インターフェイスについて
スイッチの主要な機能は、1 つのデータ リンクから別のリンクへとフレームをリレーすることです。フレーム リレーを行うには、フレームが送受信されるインターフェイスの特性を定義する必要があります。インターフェイスは、ファイバ チャネル インターフェイス、ギガビット イーサネット インターフェイス、管理インターフェイス(mgmt0)、VSAN インターフェイスのうちいずれかに設定できます。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
インターフェイスの説明
ファイバ チャネル インターフェイスに説明パラメータを設定して、インターフェイスにわかりやすい名前を付けることができます。それぞれのインターフェイスに独自の名前を使用すれば、複数のインターフェイスから探す場合でも必要なインターフェイスをすぐに見つけることができます。説明を使用して、そのインターフェイスのトラフィックや使用方法を示すこともできます。
インターフェイス モード
スイッチ内の物理ファイバ チャネル インターフェイスはそれぞれ、複数あるポート モードのいずれかで動作できます。これらのモードは、E ポート、F ポート、FL ポート、TL ポート、TE ポート、SD ポート、ST ポート、および B ポートです(図 2-1 を参照)。これらのモードに加えて、各インターフェイスを auto ポート モードまたは Fx ポート モードに設定できます。これら 2 つのモードは、インターフェイスの初期化中にポート タイプを判別します。
図 2-1 Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチ ポート モード
(注) デフォルトでは、インターフェイスが VSAN 1 に作成されます。『Cisco MDS 9000 Family NX-OS Fabric Configuration Guide』を参照してください。
各インターフェイスには、管理設定と動作ステータスが対応付けられています。
- 管理設定は、修正を加えない限り変更されません。この設定には、管理モードで設定できる各種の属性があります。
- 動作ステータスは、インターフェイス速度のような指定された属性の現在のステータスを表します。このステータスは変更できず、読み取り専用です。インターフェイスがダウンの状態のときは、値の一部(たとえば、動作速度)が有効にならない場合があります。
(注) モジュールを取り外して同じタイプのモジュールで置き換えても、設定は保持されます。別のタイプのモジュールを挿入すると、元の設定は保持されなくなります。
各インターフェイスについて、後続のセクションで簡単に説明します。
E ポート
拡張ポート(E ポート)モードでは、インターフェイスがファブリック拡張ポートとして機能します。このポートを別の E ポートに接続し、2 つのスイッチ間でスイッチ間リンク(ISL)を作成できます。E ポートはフレームをスイッチ間で伝送し、ファブリックを設定および管理できるようにします。リモート N ポートおよび NL ポート宛てフレームのスイッチ間コンジットとして機能します。E ポートは、クラス 2、クラス 3、およびクラス F サービスをサポートします。
別のスイッチに接続された E ポートも、ポートチャネルを形成するように設定できます(Chapter 6, “ポートチャネルの設定”を参照)。
F ポート
ファブリック ポート(F ポート)モードでは、インターフェイスがファブリック ポートとして機能します。このポートを N ポートとして動作する周辺装置(ホストまたはディスク)に接続できます。F ポートは、1 つの N ポートだけに接続できます。F ポートは、クラス 2 とクラス 3 サービスをサポートします。
FL ポート
ファブリック ループ ポート(FL ポート)モードでは、インターフェイスがファブリック ループ ポートとして機能します。このポートを 1 つまたは複数の NL ポート(他のスイッチの FL ポートを含む)に接続し、パブリック アービトレート型ループを形成することができます。初期化の際に 2 つ以上の FL ポートがアービトレート型ループで検出されると、1 つの FL ポートだけが動作可能になり、その他の FL ポートが不参加モードになります。FL ポートは、クラス 2 とクラス 3 サービスをサポートします。
(注) FL ポート モードは、4 ポートの 10 Gbps スイッチング モジュール インターフェイスでサポートされません。
NP ポート
NP ポートは、NPV モードになっているデバイスのポートであり、F ポートでコア スイッチに接続されます。NP ポートは N ポートのように機能しますが、N ポート動作を提供することに加えて、複数の物理 N ポートのプロキシとして動作します。
NP ポートおよび NPV の詳細については、Chapter7, “NPV の設定”を参照してください。
TE ポート
トランキング E ポート(TE ポート)モードでは、インターフェイスがトランキング拡張ポートとして機能します。別の TE ポートに接続し、2 つのスイッチ間で Extended ISL(EISL)を作成します。TE ポートは、Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチに特有のポートです。E ポートの機能を拡張して、次の内容をサポートします。
- VSAN トランキング
- Quality of Service(QoS)パラメータの転送
- ファイバ チャネル トレース(fctrace)機能
TE ポート モードでは、すべてのフレームが VSAN 情報を含む EISL フレーム フォーマットで送信されます。相互接続されたスイッチは VSAN ID を使用して、1 つまたは複数の VSAN からのトラフィックを同一の物理リンク上で多重化します。この機能は、Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチではトランキングと呼ばれます(Chapter 5, “トランキングの設定”を参照)。TE ポートは、クラス 2、クラス 3、およびクラス F サービスをサポートします。
TF ポート
トランキング F ポート(TF ポート)モードでは、インターフェイスがトランキング拡張ポートとして機能します。トランキングした別の N ポート(TN ポート)または NP ポート(TNP ポート)に接続して、コア スイッチと NPV スイッチまたは HBA の間のリンクを作成し、タグ付きフレームを伝送できます。TF ポートは、Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチに特有のポートです。F ポートの機能を拡張して、VSAN トランキングをサポートします。
TF ポート モードでは、すべてのフレームが、VSAN 情報を含む EISL フレーム フォーマットで送信されます。相互接続されたスイッチは VSAN ID を使用して、1 つまたは複数の VSAN からのトラフィックを同一の物理リンク上で多重化します。この機能は、Cisco MDS 9000 ファミリではトランキングと呼ばれます(Chapter 5, “トランキングの設定”を参照)。TF ポートは、クラス 2、クラス 3、およびクラス F サービスをサポートします。
TNP ポート
トランキング NP ポート(TNP ポート)モードでは、インターフェイスがトランキング拡張ポートとして機能します。トランキングした F ポート(TF ポート)に接続して、NPV スイッチからコア NPIV スイッチへのリンクを作成し、タグ付きフレームを伝送できます。
SD ポート
SPAN 宛先ポート(SD ポート)モードでは、インターフェイスがスイッチド ポート アナライザ(SPAN)として機能します。SPAN 機能は、Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチに特有の機能です。ファイバ チャネル インターフェイスを通過するネットワーク トラフィックをモニタします。このモニタリングは、SD ポートに接続された標準ファイバ チャネル アナライザ(または同様のスイッチ プローブ)を使用して行われます。SD ポートはフレームを受信しません。送信元トラフィックのコピーを送信するだけです。SPAN 機能は他の機能に割り込むことなく、SPAN 発信元ポートのネットワーク トラフィックのスイッチングに影響しません(『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS System Management Configuration Guide 』を参照)。
ST ポート
SPAN トンネル ポート(ST ポート)モードでは、インターフェイスが RSPAN ファイバ チャネル トンネルの送信元スイッチ内の入口ポートとして機能します。ST ポート モードとリモート SPAN(RSPAN)機能は、Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチに特有の機能です。ST ポート モードに設定されている場合、インターフェイスを任意の装置に接続できないので、通常のファイバ チャネル トラフィックに使用できません(『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS System Management Configuration Guide 』を参照)。
(注) Cisco MDS 9124 ファブリック スイッチ、HP c-Class BladeSystem 用のシスコ ファブリック スイッチ、IBM BladeCenter 用のシスコ ファブリック スイッチでは、ST ポート モードがサポートされません。
Fx ポート
Fx ポートとして設定されたインターフェイスは、F ポートまたは FL ポート モードのいずれかで動作します。Fx ポート モードは、インターフェイスの初期化中に、接続された N ポートまたは NL ポートに応じて判別されます。この管理設定は、インターフェイスがその他のモードで動作するのを禁止します。たとえば、別のスイッチにインターフェイスが接続されるのを防ぎます。
B ポート
E ポートが一般的にファイバ チャネル スイッチを相互接続するのに対して、シスコ製の PA-FC-1G ファイバ チャネル ポート アダプタなど、一部の SAN 拡張装置は、ブリッジ ポート(B ポート)モデルを実装して地理的に分散したファブリックを接続します。このモデルは、T11 Standard FC-BB-2 に記載されたとおりに B ポートを使用します。
FCIP ピアがファイバ チャネル B ポートだけをサポートする SAN 拡張装置の場合、FCIP リンクに対して B ポート モードをイネーブルにする必要があります。B ポートがイネーブルにされている場合、E ポート機能もイネーブルにされ、共存します。B ポートをディセーブルにしても、E ポート機能はイネーブルのままです(『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS IP Services Configuration Guide 』を参照)。
auto モード
auto モードに設定されたインターフェイスは、F ポート、FL ポート、E ポート、TE ポート、または TF ポートのいずれかのモードで動作できます。ポート モードは、インターフェイスの初期設定中に決定されます。たとえば、インターフェイスがノード(ホストまたはディスク)に接続されている場合、N ポートまたは NL ポート モードに応じて F ポートまたは FL ポートとして動作します。インターフェイスがサードパーティ製のスイッチに接続されている場合、E ポート モードで動作します。インターフェイスが Cisco MDS 9000 ファミリの別のスイッチに接続されている場合、TE ポート モードとして動作します(Chapter 5, “トランキングの設定”を参照)。
TL ポートと SD ポートは初期化中に判別されず、管理上設定されます。
(注) Storage Services Module(SSM)のファイバ チャネル インターフェイスは auto モードで設定できません。
インターフェイス状態
インターフェイス ステートは、インターフェイスの管理設定および物理リンクのダイナミック ステートによって異なります。
管理状態
管理ステートは、インターフェイスの管理設定を表します( 表 2-1 を参照)。
表 2-1 管理ステート
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Up |
インターフェイスはイネーブルです。 |
Down |
インターフェイスはディセーブルです。インターフェイスをシャットダウンして管理上のディセーブル状態にした場合は、物理リンク層ステートの変更が無視されます。 |
動作状態
動作ステートは、インターフェイスの現在の動作ステートを示します( 表 2-2 を参照)。
表 2-2 動作ステート
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Up |
インターフェイスは、トラフィックを要求に応じて送受信しています。このステートにするためには、インターフェイスが管理上アップの状態、インターフェイス リンク層ステートがアップの状態で、インターフェイスの初期化が完了している必要があります。 |
Down |
インターフェイスが(データ)トラフィックを送信または受信できません。 |
Trunking |
インターフェイスが TE または TF モードで正常に動作しています。 |
理由コード
理由コードは、インターフェイスの動作ステートに左右されます( 表 2-3 を参照)。
表 2-3 インターフェイス ステートの理由コード
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Up |
Up |
なし。 |
Down |
Down |
Administratively down:管理のためにインターフェイスをダウンとして設定すると、インターフェイスはディセーブルになります。トラフィックが受信または送信されません。 |
Up |
Down |
表 2-4 を参照してください。 |
(注) 表 2-4に示されている理由コードは一部だけです。
管理ステートが up、動作ステートが down の場合、理由コードは、動作不能理由コードに基づいて異なります( 表 2-4 を参照)。
表 2-4 動作不能ステートの理由コード
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Link failure or not connected |
物理層リンクが正常に動作していません。 |
すべて |
SFP not present |
Small Form-Factor Pluggable(SFP)ハードウェアが接続されていません。 |
Initializing |
物理層リンクが正常に動作しており、プロトコル初期化が進行中です。 |
Reconfigure fabric in progress |
ファブリックが現在再設定されています。 |
Offline |
Cisco NX-OS ソフトウェアは指定された R_A_TOV 時間だけ待機してから、初期化を再試行します。 |
Inactive |
インターフェイス VSAN が削除されているか、suspended ステートにあります。 インターフェイスを正常に動作させるには、設定されたアクティブな VSAN にポートを割り当てます。 |
Hardware failure |
ハードウェア障害が検出されました。 |
Error disabled |
エラー条件は、管理上の注意を必要とします。さまざまな理由でインターフェイスがエラーディセーブルになることがあります。次に例を示します。
- 設定障害。
- 互換性のない BB_credit 設定。
インターフェイスを動作させるには、最初にこのステートの原因となるエラー条件を修正してから、インターフェイスを管理上のシャット ダウン状態またはイネーブル状態にします。 |
FC redirect failure |
ファイバ チャネルのリダイレクトがルートをプログラムできないので、ポートは分離されます。 |
No port activation license available |
ポート ライセンスがないため、ポートはアクティブでありません。 |
SDM failure |
SDM がルートをプログラムできないので、ポートは分離されます。 |
Isolation due to ELP failure |
ポート ネゴシエーションが失敗しました。 |
E ポートと TE ポートのみ |
Isolation due to ESC failure |
ポート ネゴシエーションが失敗しました。 |
Isolation due to domain overlap |
Fibre Channel Domain(fcdomain)のオーバーラップ。 |
Isolation due to domain ID assignment failure |
割り当てられたドメイン ID が無効です。 |
Isolation due to the other side of the link E port isolated |
リンクのもう一方の端の E ポートが分離しています。 |
Isolation due to invalid fabric reconfiguration |
ファブリックの再設定によりポートが分離されました。 |
Isolation due to domain manager disabled |
fcdomain 機能がディセーブルです。 |
Isolation due to zone merge failure |
ゾーン結合に失敗しました。 |
Isolation due to VSAN mismatch |
ISL の両端の VSAN が異なります。 |
Nonparticipating |
FL ポートがループ動作に参加できません。1 つのループ内に複数の FL ポートが存在する場合に発生します。この場合、FL ポート 1 つを除くすべてが自動的に非参加モードになります。 |
FL ポートおよび TL ポートだけ |
PortChannel administratively down |
PortChannel に所属するインターフェイスがダウンの状態です。 |
PortChannel インターフェイスだけ |
Suspended due to incompatible speed |
PortChannel に所属するインターフェイスに互換性のない速度が存在します。 |
Suspended due to incompatible mode |
PortChannel に所属するインターフェイスに互換性のないモードが存在します。 |
Suspended due to incompatible remote switch WWN |
不適切な接続が検出されました。PortChannel のすべてのインターフェイスが同じスイッチ ペアに接続されている必要があります。 |
正常なシャットダウン
ポートのインターフェイスはデフォルトでシャットダウンされます(初期設定を変更しないかぎり)。
Cisco NX-OS ソフトウェアは、E ポート モードで動作しているインターフェイスの次の操作に反応して正常にシャットダウンします。
- ユーザがインターフェイスをシャットダウンした場合。
- Cisco NX-OS ソフトウェア アプリケーションが、その機能の一部としてポートのシャットダウンを実行した場合。
正常なシャットダウンでは、インターフェイスがシャットダウンされたとき、フレームが失われません。ユーザまたは Cisco NX-OS ソフトウェアがシャットダウンを行うと、シャットダウン リンクに接続されているスイッチは相互に調整し、ポートのすべてのフレームをリンクで安全に送信してからシャットダウンします。この拡張機能により、フレーム損失の可能性が低くなります。
次の状況では、正常なシャットダウンを実行できません。
- スイッチからポートを物理的に取り外した場合。
- 順序どおりの配信(IOD)がイネーブルの場合(IOD の詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS Fabric Configuration Guide 』を参照してください)。
- Min_LS_interval 間隔が 10 秒より長い場合。FSPF グローバル設定の詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS Fabric Configuration Guide 』を参照してください。
(注) この E ポート インターフェイスのどちらかの側にある両方のスイッチが MDS スイッチであり、Cisco SAN-OS Release 2.0(1b) 以上または MDS NX-OS Release 4.1(1a) 以上を実行している場合にかぎり、この機能は動作します。
ポート管理速度
デフォルトの場合、インターフェイスのポート管理速度はスイッチによって自動的に計算されます。
HP c-Class BladeSystem 用のシスコ ファブリック スイッチおよび IBM BladeCenter 用シスコ ファブリック スイッチの内部ポートの場合、ポート速度 1 Gbps はサポートされません。オートネゴシエーションは、2 ~ 4 Gbps だけでサポートされます。BladeCenter が T シャーシである場合、ポート速度は 2 Gbps に固定され、オートネゴシエーションはイネーブルになりません。
自動検知
速度の自動検知は、すべての 4 Gbps および 8 Gbps スイッチング モジュール インターフェイスにおいてデフォルトでイネーブルです。インターフェイスは、この設定により、4 Gbps のスイッチング モジュールにおいて、1 Gbps、2 Gbps、4 Gbps のいずれかの速度で動作し、8 Gbps のスイッチング モジュールにおいて、8 Gbps の速度で動作できるようになります。専用レート モードで動作するインターフェイスで自動検知をイネーブルにすると、ポートが 1 Gbps または 2 Gbps の動作速度でネゴシエーションしていても、4 Gbps の帯域幅が予約されます。
