集中型 Integrated Routing and Bridging(IRB)では、PE デバイスの 1 つのインターフェイスだけがドメイン内で IRB で設定されます。PE デバイスに接続されているすべてのホストデバイスは、この IRB インターフェイス
IP アドレスをゲートウェイとして設定されます。
次の図は、集中型 IRB で設定されたドメインを示しています。図は、IRB が PE デバイス(PE1)インターフェイスで設定されていることを示しています。カスタマーエッジ(CE)デバイス(CE1、CE2、および CE3)に接続されているすべてのホストは、ゲートウェイとして
IRB インターフェイス IP アドレス(10.10.10.1)を使用して設定されます。このシナリオでは、レイヤ 3 ルータ(30.30.30.0/24)を宛先とするパケットでのみレイヤ 3 パケットの書き換えが行われます。これは、それらのインターフェイスまたはルータが
PE1 デバイスから到達可能であるためです。すべてのホストは、同じブリッジドメイン(10.10.10.x)の一部であるため、レイヤ 2 でのみ通信します。
図 1. 集中型 IRB
分散型 Integrated Routing and Bridging
分散型 IRB では、すべての PE デバイスのすべてのインターフェイスがドメイン内の IRB で設定されます。PE デバイスで有効になっているルーティングプロトコルにより、PE デバイス間でルートを学習できます。
次の図は、分散型 IRB で設定されたドメインを示しています。Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)は、ルータ(30.30.30.0/24 および 40.40.40.0/24)がルートを交換できるように、PE
デバイス(PE1 および PE2)のインターフェイスに設定されます。CE デバイスに接続されているホストは、ローカル IRB インターフェイスの IP アドレスをゲートウェイとして設定されます。たとえば、ホスト 10.10.10.3 はゲートウェイとして
IRB インターフェイス IP アドレス 10.10.10.1 で設定され、ホスト 10.10.10.4 はゲートウェイとして IRB インターフェイス IP アドレス 10.10.10.2 で設定されます。このシナリオでは、着信トラフィックがスイッチ仮想インターフェイス(SVI)を経由する場合、同じブリッジドメイン(10.10.10.x)下の
IRB インターフェイス間で関係が形成されるため、MPLS ネットワークを介して SVI から発信トラフィックに到達することもできます。
図 2. 分散型 IRB
上記の図では、PE2 を介して到達可能なルータインターフェイス宛てのトラフィックが PE1 に着信する場合、ルーティングはゲートウェイの設定に基づいて PE(つまり PE2)の出力で行われます。このようなシナリオでは、PE2 に到達するパケットは、常に、送信元
MAC をホスト MAC として持ち、ゲートウェイ MAC(エージングタイム後にエージアウトする)は持ちません。ゲートウェイ MAC がエージアウトすると、逆方向のトラフィックでフラッディングが発生します。したがって、非対称ルーティングの場合は、VPLS
ドメイン内の PE 間でフラッディングが発生しないように、 MAC エージングタイムよりも短い ARP タイムアウトを IRB インターフェイスに設定することを推奨します。
このシナリオ(CE1 からトラフィックが着信するシナリオ)では、入力インターフェイスと出力インターフェイスの両方が PE1 の転送パイプラインの SVI を指します。これは予期された動作ですが、ICMP リダイレクトメッセージが生成されます。したがって、分散型
IRB の場合に ICMP リダイレクトメッセージが生成されないように、インターフェイス コンフィギュレーション モードで SVI に no ip redirects コマンドを設定することを推奨します。