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ハードウェアのアクセス コントロール リスト(ACL)Ternary Content Addressable Memory(TCAM)リージョンのサイズを変更できます。
Cisco Nexus 9300 と 9500 シリーズ スイッチおよび、Cisco Nexus 3164Q、31128PQ、3232C、および 3264Q スイッチの場合、出力 TCAM のサイズは 1K で、4 つの 256 エントリに分割されています。Cisco Nexus NFE2 対応デバイス(Cisco Nexus 3232C や 3264Q スイッチなど)の場合、入力 TCAM のサイズは 6K で、12 の 512 スライスに分割されています。3 つのスライスが 1 つのグループにされます。他の Cisco Nexus 9300 と 9500 シリーズ スイッチおよび 3164Q と 31128PQ の場合、入力 TCAM のサイズは 4K で、8 つの 256 スライスと 4 つの 512 スライスに分割されています。各スライスが、割り当てユニットになります。1 つのスライスを割り当てることができるのは 1 つのリージョンだけです。たとえば、サイズ 512 のスライス 1 つを使用してサイズ 256 の機能を 2 つ設定することはできません。同様に、サイズ 256 のスライス 1 つを使用してサイズ 128 の機能を 2 つ設定することはできません。IPv4 TCAM リージョンはシングル幅です。IPv6、QoS、MAC、CoPP およびシステム TCAM リージョンはダブル幅であり、物理 TCAM エントリの 2 倍を消費します。たとえば、サイズ 256 の論理リージョン エントリが実際に消費する物理 TCAM エントリは 512 です。
Cisco Nexus 9200 シリーズ スイッチの場合、出力 TCAM のサイズは 2K で、入力 TCAM のサイズは 4K です。TCAM スライスおよび、シングル幅とダブル幅の概念は、これらのスイッチには適用されません。たとえば、ing-ifacl リージョンは、IPv4、IPv6、または MAC タイプのエントリをホストできます。IPv4 および MAC タイプが 1 つの TCAM エントリを占めるのに対して、IPv6 タイプは 2 つの TCAM エントリを占めます。
QoS TCAM カービングのデフォルト エントリの数は次のとおりです。
Cisco Nexus 9504、Cisco Nexus 9508、および Cisco Nexus 9516 のデフォルト QoS TCAM カービングは、256 エントリのレイヤ 3 QoS(IPV4)に対するカービングです。これらのスイッチでは、すべての QoS TCAM エントリはダブル幅です。
ALE(Application Leaf Engine)対応デバイスのデフォルト QoS TCAM カービングは、256 エントリを持つレイヤ 2 ポート QoS(IPV4)に対するカービングです。これらのスイッチでは、すべての QoS TCAM エントリはダブル幅です。
(注) | 前述の ALE 対応デバイスの TCAM 以外に、Cisco Nexus C9396PX(アップリンク ポート)および Cisco Nexus C93128TX(アップリンク ポート)ASIC における個別の TCAM が、40G アップリンク ポートに適用される QoS 分類ポリシーに使用されます。デフォルトでは、この個別の TCAM は、それぞれ 256 エントリを持つレイヤ 3 QoS(IPV4)、レイヤ 2 ポート QoS(IPV4)、および VLAN QoS(IPV4)に対してカービングされます。 |
機能 |
目的 |
リージョン名 |
---|---|---|
レイヤ 3 QoS |
レイヤ 3 インターフェイスに適用されている QoS ポリシー。 |
IPV4:l3qos*、ns-l3qos* IPV6:ipv6-l3qos*、ns-ipv6-l3qos* 次の表の注を参照してください。 |
ポート QoS |
レイヤ 2 インターフェイスに適用されている QoS ポリシー。 |
IPV4:qos*、ns-qos* IPV6:ipv6-qos*、ns-ipv6-qos* MAC:mac-qos*、ns-mac-qos* 次の表の注を参照してください。 |
VLAN QoS |
VLAN に適用されている QoS ポリシー。 |
IPV4:vqos、vqos ns IPV6:ipv6-vqos*、ns-ipv6-vqos* MAC:mac-vqos*、ns-mac-vqos* 次の表の注を参照してください。 |
FEX QoS |
FEX インターフェイスに適用されている QoS ポリシー。 |
IPV4:fex-qos* IPv6:fex-ipv6-qos* MAC:fex-mac-qos* 次の表の注を参照してください。 |
機能 |
目的 |
リージョン名 |
---|---|---|
レイヤ 3 QoS |
レイヤ 3 インターフェイスに適用されている QoS ポリシー。 |