48 ポートおよび 24 ポートの 4 Gbps および 8 Gbps ファイバ チャネル スイッチング モジュールで未使用帯域幅の無駄を防ぐには、デフォルトの 4 Gbps または 8 Gbps ではなく、必要な帯域幅の 2 Gbps だけを指定します。この機能では、ポートのレート制限設定を超えなければ、ポート グループ内で未使用帯域幅が共有されます。自動検知に設定されている共有レート ポートにも、この機能を使用できます。
ヒント 2 Gbps までのトラフィックをサポートする(つまり自動検知機能がある 4 Gbps ではない)ホストを 4 Gbps スイッチング モジュールに移行するときは、最大帯域幅を 2 Gbps にして自動検知を使用します。4 Gbps までのトラフィックをサポートする(つまり自動検知機能がある 8 Gbps ではない)ホストを 8 Gbps スイッチング モジュールに移行するときは、最大帯域幅を 4 Gbps にして自動検知を使用します。
フレームのカプセル化
switchport encap eisl コマンドは、SD ポート インターフェイスにだけ適用されます。このコマンドは、SD ポート モードにあるインターフェイスによって送信されたすべてのフレームのフレーム フォーマットを判別します。カプセル化を EISL に設定すると、すべての発信フレームは、SPAN 送信元に関係なく EISL フレーム形式で送信されます。
switchport encap eisl コマンドは、デフォルトではディセーブルです。カプセル化をイネーブルにする場合、すべての発信フレームがカプセル化され、 show interface SD_port_interface コマンド出力に新しい行(Encapsulation is eisl)が表示されます。『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS System Management Configuration Guide 』を参照してください。
SD ポート モードのインターフェイスで送信されるすべてのフレームには、フレーム形式を EISL に設定できます。フレームのカプセル化を EISL に設定すると、すべての発信フレームは、SPAN ソースに関係なく EISL フレーム形式で送信されます。『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS System Management Configuration Guide 』を参照してください。
ビーコン LED
図 2-2 は、16 ポート スイッチング モジュールのステータス LED、リンク LED、速度 LED を示しています。
図 2-2 Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチのインターフェイス モード
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ステータス LED |
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リンク LED 1 および速度 LED |
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1/2 Gbps ファイバ チャネル ポート グループ |
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資産タグ |
速度 LED
各ポートの左側にはリンク LED、右側には速度 LED があります。
速度 LED では、ポート インターフェイスの速度が次のように示されます。
- 消灯:そのポートに接続しているインターフェイスは 1000 Mbps で機能しています。
- 点灯(グリーン):そのポートに接続しているインターフェイスは 2000 Mbps で機能しています(2 Gbps インターフェイスの場合)。
速度 LED は、標識モードがイネーブルであるかディセーブルであるかも示します。
- 消灯またはグリーンで点灯:標識モードはディセーブルです。
- グリーンで点滅:標識モードはイネーブルです。LED は 1 秒間隔で点滅します。
(注) 速度 LED があるのは 2 Gbps モジュールのみです。
ビット エラーしきい値
ビット エラー レートしきい値は、パフォーマンスの低下がトラフィックに重大な影響を与える前にエラー レートの増加を検出するために、スイッチにより使用されます。
ビット エラーは、次の理由で発生することがあります。
- ケーブル故障または不良
- GBIC または SFP 故障または不良
- GBIC または SFP は 1 Gbps で動作するように指定されているが、2 Gbps で使用されている。
- GBIC または SFP は 2 Gbps で動作するように指定されているが、4 Gbps で使用されている。
- 長距離に短距離ケーブルが使用されている、または短距離に長距離ケーブルが使用されている。
- 一時的な同期の喪失。
- ケーブルの片端または両端の接続のゆるみ
- 片端または両端での不適切な GBIC 接続または SFP 接続
5 分間に 15 のエラー バーストが発生すると、ビット エラー レートしきい値が検出されます。デフォルトでは、しきい値に達するとスイッチはインターフェイスをディセーブルにします。インターフェイスを再びイネーブルにするには、 shutdown および no shutdown コマンド シーケンスを入力します。
しきい値を超えてもインターフェイスがディセーブルにならないようにスイッチを設定できます。デフォルトの場合、しきい値によってインターフェイスはディセーブルになります。
SFP トランスミッタ タイプ
Small Form-Factor Pluggable(SFP)ハードウェア トランスミッタは略語で表示されます。 表 2-5 は SFP に使用される略語です。
Small Form-Factor Pluggable(SFP)ハードウェア トランスミッタは、 show interface brief コマンドで表示される際に略語で示されます。関連する SFP がシスコによって割り当てられた拡張 ID を持つ場合、 show interface コマンドと show interface brief コマンドは、トランスミッタ タイプではなく、ID を表示します。 show interface transceiver コマンドと show interface fc slot / port transceiver コマンドは、シスコがサポートする SFP に対して両方の値を表示します。 表 2-5 コマンド出力で使用される略語の意味を示します(“インターフェイス情報の表示” sectionを参照)。
表 2-5 SFP トランスミッタの略語
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短波レーザー |
swl |
長波レーザー |
lwl |
コスト削減長波レーザー |
lwcr |
電気的 |
elec |
Cisco がサポートする SFP に割り当てられた拡張トランスミッタ
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CWDM-1470 |
c1470 |
CWDM-1490 |
c1490 |
CWDM-1510 |
c1510 |
CWDM-1530 |
c1530 |
CWDM-1550 |
c1550 |
CWDM-1570 |
c1570 |
CWDM-1590 |
c1590 |
CWDM-1610 |
c1610 |
ポート ガード
ポート ガード機能の使用の対象となるのは、ポートのダウンおよびバックアップ、あるいはポートの電源の投入および停止がすばやく発生するポートに、システムおよびアプリケーション環境が迅速かつ効率的に適応できない状況で、この状況は障害モードで発生することがあります。たとえば、ポートがダウンしてからシステムが安定するまで 5 秒かかり、ポートが 1 秒に 1 回アップとダウンを行う場合、ファブリックで重大な障害が発生する可能性があります。
ポート ガード機能によって、SAN 管理者はこれらの問題に対して脆弱な環境において、この問題の発生を避けることができます。ポートは最初の障害後にダウンしたままに設定するか、または指定された期間に指定された数の障害が発生したあとにダウンするように設定できます。これにより、SAN 管理者が介入してリカバリを制御することによって、電源の再投入による問題を回避できます。
ポート ガード機能を使用すると、エラー レポートの数を制限したり、誤動作中のポートをダイナミックにダウン状態にしたりできます。特定のエラー時にエラーディセーブル状態になるようにポートを設定できます。
リンクダウンによる一般的なリンク障害は、その他すべての原因を含みます。その他すべての原因の数を合計すると、リンクダウンによるリンク障害の数と等しくなります。つまり、許容されているリンク障害の最大数または特定の原因の数に達すると、ポートはダウン状態になります。
次のようなリンク障害の原因が考えられます。
- ESP trustsec 違反
- ビット エラー
- 信号損失
- 同期の喪失
- リンクのリセット
- クレジット損失
- その他にも次の原因が考えられます。
– 正常に動作していない(NOS)。
– 中断が多すぎる。
– ケーブルが切断されている。
– ハードウェア回復可能エラー。
– 接続されている装置の再起動(F ポート限定)。
– 接続されているラインカードの再起動(ISL 限定)。
ポート モニタ
ポート モニタを使用すると、ポートのパフォーマンスとステータスをモニタし、問題が発生したときにアラートを生成できます。さまざまなカウンタについてしきい値を設定し、値がしきい値設定を超えた場合にイベントをトリガーできます。
上昇しきい値および下限しきい値については、エラー数がしきい値を超えた場合にのみ syslog が生成されます。
Cisco MDS NX-OS Release 6.2.15 以降では、上昇しきい値および下限しきい値とともに 警告しきい値 という新しいしきい値を設定して syslog を生成することができます。
(注) 警告しきい値を設定すると、ISSD(インサービス ソフトウェア ダウングレード)がブロックされます。
ユース ケース - 警告しきい値
次の設定を使用する場合の 2 つのシナリオについて考えてみましょう。
- 上昇しきい値が 30。
- 警告しきい値が 20。
- 下限しきい値が 0。
例 2-1 エラー数が上昇しきい値未満の場合
以下に、エラー数が上昇しきい値に達していないが警告しきい値に達している場合に生成される syslog の例を示します。
switch(config)# 2016 Jan 6 06:08:37 switch %PMON-SLOT2-4-WARNING_THRESHOLD_REACHED_UPWARD: Invalid Words has reached warning threshold in the upward direction (port fc2/18 [0x1091000], value = 20).
switch(config)# 2016 Jan 6 06:09:27 switch %PMON-SLOT2-5-WARNING_THRESHOLD_REACHED_DOWNWARD: Invalid Words has reached warning threshold in the downward direction (port fc2/18 [0x1091000], value = 0).
最初のポーリング間隔でカウンタ(Invalid Words)についてトリガーされたエラーの数は 20 であり、警告しきい値に達しています。エラー数の増加(上昇)を示す syslog が生成され、さらなるエラーはトリガーされていません。
次のポーリング間隔では、エラー数が減少(下降)し、エラー数が減少(下降)したことを示す syslog が生成されます。
例 2-2 エラー数が上昇しきい値以上の場合
以下に、エラー数が上昇しきい値以上になった場合に生成される syslog の例を示します。
switch(config)# 2016 Jan 6 06:51:35 sw-apex-40 %PMON-SLOT2-4-WARNING_THRESHOLD_REACHED_UPWARD: Invalid Words has reached warning threshold in the upward direction (port fc2/18 [0x1091000], value = 30).
2016 Jan 6 06:51:35 sw-apex-40 %PMON-SLOT2-3-RISING_THRESHOLD_REACHED: Invalid Words has reached the rising threshold (port=fc2/18 [0x1091000], value=30).
2016 Jan 6 06:51:36 sw-apex-40 %SNMPD-3-ERROR: PMON: Rising Alarm Req for Invalid Words counter for port fc2/18(1091000), value is 30 [event id 1 threshold 30 sample 2 object 4 fcIfInvalidTxWords]
2016 Jan 6 06:52:21 sw-apex-40 %PMON-SLOT2-5-WARNING_THRESHOLD_REACHED_DOWNWARD: Invalid Words has reached warning threshold in the downward direction (port fc2/18 [0x1091000], value = 0).
2016 Jan 6 06:52:21 sw-apex-40 %PMON-SLOT2-5-FALLING_THRESHOLD_REACHED: Invalid Words has reached the falling threshold (port=fc2/18 [0x1091000], value=0).
2016 Jan 6 06:52:21 sw-apex-40 %SNMPD-3-ERROR: PMON: Falling Alarm Req for Invalid Words counter for port fc2/18(1091000), value is 0 [event id 2 threshold 0 sample 2 object 4 fcIfInvalidTxWords]
カウンタ(Invalid Words)に対してトリガーされたエラーの数は 30 であり、警告しきい値と上昇しきい値の両方の値以上となっています。syslog は、さらなるエラーがトリガーされていないときに生成されます。
このポーリング間隔ではさらなるエラーが発生しておらず、次のポーリング間隔ではエラーが発生しないため、エラー数は減少(下降)し、下限しきい値であるゼロに達します。下限しきい値に関する syslog が生成されます。
デフォルトのポート モニタ ポリシーには、次のしきい値が定義されています。
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Link Loss |
差分 |
60 |
5 |
4 |
1 |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
Sync Loss |
差分 |
60 |
5 |
4 |
1 |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
Signal Loss |
差分 |
60 |
5 |
4 |
1 |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
Invalid Words |
差分 |
60 |
1 |
4 |
0 |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
Invalid CRCs |
差分 |
60 |
5 |
4 |
1 |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
TX Discards |
差分 |
60 |
200 |
4 |
10 |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
LR RX |
差分 |
60 |
5 |
4 |
1 |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
LR TX |
差分 |
60 |
5 |
4 |
1 |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
Timeout Discards |
差分 |
60 |
200 |
4 |
10 |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
Credit Loss Reco |
差分 |
1 |
1 |
4 |
0 |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
TX Credit Not Available |
差分 |
1 |
10 % |
4 |
0% |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
RX Datarate |
差分 |
60 |
80% |
4 |
20 % |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
TX Datarate |
差分 |
60 |
80% |
4 |
20 % |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
TX-Slowport-Count |
差分 |
1 |
5 |
4 |
0 |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
TX-Slowport-Oper-Delay |
絶対 |
1 |
50 ミリ秒 80 ミリ秒(拡張 8 Gbps モジュール) |
4 |
0 ミリ秒 |
4 |
イネーブルになっていません |
— |
TXWait |
差分 |
1 |
40 % |
4 |
0% |
4 |
イネーブルになっていません |
イネーブルになっていません |
(注) • TX-Slowport-Count は、Cisco MDS 9500 シリーズ スイッチの 8 Gbps モジュール(DS-X9224-96K9、DS-X9248-96K9、および DS-X9248-48K9)のみに適用されます。デフォルト設定では、設定されている slowport タイムアウトに対して slowport 状態が 1 秒間に 5 回検出されると、ポート モニタによって警告が送信されます。(system timeout slowport-monitor コマンドを参照)。
- TX-Slowport-Oper-Delay は、拡張 8 Gbps モジュールおよび 16 Gbps モジュールのみに適用されます。モジュールのタイプに基づいて 2 つのデフォルトがあります。
– 拡張 8 Gbps モジュールでは、ポーリング間隔 1 秒あたりのデフォルトの上昇しきい値は 80 ミリ秒です。
– 16 Gbps モジュールおよびスイッチでは、ポーリング間隔 1 秒あたりのデフォルトの上昇しきい値は 50 ミリ秒です。
- 特定のポート タイプについて「TX-Slowport-Count」および「TX-Slowport-Oper-Delay」に関するアラートを受け取るには、低速ポート モニタ(システム タイムアウト slowport-monitor)を設定する必要があります。(system timeout slowport-monitor コマンドを参照)。
- TX-Slowport-Oper-Delay(絶対タイプのカウンタ)の portguard アクションはサポートされていません。
- TXWait は、拡張 8 Gbps モジュールおよび 16 Gbps モジュールのみに適用されます。デフォルト設定では、送信クレジットが 1 秒間に 400 ミリ秒(40%)使用不可になると、ポート モニタによって警告が送信されます。
- TXWait を使用すれば、slowport-monitor しきい値に達していないが設定されている TXWait しきい値に達している複数の slowport イベントが発生している場合に、アラートが送信されるようにすることができます。たとえば、10 ミリ秒間の送信クレジット 0 の状態が 1 秒間に 40 回断続的に発生する場合、TX-Slowport-Oper-Delay では検出されませんが、TXWait では検出されてアラートが送信されます。
Cisco NX-OS 5.2(2a) Release では、デフォルト ポリシーに含まれない次の 3 つのカウンタが追加されました。
- err-pkt-from-port_ASIC Error Pkt from Port
- err-pkt-to-xbar_ ASIC Error Pkt to xbar
- err-pkt-from-xbar_ ASIC Error Pkt from xbar
slowdrain ポート モニタ ポリシーでは、次のしきい値を設定できます。
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|
|
|
|
Credit Loss Reco |
差分 |
1 |
1 |
4 |
0 |
4 |
イネーブルになっていません |
TX Credit Not Available |
差分 |
1 |
10 % |
4 |
0% |
4 |
イネーブルになっていません |
(注) 他のポート モニタ ポリシーが明示的にアクティブになっていない場合には、slowdrain ポリシーがアクティブになります。デフォルト ポリシーでは、デフォルトのカウンタ モニタ値のみが表示されます。
ポート モニタ ポート ガード
ポート モニタ ポート ガード機能は、イベントが発生した場合にポートをディセーブルにするか、またはシャットダウンします。イベントが発生すると、設定によって、ポートがエラーディセーブルになるか、フラップされます。
ポート モニタ ポート ガード機能は、 errordisable コマンドの設定に基づいて動作する別個の機能です。
