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目次
この章の内容は、次のとおりです。
DHCP スヌーピングは、信頼できないホストと信頼できる DHCP サーバとの間でファイアウォールのような機能を果たします。 DHCP スヌーピングでは次のアクティビティを実行します。
DHCP スヌーピングは、VLAN ベースごとにイネーブルに設定されます。 デフォルトでは、すべての VLAN でこの機能は非アクティブです。 この機能は、1 つの VLAN 上または VLAN の特定の範囲でイネーブルにできます。
DHCP スヌーピングを設定するときは、DHCP スヌーピング機能のイネーブル化と DHCP スヌーピングのグローバルなイネーブル化の違いを理解することが重要です。
DHCP スヌーピング機能は、デフォルトではディセーブルです。 DHCP スヌーピング機能がディセーブルになっていると、DHCP スヌーピングまたはこれに依存する機能を設定できません。 DHCP スヌーピングおよびその依存機能を設定するコマンドは、DHCP スヌーピングがディセーブルになっているときは使用できません。
DHCP スヌーピング機能をイネーブルにすると、スイッチで DHCP スヌーピング バインディング データベースの構築と維持が開始されます。 DHCP スヌーピング バインディング データベースに依存する機能は、その時点から使用できるようになり、設定も可能になります。
DHCP スヌーピング機能をイネーブルにしても、グローバルにイネーブルになるわけではありません。 DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにするには、個別に行う必要があります。
DHCP スヌーピング機能をディセーブルにすると、スイッチから DHCP スヌーピングの設定がすべて削除されます。 DHCP スヌーピングをディセーブルにして設定を維持したい場合は、DHCP スヌーピング機能をディセーブルにするのではなく、DHCP スヌーピングをグローバルにディセーブル化します。
DHCP スヌーピングのイネーブル化の実行後、DHCP スヌーピングはデフォルトでグローバルにディセーブルになります。 グローバルなイネーブル化は第 2 レベルのイネーブル化です。これにより、DHCP スヌーピング バインディング データベースのイネーブル化とは別に、スイッチがアクティブに DHCP スヌーピングを実行しているかどうかを個別に制御できます。
DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにすると、DHCP スヌーピングがイネーブルになっている VLAN の信頼できない各インターフェイスについて、受信した DHCP メッセージの検証が開始され、DHCP スヌーピング バインディング データベースを使用して、信頼できないホストからの以降の要求を検証します。
DHCP スヌーピングをグローバルにディセーブルにすると、DHCP メッセージの検証と、信頼できないホストからの以降の要求の検証を停止します。 DHCP スヌーピング バインディング データベースも削除されます。 DHCP スヌーピングをグローバルにディセーブルにしても、DHCP スヌーピングの設定や、DHCP スヌーピング機能に依存するその他の機能の設定は削除されません。
DHCP スヌーピングがトラフィックの送信元を信頼するかどうかを設定できます。 信頼できないソースの場合、トラフィック攻撃やその他の敵対的アクションが開始される可能性があります。 こうした攻撃を防ぐため、DHCP スヌーピングは信頼できない送信元からのメッセージをフィルタリングします。
企業ネットワークでは、信頼できる送信元はその企業の管理制御下にあるスイッチです。 これらのスイッチには、ネットワーク内のスイッチ、ルータ、およびサーバが含まれます。 ファイアウォールを越えるスイッチやネットワーク外のスイッチは信頼できない送信元です。 一般的に、ホスト ポートは信頼できない送信元として扱われます。
サービス プロバイダーの環境では、サービス プロバイダー ネットワークにないスイッチは、信頼できない送信元です(カスタマー スイッチなど)。 ホスト ポートは、信頼できないソースです。
Cisco Nexus デバイスでは、接続インターフェイスの信頼状態を設定することにより送信元が信頼されることを示します。
すべてのインターフェイスのデフォルトの信頼状態は、信頼できない状態です。 DHCP サーバ インターフェイスは、信頼できるインターフェイスとして設定する必要があります。 ユーザのネットワーク内でスイッチ(スイッチまたはルータ)に接続されている場合、他のインターフェイスも信頼できるインターフェイスとして設定できます。 ホスト ポート インターフェイスは、通常、信頼できるインターフェイスとしては設定しません。
![]() (注) |
DHCP スヌーピングを正しく機能させるためには、すべての DHCP サーバを信頼できるインターフェイス経由でスイッチに接続する必要があります。 |
DHCP スヌーピングは、代行受信した DHCP メッセージから抽出した情報を使用し、ダイナミックにデータベースを構築し維持します。 ホストが、DHCP スヌーピングがイネーブルになっている VLAN に関連付けられている場合、このデータベースには、リース IP アドレスを含む信頼できない各ホストのエントリが含まれています。 データベースには、信頼できるインターフェイスを介して接続するホストに関するエントリは保存されません。
![]() (注) |
DHCP スヌーピング バインディング データベースは DHCP スヌーピング バインディング テーブルとも呼ばれます。 |