IPV4:l3qos*、ns-l3qos*、rp-qos** Cisco Nexus 9200 シリーズ スイッチ:ing-l3-vlan-qos IPV6:ipv6-l3qos*、ns-ipv6-l3qos*、rp-ipv6-qos** 次の表の注を参照してください。 |
ポート QoS |
レイヤ 2 インターフェイスに適用されている QoS ポリシー。 |
IPV4:qos*、ns-qos*、rp-qos** Cisco Nexus 9200 シリーズ スイッチ:ing-l2-qos IPV6:ipv6-qos*、ns-ipv6-qos*、rp-ipv6-qos** MAC:mac-qos*、ns-mac-qos*、rp-mac-qos** 次の表の注を参照してください。 |
VLAN QoS |
VLAN に適用されている QoS ポリシー。 |
IPV4:vqos、ns-vqos、rp-qos** Cisco Nexus 9200 シリーズ スイッチ:ing-l3-vlan-qos IPV6:ipv6-vqos*、ns-ipv6-vqos*、rp-ipv6-qos** MAC:mac-vqos*、ns-mac-vqos*、rp-mac-qos** 次の表の注を参照してください。 |
FEX QoS |
FEX インターフェイスに適用されている QoS ポリシー。 |
IPV4:fex-qos* IPv6:fex-ipv6-qos* MAC:fex-mac-qos* 次の表の注を参照してください。 |
(注) | * リージョンは、ALE 対応デバイスにのみ適用可能で、40G アップリンク ポートに適用される分類ポリシーに必要です。 |
(注) | ** リージョンは、100G 対応デバイス(N9K-M4PC-CFP2 GEM 搭載 Cisco Nexus 9300 シリーズ スイッチや N9K-X9408PC-CFP2 ラインカード搭載 Cisco Nexus 9500 シリーズ スイッチなど)にのみ適用可能で、100G アップリンク ポートに適用される分類ポリシーおよび QoS スケジューリングに必要です。 |
リージョン設定を有効にするには、設定を保存し、システムをリロードする必要があります。
IPV4 では、conform/violate ポリサー統計情報をサポートするため、QoS TCAM リージョンはダブル幅 TCAM である必要があります。conform/violate 統計情報が不要であれば、QoS TCAM lite リージョンを使用することで、QoS TCAM エントリのサイズをシングル幅 TCAM に短縮できます。ポリシングはこれらのリージョンでサポートされますが、統計情報については違反のパケット/バイトだけがサポートされます。
機能 |
目的 |
リージョン名 |
---|---|---|
レイヤ 3 QoS |
レイヤ 3 インターフェイスに適用されている QoS ポリシー。 |
IPV4:l3qos-lite |
ポート QoS |
レイヤ 2 インターフェイスに適用されている QoS ポリシー。 |
IPV4:qos-lite |
VLAN QoS |
VLAN に適用されている QoS ポリシー。 |
IPV4:vqos-lite |
FEX QoS |
FEX インターフェイスに適用されている QoS ポリシー。 |
IPV4:fex-qos-lite |
(注) | Cisco Nexus 9200 シリーズ スイッチは、QoS TCAM lite リージョンをサポートしません。 |
(注) | リージョンは、ALE 対応デバイスにのみ適用可能で、40G アップリンク ポートに適用される分類ポリシーに必要です。 |
リージョン設定を有効にするには、設定を保存し、システムをリロードする必要があります。
(注) | QoS TCAM の通常のバージョンまたは lite バージョンをイネーブルにできます。同時に両方を有効にすることはできません。たとえば、IPv4 ポート QoS または IPv4 ポート QoS lite バージョンのどちらかは、どの時点においてもイネーブルにできます。 |
TCAM リージョン サイズには、設定に関する次の注意事項と制約事項があります。
internal キーワードが付いている show コマンドはサポートされていません。
TCAM カービング後には、設定を保存してスイッチをリロードする必要があります。
デフォルトでは、すべての IPv6 TCAM はディセーブルです(TCAM サイズは 0 に設定されます)。
設定された TCAM リージョン サイズを確認するには、show hardware access-list tcam region コマンドを使用します。
デフォルトでは、CoPP の TCAM リージョンの Nexus 9300/Nexus 9500 シリーズ スイッチでの使用率は 95 % になります。CoPP ポリシーを変更する場合、より多くの領域を CoPP TCAM リージョンに適用させるため、他の TCAM リージョン サイズの変更が必要となる可能性があります。
IPv4 および IPv6 で次の分類基準のいずれかを使用する場合、IPv4 ベースの QoS TCAM リージョンをカービングする必要があります。IPv6 ベースの QoS TCAM リージョンをカービングする必要はありません。