(注) ポート ガードは絶対カウンタでは使用できません。
ポート モニタのチェック間隔
Cisco MDS NX-OS Release 6.2.15 から、ポーリング間隔よりも短い間隔でエラーをチェックするため、チェック間隔という新機能が導入されました。
チェック間隔では、ポーリング間隔よりも頻繁に値がポーリングされます。そのようにすることで、エラーがより速やかに検出され、適切なアクションを実行できるようにします。
既存のポーリング間隔では、初期段階でエラーを検出することはできません。ユーザは、ポーリング間隔が完了してエラーが検出されるまで待たなければなりません。
デフォルトでは、チェック間隔機能はイネーブルになっていません。
(注) ポーリング間隔にはチェック間隔の倍数の値を設定することをお勧めします。
注意事項および制約事項
- チェック間隔は、ポート モニタ ポリシーをアクティブにする前に設定する必要があります。
(注) チェック間隔の値は、すべてのカウンタおよびポリシーで共通です。
- チェック間隔は、設定されているすべてのアクティブ ポート モニタ ポリシーに適用されます。
- ユーザは、チェック間隔機能をイネーブル、変更、またはディセーブルにする前に、すべてのアクティブ ポート モニタ ポリシーを非アクティブにする必要があります。
- チェック間隔は、アクティブなポリシーが設定されている状態でイネーブルにすることはできません。
- チェック間隔機能がイネーブルの場合、チェック間隔機能をサポートしていないバージョンへのソフトウェア ダウングレードは制限されます。
例 2-3 チェック間隔
ポーリング間隔、上昇しきい値、およびチェック間隔が次の値に設定されている場合のシナリオについて考えてみましょう。
- ポーリング間隔が 100 秒。
- 上昇しきい値が 30。
- チェック間隔が 20 秒。
チェック間隔 C1 がポーリング間隔 P1 と同時に開始されます。チェック間隔 C2 と C3 の間でエラーが発生し、設定されている上昇しきい値 30 をエラー数が超える場合、C3 でアラート(syslog とトラップのいずれか、またはその両方)が生成され、その特定のポートでエラーが発生したことをユーザに警告します。
チェック間隔の設定
チェック間隔を設定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始します。
switch# configure terminal
ステップ 2 チェック間隔を 30 秒に設定します。
switch(config)# port-monitor check-interval 30
チェック間隔をディセーブルにするには、次のコマンドを使用します。
switch(config)# no port-monitor check-interval
ポート グループ モニタ
各ライン カードまたはモジュールには、同じバックプレーン帯域幅を共有する、ポート グループと呼ばれる事前定義されたポートのセットがあります。オーバーサブスクリプションは機能ですが、ポート グループ モニタ機能は、スパインの帯域利用率のモニタリングに役立ちます。ポートをポート グループ全体に均等にプロビジョニングすることにより、オーバーサブスクリプションを効率的に管理できるように、アラーム syslog が生成されます。
ポート グループ モニタ機能がイネーブルで、ポーリング間隔(秒)で構成されるポリシーと上昇しきい値および下限しきい値(%)が指定されている場合、ポート グループ モニタは、ポート グループのトラフィックがそのポート グループでサポートされる最大帯域幅の指定されたパーセント値(rx と tx)を超えた場合に syslog を生成します。また、その値が指定されたしきい値を下回った場合にも別の syslog を生成します。
デフォルトのポート グループ ポリシーには、次のしきい値が定義されています。
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RX Performance |
差分 |
60 |
80 |
20 |
TX Performance |
差分 |
60 |
80 |
20 |
(注) すべてのワン ラック ユニット ボックスでは、ポート グループ モニタがイネーブルになっている場合に、rx-performance カウンタおよび tx-performance カウンタに関するいずれかのしきい値に達すると、ポート グループ モニタがサポートされなくなります。
ローカル スイッチング
拡張 8 Gbps モジュールでは、ローカル スイッチングをイネーブルにすることにより、あるポートから同じライン カードの別のポートにトラフィックが転送されるときにローカル クロスバーで直接スイッチングできます。ローカル スイッチングを使用すると、余分なスイッチングが回避されることにより、遅延が減少します。
ローカル スイッチングを使用する場合、次の点に注意してください。
- すべてのポートが共有モード(通常はデフォルト状態)であることが必要です。ポートを共有モードにするには、 switchport ratemode shared コマンドを入力します。
- E ポートは、専用モードでなければならないため、このモジュールでは許可されません。
(注) ローカル スイッチングは、Cisco MDS 9710 スイッチではサポートされていません。
低速ドレイン デバイスの検出と輻輳回避
ほとんどの SAN エッジ デバイスは、リンクレベル フロー制御機能を備えたクラス 2 またはクラス 3 のファイバ チャネル サービスを使用します。フロー制御機能を使用することにより、受信ポートは、フレームの受け入れ許容量に達したときに、アップストリームの送信ポートにバック プレッシャできるようになります。エッジ デバイスが長時間にわたってファブリックからのフレームを受け入れない場合は、低速ドレインと呼ばれる状態がファブリックで発生します。低速エッジ デバイスのアップストリームの送信元が ISL である場合、その ISL でクレジット スタベーションが発生します。ISL におけるこのクレジット スタベーションは、同じ ISL リンクを使用する無関係なフローに影響することがあり、その結果、それらのフローが低速ドレイン デバイスの動作の影響を受ける可能性があります。
輻輳回避は、低速ドレイン デバイスに接続しているエッジ ポートのすべての出力バッファを保留中のフレームが消費するのを最小限に抑えること、または完全に回避することに重点的に対処します。輻輳回避を実現するには、no credit フレーム タイムアウト値をデフォルトのフレーム タイムアウト値である 500 ミリ秒より低く設定します。そのようにすることで、ファブリックへの低速ドレイン デバイスの影響が軽減されます。その結果、低速フレームが一般的なフレーム タイムアウトよりも早くドロップされて、アップストリームの ISL のバッファが解放され、無関係なフローが引き続き実行されるようになります。
(注) 以前の no-credit timeout 機能は、主にエッジ ポートに使用するためのものです。なぜならば、それらのポートが低速ドレイン デバイスに直接接続されるからです。以前の no-credit timeout 機能をコア ポートに適用することもできますが、そのように使用することはお勧めしません。以前の no-credit timeout 機能は、第 1 世代のモジュールではサポートされていません。
管理インターフェイス
管理インターフェイス(mgmt0)を使用し、スイッチをリモートで設定できます。mgmt0 インターフェイスで接続を設定するには、IP バージョン 4(IPv4)パラメータ(IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイ)、または IP バージョン 6(IPv6)パラメータを設定し、スイッチに到達できるようにする必要があります。
管理インターフェイスの手動設定を開始する前に、スイッチの IPv4 アドレスとサブネット マスク、または IPv6 アドレスを取得してください。
管理ポート(mgmt0)は自動検知であり、10 Mbps、100 Mbps、または 1000 Mbps の速度の全二重モードで動作します。自動検知では、この速度とデュプレックス モードがサポートされます。スーパーバイザ 1 モジュールの場合、デフォルトの速度は 100 Mbps、デフォルトのデュプレックス モードは自動です。スーパーバイザ 2 モジュールの場合、デフォルトの速度は自動、デフォルトのデュプレックス モードは自動です。
(注) スイッチに接続して IP パケットを送信するには、デフォルト ゲートウェイを明示的に設定するか、サブネットごとにルートを追加する必要があります。
VSAN インターフェイス
VSAN はファイバ チャネル ファブリックに適用され、同一の物理インフラストラクチャで複数の独立 SAN トポロジーの設定を可能にします。VSAN の上に IP インターフェイスを作成して、このインターフェイスを使用してこの VSAN にフレームを送信できます。この機能を使用するには、この VSAN の IP アドレスを設定する必要があります。存在しない VSAN の VSAN インターフェイスは作成できません。
内部 CRC 検出と分離
内部 Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)検出と分離機能を使用すると、Cisco MDS スイッチで CRC エラーを検出し、スイッチ内で発生したそれらのエラーの原因を分離することができます。この機能は、Cisco MDS 9700 シリーズ マルチレイヤ ディレクタのみでサポートされています。この機能はデフォルトではディセーブルになっています。
この機能をサポートしているモジュールは、次のとおりです。
- Cisco MDS 9700 48 ポート 16 Gbps ファイバ チャネル スイッチング モジュール
- Cisco MDS 9700 48 ポート 10 Gbps Fibre Channel over Ethernet スイッチング モジュール
- Cisco MDS 9700 ファブリック モジュール 1
これらのエラーは、スイッチ外部から受信されるフレームの CRC エラーとは別のクラスの CRC エラーです。保存モードおよび転送モードでは、CRC エラーを含むフレームは入力ポートでドロップされ、システムを経由して伝搬されません。
内部 CRC エラーは、通常、システム内部の障害が原因で発生します。そのような障害は、モジュールの不適切な取り外しのような一時的なもの、モジュールの不適切な取り付けのような永続的なもの、または、まれに、ハードウェア コンポーネントの障害や故障であることがあります。エラー率は、さまざまな要因によって決まり、極めて高い場合から極めて低い場合まで広い範囲に及びます。
エラー率のしきい値はシステム レベルで設定できますが、エラーの原因を特定するため、モジュールごとに別々のエラー数が保持されます。
内部 CRC の検出と切り分けの段階
スイッチで内部 CRC エラーが発生する可能性がある 5 つの段階(図 2-3)は、次のとおりです。
1. モジュールの入力バッファ
2. モジュールの入力クロスバー
3. ファブリック モジュールのクロスバー
4. モジュールの出力クロスバー
5. モジュールの出力バッファ
図 2-3 内部 CRC の検出と切り分けの段階
モジュールの入力バッファ
各モジュールには複数の入力バッファがあります。入力バッファの CRC エラー率がしきい値に達すると、モジュール全体がシャットダウンされます。
モジュールの入力クロスバー
入力クロスバーは、入力バッファからのトラフィックをファブリック モジュールにスイッチングする入力モジュールの ASIC コンプレックスです。入力モジュールのクロスバーの CRC エラー率がしきい値に達すると、モジュール全体がシャットダウンされます。
ファブリック モジュールのクロスバー
クロスバーは、入力モジュールからのトラフィックを出力モジュールにスイッチングするファブリック モジュールの ASIC コンプレックスです。
クロスバーの CRC エラー率がしきい値に達した場合、対応するスイッチに複数のファブリック モジュールがあれば、ホスト ファブリック モジュールがシャットダウンされます。スイッチのファブリック モジュールが 1 つだけの場合は、エラーが発生したファブリック モジュール リンクに接続されているモジュールがシャットダウンされます。
モジュールの出力クロスバー
出力クロスバーは、ファブリック モジュールからのトラフィックを出力バッファにスイッチングする出力モジュールの ASIC コンプレックスです。入力モジュールのクロスバーの CRC エラー率がしきい値に達すると、モジュール全体がシャットダウンされます。
モジュールの出力バッファ
各モジュールには複数の出力バッファがあります。出力バッファの CRC エラー率がしきい値に達すると、モジュール全体がシャットダウンされます。
インターフェイスの設定
この項では、次のトピックについて取り上げます。
mgmt0 インターフェイスの設定の詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS Fundamentals Configuration Guide 』および『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS IP Services Configuration Guide 』を参照してください。
ギガビット イーサネット インターフェイスの設定の詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family NX-OS IP Services Configuration Guide 』を参照してください。
手順の詳細
ファイバ チャネル インターフェイスを設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc1/1 switch(config-if)# |
ファイバ チャネル インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを開始します。 ファイバ チャネル インターフェイスが設定された場合、自動的に一意の World Wide Name(WWN)が割り当てられます。インターフェイスの動作ステートが up の場合、ファイバ チャネル ID(FC ID)も割り当てられます。 |
インターフェイスの範囲を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc1/1 - 4, fc2/1 - 3 switch(config-if)# |
ファイバ チャネル インターフェイスの範囲を選択し、インターフェイス コンフィギュレーション サブモード 3 を開始します。 このコマンドでは、カンマの前後にスペースを挿入します。 |
HP c-Class BladeSystem 用のシスコ ファブリック スイッチおよび IBM BladeCenter 用シスコ ファブリック スイッチの場合は、ある範囲のインターフェイスを内部ポート間または外部ポート間で設定できますが、同一範囲内で両方のインターフェイス タイプを混在させることはできません。たとえば、「ベイ 1 ~ 10、ベイ 12」または「外部 0、外部 15 ~ 18」は有効な範囲ですが、「ベイ 1 ~ 5、外部 15 ~ 17」は有効な範囲ではありません。
手順の詳細
インターフェイスを正常にシャット ダウンするには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc1/1 |
ファイバ チャネル インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# shutdown |
インターフェイスを正常にシャットダウンし、トラフィック フローを管理上ディセーブルにします(デフォルト)。 |
トラフィック フローをイネーブルにするには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc1/1 |
ファイバ チャネル インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# no shutdown |
no プレフィックスが使用された場合(動作ステートは up)、管理上トラフィックを許可するようにトラフィック フローをイネーブルにします。 |
手順の詳細
インターフェイス モードを設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc1/1 switch(config-if)# |
ファイバ チャネル インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# switchport mode F switch(config-if)# |
ポートの管理モードを設定します。動作ステートは、auto、E、F、FL、Fx、TL、NP、または SD ポート モードに設定できます。 (注) Fx ポートとは、F ポートまたは FL ポート(ホスト接続のみ)を意味し、これには E ポートは含まれません。 |
switch(config-if)# switchport mode auto switch(config-if)# |
E、F、FL、または TE ポート モード(TL または SD ポート モードではない)の操作をオートネゴシエーションするようにインターフェイス モードを設定します。 (注) TL ポートおよび SD ポートを自動的に設定することはできません。このポートは管理上設定する必要があります。 (注) SSM のファイバ チャネル インターフェイスを auto モードに設定することはできません。 |
機能制限
- max-npiv-limit と trunk-max-npiv-limit の両方をポートまたはポート チャネルで設定できます。ポートまたはポート チャネルがトランキング ポートになると、trunk-max-npiv-limit が制限チェックに使用されます。
手順の詳細
最大 NPIV 制限を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc 3/29 switch(config-if)# |
ファイバ チャネル インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# switchport mode F switch(config-if)# |
ファイバ チャネル インターフェイスでスイッチポート モード F を設定します。 |
switch(config-if)# switchport max-npiv-limit 100 switch(config-if)# |
ポートごとの最大 NPIV を指定します。有効な範囲は 1 ~ 256 です。 |
システムのデフォルト ポート モード F の設定
system default switchport mode F コマンドは、すべてのファイバ チャネル ポートの管理モードをモード F に設定するとともに、不要な Inter-Switch Link(ISL)の形成によるトラフィックの中断を回避します。このコマンドは、 write erase または reload の実行後の起動中に実行されるセットアップ ユーティリティの一部です。また、このコマンドをコンフィギュレーション モードでコマンドラインから実行することもできます。このコマンドは、次のポートのコンフィギュレーションを管理モード F に変更します。
- ダウンしていて、アウト オブ サービスではない、すべてのポート。
- 動作モードが F であり、管理モードが F でない、動作しているすべての F ポート
このコマンドは、次のポートの設定には影響しません。
- すべてのユーザ設定のポート(ダウンしている場合でも)。
- F ポート以外のアップしているすべてのポート。ただし、F ポート以外のポートがダウンしている場合、このコマンドはそれらのポートの管理モードを変更します。
機能制限
- ISL の一部であるポートがポート モード F に変更されないようにするには、auto モードではなくポート モード E にポートを設定します。
- このコマンドをコマンドラインから実行した場合、スイッチの動作は正常なままです。いずれのポートもフラップされません。
手順の詳細
CLI でファイバ チャネル ポートの管理モードをモード F に設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# system default switchport mode F |
ファイバ チャネル ポートの管理モードをモード F に設定します(該当する場合)。 |
|
switch(config)# no system default switchport mode F |
ファイバ チャネル ポートの管理モードをデフォルトに設定します(ユーザ設定の場合を除く)。 |
(注) スイッチ セットアップ ユーティリティの詳細については、『Cisco MDS 9000 Family NX-OS Fundamentals Configuration Guide』を参照してください。
例 2-4 は、このコマンドをセットアップ ユーティリティで実行する方法を示します。例 2-5 は、このコマンドをコマンドラインから実行する方法を示します。
例 2-4 セットアップ ユーティリティ
Configure default switchport mode F (yes/no) [n]: y
例 2-5 コマンドライン
switch(config)# system default switchport mode F
2 つのスイッチ間での ISL の設定
(注) ファイバ チャネル ケーブルがポート間で接続されていることを確認し、各ポートで no-shut 操作を実行します。
E ポート モードは、ポートが Inter-Switch Link(ISL)の一端として機能している場合に使用します。ポート モードを E に設定すると、ポートが E ポート(トランキング ポート モードによって、トランキングまたは非トランキング)としてアップするように制限されます。
switch# conf t --------> Enter configuration commands, one per line.End with CNTL/Z.