スイッチが特定の DHCP メッセージを受信すると、DHCP スヌーピングはデータベースをアップデートします。 たとえば、サーバからの DHCPACK メッセージをスイッチで受信すると、この機能により、データベースにエントリが追加されます。 IP アドレスのリース期限が切れると、またはホストからの DHCPRELEASE メッセージをスイッチで受信すると、この機能により、データベースのエントリが削除されます。
DHCP スヌーピング バインディング データベース内の各エントリには、ホストの MAC アドレス、リース IP アドレス、リース期間、バインディング タイプ、およびホストに関連付けられた VLAN 番号とインターフェイスの情報が含まれています。
clear ip dhcp snooping binding コマンドを使用すると、バインディング データベースからエントリ削除できます。
DHCP は多数の加入者に対する IP アドレスの割り当てを一元的に管理できます。 Option 82 をイネーブルにすると、デバイスは、ネットワークに接続されている加入者デバイス(および、その MAC アドレス)を識別します。 加入者 LAN 上のマルチ ホストをアクセス デバイスの同一ポートに接続でき、これらは一意に識別されます。
Cisco NX-OS デバイスで Option 82 をイネーブルにすると、次の一連のイベントが発生します。
![]() (注) |
vPC ピア スイッチの場合、リモート ID サブオプションには、両方のスイッチで一意である vPC スイッチ MAC アドレスが含まれます。 この MAC アドレスは、vPC ドメイン ID を使用して計算されます。 Option 82 情報は、DHCP 要求が最初に受信されたスイッチで挿入された後、他の vPC ピア スイッチに転送されます。 |
上記の一連のイベントが発生した場合、次の値は変更されません。
次の図は、リモート ID サブオプションおよび回線 ID サブオプションのパケット形式を示しています。 Cisco NX-OS デバイスは、DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブルにしたときや、Option 82 データの挿入と削除をイネーブルにしたときにこれらのパケット形式を使用します。 回線 ID サブオプションの場合、モジュール フィールドはモジュールのスロット番号になります。
仮想ポート チャネル(vPC)では、2 台の Cisco NX-OS スイッチを 3 番目のスイッチに 1 つの論理ポート チャネルとして認識させることができます。 3 番目のスイッチは、スイッチ、サーバ、またはポート チャネルをサポートするその他のネットワーク スイッチのいずれかにすることができます。
標準的な vPC 環境では、DHCP 要求は一方の vPC ピア スイッチに到達でき、応答は他方の vPC ピア スイッチに到達できるため、一方のスイッチには部分的な DHCP(IP-MAC)バインディング エントリが生成され、他方のスイッチにはバインディング エントリが生成されません。 この問題は Cisco Fabric Service over Ethernet(CFSoE)分散を使用して、すべての DHCP パケット(要求および応答)が両方のスイッチに確実に認識されるようにすることで対処されます。これにより、vPC リンクの背後に存在するすべてのクライアントについて、両方のスイッチで同じバインディング エントリが作成および管理されるようになります。
CFSoE 分散ではまた、vPC リンク上の DHCP 要求および応答を 1 台のスイッチのみが転送するようにもできます。 vPC 以外の環境では、両方のスイッチが DHCP パケットを転送します。
スイッチは、DHCP スヌーピングがイネーブルの VLAN にある信頼できないインターフェイスで受信された DHCP パケットを検証します。 次の条件が発生(この場合パケットは破棄される)しない限り、スイッチでは、DHCP パケットが転送されます。
さらに、DHCP パケットの厳密な検証をイネーブルにすることもできます。これにより、DHCP パケットのオプション フィールドが確認されます。これには、オプション フィールドの最初の 4 バイト内の「マジック クッキー」値も含まれます。 デフォルトでは、厳密な検証はディセーブルになっています。 これを ip dhcp packet strict-validation コマンドによりイネーブルにすると、DHCP スヌーピングで無効なオプション フィールドを含むパケットを処理した場合に、パケットがドロップされます。
DHCP リレー エージェントを実行するようにデバイスを設定できます。DHCP リレー エージェントは、クライアントとサーバの間で DHCP パケットを転送します。 これは、クライアントとサーバが同じ物理サブネット上にない場合に便利な機能です。 リレー エージェントは DHCP メッセージを受信すると、新規の DHCP メッセージを生成して別のインターフェイスに送信します。 リレー エージェントはゲートウェイ アドレスを設定し(DHCP パケットの giaddr フィールド)、パケットにリレー エージェント情報のオプション(Option 82)を追加して(設定されている場合)、DHCP サーバに転送します。 サーバからの応答は、Option 82 を削除してからクライアントに転送されます。
Option 82 をイネーブルにした後に、デバイスは、デフォルトでバイナリ ifIndex 形式を使用します。 必要に応じて、符号化された文字列形式を使用するように、Option 82 設定を変更できます。
![]() (注) |
デバイスは、Option 82 情報がすでに含まれている DHCP 要求を中継するときには、Option 82 情報を変更せずに元のままの状態で要求と一緒に転送します。 |
