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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、WiFi Engage のロケーション階層の構造と、WiFi Engage でロケーション階層を定義する方法について説明します。
WiFi Engage の各顧客にはデフォルトの顧客名が提供され、この顧客名は WiFi Engage ロケーション階層の最上位の要素として機能します。この顧客名の下のロケーション階層には、MSE を追加できます。その後、MSE キャンパスをインポートできます。MSE キャンパスをインポートすると、そのビルディングおよびフロアもインポートされます。アクセス ポイントをグループ化すると、ビルディングまたはフロア レベルでゾーンを作成できます。ロケーション要素は、顧客名、MSE、またはキャンパス レベルでグループ化できます。顧客名を変更することもできます。
WiFi Engage のロケーション階層を図 3-1に示します。
キャプティブ ポータル ルール、エンゲージメント ルール、プロファイル ルールなどのプロキシミティ ルールを作成し、顧客名、MSE、グループ、キャンパス、ビルディング、フロア、またはゾーン レベルでアクセス ポイント、BLE ビーコン、マップ、およびユーザを表示できます。ロケーション階層の各要素のアクセス ポイント、BLE ビーコン、プロキシミティ ルール、マップ、およびユーザの数は、その特定の要素に対して表示されます。たとえば、あるグループのプロキシミティ ルール、マップ、およびユーザの数は、ロケーション階層のそのグループに対して表示されます。
(注) 既存のエクスペリエンス ゾーンがある WiFi Engage アカウントでは、ロケーション階層から各ロケーション要素のエクスペリエンス ゾーンの表示および編集を行うことができます。
組織のロケーション階層を作成するには、次の手順を実行します。
2. MSE アカウントの追加
シスコは、WiFi Engage の各顧客にユーザ資格情報を提供しています。
WiFi Engage にアクセスするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 emsp.cisco.com にアクセスします。
ステップ 2 [Sign in] ウィンドウで、Enterprise Mobility Services Platform アカウントに提供されたユーザ クレデンシャルを入力し、矢印ボタンをクリックしてサインインします。
ステップ 3 [WiFi Engage]アイコンをクリックします。
ステップ 4 [Select Customer] ドロップダウン リストから、CUWN に対応する顧客名を選択し、[Proceed]をクリックします。
WiFi Engage でロケーション階層を作成するには、ロケーション階層にロケーション要素をインポートする MSE アカウントを最初に追加する必要があります。MSE を追加すると、WiFi Engage は自動的にその MSE に接続されます。WiFi Engage では、ロケーション階層に複数の MSE を追加できるため、複数の MSE に同時に接続することができます。
ステップ 1 WiFi Engage ダッシュボードで、[Manage Locations]をクリックします。
ステップ 2 [Locations] ページで、顧客名の右端のドロップダウン メニュー アイコンをクリックします。
ステップ 4 表示される [Add MSE] ウィンドウで、次の手順を実行します。
a. [Display Name] テキスト フィールドに、ロケーション階層の MSE に対して表示する名前を入力します。
b. [URL] テキスト フィールドに、ロケーション階層に追加する MSE アカウントの URL を入力します。
c. [User Name] フィールドに、MSE アカウントに接続するためのユーザ名を入力します。
d. [Password] フィールドに、MSE アカウントに接続するためのパスワードを入力します。
(注) WiFi Engage では、同じアクセス ポイントを使用する 2 つの MSE を追加することはできません。
(注) MSE は、顧客名、または顧客名を含むグループの下に追加できます。つまり、顧客名を含むロケーション要素全部を使用してグループを作成している場合、そのグループには MSE を追加できます。
WiFi Engage では、MSE のロケーション階層に従ってキャンパス、ビルディング、およびフロアの構造を維持することができます。MSE をロケーション階層に追加すると、MSE のキャンパスと、関連付けられたビルディングおよびフロアをインポートすることができます。
キャンパスと、関連付けられたビルディングおよびフロアをロケーション階層にインポートするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 WiFi Engage ダッシュボードで、[Manage Locations]をクリックします。
ステップ 2 [Locations] ページで、キャンパスを追加する MSE の右端のドロップダウン メニュー アイコンをクリックします。
ステップ 4 表示される [Add Campus] ウィンドウで、ロケーション階層に追加するキャンパスを選択します。
[Add Campus] ウィンドウに、その MSE アカウントで使用可能なすべてのキャンパスが表示されます。キャンパスを選択すると、そのビルディングおよびフロアがキャンパスの右側に表示されます。
