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目次
この章では、ファイバ チャネル ドメイン パラメータの設定方法について説明します。
この章は、次の項で構成されています。
ファイバ チャネル ドメイン(fcdomain)機能では、FC-SW-2 標準で記述されているように、主要スイッチ選択、ドメイン ID 配信、FC ID 割り当て、ファブリック再設定機能が実行されます。 ドメインは VSAN 単位で設定されます。 ドメイン ID を設定しない場合、ローカル スイッチはランダムな ID を使用します。
注意 |
fcdomain パラメータは、通常変更しないでください。 これらの変更は、管理者が行うか、スイッチ操作を熟知している人が行ってください。 |
設定を変更した場合は、必ず実行コンフィギュレーションを保存してください。 次回にスイッチを再起動したときに、保存された設定が使用されます。 設定を保存しない場合は、前回保存されたスタートアップ コンフィギュレーションが使用されます。
fcdomain は、4 つのフェーズで構成されます。
次の図は、fcdomain の設定例を示します。
ファイバ チャネル ドメインは、中断を伴う方法または中断を伴わない方法で起動できます。 中断を伴う再起動を実行すると、Reconfigure Fabric(RCF)フレームがファブリックのその他のスイッチに送信され、VSAN のすべてのスイッチでデータ トラフィックが中断されます(リモートでセグメント化されている ISL を含む)。 中断を伴わない再起動を実行すると、Build Fabric(BF)フレームがファブリックのその他のスイッチに送信され、そのスイッチだけでデータ トラフィックが中断されます。
ドメイン ID の競合を解消するには、手動でドメイン ID を割り当てる必要があります。 ドメイン ID を手動で割り当てるなど、ほとんどの設定変更では中断再起動が必要になります。 ドメインの非中断再起動は、優先ドメイン ID をスタティック ドメイン ID(実ドメイン ID は変更なし)に変更する場合にかぎり実行できます。
(注) |
スタティック ドメインはユーザによって固有に設定されるため、実行時のドメインと異なることがあります。 ドメイン ID が異なる場合は、次回の中断または非中断再起動後にスタティック ドメイン ID を使用するように、実行時のドメイン ID が変更されます。 |
VSAN が interop モードの場合は、この VSAN に対して fcdomain の中断再起動を実行できません。
ほとんどの設定は、対応する実行時の値に適用できます。 ここでは、実行時の値に fcdomain パラメータを適用する方法について詳細に説明します。
fcdomain restart コマンドを使用すると、変更が実行時の設定に適用されます。 disruptive オプションを使用すると、優先ドメイン ID などほとんどの設定は、対応する実行時の値に適用されます。
ファブリックの中断再起動または非中断再起動を実行できます。
主要リンクで障害が発生した場合、ドメイン マネージャが新しい主要リンクを選択する必要があります。 デフォルトでは、ドメイン マネージャは Build Fabric(BF)フェーズを開始し、その後主要スイッチ選択フェーズが続きます。 これらのフェーズは両方とも VSAN 内のすべてのスイッチに影響を及ぼし、完了するまで合計 15 秒以上かかります。 ドメイン マネージャが新しい主要リンクの選択に必要な時間を短縮するために、ドメイン マネージャの高速再起動機能をイネーブルにできます。
高速再起動がイネーブルで、バックアップ リンクを利用できる場合、ドメイン マネージャはわずか数ミリ秒で新しい主要リンクを選択し、障害が発生したリンクを交換します。 また、新しい主要リンクの選択に必要な再設定は、VSAN 全体ではなく、障害が発生したリンクに直接接続した 2 つのスイッチにだけ影響します。 バックアップ リンクが利用できない場合、ドメイン マネージャはデフォルトの動作に戻り、BF フェーズを開始します。その後、主要スイッチ選択フェーズが続きます。 高速再起動機能はどのインターオペラビリティ モードでも使用できます。
ドメイン マネージャの高速再起動をイネーブルに設定できます。
デフォルトでプライオリティ 128 が設定されています。 プライオリティの有効設定範囲は 1 ~ 254 です。 プライオリティ 1 が最高のプライオリティです。 値 255 は、他のスイッチからは受け入れられますが、ローカルには設定できません。
