この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
本スイッチは、過酷な環境で堅牢かつ安全なスイッチング インフラストラクチャを実現します。工場オートメーション、高度道路交通システム(ITS)、変電所、石油/ガス設備など、過酷な環境に展開された工業用イーサネット アプリケーションに適しています。
本スイッチは、Cisco IP Phone などのオフィス ネットワーク デバイス、Cisco ワイヤレス アクセス ポイント、およびその他のデバイス(サーバ、ルータ、その他のスイッチなど)に接続できます。産業環境において、プログラマブル ロジック コントローラ(PLC)、ヒューマン マシン インターフェイス(HMI)、ドライブ、センサー、ビデオ デバイス、交通信号コントローラ、およびインテリジェントな電子機器(IED)などのイーサネット対応の工業通信デバイスを接続できます。
本スイッチは壁面に取り付けますが、そのコンポーネントは、産業環境にありがちな極端な温度、振動、衝撃にも耐えられるように設計されています。
(注) 設置方法の詳細については、「スイッチの設置」の項を参照してください。
この製品に関連するマニュアルの大部分は、 http://www.cisco.com/en/US/products/ps12451/tsd_products_support_series_home.html にあります。
図 1-1 Industrial Ethernet 2000 IP67 シリーズ
表 1-1 は、スイッチおよび電源のリストと説明です。すべての IP67 スイッチで LAN Base がCisco iOS ファームウェア使用されます。
ここでは、前面パネル コンポーネントについて説明します。次の図は、この製品ファミリのさまざまなモデルで使用できるコンポーネントを示しています。すべてのモデルが示されているわけではありません。
図 1-2 Cisco IE 2000 IP67 シリーズ スイッチの前面パネル図(8 ポートが PoE 対応の 16 ポート モデル)
IP 標準 M12 ケーブルにより 10 または 100 Mb/s で動作するように、10/100BASE-T ダウンリンク ポートを設定できます。ポートは、全二重、半二重、自動ネゴシエーション(デフォルト)、または半二重不可の各モードで動作可能です。
ポートの 半二重不可 オプションは、その名前が示すとおりに機能します。リンクは半二重として確立されることはなく、全二重またはリンクなしのいずれかになります。CSMA/CD ネットワークでは、応答時間が予測不能の状態になると、安全保護機能が動作に失敗したり、プロセス フローの再開が必要になるような中断が発生したりすることがありますが、半二重不可ではそのような事態を回避できます。
|
|
||
|
4 |
8 ポート スイッチの 10/100BASE-T ポート 1 ~ 4 と、16 ポート スイッチの 10/100BASE-T ポート 1 ~ 8 では、デフォルトで PoE(IEEE802.3af)がサポートされます。8 ポート スイッチのポート 1 ~ 4 または 16 ポート スイッチのポート 1 ~ 8 は、PoE+(IEEE802.3at)ポートとして動作するように設定できます。ポート 1 ~ 8 で PoE または PoE+ 機能を任意に組み合わせた場合、スイッチではそれらの PoE ポートの電源として合計 120 W がサポートされます。IEEE 標準によると、PSE(スイッチ)では、PoE ポートでポートごとに最大 15400 mW、PoE+ ポートでポートごとに 30000 mW をサポートする必要があります。PoE 8 ポートまたは PoE+ 4 ポートで動作する場合にスイッチの最大負荷要件を満たすには、54 V、160 W の電源を使用する必要があります。必要なポート数が PoE+ 4 ポート未満、または PoE 8 ポート未満の構成では、電源値はさらに低くなります。
Device Manager または sh power inline consumption default wattage コマンドを使用すると、設定されている消費電力値を変更できます。
接続先デバイスの電力要件がわかっており、そのクラスの最大値より少ない場合は、ワット数を IEEE 分類のデフォルト値よりも小さく設定できます。この設定は、IEEE 分類および電力ネゴシエーションの両方を上書きします。たとえば、IP Phone は 5 W しか必要としませんが、最大 15.4 W を使用可能なクラス 0 に分類されています。このポートの電力を削減するオーバーライドを設定すると、他のポートで使用できる電力が増えます。詳細については、『 Cisco IE 2000 Switch Command Reference 』を参照してください。クラス 0 ~ 3 は PoE です。クラス 4 は PoE+ です。
|
|
---|---|
