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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章の内容は、次のとおりです。
ポリシングでは、特定のクラスのトラフィックについて、そのデータ レートをモニタできます。データ レートがユーザ設定値を超えると、スイッチはパケットをただちにドロップします。ポリシングではトラフィックがバッファリングされないため、伝搬遅延への影響はありません。トラフィックが特定のクラスのデータ レートを超えると、スイッチはパケットをドロップします。
1 レート 2 カラーの入力ポリシングを定義できます。
1 レートの入力ポリシングは、トラフィックの認定情報レート(CIR)をモニタします。
(注) | 認定情報レート(CIR)は、1~80000000000 のビット レートまたはリンク レートの割合として指定される値です。 |
さらに、入力ポリシングは、関連付けられたパケットのバースト サイズをモニタできます。2 カラー(条件)は、指定されたデータ レート パラメータに応じて、各パケットの入力ポリシングによって決定されます。
各条件について設定できるアクションは 1 つだけです。たとえば、最大 200 ミリ秒のバーストで、256,000 bps のデータ レートに適合するように、クラス内のトラフィックをポリシングするとします。
カラー対応入力ポリシングは、トラフィックが以前にカラーによってすでにマーキングされているものとみなします。
Nexus 5500 シリーズ | Nexus 2232 | Nexus 2248TP-E | Nexus 6000 シリーズ | |
---|---|---|---|---|
バースト サイズ |
64 MB |
32 MB |
32 MB |
64 MB |
最大レート |
96 Gbps |
12 Gbps |
8 Gbps |
8 Gbps |
実行間隔 |
732 kbps |
732 kbps |
488 kbps |
122 kbps |
入力ポリシングの設定は、Quality of Service (QoS) ポリシー設定の一部です。次に対する入力ポリシングを含む QoS ポリシーを設定できます。
マーキングは、Cisco Nexus 5500 プラットフォームの入力ポリシングの実装ではサポートされません。唯一の conform アクションは allow であり、唯一の violate アクションは drop です。
入力ポリシングの設定は、Cisco Nexus 5500 プラットフォームと、Cisco Nexus 2148 スイッチを除くすべての Cisco Nexus 2000 プラットフォームでサポートされます。
入力ポリシングの統計情報が提供されます。統計情報には、ドロップ数と許可数が含まれます。show policy-map interface ethernet コマンドを入力して統計情報を表示できます。
添付ファイルに対して設定する QoS ポリシーは、Ternary Content Addressable Memory(TCAM)にインストールされ、スイッチによって入力ポリシングが適用されます。
HIF ポートまたは HIF ポート チャネルに対して入力ポリシングを含む QoS ポリシーを設定した場合、入力ポリシングはファブリック エクステンダ(FEX)にオフロードされます。ポリシーの書き換えはスイッチ内でのみ発生します。したがって、QoS ポリシーがポリサーへの影響を書き換える場合は、FEX への QoS ポリシーのオフロードが必要です。
QoS ポリシーでサポートされるすべての一致/設定基準は、ポリシーに入力ポリシングが含まれる場合でもサポートされます。ファブリック エクステンダ(FEX)は、レイヤ 3 の操作(フラグメント)およびレイヤ 4 の操作(送信元ポートと宛先ポートの範囲)をサポートしますが、伝送制御プロトコル(TCP)フラグおよびレイヤ 2 の操作はサポートしません。
制御プロトコル トラフィックと一致するように QoS ポリシーの一致基準を定義できます。ポリシーのタイプが HIF ポートに対する入力ポリシングを含むように設定されている場合は、制御トラフィックもポリシングされます。したがって、一致基準は、目的のトラフィック フローに固有にする必要があります。
スイッチは、仮想イーサネット インターフェイスが接続されている HIF ポートには入力ポリシングを含む QoS ポリシーを適用できません。
スイッチが HIF ポートに入力ポリシングを適用する場合、ポリサーは、仮想ネットワーク タグ(VNTAG)を持たないトラフィックに適用されます。
入力ポリシングを含むポリシーは、スイッチ ポート、HIF ポート、および switch/HIF ポートを持つポート チャネルだけに使用できます。
一致基準の中にレイヤ 2 の操作と TCP フラグを含む入力ポリシングは、FEX インターフェイスでは使用できません。
入力ポリシングは、Enhanced VPC(2LayerVPC)ポートではサポートされません。
デュアル ホーム(AA)HIF インターフェイスで同じ入力ポリシングを適用することが推奨されます。
police コマンドは、system qos ポリシーではサポートされません。
show policy-map interface コマンドを使用して、入力レート リミッタが適合していることをチェックし、違反統計情報を表示することが推奨されます。CLI は、HIF インターフェイス(port-channel と同じように標準的)の認定/違反パケットおよび秒単位のパケット統計情報を表示します。一方、スイッチ ポート(port-channel と同じように標準的)では、このコマンドは、認定/違反パケットおよびビット/秒(bps)を表示します。
次に、認定情報レートを使用する入力ポリシングを含むポリシー マップを作成する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# policy-map type qos pm1 switch(config-pmap-qos)# class type qos cm1 switch(config-pmap-c-qos)# police cir 10 mbps bc 20 kbytes switch(config-pmap-c-qos)# set qos-group 4 switch(config-pmap-c-qos)# end switch# show policy-map type qos pm1 Type qos policy-maps ==================== policy-map type qos pm1 class type qos cm1 set qos-group 4 police cir 20 mbytes conform transmit violate drop set qos-group 4 class type qos class-default set qos-group 1 switch#
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# policy-map [type qos] [qos-policy-map-name] |
トラフィック クラスのセットに適用されるポリシーのセットを表す名前付きオブジェクトを作成します。ポリシー マップ名は、最大 40 文字の英字、ハイフン、または下線文字を使用でき、大文字と小文字が区別されます。 |
ステップ 3 | switch(config-pmap-qos)# class [type qos] {class-map-name | class-default} |