switch(config)# interface fc <Slot No/Port No>
switch(config-if)# switchport mode E
必ず、アップしようとしている ISL リンクの両端のスイッチでこのアクションを実行してください。
10 Gbps ファイバ チャネル モードに関する情報
一部の Cisco MDS FC 8 Gbps および 16 Gbps モジュールならびに MDS 9396S 16 Gbps ファブリック スイッチは、10 Gbps の速度で動作することができます。
それらの MDS モジュールおよび MDS 9396S 16 Gbps ファブリック スイッチは、次の 2 つのモードで動作できます。
- 1/2/4/8 Gbps(8 Gbps モジュールの場合)または 2/4/8/16 Gbps(16 Gbps モジュールおよび 9396S 16 Gbps ファブリック スイッチの場合)。
- 10 Gbps
10 Gbps ファイバ チャネル モードの利点
10 Gbps では、8 Gbps FC よりも効率的なエンコーディングと高いクロック レートを使用するので、スループットが 8 Gbps FC に比べて約 50% 向上するという利点があります。したがって、所定の帯域幅を確保するために必要なリンクの数を減らすことができます。
10 Gbps ファイバ チャネル モードに関する制限事項
- MDS 9513 では、DS-13SLT-FAB3(ファブリック 3)モジュールの帯域幅が 256G である場合にのみ、モジュールのポートを 10 Gbps の速度に設定することができます。他の組み合わせのファブリック モジュール、MDS 9506、または MDS 9509 では、ポートは 10 Gbps でアップになりません。
- 8Gbps モジュールの場合、10 Gbps モードでは、モジュール内の 10 Gbps に対応していないポートがディセーブルになり、アウトオブサービス状態になります。DS-X9232-256K9 では、ASIC 範囲は 8 ポートであり、2 つのポートがアウトオブサービスになります。DS-X9248-256K9 では、ASIC 範囲は 12 ポートであり、6 つのポートがアウトオブサービスになります。16 Gbps モジュールおよびファブリック スイッチでは、すべてのポートを 10G の速度モードで使用できます。
- ポートはフル レート モードでのみ機能します。ポートを共有レート モードに移行することはできません。
- ポートを他の速度に設定することはできません。
- ディセーブルまたはアウトオブサービスになっている 10 Gbps 対応のポートを no out-of-service コマンドでサービス状態に戻すことはできません。それらのポートをサービス状態に戻すには、「no 10g-speed-mode」コマンドを使用して、ASIC 範囲内のすべてのポートを再設定する必要があります。
- ローカル スイッチングはディセーブルにする必要があります。そうしなければ、ポートを専用モードに設定できません。
したがって、16 Gbps FC モジュールを相互接続する場合には、16 Gbps の速度を使用することをお勧めします。ただし、8 Gbps モジュールを相互接続する場合、または 16 Gbps モジュールと 8 Gbps モジュールを相互接続する場合は、10 Gbps を使用することが望ましいものと思われます。
サポートしているモジュールおよびスイッチ
次のモジュールおよびスイッチは、10 Gbps モードをサポートしています。
- 32 ポート MDS 1/2/4/8/10 Gbps 拡張 FC モジュール(DS-X9232-256K9)
- 48 ポート MDS 1/2/4/8/10 Gbps 拡張 FC モジュール(DS-X9248-256K9)
- 48 ポート MDS 2/4/8/10/16 Gbps 拡張 FC モジュール(DS-X9448-768K9)
- 96 ポート MDS 9396S 2/4/8/10/16 Gbps ファブリック スイッチ(DS-C9396S-96EK9)
(注) デフォルトでは、これらはすべてネイティブの FC 速度(1/2/4/8 Gbps または 2/4/8/16 Gbps)モードになっています。
次の表に、10 Gbps の速度で設定する必要がある各モジュールとポート範囲を示します。
表 2-7 32 ポート MDS 1/2/4/8/10 Gbps 拡張 FC モジュール(DS-X9232-256K9)
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1 ~ 8 |
2 ~ 6、8 |
1、7 |
9 ~ 16 |
10 ~ 14、16 |
9、15 |
17 ~ 24 |
18 ~ 22、24 |
17、23 |
25 ~ 32 |
26 ~ 30、32 |
25、31 |
表 2-8 48 ポート MDS 1/2/4/8/10 Gbps 拡張 FC モジュール(DS-X9248-256K9)
|
|
|
1 ~ 12 |
4 ~ 8、10 |
1 ~ 3、9、11 ~ 12 |
13 ~ 24 |
16 ~ 20、22 |
13 ~ 15、21、23 ~ 24 |
25 ~ 36 |
28 ~ 32、34 |
25 ~ 27、33、35 ~ 36 |
37 ~ 48 |
40 ~ 44、46 |
37 ~ 39、45、47 ~ 48 |
表 2-9 48 ポート MDS 2/4/8/10/16 Gbps 拡張 FC モジュール(DS-X9448-768K9)
|
|
1 ~ 8 |
なし |
9 ~ 16 |
なし |
17 ~ 24 |
なし |
25 ~ 32 |
なし |
33 ~ 40 |
なし |
41 ~ 48 |
なし |
表 2-10 96 ポート MDS 9396S 2/4/8/10/16 Gbps ファブリック スイッチ(DS-C9396S-96EK9)
|
|
1 ~ 8 |
なし |
9 ~ 16 |
なし |
17 ~ 24 |
なし |
25 ~ 32 |
なし |
33 ~ 40 |
なし |
41 ~ 48 |
なし |
49 ~ 56 |
なし |
57 ~ 64 |
なし |
65 ~ 72 |
なし |
73 ~ 80 |
なし |
81 ~ 88 |
なし |
89 ~ 96 |
なし |
CLI からの 10 Gbps ファイバ チャネル モードの設定
ポートを 10 Gbps 速度モードに変更するには、次の 2 つの方法があります。
- 10g-speed mode コマンドを使用します。これが推奨される方法です。
(注) インターフェイス モードで 16 Gbps モジュールに 10G の速度モードを設定すると、インターフェイス モードのすべてのポートが 10 Gbps モードになります。一方、8 Gbps モジュールの場合は、インターフェイス モードの特定のポートのみが 10 Gbps モードになり、残りはアウトオブサービス状態になります。
- 汎用的な速度設定コマンド switchport speed を使用します。
手順の詳細
インターフェイス モードを設定するには、次の手順を実行します。以下は、MDS 9396S DS-C9396S-96EK9 の場合の例です。
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ステップ 1 |
switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc1/1-8 |
ファイバ チャネル インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
(注) このコマンドを実行する前に、必ずいずれかの完全な ASIC 範囲を選択してください。たとえば、48 ポートの 8 Gbps モジュールの場合は fcy/1-12、32 ポートの 8 Gbps モジュールおよび 48 ポートの 16Gbps モジュールの場合は fcy/1-8 です。
|
ステップ 3 |
switch(config-if)# 10g-speed-mode |
ファイバ チャネル モジュールで、すべてのポート(1 ~ 8)を 1 ~ 10 Gbps に設定します。 DS-X9248-256K9 モジュールの場合、10g-speed-mode コマンドは、インターフェイス範囲 1 ~ 12、13 ~ 24、25 ~ 36、または 37 ~ 48 についてのみ有効です。 DS-X9232-256K9 モジュールの場合、10g-speed-mode コマンドは、インターフェイス範囲 1 ~ 8、9 ~ 16、17 ~ 24、または 25 ~ 32 についてのみ有効です。 DS-X9448-768K9 モジュールの場合、10g-speed-mode コマンドは、インターフェイス範囲 1 ~ 8、9 ~ 16、17 ~ 24、25 ~ 32、33 ~ 40、または 41 ~ 48 について有効です。 DS-C9396S-96EK9 モジュールの場合、10g-speed-mode コマンドは、インターフェイス範囲 1 ~ 8、9 ~ 16、17 ~ 24、25 ~ 32、33 ~ 40、41 ~ 48、49 ~ 56、57 ~ 64、65 ~ 72、73 ~ 80、81 ~ 88、または 89 ~ 96 についてのみ有効です。 |
switch(config-if)# no 10g-speed-mode |
設定を元に戻し、すべてのポート(1 ~ 8)をアウトオブサービス状態にしてから、サービス状態に移行します。 |
Device Manager からの 10 Gbps ファイバ チャネル モードの設定
2/4/8/10/16 Gbps 拡張ファイバ チャネル モジュール(DS-X9448-768K9)を備えたライン カードについて定義済みのインターフェイス範囲を 10G モードに変換するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 10g の速度をサポートしているデバイスの Device Manager を起動します。
ステップ 2 モジュールを右クリックし、[Configure bandwidth Reservation] をクリックします。
ステップ 3 ASIC ポート範囲を 1 つ以上選択し、適用します。デフォルトでは、すべてのポートが速度 1/2/4/8 または 2/4/8/16 に対応するように設定されています。
手順の詳細
インターフェイスのポート速度を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc 1/1 |
ファイバ チャネル インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# switchport speed 1000 |
インターフェイスのポート速度を 1000 Mbps に設定します。 数値は、Mbps 単位の速度を表します。 |
switch(config-if)# switchport speed 10000 |
インターフェイスのポート速度を 10,000 Mbps に設定します(10 Gbps の場合)。 設定するインターフェイスを除く 10 Gbps 対応のすべてのインターフェイスがアウトオブサービス状態であることが必要です。他の 10 Gbps 対応のインターフェイスのうち少なくとも 1 つは、サービス状態であることが必要です。 |
switch(config-if)# no switchport speed |
インターフェイスの出荷時の設定(auto)管理速度に戻します。 |
手順の詳細
インターフェイスのポート速度グループを設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc 1/1 |
ファイバ チャネル インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# speed group 10g |
10 Gbps のポート速度グループを設定します。 速度グループを変更する場合に推奨される方法は、10g-speed-mode コマンドを使用することです。 |
switch(config-if)# no speed group 10g |
ポート速度グループを解除し、インターフェイスの出荷時の設定(auto)管理速度グループに戻します。 |
10 Gbps の速度モードのイネーブル化
Cisco MDS 9000 ファミリ拡張 8 Gbps モジュールは、10 Gbps ポートをサポートしています。ただし、ポート速度グループ機能を使用するためには、ポート グループを 10 Gbps モードにする必要があります。個々のポートを 10 Gbps モードにすることはできません。
- 48 ポート拡張 8 Gbps モジュールの場合、グループ サイズは 12 ポート(1 ~ 12、13 ~ 24 など)です。グループを 10 Gbps モードにすると、そのグループのポート 1 ~ 3、9、および 11 ~ 12 は、使用不可になり、outOfServc または Out of Service として表示されます。
- 32 ポート拡張 8 Gbps モジュールの場合、グループ サイズは 8 ポート(1 ~ 8、9 ~ 16 など)です。グループを 10 Gbps モードにすると、そのグループのポート 1 および 7 は、使用不可になり、outOfServc または Out of Service として表示されます。
- Cisco MDS 9700 スイッチおよび Cisco MDS 9396S スイッチの 48 ポートの 16 Gbps モジュールの場合、グループ サイズは 8 ポートです。グループを 10 Gbps モードにすると、8 ポートすべてが使用可能になります。
ポート グループで 10 Gbps の速度モードをイネーブルにするには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc1/1-12 |
ファイバ チャネル インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# 10g-speed-mode |
ポート速度グループを 10 Gbps に変更します。 |
switch(config-if)# no 10g-speed-mode |
デフォルトの速度グループ設定に戻します。 |
(注) Cisco NX-OS Release 5.2(8c) では、サポートされているスイッチング モジュールのデフォルトの速度グループは、1、2、4、および 8 Gbps です。
インターフェイスの説明の設定
インターフェイスの説明には、任意の英数字の文字列を使用できます。
手順の詳細
インターフェイスの説明を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc1/1 switch(config-if)# |
ファイバ チャネル インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# switchport description cisco-HBA2 |
インターフェイスの説明を設定します。ストリングの長さは、最大 80 文字まで可能です。 |
switch(config-if)# no switchport description |
インターフェイスの説明をクリアします。 |
ポート オーナーの指定
ポート オーナー機能を使用すると、ポートのオーナーおよびポートの使用目的を指定でき、他の管理者に通知できます。
(注) ポート ガードおよびポート オーナーの機能は、動作モードに関係なくすべてのポートで使用できます。
手順の詳細
ポート オーナーを指定または削除するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc1/1 |
ポート インターフェイスを選択します。 |
ステップ 3 |
switch(config)# switchport owner description |
スイッチ ポートのオーナーを指定します。説明には、オーナーの名前とポートの使用目的を含めることができます。説明の長さは最大 80 文字です。 |
switch(config)# no switchport owner |
ポート オーナーの説明を削除します(デフォルト)。 |
ポートに指定されたオーナーの説明を表示するには、次のコマンドを使用します。
switch# show running interface fc module-number/interface-number
switch# show port internal info interface fc module-number/interface-number
ビーコン モードの設定
デフォルトの場合、標識モードはすべてのスイッチでディセーブルです。標識モードはグリーンの点滅で示され、指定インターフェイスの物理的な場所を識別できます。標識モードを設定しても、インターフェイスの動作には影響しません。
手順の詳細
指定したインターフェイスまたはインターフェイスの範囲の標識モードをイネーブルにするには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t switch(config)# |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc1/1 switch(config-if)# |
ファイバ チャネル インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# switchport beacon |
インターフェイスの標識モードをイネーブルにします。 |
switch(config-if)# no switchport beacon |
インターフェイスの標識モードをディセーブルにします。 |
トラブルシューティングのヒント
- インターフェイスの分離の原因となる外部ループバックが検出されると、グリーンの点滅が自動的に始まります。グリーンの点滅により、標識モード設定は無効になります。外部ループバックが削除されると、LED の状態は復元され、標識モード設定が反映されます。
手順の詳細
インターフェイスのビット エラーしきい値をディセーブルにするには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc1/1 switch(config-if)# |
ファイバ チャネル インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# switchport ignore bit-errors |
ビット エラーしきい値イベントを検出したとき、インターフェイスがディセーブルにならないようにします。 |
switch(config-if)# no switchport ignore bit-errors |
ビット エラーしきい値イベントを検出したとき、インターフェイスがイネーブルにならないようにします。 |
トラブルシューティングのヒント
- switchport ignore bit-errors コマンドが設定されているかどうかに関係なく、ビット エラーしきい値イベントが検出されると、スイッチで syslog メッセージが生成されます。
スイッチ ポート属性のデフォルト値の設定
各種のスイッチ ポート属性の属性デフォルト値を設定できます。これらの属性は、この時点でそれぞれを指定しなくても、今後のすべてのスイッチ ポート設定にグローバルに適用されます。
手順の詳細
スイッチ ポート属性を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# no system default switchport shutdown switch(config)# |
インターフェイス管理ステートのデフォルト設定を up に設定します(出荷時のデフォルト設定は down です)。 このコマンドは、管理ステートに対してユーザ設定が存在しないインターフェイスにだけ適用されます。 |
switch(config)# system default switchport shutdown switch(config)# |
インターフェイス管理ステートのデフォルト設定を down に設定します。これが出荷時のデフォルト設定です。 このコマンドは、管理ステートに対してユーザ設定が存在しないインターフェイスにだけ適用されます。 |
switch(config)# system default switchport trunk mode auto switch(config)# |
インターフェイスの管理トランク モード ステートのデフォルト設定を auto に設定します。 デフォルト設定のトランク モードは on です。 |
手順の詳細
ポートのポート ガードをイネーブルまたはディセーブルにするには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface fc1/1 |
ポート インターフェイスを選択します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# errdisable detect cause link-down |
リンクが 1 回フラップした場合、ポートをダウン状態にします。 |
switch(config-if)# errdisable detect cause link-down [ num-times number duration seconds ] |
インターフェイスのポート ガード設定をイネーブルにします。リンクが seconds に指定された時間内に number に指定された回数フラップした場合、ポートをダウン状態にします。 |
switch(config-if)# no errdisable detect cause link-down |
インターフェイスのポート ガード設定を削除します(デフォルト)。リンクは、通常どおりにフラッピングとエラー レポートの送信を再開します。 |
ステップ 4 |
switch(config-if)# errdisable detect cause { trustsec-violation | bit-errors | credit-loss | link-reset | signal-loss | sync-loss } |
指定されたエラーが 1 回でも発生すると、ポートをダウン状態にします。 |
switch(config-if)# errdisable detect cause { trustsec-violation | bit-errors | credit-loss | link-reset | signal-loss | sync-loss } [ num-times number duration seconds ] |
指定されたエラーが seconds に指定された時間内に number に指定された回数発生した場合、ポートをダウン状態にします。 |
switch(config-if)# no errdisable detect cause { trustsec-violation | bit-errors | credit-loss | link-reset | signal-loss | sync-loss } |
インターフェイスのポート ガード設定を削除します(デフォルト)。リンクは、通常どおりにフラッピングとエラー レポートの送信を再開します。 |
例
次に、リンクが複数の原因で 120 秒間に 5 回フラップした場合にポートをダウン状態にするようにポート ガードを設定する例を示します。
Switch (config)# interface fc1/1
Switch (config-if)# errdisable detect cause link-down num-times 5 duration 120
Switch (config-if)# errdisable detect cause bit-errors num-times 5 duration 120
Switch (config-if)# errdisable detect cause credit-loss num-times 5 duration 120
上記の例では、状態を次のように移行します。
- ポートでビット エラーによるリンク障害が 120 秒間に 5 回発生した場合、ポートはビット エラーによってエラーディセーブルになります。
- ポートでクレジット損失によるリンク障害が 120 秒間に 5 回発生した場合、ポートはクレジット損失によってエラーディセーブルになります。
- ポートで 120 秒間にビット エラーによるリンク障害が 2 回発生し、クレジット損失によるリンク障害が 3 回発生した場合、ポートはリンク ダウンによってエラーディセーブルになります。
次に、TrustSec 違反が原因でダウン状態にったポートに関する内部情報の例を示します。
Switch# show interface fc8/3
fc8/3 is down (Error disabled - port down due to trustsec violation)
Hardware is Fibre Channel, SFP is short wave laser w/o OFC (SN)
Port WWN is 21:c3:00:0d:ec:10:57:80
Admin port mode is E, trunk mode is on
snmp link state traps are enabled
Receive data field Size is 2112
5 minutes input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
5 minutes output rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
11274 frames input, 1050732 bytes
11242 frames output, 971900 bytes
11 input OLS, 34 LRR, 10 NOS, 0 loop inits
72 output OLS, 37 LRR, 2 NOS, 0 loop inits
Interface last changed at Sun Nov 27 07:34:05 1988
トラブルシューティングのヒント
- リンク ダウンはその他すべての原因を含みます。他の原因の合計が許容されるリンクダウン障害の数と等しくなると、ポートはダウン状態になります。
- リンク障害によるリンクのフラップが発生せず、ポート ガードがイネーブルでない場合であっても、無効な FLOGI 要求を同じホストから大量に受信する場合、ポートはダウン状態になります。リンクをアップ状態にするには、 shut コマンドと no shut コマンドを連続して使用します。
ポート モニタの設定
この項では、次のトピックについて取り上げます。
手順の詳細
ポート モニタをイネーブルにするには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# port-monitor enable |
ポート モニタリングをイネーブルにします(デフォルト)。 |
switch(config)# no port-monitor enable |
ポート モニタリングをディセーブルにします。 |
手順の詳細
(注) ポート モニタ ポリシーを設定するには、次の手順を実行します。ポート モニタ ポリシーのアク
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# port-monitor name policyname |
ポリシーの名前を指定し、ポート モニタリング ポリシー コンフィギュレーション モードを開始します。 |
switch(config)# no port-monitor name policyname |
ポリシーを削除します。 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 3 |
switch(config-port-monitor)# port-type access-port |
アクセス ポートにポリシーを適用します。 |
switch(config-port-monitor)# port-type trunks |
トランク ポートにポリシーを適用します。 |
switch(config-port-monitor)# port-type all |
すべてのポートに適用します。 |
ステップ 4 |
