イーサネット管理ポートの前提条件
PC をイーサネット管理ポートに接続するときに、最初に IP アドレスを割り当てる必要があります。
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PC をイーサネット管理ポートに接続するときに、最初に IP アドレスを割り当てる必要があります。
Gi0/0 または GigabitEthernet0/0 ポートとも呼ばれるイーサネット管理ポートは、PC を接続する VRF(VPN ルーティング/転送)インターフェイスです。ネットワークの管理にデバイスコンソールポートの代わりとしてイーサネット管理ポートを使用できます。
さらに、Cisco Catalyst 9600 シリーズ スイッチには、別のイーサネット管理ポートである TenGigabitEthernet0/1 があります。これは、デバイスから管理ネットワークへの着脱可能な接続を提供する SFP+ インターフェイスです。このインターフェイスは、10G および 1Gトランシーバをサポートします。
デフォルトでは、GigabitEthernet0/0が有効になっています。次のいずれかを実行して、GigabitEthernet0/0を無効にし、TenGigabitEthernet0/1を有効にすることができます。
platform management-interface TenGigabitEthernet0/1 コマンドを使用してデバイスを再起動します。no platform management-interface TenGigabitEthernet0/1 コマンドを使用してデバイスを再起動すると、デフォルトの管理ポートに戻すことができます。
ROMMON モードで環境変数 ETHER_PORT を 1 に設定し、スイッチを再起動します。ROMMON モードで ETHER_PORT 変数を 2 に設定し、スイッチを再起動すると、デフォルトの管理ポートに切り替えることができます。
デフォルトでは、イーサネット管理ポートは有効です。デバイスは、イーサネット管理ポートからネットワークポートへ、およびその逆に、パケットをルーティングできません。イーサネット管理ポートはルーティングをサポートしていませんが、ポート上でルーティング プロトコルを有効にすることが必要となる場合もあります。
上記の図では、イーサネット管理ポートとネットワークポートが同じルーティングプロセスに関連付けられている場合、ルートは次のように伝達されます。
イーサネット管理ポートからのルートは、ネットワーク ポートを通してネットワークに伝播されます。
ネットワーク ポートからのルートは、イーサネット管理ポートを通してネットワークに伝播されます。
イーサネット管理ポートとネットワーク ポートの間ではルーティングはサポートされていないため、これらのポート間のトラフィックの送受信はできません。このような状況になると、これらのポート間にデータパケットループが発生し、スイッチおよびネットワークの動作が中断されます。このループを防止するには、イーサネット管理ポートとネットワーク ポートの間のルートを回避するためにルート フィルタを設定してください。
イーサネット管理ポートは次の機能をサポートします。
Express Setup(デバイススタック内のみ)
Network Assistant
パスワード付きの Telnet
TFTP
セキュア シェル(SSH)
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)ベースの自動設定
SNMP(ENTITY-MIB および IF-MIB だけ)
IP ping
インターフェイス機能
速度:10 Mb/s、100 Mb/s、1000 Mb/s、および自動ネゴシエーション(デフォルト)
デュプレックス モード:全二重、半二重、自動ネゴシエーション
ループバック検出
Cisco Discovery Protocol(CDP)
DHCP リレー エージェント
IPv4 および IPv6 アクセス コントロール リスト(ACL)
![]() 注意 |
イーサネット管理ポートの機能を有効にする前に機能がサポートされていることを確認してください。イーサネット管理ポートでサポートされていない機能を設定しようとすると、機能は正しく動作せず、デバイスに障害が発生するおそれがあります。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface gigabitethernet0/0 例:
|
CLI でイーサネット管理ポートを指定します。 |
ステップ 3 |
shutdown 例:
|
イーサネット管理ポートを無効にします。 |
ステップ 4 |
no shutdown 例:
|
イーサネット管理ポートを有効にします。 |
ステップ 5 |
exit 例:
|
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 |
show interfaces gigabitethernet0/0 例:
|
リンク ステータスを表示します。 PC へのリンク ステータスを調べるには、イーサネット管理ポートの LED をモニターします。リンクがアクティブな場合、LED はグリーン(オン)であり、リンクが停止中の場合は、LED はオフです。POST エラーがある場合は、LED はオレンジです。 |
イーサネット管理ポートを使用したデバイスの管理または設定に進みます。「ネットワーク管理」の項を参照してください。
デバイスから管理インターフェイスへの着脱可能な接続を提供する SFP+ インターフェイスを有効にするには、次の手順を実行します。スーパーバイザで TenGigabitEthernet 管理ポートを有効にすると、ギガビットイーサネット管理ポートが無効になります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
platform management-interface TenGigabitEthernet0/1 例:
|
GigabitEthernet0/0 のデフォルトの管理ポートを TenGigabitEthernet0/1 に変更します。 この変更は、デバイスの再起動後に有効になります。 デフォルトの管理ポートに戻すには、このコマンドの no 形式を使用し、デバイスを再起動します。 |
ステップ 3 |
end 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードを開始します。 |
ステップ 4 |
show platform management-interface 例:
|
(任意)アクティブで設定済みの管理ポートに関する情報を表示します。 |
ステップ 5 |
reload 例:
|
デバイスを起動します。 |
ステップ 6 |
show platform management-interface 例:
|
(任意)アクティブな管理ポートに関する情報を表示します。 |
次に、GigabitEthernet0/0 管理インターフェイスで IP アドレスを設定する例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# interface gigabitethernet0/0
Device(config-if)# vrf forwarding Mgmt-vrf
Device(config-if)#ip address 192.168.247.10 255.255.0.0
Device(config-if)# end
Device# show running-config interface Gi0/0
Building configuration...
