この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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目次
スイッチ遅延モニタリング機能は、入力パケットと出力パケットのそれぞれにタイムスタンプ値を付加します。 スイッチは、入力タイムスタンプと出力タイムスタンプを比較して、システム内の各パケットの遅延を計算します。 この機能を使用すれば、すべてのポート ペアの過去の遅延平均だけでなく、リアルタイム遅延データも表示できます。
この遅延測定値を使用して、遅延問題の影響を受けるフローを特定することができます。 加えて、スイッチ遅延モニタリング機能によって生成される統計情報を使用すれば、ネットワーク トポロジを計画したり、インシデント対応を管理したり、ネットワーク内のアプリケーション問題の根本原因を特定したりできます。 この統計情報は、遅延の多いアプリケーションのサービス レベル契約(SLA)を提示するために使用することもできます。
スイッチ遅延モニタリングには、次の制約事項と注意事項があります。
出力ポートと入力ポートのペアに一度に設定できるモード(瞬時、線形ヒストグラム、指数ヒストグラム、またはカスタム ヒストグラム)は 1 つだけです。 デフォルトで、瞬時モードがイネーブルになっています。
ポートのペアにいずれかのヒストグラム モードが設定されると、瞬時モードがディセーブルになります。
ポートのペアからヒストグラム モードが削除されると、瞬時モードがイネーブルになります。
基準値を変更すると、すべてのスイッチ遅延ヒストグラム統計情報が失われます。
入力ポートと出力ポートのペアの遅延モニタリング モードを変更すると、そのポートのペアのスイッチ遅延統計情報が失われます。
スイッチのリロードや ISSU があると、スイッチ遅延モニタリングは保持されません。
スイッチ遅延モニタリング機能は、イーサネット インターフェイスでのみサポートされます。
スイッチをリロードした場合や新しいモジュールの電源をオンにした場合は、clear hardware profile latency monitor all コマンドを発行する必要があります。
スイッチ遅延モニタリングは、次の 4 つのモードでサポートされます。
瞬時モード
このモードは、デフォルトでイネーブルになっており、入力ポートと出力ポート間を流れるすべてのパケット遅延の最小値、最大値、および平均値を収集できます。
線形ヒストグラム
このモードは、遅延範囲(ナノ秒単位)内のパケットを個別にカウントできるようにすることによって、特定の遅延範囲内のパケット数をカウントします。 たとえば、遅延範囲(800 ~ 848、848 ~ 896、896 ~ 944、および 944 ~ 992)のそれぞれに入るパケット数をカウントする線形ヒストグラムを設定できます。 線形ヒストグラム モニタリング モードを設定するには、まず、表の基準(この例では 800 ナノ秒)を指定してから、ステップ値(この例では 50 ナノ秒)を指定します。
指数ヒストグラム
このモードは、急激に増加した範囲の遅延数のビンニングを可能にします。 たとえば、遅延範囲(848 ~ 896、896 ~ 992、992 ~ 1184、および 1184 ~ 1568)内のパケットをカウントするには、モードを指数モードに指定して、基準値を 800 ナノ秒に、ステップを 50 ナノ秒に設定します。
カスタム ヒストグラム
このモードは、指定範囲内のパケット数と指定範囲外のパケット数をカウントできます。
スイッチ遅延モニタリングを設定するには、まず、モニタリング基準値を設定してから、入力ポートと出力ポートのペアとモニタリング モードを設定します。
![]() (注) |
デフォルトで、即時モードのスイッチ遅延モニタリングがイネーブルになっています。 |
スイッチ遅延モニタリング統計情報を表示するには、次の作業を行います。
コマンド |
目的 |
---|---|
show hardware profile latency monitor interface ethernet egress-interface-slot/port interface ethernet ingress-interface-slot/port |
指定された出力ポートと入力ポートのペアのスイッチ遅延統計情報を表示します。 |
次に、スイッチ遅延モニタリングを設定する例を示します。
switch(config)# hardware profile latency monitor base 800 switch(config)# interface ethernet 1/1 switch(config-if)# packet latency interface ethernet 1/2 mode linear step 40 switch(config-if)# packet latency interface ethernet 1/3-4 mode exponential step 40 switch(config-if)# packet latency interface ethernet 1/5 mode custom low 40 high 1200 switch(config)# interface ethernet 2/1 switch(config-if)# packet latency interface ethernet 1/1 mode exponential step 80
