MPLS トラフィック エンジニアリング - バンドル インターフェイス サポートの設定

MPLS TE - バンドル インターフェイス サポートの前提条件

  • マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)トラフィック エンジニアリング(TE)トンネルを設定してください。

  • グローバル コンフィギュレーション モードで、Cisco Express Forwarding(CEF)をイネーブルにしてください。

  • Resource Reservation Protocol(RSVP)機能をイネーブルにしてください。

  • EtherChannel を設定してください。

  • Gigabit EtherChannel を設定してください。

MPLS TE - バンドル インターフェイス サポートの制約事項

  • スイッチ仮想インターフェイス(SVI)を介したトラフィック エンジニアリングは、SVI が 1 つのポイントツーポイント インターフェイスとして機能する複数のリンクのバンドルで構成されていない限りサポートされません。

  • また、バンドル インターフェイスに有効な IP アドレスが設定されていて、メンバー リンクには IP アドレスが設定されていないことが条件となります。

MPLS TE - バンドル インターフェイス サポートについて

MPLS トラフィック エンジニアリング - バンドル インターフェイス サポート機能を使用すると、バンドルインターフェイス(EtherChannel および Gigabit EtherChannel(GEC))を介してマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)トラフィック エンジニアリング(TE)トンネルをイネーブルにすることができます。

リソース予約プロトコル(RSVP)により、メンバ リンクが追加または削除された場合や、リンクがアクティブまたは非アクティブになった場合に発生する帯域幅変更が TE に通知されます。TE は内部ゲートウェイ プロトコル(IGP)フラッディングを介して、ネットワーク内の他のノードに通知します。デフォルトでは、TE ラベルスイッチド パス(LSP)が利用できる帯域幅は、インターフェイス帯域幅の 75% です。バンドル インターフェイスで RSVP コマンドを使用すると、TE LSP が利用できるグローバルな帯域幅の割合を変更できます。この機能では、帯域幅の予約とプリエンプションがサポートされています。

ここでは、MPLS トラフィック エンジニアリングのバンドル インターフェイス サポートについて説明します。

Cisco EtherChannel の概要

Cisco EtherChannel テクノロジーは、標準ベースの 802.3 全二重形式ファスト イーサネットに基づいて構築され、キャンパス ネットワーク バックボーンに信頼性の高い、高速なソリューションを提供します。EtherChannel テクノロジーは、キャンパス内の帯域幅の拡張性を提供します。Fast EtherChannel 接続、Gigabit EtherChannel 接続、10 Gigabit EtherChannel 接続において、それぞれ最大 800 Mbps、8 Gbps、または 80 Gbps の集約帯域幅を提供します。これらの接続速度はそれぞれ、使用されているリンクの速度(100 Mbps、1 Gbps、10 Gbps)に合わせて異なる場合があります。帯域幅を必要とする環境では、EtherChannel テクノロジーを使用することでトラフィックを集約し、オーバーサブスクリプションを最小限に抑え、効果的なリンク復元メカニズムを実装することができます。

Cisco EtherChannel の利点

Cisco EtherChannel テクノロジーを使用すると、単独のリンクを使用するイーサネット テクノロジーに比べて、サーバ、ルータ、およびスイッチ間の帯域幅を拡張することができます。

Cisco EtherChannel テクノロジーには段階的に帯域幅を拡張できるという利点があり、その他にも次の利点があります。

  • 標準規格に基づく設計:Cisco EtherChannel テクノロジーは、複数の全二重ポイントツーポイント リンクをグループ化することにより、IEEE 802.3 対応イーサネット上で動作するように設計されています。EtherChannel テクノロジーでは、全二重の自動ネゴシエーションと自動検知を行うために IEEE 802.3 のメカニズムが必要に応じて使用されます。

  • 柔軟に拡張できる帯域幅:Cisco EtherChannel テクノロジーでは、100 Mbps、1 Gbps、または 10 Gbps の倍数単位で帯域幅集約が行われます。これは、集約リンクの速度によって異なります。たとえば、全二重ファスト イーサネット リンクのペアで構成される EtherChannel テクノロジーを展開することで、ワイヤリング クローゼットとデータセンターの間で 400 Mbps 以上の帯域幅を提供することができます。データセンターでは、サーバとネットワーク バックボーンの間で最大 800 Mbps の帯域幅を提供することができ、帯域幅を段階的に拡張することができます。

  • ロードバランシング:Cisco EtherChannel テクノロジーはいくつかのファストイーサネットリンクで構成されます。また、これらのリンク間でトラフィックのロードバランシングを行うことができます。ユニキャスト、ブロードキャスト、およびマルチキャスト トラフィックはリンク全体に均等に分散され、その結果パフォーマンスが向上し、冗長性のあるパラレル パスが実現します。いずれかのリンクに障害が発生すると、トラフィックはユーザの介入なしにチャネル内の残りのリンクにリダイレクトされ、パケットの損失は最小限に抑えられます。