DHCP ブロードキャスト メッセージを Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティング/転送)インスタンスのクライアントから別の VRF の DHCP サーバに転送するように、DHCP リレー エージェントを設定できます。 単一の DHCP サーバを使用して複数の VRF のクライアントの DHCP をサポートできるため、IP アドレス プールを VRF ごとではなく 1 つにまとめることにより、IP アドレスを節約できます。
DHCP リレー エージェントに対する VRF サポートをイネーブルにするには、DHCP リレー エージェントに対する Option 82 をイネーブルにする必要があります。
DHCP リレー アドレスと VRF 情報を設定したインターフェイスに DHCP 要求が着信した場合、DHCP サーバのアドレスが、別の VRF のメンバであるインターフェイスのネットワークに属するものであれば、デバイスは要求に Option 82 情報を挿入し、サーバの VRF の DHCP サーバに転送されます。 Option 82 情報は次のとおりです。
DHCP 要求を受信するインターフェイスが属する VRF の名前。
DHCP 要求を受信するインターフェイスのサブネット アドレス。
DHCP 要求を受信するインターフェイスの IP アドレス。
![]() (注) |
DHCP サーバは、VPN 識別子、リンクの選択、サーバ識別子オーバーライドの各オプションをサポートする必要があります。 |
デバイスは DHCP 応答メッセージを受信すると、Option 82 情報を取り除き、クライアントの VRF の DHCP クライアントに応答を転送します。
リレー バインディングは、リレー エージェントのアドレスおよびサブネットに、DHCP または BOOTP クライアントを関連付けるエントリです。 各リレー バインディングは、クライアントの MAC アドレス、アクティブなリレー エージェント アドレス、アクティブなリレー エージェント アドレス マスク、クライアントが接続されている論理および物理インターフェイス、giaddr リトライ回数、および合計リトライ回数を格納します。 giaddr リトライ回数は、リレー エージェント アドレスに送信される要求パケットの数です。合計リトライ回数は、リレー エージェントによって送信される要求パケットの合計数です。 1 つのリレー バインディング エントリが、各 DHCP または BOOTP クライアントに対して維持されます。
![]() (注) |
DHCP スマート リレーをグローバルにイネーブルにするか、または任意のスイッチのインターフェイス レベルでイネーブルにする場合、すべてのスイッチのリレー バインディングは vPC ピアと同期する必要があります。 |
DHCP スヌーピングを設定する場合は、次の注意事項および制約事項を考慮してください。
次の注意事項および制約事項は、FabricPath を含む実装に適用されます。
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
DHCP スヌーピング機能 |
ディセーブル |
DHCP スヌーピングのグローバルなイネーブル化 |
No |
DHCP スヌーピング VLAN |
なし |
DHCP スヌーピングの Option 82 サポート |
ディセーブル |
DHCP スヌーピング信頼状態 |
信頼できない |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | DHCP スヌーピング機能をイネーブルにします。 | DHCP スヌーピング機能がディセーブルになっていると、DHCP スヌーピングを設定できません。 詳細については、DHCP スヌーピング機能のイネーブル化またはディセーブル化を参照してください。 |
ステップ 2 | DHCP スヌーピングをグローバルにイネーブル化します。 | 詳細については、DHCP スヌーピングのグローバルなイネーブル化またはディセーブル化を参照してください。 |
ステップ 3 | 少なくとも 1 つの VLAN で、DHCP スヌーピングをイネーブルにします。 | デフォルトでは、DHCP スヌーピングはすべての VLAN でディセーブルになります。 詳細については、VLAN に対する DHCP スヌーピングのイネーブル化またはディセーブル化を参照してください。 |
ステップ 4 | DHCP サーバとスイッチが、信頼できるインターフェイスを使用して接続されていることを確認します。 | 詳細については、インターフェイスの信頼状態の設定を参照してください。 |
スイッチの DHCP スヌーピング機能をイネーブルまたはディセーブルに設定できます。 デフォルトでは、DHCP スヌーピングはディセーブルです。
DHCP スヌーピング機能をディセーブルにすると、DHCP スヌーピングの設定がすべて消去されます。 DHCP スヌーピングをオフにして DHCP スヌーピングの設定を維持したい場合は、DHCP をグローバルにディセーブル化します。
スイッチに対して DHCP スヌーピング機能のグローバルなイネーブル化またはディセーブル化が可能です。 DHCP スヌーピングをグローバルにディセーブルにすると、DHCP スヌーピングの実行や DHCP メッセージのリレーはスイッチで停止されますが、DHCP スヌーピングの設定は維持されます。
DHCP スヌーピング機能がイネーブルになっていることを確認します。 デフォルトでは、DHCP スヌーピングはグローバルにディセーブルです。
1 つまたは複数の VLAN に対して DHCP スヌーピングをイネーブルまたはディセーブルに設定できます。
デフォルトでは、DHCP スヌーピングはすべての VLAN でディセーブルになります。
DHCP スヌーピングがイネーブルになっていることを確認してください。
![]() (注) |
DHCP スヌーピングを使用して設定を行っている VLAN で VACL が設定されている場合、その VACL で DHCP サーバと DHCP ホストの間の DHCP トラフィックが許可されていることを確認します。 |
