この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
この章の内容は、次のとおりです。
事前プロビジョニング機能では、モジュールを挿入または取り付ける前にインターフェイスを事前に設定できます。 また、モジュールがオフラインになった場合に、事前プロビジョニングを使用して、オフライン モジュールのインターフェイス設定を変更できます。 事前にプロビジョニングされたモジュールがオンラインになると、事前プロビジョニングの設定が適用されます。 どの設定も適用されなかった場合は、syslog が生成されます。 syslog には、受け入れられなかった設定の一覧が記録されます。
一部の仮想ポート チャネル(vPC)トポロジでは、設定の同期機能に事前プロビジョニングが必要です。 事前プロビジョニングでは、あるピアでオンラインでも別のピアでオフラインであるインターフェイスの設定を同期させることができます。
ご使用のソフトウェア バージョンでサポートされるハードウェアについては、リリース ノートを参照してください。
Cisco NX-OS Release 4.2(1)N2(1) 以前から Cisco NX-OS Release 5.0(2)N1(1) にアップグレードする場合には、設定の影響はありません。 事前プロビジョニングをサポートするリリースから、In-Service Software Upgrade(ISSU)を含む機能をサポートする別のリリースにアップグレードする場合、アップグレード全体で事前プロビジョニングされた設定が維持されます。
事前プロビジョニングをサポートするイメージから、事前プロビジョニングをサポートしないイメージにダウングレードする場合、事前プロビジョニングされた設定を削除するように要求されます。
事前プロビジョニング設定時の注意事項と制限事項は次のとおりです。
(注) |
事前プロビジョニングをイネーブルにした後、オンラインであるかのようにインターフェイスを設定できます。 |
1. configuration terminal
2. slot slot
3. provision model model
4. exit
5. (任意) copy running-config startup-config
次に、スロット 101 および N2K-C2232P モジュールを選択して事前プロビジョニングする例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# slot 101 switch(config-slot)# provision model N2K-C2232P switch(config-slot)# exit
事前プロビジョニングされたモジュールを削除できます。
1. configuration terminal
2. slot slot
3. no provision model model
4. exit
5. (任意) copy running-config startup-config
次に、シャーシ スロットから事前プロビジョニングしたモジュールを削除する例を示します。
switch(config)# slot 2 switch(config-slot)# no provision model N5K-M1404 switch(config-slot)#
事前プロビジョニングした設定を表示するには、次のいずれかの作業を行います。
コマンド | 目的 |
---|---|
show provision | 事前プロビジョニングしたモジュールを表示します。 |
show module | モジュール情報を表示します。 |
show switch-profile | スイッチ プロファイル情報を表示します。 |
show running-config exclude-provision | オフラインである事前プロビジョニングされたインターフェイスまたはモジュールがない実行コンフィギュレーションを表示します。 |
show provision failed-config | インターフェイスまたはモジュールがオンラインになったときに設定に適用されなかった、事前プロビジョニングされたコマンドを表示します。 このコマンドは、失敗したコマンドの履歴も表示します。 |
show provision failed-config interface | インターフェイスまたはモジュールがオンラインになったときに適用されなかったコマンドを表示します。 |
show running-config | 事前プロビジョニングされた設定を含む、実行コンフィギュレーションを表示します。 |
show startup-config | 事前プロビジョニングされた設定を含む、スタートアップ コンフィギュレーションを表示します。 |
次に、Cisco Nexus 2232P ファブリック エクステンダのスロット 110 で事前プロビジョニングをイネーブルにし、イーサネット 110/1/1 インターフェイスでインターフェイス コンフィギュレーション コマンドを事前プロビジョニングする例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# slot 110 switch(config-slot)# provision model N2K-C2232P switch(config-slot)# exit switch# configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. switch(config)# interface Ethernet110/1/1 switch(config-if)# description module is preprovisioned switch(config-if)# show running-config interface Ethernet110/1/1 Time: Wed Aug 25 21:29:44 2010 version 5.0(2)N1(1) interface Ethernet110/1/1 description module is preprovisioned
次に、モジュールがオンラインになったときに適用されなかった事前プロビジョニングされたコマンドのリストを表示する例を示します。
switch(config-if-range)# show provision failed-config 101 The following config was not applied for slot 33 ================================================ interface Ethernet101/1/1 service-policy input test interface Ethernet101/1/2 service-policy input test interface Ethernet101/1/3 service-policy input test
次に、スロットから事前プロビジョニングされたすべてのモジュールを取り外す例を示します。
switch(config)# slot 2 switch(config-slot)# no provision model switch(config-slot)#