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目次
この章では、ポート トラッキングの設定方法について説明します。
この章は、次の項で構成されています。
Cisco SAN スイッチは、(仮想ファイバ チャネル インターフェイスではなく)物理ファイバ チャネル インターフェイスでポート トラッキング機能を提供します。 この機能はリンクの動作ステートに関する情報を利用して、エッジ デバイスを接続するリンクの障害を引き起こします。 この処理では、間接障害が直接障害に変換されるため、冗長リンクへの復旧処理が迅速化されます。 ポート トラッキング機能がイネーブルになっている場合、この機能はリンク障害時に設定されたリンクをダウンにし、トラフィックを別の冗長リンクに強制的にリダイレクトします。
ポート トラッキング機能はリンクの動作ステートに関する情報を利用して、エッジ デバイスを接続するリンクの障害を引き起こします。 この処理では、間接障害が直接障害に変換されるため、冗長リンクへの復旧処理が迅速化されます。 ポート トラッキング機能がイネーブルになっている場合、この機能はリンク障害時に設定されたリンクをダウンにし、トラフィックを別の冗長リンクに強制的にリダイレクトします。
一般的に、ホストはスイッチに直接接続されているリンク(直接リンク)上でのリンク障害からすぐに復旧できます。 しかし、キープアライブ メカニズムを備えた WAN や MAN ファブリック内のスイッチ間で発生する間接的なリンク障害からのリカバリは、タイムアウト値(TOV)や Registered State Change Notification(RSCN)情報などの複数の要因に左右されます。
次の図では、ホストへの直接リンク 1 に障害が発生した場合、即時にリカバリできます。 ただし、2 つのスイッチ間の ISL 2 に障害が発生した場合、復旧は TOV や RSCN などに左右されます。
ポート トラッキング機能は、トポロジの変化を引き起こし、接続デバイスを接続しているリンクをダウンさせる障害を監視し、検出します。 この機能をイネーブルにして、リンク対象ポートとトラッキング対象ポートを明示的に設定すると、スイッチ ソフトウェアはトラッキング対象ポートを監視します。リンク ステートの変化を検出した場合、スイッチ ソフトウェアはリンク対象ポートの動作ステートを変更します。
この章では次の用語を使用します。
ポート トラッキングには、次の機能があります。
次の表に、ポート トラッキング パラメータのデフォルト設定を示します。
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
ポート トラッキング |
ディセーブル |
動作バインディング |
イネーブル(ポート トラッキングと同時) |
ポート トラッキングを設定する際、次の点に注意してください。
ポート トラッキング機能は、デフォルトでディセーブルです。 この機能をイネーブルにすると、ポート トラッキングはスイッチ全体でグローバルにイネーブルになります。
ポート トラッキングを設定するには、ポート トラッキング機能をイネーブルにして、トラッキング対象ポートに対応するリンク対象ポートを設定します。
ポート トラッキングをイネーブルに設定できます。
ポートをリンクするには、次の 2 通りの方法があります。
最初のトラッキング対象ポートを設定すると、動作バインディングは自動的に有効になります。 この方法を使用すると、複数のポートを監視したり、1 つの VSAN 内のポートを監視したりできます。
トラッキング対象ポートの動作バインディングを設定するには、次の作業を行います。
複数のトラッキング対象ポートの動作ステートに基づいて、リンク対象ポートの動作ステートを制御できます。 複数のトラッキング対象ポートが 1 つのリンク対象ポートに対応付けられている場合、対応付けられたトラッキング対象ポートがすべてダウンしたときにかぎり、リンク対象ポートの動作ステートはダウンに設定されます。 トラッキング対象ポートが 1 つでもアップしている場合、リンク対象ポートはアップしたままになります。
次の図では、ISL 2 および 3 の両方が失敗した場合のみ、直接リンク 1 がダウンします。 ISL 2 または 3 が動作しているかぎり、直接リンク 1 はダウンしません。
複数のポートをトラッキングするには、次の作業を行います。
トラッキング対象ポート上のすべての動作 VSAN から VSAN をリンク対象ポートに対応付けるには、必要な VSAN を指定します。 このため、トラッキング対象ポートの詳細な設定が可能になります。 トラッキング対象ポートが TE ポートの場合、ポートの動作ステートがダウンにならずに、ポート上の動作 VSAN がダイナミックに変わる場合があります。 この場合、リンク対象ポートのポート VSAN は、トラッキング対象ポート上の動作 VSAN 上で監視できます。
この機能を設定すると、トラッキング対象ポート上で VSAN がアップしている場合にだけリンク対象ポートがアップします。
指定する VSAN は、リンク対象ポートのポート VSAN と同じである必要はありません。
特定の VSAN でトラッキング対象ポートをモニタできます。
トラッキング対象ポートで頻繁にフラップが発生する場合、動作バインディング機能を使用するトラッキング ポートは頻繁にトポロジを変えることがあります。 この場合、頻繁なフラップの原因が解決されるまで、ポートをダウンしたままにできます。 フラップが発生するポートをダウン状態のままにしておくと、プライマリのトラッキング対象ポートの問題が解決されるまで、トラフィックは冗長パスを流れるよう強制されます。 問題が解決されて、トラッキング対象ポートが再びアップした場合には、インターフェイスを明示的にイネーブルにできます。
この機能を設定すると、トラッキング対象ポートが再びアップになっても、リンク対象ポートはシャットダウン状態のままになります。 トラッキング対象ポートがアップして安定したら、(このインターフェイスを管理上アップして)リンク対象ポートの強制シャットダウン状態を明示的に解除する必要があります。
トラッキング対象ポートを強制シャットダウンできます。
スイッチの現在のポート トラッキング設定を表示するには、show コマンドを使用します。
次に、特定のインターフェイスのトラッキング対象ポートの設定を表示する例を示します。
switch# show interface vfc21
vfc21 is down (Administratively down)
Hardware is Fibre Channel, FCOT is short wave laser w/o OFC (SN)
Port WWN is 20:01:00:05:30:00:0d:de
Admin port mode is FX
Port vsan is 1
Receive data field Size is 2112
Beacon is turned off
Port tracked with interface vc22 (down)
Port tracked with interface san-port-channel 1 vsan 2 (down)
5 minutes input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
...
次に、SAN ポート チャネルのトラッキング対象ポートの設定を表示する例を示します。
switch# show interface san-port-channel 1
port-channel 1 is down (No operational members)
Hardware is Fibre Channel
Port WWN is 24:01:00:05:30:00:0d:de
Admin port mode is auto, trunk mode is on
Port vsan is 2
Linked to 1 port(s)
Port linked to interface vfc21
...
次に、ポート トラッキング モードを表示する例を示します。
switch# show interface vfc 24
vfc24 is up
Hardware is Fibre Channel, FCOT is short wave laser
...
Transmit B2B Credit is 64
Receive B2B Credit is 16
Receive data field Size is 2112
Beacon is turned off
Port track mode is force_shut <-- this port remains shut even if the tracked port is back up