この章では、ユーザという用語はネットワークに定期的にアクセスする従業員と請負業者に加え、スポンサーおよびゲスト ユーザを意味します。スポンサーは、スポンサー ポータルからゲスト ユーザ アカウントを作成および管理する組織の従業員または請負業者となります。ゲスト ユーザは、一定期間組織のネットワーク リソースへのアクセスを必要とする外部ビジターです。
Cisco ISE ネットワーク上のリソースとサービスにアクセスするすべてのユーザのアカウントを作成する必要があります。従業員、請負業者、およびスポンサー ユーザは、管理者ポータルから作成されます。
ユーザ ID は、ユーザに関する情報を保持するコンテナに似ており、ユーザのネットワーク アクセス クレデンシャルを形成します。各ユーザの ID はデータにより定義され、ユーザ名、電子メール アドレス、パスワード、アカウントの説明、関連付けられている管理者グループ、ユーザ グループ、ロールなどが含まれます。
ユーザ グループは、特定の一連の Cisco ISE サービスおよび機能へのアクセスを許可する共通の権限セットを共有する個々のユーザの集合です。
ユーザのグループ ID は、同じグループに属している特定のユーザ グループを識別および説明する要素で構成されています。グループ名は、このグループのメンバーが持っている機能ロールの説明です。グループは、そのグループに属しているユーザのリストです。
ユーザ ロールは、ユーザが Cisco ISE ネットワークで実行できるタスクやアクセスできるサービスを決定する権限セットです。ユーザ ロールは、ユーザ グループに関連付けられています(ネットワーク アクセス ユーザなど)。
Cisco ISE では、ユーザ属性に基づいてユーザのネットワーク アクセスを制限することができます。Cisco ISE では、一連の事前定義されたユーザ属性が用意されており、カスタム属性を作成することもできます。両方のタイプの属性が認証ポリシーを定義する条件で使用できます。パスワードが指定された基準を満たすように、ユーザ アカウントのパスワード ポリシーも定義できます。
[ユーザのカスタム属性の設定(User Custom Attributes Setting)] ページで、追加のユーザ アカウントの属性を定義するには、[カスタム属性(Custom Attributes)] ペインを使用します。Cisco ISE では、設定できない事前定義された属性のリストが提供されます。ただし、次の設定によってカスタム属性を定義できます。
[ユーザパスワード ポリシー(User Authentication Settings Password Policy)] ページで、ユーザ アカウント パスワードが満たす必要がある基準を定義できます。 を選択します。
次の表に、[ユーザ パスワード ポリシー(User Password Policy)] ページのフィールドを示します。
Cisco ISE では、Cisco ISE ユーザの属性を表示、作成、編集、複製、削除、ステータス変更、インポート、エクスポート、または検索できます。
Cisco ISE 内部データベースを使用する場合、Cisco ISE ネットワークのリソースまたはサービスへのアクセスを必要とするすべての新規ユーザのアカウントを作成する必要があります。
Cisco ISE 内部データベースからユーザ データをエクスポートしなければならない場合があります。Cisco ISE では、パスワード保護された csv ファイル形式でユーザ データをエクスポートすることができます。
ユーザ アカウントを手動で Cisco ISE に入力する代わりに、ユーザ アカウントをインポートできます。Cisco ISE では、内部データベースに csv ファイル形式でユーザ データをインポートすることができます。
![]() (注) | すべてのネットワーク アクセス ユーザを一度に削除しないことを推奨します。一度に削除すると、特に非常に大規模なデータベースを使用している場合は、CPU スパイクとサービスのクラッシュにつながる場合があるためです。 |
Cisco ISE では、ローカルに設定されたユーザ ID グループを csv ファイル形式でエクスポートすることができます。
ID ソースには、Cisco ISE がユーザ認証時にクレデンシャルを検証するために使用するユーザ情報が含まれます。このユーザ情報は、ユーザに関連付けられたグループ情報およびその他の属性を取得して許可ポリシーで使用するためにも使用されます。これらは、レコード形式でユーザ情報を保存するデータベースです。ID ソースに対してユーザ情報の追加、編集、および削除を行うことができます。
Cisco ISE では内部 ID ソースと外部 ID ソースがサポートされます。どちらのソースも、スポンサーユーザ認証およびゲストユーザ認証の認証ソースとして使用できます。
