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目次
この章の内容は、次のとおりです。
Cisco Nexus デバイスでは、FCoE 機能は Storage Protocol Services ライセンスに含まれます。
FCoE 機能を使用する前に、次の事柄を確認してください。
Cisco Nexus デバイスは、次の図のようにファイバ チャネル フォワーダ(FCF)として配置できます。
FCF が FCoE ノード(ENode)と他の FCF との間の中継に使用されないようにするため、FIP フレームは次のルールに従って処理されます。 この処理により、異なるファブリック内の ENode と FCF との間のログイン セッションも回避されます。
CNA から受信された FIP の送信要求フレームおよびログイン フレームは FCF により処理され、転送されません。
FCF が他の FCF からインターフェイスを介して送信要求およびアドバタイズメントを受信すると、次のような処理が実行されます。
中継用の Cisco Nexus FCF を経由した場合に限って到達可能な FCF については、CNA から検出することもログインすることもできません。 ハードウェアの制約上、Cisco Nexus デバイスでは、CNA と他の FCF との間の FCoE 中継機能は実行できません。
Cisco Nexus FCF では FCoE 中継機能が実行できないため、FCoE VLAN のアクティブな Spanning Tree Protocol(STP)パスが必ず CNA と FCF の間の直接接続されたリンクを経由するようにネットワーク トポロジを設計する必要があります。 FCoE VLAN は、直接接続されたリンクに対してだけ設定するようにしてください。
Cisco Nexus デバイスは、次の図のようにリモート接続された CNA に対する FCF としては配置できますが、FIP スヌーピング ブリッジとしては配置できません。
FCF が ENode と他の FCF との間の中継に使用されないようにするため、FIP フレームは次のルールに従って処理されます。 この処理により、異なるファブリック内の ENode と FCF との間のログイン セッションも回避されます。
CNA から受信された FIP の送信要求フレームおよびログイン フレームは FCF により処理され、転送されません。
FCF が他の FCF からインターフェイスを介して送信要求およびアドバタイズメントを受信すると、次のような処理が実行されます。
Cisco Nexus FCF では FCoE 中継機能が実行できないため、FCoE VLAN のアクティブな STP パスが必ず CNA と FCF の間の直接接続されたリンクを経由するようにネットワーク トポロジを設計する必要があります。 FCoE VLAN は、直接接続されたリンクに対してだけ設定するようにしてください。
次の図は、直接接続された CNA と Cisco Nexus デバイスを使用したアクセス ネットワークのベスト プラクティス トポロジを示したものです。
上図の配置トポロジに対する設定のベスト プラクティスは次のとおりです。
SAN 内の仮想ファブリック(VSAN)ごとにトラフィックを伝送できるよう、それぞれの統合アクセス スイッチに一意の専用 VLAN を設定する必要があります(VSAN 1 用に VLAN 1002、VSAN 2 用に VLAN 1003 など)。 Multiple Spanning Tree(MST:多重スパニングツリー)を有効にした場合は、FCoE VLAN に対して別個の MST インスタンスを使用する必要があります。
Unified Fabric(UF:ユニファイド ファブリック)リンクをトランク ポートとして設定する必要があります。 ネイティブ VLAN として FCoE VLAN を設定しないでください。 仮想ファイバ チャネル インターフェイスの VF_Port トランキングおよび VSAN 管理を拡張できるよう、すべての FCoE VLAN を UF リンクのメンバとして設定する必要があります。
(注) |
イーサネット トラフィックおよび FCoE トラフィックはどちらも、統合ワイヤにより伝送されます。 |
UF リンクをスパニングツリー エッジ ポートとして設定する必要があります。
FCoE トラフィックの伝送用として指定されていないイーサネット リンクのメンバとして FCoE VLAN を設定しないでください。これは、FCoE VLAN に使用する STP のスコープを UF リンクに限定する必要があるためです。
LAN の代替パス用に(同一または別の SAN ファブリックにある)統合アクセス スイッチをイーサネット リンク経由で相互に接続する必要がある場合は、すべての FCoE VLAN をメンバーシップから除外することを、これらのリンクに対して明示的に設定する必要があります。 この設定により、FCoE VLAN に使用する STP のスコープが UF リンクに限定されます。
