Cisco UCS B22 ブレード サーバ インストレーションおよびサービス ノート
UCS B22 M3 ブレード サーバ(図 1)は 12 個の DIMM スロットを備えたハーフ幅ブレードです。Cisco の仮想インターフェイス カード(VIC)1240 用の専用スロット 1 つと、オープン アダプタ スロット 1 つをサポートします。UCS シャーシには最大で 8 台までの UCS B22 ブレード サーバを取り付けることができます。また、他の UCS ブレード サーバと組み合わせて取り付けることも可能です。Cisco UCS B22 M3 ブレード サーバは、スケーラブルな IT インフラストラクチャおよび Web 2.0 アプリケーションを迅速に導入できる、コスト パフォーマンスの良い機能のセットを備えています。Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバの成功を反映させた Cisco UCS B22 M3 サーバにより、Cisco Unified Computing System におけるハーフ幅のフォーム ファクタ製品の機能が大きく強化されました。Cisco UCS B22 M3 は、最新の Intel Xeon プロセッサ E5-2400 製品ファミリの能力を活用し、最大 192 GB の RAM(12 x 16 GB DIMM 構成)、ホット プラグ対応ドライブ 2 台、PCIe アダプタ スロット 2 基を備えて、最高 80 ギガビットのイーサネットのスループットに対応できる拡張性を備えています。
資産タグ 1 |
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1.各サーバには前面パネルから引き出すことができる何も記入されていないプラスチックの資産タグがあり、通常の空気の流れを妨げることなく、独自の資産トラッキング ラベルを追加できます。 |
LED インジケータは、ブレード サーバがアクティブ モードかスタンバイ モードか、ネットワーク リンクの状態、ブレード サーバの全体的な状態、およびサーバが青色に点滅するビーコンを表示するように設定されているかどうかを示します。詳細については、 表 1 を参照してください。
リムーバブル ハード ディスクにも、ハード ディスクのアクセス アクティビティと状態を示す LED があります。
選択されたブレードの位置を特定するためのビーコン。LED が点滅していない場合、そのブレードは選択されていません。ビーコンは、UCS Manager またはボタンを使用して開始できます。 |
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障害が発生しています。2 |
2.ドライブが障害の発生した RAID アレイの一部である場合、あるいは BIOS が POST の実行に失敗した場合は、この表示は信頼できない可能性があります。 |
リセット ボタンは、シャーシの内部に入り込んでいるため、クリップの先端またはそれに似たものを使用して押す必要があります。ボタンを 5 秒間押し続けてから放すと、他の方法による再起動が働いている状態でなければ、サーバが再起動します。
個々のサーバのビーコン機能は、LED と組み合わされたボタンを押すことにより、オンまたはオフにすることができます。詳細については、 表 1 を参照してください。
電源ボタンおよび LED では、サーバを手動で一時的にサービス休止状態にすることができ、この状態からは短時間で再起動できます。ブレード サーバまたは組み込みのラック マウント サーバに関連付けたサービス プロファイルで、目的とする電源の状態を「オフ」に設定している場合は、電源ボタンまたは Cisco UCS Manager を使用してサーバをリセットすると、サーバで目的とする電源の状態と実際の電源の状態が一致しなくなり、後でサーバが予期せずにシャットダウンする可能性があります。サーバを電源停止状態から安全に再起動するには、Cisco UCS Manager で Boot Server 処理を使用します。
コンソール ポートを使用するとブレード サーバに直接接続できるため、オペレーティング システムのインストールやその他の管理作業を、リモートではなく直接実行できます。このポートでは、シャーシ アクセサリ キットに含まれる KVM ドングル デバイスを使用します。
KVM ケーブル(図 2 の N20-BKVM)を Cisco UCS ブレード サーバに接続すれば、DB9 シリアル コネクタ、モニタ用の VGA コネクタ、およびキーボードとマウス用のデュアル USB ポートを利用できます。このケーブルを使用すると、ブレード サーバで実行されているオペレーティング システムと BIOS に直接接続できます。
このマニュアルでは、注釈、注意、および安全上の警告に次の表記法を使用しています。
注釈と注意には、ユーザが知っておく必要がある重要な情報が記載されています。
