Cisco UCS B440 高性能ブレード サーバの取り付けおよびサービス ノート
UCS B440 高性能ブレード サーバの取り外しと取り付け
Cisco UCS B440 高性能ブレード サーバの取り外し
Cisco UCS B440 高性能ブレード サーバの取り付け
RAID バッテリ バックアップ ユニット(BBU)の取り付け
Cisco UCS B440 高性能ブレード サーバ(図 1 に示す)は、業界標準のサーバ テクノロジーに基づいており、次のような特長があります。
• 最大 4 基の Intel Xeon 7500 シリーズ プロセッサ
• 前面アクセスとホットプラグが可能な SAS ハード ドライブ 4 台(オプション)
• 最大 2 つのデュアルポート アダプタ カード接続をサポートし、最大 40 Gbps の冗長 I/O スループットに対応
• 業界標準の Double Data Rate 3(DDR3)メモリで最大 32 個の DIMM スロットおよび最大 256 GB のメモリをサポート
• Cisco UCS Manager ソフトウェアで確立されたポリシーも実行する統合サービス プロセッサによるリモート管理
• 各サーバ上の前面コンソール ポートによるローカルのキーボード、モニタ、およびマウス(KVM)のアクセス
• リモート KVM、セキュア シェル(SSH)プロトコル、および仮想メディア(vMedia)によるアウトオブバンド アクセスと、インテリジェント プラットフォームの管理インターフェイス(IPMI)
• バッテリ バックアップ オプションおよび書き込みキャッシュを備える、LSI RoC 6G SAS 2108 RAID コントローラ(LSI MegaRAID 9260 のオンボード バージョン)
異なるプロセッサ クラスをサポートする、バージョン M1 および M2 を利用することができます。
(注) 各サーバには前面パネルから引き出すことができるブランクのプラスチック タグがあり、意図された空気の流れを妨げることなく、独自のアセット トラッキング ラベルを追加できます。
LED インジケータは、ブレード サーバがアクティブ モードかスタンバイ モードか、ネットワーク リンクの状態、ブレード サーバの全体的な状態、およびサーバが青色に点滅するビーコンを表示するように設定されているかどうかを示します。リムーバブル ハード ディスクにも、ハード ディスクのアクセス アクティビティと状態を示す LED があります。
リセット ボタンは、シャーシの内部に入り込んでいるため、クリップの先端またはそれに似たものを使用して押す必要があります。ボタンを 5 秒間押し続けてから放すと、他の方法による再起動が働いている状態でなければ、サーバが再起動します。
個々のサーバのビーコン機能は、LED と組み合わされたボタンを押すことにより、オンまたはオフにすることができます。
電源ボタンおよび LED では、サーバを手動で一時的にアウト オブ サービス状態にすることができ、この状態からは短時間で再起動することが可能です。ブレード サーバまたは組み込みのラック マウント サーバに関連付けたサービス プロファイルで、目的とする電源の状態を「オフ」に設定している場合は、電源ボタンまたは Cisco UCS Manager を使用してサーバをリセットすると、サーバで目的とする電源の状態と実際の電源の状態が一致しなくなり、後でサーバが予期せずにシャットダウンする可能性があります。サーバを電源停止状態から安全に再起動するには、Cisco UCS Manager で Boot Server 処理を使用します。
コンソール ポートを使用するとブレード サーバに直接接続できるため、オペレーティング システムのインストールやその他の管理作業を、リモートではなく直接実行できます。このポートでは、シャーシ アクセサリ キットに含まれる KVM ドングル デバイスを使用します。
図 2 に示す KVM ケーブル(N20-BKVM)を使用すると Cisco UCS ブレード サーバに接続でき、DB9 シリアル コネクタ、モニタ用の VGA コネクタ、およびキーボードとマウス用のデュアル USB ポートを提供します。このケーブルを使用すると、ブレード サーバで実行されているオペレーティング システムと BIOS に直接接続できます。 表 2 に、DB-9 コネクタのピン割り当てを示します。
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このマニュアルでは、注釈、注意、および安全上の警告に次の表記法を使用しています。
注釈と注意には、ユーザが知っておく必要がある重要な情報が記載されています。
(注) 「注釈」です。役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。
誤って行うと負傷する可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。
