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目次
この章の内容は、次のとおりです。
Cisco Nexus シリーズ スイッチの一部の機能は、正常に動作するため、ネットワーク内の他のスイッチとの設定の同期化を必要とします。 ネットワーク内のスイッチごとに手動設定によって同期化を行うことは、面倒で、エラーが発生しやすくなります。
CFS はネットワーク内の自動設定同期化に対して共通のインフラストラクチャを提供します。 また、トランスポート機能、および機能に対する共通サービスのセットを提供します。 CFS にはネットワーク内の CFS 対応スイッチを検出し、すべての CFS 対応スイッチの機能能力を検出する機能が備わっています。
Cisco Nexus シリーズ スイッチは、ファイバ チャネルおよび IPv4 または IPv6 ネットワークを介した CFS メッセージ配信をサポートします。 ファイバ チャネル ポートにスイッチがプロビジョニングされている場合、デフォルトではファイバ チャネルを介した CFS はイネーブルです。これに対し、IP を介した CFS は明示的にイネーブルにする必要があります。
CFS には次の機能があります。
IP を介した CFS 配信では、次の機能がサポートされます。
ファイバ チャネル SAN を介した CFS 配信では、次の機能がサポートされます。
CFS 配信機能は、下位層の転送とは無関係です。 Cisco Nexus シリーズ スイッチは、IP およびファイバ チャネル上の CFS 配信をサポートします。 CFS を使用する機能は、下位層の転送を認識しません。
CFS では異なる機能要件をサポートするために、3 つの配信モードをサポートします。
常に 1 つのモードだけを適用できます。
非協調型配信は、ピアからの情報と競合させたくない情報を配信する場合に使用されます。 1 つの機能に対して非協調的な並列配信を適用できます。
協調型配信は、いかなる時も 1 つの機能配信だけ適用できます。 CFS は、ロックを使用してこの機能を強制します。 ネットワーク内のいずれかの機能でロックが取得されていれば、協調型配信は開始できません。 協調型配信は、次の 3 段階で構成されています。
協調型配信には、次の 2 種類があります。
協調型配信は、複数のスイッチから操作および配信が可能な情報を配信するのに使用されます。たとえば、ポート セキュリティの設定です。
無制限の非協調型配信では、既存の協調型配信がある場合にネットワーク内で複数の同時配信が許可されます。 無制限の非協調型配信は他のすべてのタイプの配信と同時に実行できます。
ファイバ チャネル ポートにスイッチがプロビジョニングされている場合、デフォルトではファイバ チャネルを介した CFS はイネーブルです。 IP を介した CFS は明示的にイネーブルにする必要があります。
物理接続を維持したまま、スイッチ上で CFS をグローバルにディセーブルにし、ネットワーク全体の配信から CFS を使用する機能を隔離できます。 スイッチ上で CFS がグローバルにディセーブルにされている場合、CFS 動作はそのスイッチに限定されます。
show cfs status コマンドを実行すると、スイッチの CFS 配信ステータスが表示されます。
switch# show cfs status
Distribution : Enabled
Distribution over IP : Enabled - mode IPv4
IPv4 multicast address : 239.255.70.83
IPv6 multicast address : ff15::efff:4653
Distribution over Ethernet : Enabled
IP を介した CFS 配信は次の機能をサポートしています。
![]() (注) |
スイッチはまずファイバ チャネルを介して情報を配信し、ファイバ チャネルでの最初の試みが失敗すると IP ネットワークを介して配信します。 IP およびファイバ チャネルの両方を介した配信がイネーブルの場合、CFS は重複メッセージを送信しません。 |
![]() (注) |
CFS は同じスイッチから IPv4 と IPv6 の両方を介しては配信できません。 |
次の図(ネットワーク例 1)は、ファイバ チャネル接続と IP 接続の両方を使用したネットワークを示します。 ノード A はファイバ チャネルを介してノード B にイベントを転送します。 ノード B はユニキャスト IP を使用してノード C とノード D にイベントを転送します。 ノード C はファイバ チャネルを介してノード E にイベントを転送します。
次の図(ネットワーク例 2)は前の図と同じです。ただし、ノード C とノード D はファイバ チャネルを使用して接続しています。 ノード B にはノード C とノード D の IP 用配信リストがあるので、この例のすべてのプロセスは同じです。 ノード D はすでにノード B からの配信リストに入っているため、ノード C はノード D に転送しません。
次の図(ネットワーク例 3)は前の図と同じです。ただし、ノード D とノード E が IP を使用して接続しています。 ノード E はノード B からの配信リストに入っていないため、ノード C とノード D はイベントをノード E に転送します。
ファイバ チャネルを介した CFS 配信の場合、CFS プロトコル レイヤが FC2 レイヤの上位に存在します。 CFS は FC2 転送サービスを使用して、他のスイッチに情報を送信します。 CFS はすべての CFS パケットに対して独自の SW_ILS(0x77434653)プロトコルを使用します。 CFS パケットはスイッチ ドメイン コントローラ アドレスとの間で送受信されます。
Cisco Nexus シリーズ スイッチの各種アプリケーションは、次のさまざまなレベルで設定を配信する必要があります。 ファイバ チャネルを介した CFS 配信を使用する場合、次のレベルが使用できます。
