Cisco Secure Workload SaaS リリース 4.0.1.1 の概要

Cisco Secure Workload は、インフラストラクチャ全体にわたって一貫したワークロードレベルのマイクロ境界を作成し、ベアメタルサーバー、仮想マシン、またはコンテナのどこに展開されていてもアプリケーションを保護するように設計されています。マイクロ境界は、ファイアウォールとセグメンテーション、コンプライアンスと脆弱性の追跡、動作ベースの異常検出、およびワークロードの分離を使用して、オンプレミスおよびマルチクラウド環境全体で使用できます。このプラットフォームでは、高度な分析とアルゴリズムのアプローチを使用して、これらの機能を提供します。

このドキュメントでは、Cisco Secure Workload ソフトウェアリリース 4.0.1.1 の機能、バグ修正、および動作の変更について説明します(ある場合)。


(注)  


クラスタとエージェントがバージョン 3.10.6.3 以降を実行していないと、このバージョンへのエージェントのアップグレードは失敗します。


リリース情報

リリースバージョン:4.0.1.1

公開日:2025 年 11 月 26 日

Cisco Secure Workload SaaS リリース 4.0.1.1 の新しいソフトウェア機能

機能名

説明

運用の簡素化

Cisco Application Centric Infrastructure(ACI)と Cisco Secure Workload の統合

Application Centric Infrastructure(ACI)と Cisco Secure Workload の統合は、次の機能を提供するデータセンターのセキュリティおよび自動化のソリューションです。

  • ACI のネットワークファブリックのプロビジョニングと Cisco Secure Workload のポリシー主導のセグメンテーションを組み合わせます。

  • AI 主導の可視性と一元化されたポリシー管理を提供します。

  • 一貫性のある拡張性に優れたワークロード プロビジョニングのために、エージェントベースとエージェントレスの両方の適用をサポートします。

この統合によってセグメンテーションが簡素化され、モニタリングが一元化されることで、アプリケーション ワークロードのプロビジョニングが合理化されます。これにより、既存の ACI インフラストラクチャの価値が拡張され、シスコのより広範なセキュリティエコシステムとリンクされます。詳細については、「ACI Integration with Secure Workload」を参照してください。

ユーザー体験の向上

Cisco Secure Workload ランディングページの UI の改善

アプリケーションのランディングページが再設計され、特に多数のアプリケーションがある環境で、アプリケーションの発見と管理が容易になりました。

新しいページでは、ポリシー統計やポリシー条件などの主要な機能が強調表示され、より整った直感的なインターフェイスが提供されます。

主な更新:

  • リストビュー:ワークスペース、範囲、最終(ADM)実行タイムスタンプ、およびアプリケーションのステータス(ドラフト、分析済み、または適用済み)が表示されます。また、迅速に洞察を得るために、ワークスペースごとに AI が上位 2 つのタスクを推奨する機能も実装されています。

  • ツリービュー:水平レイアウトで現代的な外観が提供され、範囲ツリーの間隔が改善されます。

  • 追加オプション:ユーザーはトグルボタンを使用して新しいランディングページと以前のランディングページを簡単に切り替えることができ、シームレスな移行体験が実現されています。

[ダークモード(Dark Mode)] オプション

ユーザーログインメニューで使用できる [ユーザー設定(User Preferences)] ページを使用して、新しい [ダークモード(Dark Mode)] オプションでダークモードとライトモードを切り替えることができます。

プラットフォームの機能拡張

エージェントのみのパッチアップグレード

クラスタにエージェントのみのパッチを適用できるようになりました。このパッチにより、他のクラスタコンポーネントに影響を与えたり、クラスタサービスにダウンタイムを生じさせたりすることなく、更新されたエージェントのパッケージバージョンがサポートされます。

主なメリット:

  • クラスタの完全なアップグレードとは独立してエージェントの更新を適用できます。

  • サービスの中断やクラスタのダウンタイムが発生しません。

  • エージェントの更新のためのパッチ適用プロセスが簡素化および高速化されます。

エージェントパッケージの取り消し

Cisco Secure Workload のエージェントパッケージを取り消す機能を使用すると、管理者は、特定のオペレーティングシステムで重大な問題がある特定のエージェントのバージョンまたはパッケージのインストールまたはアップグレードをブロックできます。この取り消しは影響を受けるパッケージに対して正確に機能し、元に戻せるため、管理者は必要に応じて問題のあるエージェントバージョンの展開や自動アップグレードを一時的に防止できます。この機能は、環境内のエージェントバージョンを制御することで、システムの安定性とセキュリティを維持するために役立ちます。