ブレードごとに 2.5 インチ SAS または SATA ドライブが最大 4 台搭載されており、サーバ前面からの着脱およびホットスワップが可能です。ブレード サーバのハード ドライブは、ブレード サーバをシャーシから取り外さなくても取り外し可能です。ブレード サーバのそれ以外のすべてのコンポーネントについては、交換時にシャーシからブレードを取り外す必要があります。使用されていないハード ドライブ ベイは、カバー プレート(N20-BBLKD)で常に覆い、適切な通気と冷却を確保する必要があります。ここでは、図を簡潔にするために、シャーシの描写は省略されています。
HDD または SSD をサイズ、モデル、製造元が同一のドライブと交換すると、一般に、UCS Manager で問題が生じることはほとんどありません。交換するドライブが RAID アレイの一部を構成している場合は、新たに注文したサイズ、モデル、製造元が同一のドライブを使用して、障害が発生したドライブを交換することを推奨します。RAID ボリュームを作成するときには容量の同じドライブを使用して、以下に示す業界標準の方法に従うことを推奨します。容量の異なるドライブを使用すると、最も容量の小さいドライブで使用可能な容量が、RAID ボリュームを編成するすべてのドライブで使用されることになります。稼働中のシステムで HDD をアップグレードまたは追加する前に、UCS Manager でサービス プロファイルを確認し、新しいハードウェア設定が、サービス プロファイルで設定されているパラメータの範囲内になることを確認します。
ハード ディスクおよび RAID のトラブルシューティング情報は、『 Cisco UCS Troubleshooting Guide 』の「 Troubleshooting Server Hardware 」の章に記載されています。B440 は、LSI SAS 2108 RAID コントローラ(LSI MegaRAID 9260 のオンボード バージョン)を使用します。
表 3 に、このブレード サーバでサポートされるドライブを示します。
146 GB 6 Gb SAS 転送レート、15K RPM SFF HDD/ホット プラグ/ドライブ スレッド マウント済み |
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300GB 6Gb SAS 15K RPM SFF HDD/ホット プラグ/ドライブ スレッド マウント済み2 |
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900GB 6Gb SAS 10K RPM SFF HDD/ホット プラグ/ドライブ スレッド マウント済み3 |
ブレード サーバからハード ドライブを取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 1 ボタンを押してイジェクタを解除し、スロットからハード ドライブを引き出します。(図 3 を参照)。
ステップ 2 取り外したハード ドライブをすぐに別のブレード サーバに取り付け直さない場合は、静電気防止用マットまたは静電気防止用フォームの上にハード ドライブを置きます。
ステップ 3 スロットを空のままにする場合は、ブレード サーバにほこりが入らないようにブランクの前面プレート(N20-BBLKD)を取り付けます。
ブレード サーバのハード ドライブを取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 ハード ドライブ レバーの解除ボタンを押してレバーを開きます(図 3 を参照)。
ステップ 2 ブレード サーバの開口部にハード ドライブを差し込んでゆっくりと押し込み、ハード ドライブを装着します。
RAID サービスのフォーマットと設定には UCS Manager を使用します。RAID 設定の詳細については、ご使用のソフトウェア リリース用の UCS Manager コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
RAID クラスタを移動する必要があるときは、『 Cisco UCS Troubleshooting Guide 』の「 Troubleshooting Server Hardware 」の「 Moving a RAID Cluster 」の項を参照してください。
ブレード サーバの内部で作業する前に、ブレード サーバの電源を切り、シャーシから取り外す必要があります。
• 主電源モード:サーバのすべてのコンポーネントに電力が供給され、ハード ドライブ内のオペレーティング システムが稼働できます。
• スタンバイ電源モード:電力はサービス プロセッサと冷却ファンにだけに供給され、このモードでサーバを安全に電源オフできます。