(注) 「注釈」です。役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。
誤って行うと負傷する可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。
ブレードごとに 2.5 インチ ドライブが最大 2 台搭載されており、サーバ前面からの着脱およびホットスワップが可能です。LSI 2002 RAID コントローラはマザーボードに組み込まれており(Cisco 独自のものであり、別途交換することはできません)、RAID 0 および 1 をサポートします。ブレード サーバのハード ドライブは、ブレード サーバをシャーシから取り外さなくても取り外し可能です。ブレード サーバのそれ以外のすべてのコンポーネントについては、交換時にシャーシからブレードを取り外す必要があります。使用されていないハード ドライブ ベイは、カバー プレート(N20-BBLKD)で常に覆い、適切な通気と冷却を確保する必要があります。ここでは、図を簡潔にするために、シャーシの描写は省略されています。
(注) あるサーバから別のサーバに RAID クラスタを移動する必要がある場合は、クラスタの新旧サーバで同じ LSI コントローラを使用する必要があります。たとえば、LSI 1064E を搭載したサーバから LSI MegaRAID を搭載したサーバへの移行はサポートされません。B200 M1 または M2 からこのサーバへの RAID クラスタの移行はサポートされません。
HDD または SSD をサイズ、モデル、製造元が同一のドライブと交換すると、一般に、UCS Manager で問題が生じることはほとんどありません。交換するドライブが RAID アレイの一部を構成している場合は、新たに注文したサイズ、モデル、製造元が同一のドライブを使用して、障害が発生したドライブを交換することを推奨します。RAID ボリュームを作成するときには容量の同じドライブを使用して、以下に示す業界標準の方法に従うことを推奨します。容量の異なるドライブを使用すると、最も容量の小さいドライブで使用可能な容量が、RAID ボリュームを編成するすべてのドライブで使用されることになります。稼働中のシステムで HDD をアップグレードまたは追加する前に、UCS Manager でサービス プロファイルを確認し、新しいハードウェア設定が、サービス プロファイルで設定されているパラメータの範囲内になることを確認します。
ハード ディスクおよび RAID のトラブルシューティング情報は、『 Cisco UCS Troubleshooting Guide 』の「Troubleshooting Server Hardware」の項に記載されています。
表 2 に、このブレード サーバでサポートされるドライブを示します。
ブレード サーバからハード ドライブを取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 1 ボタンを押してイジェクタを解除し、スロットからハード ドライブを引き出します。
ステップ 2 取り外したハード ドライブをすぐに別のブレード サーバに取り付け直さない場合は、静電気防止用マットまたは静電気防止用フォームの上にハード ドライブを置きます。
ステップ 3 スロットを空のままにする場合は、ブレード サーバにほこりが入らないようにブランクの前面プレート(UCS-HD-BBLKD)を取り付けます。
ブレード サーバのハード ドライブをブレード サーバに取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 ハード ドライブ レバーの解除ボタンを押してレバーを開きます(図 4 を参照)。
ステップ 2 ブレード サーバの開口部にハード ドライブを差し込んでゆっくりと押し込み、ハード ドライブを装着します。
RAID サービスのフォーマットと設定には UCS Manager を使用します。RAID 設定の詳細については、ご使用のソフトウェア リリース用の UCS Manager コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
RAID クラスタを移動する必要があるときは、『Cisco UCS Troubleshooting Guide』の「Troubleshooting Server Hardware」の「 Moving a RAID Cluster 」の項を参照してください。
ブレード サーバの内部で作業する前に、ブレード サーバをシャーシから取り外す必要があります。静電気による損傷を防ぐため、取り付けおよび取り外し作業中は接地リスト ストラップを着用し、モジュールを取り扱う際は必ずフレームの端を持つようにしてください。
• 主電源モード:サーバのすべてのコンポーネントに電力が供給され、ハード ドライブ内のオペレーティング システムが稼働できます。
