Intel E5-2600 v2 シリーズ CPU 用 Cisco UCS B シリーズ サーバ アップグレード ガイド
Intel E5-2600 v2 シリーズ CPU へのサーバのアップグレード
アップグレード シナリオ 1:バージョン 2.1(3a) 以前の UCSM および BIOS、Intel E5-2600 v2 以前の CPU
アップグレード シナリオ 2:バージョン 2.1(3a) 以降の UCSM と BIOS、Intel E5-2600 v2 以前の CPU
アップグレード シナリオ 3:バージョン 2.1(3a) 以降の UCSM、CPU は Intel E5-2600 v2、スペアの BIOS はバージョン 2.1(3a) 以前
Cisco サーバの Intel E5-2600 v2 シリーズ CPU のダウングレード
ボード コントローラのアクティベーション コマンド シーケンスの例
このマニュアルでは、Intel E5-2600 v2 シリーズ CPU を使用するように Cisco UCS B シリーズ サーバを正常にアップグレードするプロセスについて説明します。ダウングレードの場合についても説明します。
(注) Cisco UCS B200 Server Generation M2 は Intel E5-2600 v2 シリーズ CPU をサポートしていません。
• 「Intel E5-2600 v2 シリーズ CPU へのサーバのアップグレード」
• 「Cisco サーバの Intel E5-2600 v2 シリーズ CPU のダウングレード」
• 「ボード コントローラのアクティベーション コマンド シーケンスの例」
Intel E5-2600 v2 シリーズ CPU をサポートするために Cisco UCS B200 M3 サーバで必要なソフトウェアおよびファームウェアの最小バージョンは次のとおりです。
(注) このアップグレード手順では、サーバのダウン タイムが発生します。
• 「アップグレード シナリオ 1:バージョン 2.1(3a) 以前の UCSM および BIOS、Intel E5-2600 v2 以前の CPU」
• 「アップグレード シナリオ 2:バージョン 2.1(3a) 以降の UCSM と BIOS、Intel E5-2600 v2 以前の CPU」
• 「アップグレード シナリオ 3:バージョン 2.1(3a) 以降の UCSM、CPU は Intel E5-2600 v2、スペアの BIOS はバージョン 2.1(3a) 以前」
• Cisco UCS Manager ソフトウェアのバージョンが 2.1(3a) より前
• サーバの BIOS/CIMC バージョンが 2.1(3a) より前
• サーバの CPU が Intel E5-2600 v2 シリーズより前
この場合、サーバと CPU のアップグレードに次の手順を使用します。
ステップ 1 Cisco UCS Manager ソフトウェアを 2.1(3a) 以降にアップグレードします。必要なサーバ CIMC と BIOS は、2.1(3a) のダウンロード バンドルに含まれています。
リリース 2.1(お使いのソフトウェア バージョンによって異なる)用の適切なアップグレード ガイド『 Release 2.1 Upgrade Guides 』に記載されている手順を使用します。
ステップ 2 Cisco UCS Manager 2.1(3a) を使ってサーバの CIMC をバージョン 2.1(3a) 以降にアップグレードし、アクティブ化します。
『 Firmware Management Guide, Release 2.1 』に記載されている、GUI または CLI の手順を使用します。
ステップ 3 Cisco UCS Manager 2.1(3a) を使ってサーバの BIOS をバージョン 2.1(3a) 以降にアップグレードし、アクティブ化します。
『 Firmware Management Guide, Release 2.1 』に記載されている、GUI または CLI の手順を使用します。
ステップ 4 Cisco UCS Manager でサーバの関連付けを解除します。
ステップ 6 CPU を Intel E5-2600 v2 シリーズの CPU に交換します。
お使いのサーバ用の『 Blade Server Installation and Service Note 』に記載されている手順を使用します。
ステップ 8 Cisco UCS Manager がサーバを自動的に検出するまで待ちます。
(注) この時点でサーバのヘルス LED によって重大なエラーがあることが示され、Cisco UCS Manager が汎用エラー メッセージ WILL_BOOT_FAULT: Sensor failure asserted
をレポートします。これは、ボード コントローラのアクティベーション(次のステップで説明)が必要なためです。
ステップ 9 Cisco UCS Manager CLI インターフェイスを使ってボード コントローラのアクティベーションを実行します。次の一連のコマンドを使用します。
