この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
マイクロバースト モニタリング機能は、トラフィックをモニタし、非常に短い時間(マイクロ秒)内で不測のデータ バーストを検出できるようにするものです。これにより、データ消失やネットワークの輻輳の危険性があるネットワーク トラフィックを検出できます。
出力キューのバッファ使用率が rise-threshold の設定値(バイト単位で計測)を上回ると、マイクロバーストの発生として検出されます。キューのバッファ使用率が fall-threshold の設定値(バイト単位で計測)を下回ると、キューのバーストが終了したと判断されます。
ネットワーク フォワーディング エンジン(NFE2)を備えた ToR スイッチは、専用の統計インターフェイスを提供します。この統計インターフェイスからは Out of Band Statistics(OoBSTAT)が提供され、マイクロバーストのモニタリングがイネーブルになっている各種キューのタイムスタンプ情報や瞬間的なバッファ使用率の情報が記述されます。
以下は、マイクロバースト モニタリングに関する注意事項および制約事項です。
internal キーワードが付いている show コマンドはサポートされていません。
マイクロバースト モニタリングは、ネットワーク フォワーディング エンジン(NFE2)を備えた ToR スイッチでのみ利用できます。
マイクロバースト モニタリングは、ユニキャスト出力キューでサポートされます。マルチキャスト、CPU、スパン キューではサポートされていません。
マイクロバースト モニタリングには、IO FPGA のバージョン 0x9 以降が必要です。
FPGA をアップグレードする EPLD プログラムの詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series FPGA/EPLD Upgrade Release Notes』を参照してください。
以下は、マイクロバーストの継続時間に関する注意事項です。
![]() (注) | マイクロバーストの継続時間とは、バーストが継続して検出される時間です。たとえば、マイクロバースト モニタリングが 1 ~ 3 キューで設定されている場合、0.64 マイクロ秒を超えるマイクロバーストが検出されます。マイクロバースト モニタリングの設定キューの数を増やすほど、検出されるバーストの継続時間も増加します。 |
1 ~ 3 キュー |
継続時間 0.64 マイクロ秒 |
8 キューでそれぞれ 10 ポート |
継続時間 9.0 マイクロ秒 |
10 キューでそれぞれ 132 ポート |
継続時間 140 マイクロ秒(0.14 ミリ秒) |
デフォルトでは、スイッチは最大 1000 のバースト レコードを保存します。設定可能なレコードの最大数は、200 ~ 2000 レコードの範囲内です。
キューからトラフィックがドレインされる間の過剰なバックツーバック バースト レコードは、ジッターを発生させる可能性があります。
ジッターを回避するには、fall-threshold の値を rise-threshold の値未満になるように設定します。ベスト プラクティスとしては、fall-threshold を rise-threshold より約 20% 低い値(バイト)に設定します。
デバイスのすべてのインターフェイスについて、マイクロバースト検出をイネーブルにできます。
1.
configure terminal
2.
policy-map type queuingpolicy-map-name
3.
class type queuingclass-name
4.
burst-detect rise-thresholdrise-threshold-bytesbytesfall-thresholdfall-threshold-bytesbytes
5.
exit
すべてのインターフェイスあるいは選択したインターフェイスについて、マイクロバースト検出をクリアできます。
1.
clear queuing burst-detect [slot] [ interfaceport [queuequeue-id]]
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
次に示すのは、マイクロバースト モニタリングの情報です。
コマンド |
目的 |
---|---|
show queuing burst-detect |
すべてのインターフェイスでのマイクロバーストのカウンタ情報を表示します。 |