安定したファブリックに追加された新しいスイッチが、主要スイッチになることはありません。 主要スイッチ選択フェーズ中に、最高のプライオリティを持つスイッチが主要スイッチになります。 2 つのスイッチに同じプライオリティが設定されている場合、小さい World Wide Name(WWN)のスイッチが主要スイッチになります。
プライオリティ設定は、fcdomain の再起動時にランタイムに適用されます。 この設定は、中断再起動および非中断再起動のどちらにも適用できます。
主要スイッチにプライオリティを設定できます。
デフォルトでは、fcdomain 機能は各スイッチ上でイネーブルになっています。 スイッチ内で fcdomain 機能をディセーブルにすると、そのスイッチはファブリック内のその他のスイッチと共存できなくなります。 fcdomain 設定は中断再起動の実行時に適用されます。
単一の VSAN または VSAN 範囲で fcdomain をディセーブルまたは再度イネーブルにする手順は、次のとおりです。
ディセーブルにされた fcdomain にファブリック名の値を設定できます。
rcf-reject オプションはインターフェイス単位、VSAN 単位で設定できます。 デフォルトでは、rcf-reject オプションはディセーブルです(つまり、RCF 要求フレームは自動的に拒否されません)。
rcf-reject オプションは即座に有効になります。
fcdomain の再起動は不要です。
(注) |
仮想ファイバ チャネル インターフェイスの RCF 拒否オプションを設定する必要はありません。 |
着信 RCF 要求フレームを拒否できます。
デフォルトでは、autoreconfigure オプションはディセーブルです。 重複ドメインを含む、2 つの異なる安定したファブリックに属する 2 つのスイッチを結合した場合は、次のようになります。
autoreconfigure オプションは実行時に即座に有効になります。 fcdomain を再起動する必要はありません。 ドメインが重複によって現在隔離されており、後で両方のスイッチの autoreconfigure オプションをイネーブルにする場合は、ファブリックは隔離状態のままです。 ファブリックを接続する前に両方のスイッチで autoreconfigure オプションをイネーブルにした場合、中断再設定(RCF)が発生します。 中断再設定が発生すると、データ トラフィックが影響を受けることがあります。 fcdomain に非中断再設定を行うには、重複リンク上の設定済みドメインを変更し、ドメインの重複を排除します。
特定の VSAN(または VSAN 範囲)で自動再設定をイネーブルに設定できます。
ドメイン ID は VSAN 内のスイッチを一意に識別します。 スイッチは異なる VSAN に異なるドメイン ID を持つことがあります。 ドメイン ID は FC ID 全体の一部です。
ドメイン ID は VSAN 内のスイッチを一意に識別します。 スイッチは異なる VSAN に異なるドメイン ID を持つことがあります。 ドメイン ID は FC ID 全体の一部です。
設定済みドメイン ID のタイプは preferred または static になります。 デフォルトで、設定済みドメイン ID は 0(ゼロ)、設定タイプは preferred です。
(注) |
値 0(ゼロ)を設定できるのは、preferre オプションを使用した場合だけです。 |
ドメイン ID を設定しない場合、ローカル スイッチは要求内でランダムな ID を送信します。 static ドメイン ID を使用することを推奨します。
下位スイッチがドメインを要求する場合は、次のプロセスが実行されます(次の図を参照)。
下位スイッチの動作は、次の 3 つの要素により異なります。
状況に応じて、次のように変更されます。
設定済みドメイン ID を変更したときに、変更が受け入れられるのは、新しいドメイン ID が、VSAN 内に現在設定されているすべての許可ドメイン ID リストに含まれている場合だけです。 または、ドメイン ID を zero-preferred に設定することもできます。
注意 |
設定済みドメインの変更を実行時ドメインに適用する場合は、fcdomain restart コマンドを入力する必要があります。 |
(注) |
許可ドメイン ID リストを設定した場合、追加するドメイン ID は VSAN のその範囲内にある必要があります。 |