キーポイント:

  • 管理者は、特定のエージェントパッケージを取り消して、そのインストールまたはアップグレードを防止できます。

  • 取り消しは元に戻せるため、エージェントバージョンを柔軟にブロックまたはブロック解除できます。

  • この機能は、特定のエージェントバージョンまたは OS プラットフォームに関連する重大な問題を管理するために役立ちます。

エージェントパッケージの展開に対するこの簡潔な制御により、Cisco Secure Workload 環境での運用のセキュリティと安定性が向上します。詳細については、「Revoke Agent Packages」を参照してください。

AIX および Linux エージェントのサービス保護

サービス保護機能が、AIX および Linux で実行される Cisco Secure Workload エージェントでサポートされるようになりました。[エージェント設定プロファイル(Agent Configuration Profile)] でこの機能を有効にすると、システム管理者が標準的な方法で csw-agent サービスを無効化または停止したり、tet-sensor パッケージをアンインストールしたりできなくなります。必要に応じて、Cisco Secure Workload 管理者から提供される時間ベースのワンタイムパスワード(TOTP)を使用して、ワークロードから一時的に保護を解除できます。これにより、セキュリティを維持しながら、エージェントサービスの制御された管理を行うことができます。詳細については、「Agent Config Profile」を参照してください。

クラスタ証明書

Cisco Secure Workload SaaS プラットフォームで、エージェント向けサービスにシスコが提供する新しい証明書セットが使用されます。この更新により、エージェントと SaaS クラスタ間の信頼できる TLS ネゴシエーションが確保されるため、セキュリティが強化されます。この証明書はパブリックに信頼可能です。これは、Cisco Secure Workload SaaS クラスタに対してエージェントによって開始されたすべての TLS 接続が、パブリック認証局によって信頼された証明書で保護されることを意味します。新しい証明書では、ルートドメイン secureworkload.cisco.com の下の完全修飾ドメイン名(FQDN)エンドポイントのみが検証されます。この変更の結果、パブリックに信頼できる証明書の機能を有効にするとダウンロード済みのエージェント インストーラ スクリプトが機能しなくなるため、新しい証明書インフラストラクチャと互換性のある更新されたスクリプトが必要になります。この更新により、エージェントと SaaS クラスタ間の信頼できる TLS ネゴシエーションが確保されるため、セキュリティが強化されます。詳細については、「Configure the Cisco SSL Services API Key」を参照してください。

Linux でのバイナリおよびユーザーベースの適用

バージョン EL7.1 以降および同等のディストリビューション で実行されている Linux エージェントで、バイナリおよびユーザーベースのポリシー適用がサポートされるようになりました。

この機能拡張により、既存のネットワークベースのパラメータに加えて、特定のバイナリまたはユーザーが開始した発信フローに基づいてポリシーの照合やルールの適用を行うことができます。

主な利点

  • ユーザーまたはプロセスごとにアウトバウンドトラフィックをきめ細かく制御できます。

  • Linux ワークロードのセキュリティと可視性が強化されます。

  • 既存のポリシーモデルとシームレスに統合できます。

Cisco Secure Workload リリース 4.0.1.1 の機能強化

  • すべての AIX、Linux、および Solaris エージェントパッケージが、一元化されたシスコの署名機関によって GPG 署名されるようになりました。そのため、バージョン 4.0.1.1 エージェントのインストールと、既存のエージェントの 4.0.1.1 へのアップグレードには、GPG ツール(または同等品)が必要です。この要件は、Debian、Ubuntu、AIX、および Solaris で実行されているエージェントに適用されます。

  • Linux エージェントは、nftables パッケージバージョン 1.0.0 以降が使用されているホストで nftables を使用して、セグメンテーションポリシーを直接適用するようになりました。

  • Cisco Secure Workload エージェントは、Fedora バージョン 32 ~ 37 をサポートしています。

Cisco Secure Workload リリース 4.0.1.1 の動作における変更

エージェントがワークロードにインストールされると、後続のエージェントのアップグレードでは解凍は必要なくなります。

解決済みおよび未解決の問題

このリリースで解決済みの問題と未解決の問題には、バグ検索ツールを使用してアクセスできます。この Web ベースのツールから、この製品やその他のシスコハードウェアおよびソフトウェア製品での問題と脆弱性に関する情報を保守するシスコ バグ トラッキング システムにアクセスできます。