Cisco ISE には、ユーザ情報を保存するために使用できる内部ユーザ データベースがあります。内部ユーザ データベースのユーザは、内部ユーザと呼ばれます。Cisco ISE には、Cisco ISE に接続するすべてのデバイスおよびエンドポイントに関する情報を格納する内部エンドポイント データベースもあります。
Cisco ISE では、ユーザ情報を含む外部 ID ソースを設定することができます。Cisco ISE は外部 ID ソースに接続して、認証用のユーザ情報を取得します。外部 ID ソースには、Cisco ISE サーバおよび証明書認証プロファイルの証明書情報も含まれます。Cisco ISE は外部 ID ソースとの通信に認証プロトコルを使用します。次の表に、認証プロトコルおよびサポートされる外部 ID ソースを示します。
|
Cisco ISE では、Active Directory、LDAP、RADIUS トークン、RSA SecurID サーバなどの外部 ID ソースに接続して、認証/許可のユーザ情報を取得できます。外部 ID ソースには、証明書ベースの認証に必要な証明書認証プロファイルも含まれています。
ステップ 1 | を選択します。 |
ステップ 2 | 次のオプションのいずれかを選択します。
|
プロファイルごとに、プリンシパル ユーザ名として使用する証明書フィールドと、証明書のバイナリ比較を行うかどうかを指定する必要があります。
Extensible Authentication Protocol-Transport Layer Security(EAP-TLS)証明書ベースの認証方式を使用する場合は、証明書認証プロファイルを作成する必要があります。従来のユーザ名とパスワードの方法で認証する代わりに、Cisco ISE はクライアントから受信した証明書をサーバ内の証明書と比較してユーザの信頼性を確認します。
Cisco ISE は、ユーザ、マシン、グループ、属性などのリソースにアクセスするために、Microsoft Active Directory を外部 ID ソースとして使用します。Active Directory でのユーザとマシンの認証では、Active Directory にリストされているユーザとデバイスに対してのみネットワーク アクセスを許可します。
Active Directory は、一部のプロトコルを使用したユーザとマシンの認証、Active Directory ユーザ パスワードの変更などの機能をサポートしています。次の表に、Active Directory でサポートされる認証プロトコルおよびそれぞれの機能を示します。
Cisco ISE は、許可ポリシー ルールで使用するために Active Directory からユーザまたはマシンの属性およびグループを取得します。これらの属性は Cisco ISE ポリシーで使用され、ユーザまたはマシンの承認レベルを決定します。Cisco ISE は、認証が成功した後にユーザおよびマシンの Active Directory 属性を取得します。認証とは別に、許可のために属性を取得することもできます。
Cisco ISE は、外部 ID ストア内のグループを使用してユーザまたはコンピュータに権限を割り当てることがあります(たとえば、ユーザをスポンサー グループにマップします)。Active Directory のグループ メンバーシップの次の制限事項に注意してください。
ポリシー ルールの条件は、次のいずれかを参照します。ユーザまたはコンピュータのプライマリ グループ、ユーザまたはコンピュータが直接メンバーであるグループ、または間接的(ネストされた)グループ。
ユーザまたはコンピュータのアカウント ドメイン外のドメイン ローカル グループはサポートされません。
![]() (注) | Active Directory 属性の値 msRadiusFramedIPAddress を IP アドレスとして使用できます。この IP アドレスは、許可プロファイルのネットワーク アクセス サーバ(NAS)に送信できます。msRADIUSFramedIPAddress 属性は IPv4 アドレスだけをサポートします。ユーザ認証では、ユーザに対し取得された msRadiusFramedIPAddress 属性値が IP アドレス形式に変換されます。 |
属性およびグループは、参加ポイントごとに取得され、管理されます。これらは許可ポリシーで使用されます(まず参加ポイントを選択し、次に属性を選択します)。許可範囲ごとに属性またはグループを定義することはできませんが、認証ポリシーに範囲を使用できます。認証ポリシーで範囲を使用する場合、ユーザは 1 つの参加ポイントで認証されますが、ユーザのアカウント ドメインへの信頼できるパスがある別の参加ポイント経由で属性またはグループを取得することができます。認証ドメインを使用して、1 つの範囲内にある 2 つの参加ポイントで認証ドメインが重複しないようにすることができます。