  • 復元力と迅速なコンバージェンス:いずれかのリンクに障害が発生した場合、Cisco EtherChannel テクノロジーは残りのリンクの間で負荷を再分散することにより、自動リカバリを行います。リンクに障害が発生すると、Cisco EtherChannel テクノロジーは障害が発生したリンクから残りのリンクに 1 秒以内にトラフィックをリダイレクトします。このコンバージェンスはエンド ユーザに影響することなく実行され、ホストのプロトコル タイマーの時間切れやセッションの切断などは発生しません。

Cisco Gigabit EtherChannel の概要

Cisco Gigabit EtherChannel(GEC)は、ギガビット/秒(Gbps)単位の転送レートを誇る高性能イーサネット テクノロジーです。Gigabit EtherChannel では、個々のイーサネットリンク(Gigabit Ethernet と 10 Gigabit Ethernet)が単一の論理リンクにバンドルされます。この単一のリンクにより、最大 4 つの物理リンクの集約帯域幅が提供されます。各 EtherChannel のすべての LAN ポートが同じ速度に設定され、レイヤ 2 LAN ポートまたはレイヤ 3 LAN ポートのどちらか一方として設定されている必要があります。EtherChannel 内の 1 つのリンクに到達したブロードキャストおよびマルチキャストパケットは、EtherChannel 内の別のリンクに戻されることはありません。

EtherChannel でのロードバランシング

ロードバランシングは、TE に使用される実際の帯域幅に影響します。マルチリンク ロード バランシングでは、パケット単位のロード バランシング方式が使用されます。すべてのバンドルインターフェイスの帯域幅を利用できます。EtherChannel ロード バランシングには、トラフィック パターンとロード バランシングの設定に応じて、さまざまなロード バランシング方式があります。TE に使用可能な合計帯域幅は 1 つのメンバー リンクの帯域幅までに制限される場合があります。

MPLS TE - バンドル インターフェイス サポートの設定方法

ここでは、MPLS トラフィック エンジニアリングのバンドル インターフェイス サポートの設定方法について説明します。

EtherChannel インターフェイスでの MPLS トラフィック エンジニアリングの設定

EtherChannel インターフェイスで MPLS トラフィック エンジニアリングを設定するには、次の手順を実行します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:


Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:


Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

interface type number [name-tag ]

例:


Device(config)# interface port-channel 1

EtherChannel バンドルを作成し、バンドルにグループ番号を割り当て、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

ip address ip-address mask [secondary ]

例:


Device(config-if)# ip address 10.0.0.4 255.255.255.0

EtherChannel グループの IP アドレスを指定します。

ステップ 5

mpls traffic-eng tunnels

例:


Device(config-if)# mpls traffic-eng tunnels 

インターフェイスの MPLS TE トンネル シグナリングをイネーブルにします。

  • シグナリングを有効にする前に、デバイスで MPLS TE トンネルを有効にします。

ステップ 6

ip rsvp bandwidth [interface -kbps ] [single -flow -kbps ]

例:


Device(config-if)# ip rsvp bandwidth 100 

インターフェイスで IP 用 RSVP をイネーブルにします。RSVP 帯域幅プールで使用できるインターフェイスの合計帯域幅の割合を指定します。

ステップ 7

end

例:


Device(config-if)# end 

インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。

MPLS トラフィック エンジニアリング - バンドル インターフェイス サポートの設定例

ここでは、MPLS トラフィック エンジニアリング - バンドル インターフェイス サポートの設定例を紹介します。

例:EtherChannel インターフェイスでの MPLS TE の設定

次に、EtherChannel インターフェイスで MPLS TE を設定する例を示します。


Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# interface port-channel 1
Device(config-if)# ip address 10.0.0.4 255.255.255.0
Device(config-if)# mpls traffic-eng tunnels
Device(config-if)# ip rsvp bandwidth 100
Device(config-if)# end

例:Gigabit EtherChannel での MPLS トラフィック エンジニアリング - バンドル インターフェイス サポートの設定

次の例は、シスコデバイス上の GEC で MPLS トラフィック エンジニアリング - バンドル インターフェイス サポートをイネーブルにする方法を示しています。


Device> enable
Device# configure terminal

! Enable global MPLS TE on routers 
Device(config)# router ospf 100
Device(config-router)# network 10.0.0.1 0.0.0.255 area 0
Device(config-router)# mpls traffic-eng area 0
Device(config-router)# mpls traffic-eng router-id Loopback 0
Device(config-router)# exit

! Configure  GEC  interface and enable MPLS TE and RSVP on interface  
Device(config)# interface Port-channel 1
Device(config-if)# ip address 10.0.0.1 255.255.255.0
Device(config-if)# mpls traffic-eng tunnels 
Device(config-if)# ip rsvp bandwidth
Device(config-if)# exit

! Define explicit path
Device(config)# ip explicit-path name primary enable
Device(cfg-ip-expl-path)# next-address 172.12.1.2
Device(cfg-ip-expl-path)# next-address 172.23.1.2
Device(cfg-ip-expl-path)# next-address 172.34.1.2
Device(cfg-ip-expl-path)# next-address 10.4.4.4
Device(cfg-ip-expl-path)# exit