CFS 結合は、ファイバ チャネルを介した CFS 配信でサポートされます。
アプリケーションは、CFS を通じて SAN ファブリック内の同期化された設定を保ちます。 このような 2 つのファブリック間で ISL を起動すると、これらのファブリックがマージされることがあります。 これらの 2 つのファブリック内の設定情報セットが異なっている時は、マージ イベント中に調整する必要があります。 CFS は、アプリケーション ピアがオンラインになるたびに通知を送信します。 M のアプリケーション ピアを持つファブリックが N のアプリケーション ピアを持つ別のファブリックと結合し、アプリケーションが通知のたびに結合アクションを行うと、リンク アップ イベントがファブリック内の MxN 結合をもたらします。
CFS は、CFS レイヤでマージの複雑性に対処することで、必要とされるマージ数を 1 つに減らすプロトコルをサポートしています。 このプロトコルは、スコープ単位でアプリケーションごとに稼働します。 プロトコルには、ファブリックのマージ マネージャとしてそのファブリック内から 1 つのスイッチを選択する作業が伴います。 他のスイッチは、結合プロセスにおいて役割を担いません。
マージ時、2 つのファブリック内のマージ マネージャは相互にコンフィギュレーション データベースを交換します。 一方のアプリケーションが情報をマージし、マージが正常に行われたかどうかを確認し、結合されたファブリック内のすべてのスイッチにマージ ステータスを通知します。
マージに成功した場合、マージしたデータベースは結合ファブリック内のすべてのスイッチに配信され、新規ファブリック全体が一貫したステートになります。 マージ障害から回復するには、新規ファブリック内の任意のスイッチから配信を開始します。 この配信により、ファブリック内のすべてのピアが同じコンフィギュレーション データベースに復元されます。
ネットワーク内のすべてのスイッチが CFS に対応している必要があります。 CFS に対応していないスイッチは配信を受信できないため、ネットワークの一部が意図された配信を受信できなくなります。 CFS には、次の要件があります。
すべての CFS ベースのアプリケーションでは、配信機能をイネーブルまたはディセーブルにできます。
アプリケーションでは、配信はデフォルトでイネーブルにされています。
アプリケーションで配信が明示的にイネーブルにされていない場合は、CFS はそのアプリケーションの設定を配信しません。
show cfs application コマンドは、CFS に現在登録されているアプリケーションを表示します。 最初のカラムには、アプリケーション名が表示されます。 2 番めのカラムは、アプリケーションの配信がイネーブルであるかディセーブルであるかを示します(enabled または disabled)。 最後のカラムは、アプリケーションの配信範囲を示します(論理、物理、またはその両方)。
![]() (注) |
show cfs application コマンドは、CFS に登録されているアプリケーションを表示するだけです。 CFS を使用するコンディショナル サービスは、これらのサービスが稼働していなければ出力には示されません。 |
switch# show cfs application
----------------------------------------------
Application Enabled Scope
----------------------------------------------
ntp No Physical-all
fscm Yes Physical-fc
rscn No Logical
fctimer No Physical-fc
syslogd No Physical-all
callhome No Physical-all
fcdomain Yes Logical
device-alias Yes Physical-fc
Total number of entries = 8
show cfs application name コマンドは、特定のアプリケーションの詳細を表示します。 表示されるのは、イネーブル/ディセーブル ステート、CFS に登録されているタイムアウト、結合可能であるか(結合のサポートに対して CFS に登録されているか)、および配信範囲です。
switch# show cfs application name fscm
Enabled : Yes
Timeout : 100s
Merge Capable : No
Scope : Physical-fc
CFS インフラストラクチャを使用する機能(アプリケーション)を初めて設定する場合、この機能は CFS セッションを開始して、ネットワークをロックします。 ネットワークがロックされた場合、スイッチ ソフトウェアでは、ロックを保持しているスイッチからのみこの機能への設定変更を行うことができます。 別のスイッチから機能への設定変更を行う場合、ロックされているステータスを知らせるメッセージが、スイッチから発行されます。 そのアプリケーションは設定変更を保留中のデータベースで維持します。
ネットワーク ロックを要求する CFS セッションを開始し、セッションを終了するのを忘れた場合は、管理者がそのセッションをクリアできます。 いつでもネットワークをロックした場合、ユーザ名は再起動およびスイッチオーバーを行っても保持されます。 (同じマシン上で)別のユーザが設定タスクを実行しようとしても、拒否されます。
show cfs lock コマンドを実行すると、アプリケーションによって現在取得されているすべてのロックが表示されます。 このコマンドにより、アプリケーションごとにアプリケーション名とロックの取得範囲が表示されます。アプリケーション ロックが物理範囲で取得されている場合、このコマンドはスイッチ WWN、IP アドレス、ユーザ名、およびロック所有者のユーザ タイプを表示します。 アプリケーションが論理範囲で取得されている場合、このコマンドはロックが取得された VSAN、ドメイン、IP アドレス、ユーザ名、およびロック所持者のユーザ タイプを表示します。