DHCP リレー エージェントを使用せずに転送された DHCP パケットへの Option 82 情報の挿入および削除をイネーブルまたはディセーブルに設定できます。
デフォルトでは、スイッチは DHCP パケットに Option 82 情報を挿入しません。
DHCP スヌーピングがイネーブルになっていることを確認してください。
DHCP スヌーピング機能では、DHCP パケットの厳密な検証をイネーブルまたはディセーブルにできます。 デフォルトでは、DHCP パケットの厳密な検証はディセーブルになっています。
各インターフェイスが DHCP メッセージの送信元として信頼できるかどうかを設定できます。 DHCP の信頼状態は、次のタイプのインターフェイスに設定できます。
デフォルトでは、すべてのインターフェイスは信頼できません。
DHCP スヌーピングがイネーブルになっていることを確認してください。
DHCP リレー エージェントをイネーブルまたはディセーブルに設定できます。 デフォルトでは、DHCP リレー エージェントはイネーブルです。
DHCP 機能がイネーブルであることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | [no] ip dhcp relay 例: switch(config)# ip dhcp relay |
DHCP リレー エージェントをイネーブルにします。 no オプションを使用すると、DHCP リレー エージェントがディセーブルになります。 |
ステップ 3 | show ip dhcp relay 例: switch(config)# show ip dhcp relay |
(任意) DHCP リレーの設定を表示します。 |
ステップ 4 | show running-config dhcp 例: switch(config)# show running-config dhcp |
(任意) DHCP 設定を表示します。 |
ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
デバイスに対し、リレー エージェントによって転送された DHCP パケットへの Option 82 情報の挿入と削除をイネーブルまたはディセーブルに設定できます。
デフォルトでは、DHCP リレー エージェントは DHCP パケットに Option 82 情報を挿入しません。
DHCP 機能がイネーブルであることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal | グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)#[no] ip dhcp relay information option | DHCP リレー エージェントによって転送されるパケットに対する Option 82 情報の挿入および削除をイネーブルにします。 Option 82 情報は、デフォルトでバイナリ ifIndex 形式です。 no オプションを使用すると、この動作がディセーブルになります。 |
ステップ 3 | switch(config)# ip dhcp relay information sub-option circuit-id format-type string | (任意) デフォルトの ifIndex バイナリ形式の代わりに符号化されたストリング形式を使用するように、オプション 82 を設定します。 |
ステップ 4 | switch(config)# show ip dhcp relay | (任意) DHCP リレーの設定を表示します。 |
ステップ 5 | switch(config)# show running-config dhcp | (任意) DHCP 設定を表示します。 |
ステップ 6 | switch(config)# copy running-config startup-config | (任意) リブートおよびリスタート時に実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーして、変更を永続的に保存します。 |
ある VRF のインターフェイスで受信した DHCP 要求を、別の VRF の DHCP サーバにリレーする機能をサポートするように、デバイスを設定できます。
DHCP リレー エージェントの Option 82 をイネーブルにする必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | [no] ip dhcp relay information option vpn 例: switch(config)# ip dhcp relay information option vpn |
DHCP リレー エージェントに対して VRF サポートをイネーブルにします。 no オプションを使用すると、この動作がディセーブルになります。 |
ステップ 3 | [no] ip dhcp relay sub-option type cisco 例: switch(config)# ip dhcp relay sub-option type cisco |
リンク選択、サーバ ID オーバーライド、および VRF 名/VPN ID リレー エージェント Option 82 サブオプションを設定する場合は、DHCP をイネーブルにして、シスコ独自の番号である 150、152、および 151 を使用します。 no オプションを使用すると、DHCP では、リンク選択、サーバ ID オーバーライド、および VRF 名/VPN ID サブオプションに対して、RFC 番号 5、11、151 が使用されるようになります。 |
ステップ 4 | show ip dhcp relay 例: switch(config)# show ip dhcp relay |