QoS ポリシーを複数のインターフェイスまたは複数の VLAN に適用する場合、統計情報オプションが有効になるため、ラベルは共有されません。
複数のインターフェイスまたは複数の VLAN に適用される同じ qos ポリシーのラベルを共有するには、service-policy type qos input my-policy no-stats コマンドを使用して、no-stats オプションを指定した qos ポリシーを設定する必要があります。
Cisco Nexus 9200 シリーズ スイッチの場合、ing-sup リージョンは 512 エントリの最小サイズを占め、egr-sup リージョンは 256 エントリの最小サイズを占めます。これらのリージョンをより小さい値に設定することはできません。リージョン サイズのカービングは 256 エントリの倍数でのみ行えます(スパン リージョンは例外で、512 エントリの倍数でのカービングのみが可能です)。
ネットワーク要件に対応するために、デフォルト QoS TCAM カービングを変更できます。以降の項ではデフォルト QoS TCAM カービングの変更方法の例を示します。
(注) | この手順は、すべての Cisco Nexus 9200、9300、および 9500 シリーズ スイッチと Cisco Nexus に対して使用できます。 ここでの例は、TCAM テンプレートを使用して TCAM リージョン サイズを設定する必要がある NFE2 対応デバイス(X9432C-S 100G ラインカードや C9508-FM-S ファブリック モジュールなど)には適用できません。TCAM テンプレートの使用方法の詳細については、「テンプレートを使用した TCAM リージョンサイズの設定」を参照してください。 TCAM テンプレートを適用すると、hardware access-list tcam region コマンドは機能しません。このコマンドを使用するには、テンプレートのコミットを解除する必要があります。 |
デフォルトの TCAM リージョン設定は、レイヤ 3 QoS(IPv6)に対応していません。レイヤ 3 QoS(IPv6)をイネーブルにするには、他のリージョンの TCAM サイズを減らしてから、レイヤ 3 QoS(IPv6)リージョンの TCAM サイズを増やします。
リージョン名 |
サイズ |
幅 |
合計サイズ |
---|---|---|---|
IPV4 RACL |
1536 |
1 |
1536 |
L3 QoS(IPV4) |
256 |
2 |
512 |
COPP |
256 |
2 |
512 |
システム |
256 |
2 |
512 |
リダイレクト |
256 |
1 |
256 |
SPAN |
256 |
1 |
256 |
VPC Convergence |
512 |
1 |
512 |
4 K |
リージョン名 | サイズ | 幅 | 合計サイズ |
---|---|---|---|
入力 NAT |
0 |
1 |
0 |
入力ポート ACL | 256 | 1 | 256 |
入力 VACL | 256 | 1 | 256 |
入力 RACL | 1536 | 1 | 1536 |
入力レイヤ 2 QoS | 256 | 1 | 256 |
入力レイヤ 3 VLAN QoS | 256 | 1 | 256 |
入力スーパーバイザ | 512 | 1 | 512 |
入力レイヤ 2 ACL SPAN | 256 | 1 | 256 |
入力レイヤ 3 ACL SPAN | 256 | 1 | 256 |
ポートベース SPAN | 512 | 1 | 512 |
4096 |
リージョン名 | サイズ | 幅 | 合計サイズ |
---|---|---|---|
入力 NAT |
0 |
1 |
0 |
入力ポート ACL | 0 | 1 | 0 |
入力 VACL | 0 | 1 | 0 |
入力 RACL | 1792 | 1 | 1792 |
入力レイヤ 2 QoS | 256 | 1 | 256 |
入力レイヤ 3 VLAN QoS | 512 | 1 | 512 |
入力スーパーバイザ | 512 | 1 | 512 |
入力レイヤ 2 ACL SPAN | 256 | 1 | 256 |
入力レイヤ 3 ACL SPAN | 256 | 1 | 256 |
ポートベース SPAN | 512 | 1 | 512 |
4096 |
この例では、入力レイヤ 3 QoS(IPv6)TCAM リージョン サイズを 256 に設定します。サイズが 256 のレイヤ 3 QoS(IPv6)は、IPv6 がダブル幅であるため、512 エントリを使用します。