スタティック ドメイン ID または優先ドメイン ID を指定できます。
デフォルトでは、割り当て済みのドメイン ID リストの有効範囲は 1 ~ 239 です。 許可ドメイン ID リストに複数の範囲を指定し、各範囲をカンマで区切れます。 主要スイッチは、ローカルに設定された許可ドメイン リストで使用可能なドメイン ID を割り当てます。
ドメイン ID が重複しないように、許可ドメイン ID リストを使用して VSAN を設計してください。 このリストは将来 NAT 機能を使用しない IVR を実装する必要がある場合に役立ちます。
ファブリック内の 1 つのスイッチに許可リストを設定する場合は、整合性を保つために、ファブリック内のその他のすべてのスイッチに同じリストを設定するか、CFS を使用して設定を配信することを推奨します。
許可ドメイン ID リストを設定できます。
Cisco Fabric Services(CFS)インフラストラクチャを使用して、ファブリック内のすべての Cisco SAN スイッチへの許可ドメイン ID リスト設定情報の配信をイネーブルにできます。 この機能を使用すると、1 つのスイッチのコンソールからファブリック全体の設定を同期化できます。 VSAN 全体に同じ設定が配信されるので、誤設定や、同じ VSAN 内の 2 つのスイッチが互換性のない許可ドメインを設定してしまう可能性を防止できます。
CFS を使用して許可ドメイン ID リストを配信し、VSAN 内のすべてのスイッチで許可ドメイン ID リストの整合性をとるようにします。
(注) |
許可ドメイン ID リストを設定してそれを主要スイッチにコミットするようお勧めします。 |
追加情報については、ご使用のデバイスの『System Management Configuration Guide』の「Using Cisco Fabric Services」を参照してください。
許可ドメイン ID リスト設定の配信をイネーブル(またはディセーブル)に設定できます。
許可ドメイン ID リストの CFS 配信はデフォルトではディセーブルになっています。 許可ドメイン ID リストを配信するすべてのスイッチで配信をイネーブルにする必要があります。
既存の設定を変更するときの最初のアクションによって、保留中の設定が作成され、ファブリック内の機能がロックされます。 ファブリックがロックされると、次のような状況になります。
保留中のドメイン設定変更をコミットして、ロックを解除できます。
VSAN 内の他の SAN スイッチに保留中のドメイン設定の変更を適用するには、変更をコミットする必要があります。 保留中の設定変更が配信され、コミットが正常に行われると、設定の変更が VSAN 全体の SAN スイッチのアクティブな設定に適用され、ファブリック ロックが解除されます。
保留中のドメイン設定変更を破棄して、ロックを解放できます。
いつでもドメイン設定への保留変更を廃棄して、ファブリックのロックを解除できます。 保留中の変更を廃棄(中断)する場合、設定には影響せずに、ロックが解除されます。
ドメイン設定作業を実行し、変更をコミットまたは廃棄してロックを解除していない場合、管理者はファブリック内の任意のスイッチからロックを解除できます。 管理者がこのタスクを実行すると、保留中の変更は廃棄され、ファブリック ロックが解除されます。
保留中の変更は volatile ディレクトリだけで使用でき、スイッチを再起動すると廃棄されます。
ファブリック ロックを解除するには、管理者の権限を持つログイン ID を使用して EXEC モードで clear fcdomain session vsan コマンドを入力します。
switch# clear fcdomain session vsan 10
許可ドメイン ID リストの CFS 配信のステータスは show fcdomain status コマンドを使用して表示できます。
switch# show fcdomain status
CFS distribution is enabled
保留中の設定変更は show fcdomain pending コマンドを使用して表示できます。
switch# show fcdomain pending vsan 10
Pending Configured Allowed Domains
----------------------------------
VSAN 10
Assigned or unallowed domain IDs: 1-9,24,100,231-239.