SAN-A および SAN-B の FCoE に対してはそれぞれ別々の FCoE VLAN を使用する必要があります。
(注) |
直接接続されたトポロジでは、すべての Gen-1(pre-FIP)CNA および Gen-2(FIP)CNA がサポートされています。 |
次の図は、リモート接続された CNA と Cisco Nexus デバイスを使用したアクセス ネットワークのベスト プラクティス トポロジを示したものです。
上図の配置トポロジに対する設定のベスト プラクティスは次のとおりです。
SAN 内の仮想ファブリック(VSAN)ごとにトラフィックを伝送できるよう、それぞれの統合アクセス スイッチに一意の専用 VLAN を設定する必要があります(VSAN 1 用に VLAN 1002、VSAN 2 用に VLAN 1003 など)。 MST を有効にした場合は、FCoE VLAN に対して別個の MST インスタンスを使用する必要があります。
Unified Fabric(UF:ユニファイド ファブリック)リンクをトランク ポートとして設定する必要があります。 ネイティブ VLAN として FCoE VLAN を設定しないでください。 仮想ファイバ チャネル インターフェイスの VF_Port トランキングおよび VSAN 管理を拡張できるよう、すべての FCoE VLAN を UF リンクのメンバとして設定する必要があります。
(注) |
イーサネット トラフィックおよび FCoE トラフィックはどちらも、ユニファイド ファブリック リンクにより伝送されます。 |
CNA およびブレード スイッチを、スパニングツリー エッジ ポートとして設定する必要があります。
新しいリンクやブレード スイッチのプロビジョニングなど、さまざまなイベントに伴って実行される STP の再コンバージェンスの際に障害が発生しないよう、各ブレード スイッチは、(できれば EtherChannel を介して)ただ 1 つの Cisco Nexus デバイス統合アクセス スイッチに接続される必要があります。
Cisco Nexus デバイス統合アクセス スイッチには、それに接続されているブレード スイッチよりも高い STP プライオリティを設定する必要があります。 そうすることで、統合アクセス スイッチがスパニングツリーのルートであり、かつそれに接続されているすべてのブレード スイッチがダウンストリーム ノードとなるような FCoE VLAN のアイランドを作成できます。
FCoE トラフィックの伝送用として指定されていないイーサネット リンクのメンバとして FCoE VLAN を設定しないでください。これは、FCoE VLAN に使用する STP のスコープを UF リンクに限定する必要があるためです。
LAN の代替パス用に、統合アクセス スイッチやブレード スイッチをイーサネット リンク経由で相互に接続する必要がある場合は、すべての FCoE VLAN をメンバーシップから除外することを、これらのリンクに対して明示的に設定する必要があります。 この設定により、FCoE VLAN に使用する STP のスコープが UF リンクに限定されます。
SAN-A および SAN-B の FCoE に対してはそれぞれ別々の FCoE VLAN を使用する必要があります。
(注) |
リモート接続されたトポロジは、Gen-2(FIP)CNA に限ってサポートされます。 |
FCoE には、次の注意事項と制限事項があります。
Cisco Nexus デバイスの FCoE は、Gen-1(pre-FIP)CNA および Gen-2(FIP)CNA 2 をサポートします。 Nexus 2232PP ファブリック エクステンダの FCoE では、Gen-2 CNA に限りサポートされています。
VLAN 1 での FCoE のイネーブル化はサポートされていません。
ファブリック エクステンダのアクティブ-アクティブ トポロジに属する 2 つのスイッチに接続されたファブリック エクステンダのインターフェイスおよびポート チャネル上では、FCoE はサポートされていません。
同一のファブリック エクステンダに対して、ストレート型とアクティブ-アクティブを組み合わせたトポロジはサポートされていません。
Cisco Nexus デバイスのポート チャネル、および複数のインターフェイスが設定されたファブリック エクステンダのインターフェイス上では、直接接続 FCoE(つまりバインド インターフェイスを介して CNA に直接接続された FCoE)はサポートされていません。 単一リンクを持つポート チャネル上では、直接接続 FCoE がサポートされています。これにより、1 つの 10GB リンクを持つ Virtual Port Channels(vPC:仮想ポート チャネル)を介して各アップストリーム スイッチ/ファブリック エクステンダに接続された CNA からの FCoE を実現できます。
(注) |