![]() (注) | 使用可能な Active Directory グループの最大数については、Microsoft の制限を参照してください。 http://technet.microsoft.com/en-us/library/active-directory-maximum-limits-scalability(v=WS.10).aspx |
ルールに、/、!、@、\、#、$、%、^、&、*、(, )、_、+、または ~ のような特殊文字を使用した Active Directory グループ名が含まれる場合、許可ポリシーは失敗します。
Cisco ISE は、Active Directory および LDAP ID ストアからのブール属性の取得をサポートしています。
Active Directory または LDAP のディレクトリ属性を設定する際に、ブール属性を設定できます。これらの属性は、Active Directory または LDAP による認証時に取得されます。
ブール属性は、ポリシー ルール条件の設定に使用できます。
ブール属性値は、文字列型として Active Directory または LDAP サーバから取得されます。Cisco ISE は、次のブール属性値をサポートしています。
ブール属性 |
サポートされる値 |
---|---|
[はい(True)] |
t、T、true、TRUE、True、1 |
いいえ(False) |
f、F、false、FALSE、False、0 |
![]() (注) | 属性置換はブール属性ではサポートされません。 |
文字列型としてブール属性(たとえば、msTSAllowLogon)を設定すると、Active Directory または LDAP サーバの属性のブール値は Cisco ISE の文字列属性に設定されます。属性タイプをブール型に変更したり、ブール型として属性を手動で追加できます。
Cisco ISE では、EAP-TLS プロトコルを使用するユーザまたはマシン認証のための証明書取得がサポートされています。Active Directory 上のユーザまたはマシン レコードには、バイナリ データ型の証明書属性が含まれています。この証明書属性に 1 つ以上の証明書を含めることができます。Cisco ISE ではこの属性は userCertificate として識別され、この属性に対して他の名前を設定することはできません。Cisco ISE はこの証明書を取得し、バイナリ比較の実行に使用します。
証明書認証プロファイルは、証明書の取得に使用する Active Directory のユーザを検索するためにユーザ名を取得するフィールド(たとえば、サブジェクト代替名(SAN)または一般名)を決定します。Cisco ISE は、証明書を取得した後、この証明書とクライアント証明書とのバイナリ比較を実行します。複数の証明書が受信された場合、Cisco ISE は、いずれかが一致するかどうかをチェックするために証明書を比較します。一致が見つかった場合、ユーザまたはマシン認証に合格します。
ユーザの認証または問い合わせ時に、Cisco ISE は次のことをチェックします。
MS-CHAP および PAP 認証では、ユーザが無効かどうか、ロック アウトされているかどうか、期限切れかどうか、またはログイン時間外かどうかを確認します。これらの条件のいくつかが true の場合、認証が失敗します。
EAP-TLS 認証では、ユーザが無効かどうか、ロック アウトされているかどうかを確認します。これらの条件のいくつかが一致する場合、認証が失敗します。
また、上記の条件に一致する場合(ユーザが無効など)、IdentityAccessRestricted 属性を設定できます。従来のポリシーをサポートするために IdentityAccessRestricted 属性を設定します。前述の条件に一致する場合(ユーザが無効など)は認証が失敗するため、Cisco ISE 1.31.4 では必要ありません。
Cisco ISE では、マルチドメイン フォレストの Active Directory がサポートされます。各フォレスト内で、Cisco ISE は単一のドメインに接続しますが、Cisco ISE が接続されているドメインと他のドメイン間に信頼関係が確立されている場合は、Active Directory フォレストの他のドメインからリソースにアクセスできます。
Active Directory サービスをサポートする Windows サーバ オペレーティング システムのリストについては、『Release Notes for Cisco Identity Services Engine』を参照してください。
![]() (注) | Cisco ISE は、ネットワーク アドレス トランスレータの背後にあり、ネットワーク アドレス変換(NAT)アドレスを持つ Microsoft Active Directory サーバをサポートしません。 |