! Configure primary tunnel on head-end device
Device(config)# interface Tunnel 14
Device(config-if)# ip unnumbered Loopback 0
Device(config-if)# tunnel mode mpls traffic-eng
Device(config-if)# tunnel destination 10.10.10.0
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng autoroute announce
Device(config-if)# tunnel mpls traffic-eng path-option 10 explicit name primary 
Device(config-if)# exit 

! Configure GEC interface
Device(config)# interface GigabitEthernet 0/0/1
Device(config-if)# no ip address
Device(config-if)# channel-group 1 mode active
Device(config-if)# exit

! Configure GEC interface
Device(config)# interface GigabitEthernet 0/0/2
Device(config-if)# no ip address
Device(config-if)# channel-group 1 mode active
Device(config-if)# exit

show mpls traffic-eng tunnels コマンドの出力には、1 つのトンネルに関する情報、またはデバイス上で設定されているすべてのトンネルに関する 1 行の情報が表示されます。


Device# show mpls traffic-eng tunnels tunnel 14 
 
Name: Cat9k_t14                         (Tunnel10) Destination: 10.4.4.4
  Status:
    Admin: up         Oper: up     Path: valid       Signalling: connected
    path option 1, type explicit toR4overR3R3 (Basis for Setup, path weight 3)
 
  Config Parameters:
    Bandwidth: 0        kbps (Global)  Priority: 7  7   Affinity: 0x0/0xFFFF
    Metric Type: TE (default)
    AutoRoute: enabled  LockDown: disabled Loadshare: 0 [0] bw-based
    auto-bw: disabled
  Active Path Option Parameters:
    State: explicit path option 1 is active
    BandwidthOverride: disabled  LockDown: disabled  Verbatim: disabled
 
 
      InLabel  :  -
  OutLabel : Port-channel1, 1608
  Next Hop : 172.16.1.2
  RSVP Signalling Info:
       Src 10.1.1.1, Dst 10.4.4.4, Tun_Id 14, Tun_Instance 35
    RSVP Path Info:
      My Address: 172.12.1.1
      Explicit Route: 172.12.1.2 172.23.1.1 172.23.1.2 172.34.1.1
                      172.34.1.2 10.4.4.4

  History:
    Tunnel:
      Time since created: 17 hours
      Time since path change: 18 minutes, 22 seconds
      Number of LSP IDs (Tun_Instances) used: 35
    Current LSP: [ID: 35]
      Uptime: 18 minutes, 22 seconds
      Selection: reoptimization
    Prior LSP: [ID: 32]
      ID: path option unknown
      Removal Trigger: signalling shutdown

Device# show mpls traffic-eng tunnels brief		
	
show mpls traffic-eng tunnels brief
Signalling Summary:
    LSP Tunnels Process:            running
    Passive LSP Listener:           running
    RSVP Process:                   running
    Forwarding:                     enabled
    Periodic reoptimization:        every 3600 seconds, next in 3299 seconds
    Periodic FRR Promotion:         Not Running
    Periodic auto-bw collection:    every 300 seconds, next in 299 seconds

P2P TUNNELS/LSPs:
TUNNEL NAME                      DESTINATION      UP IF     DOWN IF   STATE/PROT^M
Cat9k_t14                      10.4.1.1                       -         Po12      up/up
On Mid Router:
P2P TUNNELS/LSPs:
TUNNEL NAME                      DESTINATION      UP IF     DOWN IF   STATE/PROT
Cat9k_t14                       10.4.1.1                   Po12       Po23       up/up
Cat9k_t23                       10.2.1.1                   Po25        -         up/up

MPLS トラフィック エンジニアリング - バンドル インターフェイス サポートの関連資料

関連資料

関連項目

マニュアル タイトル

Cisco IOS コマンド

『Cisco IOS Master Commands List, All Releases』

MPLS トラフィック エンジニアリング コマンド

『Cisco IOS Multiprotocol Label Switching Command Reference』

IPv6 コマンド

『IPv6 Command Reference』

シスコのテクニカル サポート

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MPLS トラフィック エンジニアリング - バンドル インターフェイス サポートの機能履歴

次の表に、このモジュールで説明する機能のリリースおよび関連情報を示します。

これらの機能は、特に明記されていない限り、導入されたリリース以降のすべてのリリースで使用できます。

リリース

機能

機能情報

Cisco IOS XE Bengaluru 17.6.1

MPLS トラフィック エンジニアリング - バンドル インターフェイス サポート

MPLS トラフィック エンジニアリング - バンドル インターフェイス サポート機能を使用すると、バンドル インターフェイス(EtherChannel、Gigabit EtherChannel(GEC))を介して MPLS トラフィック エンジニアリング トンネルをイネーブルにすることができます。

Cisco IOS XE Cupertino 17.7.1

MPLS トラフィック エンジニアリング - バンドル インターフェイス サポート

この機能は、C9500X-28C8D モデルに導入されました。

Cisco IOS XE Dublin 17.10.1b

MPLS トラフィック エンジニアリング - バンドル インターフェイス サポート

この機能は、C9500X-60L4D モデルに導入されました。

Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェアイメージのサポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、https://cfnng.cisco.com/にアクセスします。