switch# show cfs lock Application: ntp Scope : Physical -------------------------------------------------------------------- Switch WWN IP Address User Name User Type -------------------------------------------------------------------- 20:00:00:05:30:00:6b:9e 10.76.100.167 admin CLI/SNMP v3 Total number of entries = 1 Application: port-security Scope : Logical ----------------------------------------------------------- VSAN Domain IP Address User Name User Type ----------------------------------------------------------- 1 238 10.76.100.167 admin CLI/SNMP v3 2 211 10.76.100.167 admin CLI/SNMP v3 Total number of entries = 2
show cfs lock name コマンドは、指定したアプリケーションで使用されているロックの詳細情報を表示します。
switch# show cfs lock name ntp Scope : Physical -------------------------------------------------------------------- Switch WWN IP Address User Name User Type -------------------------------------------------------------------- 20:00:00:05:30:00:6b:9e 10.76.100.167 admin CLI/SNMP v3 Total number of entries = 1
コミット操作により、すべてのアプリケーション ピアの保留データベースを保存し、すべてのスイッチのロックを解除します。
コミット機能はセッションを開始しません。セッションを開始するのは、ロック機能だけです。 ただし、設定変更がこれまでに行われていなければ、空のコミットが可能です。 この場合、コミット操作により、ロックを実行して現在のデータベースを配信するセッションが行われます。
CFS インフラストラクチャを使用して機能への設定変更をコミットすると、次のいずれかの応答に関する通知が届きます。
commit コマンドを入力すると、指定した機能の変更をコミットできます。
設定変更を廃棄すると、アプリケーションは保留中のデータベースを一気に消去し、ネットワーク内のロックを解除します。 中断およびコミット機能の両方を使用できるのは、ネットワーク ロックが取得されたスイッチだけです。
abort コマンドを入力すると、指定した機能の変更を廃棄できます。
まだ適用されていない変更内容(保留データベースにまだ存在する)は実行コンフィギュレーションには表示されません。 変更をコミットすると、保留データベース内の設定変更が有効データベース内の設定を上書きします。
![]() 注意 |
変更内容は、コミットしなければ、実行コンフィギュレーションに保存されません。 |
ネットワーク内の任意のスイッチからアプリケーションが保持しているロックをクリアすると、ロックが取得されているにもかかわらず解除されていない状態から回復できます。 この機能には、Admin 権限が必要になります。
![]() 注意 |
この機能を使用してネットワーク内のロックを解除する場合は、注意が必要です。 ネットワーク内の任意のスイッチの保留中設定がフラッシュされ、内容が失われます。 |
CFS リージョンは、物理配信範囲の所定の機能またはアプリケーションに対するスイッチのユーザ定義のサブセットです。 ネットワークが広い範囲に及ぶ場合、場合によっては、物理的な隣接性に基づき、スイッチ セット間での特定のプロファイルの配信を局所化または制限する必要があります。 CFS リージョンを使用すると、ネットワーク内で特定の CFS 機能またはアプリケーションに、配信の複数アイランドができます。 CFS リージョンは、機能設定の配信をネットワーク内のスイッチの特定のセットまたはグループに制限するよう設計されています。
![]() (注) |
CFS リージョンの設定は、物理スイッチだけで行えます。 CFS リージョンの設定は、VSAN では行えません。 |
Call Home アプリケーションは、困難な状況、あるいは異常が発生した時にネットワーク管理者にアラートを送信します。 ネットワークが広い地域に及び、複数のネットワーク管理者がネットワーク内のスイッチの各サブセットを担当している場合は、Call Home アプリケーションは、場所に関係なく、すべてのネットワーク管理者にアラートを送信します。 Call Home アプリケーションでメッセージ アラートを、選択したネットワーク管理者に送信するには、アプリケーションの物理範囲を微調整するか、絞り込む必要があります。 CFS リージョンの実装によって、このシナリオを実現できます。
CFS リージョンは、0 ~ 200 の数字で識別されます。 リージョン 0 はデフォルト リージョンとして予約されており、ネットワーク内のすべてのスイッチを含みます。 1 ~ 200 のリージョンを設定できます。 デフォルト リージョンでは下位互換性を維持しています。