注意:Cisco バグ検索ツールにログインしてこのツールを使用するには、Cisco.com アカウントが必要です。アカウントがない場合は、アカウントを登録してください。

Cisco Bug Search Tool の詳細については、Bug Search Tool Help & FAQ を参照してください。

解決済みの問題

ID

見出し

CSCvf63373 センサー:STIG 要件を満たすためのパブリックな信頼できる CA による署名
CSCwo89435 エージェントの適用の正常性で「ポリシーが同期していません」と表示される
CSCwp19084 オンプレミスから SaaS への移行後にホストでファイアウォールルールがプログラムされない
CSCwq10185 FMC HA を使用している場合に FMC コネクタの作成が失敗する
CSCwq83014 CSW:FTD フェールオーバーでアクセスポリシーが失われる
CSCwr46882 AIX CSW エージェントで /etc/security/audit/config.tet を作成するときに、設定ファイルの既存ユーザーが追加されない
CSCwr57676 プロキシを使用している場合に、フローのエクスポートが異常停止したとエージェントによって報告される
CSCwr61435 dns_cache 機能に関連する CSW Windows エージェントでの TetSen.exe のクラッシュ
CSCwr78143 3.10.4.8 へのアップグレード後、エージェントがオフラインフローの保存/削除に失敗する

未解決の問題

ID

見出し

CSCwh45794 一部のポートの ADM ポートと PID のマッピングが欠落している。
CSCwm40398 RHEL8.9 システムで複数のパッケージに CVE 2022-1471 のフラグが付けられている
CSCwm80745 ページ間でのシスコの脆弱性ワークロードの複数選択が UI で機能しない
CSCwn61888 RHEL OS CVE の不整合レポート。
CSCwn75424 Azure エージェントレス適用のアウトオブバンド変更が検出されない
CSCwn86124 Windows エージェント:[欠落パケット(Missed Packets)] グラフが入力されない
CSCwn90706 [脆弱性(Vulnerabilities)] ページにバックエンドサービスのエラーが表示される
CSCwn99675 脅威インテリジェンス データセット rpm のインストールが失敗する
CSCwo11089 ポリシー分析を実行すると、エスケープされたフローで一時的なスパイクが発生することがある。
CSCwp15933 特定のワークスペースで AI ポリシー検出機能のプロセスが完了せず、例外がスローされる
CSCwp28822 ワークロードライセンスの使用状況が正しくない
CSCwp36145 分析対象フローの簡易ポリシー分析で提供されるポリシーマッピングが正しくない
CSCwp46016 [グローバル可視化(Global Visualization)] ダッシュボードでフィルタを使用した結果が表示されない
CSCwp67461 ENH:『CSW SaaS User Guide』の最小サポート対象 TLS バージョン(1.2)の追加と、エージェント インストール スクリプトでの OpenSSL バージョンの事前チェックの導入
CSCwp95305 Windows 適用エージェントが、どのポリシールールでも複数の実行可能ファイルをサポートしない
CSCwp97029 CSW 3.9.1.x:許可されたポリシーに対するフロー拒否の偽陽性シナリオ
CSCwq00489 適用が FMC アクセス コントロール ポリシーにプッシュされない
CSCwq02029 Ingest アプライアンスまたは仮想アプライアンスが登録保留中状態のままになる
CSCwq19946 簡易ポリシー分析で結果が得られないことがある
CSCwq20873 簡易仮想フロー分析を使用した際の断続的な不完全な結果
CSCwr97565 ACI インラインドキュメントが誤った場所を示している
CSCws02884 [レポート(Reporting)] ページでの PDF のダウンロードと送信が遅い
CSCwr89903 Windows TetSen.exe プロセスでのメモリ制限が機能しない場合がある
CSCwr89957 TetSen.exe が大量のメモリを消費する
CSCws07592 フロー分析パイプラインで過剰な遅延が発生し、HDFS が SafeMode になることがある
CSCws12498 4.0.1.1 の Debian/Ubuntu でエージェント インストーラ スクリプトが失敗する
CSCws12561 CSW:短期ポッドのポリシープッシュの遅延

Cisco Technical Assistance Center(TAC)への問い合わせ

上記のオンライン リソースでは問題を解決できない場合は、Cisco TAC にお問い合わせください。