ブレード サーバのオペレーティング システムへの接続を確立したら、オペレーティング システムを使ってブレード サーバを直接シャットダウンできます。
次の方法のいずれかを使用して、グレースフル シャットダウンまたは緊急シャットダウン(ハード シャットダウン)を実行できます。
• UCS Manager を使用します。『Cisco UCS Manager GUI Configuration Guide』または『Cisco UCS Manager CLI Configuration Guide』を参照してください。
• サーバの前面パネルにある電源ボタンを使用します。電源ボタンを使用するには、次の手順に従います。
• グリーンは、サーバが主電源モードであり、安全に電源オフするにはシャットダウンする必要があることを示します。ステップ 2 に進みます。
• オレンジは、サーバがスタンバイ モードになっており、安全に電源オフできることを示します。ステップ 3 に進みます。
ステップ 2 次の手順でグレースフル シャットダウンまたはハード シャットダウンを実行します。
• グレースフル シャットダウン:電源ボタンを押して放します。オペレーティング システムがグレースフル シャットダウンを実行し、サーバはスタンバイ モード(電源ステータス LED がオレンジ)になります。
• 緊急シャットダウン:電源ボタンを 4 秒間押し続けると、主電源が強制的にオフになり、すぐにスタンバイ モードになります。
ステップ 3 シャーシ内のすべてのブレード サーバをシャットダウンするときは、サーバの電源を完全にオフにするために、電源コードをシャーシから外す必要があります。1 台のサーバだけをシャットダウンするときは、シャーシからコードを取り外す必要はなく、サーバの取り外しに進みます。
UCS Manager を使用します。サーバを物理的に取り外す前に、UCS Manager を使ってサーバを停止します。シャーシからブレード サーバを取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 2 ブレードの前面にある非脱落型ネジを完全に緩めます。
ステップ 3 ブレードのイジェクト レバーを引いてブレード サーバの固定を解除し、シャーシからブレードを取り外します。
ステップ 4 ブレードをシャーシから途中まで引き出し、もう一方の手で下からブレードの重量を支えます。
ステップ 5 取り外したブレードをすぐに別のスロットに取り付け直さない場合は、静電気防止用マットまたは静電気防止用フォームの上にブレードを置きます。
ステップ 6 スロットを空のままにする場合は、スロット ディバイダ(N20-CDIVV)を取り付け直し、ブランクの前面プレート(N20-CBLKB1)を 2 枚取り付けて、適切な通気と冷却を確保します。
ブレードとシャーシは任意のデバイスがスロットで動作できるように設計されていますが、ブレードの設置時に正しく重みを配分し、取り外しと交換を容易にするには、次の配置ガイドラインを使用する必要があります。
1. シャーシにハーフ幅のサーバが収容されている場合、スロット ディバイダを取り付ける必要があります。シャーシにフル幅のサーバが収容されている場合、すべてのスロット ディバイダを取り外す必要があります。
2. フル幅およびハーフ幅サーバの組み合わせが必要な場合は、スロット 1 にフル幅のブレードを配置し、スロット 8 にハーフ幅ブレードを配置します。上部のベイをサポートするために、ハーフ幅のサーバ間にスロット ディバイダが必要になります。
ステップ 1 必要に応じて、スロット ディバイダ(N20-CDIVV)をシャーシから取り外します。これを実行するには、次のステップを実行します。
a. 図 4 のコールアウト 1 に示すように左側の留め金の引き上げと右側の留め金の引き下げを同時に行います。
b. 図 4 のコールアウト 2 に示すようにスロット ディバイダをシャーシから引き抜きます。スロット ディバイダは、後で必要になったときのために取っておきます。
ヒント スロット ディバイダを取り付け直すには、スロットの上面と底面にあるくぼみに合わせてスロット ディバイダを挿入し、カチッという音がするまで奥に押し込みます。
ステップ 2 ブレード サーバの前の方を持ち、もう一方の手で下からブレードを支えます。図 5を参照してください。
ステップ 3 ブレード サーバの前面にあるイジェクト レバーを開きます。
ステップ 4 開口部にブレードを差し込んでゆっくりと奥まで押し込みます。
ステップ 5 イジェクト レバーを押してシャーシの端に固定し、ブレード サーバを完全に押し込みます。
ステップ 6 ブレードの前面にある非脱落型ネジを 3 インチポンド以下のトルクで締めます。指だけで直接締めれば、非脱落型ネジが外れたり、損傷したりする可能性は低くなります。
ステップ 1 図 6 のコールアウト 1 に示すようにボタンを押し、そのまま押し続けます。
ステップ 2 図 6 のコールアウト 2 に示すように、カバーのバック エンドをつかんで、カバーを後方に引き上げます。