FCoE のデフォルトの Quality of Service(QoS)ポリシーの説明については、ご使用のデバイスの Quality of Service についてのガイドを参照してください。 使用している Nexus ソフトウェア リリース版を参照してください。 このマニュアルの入手可能なバージョンは、次の URL からダウンロードできます。http://www.cisco.com/en/US/products/ps9670/products_installation_and_configuration_guides_list.html。 |
スイッチ上で FCoE をイネーブルにできますが、VLAN 1 での FCoE のイネーブル化はサポートされていません。
FC_FEATURES_PKG(N5010SS または N5020SS)ライセンスがインストールされていることが必要です。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# feature fcoe |
FCoE 機能をイネーブルにします。 |
次に、スイッチの FCoE をイネーブルにする例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# feature fcoe
FCoE を無効にすると、すべての FCoE コマンドが CLI から削除され、FCoE 設定が消去されます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# no feature fcoe |
FCoE 機能を無効にします。 |
次の例は、スイッチの FCoE を無効にする方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# no feature fcoe
FCoE リンクの LAN トラフィックを無効にできます。
DCBX を使用すると、スイッチから、直接接続された CNA へ LAN Logical Link Status(LLS:論理リンク ステータス)メッセージを送信できます。 LLS-Down メッセージを CNA に送信するには、shutdown lan コマンドを入力します。 このコマンドにより、インターフェイスの VLAN のうち、FCoE に対応していないすべての VLAN をダウンできます。 インターフェイスの VLAN のうち FCoE に対応している VLAN では、中断されることなくそのまま SAN トラフィックを伝送できます。
対象となる Cisco Nexus デバイスのファイバ チャネル ファブリックを識別するための FC-Map を設定することにより、ファブリック間の通信に伴うデータの破損を防ぐことができます。 FC-Map が設定されると、現在のファブリックの一部ではない MAC アドレスがスイッチによって廃棄されます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# fcoe fcmap fabric-map |
グローバル FC-Map を設定します。 デフォルト値は、0E.FC.00 です。 有効な範囲は、0E.FC.00 ~ 0E.FC.FF です。 |
ステップ 3 | switch(config)# no fcoe fcmap fabric-map |
(任意) グローバル FC-Map をデフォルト値の 0E.FC.00 にリセットします。 |
次に示すのは、グローバル FC-Map の設定例です。
switch# configure terminal
switch(config)# fcoe fcmap 0xe.fc.2a
Cisco Nexus デバイスはプライオリティをアドバタイズします。 ファブリック内の CNA では、このプライオリティを基に、接続先として最適なスイッチが決定されます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# fcoe fcf-priority fabric-priority |
グローバル ファブリック プライオリティを設定します。 デフォルト値は 128 です。 有効な範囲は、0(高い)~ 255(低い)です。 |
ステップ 3 | switch(config)# no fcoe fcf-priority fabric-priority |
(任意) グローバル ファブリック プライオリティをデフォルト値である 128 にリセットします。 |
次に示すのは、グローバル ファブリック プライオリティの設定例です。
switch# configure terminal
switch(config)# fcoe fcf-priority 42
スイッチ上で、ファイバ チャネル ファブリックのアドバタイズメント間隔を設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# fcoe fka-adv-period inverval |
ファブリックのアドバタイズメント間隔を設定します。 デフォルト値は 8 秒です。 有効な範囲は 4 ~ 60 秒です。 |
ステップ 3 | switch(config)# no fcoe fka-adv-period interval |