(注) 以下のシーケンスの show image コマンドによって、サーバで使用可能なボード コントローラのバージョンが示されます。 activate firmware コマンドを使用するときは、必ずボード コントローラ イメージの最新バージョンをアクティブ化してください。
(注) サーバは commit-buffer コマンドの実行後に自動的にリブートします。
「ボード コントローラのアクティベーション コマンド シーケンスの例」も参照してください。
ステップ 10 ボード コントローラのアクティベーションが完了するまで次のステップに進まないでください。アクティベーションが完全したかどうかを確認するには、show version コマンドを使います。
次の例に示すように、Activate-Status が Ready を返すまで待ちます。Activate-status が正常に完了し、Ready を返すまで数分かかります。
ステップ 11 Cisco UCS Manager GUI を使って WILL_BOOT_FAULT
をクリアし、サーバの CIMC をリセットします。
a. [Navigation] ペインの [Equipment] タブをクリックします。
b. [Equipment] タブの [Equipment] > [Chassis] > [Chassis number] > [Servers] を展開し、サーバを選択します。
c. [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。
d. [Actions] 領域の [Recover Server] をクリックします。
e. [Recover Server] ダイアログで、[Reset CIMC (Server Controller)] をクリックし、[OK] をクリックします。
CIMC がリブートし、Cisco UCS Manager がサーバのシャロー ディスカバリを実行するまで待ちます。これには 2 ~ 3 分かかります。このプロセスの最後に WILL_BOOT_FAULT はクリアされます。
• Cisco UCS Manager ソフトウェアがバージョン 2.1(3a) 以降
• サーバがすでに BIOS/CIMC バージョン 2.1(3a) 以降を使用している
• サーバが Intel Xeon E5-2600 v2 シリーズ CPU よりも前の CPU を使用している
この場合、サーバはソフトウェアおよびファームウェアの前提条件を満たしています。次の手順を使って CPU をアップグレードします。
ステップ 1 Cisco UCS Manager でサーバの関連付けを解除します。
ステップ 3 CPU を Intel E5-2600 v2 シリーズの CPU に交換します。
お使いのサーバ用の『 Blade Server Installation and Service Note 』に記載されている手順を使用します。
ステップ 5 Cisco UCS Manager がサーバを自動的に検出するまで待ちます。
(注) この時点でサーバのヘルス LED によって重大なエラーがあることが示され、Cisco UCS Manager が汎用エラー メッセージ WILL_BOOT_FAULT: Sensor failure asserted をレポートします。これは、ボード コントローラのアクティベーション(次のステップで説明)が必要なためです。
ステップ 6 Cisco UCS Manager CLI インターフェイスを使ってボード コントローラのアクティベーションを実行します。次の一連のコマンドを使用します。
(注) サーバは commit-buffer コマンドの実行後に自動的にリブートします。
(注) 以下のシーケンスの show image コマンドによって、サーバで使用可能なボード コントローラのバージョンが示されます。 activate firmware コマンドを使用するときは、必ずボード コントローラ イメージの最新バージョンをアクティブ化してください。
「ボード コントローラのアクティベーション コマンド シーケンスの例」も参照してください。
ステップ 7 ボード コントローラのアクティベーションが完了するまで次のステップに進まないでください。アクティベーションが完全したかどうかを確認するには、show version コマンドを使います。
次の例に示すように、Activate-Status が Ready を返すまで待ちます。Activate-status が正常に完了し、Ready を返すまで数分かかります。
ステップ 8 Cisco UCS Manager GUI を使って WILL_BOOT_FAULT
をクリアし、サーバの CIMC をリセットします。
a. [Navigation] ペインの [Equipment] タブをクリックします。
b. [Equipment] タブの [Equipment] > [Chassis] > [Chassis number] > [Servers] を展開し、サーバを選択します。