(任意) DHCP リレーの設定を表示します。 |
ステップ 5 | show running-config dhcp 例: switch(config)# show running-config dhcp |
(任意) DHCP 設定を表示します。 |
ステップ 6 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
クライアントからのサブネットのブロードキャスト IP アドレスに DHCP パケットのリレーをサポートするように、デバイスを設定できます。 この機能がイネーブルの場合、VLAN ACL(VACL)は、IP ブロードキャスト パケット、すべてのサブネット ブロードキャスト(プライマリ サブネット ブロードキャストおよびセカンダリ サブネット ブロードキャスト)パケットを許容します。
DHCP 機能がイネーブルであることを確認します。
DHCP リレー エージェントがイネーブルであることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | interface interface slot/port 例: switch(config)# interface ethernet 2/2 switch(config-if)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。slot/port は、DHCP リレー エージェントに対するサブネット ブロードキャスト サポートをイネーブルまたはディセーブルにするインターフェイスです。
|
||
ステップ 3 | [no] ip dhcp relay subnet-broadcast 例: switch(config-if)# ip dhcp relay subnet-broadcast |
DHCP リレー エージェントに対するサブネット ブロードキャスト サポートをイネーブルにします。 no オプションを使用すると、この動作がディセーブルになります。 |
||
ステップ 4 | exit 例: switch(config-if)# exit switch(config)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。 |
||
ステップ 5 | exit 例: switch(config)# exit switch# |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
||
ステップ 6 | show ip dhcp relay 例: switch# show ip dhcp relay |
(任意) DHCP リレーの設定を表示します。 |
||
ステップ 7 | show running-config dhcp 例: switch# show running-config dhcp |
(任意) DHCP 設定を表示します。 |
||
ステップ 8 | copy running-config startup-config 例: switch# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
レイヤ 2 インターフェイスにスタティック DHCP ソース バインディングを作成できます。
DHCP スヌーピング機能がイネーブルになっていることを確認します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
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ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | ip source binding IP-address MAC-address vlan vlan-id {interface ethernet slot/port | port-channel channel-no} 例: switch(config)# ip source binding 10.5.22.7 001f.28bd.0013 vlan 100 interface ethernet 2/3 |
レイヤ 2 イーサネット インターフェイスにスタティックな送信元アドレスをバインドします。
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||
ステップ 3 | show ip dhcp snooping binding 例: switch(config)# ip dhcp snooping binding |
(任意) DHCP スヌーピングのスタティックおよびダイナミック バインディングを示します。 |
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ステップ 4 | show ip dhcp snooping binding dynamic 例: switch(config)# ip dhcp snooping binding dynamic |
(任意) DHCP スヌーピングのダイナミック バインディングを示します。 |
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ステップ 5 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config |
(任意) 実行コンフィギュレーションを、スタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次に、イーサネット インターフェイス 2/3 上に、VLAN 100 に関連付ける固定 IP ソース エントリを作成する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# ip source binding 10.5.22.7 001f.28bd.0013 vlan 100 interface ethernet 2/3 switch(config)#
