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この章では、X2モジュールの取り付け手順について説明します。X2モジュールは10ギガビット イーサネット接続に使用するレーザー光トランシーバです。具体的な内容は、次のとおりです。
• 「10ギガビット イーサネットX2モジュールの取り付け」
• 「10ギガビット イーサネットX2モジュールの取り外し」
このモジュールの10ギガビット イーサネット ポートは、主として、他の高性能スイッチおよびルータのバックボーン相互接続用として使用されます(図 4-1を参照)。10ギガビット イーサネット アップリンク ポートは全二重モードでのみ動作し、ホットスワップ対応のX2モジュール光トランシーバを使用します。X2モジュールには、MMF(マルチモード光ファイバ)およびSMF(シングルモード光ファイバ)に接続するためのSCコネクタがあります。
Cisco 4948-10GEスイッチには2つのポートがあり、図 4-1に示すようにSCコネクタを持つモジュールを構成できます。次のモジュール タイプがサポートされます。
X2モジュール(図 4-2を参照)は、Catalyst 4948-10GEスイッチの10ギガビット イーサネット ポートに接続して、スイッチと光ファイバ ネットワークを結ぶホットスワップ対応の入出力装置です。
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表 4-1 は10ギガビット イーサネットX2モジュールの仕様一覧です。
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警告 レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
警告 指定された以外の制御、調整、または実行手順を使用すると、危険なレーザーが放射される可能性があります。
SMFケーブルで動作するように設計されたモジュールを直接MMFケーブルにつなぐと、Differential Mode Delay(DMD;ディファレンシャル モード遅延)が発生することがあります。詳細については『 Catalyst 4500 Series Module Installation Guide 』を参照してください。
10ギガビット イーサネットX2モジュールを取り付けるには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 小さいマイナス ドライバを使用して、モジュールの前面プレートからモジュール ポート カバーを注意深く取り外します。
ポート カバー上の2つの矢印を、マイナス ドライバを差し込むときの目印として利用します。後で使用するためにポート カバーを取っておきます。
ステップ 3 モジュールのラベルを見て、お使いのネットワーク用の正しいモデルであることを確認します。
ステップ 4 上部のモジュールは冷却フィンを上向きに、下部のモジュールは冷却フィンを下向きにして装着します。モジュールをスイッチに装着する前に、モジュールの向きが正しいことを確認してください(図 4-3を参照)。
図 4-3 10ギガビット イーサネットX2モジュールの取り付け
a. モジュール スリーブの側面を親指と人差し指でつまんで、モジュール前面パネルのソケットにモジュールを挿入します。モジュールが90%ほど挿入されたところで、カチッという音がします。
b. 再びカチッという音がするまで、モジュールをソケットに押し込みます。これで、モジュール コネクタはソケット コネクタに装着されました。
c. モジュールEMIガスケットが前面プレートに接触していることを確認します。
ヒント 一部のモジュールでは、モジュールをソケットに入れるときにラッチ スリーブを引き出す必要があります。EMIガスケットがモジュールの前面プレートに接触したら、ラッチ スリーブをスライドしてモジュールをソケットに取り付けます。
(注) ダスト プラグを外して光接続を行う前に、以下の注意事項を確認してください。
• 接続の準備ができるまで、取り外した光ファイバ ケーブル コネクタおよびモジュールの光ファイバ ケーブル用の穴に、保護用のダスト プラグを取り付けておいてください。
• 接続を行う直前まで、SCコネクタの端面を常に点検して汚れていないようにしておきます。光ファイバの点検とクリーニングについては、このページの以下のヒントにあるURLでホワイト ペーパーを参照してください。
• 光ファイバ ケーブルの取り付け、または取り外しの際は、必ずSCコネクタの外枠を持ってください。
ステップ 5 ダスト プラグをネットワーク インターフェイス ケーブルSCコネクタから取り外します。
ステップ 6 SCコネクタの光ファイバ端面を点検して汚れていないようにしておきます。光ファイバの点検とクリーニングについては、以下のヒントにあるURLのホワイト ペーパーを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk482/tk607/technologies_white_paper09186a0080254eba.shtml