c. [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。
d. [Actions] 領域の [Recover Server] をクリックします。
e. [Recover Server] ダイアログで、[Reset CIMC (Server Controller)] をクリックし、[OK] をクリックします。
CIMC がリブートし、Cisco UCS Manager がサーバのシャロー ディスカバリを実行するまで待ちます。これには 2 ~ 3 分かかります。このプロセスの最後に WILL_BOOT_FAULT はクリアされます。
このシナリオは、Intel E5-2600 v2 シリーズ CPU を使用しているサーバを交換する必要があるが、利用可能な唯一の代替サーバの BIOS がバージョン 2.1(3a) 以前というフィールド サービス固有の状況です。
• Cisco UCS Manager ソフトウェアがバージョン 2.1(3a) 以降
• 代替サーバが Intel E5-2600 v2 シリーズ CPU を使用している(古いサーバから CPU を移行後)
• 代替サーバが 2.1(3a) 以前の BIOS/CIMC バージョンを使用している
次の手順を使って代替サーバの BIOS を必要なバージョンにアップグレードします。
ステップ 1 Cisco UCS Manager でサーバの関連付けを解除します。
ステップ 3 古いサーバから新しい代替サーバに CPU を移します。
お使いのサーバ用の『 Blade Server Installation and Service Note 』に記載されている手順を使用します。
ステップ 4 Cisco UCS Manager 2.1(3a) 以降を実行しているシャーシにサーバを挿入します。
(注) サーバは起動せず、BIOS POST の完了を待機してサーバの検出がハングします。BIOS のバージョンが E5-2600 v2 シリーズ CPU をサポートしていない古いバージョンだからです。
ステップ 5 Cisco UCS Manager CLI を使って BIOS をアップグレードします。次の一連のコマンドを使用します。
(注) 以下のシーケンスの show image コマンドによって、サーバで使用可能なファームウェアのバージョンが示されます。 update firmware コマンドを使うときは、必ずファームウェア イメージの最新バージョンをアクティブ化してください。
ステップ 6 更新が完了するまで待機します。更新のステータスを確認し、次のコマンドが Status: Ready
を返すまで待ちます。ステータスが Ready になるまで数分かかります。
ステップ 8 サーバの電源を再投入し、検出のハング状態を解消します。
これで Cisco UCS Manager がサーバの自動検出を実行できるようになりました。
ステップ 9 Cisco UCS Manager 2.1(3a) を使ってサーバの CIMC をバージョン 2.1(3a) 以降にアップグレードし、アクティブ化します。
『 Firmware Management Guide, Release 2.1 』に記載されている、GUI または CLI の手順を使用します。
ステップ 10 サーバが Cisco UCS Manager によって検出されるまで待ちます。
ステップ 11 Cisco UCS Manager CLI インターフェイスを使ってボード コントローラのアクティベーションを実行します。次の一連のコマンドを使用します。
(注) サーバは commit-buffer コマンドの実行後に自動的にリブートします。
(注) 以下のシーケンスの show image コマンドによって、サーバで使用可能なボード コントローラのバージョンが示されます。 activate firmware コマンドを使用するときは、必ずボード コントローラ イメージの最新バージョンをアクティブ化してください。
「ボード コントローラのアクティベーション コマンド シーケンスの例」も参照してください。
ステップ 12 ボード コントローラのアクティベーションが完了するまで次のステップに進まないでください。アクティベーションが完全したかどうかを確認するには、show version コマンドを使います。
次の例に示すように、Activate-Status が Ready を返すまで待ちます。Activate-status が正常に完了し、Ready を返すまで数分かかります。
ステップ 13 Cisco UCS Manager GUI を使って WILL_BOOT_FAULT
をクリアし、サーバの CIMC をリセットします。
a. [Navigation] ペインの [Equipment] タブをクリックします。
b. [Equipment] タブの [Equipment] > [Chassis] > [Chassis number] > [Servers] を展開し、サーバを選択します。