[User] configured allowed domain IDs: 10-230.
保留中の設定と現在の設定の違いは、show fcdomain pending-diff コマンドを使用して表示できます。
switch# show fcdomain pending-diff vsan 10
Current Configured Allowed Domains
----------------------------------
VSAN 10
Assigned or unallowed domain IDs: 24,100.
[User] configured allowed domain IDs: 1-239.
Pending Configured Allowed Domains
----------------------------------
VSAN 10
Assigned or unallowed domain IDs: 1-9,24,100,231-239.
[User] configured allowed domain IDs: 10-230.
配信セッションのステータスは show fcdomain session-status vsan コマンドを使用して表示できます。
switch# show fcdomain session-status vsan 1
Last Action: Distribution Enable
Result: Success
デフォルトでは、連続ドメイン割り当てはディセーブルです。 下位スイッチが主要スイッチに複数の不連続ドメインを要求した場合は、次のようになります。
特定の VSAN(または VSAN 範囲)で連続ドメインをイネーブルに設定できます。
SAN スイッチにログインした N ポートには、FC ID が割り当てられます。 デフォルトでは、永続的 FC ID 機能はイネーブルです。 この機能がディセーブルの場合は、次のようになります。
永続的 FC ID がイネーブルの場合は、次のようになります。
(注) |
AIX または HP-UX ホストからスイッチに接続する場合は、それらのホストに接続する VSAN で永続的 FC ID 機能をイネーブルにする必要があります。 |
(注) |
永続的 FC ID がイネーブルである場合、再起動後に FC ID を変更できません。 FC ID はデフォルトではイネーブルですが、各 VSAN に対してディセーブルにできます。 |
F ポートに割り当てられた永続的 FC ID は、インターフェイス間を移動させることができ、同じ永続的 FC ID をそのまま維持することができます。
永続的 FC ID 機能をイネーブルに設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | fcdomain fcid persistent vsan vsan-id 例: switch(config)# fcdomain fcid persistent vsan 78 |
指定された VSAN の FC ID 永続性をアクティブ(デフォルト)にします。 |
ステップ 3 | no fcdomain fcid persistent vsan vsan-id 例: switch(config)# no fcdomain fcid persistent vsan 33 |
指定された VSAN の FC ID 永続性機能をディセーブルにします。 |
永続的 FC ID 機能をイネーブルにすると、永続的 FC ID サブモードを開始して、FC ID データベースにスタティックまたはダイナミック エントリを追加できるようになります。 デフォルトでは、追加されたすべてのエントリはスタティックです。 永続的 FC ID は VSAN 単位で設定します。
永続的 FC ID を手動で設定するための要件は、次のとおりです。
永続的 FC ID を設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | fcdomain fcid database 例: switch(config)# fcdomain fcid database |
FC ID データベース コンフィギュレーション サブモードを開始します。 |
||
ステップ 3 | vsan vsan-id wwn 33:e8:00:05:30:00:16:df fcid fcid 例: switch(config-fcid-db)# vsan 26 wwn 33:e8:00:05:30:00:16:df fcid 4 |
指定の VSAN のデバイス WWN(33:e8:00:05:30:00:16:df)に FC ID 0x070128 を設定します。
|
||
ステップ 4 | vsan vsan-id wwn 11:22:11:22:33:44:33:44 fcid fcid dynamic 例: switch(config-fcid-db)# vsan 13 wwn 11:22:11:22:33:44:33:44 fcid 6 dynamic |
ダイナミック モードで、指定の VSAN のデバイス WWN(11:22:11:22:33:44:33:44)に FC ID 0x070123 を設定します。 |
||
ステップ 5 | vsan vsan-id wwn 11:22:11:22:33:44:33:44 fcid fcid area 例: switch(config-fcid-db)# vsan 88 wwn 11:22:11:22:33:44:33:44 fcid 4 area |