注 ロケーション階層にキャンパスの特定のビルディングまたはフロアを追加したくない場合は、該当するチェックボックスをオフにすることで削除することができます。必要に応じて、後でいつでもロケーション階層に追加することができます。キャンパスにビルディングを追加する方法の詳細については、キャンパスへのビルディングの追加を参照してください。ビルディングにフロアを追加する方法の詳細については、ビルディングへのフロアの追加を参照してください。
追加されたキャンパスは、関連付けられたビルディングおよびフロアとともにロケーション階層にリストされます。
(注) CUWN で、キャンパスの下に重複するビルディング名がないことを確認します。
ゾーンを使用して、ビルディングまたはフロアのアクセス ポイントをグループ化することができます。ゾーンは、ビルディングまたはフロア レベルで作成できます。
(注) フロアのアクセス ポイントを変更することはできません。
ロケーションまたはフロアに対してゾーンを作成するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 WiFi Engage ダッシュボードで、[Manage Locations]を選択します。
ステップ 2 [Locations] ページで、ゾーンを作成するロケーションまたはフロアの右端のドロップダウン メニュー アイコンをクリックします。
ステップ 3 表示される [Add Zone] ウィンドウで、次の手順を実行します。
a. [Enter Zone Name Here] テキスト フィールドに、ゾーンの名前を入力します。
b. [Select Access Points] 領域で、ゾーンに追加するアクセス ポイントのチェックボックスをオンにします。
(注) ビルディングまたはフロアのアクセス ポイントをゾーンに追加すると、そのアクセス ポイントはそのビルディングまたはフロアでは使用できなくなります。ゾーンに追加されたアクセス ポイントは、別のゾーンでは使用できません。
ロケーション階層の MSE またはキャンパスはグループ化できます。顧客名レベルでグループを作成することもできます。また、これらのグループの下にサブグループを作成することもできます。たとえば、あるグループの下で Campus 1 と Campus 2 をグループ化し、別のグループの下で Campus 3 と Campus 4 をグループ化することができます。
グループ化を使用すると、そのグループに固有のプロキシミティ ルールを作成することができます。
ロケーション要素に対してグループを作成するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 WiFi Engage ダッシュボードで、[Manage Locations]をクリックします。
ステップ 2 [Locations] ページで、グループを追加する顧客名、MSE、またはキャンパスの右端のドロップダウン メニュー アイコンをクリックします。
ステップ 4 表示されるウィンドウで、次の手順を実行します。
b. このグループの下に追加するロケーション要素を選択します。
注 選択可能なロケーション要素は、ロケーション階層においてグループを追加する場所によって異なります。たとえば、顧客名の下にグループを追加する場合、すべての MSE を選択することができます。同様に、MSE の下にグループを追加する場合、キャンパスを選択することができます。
ヒント ロケーション要素のない親グループと、ロケーション要素(MSE、キャンパスなど)を含むサブグループが必要な場合は、まず、サブグループの一部になる必要がある必要なロケーション要素すべてを含む親グループを作成します。それから親グループの下にサブグループを作成します。親グループに追加されたロケーション要素を選択することができます。サブグループの下に追加するロケーション要素を選択します。同様に、親グループの下にさらにサブグループを作成することができます。
(注) グループへのロケーション要素の追加はいつでも可能です。MSE/CMX で定義されているロケーション要素のみ追加できます。
(注) アクセス ポイントをインポートするには、MSE がパブsリック アクセス可能である必要があります。デフォルトの CUWN のインストールでは、ポート 80 および 443 が開いている必要があります。詳細については、“ポートと IP アドレス” sectionを参照してください。
ビルディングをキャンパスに追加するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 WiFi Engage ダッシュボードで、[Manage Locations]をクリックします。
ステップ 2 [Locations] ページで、ビルディングを追加するキャンパスの右端のドロップダウン メニュー アイコンをクリックします。
ステップ 3 [Add Building] をクリックします。
ステップ 4 表示される [Add Building] ウィンドウで、キャンパスに追加するビルディングを選択します。
ビルディングがロケーション階層のキャンパスの下にリストされます。
ステップ 1 WiFi Engage ダッシュボードで、[Manage Locations]をクリックします。
ステップ 2 [Locations] ページで、フロアを追加するビルディングの右端のドロップダウン メニュー アイコンをクリックします。
ステップ 4 表示される [Add Floor] ウィンドウで、ビルディングに追加するフロアを選択します。
