco UCS Central から Cisco UCS Manager へ ID プールを割り当てることによって、ID がどこでどのようにして使用されるたかのトラッキング、競合の防止、および競合が発生した場合の通知が可能になります。 Cisco UCS Manager でローカルに定義されたプールはドメイン プールと呼ばれます。
(注) |
同じ ID が異なるプールに存在することがありますが、割り当てできるのは一度だけです。 同じプールの 2 個のブロックが同一の ID を使用することはできません |
MAC アドレスなどの ID 情報をプールして、特定のアプリケーションをホストするサーバに範囲をあらかじめ割り当てることができます。 たとえば、Cisco UCS ドメイン全体のすべてのデータベース サーバを、同じ範囲の MAC アドレス、UUID、および WWN 内に設定できます。