switch(config-port-monitor)# counter credit-loss-reco poll-interval seconds delta rising-threshold count1 event event-id falling threshold count2 event event-id |
クレジット損失回復差分カウンタ、ポーリング間隔(秒)、しきい値、およびイベントのイベント ID を指定します。 |
ステップ 5 |
switch(config-port-monitor)# monitor counter err-pkt-from-port switch(config-port-monitor)# counter err-pkt-from-port 1 poll-interval seconds delta rising-threshold eventcount1 event event-id falling-threshold eventcount2 event event-id |
err-pkt-from-port カウンタをアクティブ化します。 err-pkt-from-port 差分カウンタ、ポーリング間隔(秒)、しきい値、およびイベントのイベント ID を指定します。 |
ステップ 6 |
switch(config-port-monitor)# monitor counter err-pkt-from-xbar 1 switch(config-port-monitor)# counter err-pkt-from-xbar 1 poll-interval seconds delta rising-threshold eventcount1 event event-id |
err-pkt-from-xbar カウンタをアクティブ化します。 err-pkt-from-xbar デルタ カウンタ、ポーリング間隔(秒)、しきい値(エラー フレーム イベント数)、およびイベントのイベント ID を指定します。 |
ステップ 7 |
switch(config-port-monitor)# monitor counter err-pkt-to-xbar 1 switch(config-port-monitor)# counter err-pkt-to-xbar 1 poll-interval seconds delta rising-threshold eventcount1 event event-id falling-threshold eventcount2 event event-id |
err-pkt-to-xbar カウンタをアクティブ化します。 err-pkt-to-xbar デルタ カウンタ、ポーリング間隔(秒)、しきい値(エラー フレーム イベント数)、およびイベントのイベント ID を指定します。 |
ステップ 8 |
switch(config-port-monitor)# counter invalid-crc poll-interval seconds delta rising-threshold count1 event event-id falling-threshold count2 event event-id |
Invalid CRC 差分カウンタ、ポーリング間隔(秒)、しきい値、およびトリガーするイベントのイベント ID を指定します。 |
ステップ 9 |
switch(config-port-monitor)# counter invalid-words poll-interval seconds delta rising-threshold count1 event event-id falling-threshold count2 event event-id |
Invalid Words 差分カウンタ、ポーリング間隔(秒)、しきい値、およびトリガーするイベントのイベント ID を指定します。 |
ステップ 10 |
switch(config-port-monitor)# counter link-loss poll-interval seconds delta rising-threshold count1 event event-id falling-threshold count2 event event-id |
リンク障害差分カウンタ、ポーリング間隔(秒)、しきい値、およびトリガーするイベントのイベント ID を指定します。 |
ステップ 11 |
switch(config-port-monitor)# counter rx-datarate poll-interval seconds delta rising-threshold percentage1 event event-id falling-threshold percentage2 event event-id |
Rx(受信)データレート差分カウンタ、ポーリング間隔(秒)、しきい値(パーセンテージ)を指定します。 |
ステップ 12 |
switch(config-port-monitor)# counter signal-loss poll-interval seconds delta rising-threshold count1 event event-id falling-threshold count2 event event-id |
信号損失差分カウンタ、ポーリング間隔(秒)、しきい値、およびトリガーするイベントのイベント ID を指定します。 |
ステップ 13 |
switch(config-port-monitor)# counter sync-loss poll-interval seconds delta rising-threshold count1 event event-id falling-threshold count2 event event-id |
同期損失差分カウンタ、ポーリング間隔(秒)、しきい値、およびトリガーするイベントのイベント ID を指定します。 |
ステップ 14 |
switch(config-port-monitor)# counter tx-datarate poll-interval seconds delta rising-threshold percentage1 event event-id falling-threshold percentage2 event event-id |
Tx(送信)データレート差分カウンタ、ポーリング間隔(秒)、しきい値(パーセンテージ)を指定します。 |
ステップ 15 |
switch(config-port-monitor)# counter tx-slowport-count poll-interval seconds {absolute | delta} {rising-threshold count1 event event-id [falling-threshold count2 event event-id ]} |
tx-slowport-count カウンタのポーリング間隔(秒)および絶対または差分しきい値を指定します。 |
ステップ 16 |
switch(config-port-monitor)# counter tx-slowport-oper-delay poll-interval seconds absolute rising-threshold value event event-id [falling-threshold value event event id ] |
tx- slowport-oper-delay カウンタのポーリング間隔(秒)および絶対しきい値を指定します。 |
ステップ 17 |
switch(config-port-monitor) # counter txwait poll-interval seconds {absolute | delta} {rising-threshold percentage1 event event-id [falling-threshold percentage2 event event-id ]} |
txwait カウンタのポーリング間隔(秒)および絶対または差分しきい値(パーセンテージ)を指定します。 |
ステップ 18 |
switch(config-port-monitor)# no counter sync-loss |
同期損失パフォーマンス カウンタ値をデフォルト ポリシーに戻します。 |
ステップ 19 |
switch(config-port-monitor)# no counter tx-performance |
Tx パフォーマンス カウンタ値をデフォルト ポリシーに戻します。 |
ステップ 20 |
switch(config-port-monitor)# no counter tx-slowport-count poll-interval seconds {absolute | delta} {rising-threshold count1 event event-id [falling-threshold count2 event event-id ]} |
tx-slowport-count カウンタをデフォルト値に戻します。 |
ステップ 21 |
switch(config-port-monitor)# no counter tx-slowport-oper-delay poll-interval seconds absolute rising-threshold value event event-id [falling-threshold value event event id ] |
tx- slowport-oper-delay をデフォルト値に戻します。 |
ステップ 22 |
switch(config-port-monitor)# no counter txwait poll-interval seconds {absolute | delta} {rising-threshold percentage1 event event-id [falling-threshold percentage event event-id ]} |
txwait をデフォルト値に戻します。 |
ステップ 23 |
switch(config-port-monitor)# monitor counter rx-datarate |
rx-performance カウンタをオンにします。 |
switch(config-port-monitor)# monitor counter tx-datarate |
tx-performance カウンタをオンにします。 |
switch(config-port-monitor)# no monitor counter tx-datarate |
tx-performance カウンタをオフにします。 |
switch(config-port-monitor)# no monitor counter sync-loss |
同期損失のモニタリングをオフにします。 |
switch(config-port-monitor)# no monitor counter state-change |
ステート変更のモニタリングをオフにします。 |
ステップ 24 |
switch(config-port-monitor)# monitor counter tx-slowport-count switch(config-port-monitor)# no monitor counter tx-slowport-count |
tx-slowport-count のモニタリングをオンにします。 tx-slowport-count のモニタリングをオフにします。 |
ステップ 25 |
switch(config-port-monitor)# monitor counter tx-slowport-oper-delay switch(config-port-monitor)# no monitor counter tx-slowport-oper-delay |
tx-slowport-oper-delay のモニタリングをオンにします。 tx-slowport-oper-delay のモニタリングをオフにします。 |
ステップ 26 |
switch(config-port-monitor)# monitor counter txwait switch(config-port-monitor)# no monitor counter txwait |
txwait のモニタリングをオンにします。 (任意)txwait のモニタリングをオフにします。 |
(注) 次の RMON イベントを設定することもできます。
- イベント 1:致命的
- イベント 3:エラー
- イベント 4:警告
- イベント 5:情報
手順の詳細
ポート モニタ ポリシーをアクティブ化するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# port-monitor activate policyname |
指定されたポート モニタ ポリシーをアクティブ化します。 |
switch(config)# port-monitor activate |
デフォルトのポート モニタ ポリシーをアクティブ化します。 |
switch(config)# no port-monitor activate policyname |
指定されたポート モニタリング ポリシーを非アクティブ化します。 |
ポート モニタ ポート ガードの設定
各カウンタのポート ガード アクションは、任意指定であり、指定しない限りディセーブルになります。
手順の詳細
ポート モニタ ポリシーを設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# port-monitor name policyname |
ポリシーの名前を指定し、ポート モニタリング ポリシー コンフィギュレーション モードを開始します。 |
switch(config)# no port-monitor name policyname |
ポリシーを削除します。 |
ステップ 3 |
switch(config-port-monitor)# counter link-loss poll-interval seconds delta rising-threshold count1 event event-id falling-threshold count2 event event-id portguard flap |
リンク損失差分カウンタのポーリング間隔(秒)、しきい値、およびトリガーするイベントのイベント ID を指定します。イベント発生時にポートがフラップされる(ダウンしてからアップになる)ことも指定します。また、上昇しきい値に達するとポート ガード アクションによってポートがフラップされることも指定します。 |
ステップ 4 |
switch(config-port-monitor)# counter link-loss poll-interval seconds delta rising-threshold count1 event event-id falling-threshold count2 event event-id portguard errordisable |
リンク損失差分カウンタのポーリング間隔(秒)、しきい値、およびトリガーするイベントのイベント ID を指定します。イベント発生時にインターフェイスがダウン状態になる(エラーディセーブルになる)ことも指定します。また、上昇しきい値に達するとポート ガード アクションによってポートがエラー ディセーブルになることも指定します。 |
(注) • ポート ガード アクションは、絶対タイプのカウンタではサポートされていません。
ポート グループ モニタの設定
この項では、次のトピックについて取り上げます。
手順の詳細
ポート グループ モニタをイネーブルにするには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# port-group-monitor enable |
ポート グループのモニタリングをイネーブルにします(デフォルト)。 |
switch(config)# no port-group-monitor enable |
ポート グループのモニタリングをディセーブルにします。 |
手順の詳細
ポート グループ モニタ ポリシーを設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# port-group-monitor name policyname |
ポリシーの名前を指定し、ポート グループ モニタリング ポリシー コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config)# no port-group-monitor name policyname |
ポリシーを削除します。 |
ステップ 4 |
switch(config-port-group-monitor)# counter rx-performance poll-interval seconds delta rising-threshold percentage1 falling-threshold percentage2 |
Rx デルタ カウンタ、ポーリング間隔(秒)、しきい値(パーセント)を指定します。 |
ステップ 5 |
switch(config-port-group-monitor)# counter tx-performance poll-interval seconds delta rising-threshold percentage1 falling-threshold percentage2 |
Tx デルタ カウンタ、ポーリング間隔(秒)、しきい値(パーセント)を指定します。 |
ステップ 6 |
switch(config-port-group-monitor)# no counter tx-performance |
デフォルト ポリシーに戻します。 |
ステップ 7 |
switch(config-port-group-monitor)# monitor counter rx-performance |
Rx パフォーマンス モニタリングをオンにします。 |
ステップ 8 |
switch(config-port-group-monitor)# monitor counter tx-performance |
Tx パフォーマンス モニタリングをオンにします。 |
ステップ 9 |
switch(config-port-group-monitor)# no monitor counter tx-performance |
Tx パフォーマンス モニタリングをオフにします。 |
特定のカウンタのデフォルト ポリシーの復元
no counter コマンドを config-port-group-monitor モードで使用すると、指定したポーリング カウンタ値は、次の例に示すようにデフォルト値に戻ります。
switch(config)# port-group-monitor name PGMON_policy
switch(config-port-group-monitor)# counter tx-performance poll-interval 100 delta rising-threshold 65 falling-threshold 25
switch(config)# show port-group-monitor PGMON_policy
Policy Name : PGMON_policy
Admin status : Not Active
Port type : All Port Groups
------------------------------------------------------------------------------------------
Counter Threshold Interval %ge Rising Threshold %ge Falling Threshold
------- --------- -------- -------------------- ---------------------
RX Performance Delta 60 80 10
TX Performance Delta 100 65 25
switch(config)# port-group-monitor name PGMON_policy
switch(config-port-group-monitor)# no counter tx-performance
switch(config)# show port-group-monitor PGMON_policy
Policy Name : PGMON_policy
Admin status : Not Active
Port type : All Port Groups
------------------------------------------------------------------------------------------
Counter Threshold Interval %ge Rising Threshold %ge Falling Threshold
------- --------- -------- -------------------- ----------------------
RX Performance Delta 60 80 10
TX Performance Delta 60 80 10
------------------------------------------------------------------------------------------
指定したカウンタのモニタリングのオフへの切り替え
no monitor counter コマンドを config-port-group-monitor モードで使用すると、次の例に示すように、特定のポリシーの指定したカウンタのモニタリングがオフになります。
switch(config)# port-group-monitor name PGMON_policy
switch(config-port-group-monitor)# no monitor counter rx-performance
switch(config)# show port-group-monitor PGMON_policy
Policy Name : PGMON_policy
Admin status : Not Active
Port type : All Port Groups
------------------------------------------------------------------------------------------
Counter Threshold Interval %ge Rising Threshold %ge Falling Threshold
------- --------- -------- -------------------- ----------------------
RX Performance Delta 26 450 250
TX Performance Delta 60 100 80
------------------------------------------------------------------------------------------
ポート グループ モニタ ポリシーのアクティブ化
ポート グループ モニタ ポリシーをアクティブ化するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# port-group-monitor activate policyname |
指定されたポート グループ モニタ ポリシーをアクティブ化します。 |
switch(config)# port-group-monitor activate |
デフォルトのポート グループ モニタ ポリシーをアクティブ化します。 |
switch(config)# no port-group-monitor activate policyname |
指定されたポート グループ モニタ ポリシーを非アクティブ化します。 |
手順の詳細
mgmt0 イーサネット インターフェイスを IPv4 上で接続するように設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config terminal switch(config)# |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface mgmt0 switch(config-if)# |
スイッチの管理イーサネット インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# ip address 10.16.1.2 255.255.255.0 |
IPv4 アドレスおよび IPv4 サブネット マスクを設定します。 |
ステップ 4 |
switch(config-if)# no shutdown |
インターフェイスをイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
switch(config-if)# exit switch(config)# |
コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
switch(config)# ip default-gateway 1.1.1.4 |
デフォルト ゲートウェイの IPv4 アドレスを設定します。 |
ステップ 7 |
switch(config)# exit switch# |
EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 8 |
switch# copy running-config startup-config |
(任意)ファイル システムへの設定の変更を保存します。 設定を保存する場合は、このコマンドをいつでも入力できます。 |
mgmt0 イーサネット インターフェイスを IPv6 上で接続するように設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config terminal switch(config)# |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface mgmt0 switch(config-if)# |
スイッチの管理イーサネット インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# ipv6 enable |
IPv6 をイネーブルにし、インターフェイスにリンクローカル アドレスを割り当てます。 |
ステップ 4 |
switch(config-if)# ipv6 address ipv6 address 2001:0db8:800:200c::417a/64 |
インターフェイスの IPv6 ユニキャスト アドレスおよびプレフィックス長を指定します。 |
ステップ 5 |
switch(config-if)# no shutdown |
インターフェイスをイネーブルにします。 |
ステップ 6 |
switch(config-if)# end switch# |
EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 7 |
switch# copy running-config startup-config |
(任意)ファイル システムへの設定の変更を保存します。 設定を保存する場合は、このコマンドをいつでも入力できます。 |
手順の詳細
VSAN インターフェイスを作成するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# interface vsan 2 switch(config-if)# |
ID 2 で VSAN を設定します。 |
ステップ 3 |
switch(config-if)# no shutdown |
VSAN インターフェイスをイネーブルにします。 |
低速ドレイン デバイスの検出と輻輳回避の設定
低速ドレイン デバイスとは、設定されたレートでフレームを受け入れていないデバイスです。それらの低速ドレイン デバイスの存在が FC/FCoE ファブリックにおけるトラフィックの輻輳の原因となります。このトラフィックの輻輳は、ファブリック内で低速ドレイン デバイスと同じ Inter-Switch Link(ISL)をトラフィックに使用している無関係なフローに影響を及ぼすことがあります。これは、宛先デバイス自体は低速ドレイン デバイスでない場合にも当てはまります。