Cisco ISE サーバと Active Directory 間の時間を同期するために Network Time Protocol(NTP)サーバ設定を使用します。Cisco ISE CLI で NTP を設定できます。
Active Directory 構造がマルチドメイン フォレストである場合、または複数のフォレストに分けられている場合、Cisco ISE が接続されるドメインと、アクセスする必要がある、ユーザおよびマシン情報を持つ他のドメインとの間に、信頼関係が存在することを確認します。信頼関係の確立の詳細については、Microsoft Active Directory のドキュメントを参照してください。
Cisco ISE を参加させるドメインでは、少なくとも 1 つのグローバル カタログ サーバが動作し、Cisco ISE からアクセス可能である必要があります。
![]() (注) | 参加操作または脱退処理に使用するクレデンシャルは、Cisco ISE に保存されません。新規作成された Cisco ISE マシン アカウントのクレデンシャルのみが保存されます。 |
プロトコル |
ポート(リモート ローカル) |
ターゲット(Target) |
認証 |
注記(Notes) |
---|---|---|---|---|
DNS(TCP/UDP) |
49152 以上の乱数 |
DNS サーバ/AD ドメイン コントローラ |
なし |
— |
MSRPC |
445 |
ドメイン コントローラ |
○ |
— |
Kerberos(TCP/UDP) |
88 |
ドメイン コントローラ |
あり(Kerberos) |
MS AD/KDC |
LDAP(TCP/UDP) |
389 |
ドメイン コントローラ |
○ |
— |
LDAP(GC) |
3268 |
グローバル カタログ サーバ |
○ |
— |
NTP |
123 |
NTP サーバ/ドメイン コントローラ |
なし |
— |
IPC |
80 |
展開内の他の ISE ノード |
あり(RBAC クレデンシャルを使用) |
— |
DNS サーバを設定する場合は、次の処理を実行します。
Cisco ISE に設定されているすべての DNS サーバで、使用するすべてのドメインの正引きおよび逆引き DNS クエリーを解決できるようにする必要があります。
すべての DNS サーバで、追加サイト情報の有無に関係なく、DC、GC、および KDC の SRV クエリーに回答できるようにする必要があります。
パフォーマンスを向上するために、SRV 応答にサーバ IP アドレスを追加することを推奨します。
DNS serversthat を使用してパブリック インターネットに対するクエリーを実行しないでください。不明な名前を解決する必要がある場合に、遅延やネットワーク情報の漏洩を引き起こす可能性があります。
外部 ID ソースとして Active Directory を設定する前に、次のことを確認します。
Cisco ISE ホスト名が 15 文字以下であること。Active Directory では 15 文字を超えるホスト名は許可されません。
Microsoft Active Directory サーバがネットワーク アドレス トランスレータの背後にないこと、およびネットワーク アドレス変換(NAT)アドレスを持たないこと。
参加操作用の Microsoft Active Directory アカウントが有効であり、[次回ログイン時にパスワードを変更(Change Password on Next Login)] を使用して設定されていないこと。
ISE のスーパー管理者またはシステム管理者の権限があること。
![]() (注) | Cisco ISE が Active Directory に接続されているときに操作に関する問題がある場合は、 で AD コネクタ レポートを参照してください。 |
外部 ID ソースとして Active Directory を設定するには、次のタスクを実行する必要があります。
ユーザまたはマシンを Active Directory ドメインまたはその参加ポイントから認証する必要がなくなった場合は、Active Directory ドメインを脱退することができます。
コマンドライン インターフェイスから Cisco ISE アプリケーション設定をリセットする場合、またはバックアップやアップグレードの後に設定を復元する場合、脱退操作が実行され、Cisco ISE ノードがすでに参加している場合は、Active Directory ドメインから切断されます。ただし、Cisco ISE ノードのアカウントは、Active Directory ドメインから削除されません。脱退操作では Active Directory ドメインからノード アカウントも削除されるため、脱退操作は管理者ポータルから Active Directory クレデンシャルを使用して実行することを推奨します。これは、Cisco ISE ホスト名を変更する場合にも推奨されます。
