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目次
この章の内容は、次のとおりです。
Fibre Channel over Ethernet(FCoE)により、ファイバ チャネルとイーサネット トラフィックの伝送を、スイッチとサーバ間の同じ物理イーサネット接続で行うことができます。
FCoE のファイバ チャネル部分は、仮想ファイバ チャネル インターフェイスとして設定されます。 論理ファイバ チャネル機能(インターフェイス モードなど)は、仮想ファイバ チャネル インターフェイスで設定できます。
仮想ファイバ チャネル(VFC)インターフェイスは、いずれかのインターフェイスにバインドしたうえで使用する必要があります。 バインド先は、統合型ネットワーク アダプタ(CNA)がスイッチまたはポート チャネルに直接接続され、さらに CNA が仮想ポート チャネル(vPC)上のファイバ チャネル フォワーダ(FCF)に接続されている場合、物理イーサネット インターフェイスとなります。
FCoE ネットワークの仮想ファブリック(VF)ポートは、N ポートとして動作する周辺装置(ホストまたはディスク)に接続するファブリック ポートとして機能します。 VF ポートは 1 つの N ポートだけに接続できます。
仮想拡張(VE)ポートは、FCoE ネットワークの拡張ポートとして機能します。 VE ポートは、ネットワークで複数の FCoE スイッチを接続できます。 VE ポートは、物理イーサネット ポートまたはポート チャネルにバインドできます。
SID、DID、および OXID に基づき、等コスト E_Port および VE_Port でトラフィックがロード バランスされます。 VE_Port がバインドされるポート チャネルのメンバ間のトラフィックは、SID、DID、および OXID に基づいてロード バランスされます。
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
FCoE 機能 |
未インストールまたはディセーブル |
FC-MAP |
0E.FC.00 |
ファブリック プライオリティ |
128 |
アドバタイズ インターバル |
8 秒 |
製品 | ライセンス |
---|---|
Cisco Nexus 7000 シリーズ | FCoE を実行する各 F シリーズ モジュールには、FCoE ライセンスが必要です。 デフォルト以外の VDC でイネーブルにされた FCoE では、Advanced Services ライセンスは不要です。 Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。 |
Cisco MDS 9500 シリーズ | FCoE にはライセンスは不要です。 Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。 |
専用ストレージ VDC の FCoE に関するガイドラインは、次のとおりです。
(注) |
プロトコル ステートは、ポート機能により共有インターフェイスの親ポートをフラップするため、これを変更すると、ストレージ VDC の FCoE トラフィックに影響を与えます。 |
次のインターフェイス コンフィギュレーション モードは、イーサネット VDC からストレージ VDC までインターフェイスが共有されている間は使用できません。
共有イーサネット インターフェイスはトランク モードで、他の 1 つの VDC とだけ共有する必要があります。
SAN 内の仮想ファブリック(VSAN)ごとにトラフィックを伝送できるよう、それぞれの統合アクセス スイッチには一意の専用 VLAN を設定する必要があります(VSAN 10 用に VLAN 1002、VSAN 2 用に VLAN 1003 など)。 MST をイネーブルにする場合は、各 FCoE VLAN に対してそれぞれ個別のマルチ スパニングツリー(MST)インスタンスを使用する必要があります。
(注) |
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチで設定されたコマンドを実行するには、VLAN モードを終了する必要があります。 |
1. configure terminal
2. vsan database
3. vsan vsan-id
4. vlan vlan-id
5. fcoe [vsan vsan-id]
6. exit
7. (任意) show vlan fcoe
8. (任意) copy running-config startup-config
次に、Cisco MDS 9500 シリーズ スイッチで VLAN 200 を VSAN 200 にマッピングする例を示します。
switch(config)# vlan 200 switch(config-vlan)# fcoe vsan 200
次に、Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチで VLAN 300 を VSAN 300 にマッピングする例を示します。
switch(config)# switchto vdc fcoe_vdc switch-fcoe_vdc# configure terminal switch-fcoe_vdc(config)# vlan 300 switch-fcoe_vd(config-vlan)# fcoe vsan 300
仮想ファイバ チャネル インターフェイスを作成できます。 仮想ファイバ チャネル インターフェイスは、いずれかの物理インターフェイスにバインドしたうえで使用する必要があります。
1. configure terminal
2. interface vfc vfc-id
3. switchport mode mode
4. bind {interface {ethernet slot/port}}
5. (任意) show interface vfc
6. (任意) copy running-config startup-config
次の例は、イーサネット インターフェイスに仮想ファイバ チャネル インターフェイスをバインドする方法を示したものです。
switch# configure terminal switch(config)# interface vfc 4 switch(config-if)# bind interface ethernet 1/4
次の例は、仮想ファイバ チャネル インターフェイスを削除する方法を示したものです。
switch# configure terminal switch(config)# no interface vfc 4
同じインターフェイス番号のポート チャネルに自動でバインドする仮想ファイバ チャネル ポート チャネル インターフェイスを作成できます。
1. configure terminal
2. interface vfc-port-channel int-number
3. switchport mode mode
4. (任意) show interface vfc-port-channel int-number
5. (任意) copy running-config startup-config
SAN 内の仮想ファブリック(VSAN)ごとにトラフィックを伝送できるよう、それぞれの統合アクセス スイッチに一意の専用 VLAN を設定する必要があります(VSAN 1 用に VLAN 1002、VSAN 2 用に VLAN 1003 など)。 MST を有効にした場合は、FCoE VLAN に対して別個の MST インスタンスを使用する必要があります。
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの場合は、ストレージ VDC を使用する必要があります。
1. configure terminal
2. vsan database
3. (任意) vsan vsan-id
4. 次のいずれかのコマンドを入力します。
5. (任意) show vsan
6. (任意) copy running-config startup-config
次の例は、仮想ファイバ チャネル インターフェイスを VSAN に関連付ける方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# vsan database