(任意) ファブリックのアドバタイズメント間隔を、デフォルト値の 8 秒にリセットします。 |
次の例は、ファブリックのアドバタイズメント間隔を設定する方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# fcoe fka-adv-period 42
FCoE の設定情報を確認するには、次のうちいずれかの作業を行います。
コマンド |
目的 |
---|---|
switch# show fcoe | FCoE がスイッチでイネーブルになっているかどうかを表示します。 |
switch# show fcoe database | FCoE データベースの内容を表示します。 |
switch# show interface [interface number] fcoe | 個々のインターフェイスまたはすべてのインターフェイスに関する FCoE 設定を表示します。 |
次の例は、FCoE 機能が有効になっているかどうかを確認する方法を示したものです。
switch# show fcoe
Global FCF details
FCF-MAC is 00:0d:ec:6d:95:00
FC-MAP is 0e:fc:00
FCF Priority is 128
FKA Advertisement period for FCF is 8 seconds
次に、FCoE データベースを表示する例を示します。
switch# show fcoe database
-------------------------------------------------------------------------------
INTERFACE FCID PORT NAME MAC ADDRESS
-------------------------------------------------------------------------------
vfc3 0x490100 21:00:00:1b:32:0a:e7:b8 00:c0:dd:0e:5f:76
次の例は、あるインターフェイスの FCoE 設定を表示する方法を示したものです。
switch# show interface ethernet 1/37 fcoe
Ethernet1/37 is FCoE UP
vfc3 is Up
FCID is 0x490100
PWWN is 21:00:00:1b:32:0a:e7:b8
MAC addr is 00:c0:dd:0e:5f:76
目次
この章の内容は、次のとおりです。
直接接続された CNA のトポロジ
Cisco Nexus デバイスは、次の図のようにファイバ チャネル フォワーダ(FCF)として配置できます。
FCF が FCoE ノード(ENode)と他の FCF との間の中継に使用されないようにするため、FIP フレームは次のルールに従って処理されます。 この処理により、異なるファブリック内の ENode と FCF との間のログイン セッションも回避されます。
CNA から受信された FIP の送信要求フレームおよびログイン フレームは FCF により処理され、転送されません。
FCF が他の FCF からインターフェイスを介して送信要求およびアドバタイズメントを受信すると、次のような処理が実行されます。
中継用の Cisco Nexus FCF を経由した場合に限って到達可能な FCF については、CNA から検出することもログインすることもできません。 ハードウェアの制約上、Cisco Nexus デバイスでは、CNA と他の FCF との間の FCoE 中継機能は実行できません。
Cisco Nexus FCF では FCoE 中継機能が実行できないため、FCoE VLAN のアクティブな Spanning Tree Protocol(STP)パスが必ず CNA と FCF の間の直接接続されたリンクを経由するようにネットワーク トポロジを設計する必要があります。 FCoE VLAN は、直接接続されたリンクに対してだけ設定するようにしてください。
リモート接続された CNA のトポロジ
Cisco Nexus デバイスは、次の図のようにリモート接続された CNA に対する FCF としては配置できますが、FIP スヌーピング ブリッジとしては配置できません。
FCF が ENode と他の FCF との間の中継に使用されないようにするため、FIP フレームは次のルールに従って処理されます。 この処理により、異なるファブリック内の ENode と FCF との間のログイン セッションも回避されます。
CNA から受信された FIP の送信要求フレームおよびログイン フレームは FCF により処理され、転送されません。
FCF が他の FCF からインターフェイスを介して送信要求およびアドバタイズメントを受信すると、次のような処理が実行されます。
Cisco Nexus FCF では FCoE 中継機能が実行できないため、FCoE VLAN のアクティブな STP パスが必ず CNA と FCF の間の直接接続されたリンクを経由するようにネットワーク トポロジを設計する必要があります。 FCoE VLAN は、直接接続されたリンクに対してだけ設定するようにしてください。