Active Directory ドメインを脱退したが、認証の ID ソースとして(直接または ID ソース順序の一部として)Active Directory を使用している場合、認証が失敗する可能性があります。
ステップ 1 | を選択します。 | ||
ステップ 2 | Cisco ISE ノードの隣にあるチェックボックスをオンにして [脱退(Leave)] をクリックします。 | ||
ステップ 3 | Active Directory のユーザ名とパスワードを入力し、[OK] をクリックしてドメインを脱退し、Cisco ISE データベースからマシン アカウントを削除します。
Active Directory クレデンシャルを入力すると、Cisco ISE ノードは Active Directory ドメインを脱退し、Active Directory データベースから Cisco ISE マシン アカウントが削除されます。
| ||
ステップ 4 | Active Directory クレデンシャルがない場合は、[使用可能なクレデンシャルなし(No Credentials Available)] チェックボックスをオンにして、[OK] をクリックします。
[クレデンシャルなしでドメインを脱退(Leave domain without credentials)] チェックボックスをオンにすると、プライマリ Cisco ISE ノードが Active Directory ドメインから脱退します。参加時に Active Directory で作成されたマシン アカウントは、Active Directory 管理者が手動で削除する必要があります。 |
Cisco ISE が参加しているドメインは、信頼関係を持つ他のドメインに対して可視性があります。デフォルトでは、Cisco ISE はこれらすべての信頼ドメインに対する認証を許可するように設定されます。認証ドメインのサブセットに対して、Active Directory 展開との相互作用を制限できます。ドメイン認証を設定することにより、接続ポイントごとに特定のドメインを選択して、選択されたドメインに対してのみ認証が実行されるようにできます。認証ドメインでは、接続ポイントから信頼されたすべてのドメインではなく、選択されたドメインのユーザのみを認証するように Cisco ISE に指示するため、セキュリティが向上します。また、認証ドメインでは検索範囲(着信したユーザ名または ID に一致するアカウントの検索)が制限されるため、認証要求処理のパフォーマンスと遅延が改善されます。このことは、着信したユーザ名または ID にドメイン マークアップ(プレフィクスまたはサフィックス)が含まれていない場合に特に重要です。これらの理由から、認証ドメインを設定することをベスト プラクティスとして強く推奨します。
ステップ 1 | を選択します。 |
ステップ 2 | [認証ドメイン(Authentication Domains)] タブをクリックします。
表に、信頼ドメインのリストが表示されます。デフォルトでは、Cisco ISE はすべての信頼ドメインに対する認証を許可します。 |
ステップ 3 | 指定したドメインのみを許可するには、[認証にすべての Active Directory ドメインを使用する(Use all Active Directory domains for authentication)] チェックボックスをオフにします。 |
ステップ 4 | 認証を許可するドメインの隣にあるチェックボックスをオンにし、[選択対象の有効化(Enable Selected)] をクリックします。[認証(Authenticate)] カラムで、このドメインのステータスが [はい(Yes)] に変わります。
また、選択したドメインを無効にすることもできます。 |
ステップ 5 | [使用できないドメインを表示(Show Unusable Domains)] をクリックして、使用できないドメインのリストを表示します。使用できないドメインは、単方向の信頼や選択的な認証などの理由により、Cisco ISE が認証に使用できないドメインです。 |
Active Directory ユーザ グループを設定します。
Active Directory ユーザ グループを許可ポリシーで使用できるように設定する必要があります。内部的には、Cisco ISE はグループ名のあいまいさの問題を解決し、グループ マッピングを向上させるためにセキュリティ ID(SID)を使用します。SID により、グループ割り当てが正確に一致します。
ステップ 1 | を選択します。 | ||