switch(config-vsan-db)# vsan 2 interface vfc 4
VFID チェックを使用して、VE リンクの両端で VSAN 設定が正しいことを確認します。 VE ポートの VFID チェックをオフにして、同じスイッチ上の VE ポートとの間の VE ループバック設定を許可することもできます。
(注) |
Cisco MDS 9500 スイッチの場合は、ステップ 2から開始します。 |
Cisco Nexus 7000 シリーズの場合、この機能を設定するにはストレージ VDC を使用する必要があります。
1. (Cisco Nexus 7000)switchto vdc vdc-id type storage
2. configure terminal
3. fcoe veloopback
次に、Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの VE ループバックをイネーブルにする例を示します。
switch# switchto vdc fcoe type storage fcoe# configure terminal fcoe(config)# fcoe veloopback
次に、Cisco MDS 9500 スイッチの VE ループバックをイネーブルにする例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# fcoe veloopback
仮想インターフェイスに関する設定情報を表示するには、次の作業のいずれかを行います。
コマンド |
目的 |
---|---|
show interface vfc vfc-id | 指定されたファイバ チャネル インターフェイスの詳細な設定を表示します。 |
show interface brief | すべてのインターフェイスのステータスが表示されます。 |
show vlan fcoe | FCoE VLAN から VSAN へのマッピングを表示します。 |
次の例は、イーサネット インターフェイスにバインドされた仮想ファイバ チャネル インターフェイスを表示する方法を示したものです。
switch# show interface vfc 3
vfc3 is up
Bound interface is Ethernet1/37
Hardware is Virtual Fibre Channel
Port WWN is 20:02:00:0d:ec:6d:95:3f
Admin port mode is F, trunk mode is on
snmp link state traps are enabled
Port mode is F, FCID is 0x490100
Port vsan is 931
1 minute input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
1 minute output rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
0 frames input, 0 bytes
0 discards, 0 errors
0 frames output, 0 bytes
0 discards, 0 errors
Interface last changed at Thu May 21 04:44:42 2009
次の例は、スイッチ上のすべてのインターフェイスのステータスを表示する方法を示したものです(簡略化のため、出力の一部は省略)。
switch# show interface brief
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Vsan Admin Admin Status SFP Oper Oper Port
Mode Trunk Mode Speed Channel
Mode (Gbps)
-------------------------------------------------------------------------------
fc3/1 1 auto on trunking swl TE 2 --
fc3/2 1 auto on sfpAbsent -- -- --
...
fc3/8 1 auto on sfpAbsent -- -- --
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Status IP Address Speed MTU Port
Channel
-------------------------------------------------------------------------------
Ethernet1/1 hwFailure -- -- 1500 --
Ethernet1/2 hwFailure -- -- 1500 --
Ethernet1/3 up -- 10000 1500 --
...
Ethernet1/39 sfpIsAbsen -- -- 1500 --
Ethernet1/40 sfpIsAbsen -- -- 1500 --
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Status IP Address Speed MTU
-------------------------------------------------------------------------------
mgmt0 up 172.16.24.41 100 1500
-------------------------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------------------------
Interface Vsan Admin Admin Status SFP Oper Oper Port
Mode Trunk Mode Speed Channel
Mode (Gbps)
-------------------------------------------------------------------------------
vfc 1 1 F -- down -- -- --
...
次の例は、スイッチにおける VLAN と VSAN とのマッピングを表示する方法を示したものです。
switch# show vlan fcoe
VLAN VSAN Status
-------- -------- --------
15 15 Operational
20 20 Operational
25 25 Operational
30 30 Non-operational
次に示すのは、FCoE VLAN および仮想ファイバ チャネル インターフェイスの設定例です。
1. 関連する VLAN を有効にし、その VLAN を VSAN へマッピングします。 Cisco Nexus 7000 の場合は、ストレージ VDC を使用します。
2. 物理イーサネット インターフェイス上で VLAN を設定します。
3. 仮想ファイバ チャネル インターフェイスを作成し、それを物理イーサネット インターフェイスにバインドします。 Cisco Nexus 7000 の場合は、ストレージ VDC を使用します。
4. 仮想ファイバ チャネル インターフェイスを VSAN に関連付けます。 Cisco Nexus 7000 の場合は、ストレージ VDC を使用します。
5. (任意) VSAN のメンバーシップ情報を表示します。
6. (任意) 仮想ファイバ チャネル インターフェイスに関するインターフェイス情報を表示します。
関連項目 | 参照先 |
---|---|
コマンド リファレンス |
『Cisco NX-OS FCoE Command Reference for Cisco Nexus 7000 and Cisco MDS 9500』 |
Cisco NX-OS のライセンス |
『Cisco NX-OS Licensing Guide』 |
標準/RFC | タイトル |
---|---|
T11 FC BB-5 | ファイバ チャネル バックボーン 5 |
MIB | MIB リンク |
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説明 | リンク |
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