ステップ 7 ダスト プラグをモジュールの光ファイバ ケーブル用の穴から取り外します。
ステップ 8 ネットワーク インターフェイス ケーブルSCコネクタをモジュールにすばやく取り付けます。
10ギガビット イーサネットX2モジュールを取り外すには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 ネットワーク光ファイバ ケーブルをモジュール コネクタから取り外します。ダスト プラグをモジュールの光ファイバ ケーブル用の穴および光ファイバ ケーブルSCコネクタにすばやく取り付けし直します。
ステップ 2 モジュール スリーブの側面を親指と人差し指でつまんでスリーブを引き出し、モジュールをソケット コネクタからはずします(図 4-4を参照)。
図 4-4 10ギガビット イーサネットX2モジュールの取り外し
ステップ 3 10ギガビット イーサネットX2モジュールをソケットからはずし、すぐに静電気防止用袋に入れます。
ステップ 4 空のソケットにX2モジュールを取り付けない場合は、ソケット カバーを取り付けし直します。
a. ソケット カバーをソケットの開口部の前面に当てがいます。
モジュールを正しくメンテナンスするには、以下のガイドランに従ってください。
• ESDによる損傷を防ぐため、通常の処理手順に従ってください。
• モジュールが保管されている場合または光ファイバ ケーブルを接続しない状態では、必ず光ファイバ ケーブルの穴にプラグを取り付けてください
• 光コネクタのフェルールにたまった埃が原因で、光ファイバの穴が汚れることがあります。アルコールを含ませた綿棒またはKimWipeなどで、光コネクタのフェルールの埃をふきとってください。
警告 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
光ファイバ システムでは、光は通常直径62.5ミクロン以下の非常に小さいファイバ コアを介して伝送されます。埃の粒子は直径10分の1ミクロンから数ミクロンであるため、埃などの汚れがファイバ コアの端についていると、2つのコアが交わるコネクタ インターフェイスのパフォーマンスが低下する可能性があります。このため、コネクタは正確に調整し、コネクタ インターフェイスに異物が接触しないようにしてください。
コネクタ損失または挿入損失は、光ファイバ コネクタのパフォーマンス特性上重大です。反射減衰量も重要な要素です。反射減衰量は、反射光の量を示します。反射が小さいほど、接続状態もよくなります。すぐれた物理端子コネクタは、通常は-20から-30 dBのところ、-40 dBを超える反射減衰量を示します。
接続品質は、コネクタのタイプおよび正しいクリーニングおよび接続技術によって決まります。ファイバ コネクタの汚れは、光損失の一般的な原因です。常にコネクタの埃をふきとって、使用していないときはダスト カバーを取り付けておいてください。
どのようなタイプのケーブルまたはコネクタを取り付ける場合も、事前にクリーニング キットのアルコール パッドでフェルール、ファイバの回りにある保護用の白いチューブ、ファイバの端面上の埃をふきとってください。
原則として、原因不明の光損失が大量に発生したときは、必ずコネクタの埃をふきとってください。
光コネクタの埃をふきとるには、CLETOPカセット クリーナー(SCコネクタにはタイプA、MT-RJコネクタにはタイプB)を説明書に従って使用します。CLETOPカセット クリーナーが手に入らない場合は、次の手順に従ってください。
ステップ 1 純度99%のイソプロピル アルコールを染み込ませた柔らかいティッシュを使用して、前面プレートをていねいにふきます。表面が乾くまで5秒待ってから、再びふきます。
ステップ 2 清潔で乾いたオイルフリーの圧縮空気を使用して、残っている埃を前面プレートから取り除きます。
警告 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
ステップ 3 拡大鏡または顕微鏡を使って、フェルールの側面を点検します。開口部を直視しないでください。汚れが見つかったら、上記手順を繰り返します。
システム内で使用されているコネクタは、メーカーによってクリーニングされ、正しい方法でアダプタに取り付けられています。お客様がアプリケーション側に汚れのないコネクタを取り付け、上記の指示およびガイドラインに従えば、システムはエラーなく動作します。
• アダプタに差し込む前に、CLETOPカセット クリーナー(SCコネクタにはタイプA、MT-RJコネクタにはタイプB)またはレンズ ティッシュを使ってコネクタの汚れをふきとります。純アルコールを使って汚れを取り除きます。
• 光ファイバ コネクタをアダプタに差し込むときは、無理やり差し込んだり急いで差し込んだりしないでください。
• アダプタの内側またはコネクタの表面が汚れないように、コネクタを使用しないときまたはシャーシの汚れを取るときは、コネクタとアダプタにカバーを付けてください。