ステップ 2 | [グループ(Groups)] タブをクリックします。 | ||
ステップ 3 | 次のいずれかを実行します。 ユーザ インターフェイス ログインのグループ名に二重引用符(")を使用しないでください。 | ||
ステップ 4 | グループを手動で選択する場合は、フィルタを使用してグループを検索できます。たとえば、admin* をフィルタ基準として入力し、[グループの取得(Retrieve Groups)] をクリックすると、admin で始まるユーザ グループが表示されます。アスタリスク(*)ワイルドカード文字を入力して、結果をフィルタリングすることもできます。一度に取得できるのは 500 グループのみです。 | ||
ステップ 5 | 許可ポリシーで使用可能にするグループの隣にあるチェックボックスをオンにし、[OK] をクリックします。 | ||
ステップ 6 | グループを手動で追加する場合は、新しいグループの名前と SID を入力します。 | ||
ステップ 7 | [OK] をクリックします。 | ||
ステップ 8 | [保存(Save)] をクリックします。
|
ステップ 1 | > [Active Directory] を選択します。 | ||
ステップ 2 | [属性(Attributes)] タブをクリックします。 | ||
ステップ 3 | を選択して属性を手動で追加するか、 を選択してディレクトリから属性のリストを選択します。 | ||
ステップ 4 | ディレクトリからの属性の追加を選択した場合、ユーザの名前を [サンプルユーザ(Sample User)] フィールドまたは [マシンアカウント(Machine Account)] フィールドに入力し、[属性の取得(Retrieve Attributes)] をクリックしてユーザの属性のリストを取得します。たとえば、管理者属性のリストを取得するには administrator を入力します。アスタリスク(*)ワイルドカード文字を入力して、結果をフィルタリングすることもできます。
| ||
ステップ 5 | 選択する Active Directory の属性の隣にあるチェックボックスをオンにし、[OK] をクリックします。 | ||
ステップ 6 | 属性を手動で追加する場合は、新しい属性の名前を入力します。 | ||
ステップ 7 | [保存(Save)] をクリックします。 |
ステップ 1 | を選択します。 |
ステップ 2 | [高度な設定(Advanced Settings)] タブをクリックします。 |
ステップ 3 | 必要に応じて、パスワード変更、マシン認証、およびマシン アクセス制限(MAR)の設定を変更します。
これらのオプションはデフォルトで有効になっています。 |
ステップ 4 | プレーン テキスト認証に Kerberos を使用する場合は、[プレーン テキスト認証に Kerberos を使用(Use Kerberos for Plain Text Authentications)] チェックボックスをオンにします。デフォルトの推奨オプションは MS-RPC です。Kerberos は ISE 1.2 で使用されます。 |
Cisco ISE では、Active Directory ドメインへの複数参加がサポートされます。Cisco ISE では、50 までの Active Directory 参加がサポートされます。Cisco ISE は、双方向信頼がなく、相互の信頼がゼロである複数の Active Directory ドメインと接続できます。Active Directory の複数ドメイン参加は、各参加の独自のグループ、属性、および許可ポリシーを持つ個別の Active Directory ドメインのセットで構成されます。
同じフォレストに複数回参加できます。つまり、必要に応じて、同じフォレスト内の複数のドメインに参加できます。
Cisco ISE は、単方向の信頼があるドメインに参加できます。このオプションで、単方向の信頼によって生じる権限の問題を回避できます。いずれかの信頼ドメインに参加できるため、両方のドメインを確認できます。
参加ポイント:Cisco ISE では、Active Directory ドメインへの個別参加は、参加ポイントと呼ばれます。Active Directory の参加ポイントは、Cisco ISE の ID ストアであり、認証ポリシーで使用できます。属性およびグループの関連ディクショナリがあり、許可条件で使用できます。
