ソフトウェアアドバイザリ通知
お客様各位
ご使用のリリースについて、このソフトウェアの使用に影響を及ぼす可能性があるソフトウェアの問題が見つかりました。このソフトウェアアドバイザリ通知を参照して、お客様の環境に該当する問題かどうかを確認してください。これらの問題が該当する場合は、次の表の「ソフトウェアソリューション – 修正済みソフトウェアバージョン」列に示されているパッチリリースにアップグレードするか適用してください。
このソフトウェアに含まれる内容の詳細については、製品セレクタツールから入手可能なシスコソフトウェアのリリースノートを参照してください。このページから、関心のある製品を選択します。リリースノートは、製品ページの「一般情報」にあります。
CSCvj03179、CSCvn37738、CSCvn46417、CSCvn54430、および CSCvn56472 の該当ソフトウェアと代替ソリューション |
||
不具合 ID |
該当するソフトウェア バージョン |
ソフトウェアソリューション 修正済みソフトウェアバージョン |
CSCvn30664
|
2.3.1、3.1.1.53 |
パッチリリース 3.1.1.54 |
CSCvn37738、CSCvn54430、CSCvn56472 |
3.1.1.53、3.1.1.54 |
パッチリリース 3.1.1.55 |
CSCvn46417 |
2.0、2.1、2.2、2.3.1、3.1.1.53、3.1.1.54 |
パッチリリース 2.3.1.53 および 3.1.1.55 |
アドバイザリの理由:
このソフトウェアアドバイザリでは 5 つのソフトウェアの問題に対処します。
該当するソフトウェア:
Cisco Tetration ソフトウェアリリースの上記の表に記載されているバージョン。
バグ CSCvn30664
問題の説明 |
特定の Cisco Tetration エージェントのセンサー ID は、ホスト名とシステム UUID の組み合わせを使用して Cisco Tetration バックエンドサービスによって生成されます。システム UUID を取得するためにエージェントによって呼び出される dmidecode コマンドが最近変更され [1]、システム UUID が小文字で返されるようになりました(UUID は以前は大文字で返されていました)。この変更により、実行中の同じエージェントに対して異なるセンサー ID が生成されます。
Cisco Tetration エージェントがあり、dmidecode コマンドをアップグレードした場合、Cisco Tetration UI に特定のホストのエージェントエントリが重複して表示されます。
この問題は、RHEL 7.5 リリースから 7.6 リリースへのアップグレードで確認されていますが、古いバージョンからバージョン 3.1 以降へのアップグレードにより、この dmidecode コマンドを含むいずれのディストリビューションでも発生する可能性があります。 |
条件 |
この問題は、更新された dmidecode(バージョン 3.1 以降)パッケージを含むバージョンに Linux ホストをアップグレードし、既存のエージェントを再起動するかホストをリブートすると発生します。
また、システム OS をアップグレードせずに、dmidecode を古いバージョンからバージョン 3.1 以降にアップグレードした場合にも発生します。 |
回避策 |
Cisco Tetration で修正が提供されるまで、dmidecode パッケージを 3.1 以降にアップグレードしたり、dmidecode パッケージ 3.1 以降を含む新しい Linux バージョンにシステムをアップグレードしたりしないでください。
3.1 以降の dmidecode パッケージのサポートは、Cisco Tetration 3.1.1.54 パッチリリースで利用可能です。Cisco Tetration クラスタを 3.1.1.54 リリースに更新するまで、Cisco Tetration エージェントの自動アップグレードは無効にしてください。 |
バグ CSCvn37738
問題の説明 |
Cisco Tetration エージェントの MSI インストーラによるアップグレードでは、Microsoft Windows インストーラサービスを使用してインストールが実行されます。以前のエージェントインストールのファイルで上書きまたは削除できないファイルが検出された場合、そのファイルがキューに入れられ、OS からのリブートが要求されます。
3.1.1.53 リリースでは、この問題によってただちにリブートがトリガーされます。3.1.1.54 リリースでは、この問題によってリブートは発生しませんが、手動でリブートするまでファイルが保留状態になります。
3.1.1.54 リリースでは、Microsoft Windows インストーラによってキューに入れられたファイルが実行可能ファイルである場合、このリブートの保留により、環境で混在したコードが実行される可能性があります。システムを手動でリブートすると、インストールが完了し、保留中のファイルがコピーされ、更新されたコードでエージェントが完全に実行されます。 |
条件 |
この問題は、Cisco Tetration インストールフォルダ内のファイルがアンチウイルスソフトウェアなどのサードパーティ製ソフトウェアによって読み取り専用としてロックされている場合に発生する可能性があります。この場合、Cisco Tetration GUI を使用しているときは、古いセンサーリリースから 3.1.1.53 または 3.1.1.54 センサーリリースへのアップグレード中にファイルを置換または削除できません。 |
回避策 |
3.1.1.53 リリースへのアップグレード時は Microsoft Windows エージェントの自動アップグレードを無効にし、3.1.1.55 リリースで修正が利用可能になってからアップグレードを実行します。