目次
スイッチ遅延モニタリング機能は、入力パケットと出力パケットのそれぞれにタイムスタンプ値を付加します。 スイッチは、入力タイムスタンプと出力タイムスタンプを比較して、システム内の各パケットの遅延を計算します。 この機能を使用すれば、すべてのポート ペアの過去の遅延平均だけでなく、リアルタイム遅延データも表示できます。
この遅延測定値を使用して、遅延問題の影響を受けるフローを特定することができます。 加えて、スイッチ遅延モニタリング機能によって生成される統計情報を使用すれば、ネットワーク トポロジを計画したり、インシデント対応を管理したり、ネットワーク内のアプリケーション問題の根本原因を特定したりできます。 この統計情報は、遅延の多いアプリケーションのサービス レベル契約(SLA)を提示するために使用することもできます。
スイッチ遅延モニタリングの注意事項と制約事項
スイッチ遅延モニタリングには、次の制約事項と注意事項があります。
出力ポートと入力ポートのペアに一度に設定できるモード(瞬時、線形ヒストグラム、指数ヒストグラム、またはカスタム ヒストグラム)は 1 つだけです。 デフォルトで、瞬時モードがイネーブルになっています。
ポートのペアにいずれかのヒストグラム モードが設定されると、瞬時モードがディセーブルになります。
ポートのペアからヒストグラム モードが削除されると、瞬時モードがイネーブルになります。
基準値を変更すると、すべてのスイッチ遅延ヒストグラム統計情報が失われます。
入力ポートと出力ポートのペアの遅延モニタリング モードを変更すると、そのポートのペアのスイッチ遅延統計情報が失われます。
スイッチのリロードや ISSU があると、スイッチ遅延モニタリングは保持されません。
スイッチ遅延モニタリング機能は、イーサネット インターフェイスでのみサポートされます。
スイッチをリロードした場合や新しいモジュールの電源をオンにした場合は、clear hardware profile latency monitor all コマンドを発行する必要があります。
スイッチ遅延モニタリング モード
スイッチ遅延モニタリングは、次の 4 つのモードでサポートされます。
瞬時モード
このモードは、デフォルトでイネーブルになっており、入力ポートと出力ポート間を流れるすべてのパケット遅延の最小値、最大値、および平均値を収集できます。
線形ヒストグラム
このモードは、遅延範囲(ナノ秒単位)内のパケットを個別にカウントできるようにすることによって、特定の遅延範囲内のパケット数をカウントします。 たとえば、遅延範囲(800 ~ 848、848 ~ 896、896 ~ 944、および 944 ~ 992)のそれぞれに入るパケット数をカウントする線形ヒストグラムを設定できます。 線形ヒストグラム モニタリング モードを設定するには、まず、表の基準(この例では 800 ナノ秒)を指定してから、ステップ値(この例では 50 ナノ秒)を指定します。
指数ヒストグラム
このモードは、急激に増加した範囲の遅延数のビンニングを可能にします。 たとえば、遅延範囲(848 ~ 896、896 ~ 992、992 ~ 1184、および 1184 ~ 1568)内のパケットをカウントするには、モードを指数モードに指定して、基準値を 800 ナノ秒に、ステップを 50 ナノ秒に設定します。
カスタム ヒストグラム
このモードは、指定範囲内のパケット数と指定範囲外のパケット数をカウントできます。
スイッチ遅延モニタリングの設定
手順スイッチ遅延モニタリングを設定するには、まず、モニタリング基準値を設定してから、入力ポートと出力ポートのペアとモニタリング モードを設定します。
(注)
デフォルトで、即時モードのスイッチ遅延モニタリングがイネーブルになっています。
スイッチ遅延モニタリングの設定例
次に、スイッチ遅延モニタリングを設定する例を示します。
switch(config)# hardware profile latency monitor base 800 switch(config)# interface ethernet 1/1 switch(config-if)# packet latency interface ethernet 1/2 mode linear step 40 switch(config-if)# packet latency interface ethernet 1/3-4 mode exponential step 40 switch(config-if)# packet latency interface ethernet 1/5 mode custom low 40 high 1200 switch(config)# interface ethernet 2/1 switch(config-if)# packet latency interface ethernet 1/1 mode exponential step 80