• スタンバイ電源モード:電力はサービス プロセッサと冷却ファンだけに供給され、このモードでサーバを安全に電源オフできます。
ブレード サーバのオペレーティング システムへの接続を確立すると、オペレーティング システムを使用してブレード サーバを直接シャットダウンできます。
次の方法のいずれかを使用して、グレースフル シャットダウンまたは緊急シャットダウン(ハード シャットダウン)を実行できます。
• UCS Manager を使用します。『Cisco UCS Manager GUI Configuration Guide』または『Cisco UCS Manager CLI Configuration Guide』を参照してください。
• サーバの前面パネルにある電源ボタンを使用します。電源ボタンを使用するには、次の手順に従います。
• グリーンは、サーバが主電源モードであり、安全に電源オフするにはシャットダウンする必要があることを示します。ステップ 2 に進みます。
• オレンジは、サーバがスタンバイ モードになっており、安全に電源オフできることを示します。ステップ 3 に進みます。
ステップ 2 次の手順でグレースフル シャットダウンまたはハード シャットダウンを実行します。
• グレースフル シャットダウン:電源ボタンを押して放します。オペレーティング システムがグレースフル シャットダウンを実行し、サーバはスタンバイ モード(電源ステータス LED がオレンジ)になります。
• 緊急シャットダウン:電源ボタンを 4 秒間押し続けると、主電源が強制的にオフになり、すぐにスタンバイ モードになります。
ステップ 3 シャーシ内のすべてのブレード サーバをシャットダウンするときは、サーバの電源を完全にオフにするために、電源コードをシャーシから外す必要があります。1 台のサーバだけをシャットダウンするときは、シャーシからコードを取り外す必要はなく、サーバの取り外しに進みます。
図 5 に、シャーシ内でのブレード サーバの位置を示します。ブレード サーバはシャーシの上側 8 スロットに装着します。UCS Manager を使用します。サーバを物理的に取り外す前に、UCS Manager を使ってサーバを停止します。シャーシからブレード サーバを取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 2 ブレードのイジェクト レバーを引いてブレード サーバの固定を解除し、シャーシからブレードを取り外します。
ステップ 3 ブレードをシャーシから途中まで引き出し、もう一方の手で下からブレードの重量を支えます。
ステップ 4 取り外したブレードをすぐに別のスロットに取り付け直さない場合は、静電気防止用マットまたは静電気防止用フォームの上にブレードを置きます。
ステップ 5 スロットを空のままにする場合は、シャーシにほこりが入らないようにブランクの前面プレート(N20-CBLKB1)を取り付けます。
図 5 に、シャーシ内でのブレード サーバの位置を示します。ブレード サーバはシャーシの上側 8 スロットに装着します。ブレード サーバを取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 ブレード サーバの前の方を持ち、もう一方の手で下からブレードを支えます。図 5 を参照してください。
ステップ 2 ブレード サーバの前面にあるイジェクト レバーを開きます。
ステップ 3 開口部にブレードを差し込んでゆっくりと奥まで押し込みます。
ステップ 4 イジェクト レバーを押してシャーシの端に固定し、ブレード サーバを完全に押し込みます。
ステップ 5 ブレードの前面にある非脱落型ネジを 0.339 N-m(3 インチポンド)以下のトルクで締めます。指だけで直接締めれば、非脱落型ネジが外れたり、損傷したりする可能性は低くなります。
ステップ 6 サーバの電源をオンにします。すべてのハードウェア変更がサービス プロファイルの許容範囲内の場合、UCS Manager が自動的にサーバを再認識、再関連付け、再始動します。
今後の使用を考慮して SD カード スロットが用意されています。製品リリースの時点では、SD カード スロットはサポートされていません。使用するには、今後のソフトウェア アップデートが必要です。
カバーを取り付けるときは、カバーを取り外すときと逆の手順を実行してください。次の手順を実行して、ブレード サーバを開きます。
ステップ 1 図 7 に示すようにボタンを押し、そのまま押し続けます。
ステップ 2 カバーのバック エンドをつかんでカバーを引き上げ、後方に引きます。
図 8 は、このサーバに付属しているエア バッフル(UCSB-BAFF-B22-M3=)を示しています。この装置は、サーバのコンポーネントに対する空気の流れを誘導して改善します。この装置を取り付けるのに道具は必要なく、図のように、スタンドオフの位置に合わせて DIMM の上に置くだけです。
図 9 に、ブレード サーバ内の各種コンポーネントを示します。
内部 USB コネクタ 3 |