直接接続された CNA のベスト プラクティス
次の図は、直接接続された CNA と Cisco Nexus デバイスを使用したアクセス ネットワークのベスト プラクティス トポロジを示したものです。
上図の配置トポロジに対する設定のベスト プラクティスは次のとおりです。
SAN 内の仮想ファブリック(VSAN)ごとにトラフィックを伝送できるよう、それぞれの統合アクセス スイッチに一意の専用 VLAN を設定する必要があります(VSAN 1 用に VLAN 1002、VSAN 2 用に VLAN 1003 など)。 Multiple Spanning Tree(MST:多重スパニングツリー)を有効にした場合は、FCoE VLAN に対して別個の MST インスタンスを使用する必要があります。
Unified Fabric(UF:ユニファイド ファブリック)リンクをトランク ポートとして設定する必要があります。 ネイティブ VLAN として FCoE VLAN を設定しないでください。 仮想ファイバ チャネル インターフェイスの VF_Port トランキングおよび VSAN 管理を拡張できるよう、すべての FCoE VLAN を UF リンクのメンバとして設定する必要があります。
(注)
イーサネット トラフィックおよび FCoE トラフィックはどちらも、統合ワイヤにより伝送されます。
UF リンクをスパニングツリー エッジ ポートとして設定する必要があります。
FCoE トラフィックの伝送用として指定されていないイーサネット リンクのメンバとして FCoE VLAN を設定しないでください。これは、FCoE VLAN に使用する STP のスコープを UF リンクに限定する必要があるためです。
LAN の代替パス用に(同一または別の SAN ファブリックにある)統合アクセス スイッチをイーサネット リンク経由で相互に接続する必要がある場合は、すべての FCoE VLAN をメンバーシップから除外することを、これらのリンクに対して明示的に設定する必要があります。 この設定により、FCoE VLAN に使用する STP のスコープが UF リンクに限定されます。
SAN-A および SAN-B の FCoE に対してはそれぞれ別々の FCoE VLAN を使用する必要があります。
(注)
直接接続されたトポロジでは、すべての Gen-1(pre-FIP)CNA および Gen-2(FIP)CNA がサポートされています。
リモート接続された CNA のベスト プラクティス
次の図は、リモート接続された CNA と Cisco Nexus デバイスを使用したアクセス ネットワークのベスト プラクティス トポロジを示したものです。
上図の配置トポロジに対する設定のベスト プラクティスは次のとおりです。
SAN 内の仮想ファブリック(VSAN)ごとにトラフィックを伝送できるよう、それぞれの統合アクセス スイッチに一意の専用 VLAN を設定する必要があります(VSAN 1 用に VLAN 1002、VSAN 2 用に VLAN 1003 など)。 MST を有効にした場合は、FCoE VLAN に対して別個の MST インスタンスを使用する必要があります。
Unified Fabric(UF:ユニファイド ファブリック)リンクをトランク ポートとして設定する必要があります。 ネイティブ VLAN として FCoE VLAN を設定しないでください。 仮想ファイバ チャネル インターフェイスの VF_Port トランキングおよび VSAN 管理を拡張できるよう、すべての FCoE VLAN を UF リンクのメンバとして設定する必要があります。
(注)
イーサネット トラフィックおよび FCoE トラフィックはどちらも、ユニファイド ファブリック リンクにより伝送されます。
CNA およびブレード スイッチを、スパニングツリー エッジ ポートとして設定する必要があります。
新しいリンクやブレード スイッチのプロビジョニングなど、さまざまなイベントに伴って実行される STP の再コンバージェンスの際に障害が発生しないよう、各ブレード スイッチは、(できれば EtherChannel を介して)ただ 1 つの Cisco Nexus デバイス統合アクセス スイッチに接続される必要があります。
Cisco Nexus デバイス統合アクセス スイッチには、それに接続されているブレード スイッチよりも高い STP プライオリティを設定する必要があります。 そうすることで、統合アクセス スイッチがスパニングツリーのルートであり、かつそれに接続されているすべてのブレード スイッチがダウンストリーム ノードとなるような FCoE VLAN のアイランドを作成できます。
FCoE トラフィックの伝送用として指定されていないイーサネット リンクのメンバとして FCoE VLAN を設定しないでください。これは、FCoE VLAN に使用する STP のスコープを UF リンクに限定する必要があるためです。