機能が移動される、つまり、機能が新しいリージョンに割り当てられると、機能のスコープはそのリージョンに制限されます。他のすべてのリージョンは、配信やマージの対象から外されます。 機能へのリージョンの割り当ては、配信において初期の物理スコープよりも優先されます。
複数の機能の設定を配信するように CFS リージョンを設定できます。 ただし、特定のスイッチでは、一度に特定の機能設定を配信するように設定できる CFS リージョンは 1 つだけです。 機能を CFS リージョンに割り当てた場合、この設定を別の CFS リージョン内に配信できません。
CFS リージョンを作成できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# cfs region region-id |
リージョンを作成します。 |
スイッチでリージョンにアプリケーションを割り当てることができます。
次に、リージョンにアプリケーションを割り当てる例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# cfs region 1
switch(config-cfs-region)# ntp
switch(config-cfs-region)# callhome
あるリージョンから別のリージョンにアプリケーションを移動できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | switch(config)# cfs region region-id |
CFS リージョン サブモードを開始します。 |
||
ステップ 3 | switch(config-cfs-region)# application |
あるリージョンから別のリージョンに移動するアプリケーションを示します。
|
次に、リージョン 1 に割り当てられていたアプリケーションをリージョン 2 に移動する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# cfs region 2
switch(config-cfs-region)# ntp
リージョンからのアプリケーションの削除は、アプリケーションをデフォルト リージョン(リージョン 0)に戻す場合と同じです。これによって、ネットワーク全体がアプリケーションの配信の範囲になります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# cfs region region-id |
CFS リージョン サブモードを開始します。 |
ステップ 3 | switch(config-cfs-region)# no application |
リージョンに属しているアプリケーションを削除します。 |
リージョンの削除とは、リージョン定義を無効にすることです。 リージョンを削除すると、リージョンによってバインドされているすべてのアプリケーションがデフォルト リージョンに戻ります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 2 | switch(config)# no cfs region region-id |
リージョンを削除します。
|
IPv4 を介した CFS をイネーブルまたはディセーブルにできます。
![]() (注) |
CFS は同じスイッチから IPv4 と IPv6 の両方を介しては配信できません。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# cfs ipv4 distribute |
スイッチのすべてのアプリケーションに対して IPv4 を介した CFS をグローバルでイネーブルにします。 |
ステップ 3 | switch(config)# no cfs ipv4 distribute |
(任意) スイッチの IPv4 を介した CFS をディセーブルにします(デフォルト)。 |
IPv6 を介した CFS をイネーブルまたはディセーブルにできます。
![]() (注) |
CFS は同じスイッチから IPv4 と IPv6 の両方を介しては配信できません。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# cfs ipv6 distribute |
スイッチのすべてのアプリケーションに対して IPv6 を介した CFS をグローバルでイネーブルにします。 |
ステップ 3 | switch(config)# no cfs ipv6 distribute |
(任意) スイッチの IPv6 を介した CFS をディセーブルにします(デフォルト)。 |
次に、IP を介した CFS の設定を確認する例を示します。show cfs status コマンドを使用します。
switch# show cfs status
Distribution : Enabled
Distribution over IP : Enabled - mode IPv4
IPv4 multicast address : 239.255.70.83
IPv6 multicast address : ff15::efff:4653
類似のマルチキャスト アドレスを持つ IP を介した CFS 対応スイッチのすべては、IP ネットワークを介した 1 つの CFS を形成します。 ネットワーク トポロジ変更を検出するためのキープアライブ メカニズムのような CFS プロトコル特有の配信は、IP マルチキャスト アドレスを使用して情報を送受信します。
![]() (注) |
アプリケーション データの CFS 配信はダイレクト ユニキャストを使用します。 |
IP を介した CFS の IPv4 のマルチキャスト アドレス値を設定できます。 デフォルトの IPv4 マルチキャスト アドレスは 239.255.70.83 です。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# cfs ipv4 mcast-address ipv4-address |