指定の VSAN のデバイス WWN(11:22:11:22:33:44:33:44)に FC ID 0x070100 ~ 0x701FF を設定します。
|
(注) |
ここに記載された説明が適用されるのは、ホスト バス アダプタ(HBA)ポートとストレージ ポートが同じスイッチに接続されている場合だけです。 |
HBA とストレージ ポートが同じスイッチに接続されている場合は、それぞれのポートに異なるエリア ID を設定しなければならないことがあります。 たとえば、ストレージ ポート FC ID が 0x6f7704 の場合、このポートのエリアは 77 です。 この場合、HBA ポートのエリアには 77 以外の値を設定できます。 HBA ポートの FC ID は、ストレージ ポートの FC ID と異なる値に手動で設定する必要があります。
Cisco SAN スイッチでは、FC ID の永続性機能により、この要件が満たされます。 この機能を使用すると、ストレージ ポートまたは HBA ポートに異なるエリアを持つ FC ID を事前に割り当てることができます。
HBA ポートに異なるエリア ID を設定できます。
次のタスクでは、111(16 進値では 6f)のスイッチ ドメインの設定例を使用します。 サーバは FCoE を介してスイッチに接続されます。 HBA ポートはインターフェイス vfc20 に接続され、ストレージ ポートは同じスイッチのインターフェイス fc2/3 に接続されます。
ステップ 1 |
show flogi database コマンドを使用して、HBA のポート WWN(Port Name フィールド)ID を取得します。 switch# show flogi database ----------------------------------------------------------------- INTERFACE VSAN FCID PORT NAME NODE NAME ------------------------------------------------------------------ vfc20 3 0x6f7703 50:05:08:b2:00:71:c8:c2 50:05:08:b2:00:71:c8:c0 vfc23 3 0x6f7704 50:06:0e:80:03:29:61:0f 50:06:0e:80:03:29:61:0f
|
||
ステップ 2 |
SAN スイッチの HBA インターフェイスをシャットダウンします。 switch# configure terminal switch(config)# interface vfc 20 switch(config-if)# shutdown switch(config-if)# end |
||
ステップ 3 |
show fcdomain vsan コマンドを使用して、FC ID 機能がイネーブルであることを確認します。 switch# show fcdomain vsan 1 ... Local switch configuration information: State: Enabled FCID persistence: Disabled この機能がディセーブルの場合は、次の手順に進み、永続的 FC ID をイネーブルにします。 この機能がすでにイネーブルの場合は、その後の手順にスキップします。 |
||
ステップ 4 |
SAN スイッチで永続的 FC ID 機能をイネーブルにします。 switch# configure terminal switch(config)# fcdomain fcid persistent vsan 1 switch(config)# end |
||
ステップ 5 |
異なるエリアの新しい FC ID を割り当てます。 この例では、77 を ee に置き換えます。 switch# configure terminal switch(config)# fcdomain fcid database switch(config-fcid-db)# vsan 3 wwn 50:05:08:b2:00:71:c8:c2 fcid 0x6fee00 area |
||
ステップ 6 |
SAN スイッチの HBA インターフェイスをイネーブルにします。 switch# configure terminal switch(config)# interface vfc 20 switch(config-if)# no shutdown switch(config-if)# end |
||
ステップ 7 |
show flogi database コマンドを使用して、HBA の pWWN ID を確認します。 switch# show flogi database ------------------------------------------------------------------ INTERFACE VSAN FCID PORT NAME NODE NAME ------------------------------------------------------------------ vfc20 3 0x6fee00 50:05:08:b2:00:71:c8:c2 50:05:08:b2:00:71:c8:c0 vfc23 3 0x6f7704 50:06:0e:80:03:29:61:0f 50:06:0e:80:03:29:61:0f
|
永続的 FC ID は、選択的に消去できます。 現在使用中のスタティック エントリおよび FC ID は、削除できません。 次の表に、永続的 FC ID が消去されると削除または保持される FC ID エントリを示します。