LAN の代替パス用に、統合アクセス スイッチやブレード スイッチをイーサネット リンク経由で相互に接続する必要がある場合は、すべての FCoE VLAN をメンバーシップから除外することを、これらのリンクに対して明示的に設定する必要があります。 この設定により、FCoE VLAN に使用する STP のスコープが UF リンクに限定されます。
SAN-A および SAN-B の FCoE に対してはそれぞれ別々の FCoE VLAN を使用する必要があります。
(注)
リモート接続されたトポロジは、Gen-2(FIP)CNA に限ってサポートされます。
注意事項および制約事項
FCoE には、次の注意事項と制限事項があります。
Cisco Nexus デバイスの FCoE は、Gen-1(pre-FIP)CNA および Gen-2(FIP)CNA 2 をサポートします。 Nexus 2232PP ファブリック エクステンダの FCoE では、Gen-2 CNA に限りサポートされています。
VLAN 1 での FCoE のイネーブル化はサポートされていません。
ファブリック エクステンダのアクティブ-アクティブ トポロジに属する 2 つのスイッチに接続されたファブリック エクステンダのインターフェイスおよびポート チャネル上では、FCoE はサポートされていません。
同一のファブリック エクステンダに対して、ストレート型とアクティブ-アクティブを組み合わせたトポロジはサポートされていません。
Cisco Nexus デバイスのポート チャネル、および複数のインターフェイスが設定されたファブリック エクステンダのインターフェイス上では、直接接続 FCoE(つまりバインド インターフェイスを介して CNA に直接接続された FCoE)はサポートされていません。 単一リンクを持つポート チャネル上では、直接接続 FCoE がサポートされています。これにより、1 つの 10GB リンクを持つ Virtual Port Channels(vPC:仮想ポート チャネル)を介して各アップストリーム スイッチ/ファブリック エクステンダに接続された CNA からの FCoE を実現できます。
(注)
FCoE のデフォルトの Quality of Service(QoS)ポリシーの説明については、ご使用のデバイスの Quality of Service についてのガイドを参照してください。 使用している Nexus ソフトウェア リリース版を参照してください。 このマニュアルの入手可能なバージョンは、次の URL からダウンロードできます。http://www.cisco.com/en/US/products/ps9670/products_installation_and_configuration_guides_list.html。
FCoE の有効化
手順スイッチ上で FCoE をイネーブルにできますが、VLAN 1 での FCoE のイネーブル化はサポートされていません。
(注)
Cisco Nexus デバイスのファイバ チャネル機能はすべて、FC プラグインにパッケージ化されています。 FCoE を有効にすると、スイッチ ソフトウェアにより FC_FEATURES_PKG ライセンスのチェックが行われます。 ライセンスが検出されると、ソフトウェアによりプラグインがロードされます。 ライセンスが検出されない場合は、180 日の猶予期間が設定されたプラグインがロードされます。
FC プラグインのロード後は、次の 2 つが使用可能となります。
180 日が経過すると、有効なライセンスが消失し、FC プラグインは無効となります。 スイッチの次回リブート時に、すべての FCoE コマンドが CLI から削除され、FCoE 設定が消去されます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# configure terminal
コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 switch(config)# feature fcoe
FCoE 機能をイネーブルにします。
FCoE リンクの LAN トラフィックの無効化
手順FCoE リンクの LAN トラフィックを無効にできます。
DCBX を使用すると、スイッチから、直接接続された CNA へ LAN Logical Link Status(LLS:論理リンク ステータス)メッセージを送信できます。 LLS-Down メッセージを CNA に送信するには、shutdown lan コマンドを入力します。 このコマンドにより、インターフェイスの VLAN のうち、FCoE に対応していないすべての VLAN をダウンできます。 インターフェイスの VLAN のうち FCoE に対応している VLAN では、中断されることなくそのまま SAN トラフィックを伝送できます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# configure terminal グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 switch(config)# interface ethernet slot/port