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3.Cisco UCS-USBFLSH-S-4GB= の使用を推奨します。他の USB ドライブを使用する場合は、取り付けと取り外しの際に必要な作業空間を確保するために、幅が 0.8 インチ以下で長さが 1.345 インチ以下のものを使用してください。 |
(注) このサーバを使用するために、シャーシの IOM のアップグレードが必要な場合があります。このサーバは、Cisco 2204 または 2208 IOM を必要とする第三世代のアダプタ カードだけに対応しており、Cisco 2104 IOM との下位互換性はありません。
ブレードの起動時に POST 診断によって CPU、DIMM、HDD、アダプタ カードがテストされ、障害があればエラー通知が UCS Manager に送信されます。通知はシステム エラー ログまたは show tech-support コマンド出力で確認できます。エラーが検出されると、障害が発生したコンポーネントの横にある LED もオレンジに点灯します。実行時、ブレード BIOS、コンポーネント ドライバ、および OS すべてによってハードウェアの障害がモニタされ、修正できないエラーまたは規定値を超える修正できるエラー(ホスト ECC エラーなど)が発生すると、ハードウェアのコンポーネントの LED がオレンジに点灯します。
LED の状態は保存され、シャーシからブレードを取り外すと、LED の値は最大 10 分間継続されます。マザーボードの LED 診断ボタンを押すと、コンポーネントに障害があることを示している LED が 30 秒間点灯し、コンポーネントの識別が容易になります。シャーシにブレードを取り付け直して起動すると LED の障害値がリセットされ、プロセスが最初から開始されます。
DIMM 挿入エラーが検出されると、ブレードの検出に失敗する場合があり、エラーはサーバの POST 情報でレポートされます。これは、UCS Manager GUI または CLI から確認できます。UCS ブレード サーバには、ブレード サーバに DIMM を取り付ける際に従う特定のルールが必要です。ルールはブレード サーバのモデルによって異なります。ルールについてはブレード サーバの各マニュアルを参照してください。
HDD ステータス LED は HDD の前面にあります。CPU、DIMM、またはアダプタ カードで障害が発生すると、サーバの状態 LED は、軽微な障害ではオレンジに点灯し、重大な障害ではオレンジに点滅します。
Cisco B22 のブレード サーバでは、次のバッテリをサポートしています。
警告 バッテリを正しく交換しないと、爆発するおそれがあります。交換用バッテリは元のバッテリと同じものか、製造元が推奨する同等のタイプのものを使用してください。使用済みバッテリは、製造元の指示に従って処分してください。
ステートメント 1015
マザーボードの Complementary Metal-Oxide Semiconductor(CMOS; 相補型金属酸化膜半導体)バッテリの取り付けまたは交換を行うには、次の手順に従います。
ステップ 1 マザーボードの CMOS バッテリを取り外します。
a. ブレードの電源をオフにし、シャーシから取り外します。「ブレード サーバのカバーの取り外し」の説明に従って、上部カバーを取り外します。
b. バッテリ ソケット固定クリップをシャーシ側面の方向に押します(図 10 を参照)。
c. ソケットからバッテリを持ち上げます。指を入れるスペースがない場合は、ラジオ ペンチでバッテリを保持します。
ステップ 2 マザーボード CMOS バッテリを取り付けます。
a. バッテリ ソケット固定クリップをシャーシ側面の方向に押します。
b. バッテリのマイナス(-)マークをシャーシ側面に向けて新しいバッテリをソケットに取り付けます。バッテリの上部で固定クリップがカチッと鳴ることを確認してください。
d. シャーシにサーバを取り付け、電源ボタンを押してブレードをオンにします。
図 10 マザーボードの CMOS バッテリの取り外しと取り付け
ブレード サーバは 2 CPU で発注することも、後から 2 CPU にアップグレードすることもできます。2 つの CPU は同じタイプでなければなりません。また、2 基目の CPU 用のスロット内にあるメモリは、2 基目の CPU が存在しなければ認識されません( メモリ配列を参照)。これらの手順で CPU を 1 つのサーバから別のサーバに移動するか、障害が発生した CPU を交換しなければならない場合があります。
表 3 に、使用可能な CPU オプションを示します。
CPU とヒート シンクを取り外すには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ヒート シンクをマザーボードに固定している 4 本の非脱落型ネジを緩めます。図 11 の番号 1 を参照してください。
