この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
この章の内容は、次のとおりです。
オンライン診断では、スイッチの起動時またはリセット時にハードウェア コンポーネントを確認し、通常の動作時にはハードウェアの状態をモニタします。
Cisco Nexus シリーズ スイッチは、起動時診断および実行時診断をサポートします。 起動時診断には、システム起動時とリセット時に実行する、中断を伴うテストおよび非中断テストが含まれます。
実行時診断(ヘルス モニタリング診断)には、スイッチの通常の動作時にバックグラウンドで実行する非中断テストが含まれます。
起動時診断は、スイッチをオンラインにする前にハードウェアの障害を検出します。 起動時診断では、スーパーバイザと ASIC の間のデータ パスと制御パスの接続も確認します。 次の表に、スイッチの起動時またはリセット時にだけ実行される診断を示します。
診断 |
説明 |
---|---|
PCIe |
PCI express(PCIe)アクセスをテストします。 |
NVRAM |
NVRAM(不揮発性 RAM)の整合性を確認します。 |
インバンド ポート |
インバンド ポートとスーパーバイザの接続をテストします。 |
管理ポート |
管理ポートをテストします。 |
メモリ |
DRAM の整合性を確認します。 |
起動時診断には、ヘルス モニタリング診断と共通するテスト セットも含まれます。
起動時診断では、オンボード障害ロギング(OBFL)システムに障害を記録します。 また、障害により LED が表示され、診断テストのステート(on、off、pass、または fail)を示します。
起動時診断をバイパスするか、完全な起動時診断セットを実行するよう Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチを設定できます。
ヘルス モニタリング診断では、スイッチの状態に関する情報を提供します。 実行時のハードウェア エラー、メモリ エラー、ソフトウェア障害、およびリソースの不足を検出します。
ヘルス モニタリング診断は中断されずにバックグラウンドで実行され、ライブ ネットワーク トラフィックを処理するスイッチの状態を確認します。
次の表に、スイッチのヘルス モニタリング診断を示します。
診断 |
説明 |
---|---|
LED |
ポートおよびシステムのステータス LED をモニタします。 |
電源装置 |
電源装置のヘルス ステータスをモニタします。 |
温度センサー |
温度センサーの読み取り値をモニタします。 |
テスト ファン |
ファンの速度およびファンの制御をモニタします。 |
次の表に、システム起動時とリセット時にも実行されるヘルス モニタリング診断を示します。
診断 |
説明 |
---|---|
SPROM |
バックプレーンとスーパーバイザ SPROM の整合性を確認します。 |
ファブリック エンジン |
スイッチ ファブリック ASIC をテストします。 |
ファブリック ポート |
スイッチ ファブリック ASIC 上のポートをテストします。 |
転送エンジン |
転送エンジン ASIC をテストします。 |
転送エンジン ポート |
転送エンジン ASIC 上のポートをテストします。 |
前面ポート |
前面ポート上のコンポーネント(PHY および MAC など)をテストします。 |
スイッチの起動時またはリセット時の起動時診断には、スイッチのインサービス拡張モジュールのテストが含まれます。
稼働中のスイッチに拡張モジュールを挿入すると、診断テスト セットが実行されます。 次の表に、拡張モジュールの起動時診断を示します。 これらのテストは、起動時診断と共通です。 起動時診断が失敗した場合、拡張モジュールはサービス状態になりません。
診断 |
説明 |
---|---|
SPROM |
バックプレーンとスーパーバイザ SPROM の整合性を確認します。 |
ファブリック エンジン |
スイッチ ファブリック ASIC をテストします。 |
ファブリック ポート |
スイッチ ファブリック ASIC 上のポートをテストします。 |
転送エンジン |
転送エンジン ASIC をテストします。 |
転送エンジン ポート |
転送エンジン ASIC 上のポートをテストします。 |
前面ポート |
前面ポート上のコンポーネント(PHY および MAC など)をテストします。 |
ヘルス モニタリング診断は、IS 拡張モジュールで実行されます。 次の表で、拡張モジュールのヘルス モニタリング診断に固有の追加のテストについて説明します。
診断 |
説明 |
---|---|
LED |
ポートおよびシステムのステータス LED をモニタします。 |
温度センサー |
温度センサーの読み取り値をモニタします。 |
完全なテスト セットを実行するよう起動時診断を設定できます。もしくは、高速モジュール起動時のすべての起動時診断テストをバイパスできます。
(注) |
起動時オンライン診断レベルを complete に設定することを推奨します。 起動時オンライン診断をバイパスすることは推奨しません。 |
1. switch# configure terminal
2. switch(config)# diagnostic bootup level [complete | bypass]
3. (任意) switch# show diagnostic bootup level
次に、完全な診断を実行するよう起動時診断レベルを設定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# diagnostic bootup level complete
オンライン診断設定情報を表示するには、次の作業を行います。
コマンド |
目的 |
---|---|
show diagnostic bootup level | 起動時診断レベルを表示します。 |
show diagnostic result module slot | 診断テストの結果を表示します。 |
次の表に、オンライン診断パラメータのデフォルト設定を示します。
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
起動時診断レベル |
complete |