設定するインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。
(注) これが 10G ブレークアウト ポートの場合、slot/port 構文は slot/QSFP-module/port になります。
ステップ 3 switch(config-if)# shutdown lan
インターフェイス上のイーサネット トラフィックをシャットダウンします。 インターフェイスが FCoE VLAN の一部である場合は、シャットダウンを実行しても、その FCoE トラフィックに影響はありません。
ステップ 4 switch(config-if)# no shutdown lan
(任意) インターフェイス上のイーサネット トラフィックを再び有効にします。
FC-Map の設定
手順対象となる Cisco Nexus デバイスのファイバ チャネル ファブリックを識別するための FC-Map を設定することにより、ファブリック間の通信に伴うデータの破損を防ぐことができます。 FC-Map が設定されると、現在のファブリックの一部ではない MAC アドレスがスイッチによって廃棄されます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# configure terminal
コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 switch(config)# fcoe fcmap fabric-map
グローバル FC-Map を設定します。 デフォルト値は、0E.FC.00 です。 有効な範囲は、0E.FC.00 ~ 0E.FC.FF です。
ステップ 3 switch(config)# no fcoe fcmap fabric-map
(任意) グローバル FC-Map をデフォルト値の 0E.FC.00 にリセットします。
ファブリック プライオリティの設定
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 switch# configure terminal
コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 switch(config)# fcoe fcf-priority fabric-priority
グローバル ファブリック プライオリティを設定します。 デフォルト値は 128 です。 有効な範囲は、0(高い)~ 255(低い)です。
ステップ 3 switch(config)# no fcoe fcf-priority fabric-priority
(任意) グローバル ファブリック プライオリティをデフォルト値である 128 にリセットします。
アドバタイズメント間隔の設定
FCoE 設定の確認
FCoE の設定情報を確認するには、次のうちいずれかの作業を行います。
コマンド
目的
switch# show fcoe FCoE がスイッチでイネーブルになっているかどうかを表示します。
switch# show fcoe database FCoE データベースの内容を表示します。
switch# show interface [interface number] fcoe 個々のインターフェイスまたはすべてのインターフェイスに関する FCoE 設定を表示します。
次の例は、FCoE 機能が有効になっているかどうかを確認する方法を示したものです。
switch# show fcoeGlobal FCF detailsFCF-MAC is 00:0d:ec:6d:95:00FC-MAP is 0e:fc:00FCF Priority is 128FKA Advertisement period for FCF is 8 seconds次に、FCoE データベースを表示する例を示します。
switch# show fcoe database-------------------------------------------------------------------------------INTERFACE FCID PORT NAME MAC ADDRESS-------------------------------------------------------------------------------vfc3 0x490100 21:00:00:1b:32:0a:e7:b8 00:c0:dd:0e:5f:76次の例は、あるインターフェイスの FCoE 設定を表示する方法を示したものです。
switch# show interface ethernet 1/37 fcoeEthernet1/37 is FCoE UPvfc3 is UpFCID is 0x490100PWWN is 21:00:00:1b:32:0a:e7:b8MAC addr is 00:c0:dd:0e:5f:76