ロケーション ページで名前を使用してロケーションを検索できます。ロケーション階層のロケーションを検索するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 WiFi Engage ダッシュボードで、[Manage Locations]を選択します。
ステップ 2 [Search] テキスト フィールドに、検索するロケーションの名前を入力します。
名前または MAC アドレスを使用してアクセス ポイントを検索できます。
ロケーション階層のアクセス ポイントを検索するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 WiFi Engage ダッシュボードで、[Manage Locations]を選択します。
ステップ 2 [Search] テキスト フィールドに、検索するアクセス ポイントの名前または MAC アドレスを入力します。
WiFi Engage では、変数を使用してロケーション要素のメタデータを定義することができます。メタデータはロケーション階層のどのレベルでも定義できます。プロキシミティ ルールを作成するときにロケーションをフィルタリングするためにこのメタデータを使用することができます。たとえば、ロケーションを Corporate Branch、Division Branch、Local Branch として分類する場合、キーとして Branch、値としてそれぞれ CB、DB、および LB を使用するロケーション メタデータを定義することができます。それから、プロキシミティ ルールを作成するときにロケーションをフィルタリングするためにこのメタデータを使用することができます。
ロケーション要素に対してメタデータを定義するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 WiFi Engage ダッシュボードで、[Manage Locations]をクリックします。
ステップ 2 [Locations] ページで、ロケーション メタデータを追加するロケーション要素(MSE、キャンパス、ロケーションなど)の右端のドロップダウン メニュー アイコンをクリックします。
ステップ 3 [Add Metadata] をクリックします。
ステップ 4 表示される [Add Metadata] ウィンドウで、次の手順を実行します。
a. [Add Metadata] ボタンをクリックします。
b. [Key] テキスト フィールドに、変数キーの名前を入力します。
c. [Value] テキスト フィールドに、変数キーの値を入力します。
(注) そのメタデータの [Delete] ボタンをクリックすると、ロケーション メタデータを削除できます。
ロケーション階層のさまざまなロケーションにタイム ゾーンを定義できます。ロケーションのタイム ゾーンを定義するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 WiFi Engage ダッシュボードで、タイム ゾーンを定義するロケーションのドロップダウン メニュー アイコンをクリックします。
[Change TimeZone] ウィンドウが表示されます。[Current Time Zone] フィールドに、ロケーションに設定されたタイム ゾーンが表示されます。タイム ゾーンがまだ定義されていないロケーションでは、[Current Time Zone] フィールドに [No Time Zone]が表示されます。
ステップ 3 [Time Zone] ドロップダウン リストから、このロケーションに設定するタイム ゾーンを選択します。
(注) ロケーションでは設定されたタイム ゾーンに基づいて通知が送信されます。
パブリック アクセス不可能な MSE のロケーション階層を使用する場合、MSE のロケーション階層の詳細を含む JSON ファイルをアップロードすることにより、WiFi Engage にロケーション階層をインポートすることができます。
JSON ファイルを使用して作成されたロケーション階層の場合、ロケーション、フロアなどのロケーション要素は名前変更と削除を行うことができますが、ロケーション要素を編集することはできません。ロケーション階層にはグループとゾーンを作成できます。
(注) この方法には多くの制限があるため、このオプションは、WiFi Engage ダッシュボードから MSE に接続できない場合にのみ使用することを推奨します。
JSON ファイルを使用して MSE のロケーション階層を作成するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 WiFi Engage ダッシュボードで、[Manage Locations]をクリックします。
ステップ 2 [Locations] ページで、顧客名の右端のドロップダウン メニュー アイコンをクリックします。
ステップ 4 表示される [Add MSE] ウィンドウで、次の手順を実行します。
a. モードを右に切り替え、[Upload JSON File] 領域を表示します。
b. [Display Name] テキスト フィールドに、ロケーション階層の MSE に対して表示する名前を入力します。
c. [Browse]ボタンを使用して、アップロードする JSON ファイルを選択します。
JSON ファイルがアップロードされ、WiFi Engage ダッシュボードの MSE に対してロケーション階層が作成されます。
(注) MSE の JSON ファイルをアップロードしてロケーション階層を作成すると、その MSE の JSON ファイルを再インポートしてロケーション階層を更新することはできません。