スコープ:グループ化された Active Directory の参加ポイントのサブセットは、スコープと呼ばれます。単一参加ポイントの代わりに、認証結果として認証ポリシーでスコープを使用できます。スコープは、複数の参加ポイントに対してユーザを認証するために使用されます。各参加ポイントに複数のルールを使用する代わりにスコープを使用すると、単一のルールで同じポリシーを作成することができ、Cisco ISE で要求の処理やパフォーマンスの向上にかかる時間を短縮できます。参加ポイントには、複数のスコープが含まれる場合があります。スコープは、ID ソース順序に含まれる場合があります。スコープには関連するディクショナリがないため、許可ポリシー条件にスコープを使用することはできません。
Initial_Scope は、ノー スコープ モードで追加された Active Directory 参加ポイントの格納に使用される暗黙のスコープです。マルチスコープ モードを有効にすると、すべての Active Directory 参加ポイントが自動作成された Initial_Scope に移動します。Initial_Scope の名前を変更できます。
All_AD_Instances は組み込み型の疑似スコープで、Active Directory 設定には表示されません。これは、認証結果としてポリシーおよび ID 順序にのみ示されます。Cisco ISE で設定されたすべての Active Directory 参加ポイントを選択する場合は、このスコープを選択できます。
ID 書き換えは、外部 Active Directory システムに渡される前に ID を操作するよう Cisco ISE に指示する拡張機能です。ID を必要な形式(任意のドメイン プレフィクスやサフィックスまたはその他の追加マークアップを含むまたは除く)に変更するためのルールを作成できます。
ID 書き換えルールは、サブジェクト検索、認証クエリー、許可クエリーなどの操作のために、クライアントから受信したユーザ名またはホスト名に対して Active Directory に渡される前に適用されます。Cisco ISE は条件のトークンを照合し、最初の 1 つが一致するとポリシーの処理を停止して、結果に応じて ID 文字列を書き換えます。
書き換え時、角カッコ [ ] で囲まれている([IDENTITY] など)内容はすべて、評価側では評価されず、代わりに文字列内のその場所に一致する文字列が付加される変数です。角カッコなしはすべて、ルールの評価側と書き換え側の両方で、固定文字列として評価されます。
次に、ユーザによって入力された ID が ACME\jdoe であるとした場合の ID 書き換えの例を示します。
ID が ACME\[IDENTITY] と一致する場合、[IDENTITY] に書き換えます。
結果は jdoe です。このルールは、ACME プレフィクスを持つすべてのユーザ名を削除するよう Cisco ISE に指示します。
ID が ACME\[IDENTITY] と一致する場合、[IDENTITY]@ACME.com に書き換えます。
結果は jdoe@ACME.com です。このルールは、形式をプレフィクス表記からサフィックス表記に、または NetBIOS 形式から UPN 形式に変更するよう Cisco ISE に指示します。
ID が ACME\[IDENTITY] と一致する場合、ACME2\[IDENTITY] に書き換えます。
結果は ACME2\jdoe です。このルールは、特定のプレフィクスを持つすべてのユーザ名を代替プレフィクスに変更するよう Cisco ISE に指示します。
ID が [ACME]\jdoe.USA と一致する場合、[IDENTITY]@[ACME].com に書き換えます。
結果は jdoe\ACME.com です。このルールは、ドットの後の領域を削除するよう Cisco ISE に指示します。この場合は国名で、正しいドメインに置き換えられます。
ID が E=[IDENTITY] と一致する場合、[IDENTITY] に書き換えます。
結果は jdoe です。これは、ID が証明書から取得され、フィールドが電子メール アドレスで、Active Directory がサブジェクトで検索するように設定されている場合に作成可能なルールの例です。このルールは、「E=」を削除するように Cisco ISE に指示します。
ID が E=[EMAIL],[DN] と一致する場合、[DN] に書き換えます。
このルールは、証明書サブジェクトを、E= jdoe@acme.com、CN=jdoe、DC=acme、DC=com から単なる DN、CN=jdoe、DC=acme、DC=com に変換します。これは、ID が証明書サブジェクトから取得され、Active Directory が DN でユーザ検索するように設定されている場合に作成可能なルールの例です。このルールは、電子メール プレフィクスを削除し、DN を生成するよう Cisco ISE に指示します。
次に、ID 書き換えルールを記述する際によくある間違いを示します。
ID が [DOMAIN]\[IDENTITY] と一致する場合、[IDENTITY]@DOMAIN.com に書き換えます。