IPv4 を介した CFS 配信の IPv4 マルチキャスト アドレスを設定します。 有効な IPv4 アドレスの範囲は 239.255.0.0 ~ 239.255.255.255 および 239.192/16 ~ 239.251/16 です。 |
ステップ 3 | switch(config)# no cfs ipv4 mcast-address ipv4-address |
(任意) IPv4 を介した CFS 配信のデフォルトの IPv4 マルチキャスト アドレスに戻します。 CFS のデフォルトの IPv4 マルチキャスト アドレスは 239.255.70.83 です。 |
IP を介した CFS の IPv6 のマルチキャスト アドレス値を設定できます。 デフォルトの IPv6 マルチキャスト アドレスは ff13:7743:4653 です。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure |
コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 | switch(config)# cfs ipv6 mcast-address ipv4-address |
IPv6 を介した CFS 配信の IPv6 マルチキャスト アドレスを設定します。 有効な IPv6 アドレスの範囲は ff15::/16(ff15::0000:0000 ~ ff15::ffff:ffff)および ff18::/16(ff18::0000:0000 ~ ff18::ffff:ffff)です。 |
ステップ 3 | switch(config)# no cfs ipv6 mcast-address ipv4-address |
(任意) IPv6 を介した CFS 配信のデフォルトの IPv6 マルチキャスト アドレスに戻します。 IP を介した CFS のデフォルトの IPv6 マルチキャスト アドレスは ff15::efff:4653 です。 |
次に、IP を介した CFS の IP マルチキャスト アドレス設定を確認する例を示します。show cfs status コマンドを使用します。
switch# show cfs status
Fabric distribution Enabled
IP distribution Enabled mode ipv4
IPv4 multicast address : 10.1.10.100
IPv6 multicast address : ff13::e244:4754
show cfs merge status name コマンドを実行すると、指定したアプリケーションの結合ステータスが表示されます。 次に、論理範囲内のアプリケーション配信の出力例を示します。 この例は、スイッチ上のすべての有効な VSAN におけるマージ ステータスを示しています。 コマンドの出力は、結合ステータスを Success、Waiting、Failure、または In Progress のいずれかで示します。 結合が正常に行われた場合は、ネットワーク内のすべてのスイッチがローカル ネットワークの下に表示されます。 結合が失敗した場合、結合が進行中である場合は、結合に関わったローカル ネットワークとリモート ネットワークが別個に表示されます。 各ネットワーク内の結合で主体となったアプリケーション サーバには、Merge Master の用語が表示されます。
switch# show cfs merge status name port-security
Logical [VSAN 1] Merge Status: Failed
Local Fabric
----------------------------------------------------------------
Domain Switch WWN IP Address
----------------------------------------------------------------
238 20:00:00:05:30:00:6b:9e 10.76.100.167 [Merge Master]
Remote Fabric
----------------------------------------------------------------
Domain Switch WWN IP Address
----------------------------------------------------------------
236 20:00:00:0e:d7:00:3c:9e 10.76.100.169 [Merge Master]
Logical [VSAN 2] Merge Status: Success
Local Fabric
----------------------------------------------------------------
Domain Switch WWN IP Address
----------------------------------------------------------------
211 20:00:00:05:30:00:6b:9e 10.76.100.167 [Merge Master]
1 20:00:00:0e:d7:00:3c:9e 10.76.100.169
Logical [VSAN 3] Merge Status: Success
Local Fabric
----------------------------------------------------------------
Domain Switch WWN IP Address
----------------------------------------------------------------
221 20:00:00:05:30:00:6b:9e 10.76.100.167 [Merge Master]
103 20:00:00:0e:d7:00:3c:9e 10.76.100.169