Cisco MDS NX-OS Release 4.2(1) 以降では、低速ドレイン デバイスの検出と輻輳回避は、すべての FC スイッチング モジュールでサポートされています。
Cisco MDS NX-OS Release 5.2(1) 以降では、低速ドレイン デバイスの検出と輻輳回避は、すべての FCoE スイッチング モジュールでサポートされています。
Cisco MDS NX-OS Release 5.2(1) 以降では、エッジ ポートの低速ドレイン デバイスの検出と輻輳回避は、すべての FCoE スイッチング モジュールでサポートされています。
Cisco MDS 9000 シリーズ プラットフォームには、低速ドレインの検出および低速ドレインの影響回避のための機能が複数用意されています。
表 2-11 で、低速ドレインを検出する機能について説明します。
表 2-11 低速ドレインを検出する機能
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TX Credit Not Available カウンタ |
FC ポート モニタ:送信クレジット使用不可は、継続的な送信クレジットなし状態です。設定された時間が経過すると、ポートがトラップ、フラップ、またはエラー ディセーブルされます。 |
輻輳ドロップ |
FC システム:輻輳ドロップ タイムアウトは、スイッチ内でのフレームの最大ライフタイムです。設定された時間が経過すると、フレームがドロップされます。 FCoE システム:輻輳ドロップ タイムアウトは、スイッチ内でのフレームの最大ライフタイムです。設定された時間が経過すると、フレームがドロップされます。 |
低速ポート モニタ |
FC システム:低速ポート モニタによって、クレジットがスイッチに徐々に返されます(ログ イベントのみ)。 |
No クレジット ドロップ |
FC システム:No クレジット ドロップは、継続的な送信クレジットなし状態です。ポートのキューにあるフレームと受信フレームがすべて即座にドロップされます。 |
一時停止タイムアウト |
FCoE システム:一時停止タイムアウトは、継続的な一時停止状態です。設定された時間が経過すると、ポートのキューにあるフレームと受信フレームがすべてドロップされます。 |
クレジット損失回復 |
FC システム:クレジット損失回復は、継続的な送信クレジットなし状態であり、ポートをリセットします。 |
この項では、次のトピックについて取り上げます。
FCoE の輻輳フレーム タイムアウト値の設定
出力ポートで FCoE フレームの送信にかかる時間が輻輳タイムアウト期間を超えると、フレームはドロップされます。このようなフレームのドロップは、ほぼ継続的(輻輳を発生させるのに十分な時間)ではあるが、一時停止タイムアウトによるドロップがトリガーされるほど長い期間は一時停止状態になっていない低速出力ポートの影響を制御するのに役立ちます。フレームのドロップは、出力ポートでの出力廃棄としてカウントされます。出力廃棄によって、スイッチのアップストリームの入力ポートのバッファを解放し、無関係なフローがそれらのポートを引き続き経由できるようにします。
輻輳タイムアウト値は、デフォルトで、すべてのポート タイプで 500 ミリ秒です。コア ポートについてはデフォルトのタイムアウトを保持し、エッジ ポートについては小さい値を設定することを検討するよう、お勧めします。この値は、対象のポート タイプのポーズ フレーム タイムアウト値と同等以上の値でなければなりません。
FCoE の輻輳フレーム タイムアウト値を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config) # system default interface congestion timeout milliseconds mode {core | edge} |
コア ポートとエッジ ポートのいずれかの FCoE の輻輳タイムアウト(ミリ秒)をシステム レベルで設定します。 FCoE の輻輳タイムアウトの範囲は 100 ~ -1,000 ミリ秒です。 |
FCoE のポーズ フレーム タイムアウト値の設定
FCoE ポートが継続的な一時停止状態になり、ポーズ フレーム タイムアウト期間を経過すると、そのポートのキューにあるすべてのフレームが即座にドロップされます。ポートが一時停止状態であり続ける限り、そのポート宛てに新たに受信されるフレームは即座にドロップされます。それらのドロップは、出力ポートでの出力廃棄としてカウントされ、スイッチのアップストリームの入力ポートのバッファを解放し、無関係なフローがそれらのポートを引き続き経由できるようにします。
無関係なトラフィック フローへの低速ドレイン デバイスの影響を軽減するには、エッジ ポートのポーズ フレーム タイムアウト値を輻輳フレーム タイムアウト値よりも小さくます。輻輳タイムアウト期間の経過によるドロップを待つことなく、一時停止タイムアウト期間を経過すると、低速ポート宛てのフレームが即座にドロップされます。
一時停止タイムアウト ドロップは、イネーブルまたはディセーブルにすることができます。デフォルトでは、フレームのドロップはイネーブルになっています。一時停止タイムアウト値は、デフォルトで、すべてのポートで 500 ミリ秒です。コア ポートについてはデフォルトのタイムアウトを保持し、エッジ ポートについては小さい値を設定することを検討するよう、お勧めします。
FCoE の一時停止フレーム タイムアウト値を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config) # system default interface pause timeout milliseconds mode {core | edge} |
コア ポートとエッジ ポートのいずれかの FCoE の一時停止タイムアウト(ミリ秒)をシステム レベルで設定します。 範囲は 100 ~ -500 ミリ秒です。 |
ステップ 3 |
switch(config) # no system default interface pause timeout milliseconds mode {core | edge} |
一時停止タイムアウト(ミリ秒)をデフォルト値に戻します。 |
ステップ 4 |
switch(config)# system default interface pause mode {core | edge} |
エッジ ポートおよびコア ポートの一時停止タイムアウト ドロップをイネーブルにします。これはデフォルトです。 |
ステップ 5 |
switch(config)# no system default interface pause mode {core | edge} |
エッジ ポートおよびコア ポートの一時停止タイムアウト ドロップをディセーブルにします。 |
FC の輻輳フレーム タイムアウト値の設定
出力ポートで FC フレームの送信にかかる時間が輻輳タイムアウト期間を超えると、フレームはドロップされます。このフレーム ドロップのオプションは、ほぼ継続的(輻輳を発生させるのに十分な時間)ではあるが、No クレジット タイムアウトによるドロップがトリガーされるほど長い期間は送信クレジットなし状態になっていない低速出力ポートの影響を制御するのに役立ちます。それらのドロップは、出力ポートでの出力廃棄としてカウントされ、スイッチのアップストリームの入力ポートのバッファを解放し、無関係なフローがそれらのポートを引き続き経由できるようにします。
デフォルトでは、輻輳タイムアウト値は、すべてのポート タイプで 500 ミリ秒です。コア ポートについてはデフォルトのタイムアウトを保持し、エッジ ポートについては小さい値(ただし、200 ミリ秒以上)を設定することをお勧めします。輻輳タイムアウト値は、対象のポート タイプの No クレジット フレーム タイムアウト値と同等以上の値でなければなりません。
FC の輻輳フレーム タイムアウト値を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config) # system timeout congestion-drop milliseconds mode E | F |
指定したポート タイプの FC の輻輳ドロップ タイムアウト値(ミリ秒)を設定します。 範囲は 100 ~ -500 ミリ秒(10 ミリ秒単位)です。 |
ステップ 3 |
switch(config) # system timeout congestion-drop default mode E | F |
指定したポート タイプの輻輳タイムアウトのデフォルト値を設定します。 |
FC の No クレジット フレーム タイムアウト値の設定
FC ポートが継続的な送信クレジットなし状態になり、No クレジット タイムアウト期間を経過すると、そのポートのキューにすでにあるすべてのフレームが即座にドロップされます。ポートがこの状態であり続ける限り、そのポート宛てに新たに受信されるあらゆるフレームは即座にドロップされます。それらのドロップは、出力ポートでの出力廃棄としてカウントされます。その結果、スイッチのアップストリームの入力ポートのバッファが解放され、無関係なフローはそれらのポートを引き続き経由できるようになります。
No クレジット ドロップは、イネーブルにすることも、ディセーブルにすることもできます。デフォルトでは、フレームのドロップはディセーブルであり、フレーム タイムアウト値はすべてのポート タイプで 500 ミリ秒です。コア ポートについてはデフォルトのフレーム タイムアウトを保持し、エッジ ポートについては小さい値(300 ミリ秒)を設定することをお勧めします。低速ドレイン イベントが引き続き無関係なトラフィック フローに影響する場合は、エッジ ポートのフレーム タイムアウト値を小さくして古い低速ドレイン フレームがドロップされるようにすることができます。そのようにすると、入力バッファが解放されて無関係なフローのフレームが受け入れられるようになります。したがって、スイッチを経由するフレームの遅延が低減されます。
(注) No クレジット フレーム タイムアウト値は同じポート タイプの輻輳フレーム タイムアウト値よりも必ず小さくし、エッジ ポートのフレーム タイムアウト値はコア ポートのフレーム タイムアウト値よりも必ず小さくしなければなりません。
(注) 低速ポート モニタの遅延の値は、同じポート タイプの No クレジット フレーム タイムアウト値より必ず小さくしなればなりません。
16 Gbps 対応よりも前のモジュールおよびシステムでは、No クレジット タイムアウト値の設定可能範囲は 100 ~ 500 ミリ秒(100 ミリ秒単位)です。それらのシステムでは、No クレジット状態は 100 ミリ秒間隔でしかチェックされず、その時点で No クレジット状態である場合はドロップが開始されます。No クレジット状態の実際の開始タイミングによっては、ポート ドロップのチェックが設定値よりも最大 100 ミリ秒遅れる可能性があります。16 Gbps 以降のモジュールおよびシステムでは、No クレジット タイムアウト値の設定可能範囲は 1 ~ 500 ミリ秒(1 ミリ秒単位)です。設定されているタイムアウト値の分だけ No クレジット状態が続くと、ドロップが即座に開始されます。
No クレジット タイムアウト値を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# system timeout no-credit-drop milli seconds mode F |
スイッチの F ポートの No クレジット タイムアウト値を指定します。 |
switch(config)# system timeout no-credit-drop default mode F |
エッジ ポートのデフォルトの No クレジット タイムアウト値(500 ミリ秒)を設定します。No クレジット ドロップ アクションは変更されません。 |
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switch(config)# no system timeout no-credit-drop mode F |
エッジ ポートの No クレジット ドロップをディセーブルにします。 |
FC の低速ポート モニタ タイムアウト値の設定
低速ポート モニタ機能は、フレームをドロップせずに該当のイベントのみをログとして記録するという点以外は、No クレジット フレーム タイムアウトおよびドロップ機能と同じです。FC ポートが継続的な送信クレジットなし状態になり、低速ポート モニタ タイムアウト期間を経過すると、イベントがログに記録されます。No クレジット フレーム タイムアウト ドロップがイネーブルになっている状態で No クレジット フレーム タイムアウト期間を経過しない限り、フレームがドロップされることはありません。No クレジット フレーム タイムアウト ドロップがイネーブルになっていない場合、輻輳フレーム タイムアウト期間を経過しない限り、フレームがドロップされることはありません。
低速ポート モニタリングはハードウェアに実装されるので、実装される低速ポート モニタ機能はハードウェアの世代ごとに若干の違いがあります。8 Gbps モジュールでは、100 ミリ秒ごとに、低速ポート モニタしきい値に 1 回以上達した場合に低速ポート モニタ イベントが 1 回だけ報告されます。正確な数の低速ポート イベントを報告することはできません。拡張 8 Gbps および 16 Gbps モジュールおよびスイッチでは、制限はなく、低速ポート モニタしきい値に達するたびにイベントを検出することができます。低速ポート モニタ ログは、100 ミリ秒間隔で更新されます。8 Gbps では、低速ポートのログ エントリの増分は最大で 1 です。拡張 8 Gbps または 16 Gbps システム モジュールまたはシステムでは、低速ポート イベントのログは、しきい値に達した回数と同じ数だけ増加します。
以前のモジュールおよびスイッチは、低速ポート モニタ機能をサポートしていません。低速ポート モニタを現在サポートしているモジュールおよびスイッチは、次のとおりです:
– Cisco MDS 9500 1、2、4、または 8 Gbps FC モジュール DS-X9248-48K9
– Cisco MDS 9500 1、2、4、または 8 Gbps FC モジュール DS-X9224-96K9
– Cisco MDS 9500 1、2、4、または 8 Gbps FC モジュール DS-X9248-96K9
– Cisco MDS 9500 1、2、4、8、または 10 Gbps 拡張 FC モジュール DS-X9232-256K9
– Cisco MDS 9500 1、2、4、8、または 10 Gbps 拡張 FC モジュール DS-X9248-256K9
– Cisco MDS 9700 2、4、8、10、または 16 Gbps 拡張 FC モジュール DS-X9448-768K9
– Cisco MDS 9250i ファブリック スイッチ
– Cisco MDS 9148S ファブリック スイッチ
– Cisco MDS 9396S ファブリック スイッチ
表 2-12 に、Cisco MDS NX-OS Release 6.2(13) について各種の FC スイッチング モジュールでサポートされている低速ポート機能を示します。
表 2-12 FC スイッチング モジュールの低速ポートのサポート
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低速ポート モニタ |
はい |
はい |
はい |
送信待機履歴グラフ |
いいえ |
はい |
はい |
送信待機 OBFL ロギング |
はい |
はい |
はい |
ポート モニタ低速ポート カウンタ |
いいえ |
はい |
はい |
ポート モニタ送信待機カウンタ |
はい |
はい |
はい |
送信待機インターフェイス カウンタ |
いいえ |
はい |
はい |
ポート モニタ タイムアウト値を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch(config)# system timeout slowport-monitor milliseconds mode E | F |
スイッチの E ポートまたは F ポート モードの低速ポート モニタ タイムアウト値を指定します。 低速ポート モニタ タイムアウトの許容値は、次のとおりです:
- 16 Gbps モジュールまたはスイッチ:1 ~ 500 ミリ秒(1 ミリ秒単位)
- 8 Gbps および拡張 8 Gbps モジュール:1 ~ 100 ミリ秒(1 ミリ秒単位)
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switch(config)# system timeout slowport-monitor default mode E | F |
指定したポート タイプのデフォルトの低速ポート モニタ タイムアウト値(500 ミリ秒)を設定します。 |
クレジット損失回復アクションの表示
ポートで 1 秒間(F ポート)または 1.5 秒間(E ポート)ゼロ送信クレジット状態が続く場合、クレジット損失状態と呼ばれます。Cisco MDS は、Link Credit Reset(LR)を送信することにより、クレジット損失回復を開始します。エンド デバイスが Link Credit Reset Response(LRR)に応答すると、ポートは、両方向で B2B クレジットの数が完全に一致した時点で回復します。LRR が受信されない場合、ポートはシャットダウンされます。
ポートがクレジット損失状態を検出し、回復するときに、次のアクションのいくつかが実行されるようにすることができます。
1. クレジット損失イベントが発生していることを示すため、インターフェイスの詳細を含む SNMP トラップを送信することができます。
2. ポートをエラー ディセーブルにすることができます。
3. ポートをフラップすることができます。
設定されたしきい値を超えた場合、これらのアクションの 1 つまたは複数を組み合わせて実行できます。これらのアクションは、状況に応じてオンまたはオフにできます。ポート モニタ機能は、しきい値およびアクションを設定するためのコマンドライン インターフェイスを提供します。
スイッチがクレジット損失回復を開始するまでの期間である 1 秒(F ポート)および 1.5 秒(E ポート)は固定されており、変更することはできません。
広い範囲のタイミングの多数のイベントに関して SNMP アラートを生成し、他のアクションを実行するようにポート モニタを設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# show process creditmon credit-loss-events [module x] |
各モジュールのインターフェイスごとに直近の 10 件のクレジット損失イベントを表示します。 |
ステップ 2 |
switch# show process creditmon credit-loss-event-history [module x] |
各モジュールのクレジット損失イベントの時系列ログを表示します。 |
ポートは、クレジット損失状態を検出し、回復に失敗すると、フラップします。この機能はすでにポート ガードに組み込まれているので、ポート ガード機能を使用して、サポートされているアクションを設定することができます。
平均クレジット使用不可時間のしきい値およびアクションの設定
Cisco MDS は、ゼロ送信クレジット状態が 100 ミリ秒以上続いているポートをモニタします。これは、送信平均クレジット使用不可期間と呼ばれます。ポート モニタで「TX Credit Not Available」カウンタを使用して、これをモニタすることができます。送信平均クレジット使用不可期間がポート モニタで設定されているしきい値を超えたときに、次のアクションのいくつかが実行されるようにすることができます。
1. 送信平均クレジット使用不可期間イベントが発生していることを示すため、インターフェイスの詳細を含む SNMP トラップを送信することができます。
2. ポートをエラー ディセーブルにすることができます。
3. ポートをフラップすることができます。
設定されたしきい値を超えた場合、これらのアクションの 1 つまたは複数を組み合わせて実行できます。これらのアクションは、状況に応じてオンまたはオフにできます。ポート モニタ機能は、しきい値およびアクションを設定するためのコマンドライン インターフェイスを提供します。しきい値は、間隔のパーセンテージとして設定されます。しきい値は 0 ~ 100%(10% 単位)、間隔は 1 秒~ 1 時間に設定することができます。デフォルトでは、1 秒間隔の 10 % の間に送信平均クレジット使用不可期間が 100 ミリ秒に達するとトラップが生成されます。
平均クレジット使用不可時間のしきい値とアクションを設定する方法については、“ポート モニタ” sectionを参照してください。
クレジット損失回復および送信平均クレジット使用不可期間のしきい値とアクションを設定する方法については、次の例を参照してください。
switch# show port-monitor
Admin status : Not Active
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Counter Threshold Interval Rising Threshold event Falling Threshold event PMON Portguard
------------------------------------------------------------------------------------------
Link Loss Delta 60 5 4 1 4
Sync Loss Delta 60 5 4 1 4
Signal Loss Delta 60 5 4 1 4
Invalid Words Delta 60 1 4 0 4
Invalid CRC's Delta 60 5 4 1 4
TX Discards Delta 60 200 4 10 4
Timeout Discards Delta 60 200 4 10 4
Credit Loss Reco Delta 1 1 4 0 4
Available Delta 1 10% 4 0% 4
RX Datarate Delta 60 80% 4 20% 4
TX Datarate Delta 60 80% 4 20% 4
TX-Slowport-Count Delta 1 5 4 0 4
Delay Absolute 1 50ms 4 0ms 4
TXWait Delta 1 40% 4 0% 4
------------------------------------------------------------------------------------------
デフォルトでは、次のエッジ ポート モニタ ポリシーがアクティブになっています。デフォルトでコア ポートについてイネーブルになっているポート モニタ ポリシーはありません。
switch# show port-monitor slowdrain
Admin status : Not Active
Port type : All Access Ports
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Counter Threshold Interval Rising Threshold event Falling Threshold event
------------------------------------------------------------------------------------------
Credit Loss Reco Delta 1 1 4 0 4
Available Delta 1 10% 4 0% 4
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手順の詳細
この機能は、デフォルトでディセーブルになっています。内部 CRC 検出と分離を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
switch# config t |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 |
switch (config)# hardware fabric crc [threshold threshold-count] |
内部 CRC 検出と分離をイネーブルにします。 連続 24 時間におけるエラー率が測定されます。しきい値の範囲は 1 ~ 100 です。しきい値が指定されていない場合、デフォルト値の 3 が使用されます。 |
ステップ 3 |
switch (config)# no hardware fabric crc |
内部 CRC 検出と分離をディセーブルにします。 |
ステップ 4 |
switch (config)# copy running-config startup-config |
(任意)設定の変更を保存します。 |
インターフェイス設定の確認
この項では、次のトピックについて取り上げます。
インターフェイス情報の表示
show interface コマンドは、EXEC モードから呼び出され、インターフェイスの設定を表示します。引数を入力せずにこのコマンドを実行すると、スイッチ内に設定されたすべてのインターフェイスの情報が表示されます。例 2-6 ~ 2-13 を参照してください。
例 2-6 すべてのインターフェイスの表示
Hardware is Fibre Channel, SFP is short wave laser
Port WWN is 20:0b:00:05:30:00:8d:de
Port mode is F, FCID is 0x610000
Receive data field Size is 2112
5 minutes input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
5 minutes output rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
134 frames input, 8468 bytes
154 frames output, 46072 bytes
1 input OLS, 1 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
1 output OLS, 0 LRR, 1 NOS, 0 loop inits
16 receive B2B credit remaining
3 transmit B2B credit remaining.
Hardware is Fibre Channel, SFP is long wave laser cost reduced
Port WWN is 20:09:00:05:30:00:97:9e
Peer port WWN is 20:0b:00:0b:5f:a3:cc:00
Admin port mode is E, trunk mode is on
Transmit B2B Credit is 255
Receive B2B Credit is 255
Receive data field Size is 2112
Trunk vsans (admin allowed and active) (1,100,3000)
Trunk vsans (up) (1,100,3000)
Trunk vsans (isolated) ()
Trunk vsans (initializing) ()
5 minutes input rate 280 bits/sec, 35 bytes/sec, 0 frames/sec
5 minutes output rate 176 bits/sec, 22 bytes/sec, 0 frames/sec
4609939 frames input, 8149405708 bytes
4638491 frames output, 7264731728 bytes
3 input OLS, 9 LRR, 1 NOS, 0 loop inits
9 output OLS, 7 LRR, 1 NOS, 0 loop inits
16 receive B2B credit remaining
3 transmit B2B credit remaining.