ブレードの起動時に POST 診断によって CPU、DIMM、HDD、およびアダプタ カードがテストされ、エラー通知が UCSM に送信されます。通知はシステム エラー ログまたは show tech-support コマンド出力で確認できます。エラーが検出されると、障害が発生したコンポーネントの横にある LED もオレンジに点灯します。実行時、ブレード BIOS、コンポーネント ドライバ、および OS すべてによってハードウェアの障害がモニタされ、修正できないエラーまたは規定値を超える修正できるエラー(ホスト ECC エラーなど)が発生すると、ハードウェアのコンポーネントの LED がオレンジに点灯します。
LED の状態は保存され、シャーシからブレードを取り外すと、LED の値は最大 10 分間継続されます。マザーボードの LED 診断ボタンを押すと、コンポーネントに障害があることを示している LED が 30 秒間点灯し、コンポーネントの識別が容易になります。シャーシにブレードを取り付け直して起動すると LED の障害値がリセットされ、プロセスが最初から開始されます。
DIMM 挿入エラーが検出されると、ブレードの検出に失敗する場合があり、エラーはサーバの POST 情報でレポートされます。これは、UCS Manager GUI または CLI から確認できます。UCS ブレード サーバには、ブレード サーバに DIMM を取り付ける際に従う特定のルールが必要です。ルールはブレード サーバのモデルによって異なります。ルールについてはブレード サーバの各マニュアルを参照してください。
HDD ステータス LED は HDD の前面にあります。CPU、DIMM、またはアダプタ カードで障害が発生すると、サーバの状態 LED は、軽微な障害ではオレンジに点灯し、重大な障害ではオレンジに点滅します。
ここでは、ブレード サーバ内での次の作業の実行方法について説明します。
• 「RAID バッテリ バックアップ ユニット(BBU)の取り付け」
• 「関連資料」
このサーバでサポートされているシスコのコンポーネントと部品番号は次のとおりです。
警告 バッテリを正しく交換しないと、爆発するおそれがあります。交換用バッテリは元のバッテリと同じものか、製造元が推奨する同等のタイプのものを使用してください。使用済みのバッテリは、製造元の指示に従って廃棄してください。
ステートメント 1015
マザーボードの相補型金属酸化膜半導体(CMOS)バッテリの取り付けまたは交換を行うには、次の手順に従います。
ステップ 1 マザーボードの CMOS バッテリを取り外します。
a. 電源ボタンをスタンバイにします(グリーンからオレンジになります)。
c. 「ブレード サーバのカバーの取り外し」 に示すように、上部カバーを取り外します。
d. バッテリ ソケット固定クリップをシャーシ側面の方向に押します(図 8 を参照)。
e. ソケットからバッテリを持ち上げます。指を入れるスペースがない場合は、ラジオ ペンチでバッテリを保持します。
ステップ 2 マザーボード CMOS バッテリを取り付けます。
a. バッテリ ソケット固定クリップをシャーシ側面の方向に押します。
b. バッテリのプラス(+)マークをシャーシ側面に向けて新しいバッテリをソケットに取り付けます。バッテリの上部で固定クリップがカチッと鳴ることを確認してください。
d. シャーシにサーバを取り付け、電源ボタンを押してサーバをオンにします。
図 8 マザーボードの CMOS バッテリの取り外しと取り付け
ブレード サーバは 1 CPU で発注することも、後から最大 4 CPU にアップグレードすることもできます。すべての CPU は同じタイプでなければなりません。また、追加の CPU 用のスロット内にあるメモリは、対応する CPU が存在しなければ認識されません( メモリ配列を参照)。これらの手順で CPU を 1 つのサーバから別のサーバに移動するか、障害が発生した CPU を交換しなければならない場合があります。
表 4 および 表 5 に使用可能な CPU のオプションを示します。
CPU、CPU フィラー、またはヒート シンクを取り外すには、次の手順を実行します。
ステップ 1 図 9 のコールアウト 1 に示すように、ヒート シンクをマザーボードに固定している 4 本の非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 2 図 9 のコールアウト 2 に示すように、ヒート シンク(N20-BHTS3)を取り外します。シスコから入手できるクリーニング キット(UCSX-HSCK=)を使用して、ヒート シンクの底面から古い伝熱化合物を取り除きます。洗浄溶剤の 2 本のボトルに記載された指示に従ってください。
ステップ 3 図 9 のコールアウト 3 に示すように、ソケット ラッチの留め金を外します。