ステップ 2 ヒート シンク(N20-BHTS1=)を取り外します。図 11 の番号 2 を参照してください。シスコから入手できるクリーニング キット(UCSX-HSCK=)を使用して、ヒート シンクの底面から古い伝熱化合物を取り除きます。洗浄溶剤の 2 本のボトルに記載された指示に従ってください。
ステップ 3 ソケット ラッチの留め金を外します。図 11 の番号 3 を参照してください。
ステップ 4 ソケット ラッチを開きます。図 11 の番号 4 を参照してください。
ステップ 5 次の手順を実行して、古い CPU を取り外します。
a. CPU 位置調整ツール(UCS-CPU-EN-PNP=)を CPU のベゼル上に置きます。図 13 に示すように、A1 矢印が CPU の位置決めマークに一致するようにします。
(注) CPU 位置調整ツールは、各 CPU オプション キットに含まれています。
b. ツールの側面レバーを押して、装着されている CPU がツールに捕捉されるようにします。
図 11 ヒート シンクの取り外しと CPU ソケットへのアクセス
サーバに新しい CPU を取り付ける前に、次の点を確認してください。
• その CPU がそのモデル サーバでサポートされている。
• CPU/DIMM とサーバの組み合わせをサポートする BIOS があり、インストール済みである。
• UCS Manager で新しい CPU がそのサーバ用のサービス プロファイルによって認識および使用可能である。このことは、使用しているプロセッサが 1 つのときに、別のプロセッサを追加する場合に特に重要です。
CPU とヒート シンクを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 位置調整ツール(UCS-CPU-EN-PNP=)の中央のボタンを押して準備します。
ステップ 2 新しい CPU をパッケージから取り出し、図 12 に示すように位置調整ツール上に置きます。CPU の縁以外の部分には触れないようにします。
ステップ 3 図 13 に示すように、CPU を載せた位置調整ツールを基盤の上に置きます。
ステップ 4 位置調整ツール中央のボタンを押して CPU とツールとの結合を解除し、CPU がソケットに収まるようにします。
ステップ 5 ソケット ラッチを閉じます。図 14 の番号 1 を参照してください。
ステップ 6 ソケット ラッチを留め金で固定します。図 14 の番号 2 を参照してください。
ステップ 7 交換用 CPU およびサーバに付属している伝熱化合物(Dow-Corning TC-1996、Intel D54816-0、または同等品)のチューブ(UCS-CPU-GREASE=)を使用して、伝熱化合物の保護フィルムをヒート シンク(UCSB-HS-01-B22=)の底面の CPU に触れる部分に接着します。
ステップ 8 ヒート シンクを設置します。図 14 の番号 3 を参照してください。
ステップ 9 4 本の非脱落型ネジを締めて、ヒート シンクをマザーボードに固定します。図 14 の番号 4 を参照してください。図 14 に示されている順番でネジをしっかりと締めてください。
B22 ブレード サーバに DIMM を取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 両側の DIMM コネクタ ラッチを開きます。
ステップ 2 カチッという音がするまで、両端が均等になるようにして DIMM をスロットに押し込みます。
(注) DIMM のノッチがスロットに合っていることを確認します。ノッチが合っていないと、DIMM またはスロット、あるいはその両方が破損するおそれがあります。
ステップ 3 DIMM コネクタ ラッチを内側に少し押して、ラッチを完全にかけます。
サーバは、低電圧(1.35 V)の DIMM の構成、または混合電圧の(1.35V/1.5 V)の DIMM の構成でオーダーできます。
この設定は BIOS Setup ユーティリティで行います。サーバに取り付けた DIMM がすべて低電圧である場合は、ユーティリティを使用して、DDR メモリ モードを変更します。この設定にアクセスする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ブート中にメッセージが表示されたら、 F2 キーを押して BIOS Setup ユーティリティに切り替えます。
ステップ 3 [Low Voltage DDR Mode] を選択します。
ステップ 4 ポップアップ ウィンドウで、[Power Saving Mode] または [Performance Mode] を選択します。
• [Power Saving Mode]:低電圧メモリ動作が有効になります。この設定は、取り付けられている DIMM がすべて低電圧での動作に対応している場合にのみ使用できます。