Hardware is Fibre Channel, SFP is short wave laser
Port WWN is 20:0d:00:05:30:00:97:9e
Admin port mode is auto, trunk mode is on
Port mode is F, FCID is 0x650100
Receive data field Size is 2112
5 minutes input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
5 minutes output rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
8696 frames input, 3227212 bytes
16799 frames output, 6782444 bytes
0 input OLS, 0 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
1 output OLS, 1 LRR, 0 NOS, 1 loop inits
16 receive B2B credit remaining
3 transmit B2B credit remaining.
Hardware is Fibre Channel
139597 packets input, 13852970 bytes
0 multicast frames, 0 compressed
0 input errors, 0 frame, 0 overrun 0 fifo
139516 packets output, 16759004 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 fifo
インターフェイス情報を表示するのに引数(インターフェイスの範囲、または複数の指定されたインターフェイス)を指定することもできます。次の形式でコマンドを発行して、インターフェイスの範囲を指定できます。
interface fc1/1 - 5 , fc2/5 - 7
(注) ダッシュ(-)とカンマ(,)の前後にはスペースが必要です。
例 2-7 複数の指定したインターフェイスの表示
switch# show interface fc3/13, fc3/16
Hardware is Fibre Channel, SFP is short wave laser
Port WWN is 20:8d:00:05:30:00:97:9e
Port mode is F, FCID is 0x7b0300
Receive data field Size is 2112
5 minutes input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
5 minutes output rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
1856 frames input, 116632 bytes
1886 frames output, 887712 bytes
0 input OLS, 0 LRR, 0 NOS, 1 loop inits
1 output OLS, 1 LRR, 0 NOS, 1 loop inits
16 receive B2B credit remaining
3 transmit B2B credit remaining.
Hardware is Fibre Channel, SFP is short wave laser
Port WWN is 20:90:00:05:30:00:97:9e
Port mode is F, FCID is 0x7d0100
Receive data field Size is 2112
5 minutes input rate 504 bits/sec, 63 bytes/sec, 0 frames/sec
5 minutes output rate 520 bits/sec, 65 bytes/sec, 0 frames/sec
47050 frames input, 10311824 bytes
62659 frames output, 10676988 bytes
0 input OLS, 0 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
1 output OLS, 1 LRR, 0 NOS, 1 loop inits
16 receive B2B credit remaining
3 transmit B2B credit remaining.
例 2-8 特定のインターフェイスの表示
switch# show interface fc2/2
Port description is Trunk to Core-4
Hardware is Fibre Channel, SFP is short wave laser
Port WWN is 20:42:00:05:30:00:97:9e
Peer port WWN is 20:cc:00:05:30:00:50:9e
Admin port mode is E, trunk mode is on
Transmit B2B Credit is 255
Receive B2B Credit is 255
Receive data field Size is 2112
Belongs to port-channel 2
Trunk vsans (admin allowed and active) (1,100,3000)
Trunk vsans (isolated) (100,3000)
Trunk vsans (initializing) ()
5 minutes input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
5 minutes output rate 32 bits/sec, 4 bytes/sec, 0 frames/sec
2214834 frames input, 98673588 bytes
2262415 frames output, 343158368 bytes
1 input OLS, 1 LRR, 1 NOS, 0 loop inits
2 output OLS, 1 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
16 receive B2B credit remaining
3 transmit B2B credit remaining.
例 2-9 ポートの説明の表示
switch# show interface description
-------------------------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------------------------
例 2-10 要約形式でのインターフェイス情報の表示
switch# show interface brief
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Vsan Admin Admin Status SFP Oper Oper Port
Mode Trunk Mode Speed Channel
-------------------------------------------------------------------------------
fc1/1 1 E on trunking swl TE 2 1
fc1/2 1 E on trunking swl TE 2 1
fc1/3 1 auto on SFPAbsent -- -- --
fc1/4 1 auto on SFPAbsent -- -- --
fc1/5 3000 auto on up swl F 2 --
fc2/2 1 E on trunking swl TE 2 2
fc2/3 1 auto on down c1610 -- --
fc2/4 1 auto on down c1590 -- --
fc2/5 3000 auto on notConnected lwcr -- --
fc2/6 1 auto on SFPAbsent -- -- --
fc3/16 3000 FX -- up swl F 2 --
fc3/17 1 FX -- SFPAbsent -- -- --
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Status IP Address Speed MTU
-------------------------------------------------------------------------------
GigabitEthernet4/1 SFPAbsent -- auto 1500
GigabitEthernet4/6 down 10.1.1.2/8 auto 3000
GigabitEthernet4/7 down 10.1.1.27/24 auto 1500
GigabitEthernet4/8 down -- auto 1500
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Status Oper Mode Oper Speed
-------------------------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Status IP Address Speed MTU
-------------------------------------------------------------------------------
mgmt0 up 172.19.48.96/25 100 Mbps 1500
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Vsan Admin Status Oper Oper
-------------------------------------------------------------------------------
port-channel 1 1 on trunking TE 4
port-channel 2 1 on trunking TE 4
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Vsan Admin Admin Status Oper Profile Port-channel
-------------------------------------------------------------------------------
fcip10 1 auto on notConnected -- 10 --
例 2-11 インターフェイス カウンタの表示
switch# show interface counters
5 minutes input rate 24 bits/sec, 3 bytes/sec, 0 frames/sec
5 minutes output rate 16 bits/sec, 2 bytes/sec, 0 frames/sec
3502 frames input, 268400 bytes
0 discards, 0 CRC, 0 unknown class
3505 frames output, 198888 bytes
1 input OLS, 1 LRR, 1 NOS, 0 loop inits
2 output OLS, 1 LRR, 1 NOS, 0 loop inits
1 link failures, 1 sync losses, 1 signal losses
5 minutes input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
5 minutes output rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
0 class-2 frames, 0 bytes
0 class-3 frames, 0 bytes
0 class-f frames, 0 bytes
0 discards, 0 CRC, 0 unknown class
0 class-2 frames, 0 bytes
0 class-3 frames, 0 bytes
0 class-f frames, 0 bytes
0 input OLS, 0 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
0 output OLS, 0 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
0 link failures, 0 sync losses, 0 signal losses
16 receive B2B credit remaining
3 transmit B2B credit remaining.
114000 packets input, 11585632 bytes
0 multicast frames, 0 compressed
0 input errors, 0 frame, 0 overrun 0 fifo
113997 packets output, 10969672 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 fifo
31557 packets input, 2230860 bytes
0 multicast frames, 0 compressed
0 input errors, 0 frame, 0 overrun 0 fifo
26618 packets output, 16824342 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 7 fifo
0 packets input, 0 bytes, 0 errors, 0 multicast
0 packets output, 0 bytes, 0 errors, 0 dropped
5 minutes input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
5 minutes output rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
0 class-2 frames, 0 bytes
0 class-3 frames, 0 bytes
0 class-f frames, 0 bytes
0 discards, 0 CRC, 0 unknown class
0 class-2 frames, 0 bytes
0 class-3 frames, 0 bytes
0 class-f frames, 0 bytes
0 input OLS, 0 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
0 output OLS, 0 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
0 link failures, 0 sync losses, 0 signal losses
(注) インターフェイス 9/8 および 9/9 は、トランキング ポートではなく、クラス 2、3、および F 情報を表示します。
例 2-12 要約形式でのインターフェイス カウンタの表示
switch# show interface counters brief
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Input (rate is 5 min avg) Output (rate is 5 min avg)
----------------------------- -----------------------------
Mbits/s Frames Mbits/s Frames
-------------------------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Input (rate is 5 min avg) Output (rate is 5 min avg)
----------------------------- -----------------------------
Mbits/s Frames Mbits/s Frames
-------------------------------------------------------------------------------
port-channel 2 0 3946 0 3946
(注) show interface transceiver コマンドは、Cisco MDS 9100 シリーズのスイッチで、SFP が存在する場合のみ実行できます(例 2-13 を参照)。
例 2-13 トランシーバ情報の表示
switch# show interface transceiver
part number is QFBR-5796L
serial number is A00162193
fc-transmitter type is short wave laser
cisco extended id is unknown (0x0)
part number is FTRJ-1319-7D-CSC
fc-transmitter type is long wave laser cost reduced
cisco extended id is unknown (0x0)
例 2-14 では、すべてのインターフェイスの情報を含む実行コンフィギュレーション全体を表示しています。スイッチがリロードしたとき、インターフェイス コンフィギュレーション コマンドが正しい順序で実行するように、インターフェイスはコンフィギュレーション ファイルに複数のエントリを持っています。
例 2-14 すべてのインターフェイスの実行コンフィギュレーションの表示
switch# show running-config
例 2-15 では、指定したインターフェイスの実行コンフィギュレーション情報を表示しています。インターフェイス コンフィギュレーション コマンドがグループ化されます。
例 2-15 指定したインターフェイスの実行コンフィギュレーションの表示
switch# show running-config interface fc1/1
例 2-16 では、 system default switchport mode F コマンドを実行した後の実行コンフィギュレーションを表示しています。
例 2-16 system default switchport mode F コマンド実行後の実行コンフィギュレーションの表示
switch# show running-config
system default switchport mode F
例 2-17 では、2 つのインターフェイスを個別にモード FL に設定した後の実行コンフィギュレーションを表示しています。
例 2-17 2 つのインターフェイスを個別にモード FL に設定した後の実行コンフィギュレーションの表示
switch# show running-config
system default switchport mode F
例 2-18 では、 system default switchport mode F コマンドを実行した後のインターフェイス情報を要約形式で表示しています。 例 2-19 2 つのインターフェイスを個別にモード FL に設定した後のインターフェイス情報を要約形式で表示しています。
例 2-18 system default switchport mode F コマンド実行後のインターフェイス情報の要約形式での表示
switch# show interface brief
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Vsan Admin Admin Status SFP Oper Oper Port
Mode Trunk Mode Speed Channel
-------------------------------------------------------------------------------
fc4/1 1 F -- notConnected swl -- --
fc4/2 1 F -- notConnected swl -- --
fc4/3 1 F -- notConnected swl -- --
fc4/4 1 F -- notConnected swl -- --
fc4/5 1 F -- sfpAbsent -- -- --
fc4/6 1 F -- sfpAbsent -- -- --
fc4/7 1 F -- sfpAbsent -- -- --
fc4/8 1 F -- sfpAbsent -- -- --
fc4/9 1 F -- sfpAbsent -- -- --
例 2-19 2 つのインターフェイスを個別にモード FL に設定した後のインターフェイス情報の要約形式での表示
switch# show interface brief
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Vsan Admin Admin Status SFP Oper Oper Port
Mode Trunk Mode Speed Channel
-------------------------------------------------------------------------------
fc4/1 1 FL -- notConnected swl -- --
fc4/2 1 F -- notConnected swl -- --
fc4/3 1 FL -- notConnected swl -- --
fc4/4 1 F -- notConnected swl -- --
fc4/5 1 F -- sfpAbsent -- -- --
fc4/6 1 F -- sfpAbsent -- -- --
fc4/7 1 F -- sfpAbsent -- -- --
fc4/8 1 F -- sfpAbsent -- -- --
fc4/9 1 F -- sfpAbsent -- -- --
fc4/10 1 F -- sfpAbsent -- -- --
ポート モニタ ステータスおよびポリシーの表示
次のコマンドは、ポート モニタに関する情報を表示します。
switch# show port-monitor status
switch# show port-monitor
------------------------------------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------------------------------------
Admin status : Not Active
------------------------------------------------------------------------------------------
Counter Threshold Interval Rising Threshold event Falling Threshold event PMON Portguard
------------------------------------------------------------------------------------------ Link Loss Delta 60 5 4 1 4
Sync Loss Delta 60 5 4 1 4
Signal Loss Delta 60 5 4 1 4
Invalid Words Delta 60 1 4 0 4
Invalid CRC's Delta 60 5 4 1 4
TX Discards Delta 60 200 4 10 4
Discards Delta 60 200 4 10 4 Not enabled
Reco Delta 1 1 4 0 4 Not enabled
Available Delta 1 10% 4 0% 4 Not enabled
RX Datarate Delta 60 80% 4 20% 4 Not enabled
TX Datarate Delta 60 80% 4 20% 4 Not enabled
-Count Delta 1 5 4 0 4 Not enabled
-Oper-Delay Absolute 1 50ms 4 0ms 4 Not enabled
TXWait Delta 1 40% 4 0% 4 Not enabled
------------------------------------------------------------------------------------------
Admin status : Not Active
------------------------------------------------------------------------------------------
Counter Threshold Interval Rising Threshold event Falling Threshold event PMON Portguard
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Link Loss Delta 60 5 4 1 4
Sync Loss Delta 60 5 4 1 4
Signal Loss Delta 60 5 4 1 4
Invalid Words Delta 60 1 4 0 4
Invalid CRC's Delta 60 5 4 1 4
TX Discards Delta 60 200 4 10 4
Discards Delta 60 200 4 10 4
Available Delta 1 10% 4 0% 4
RX Datarate Delta 60 80% 4 20% 4
TX Datarate Delta 60 80% 4 20% 4
Oper-Delay Absolute 1 50ms 4 0ms 4
TXWait Delta 1 40% 4 0% 4
------------------------------------------------------------------------------------------
switch# show port-monitor active
Port type : All Access Ports
------------------------------------------------------------------------------------------
Counter Threshold Interval Rising Threshold event Falling Threshold event portguard
------------------------------------------------------------------------------------------
Link Loss Delta 60 5 4 1 4
Sync Loss Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
Signal Loss Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
Invalid Words Delta 60 1 4 0 4 Not enabled
Invalid CRC's Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
TX Discards Delta 60 200 4 10 4 Not enabled
LR RX Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
LR TX Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
Discards Delta 60 200 4 10 4 Not enabled
Reco Delta 1 1 4 0 4 Not enabled
Available Delta 1 10% 4 0% 4 Not enabled
RX Datarate Delta 60 80% 4 20% 4 Not enabled
TX Datarate Delta 60 80% 4 20% 4 Not enabled
-Count Delta 1 5 4 0 4 Not enabled
Oper-Delay Absolute 1 50ms 4 0ms 4 Not enabled
TXWait Delta 1 40% 4 0% 4 Not enabled
------------------------------------------------------------------------------------------
switch# show port-monitor sample
Port type : All Access Ports
------------------------------------------------------------------------------------------
Counter Threshold Interval Rising Threshold event Falling Threshold event portgurard
------------------------------------------------------------------------------------------
Link Loss Delta 60 5 4 1 4
Sync Loss Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
Signal Loss Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
Invalid Words Delta 60 1 4 0 4 Not enabled
Invalid CRC's Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
TX Discards Delta 60 200 4 10 4 Not enabled
LR RX Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
LR TX Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
Timeout Discards Delta 60 200 4 10 4 Not enabled
Credit Loss Reco Delta 1 1 4 0 4 Not enabled
Available Delta 1 10% 4 0% 4 Not enabled
RX Datarate Delta 60 80% 4 20% 4 Not enabled
TX Datarate Delta 60 80% 4 20% 4 Not enabled
TX-Slowport-Count Delta 1 5 4 0 4 Not enabled
-Delay Absolute 1 50ms 4 0ms 4 Not enabled
TXWait Delta 1 40% 4 0% 4 Not enabled
------------------------------------------------------------------------------------------
switch# show port-monitor default
Admin status : Not Active
------------------------------------------------------ ------------------------------------
Counter Threshold Interval Rising Threshold event Falling Threshold event PMON Portguard
------------------------------------------------------------------------------------------
Link Loss Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
Sync Loss Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
Signal Loss Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
Invalid Words Delta 60 1 4 0 4 Not enabled
Invalid CRC's Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
TX Discards Delta 60 200 4 10 4 Not enabled
LR RX Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
LR TX Delta 60 5 4 1 4 Not enabled
Timeout Discards Delta 60 200 4 10 4 Not enabled
Credit Loss Reco Delta 1 1 4 0 4 Not enabled
Available Delta 1 10% 4 0% 4 Not enabled
RX Datarate Delta 60 80% 4 20% 4 Not enabled
TX Datarate Delta 60 80% 4 20% 4 Not enabled
TX-Slowport-Count Delta 1 5 4 0 4 Not enabled
-Delay Absolute 1 50ms 4 0ms 4 Not enabled
TXWait Delta 1 40% 4 0% 4 Not enabled
------------------------------------------------------------------------------------------
switch# show port-monitor slowdrain
Admin status : Not Active
Port type : All Access Ports
------------------------------------------------------------------------------------------
Counter Threshold Interval Rising Threshold event Falling Threshold event PMON Portguard
------------------------------------------------------------------------------------------
Credit Loss Reco Delta 1 1 4 0 4 Not enabled
Available Delta 1 10% 4 0% 4 Not enabled
------------------------------------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------------------------------------
ポート グループ モニタのステータスおよびポリシーの表示
次のコマンドは、ポート グループ モニタに関する情報を表示します。
switch# show port-group-monitor status
Port Group Monitor : Enabled
switch# show port-group-monitor
------------------------------------------------------------------------------------------
Port Group Monitor : enabled
------------------------------------------------------------------------------------------
Admin status : Not Active
Port type : All Port Groups
------------------------------------------------------------------------------------------