ステップ 4 図 9 のコールアウト 4 に示すように、ソケット ラッチを開きます。
ステップ 5 図 9 のコールアウト 5 に示すように、CPU またはソケット保護カバーを取り外します。
図 9 ヒート シンクの取り外しと CPU ソケットへのアクセス
交換用の CPU を使用せず、CPU を空のままにする場合、ヒートシンクではなく、エア ブロッカを取り付ける必要があります。エア ブロッカによって、必要な場所に空気が流れるようになります(図 10 を参照)。
サーバに新しい CPU を取り付ける前に、次の点を確認してください。
• その CPU がそのモデル サーバでサポートされている。
• CPU/DIMM とサーバの組み合わせをサポートする BIOS が使用可能である。
• UCS Manager で新しい CPU がそのサーバ用のサービス プロファイルによって認識および使用可能である。このことは、使用しているプロセッサが 1 つのときに、別のプロセッサを追加する場合に特に重要です。
CPU またはヒート シンクを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 CPU を基盤上のピンにノッチを合わせて配置します。図 11 の番号 1 を参照してください。
ステップ 2 ソケット ラッチを閉じます。図 11 の番号 2 を参照してください。
ステップ 3 ソケット ラッチを留め金で固定します。図 11 の番号 3 を参照してください。
ステップ 4 交換用 CPU またはサーバに付属の熱パッド(予備部品 A04-BTHP3= としても入手可能)をヒート シンクの底面に取り付け、CPU に粘着する側からカバー フィルムを取り除きます
ステップ 5 ヒート シンクを設置します。図 11 の番号 5 を参照してください。
ステップ 6 2 本の非脱落型ネジを固く締めて、ヒート シンクをマザーボードに固定します 図 11 のコールアウト 6 を参照してください。
UCS Manager でサーバのサービス プロファイル設定を確認してから、新しいメモリが認識されるようにメモリを追加してください。ブレード サーバに DIMM を取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 両側の DIMM コネクタ ラッチを開きます(図 12 のコールアウト 1 を参照)。
ステップ 2 カチッという音がするまで、両端が均等になるようにして DIMM をスロットに押し込みます(図 12 のコールアウト 2 を参照)。DIMM コネクタ ラッチがかかります。
(注) DIMM にはキーがついており、DIMM の底面のノッチが正しい方向の場合のみスロットに挿入できます。正しくない方向に挿入された DIMM を無理に押すと、スロットが損傷します。
ステップ 3 DIMM コネクタ ラッチを内側に少し押して、ラッチを完全にかけます。図 12 のコールアウト 3 を参照してください。
ここでは、ブレード サーバに必要なメモリのタイプと、パフォーマンスに対するその影響について説明します。内容は、次のとおりです。
• メモリ配列
• 関連資料
現在のプロセッサは、複数世代のメモリ テクノロジーをサポートするように設計されています。シスコの Extended Memory Technology によって、プロセッサやアプリケーションに影響を与えることなく、高密度 DIMM を複数の低密度 DIMM に交換できます。一部の構成では、4 個の 8-GB DIMM を 1 個の 32-GB DIMM のように見せるなど、使用できない DIMM をエミュレートしています。また、1 ビットあたりのコストが高い DIMM を、コストが低い複数の DIMM でエミュレートできる場合もあります。たとえば、4 個の 4 GB DIMM で 16 GB DIMM をエミュレートしています。
表 6 および 表 7 に、このブレード サーバ用にシスコから購入できる DIMM のタイプを示します。
2 枚の DIMM。32 GB DDR3-1333 MHz(低電圧サポート)を各 1 枚4 |
シスコはサードパーティ製のメモリ DIMM をサポートしていません。これらを使用すると、サーバに修復不可能な損傷を与え、RMA およびダウンタイムが必要になる場合があります。
Cisco UCS B440 高性能ブレード サーバには DIMM 取り付け用のスロットが、CPU ごとに 8 個ずつ、計 32 個あります。各 CPU には 8 個の DIMM スロットと DDR チャネルがあり、4 組の DIMM がロックステップ方式で動作しています(図 13 を参照)。したがって、追加の DIMM は、表 8 に示されているように、ペアで取り付ける必要があります。このブレード サーバでは、少なくとも 1 つの対応した DIMM のペアを CPU 1 または CPU 2 に取り付ける必要があります。単一の DIMM ペアから 4 個の CPU をすべて起動し、実行することができます。DIMM ペアは同じ種類にする必要があります。ただし、1 個の CPU で 1 対の DIMM ペアが他のペアと異なることができます。CPU が不在のスロットに取り付けられた DIMM は認識されません。最適なパフォーマンスを得るには、すべての CPU に DIMM を均等に分散させます。DIMM コネクタ ラッチは、青、黄色、黒、および白に色分けされています。この順番でメモリを取り付けることを推奨します。取り付けた CPU にメモリを均等に取り付けることも推奨します。