• [Performance Mode]:低電圧メモリ動作が無効になります。低電圧の DIMM と混合電圧の DIMM を混在させると、システムはデフォルトでこの設定になります。
ステップ 5 F10 を押し、変更を保存して Setup ユーティリティを終了します。または、Esc を押して変更を保存せずに終了することもできます。
このサーバに DIMM を追加する場合は、次の規則に注意してください。
• 異なる速度の DIMM を混在させると、サーバでは、取り付けられた DIMM の中の一番速度が遅いものに合わせてメモリの速度を設定する。
• メモリのミラーリングを使用すると、メモリ全体の容量が 50% 減少する。
• CPU1 と CPU2(使用している場合)は、常に同じ設定にする必要がある。
ブレード サーバには 12 の DIMM スロットがあり、うち 6 つは CPU 用です。6 つの DIMM スロットは、それぞれに 2 つの DIMM を持つ 3 つのチャネルに編成されます(図 16 を参照)。
各チャネルはアルファベットで識別し、CPU1 では B、C、D、CPU2 では F、G、H となります。各 DIMM スロットは番号で識別し、0 または 1 となります。DIMM スロット 0 は青、DIMM スロット 1 は黒であることに注意してください。
図 16 に、ブレード サーバでの DIMM とチャネルの物理的レイアウトを示します。右上の DIMM スロットは、CPU 2 に対応し、左下の DIMM スロットは CPU 1 に対応しています。
(注) どちらか一方の CPU が取り付けられていない場合、右上のメモリと左下のメモリは通信できません。
図 17 に、DIMM とチャネルの論理図を示します。
ブレード サーバでの DIMM の構成は、チャネルあたり 1 つの DIMM 構成(1DPC)とチャネルあたり 2 つの DIMM 構成(2DPC)があります。
Cisco UCS B22 ブレード サーバの各 CPU では、2 つのメモリ スロットを 1 チャネルとして 3 つのチャネルをサポートします。1 DPC 設定では、バンク 0 だけに DIMM を装着します。2 DPC 構成では、スロット 0 とスロット 1 の両方に DIMM を装着します。 表 5 はアップグレード用の DIMM を取り付ける順序を示しています。その他の構成も機能する可能性はありますが、問題が発生した場合は推奨されている配置に戻してください。
ブレード サーバのメモリ構成を検討する際、いくつかの考慮事項があります。次に例を示します。
B22 M3 サーバで 1600 MHz のパフォーマンスを達成するための推奨事項:
• 取り付けた CPU と選択した DIMM の両方で 1600 MHz での動作がサポートされていることを確認します。いずれかがこれをサポートできない場合、このペアは 2 つのうちの低い方の最高速度で動作します。
• サーバが 2.0(2) 以降の BIOS バージョンを実行していることを確認します。BIOS のアップグレードが必要な場合は、プロセッサまたはメモリを取り付ける前にアップグレードを行います。
• シスコが認定している 1600 MHz 速度をサポートする DIMM だけを使用してください( 表 3 を参照)。DIMM のタイプや容量が同一である必要はありませんが、以下の項に記載されているパフォーマンスの低下に関する注意事項に留意してください。
• 1600 MHz で実行するため、システム BIOS では DIMM が「パフォーマンス」モードで動作するように設定します。
• 1 つまたは 2 つの論理バンク全体に DIMM を取り付けると、1600 MHz の速度で動作する最適なメモリ帯域幅が得られます。1 バンクの一部のスロットに DIMM を取り付けた場合(DIMM は 6 枚未満)または 2 バンク パターンで一部のスロットに DIMM を取り付けた場合(DIMM は 6 枚超、12 枚未満)、1600 MHz の速度は達成可能ですが、全体的なメモリ帯域幅は最適にはなりません。
ブレード サーバ内の Intel CPU は、DIMM を装着したチャネルの数が 2 つ以下の場合にだけメモリのミラーリングをサポートします。3 つのチャネルに DIMM を装着した場合、メモリのミラーリングは自動的にディセーブルになります。また、メモリのミラーリングを使用した場合、信頼性の理由で DRAM サイズが 50% 減少します。
Reliability, Availability, and Serviceability(RAS)オプションは、チャネル 3 にメモリが装着されていない場合にだけ使用できます。
モジュラ LOM は、2 × 10 ギガビットのイーサネット/FCoE を各シャーシの IOM に接続できるようにする専用の I/O アダプタです。次のオプションを使用できます。
(注) モジュラ LOM を扱う作業では、アダプタ カードを取り外す必要があります。