永続的 FC ID の状態 |
永続的 FC ID の使用状態 |
アクション |
---|---|---|
スタティック |
使用中 |
削除されない |
スタティック |
使用中でない |
削除されない |
ダイナミック |
使用中 |
削除されない |
ダイナミック |
使用中でない |
削除される |
永続的 FC ID を消去できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | purge fcdomain fcid vsan vsan-id 例: switch# purge fcdomain fcid vsan 667 |
指定の VSAN の未使用のダイナミック FC ID をすべて消去します。 |
ステップ 2 | purge fcdomain fcid vsan vsan-id - vsan-id 例: switch# purge fcdomain fcid vsan 50-100 |
指定の VSAN 範囲の未使用のダイナミック FC ID をすべて消去します。 |
(注) |
fcdomain 機能がディセーブルである場合、表示された実行時ファブリック名は設定済みファブリック名と同じです。 |
次に、fcdomain 設定に関する情報を表示する例を示します。
switch# show fcdomain vsan 2
指定された VSAN に属するすべてのスイッチのドメイン ID リストを表示するには、show fcdomain domain-list コマンドを使用します。 このリストには、各ドメイン ID を所有するスイッチの WWN が記載されています。 この例では次の値が使用されています。
switch# show fcdomain domain-list vsan 76
Number of domains: 3
Domain ID WWN
--------- -----------------------
0xc8(200) 20:01:00:05:30:00:47:df [Principal]
0x63(99) 20:01:00:0d:ec:08:60:c1 [Local]
0x61(97) 50:00:53:0f:ff:f0:10:06 [Virtual (IVR)]
このスイッチに設定された許可ドメイン ID のリストを表示するには、show fcdomain allowed vsan コマンドを使用します。
switch# show fcdomain allowed vsan 1
Assigned or unallowed domain IDs: 1-96,100,111-239.
[Interoperability Mode 1] allowed domain IDs: 97-127.
[User] configured allowed domain IDs: 50-110.
このスイッチに interop 1 モードが必要な場合は、要求されたドメイン ID がスイッチ ソフトウェア チェックに合格することを確認してください。
次に、指定の VSAN の既存の永続的 FC ID をすべて表示する例を示します。 unused オプションを指定すると、未使用の永続的 FC ID だけを表示できます。
switch# show fcdomain fcid persistent vsan 1000
次に、指定の VSAN または SAN ポート チャネルのフレームおよびその他の fcdomain 統計情報を表示する例を示します。
switch# show fcdomain statistics vsan 1
VSAN Statistics
Number of Principal Switch Selections: 5
Number of times Local Switch was Principal: 0
Number of 'Build Fabric's: 3
Number of 'Fabric Reconfigurations': 0
次に、割り当てられた FC ID および空いている FC ID のリストを含めて、FC ID 割り当てに関する統計情報を表示する例を示します。
switch# show fcdomain address-allocation vsan 1
次に、有効なアドレス割り当てキャッシュを表示する例を示します。 ファブリックから取り除かれたデバイス(ディスクやホスト)を元のファブリックに戻す場合、主要スイッチはキャッシュを使用して FC ID を再度割り当てます。 キャッシュ内では、VSAN はこのデバイスを含む VSAN を、WWN は FC ID を所有していたデバイスを、マスクは FC ID に対応する 1 つのエリアまたはエリア全体を表します。
switch# show fcdomain address-allocation cache
次の表は、すべての fcdomain パラメータのデフォルト設定を示します。
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
fcdomain 機能 |
イネーブル |
設定済みドメイン ID |
0(ゼロ) |
設定済みドメイン |
Preferred |
auto-reconfigure オプション |
ディセーブル |
連続割り当てオプション |
ディセーブル |
プライオリティ |
128 |
許可リスト |
1 ~ 239 |
ファブリック名 |
20:01:00:05:30:00:28:df |
rcf-reject |
ディセーブル |
永続的 FC ID |
イネーブル |
許可ドメイン ID リスト設定の配信 |
ディセーブル |