DHCP スヌーピングの設定情報を表示するには、次のいずれかの作業を行います。 これらのコマンドの出力フィールドの詳細については、Cisco Nexus デバイスの『System Management Configuration Guide』を参照してください。
コマンド |
目的 |
---|---|
show running-config dhcp |
DHCP スヌーピング設定を表示します。 |
show ip dhcp snooping |
DHCP スヌーピングに関する一般的な情報を表示します。 |
DHCP スタティックおよびダイナミック バインディング テーブルを表示するには、show ip dhcp snooping binding コマンドを使用します。 DHCP ダイナミック バインディング テーブルを表示するには、show ip dhcp snooping binding dynamic を使用します。
このコマンドの出力フィールドの詳細については、Cisco Nexus デバイスの『System Management Configuration Guide』を参照してください。
次に、スタティック DHCP バインディングを作成してから、show ip dhcp snooping binding コマンドを使用してバインディングを確認する例を示します。
switch# configuration terminal switch(config)# ip source binding 10.20.30.40 0000.1111.2222 vlan 400 interface port-channel 500 switch(config)# show ip dhcp snooping binding MacAddress IpAddress LeaseSec Type VLAN Interface ----------------- --------------- -------- ---------- ---- ------------- 00:00:11:11:22:22 10.20.30.40 infinite static 400 port-channel500
DHCP スヌーピング バインディング データベースからエントリを削除できます。1 つのエントリ、インターフェイスに関連するすべてのエントリ、データベース内のすべてのエントリなどを削除することが可能です。
DHCP スヌーピングがイネーブルになっていることを確認してください。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | clear ip dhcp snooping binding 例: switch# clear ip dhcp snooping binding |
(任意) DHCP スヌーピング バインディング データベースからすべてのエントリをクリアします。 |
ステップ 2 | clear ip dhcp snooping binding interface ethernet slot/port[.subinterface-number] 例: switch# clear ip dhcp snooping binding interface ethernet 1/4 |
(任意) DHCP スヌーピング バインディング データベースから、特定のイーサネット インターフェイスに関連するエントリをクリアします。 |
ステップ 3 | clear ip dhcp snooping binding interface port-channel channel-number[.subchannel-number] 例: switch# clear ip dhcp snooping binding interface port-channel 72 |
(任意) DHCP スヌーピング バインディング データベースから、特定のポート チャネル インターフェイスに関連するエントリをクリアします。 |
ステップ 4 | clear ip dhcp snooping binding vlan vlan-id mac mac-address ip ip-address interface {ethernet slot/port[.subinterface-number | port-channel channel-number[.subchannel-number] } 例: switch# clear ip dhcp snooping binding vlan 23 mac 0060.3aeb.54f0 ip 10.34.54.9 interface ethernet 2/11 |
(任意) DHCP スヌーピング バインディング データベースから、特定のエントリをクリアします。 |
ステップ 5 | show ip dhcp snooping binding 例: switch# show ip dhcp snooping binding |
(任意) DHCP スヌーピング バインディング データベースを表示します。 |
次に、2 つの VLAN 上で DHCP スヌーピングをイネーブルにして、Option 82 サポートをイネーブルにし、さらに DHCP サーバがイーサネット インターフェイス 2/5 に接続されているためにそのインターフェイスを信頼できるインターフェイスとして設定する例を示します。
feature dhcp ip dhcp snooping ip dhcp snooping info option interface Ethernet 2/5 ip dhcp snooping trust ip dhcp snooping vlan 1 ip dhcp snooping vlan 50