ブレード サーバにモジュラ LOM カードを装着するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 モジュラ LOM のボードをコネクタがマザーボードのコネクタの上にくるように保持し、非脱落型ネジをマザーボード上のスタンドオフ ポストの位置に合わせます。
ステップ 2 モジュラ LOM のボードのコネクタをマザーボードのコネクタにしっかりと押し込みます。
ヒント モジュラ LOM を取り外すには、取り付けのときとは逆の順番で作業します。マザーボードからコネクタを抜くときは、コネクタとの接続がゆるむまで、コネクタの長さ方向に基板を数回ゆっくり往復運動させると効果的です。
ネットワーク アダプタとインターフェイス カードは、すべて同じ取り付け手順に従います。次のオプションを使用できます。
(注) このサーバを使用するために、シャーシの IOM のアップグレードが必要な場合があります。このサーバは、Cisco 2204 または 2208 IOM を必要とする第三世代のアダプタ カードだけに対応しており、Cisco 2104 IOM との下位互換性はありません。
アダプタ カードを異なるタイプのものに交換する場合は、実際に交換を行う前に、必ず最新のデバイス ドライバをダウンロードし、サーバのオペレーティング システムにロードしてください。詳細については、該当する UCS Manager ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドのファームウェア管理の章を参照してください。
アダプタ カードをブレード サーバに取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 アダプタ ボードをコネクタがマザーボードのコネクタの上にくるように保持し、アダプタの 2 本の非脱落型ネジをマザーボード上のスタンドオフ ポストの位置に合わせます
ステップ 2 アダプタのコネクタをマザーボードのコネクタにしっかりと押し込みます。
ヒント アダプタ カードを取り外すには、取り付けのときとは逆の順番で作業します。マザーボードからコネクタを抜くときは、コネクタとの接続がゆるむまで、コネクタの長さ方向に基板を数回ゆっくり往復運動させると効果的です。
トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM、シスコ製品 ID UCSX-TPM1-001)は、サーバの認証に使用するアーティファクトを安全に保存できるコンポーネントです。これらのアーティファクトには、パスワード、証明書、または暗号キーを収録できます。プラットフォームが信頼性を維持していることを確認するうえで効果的なプラットフォームの尺度の保存でも、TPM を使用できます。すべての環境で安全なコンピューティングを実現するうえで、認証(プラットフォームがその表明どおりのものであることを証明すること)および立証(プラットフォームが信頼でき、セキュリティを維持していることを証明するプロセス)は必須の手順です。
TPM は、このサーバ向けに工場で設定するオプションです。これは Intel の Trusted Execution Technology(TXT)セキュリティ機能の要件であり、TPM を搭載したサーバの BIOS 設定でイネーブルにする必要があります。TPM は、工場から出荷した後でお客様が追加することはできず、別のサーバに移動することもできません。
ステップ 1 サーバのサービス プロファイルにある BIOS ポリシーで静音モードをイネーブルにします。
ステップ 2 KVM ドングル(図 2 に示す N20-BKVM)を使用してサーバの前面パネルにキーボード、モニタ、マウスを接続するか、その他の方法で、サーバに直接接続します。
ステップ 3 サーバをリブートします。この再起動のときに F2 キーを押して BIOS のセットアップ画面を開始します。
ステップ 4 [Advanced] タブで [Trusted Computing] を選択して Enter キーを押します。
ステップ 5 [TPM Support] オプションを [Enable] に設定します。
ステップ 6 F10 キーを押して設定を保存し、セットアップ画面を終了します。サーバの起動が完了するまで待ちます。
サーバの一般的なトラブルシューティング情報については、『 Cisco UCS Troubleshooting Guide 』の「 Troubleshooting Server Hardware 」の項を参照してください。
UCS サーバの設定と管理は UCS Manager を使って行います。お使いの UCS Manager のバージョンに合った『 UCS Manager Configuration Guide 』を参照してください。
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
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