switch(config)# hardware access-list tcam region redirect 0 Warning: Please reload the linecard for the configuration to take effect Warning: BFD, DHCPv4 and DHCPv6 features will NOT be supported after this configuration change. switch(config)# hardware access-list tcam region span 0 Warning: Please reload the linecard for the configuration to take effect switch(config)# hardware access-list tcam region ipv6-l3qos 256 Warning: Please reload the linecard for the configuration to take effect
リージョン名 |
サイズ |
幅 |
合計サイズ |
---|---|---|---|
IPv4 RACL |
1536 |
1 |
1536 |
Layer 3 QoS (IPv6) |
256 |
2 |
512 |
Layer 3 QoS (IPv4) |
256 |
2 |
512 |
CoPP |
256 |
2 |
512 |
システム |
256 |
2 |
512 |
リダイレクト |
0 |
1 |
0 |
SPAN |
0 |
1 |
0 |
VPC Convergence |
512 |
1 |
512 |
4 K |
VLAN QoS(IPv4)をイネーブルにするには、他のリージョンの TCAM サイズを減らしてから、VLAN QoS(IPv4)リージョンの TCAM サイズを増やします。
次の表に、ALE 対応デバイスでの入力 TCAM リージョンのデフォルト サイズを示します。
リージョン名 |
サイズ |
幅 |
合計サイズ |
---|---|---|---|
PACL (IPV4) |
512 |
1 |
512 |
Port QoS (IPV4) |
256 |
2 |
512 |
VACL (IPV4) |
512 |
1 |
512 |
RACL(IPV4) |
512 |
1 |
512 |
システム |
256 |
2 |
512 |
COPP |
256 |
2 |
512 |
リダイレクト |
512 |
1 |
512 |
SPAN |
256 |
1 |
256 |
VPC Converg |
256 |
1 |
256 |
4 K |
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | hardware access-list tcam regionregiontcam-size |
VLAN QoS(IPv4)TCAM リージョン用にリソースを解放するリージョンおよび、リージョンでの削減した TCAM サイズを指定します。
| ||
ステップ 2 | hardware access-list tcam regionregiontcam-size |
VLAN QoS(IPv4)TCAM リージョンおよび TCAM サイズを指定します(ダブル幅エントリの数)。 |
この例では、VLAN QoS(IPv4)TCAM サイズを 256 に設定します。サイズが 256 の VLAN QoS(IPv4)は、QoS TCAM がダブル幅であるため、512 エントリを使用します。
入力ポート QoS(IPv4)を 256 バイト減らし(QoS 機能はダブル幅で 2 X 256 = 512)、入力 VLAN QoS(IPv4)を 256 追加します(2 X 256)。
switch(config)# hardware access-list tcam region qos 0 Warning: Please reload the linecard for the configuration to take effect switch(config)# hardware access-list tcam region vqos 256 Warning: Please reload the linecard for the configuration to take effect
リージョン名 |
サイズ |
幅 |
合計サイズ |
---|---|---|---|
PACL (IPV4) |
512 |
1 |
512 |
Port QoS (IPV4) |
0 |
2 |
0 |
VLAN QoS(IPV4) |
256 |
2 |
512 |
VACL (IPV4) |
512 |
1 |
512 |
RACL(IPV4) |
512 |
1 |
512 |
システム |
256 |
2 |
512 |
COPP |
256 |
2 |
512 |
リダイレクト |
512 |
1 |
512 |
SPAN |
256 |
1 |
256 |
VPC Converg |
256 |
1 |
256 |
4 K |
FEX QoS(IPv4)をイネーブルにするには、他のリージョンの TCAM サイズを減らしてから、FEX QoS(IPv4)リージョンの TCAM サイズを増やします。
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