次の show cfs merge status name コマンドの出力例は、物理範囲において結合が失敗したアプリケーションを示します。 このコマンドは、指定されたアプリケーション名を使用し、アプリケーション範囲に基づいた結合ステータスを表示します。
switch# show cfs merge status name ntp
Physical Merge Status: Failed
Local Fabric
---------------------------------------------------------
Switch WWN IP Address
---------------------------------------------------------
20:00:00:05:30:00:6b:9e 10.76.100.167 [Merge Master]
Remote Fabric
---------------------------------------------------------
Switch WWN IP Address
---------------------------------------------------------
20:00:00:0e:d7:00:3c:9e 10.76.100.169 [Merge Master]
show cfs peers コマンドの出力例は、物理ネットワーク内のすべてのスイッチをスイッチ WWN および IP アドレスの観点から表示します。 ローカル スイッチには Local が表示されます。
switch# show cfs peers
Physical Fabric
-------------------------------------------------
Switch WWN IP Address
-------------------------------------------------
20:00:00:05:30:00:6b:9e 10.76.100.167 [Local]
20:00:00:0e:d7:00:3c:9e 10.76.100.169
Total number of entries = 2
show cfs peers name コマンドは、特定のアプリケーションが CFS に登録されているすべてのピアを表示します。 コマンド出力には、アプリケーション範囲に応じて物理範囲のすべてのピア、またはスイッチ上の有効な各 VSAN のすべてのピアが表示されます。 物理範囲では、すべてのピアのスイッチ WWN が表示されます。 ローカル スイッチには Local が表示されます。
switch# show cfs peers name ntp
Scope : Physical
-------------------------------------------------
Switch WWN IP Address
-------------------------------------------------
20:00:00:44:22:00:4a:9e 172.22.92.27 [Local]
20:00:00:05:30:01:1b:c2 172.22.92.215
次の show cfs peers name コマンドの出力例は、すべてのアプリケーション ピアを表示します(アプリケーションが登録されているすべてのスイッチ)。 ローカル スイッチには Local が表示されます。
switch# show cfs peers name port-security
Scope : Logical [VSAN 1]
-----------------------------------------------------------
Domain Switch WWN IP Address
-----------------------------------------------------------
124 20:00:00:44:22:00:4a:9e 172.22.92.27 [Local]
98 20:00:00:05:30:01:1b:c2 172.22.92.215
Total number of entries = 2
Scope : Logical [VSAN 3]
-----------------------------------------------------------
Domain Switch WWN IP Address
-----------------------------------------------------------
224 20:00:00:44:22:00:4a:9e 172.22.92.27 [Local]
151 20:00:00:05:30:01:1b:c2 172.22.92.215
Total number of entries = 2
次の表に、CFS のデフォルト設定を示します。
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
スイッチでの CFS 配信 |
イネーブル |
データベース変更 |
最初の設定変更によって暗黙的にイネーブル化 |
アプリケーションの配信 |
アプリケーションごとに異なる |
コミット |
明示的な設定が必要 |
IP を介した CFS |
ディセーブル |
IPv4 マルチキャスト アドレス |
239.255.70.83 |
IPv6 マルチキャスト アドレス |
ff15::efff:4653 |
CISCO-CFS-MIB には CFS 関連機能の SNMP 設定情報が含まれます。 『Cisco Nexus 5000 and Nexus 2000 MIBs Reference』を参照してください。 次の URL で入手可能です。http://www.cisco.com/en/US/docs/switches/datacenter/nexus5000/sw/mib/reference/NX5000_MIBRef.html.