3.1.1.54 リリースのセンサーをインストールするときは、「Cisco Tetration」フォルダを検索して *.tmp ファイルがあるかどうかを確認する必要があります。.tmp ファイルが存在している場合、センサーが完全にインストールされていない可能性があり、サーバーのリブートが保留中です。これは、イベントビューアでも確認できます。[Windowsログ(Windows Logs)] > [アプリケーション(Application)] で「Msiinstaller」のイベント 1029 を探してください。イベントメッセージは次のとおりです。
製品: Cisco Tetration エージェント。(Product: Cisco Tetration Agent.)再起動が必要です。(Restart required.)製品のインストールまたは更新について、すべての変更を有効にするには再起動が必要です。(The installation or update for the product required a restart for all changes to take effect.)再起動は保留されています。(The restart was deferred to a later time.) |
バグ CSCvn46417
問題の説明 |
Cisco Tetration は、inode とブロックが特定の Api でリークする Hadoop バグに影響を与えます。これらのリークされた inode とブロックは時間の経過とともに蓄積され、クラスタの速度が低下します。 |
条件 |
この問題は、3 か月以上実行されているクラスタで、HDFS 監視ダッシュボードの合計ブロック数が合計ファイル数より 1,000 万以上多い場合に見られることがあります。Hawkeye の合計ブロック数と合計ファイル数を確認するには、次の手順を使用します。
1. メイン GUI で [モニタリング(Monitoring)] を選択します。 2. [Hawkeye [チャート](Hawkeye [Charts])] をクリックします。 3. [HDFSモニタリング(HDFS monitoring)] ダッシュボードを選択します。 |
回避策 |
3.1.1.53 または 3.1.1.54 リリースを使用している場合は、3.1.1.55 パッチリリースにアップグレードします。
2.3.1 リリースの場合は、2.3.1.53 パッチリリースにアップグレードします。 |
バグ CSCvn54430
問題の説明 |
Cisco Tetration エージェントの MSI インストーラによるアップグレードでは、Microsoft Windows インストーラサービスを使用してインストールが実行されます。WinPcap がシステムにすでに存在している場合、インストールがキャンセルされ、次のエラーが出力されます。
MSI (s) (E4:5C) [02:53:50:004]: 製品: Cisco Tetration エージェント -- WinPcap が見つかりました。続行する前に WinPcap をアンインストールしてください(MSI (s) (E4:5C) [02:53:50:004]: Product: Cisco Tetration Agent -- WinPcap found, please uninstall WinPcap first before continue)
Cisco Tetration 2.3.1 リリースでは、WinPcap を検出してもインストールは中止されません。代わりに、Npcap がインストールされます。 |
条件 |
この問題は、Cisco Tetration エージェントの MSI のインストール時に WinPcap がシステムにすでにインストールされていると発生することがあります。 |
回避策 |
WinPcap がどのアプリケーションにも必要でない場合は、WinPcap を手動でアンインストールし、Cisco Tetration エージェントのインストールを再試行できます。
WinPcap が必要な場合は、Cisco Tetration 3.1.1.55 リリースで修正が提供されるまで待つことをお勧めします。この修正により、Npcap が WinPcap 互換モードでインストールされ、インストールが成功します。 |
バグ CSCvn56472
問題の説明 |
Microsoft Windows インストーラスクリプト(PowerShell)では、Out-File コマンドレットによる user.cfg ファイルへの書き込みにデフォルトで Unicode エンコーディングが使用されます。これにより、fetch_sensor_id.cmd などの一部のスクリプトで user.cfg ファイルを読み取れなくなることがあります。この問題により、エージェントが Cisco Tetration クラスタに登録されません。 |
条件 |
この問題は、[ソフトウェアエージェントのダウンロード(Software Agent Download)] ページから Microsoft Windows 用の PowerShell インストーラスクリプトを使用してエージェントをインストールするときに、エージェントがクラスタに登録されていないと発生することがあります。 |
回避策 |
「C:\Program Files\Cisco Tetration」フォルダにある user.cfg ファイルを notepad.exe で開き、同じファイル名のまま ANSI 形式で保存して Unicode バージョンを上書きします。管理者として fetch_sensor_id.cmd バッチファイルを再度実行してセンサーを登録します。
この問題は、3.1.1.55 パッチリリースで修正される予定です。パッチが利用可能になるまで、Microsoft Windows Cisco Tetration エージェントの自動アップグレードを無効にするか、上記の回避策に従います。 |