この例では、FEX QoS(IPv4)TCAM サイズを 256 に設定します。サイズが 256 の FEX QoS(IPv4)は、QoS TCAM がダブル幅であるため、512 エントリを使用します。
IPv4 FEX IFACL リージョンを 512 エントリ削減し、FEX QoS(IPv4)リージョンに 512 エントリを追加します。
switch(config)# hardware access-list tcam region fex-ifacl 0 Warning: Please reload the linecard for the configuration to take effect switch(config)# hardware access-list tcam region fex-qos 256 Warning: Please reload the linecard for the configuration to take effect
出力 QoS(IPv4)TCAM カービングは、出力マーキング、ポリシングおよび、分類の実装に必要です。
(注) | 出力マーキングおよびポリシングはすべてのプラットフォームでサポートされています。出力パケット スケジューリングの出力分類は、100G プラットフォームでのみサポートされています。 |
7.0(3)I1(2) 以降の場合、出力 QoS(IPv4)をイネーブルにするには、e-racl リージョンの TCAM サイズを減らしてから、出力 QoS(IPv4)リージョンの TCAM サイズを増やす必要があります。
出力 QoS(IPv4)および TCAM リージョンに関する考慮事項は次のとおりです。
出力 QoS TCAM は e-qos などのパケット タイプに基づいています。TCAM カービングは IPv4 パケットのマッチングを、VLAN、レイヤ 2、およびレイヤ 3 ポート タイプで行う場合に必要です。
すべての出力 QoS(IPv4、IPv6、および MAC)TCAM リージョンはダブル幅ですが、e-qos-lite リージョンは例外的にシングル幅です。
ダブル幅の TCAM を設定している場合は、ポリシング アクションに関して、違反統計情報および非違反統計情報がサポートされます。
シングル幅の TCAM(e-qos-lite)を設定している場合は、ポリシング アクションに関してのみ、違反統計情報はサポートされません。
オプションの no-stats キーワードが使用されており、ポリシーが共有されている場合は、統計情報が無効になります(該当する場合)。
ToR(トップオブラック)プラットフォーム上の ALE アップリンク ポートの出力 QoS ポリシーはサポートされません。
出力 QoS ポリシーは、マーキング、ポリシング、分類をサポートしています。
(注) | 出力パケット スケジューリングの出力分類は、100G プラットフォームでのみサポートされています。 |
出力 QoS ポリシーは、パケット長ベースのマッチングをサポートしません。
出力 QoS ポリシーに関しては、set qos-group コマンドはサポートされません。
ただし、100G インターフェイスに適用される場合は、出力 QoS ポリシーに関して set qos-group コマンドがサポートされます。
ポリシー マップの一致基準に応じて、関連する出力 QoS TCAM リージョン(e-qos、e-mac-qos、e-ipv6-qos など)を、デバイス内のエンドツーエンドの QoS に関して分割する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | hardware access-list tcam region e-racltcam-size |
出力 QoS(IPv4)TCAM リージョンのリソース解放用に、e-racl リージョンでの削減した TCAM サイズを指定します。 | ||
ステップ 2 | hardware access-list tcam region [e-qos | e-qos-lite | e-ipv6-qos | e-mac-qos ] tcam-size |
出力 QoS(IPv4)TCAM リージョンおよび TCAM サイズを指定します。
|
Cisco NX-OS リリース 7.0(3)I3(1) 以降では、カスタム テンプレートを使用、作成、および適用することで TCAM リージョン サイズを設定できます。
(注) | TCAM テンプレートを適用すると、hardware access-list tcam region コマンドは機能しません。このコマンドを使用するには、テンプレートのコミットを解除する必要があります。 |
1.
configure terminal
2.
[no] hardware profile tcam resource templatetemplate-nameref-template {nfe | nfe2 | {l2-l3 | l3}}
3.
(任意) regiontcam-size
4.
exit
5.
[no] hardware profile tcam resource service-templatetemplate-name
6.