各 CPU には 8 個のチャネルがあり、4 対のペアを構成しています。各チャネル ペアは、各 CPU を表す A、B、C、または D の文字によって識別されます。各チャネル ペアのメンバは、1 または 0 のいずれかの数字で識別されます。
図 14 に、チャネルがブレード サーバ上で物理的にどのようにレイアウトされているかを示します。DIMM スロットは、関連する CPU の左側です。DIMM を取り付けるときは、 表 8 に示す構成でペアにして追加する必要があります。
(注) このサーバでは、1 つのチャネル内で奇数枚の DIMM はサポートされません。また、CPU あたり 6 枚の DIMM 構成もサポートされません。サポートされる DIMM 構成は、3 つしかありません。DIMM は、ペアで取り付けるように同等のペアで販売されています(表 8 を参照)。CPU に最適なセットでも、混在したペアを使用するとメモリ エラーの原因になります。
図 15 に、チャネルの論理図を示します。
DIMM は、 表 8 に記載されているスロットのペアを使用する高性能ブレード サーバで使用できます。
• ブレード サーバ内の DIMM のサイズは異なってもかまいませんが、速度を混在させると、高速の DIMM が低速の DIMM の速度で稼働します。
• CPU の選択によっては、パフォーマンスに影響を及ぼす場合があります。2 CPU を使用する場合は、両方とも同じタイプの CPU にする必要があります。
次の構成を使用して、帯域幅、パフォーマンス、およびシステム メモリを最大化できます。
• DDR3、3 つのチャネルにわたる転送速度 1066 MT/s(100 万回/秒)
• 最大容量 256 GB(8 GB DIMM を使用した場合)
(注) このサーバで使用可能なメモリは、1066 MHz のみで動作できます。
次のメモリ構成を使用すると、最適なパフォーマンスが得られません。
• ペア内にサイズおよび密度の異なる DIMM を混在させた場合
顕著なパフォーマンスの低下が起こるかどうかは、必要とするアプリケーションによって変わります。ペアを部分的に取り付けることはサポートされておらず、まったく機能しません。
ネットワーク アダプタとインターフェイス カードは、すべて同じ取り付け手順に従います。次のオプションを使用できます。
5.このサーバでは N20-AI0002(Cisco UCS 82598KR-CI 10 ギガビット イーサネット アダプタ)はサポートされていませんが、他のモデルでは使用できます。Cisco UCS 82598KR-CI 10 ギガビット イーサネット アダプタの代わりに Cisco UCS CNA M61KR-I Intel 統合型ネットワーク アダプタを使用することを推奨します。 |
カードを異なるタイプのものに交換する場合は、実際に交換を行う前に、必ず最新のデバイス ドライバをダウンロードし、それらをサーバの OS にロードしてください。最新の詳細については、該当する UCS Manager ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドのファームウェア管理の章を参照してください。
アダプタ カードは、スロット 1 またはスロット 0 のいずれかに取り付けることができます。アダプタ カードは、同じ種類であるか、UCS Manager 1.3(1) では次の混合構成がサポートされます。
アダプタ カードをブレード サーバに取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 図 16 のコールアウト 1 に示すように、アダプタ ボードをコネクタがいずれかのマザーボードのコネクタの上にくるように配置し、アダプタの 3 本の非脱落型ネジをマザーボード上の支柱の位置に合わせます。
ステップ 2 図 16 のコールアウト 2 に示すように、アダプタのコネクタをマザーボードのコネクタにしっかりと押し込みます。正しく装着しないと、サーバを再起動したときに、ネットワーク接続 LED がオレンジのままになります。
ステップ 3 図 16 のコールアウト 3 に示すように、3 本の非脱落型ネジを締めます。
取り付けられている RAID ライセンス キーに応じて、オンボード RAID コントローラでは次の RAID レベルがサポートされます。