IEEE 802.3u 10/100/1000BASE-T アップリンク ポートは、IP 標準 M12 X コード シールド付きケーブルによる 10、100 または 1000 Mbps の接続を提供します。ポートは、全二重、半二重、自動ネゴシエーション(デフォルト)、または半二重不可の各モードで動作可能です。デフォルト設定は自動ネゴシエーションです。
|
|
||
|
6 |
||
|
7 |
||
4 |
8 |
DC 電源は、前面パネルのコネクタを介してスイッチに接続します。パネルには電源コネクタのラベルがあります。電源接続は 10 インチポンドのトルクで締めます。
スイッチは単一の電源またはデュアル電源で動作します。2 つの電源装置が正常に動作している場合は、より高い電圧の DC 電源からスイッチに電力が供給されます。電源の一方が故障した場合は、もう一方の電源からスイッチに引き続き電力が供給されます。
電力レベルの詳細については、この章のPower over Ethernetを参照してください。
|
|
||
|
4 |
アラーム コネクタを介してスイッチにアラーム信号を接続します。スイッチは 1 つのアラーム出力リレーをサポートします。
アラーム出力回路は、ノーマル オープン接点とノーマル クローズ接点のリレーです。スイッチは障害を検出するように設定されています。障害が検出されると、リレー コイルへの通電により両方のリレー接点の状態が切り替えられます(ノーマル オープン接点をクローズし、ノーマル クローズ接点をオープン)。アラーム出力リレーは、ベルまたはライトなどの外部アラーム装置の制御に使用できます。
|
|
||
|
5 |
||
|
スイッチは、Microsoft Windows が稼働している PC またはターミナル サーバに 5 極 A コード コンソール ポートを介して接続し、CLI により設定できます。コンソール ポートのボー レートおよびフォーマット:
|
|
||
|
5 |
||
|
(注) 指定されたケーブルには、Molex 部品番号 120076-0628 を使用します。
LED を使用して、システム全体のステータスと電源装置の入出力ステータス、およびポートとアラームのステータスをモニタできます。
Express Setup の LED には、初期設定の初期セットアップ ステータスが表示されます。
管理ステーションへのスイッチの接続に使用できるポートがないため、初期設定またはリカバリを開始できませんでした。スイッチ ポートから装置の接続を外し、Express Setup ボタンを押してください。 |
10/100BASE-T ダウンリンク ポート(番号 1 ~ 24 で識別、モデルごとに異なる)および 10/100/1000BASE-T アップリンク ポート(GE1 および GE2 として識別)のそれぞれに、ポート ステータス LED があります。
リンク障害過剰なコリジョン、CRC エラー、アライメント/ジャバー エラーなど、接続やスループットに影響を及ぼすエラーがモニタされています。 |
|
システム LED は、デバイスに電力が供給され、正常に機能しているかどうかを示します。
表 1-6 に、アラーム LED の色とその意味を示します。
スイッチは、DC_A および DC_B とマークされた 1 つまたは 2 つの DC 電源で動作可能です。各 DC 入力端子には、対応する DC 入力のステータスを表示するための LED があります。回路に電力が供給されている場合、LED は緑色に点灯します。電力が供給されていない場合の LED の色はアラーム設定に応じて異なります。アラームが設定されている場合、LED は電力が供給されていないときに赤色に点灯します。設定されていない場合は消灯します。
スイッチがデュアル電源を使用している場合、より電圧の高い電源からスイッチに電力が供給されます。DC 電源の一方に障害が発生すると、もう一方の DC 電源からスイッチに電力が供給され、対応する電源ステータス LED が緑色に点灯します。障害が発生した DC 電源の電源ステータス LED は、アラーム設定に応じて、赤色に点灯するかまたは消灯します。
関連する回路に電源が供給されていないこと、または電源入力が最小有効レベルを下回っていることを示すようにアラームが設定されています。 |
ブート シーケンス中の電源 LED の色と動作については、“LED” sectionを参照してください
スイッチは、オプションの IP67 DC-DC 電源(PWR-IE160W-67-DC=)とともに提供されます。IP67 DC-DC 電源は 18 ~ 60 VDC の入力が可能であり、最大 8 つの PoE(または 4 つの PoE+)ポートを備えた IP67 ie2000 スイッチの稼動に十分対応できる 54 V、160 W DC 出力を供給します。また、IP67 以外にもこのスイッチと互換性のある電源があります。
(注) 電源(PWR-IE160W-67-DC=)は、個別に販売されています。
図 1-8 に、IP67 電源を示します。
1 |
3 |
||
2 |