(任意) show hardware access-list tcam template {all | nfe | nfe2 | l2-l3 | l3 | template-name}
7.
(任意) copy running-config startup-config
8.
reload
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 | ||
ステップ 2 | [no] hardware profile tcam resource templatetemplate-nameref-template {nfe | nfe2 | {l2-l3 | l3}} 例: switch(config)# hardware profile tcam resource template SR_MPLS_CARVE ref-template nfe2 switch(config-tcam-temp)# |
ACL TCAM リージョンのサイズを設定するためのテンプレートを作成します。 nfe:ネットワーク フォワーディング エンジン(NFE)対応の Cisco Nexus 9300 および 9500 シリーズ、3164Q、および 31128PQ デバイスでのデフォルト TCAM テンプレート。 nfe2:NFE2 対応の Cisco Nexus 9500 シリーズ、3232C、および 3264Q デバイスのデフォルト TCAM テンプレート。 l2-l3:Cisco Nexus 9200 シリーズ スイッチでのレイヤ 2 およびレイヤ 3 セキュリティ設定のデフォルト TCAM テンプレート。 l3:Cisco Nexus 9200 シリーズ スイッチでのレイヤ 3 設定のデフォルト TCAM テンプレート。レイヤ 3 TCAM テンプレートは、Cisco Nexus 9200 シリーズ スイッチのデフォルト テンプレートです。 | ||
ステップ 3 | regiontcam-size 例: switch(config-tcam-temp)# mpls 256 | (任意)
所要の TCAM リージョンおよびそのサイズをテンプレートに追加します。テンプレートに追加する各リージョンで、このコマンドを入力します。 | ||
ステップ 4 | exit 例: switch(config-tcam-temp)# exit switch(config#) |
TCAM テンプレート コンフィギュレーション モードを終了します。 | ||
ステップ 5 | [no] hardware profile tcam resource service-templatetemplate-name 例: switch(config)# hardware profile tcam resource service-template SR_MPLS_CARVE |
カスタム テンプレートを、すべてのラインカードおよびファブリック モジュールに適用します。 | ||
ステップ 6 | show hardware access-list tcam template {all | nfe | nfe2 | l2-l3 | l3 | template-name} 例: switch(config)# show hardware access-list tcam template SR_MPLS_CARVE | (任意)
すべての TCAM テンプレートまたは特定のテンプレートの設定を表示します。 | ||
ステップ 7 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config | (任意)
実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 | ||
ステップ 8 | reload
例: switch(config)# reload |
デバイスがリロードされます。
|
TCAM リージョンのサイズを調整した後、show hardware access-list tcam region コマンドを入力して、デバイスの次回リロード時に適用可能な TCAM サイズを表示します。
all:すべての TCAM テンプレートの設定を表示。
nfe:ネットワーク フォワーディング エンジン(NFE)対応の Cisco Nexus 9300 および 9500 シリーズ、3164Q および 31128PQ デバイスでのデフォルト TCAM テンプレート。
nfe2:NFE2 対応の Cisco Nexus 9500、3232C、および 3264Q デバイスのデフォルト TCAM テンプレート。
l2-l3:Cisco Nexus 9200 シリーズ スイッチでのレイヤ 2 からレイヤ 3 設定のデフォルト TCAM テンプレート。
l3:Cisco Nexus 9200 シリーズ スイッチでのレイヤ 3 設定のデフォルト TCAM テンプレート。
(注) | すべてのモジュールを同期した状態で維持するには、すべてのラインカード モジュールをリロードするか、または copy running-config startup-config コマンドと reload コマンドを入力してデバイスをリロードします。TCAM リージョン設定が複数であっても、リロードする必要があるのは 1 回だけです。TCAM リージョン設定がすべて完了するのを待ってから、デバイスをリロードできます。 |
TCAM リージョンの設定時に、すべての TCAM リージョンの 4K 入力制限を超えると、次のメッセージが表示されます。
ERROR: Aggregate TCAM region configuration exceeded the available Ingress TCAM space. Please re-configure.
特定の機能の TCAM が設定されていない状態で TCAM カービングを必要とする機能を適用しようとすると、次のメッセージが表示されます。
ERROR: Module x returned status: TCAM region is not configured. Please configure TCAM region and retry the command.