c. [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。
d. [Actions] 領域の [Recover Server] をクリックします。
e. [Recover Server] ダイアログで、[Reset CIMC (Server Controller)] をクリックし、[OK] をクリックします。
CIMC がリブートし、Cisco UCS Manager がサーバのシャロー ディスカバリを実行するまで待ちます。これには 2 ~ 3 分かかります。このプロセスの最後に WILL_BOOT_FAULT はクリアされます。
(注) このダウングレード手順ではサーバのダウン タイムが発生します。
• Cisco UCS Manager ソフトウェアがバージョン 2.1(3a) 以降
• サーバが BIOS/CIMC バージョン 2.1(3a) 以降を使用している
• サーバが Intel E5-2600 v2 シリーズ CPU を使用している
次の手順を使って以前のサポート対象 CPU にダウングレードします。
ステップ 1 Cisco UCS Manager でサーバの関連付けを解除します。
ステップ 3 Intel E5-2600 v2 シリーズ CPU を以前のサポート対象 CPU に交換します。
お使いのサーバ用の『 Blade Server Installation and Service Note 』に記載されている手順を使用します。
ステップ 5 Cisco UCS Manager がサーバを自動的に検出するまで待ちます。
(注) この時点でサーバのヘルス LED によって重大なエラーがあることが示され、Cisco UCS Manager が汎用エラー メッセージ WILL_BOOT_FAULT: Sensor failure asserted をレポートします。これは、ボード コントローラのアクティベーション(次のステップで説明)が必要なためです。
ステップ 6 Cisco UCS Manager CLI インターフェイスを使ってボード コントローラのアクティベーションを実行します。次の一連のコマンドを使用します。
(注) サーバは commit-buffer コマンドの実行後に自動的にリブートします。
(注) 以下のシーケンスの show image コマンドによって、サーバで使用可能なボード コントローラのバージョンが示されます。 activate firmware コマンドを使用するときは、必ずボード コントローラ イメージの最新バージョンをアクティブ化してください。
「ボード コントローラのアクティベーション コマンド シーケンスの例」も参照してください。
ステップ 7 ボード コントローラのアクティベーションが完了するまで次のステップに進まないでください。アクティベーションが完全したかどうかを確認するには、show version コマンドを使います。
次の例に示すように、Activate-Status が Ready を返すまで待ちます。Activate-status が正常に完了し、Ready を返すまで数分かかります。
ステップ 8 Cisco UCS Manager GUI を使って WILL_BOOT_FAULT
をクリアし、サーバの CIMC をリセットします。
a. [Navigation] ペインの [Equipment] タブをクリックします。
b. [Equipment] タブの [Equipment] > [Chassis] > [Chassis number] > [Servers] を展開し、サーバを選択します。
c. [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。
d. [Actions] 領域の [Recover Server] をクリックします。
e. [Recover Server] ダイアログで、[Reset CIMC (Server Controller)] をクリックし、[OK] をクリックします。
CIMC がリブートし、Cisco UCS Manager がサーバのシャロー ディスカバリを実行するまで待ちます。これには 2 ~ 3 分かかります。このプロセスの最後に WILL_BOOT_FAULT はクリアされます。
(注) サーバ BIOS および CIMC が含まれる Cisco UCS Manager 2.1(3a) バンドルは以前のサポート対象 CPU と下位互換性があるため、次のファームウェア ダウングレード手順は任意です。
ステップ 9 任意:サーバ CIMC をダウングレードします。
『 Firmware Management Guide, Release 2.1 』に記載されている、GUI または CLI の手順を使用します。
ステップ 10 任意:サーバ BIOS をダウングレードします。
『 Firmware Management Guide, Release 2.1 』に記載されている、GUI または CLI の手順を使用します。