Current configuration : 118 bytes
!
interface GigabitEthernet0/0
vrf forwarding Mgmt-vrf
ip address 192.168.247.10 255.255.0.0
negotiation auto
end
次に、TenGigabitEthernet0/1 管理インターフェイスで IP アドレスを設定する例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# interface TenGigabitEthernet0/1
Device(config-if)# vrf forwarding Mgmt-vrf
Device(config-if)#ip address 192.168.247.20 255.255.0.0
Device(config-if)# negotiation auto
Device(config-if)# end
Device#show running-config interface Te0/1
Building configuration...
Current configuration : 118 bytes
!
interface TenGigabitEthernet0/1
vrf forwarding Mgmt-vrf
ip address 192.168.247.20 255.255.0.0
negotiation auto
end
特権 EXEC プロンプトで入力したコマンドは、着脱可能な管理ポートでサポートされているトランシーバのリストなど、管理ポートに関する情報を表示します。
コマンド |
目的 |
---|---|
show platform management-interface |
アクティブな管理ポートを表示します。 |
show interfaces transceiver supported-list | b management interface |
着脱可能な管理ポートでサポートされているトランシーバのリストを表示します。 |
次に、show platform management-interface コマンドの出力例を示します。コマンド出力にはアクティブな管理ポートが表示されます。
Device# show platform management-interface
Management interface is GigabitEthernet0/0
次に、show interfaces transceiver supported-list | b management interface コマンドの出力例を示します。コマンド出力には、着脱可能な管理ポートでサポートされているすべてのトランシーバが表示されます。
Device# show interfaces transceiver supported-list | b management interface
Transceivers supported on management interface TenGigabitEthernet0/1:
GLC-SX-MM NONE
GLC-SX-MMD ALL
SFP-10G-LR ALL
SFP-10G-LR-S ALL
SFP-10G-SR ALL
SFP-10G-SR-S ALL
SFP-H10GB-CU1M NONE
SFP-H10GB-CU3M NONE
SFP-H10GB-CU5M NONE
関連項目 | マニュアル タイトル |
---|---|
ブートローダ設定 |
このガイドの「システム管理」の項を参照してください。 |
ブートローダ コマンド |
『Command Reference (Catalyst 9600 Series Switches)』の「System Management Commands」の項を参照 |
次の表に、このモジュールで説明する機能のリリースおよび関連情報を示します。
これらの機能は、特に明記されていない限り、導入されたリリース以降のすべてのリリースで使用できます。
リリース |
機能 |
機能情報 |
---|---|---|
Cisco IOS XE Gibraltar 16.11.1 |
イーサネット管理ポート |
イーサネット管理ポートは、PC を接続できる VRF インターフェイスです。ネットワークの管理にデバイスコンソールポートの代わりとしてイーサネット管理ポートを使用できます。 |
Cisco IOS XE Gibraltar 16.12.x |
イーサネット管理ポートの変更 |
デフォルトの管理ポートを変更するために platform management-interface コマンドが導入されました。 |
Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェアイメージのサポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/go/cfn [英語] からアクセスします。