クラス マップをポリシー マップに関連付け、指定したシステム クラスのコンフィギュレーション モードを開始します。ポリシー マップ内のクラスと現在一致していないトラフィックをすべて選択するには、class-default キーワードを使用します。 class-map-name 引数には、最大 40 文字の英数字を指定できます。名前は大文字と小文字が区別され、英数字、ハイフン、下線だけを含めることができます。 |
ステップ 4 | switch(config-pmap-c-qos)# police [cir] {committed-rate [data-rate] | percent cir-link-percent} [ [bc] {committed-burst-rate}][conform{transmit} [violate {drop}]]] |
cir を、bits、kbps、mbps、または gbps 単位でポリシングします。データ レートが cir 以下の場合は、conform アクションが適用されます。それ以外の場合は、violate アクションが適用されます。 cir キーワードは、認定情報レート(つまり、望ましい帯域幅)を、ビット レートまたはリンク レートの割合として使用するように指定します。 cir-link-percent 値は、1~100 パーセントの範囲で指定できます。 committed-burst-rate の値は次のとおりです。 次は、入力ポリシング アクションです。 |
ステップ 5 | switch(config-pmap-c-qos)# set {{dscp {dscp-val | dscp-enum}} | {precedence {prec-val | prec-enum}} | {qos-group qos-grp-val}} |
dscp、precedence、または qos-group アクションを設定します。 dscp-val:このトラフィック クラスに割り当てる DSCP 値またはパラメータを指定します。有効値は 0 ~ 63 です。 prec-val:このトラフィック クラスに割り当てる IP の優先順位の値。有効な値は 0 ~ 7 です。 qos-grp-val:このトラフィック クラスに割り当てる QoS グループの値。指定できる範囲は 1 ~ 5 です。 |
ステップ 6 | switch(config-pmap-c-qos)# exit |
ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを終了し、ポリシー マップ モードを開始します。 |
ステップ 7 | switch(config-pmap-qos)# exit |
ポリシー マップ モードを終了し、コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 8 | switch(config)# show policy-map [type qos] [policy-map-name | qos-dynamic] | (任意)
設定済みのすべてのポリシー マップ、または選択した type qos ポリシー マップについて情報を表示します。 |
次に、インターフェイス レートの割合を使用する入力ポリシングを含むポリシー マップを作成する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# policy-map type qos pm-test1 switch(config-pmap-qos)# class type qos cm-cos4 switch(config-pmap-c-qos)# police cir percent 10 bc 40 kbytes conform transmit violate drop switch(config-pmap-c-qos)# end switch# show policy-map type qos pm-test1 Type qos policy-maps ==================== policy-map type qos pm-test1 class type qos cm-cos4 set qos-group 4 police cir percent 10 bc 40 kbytes conform transmit violate drop class type qos class-default set qos-group 1 switch#
入力ポリシングの設定情報を確認するには、次のいずれかの作業を行います。
コマンド |
目的 |
---|---|
switch# show policy-map interface [interfacenumber] | 1 つまたはすべてのインターフェイスのポリシー マップ設定を表示します。 |
switch# show policy-map [type qos] [policy-map-name] | 設定済みのすべてのポリシー マップ、または選択した type qos ポリシー マップについて情報を表示します。 |
次に、入力ポリシング レートが port/port-channel 速度に基づいて計算される場所で、割合として指定される認定情報レートの例を示します。
switch(config)# policy-map type qos pm-cos switch(config-pmap-qos)# class cm-cos switch(config-pmap-c-qos)# police cir percent 10 bc 20 mbytes conform transmit violate drop switch(config-pmap-c-qos)#
次に、入力ポリシングが設定された show monitor session コマンドの出力の例を示します。
switch(config-pmap-c-qos)# show policy-map pm-cos Type qos policy-maps ==================== policy-map type qos pm-cos class type qos cm-cos set qos-group 4 police cir percent 10 bc 20 mbytes conform transmit violate drop class type qos class-default set qos-group 1 switch(config-pmap-c-qos)#
次に、service-policy コマンドを使用して インターフェイスに適用されるポリシーの例を示します。
switch(config)# interface ethernet 1/1 switch(config-if)# service-policy type qos input pm-cos
次に、show policy-map コマンドによって表示されるポリシー統計情報の例を示します。
switch(config-if)# show policy-map interface ethernet 1/1 Global statistics status : disabled Ethernet1/1 Service-policy (qos) input: qos-police policy statistics status: disabled Class-map (qos): qos-police (match-all) 0 packets Match: dscp 10 police cir percent 100 bc 200 ms conformed 0 bytes, 0 bps action: transmit violated 0 bytes, 0 bps action: drop