タイムドメイン反射率計を使用したケーブルステータスの確認
タイムドメイン反射率計(TDR)機能を使用すると、障害発生時にケーブルが OPEN か SHORT かを判断できます。
TDR テストの実行
TDR テストを開始するには、次の作業を行います。
手順
コマンドまたはアクション | 目的 | |
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ステップ 1 |
test cable-diagnostics tdr {interface { interface-number }} |
TDR テストを開始します。 |
ステップ 2 |
show cable-diagnostics tdr { interface interface-number} |
TDR テストのカウンタ情報を表示します。 |
TDR に関する注意事項
TDR を使用する場合は、次の注意事項が適用されます。
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TDR テストの実行中はポート設定を変更しないでください。
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TDR テストを実行中のポートと Auto-MDIX が有効になっているポートを接続した場合、この TDR 結果は無効となる可能性があります。
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TDR テストを実行中のポートとデバイス上のポートなど 100BASE-T ポートを接続する場合、未使用のペア(4 ~ 5 と 7 ~ 8)はリモートエンドで終端処理されないため、障害として報告されます。
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ケーブルの特性から、正確な結果を入手するには TDR テストを複数回行う必要があります。
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結果が不正確となる可能性があるため、(近端または遠端のケーブルを取り外すなど)ポート ステータスを変更しないでください。
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TDR は、テスト ケーブルをリモート ポートから外している場合に正しく動作します。それ以外の場合は、正確な結果が得られない可能性があります。
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TDR は 4 本の導線を対象とします。ケーブルの状態によっては、1 組の導線ペアのステータスが OPEN または SHORT と表示され、他のすべてのペアのステータスが faulty と表示される場合があります。この動作は、1 組の導線ペアが OPEN または SHORT であればケーブル不良と宣言する必要があるため、許容範囲です。
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TDR の目的は、不良ケーブルを特定することではなく、ケーブルがどのように不適切な機能をしているかを確認することです。
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TDR でケーブル不良が検出された場合でも、オフライン ケーブル診断ツールを使用して、より詳しく問題を診断する必要があります。