Counter Threshold Interval %ge Rising Threshold %ge Falling Threshold
------- --------- -------- -------------------- ----------------------
RX Performance Delta 60 50 10
TX Performance Delta 60 50 10
------------------------------------------------------------------------------------------
Port type : All Port Groups
------------------------------------------------------------------------------------------
Counter Threshold Interval %ge Rising Threshold %ge Falling Threshold
------- --------- -------- -------------------- ----------------------
RX Performance Delta 60 80 10
TX Performance Delta 60 80 10
------------------------------------------------------------------------------------------
Admin status : Not Active
Port type : All Port Groups
------------------------------------------------------------------------------------------
Counter Threshold Interval %ge Rising Threshold %ge Falling Threshold
------- --------- -------- -------------------- ----------------------
RX Performance Delta 60 80 20
TX Performance Delta 60 80 20
------------------------------------------------------------------------------------------
switch# show port-group-monitor active
Port type : All Port Groups
------------------------------------------------------------------------------------------
Counter Threshold Interval %ge Rising Threshold %ge Falling Threshold
------- --------- -------- -------------------- ----------------------
RX Performance Delta 60 80 10
TX Performance Delta 60 80 10
------------------------------------------------------------------------------------------
switch# show port-group-monitor PGMON_policy
PPolicy Name : PGMON_policy
Admin status : Not Active
Port type : All Port Groups
------------------------------------------------------------------------------------------
Counter Threshold Interval %ge Rising Threshold %ge Falling Threshold
------- --------- -------- -------------------- ----------------------
RX Performance Delta 26 450 250
TX Performance Delta 60 100 80
------------------------------------------------------------------------------------------
管理インターフェイスの設定の表示
管理インターフェイスの設定を表示するには、 show interface mgmt 0 コマンドを使用します。
switch# show interface mgmt 0
Address is 000c.30d9.fdbc
Internet address is 10.16.1.2/24
MTU 1500 bytes, BW 100 Mbps full Duplex
26388 packets input, 6101647 bytes
0 multicast frames, 0 compressed
0 input errors, 0 frame, 0 overrun 0 fifo
10247 packets output, 2389196 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 fifo
VSAN インターフェイス情報の表示
VSAN インターフェイス情報を表示するには、 show interface vsan コマンドを使用します。
switch# show interface vsan 2
vsan2 is up, line protocol is up
WWPN is 10:00:00:05:30:00:59:1f, FCID is 0xb90100
Internet address is 10.1.1.1/24
MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit
0 packets input, 0 bytes, 0 errors, 0 multicast
0 packets output, 0 bytes, 0 errors, 0 dropped
FCoE の輻輳フレーム タイムアウト値の表示
FCoE の輻輳フレーム タイムアウト値を表示するには、次のコマンドを使用します。
ステップ 1 |
switch# show logging onboard flow-control pause-count |
(任意)一時停止カウンタ ログをタイムスタンプ情報とともに表示します。 |
ステップ 2 |
switch# show logging onboard flow-control pause-events |
(任意)一時停止イベント ログをタイムスタンプ情報とともに表示します。 |
FCoE のポーズ フレーム タイムアウト値の表示
FCoE のポーズ フレーム タイムアウト値を表示するには、次のコマンドを使用します。
ステップ 1 |
switch# show logging onboard flow-control pause-count |
一時停止カウンタ ログをタイムスタンプ情報とともに表示します。 |
ステップ 2 |
switch# show logging onboard flow-control pause-events |
(任意)各インターフェイスのモジュールごとの一時停止カウンタをタイムスタンプ情報とともに表示します。 |
ステップ 3 |
switch# show logging onboard flow-control timeout-drops [module x] [last mm minutes] [last hh hours] [last dd days] |
(任意)タイムスタンプ情報を使用して 1 インターフェイス 1 モジュールごとのタイムアウト ドロップを表示します。 |
FC の輻輳ドロップ タイムアウト値の表示
FC の輻輳ドロップ タイムアウト値を表示するには、次のコマンドを使用します。
ステップ 1 |
switch# show logging onboard flow-control timeout-drops [module x] [last mm minutes] [last hh hours] [last dd days] |
(任意)タイムスタンプ情報を使用して 1 インターフェイス 1 モジュールごとのタイムアウト ドロップを表示します。 |
FC の No クレジット フレーム タイムアウト値の表示
FC の No クレジット フレーム タイムアウト値を表示するには、次のコマンドを使用します。
ステップ 1 |
switch# s how logging onboard [module x] [starttime mm/dd/yy-hh:mm:ss] error-stats |
(任意)各インターフェイスのモジュールごとの各種エラー統計情報をタイムスタンプ情報とともに表示します。 次のカウンタは、no-credit-drop しきい値に達したことを示します。 – FCP_CNTR_FORCE_TIMEOUT_ON – AK_FCP_CNTR_FORCE_TIMEOUT_ON – FCP_SW_CNTR_FORCE_TIMEOUT_ON 次のカウンタは、クレジットがインターフェイスで受信され、ポートで no-credit-drop 状態によるパケットのドロップが実行されなくなったことを示します。 – FCP_CNTR_FORCE_TIMEOUT_OFF – AK_FCP_CNTR_FORCE_TIMEOUT_OFF – FCP_SW_CNTR_FORCE_TIMEOUT_OFF |
低速ポート モニタ イベントの表示
低速ポート モニタ イベントを表示するには、 show process creditmon slowport-monitor-events コマンドを使用します。
このコマンドは、スーパーバイザ プロンプトとモジュール プロンプトの両方に適用されます。
ステップ 1 |
switch# show process creditmon slowport-monitor-events [module x [port y]] |
モジュールごとのすべての slowport-monitor イベントを表示します。 |
switch# show logging onboard slowport-monitor-events |
OBFL(オンボード障害ログ)の slowport-monitor イベントを表示します。slowport-monitor イベントは OBFL に定期的に記録されます。 |
次の例は、16 Gbps モジュールの creditmon 低速ポート モニタ統計情報を示しています。
switch# show process creditmon slowport-monitor-events
Module: 06 Slowport Detected: YES
=========================================================================
----------------------------------------------------------------
| admin | slowport | oper | Timestamp |
| delay | detection | delay | |
| (ms) | count | (ms) | |
----------------------------------------------------------------
| 1 | 46195 | 1 | 1.10/14/12 21:46:51.615 |
| 1 | 46193 | 50 | 2.10/14/12 21:46:51.515 |
| 1 | 46191 | 50 | 3.10/14/12 21:46:51.415 |
| 1 | 46189 | 50 | 4.10/14/12 21:46:51.315 |
| 1 | 46187 | 50 | 5.10/14/12 21:46:51.215 |
| 1 | 46185 | 50 | 6.10/14/12 21:46:51.115 |
| 1 | 46183 | 50 | 7.10/14/12 21:46:51.015 |
| 1 | 46181 | 50 | 8.10/14/12 21:46:50.915 |
| 1 | 46179 | 50 | 9.10/14/12 21:46:50.815 |
| 1 | 46178 | 50 |10.10/14/12 21:46:50.715 |
----------------------------------------------------------------
(注) 16 Gbps モジュールおよびスイッチ(Cisco MDS 9700、9148S、9250i、および 9396S スイッチのみ)の場合、no-credit-drop タイムアウトが設定されていると、slowport-monitor-events で表示されるように、oper delay の最大値が no-credit-drop タイムアウトによって制限されます。したがって、oper delay が no-credit-drop タイムアウトに達すると、フレームがハードウェアによって強制的にドロップされるので、(デバイスからの実際の低速ポート遅延がさらに高くても)oper delay の最大値は no-credit-drop タイムアウト値までです。このことは、9700、9148S、9250i、および 9396S(16 Gbps モジュールおよびスイッチ)のみに当てはまります。
次の例は、Cisco MDS 9500 スイッチ プラットフォーム(8 Gbps モジュール)の creditmon 低速ポート モニタ統計情報を示しています。
switch# show process creditmon slowport-monitor-events
Module: 04 Slowport Detected: YES
========================================================================
--------------------------------------------------------
| admin | slowport | Timestamp |
--------------------------------------------------------
| 1 | 194 | 1.04/29/15 17:19:13.345 |
| 1 | 193 | 2.04/29/15 17:19:13.245 |
| 1 | 192 | 3.04/29/15 17:19:13.145 |
| 1 | 191 | 4.04/29/15 17:19:13.045 |
| 1 | 190 | 5.04/29/15 17:19:12.945 |
| 1 | 189 | 6.04/29/15 17:19:12.845 |
| 1 | 188 | 7.04/29/15 17:19:12.745 |
| 1 | 187 | 8.04/29/15 17:19:12.645 |
| 1 | 186 | 9.04/29/15 17:19:12.545 |
| 1 | 185 |10.04/29/15 17:19:12.445 |
--------------------------------------------------------
========================================================================
(注) MDS 9500 シリーズ 8 Gbps モジュールが検出できるのは、低速ポート モニタにおけるそれぞれの 100 ミリ秒のポーリング間隔でしきい値(admin delay)に達したかどうかということのみです。モジュールは、ポートがしきい値を超えてゼロ送信 B2B クレジット状態のままになっていた実際の時間の長さは判別できません。また、モジュールは、しきい値(admin delay)に複数回達したかどうかを低速ポート モニタによって判別することはできません。モジュールが 100 ミリ秒のポーリング間隔ごとに記録できるイベントは 1 つのみです。
次の例は、Cisco MDS 9500 スイッチ プラットフォーム(拡張 8 Gbps モジュール)の creditmon 低速ポート モニタ統計情報を示しています。
(注) MDS 9500 シリーズ拡張 8 Gbps モジュールは、txwait 機能を利用して低速ポート モニタリングを実装します。したがって、txwait oper delay は、100 ミリ秒のポーリング間隔においてポートがゼロ送信 B2B クレジット状態のままになっていた時間の合計です。個々の時間の長さは示されません。
switch# show process creditmon slowport-monitor-events module 1
Module: 01 Slowport Detected: YES
===================================================================
----------------------------------------------------------------
| admin | slowport | txwait| Timestamp |
| delay | detection | oper | |
| (ms) | count | delay | |
----------------------------------------------------------------
| 10 | 888 | 93 | 1.04/30/15 21:33:42.561 |
| 10 | 887 | 81 | 2.04/30/15 21:33:42.461 |
| 10 | 886 | 76 | 3.04/30/15 21:33:42.361 |
| 10 | 885 | 99 | 4.04/30/15 21:33:42.261 |
| 10 | 884 | 99 | 5.04/30/15 21:33:42.161 |
--------------------------------------------------------
========================================================================
(注) 拡張 8 Gbps モジュールでは、no-credit-drop のしきい値に達すると、txwait 値が増加しなくなります。なぜならば、フレームがハードウェアによって強制的にドロップされ、送信するためのフレームがキューに残らないからです。したがって、slowport-monitor を no-credit-drop と組み合わせて使用すると、slowport-monitor-events で表示される txwait oper delay が予期した値よりも小さくなることがあります。
次の例は、Cisco MDS 9500 スイッチ プラットフォーム(拡張 8 Gbps モジュールおよび 16 Gbps モジュール)の特定のインターフェイスの txwait 統計情報を示しています。
switch# show interface fc1/1 counters
switch# show interface fc1/1 counters details
switch(config)# show int fc1/81 counters
5 minutes input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
5 minutes output rate 280288 bits/sec, 35036 bytes/sec, 15 frames/sec
5206879 frames input, 11142684612 bytes
0 class-2 frames, 0 bytes
5206879 class-3 frames, 11142684612 bytes
0 class-f frames, 0 bytes
171 discards, 175 errors, 0 CRC/FCS
0 unknown class, 0 too long, 4 too short
2498081 frames output, 5345868788 bytes
0 class-2 frames, 0 bytes
2498081 class-3 frames, 5345868788 bytes
0 class-f frames, 0 bytes
7260927715 discards, 0 errors
7260927715 timeout discards, 0 credit loss
2 input OLS, 272 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
3 output OLS, 3 LRR, 2 NOS, 0 loop inits
2 link failures, 0 sync losses, 0 signal losses
2498321 Transmit B2B credit transitions to zero
275 Receive B2B credit transitions to zero
54867361792 2.5us TxWait due to lack of transmit credits
Percentage Tx credits not available for last 1s/1m/1h/72h: 50%/50%/92%/52%
32 receive B2B credit remaining
0 transmit B2B credit remaining
0 low priority transmit B2B credit remaining
Last clearing of "show interface" counters :never
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switch(config)# show int fc1/81 counters details
5206879 frames, 11142684612 bytes received
0 class-2 frames, 0 bytes received
0 F_BSY frames, 0 F_RJT frames
generated against class-2 frames
5206879 class-3 frames, 11142684612 bytes received
0 class-f frames, 0 bytes received
171 discards, 175 errors received
7273423181 discards, 0 errors transmitted
2499069 frames, 5347983108 bytes transmitted
0 class-2 frames, 0 bytes transmitted
2499069 class-3 frames, 5347983108 bytes transmitted
171 class-3 frames discarded
0 class-f frames, 0 bytes transmitted
0 class-f frames discarded
0 multicast packets received, 0 transmitted
0 broadcast packets received, 0 transmitted
5206879 unicast packets received, 2499069 transmitted
7273423181 timeout discards, 0 credit loss
2 link failures, 0 sync losses, 0 signal losses
0 primitive sequence protocol errors
31822 invalid transmission words
0 invalid CRCs, 0 Delimiter Errors
0 address identifier errors
0 link reset received while link is active
272 link reset transmitted while link is active
2 Offline Sequence errors received
3 Offline Sequence errors transmitted
0 frames received that are shorter than
the minimum allowable frame length
regardless of the CRC/FCS error
0 frames received that are longer than
the maximum frame length and also have a
54879203328 2.5us TxWait due to lack of transmit credits
0 frames received with length greater
than what was agreed to in FLOGI/PLOGI
4 frames received with length less than
the minimum indicated by the frame header
272 link reset responses received
3 link reset responses transmitted
0 non-operational sequences received
2 non-operational sequences transmitted
0 fragmented frames received
171 frames received with EOF aborts
0 unknown class frames received
0 Exchange Link Parameters switch fabric
internal link service request failures
2499309 Transmit B2B credit transitions to zero
275 Receive B2B credit transitions to zero
0 Enhanced Inter Switch Link (EISL) frames
0 F8 type LIP sequence errors received
0 F8 type LIP sequence errors issued
0 Non F8 type LIP sequence errors received
0 Non F8 type LIP sequence errors issued
Percentage Tx credits not available for last 1s/1m/1h/72h: 50%/50%/92%/52%
TXWAIT 履歴グラフ
拡張 8 Gbps および 16 Gbps モジュールならびにスイッチの低速ポートの送信待機履歴は、一定期間におけるグラフとして表示することができます。それぞれの期間の合計送信待機時間が「#」の列として表示されます。実際の値は、垂直方向に印刷された数字として各列の上に表示されます。次のグラフを表示できます。
- 秒単位:直近の 60 秒間におけるポートの送信待機履歴。縦軸の値は、秒ごとの合計送信待機時間(ミリ秒)です。
- 分単位:直近の 60 秒間におけるポートの送信待機履歴。縦軸の値は、分ごとの合計送信待機時間(秒)の小数点第 1 位までの値です。
- 時間単位:直近の 60 秒間におけるポートの送信待機履歴。縦軸の値は、時間ごとの合計送信待機時間(分)です。
一定の期間の txwait 履歴を表示するには、次の手順を実行します。
|
|
|
ステップ 1 |
switch# show process creditmon txwait-history [module x [port y]] |
一定の期間において送信クレジットが使用不可になった時間(秒、分、または時間)の txwait 履歴グラフを表示します。 |
ステップ 2 |
switch# show logging onboard txwait |
txwait 時間を秒単位に加えて 2.5 マイクロ秒単位で表示します。txwait が 20 秒の間に少なくとも 100 ミリ秒増加すると、txwait 差分値が OBFL に定期的(20 秒ごと)に記録されます。 |
ステップ 3 |
switch# show interface fc x/y counters |
特定のインターフェイスの合計 txwait 値を 2.5 マイクロ秒単位で表示します。 |
次の例は、拡張 8 Gbps モジュールおよび 16 Gbps モジュールの txwait 履歴グラフ(秒単位)を示しています。
switch(config)# show process creditmon txwait-history module 1 port 81
show process creditmon txwait-history port 81`
TxWait history for port fc1/81:
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455555555455554555554555599999999999999999999999999999999999
900000000800009000008100011111231922322211321121112112113111
433799991899990359909838608935137962088988254848894870461938
900 ###################################
800 ###################################
700 ###################################
600 ###################################
500 ############################################################
400 ############################################################
300 ############################################################
200 ############################################################
100 ############################################################
0....5....1....1....2....2....3....3....4....4....5....5....6
Tx Credit Not Available per second (last 60 seconds)
次の例は、拡張 8 Gbps モジュールおよび 16 Gbps モジュールの txwait 履歴グラフ(分単位)を示しています。
555555555555555555555555555555555555555555555555555555555555
055555555555555555555555555555555555555555555555555555555555
............................................................
035444445444445445454444444445635363534375434453343554545344
54 ###########################################################
48 ############################################################
42 ############################################################
36 ############################################################
30 ############################################################
24 ############################################################
18 ############################################################
12 ############################################################
6 ############################################################
0....5....1....1....2....2....3....3....4....4....5....5....6
Tx Credit Not Available per minute (last 60 minutes)
次の例は、8 Gbps モジュールおよび 16 Gbps モジュールの txwait 履歴グラフ(時間単位)を示しています。
33333333333333333333333333333333333333333
33333333333333333333333333333333333333332
22222222222222222222222222222222222222229
777788777777877877778777877677777777876790000000000000000000000000000000
3240 #########################################
2880 #########################################
2520 #########################################
2160 #########################################
1800 #########################################
1440 #########################################
1080 #########################################
720 #########################################
360 #########################################
0....5....1....1....2....2....3....3....4....4....5....5....6....6....7.7
0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 5 0 2
Tx Credit Not Available per hour (last 72 hours)
次の例は、拡張 8 Gbps モジュールおよび 16 Gbps モジュールの txwait OBFL を示しています。
switch# show logging onboard txwait
- sampling period is 20 seconds
- only txwait delta value >= 100 ms are logged
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---------------------------------
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| Interface | Delta TxWait Time | Congestion | Timestamp |
| | 2.5us ticks | seconds | | |
-----------------------------------------------------------------------------
| fc1/11 | 3435973 | 08 | 42% | Sun Sep 30 05:23:05 2001 |
| fc1/11 | 6871947 | 17 | 85% | Sun Sep 30 05:22:25 2001 |