• RAID 0(データ ストライピング):アレイ内のすべてのディスクにデータをストライピングして、スループットを高速化します。データの冗長性はなく、いずれかのディスクで障害が発生すると、すべてのデータが失われます。
• RAID 1(ディスク ミラーリング):データを 2 台のディスクに書き込みます。1 台のディスクで障害が発生した場合には、完全なデータの冗長性を提供します。最大アレイ サイズは、2 つのドライブの小さい方の空き容量に等しくなります。
• RAID 5(ディスク ストライピングおよび分散パリティ):アレイ内のすべてのディスクにデータをストライピングします。各ディスクの容量の一部に、ディスクの障害発生時にデータの再構築に使用できるパリティ情報が格納されます。RAID 5 は、高い読み取り要求レートで、アプリケーションに適切なデータ スループットを提供します。
• RAID 6(ディスク ストライピングおよび 2 台のディスクへの分散パリティ):アレイ内のすべてのディスクにデータをストライピングし、2 台のパリティ ディスクを使用して、最大 2 台の物理ディスクの障害に対して保護を提供します。データ ブロックの各行に、2 セットのパリティ データが格納されます。
• RAID 10(RAID 1 およびスパニングされたアレイ内の RAID 0):RAID 10 は、ミラーリングされたディスクのペアを使用して、完全なデータの冗長性と高速スループットを提供します。
• RAID 50(RAID 5 およびスパニングされたアレイ内の RAID 0):RAID 50 は、パリティと複数のディスクへのストライピングの両方を使用して、完全なデータの冗長性と高速スループットを提供します。
• RAID 60(RAID 6 およびスパニングされたアレイ内の RAID 0):RAID 60 は、2 台のパリティ ディスクへの分散パリティと複数のディスクへのディスク ストライピングを使用して、完全なデータの冗長性と高耐障害性を提供します。
Cisco RAID キーは、OEM バージョンの LSI MegaRAID SAS 8880EM2 SGL です。交換用のキーが必要な場合、物理コネクタが異なるため、お手元の LSI バージョンは交換用として使用できません。交換用のキーをシスコから購入する必要があります。
RAID コントローラのユーザ情報については、『 Cisco UCS Servers RAID Guide 』を参照してください。
RAID ライセンス キーを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 カバーを外した状態で、RAID コントローラのドーター カードの位置を確認します。このドーター カードは、BBU のすぐ後ろにあります。
ステップ 2 図に示すようにキーの位置を合わせて、コネクタ上でスライドさせます。これは、ジャンパの取り付けとほぼ同様です。
BBU は、RAID コントローラの停電中にディスクの書き込みキャッシュデータを最長 72 時間保護する、インテリジェントなバッテリ バックアップ ユニットです。年に一度か、再充電を 1,000 回行った後のいずれか早いタイミングで BBU を交換することを推奨しています。CLI で show raid-battery detail コマンドを使用して、BBU の交換が必要かどうかを確認します。
RAID ライセンス キーを取り外すには、次の手順を逆の順番で実行します。
ステップ 1 UCS Manager を使用して、グレースフル シャットダウンを実行します。グレースフル シャットダウンを実行しないと、データが永久に失われます。
ステップ 2 ブランク プレートが含まれている場合は、サーバの右側の BBU ベイからブランク プレートを取り外します。
ステップ 3 BBU ユニットを途中までスライドさせ、図 18 に示すようにイジェクト レバーを合わせます。
ステップ 4 イジェクト レバーがキャリア トレイの下に収納されるまで BBU を押します。BBU の背面コネクタは、RAID コントローラの背面で自動的に固定されます。
ステップ 5 No.2 プラス ドライバを使用し、非脱落型ネジを締めて BBU を元どおり固定します。
サーバの一般的なトラブルシューティング情報については、『 Cisco UCS Troubleshooting Guide 』の「 Troubleshooting Server Hardware 」の章を参照してください。
UCS サーバの設定と管理は UCS Manager を使って行います。お使いの UCS Manager のバージョンに合った『 UCS Manager Configuration Guide 』を参照してください。
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
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