結果は jdoe@DOMAIN.com です。このルールは、ルールの書き換え側の角カッコ [ ] に [DOMAIN] がありません。
ID が DOMAIN\[IDENTITY] と一致する場合、[IDENTITY]@[DOMAIN].com に書き換えます。
この場合も、結果は jdoe@DOMAIN.com です。このルールは、ルールの評価側の角カッコ [ ] に [DOMAIN] がありません。
ID 書き換えルールは、常に、Active Directory 参加ポイントのコンテキスト内で適用されます。認証ポリシーの結果としてスコープが選択されている場合でも、書き換えルールは、各 Active Directory 参加ポイントに適用されます。EAP-TLS が使用されている場合、これらの書き換えルールは、証明書から取得される ID にも適用されます。
![]() (注) | この設定タスクは任意です。あいまいな識別エラーなどのさまざまな理由で発生する認証失敗を減らすために実行できます。 |
Active Directory ドメインに Cisco ISE を参加させる必要があります。
ステップ 1 | を選択します。 |
ステップ 2 | [高度な設定(Advanced Settings)] タブをクリックします。 |
ステップ 3 | [ID 書き換え(Identity Rewrite)] セクションで、ユーザ名を変更する書き換えルールを適用するかどうかを選択します。 |
ステップ 4 | 一致条件および書き換え結果を入力します。表示されるデフォルト ルールを削除し、要件に応じてルールを入力できます。Cisco ISE は順番にポリシーを処理し、要求ユーザ名に一致する最初の条件が適用されます。一致トークン(角カッコ内に含まれるテキスト)を使用して、元のユーザ名の要素を結果に転送できます。いずれのルールにも一致しない場合、識別名は変更されません。[テスト開始(Launch Test)] ボタンをクリックして、書き換え処理をプレビューできます。 |
一部のタイプの ID には、プレフィクスまたはサフィックスのようなドメイン マークアップが含まれます。たとえば、ACME\jdoe などの NetBIOS ID では、「ACME」がドメイン マークアップのプレフィクスで、同様に jdoe@acme.com などの UPN ID では、「acme.com」がドメイン マークアップのサフィックスです。ドメイン プレフィクスは、組織内の Active Directory ドメインの NetBIOS(NTLM)名に一致し、ドメイン サフィックスは、組織内の Active Directory ドメインの DNS 名または代替 UPN サフィックスに一致する必要があります。たとえば、gmail.com は Active Directory ドメインの DNS 名ではないため、jdoe@gmail.com はドメイン マークアップなしとして処理されます。
ID 解決設定では、Active Directory 展開に一致するように、セキュリティおよびパフォーマンスのバランスを調整する重要な設定を指定できます。これらの設定を使用して、ドメイン マークアップのないユーザ名およびホスト名の認証を調整できます。Cisco ISE でユーザのドメインを認識できない場合、すべての認証ドメインでユーザを検索するように設定できます。ユーザが 1 つのドメインで見つかった場合でも、Cisco ISE は ID のあいまいさがないことを確実にするために、すべての応答を待ちます。この処理は、ドメインの数、ネットワークの遅延、負荷などに応じて、時間がかかる場合があります。
認証時に、ユーザおよびホストに完全修飾名(つまり、ドメイン マークアップが含まれている名前)を使用することを強く推奨します。たとえば、ユーザの UPN と NetBIOS 名、およびホストの FQDN SPN です。これは、複数の Active Directory アカウントが受信ユーザ名と一致する(たとえば、jdoe が jdoe@emea.acme.com および jdoe@amer.acme.com と一致する)など、あいまいエラーが頻繁に生じる場合に特に重要です。場合によっては、完全修飾名を使用することが、問題を解決する唯一の方法になります。また、ユーザに一意のパスワードが設定されていることを保証するだけで十分な場合もあります。したがって、一意の ID を最初から使用すると、効率が向上し、パスワード ロックアウトの問題が減少します。
![]() (注) | この設定タスクは任意です。あいまいな識別エラーなどのさまざまな理由で発生する認証失敗を減らすために実行できます。 |
Active Directory ドメインに Cisco ISE を参加させる必要があります。
ステップ 1 | を選択します。 |
ステップ 2 | [高度な設定(Advanced Settings)] タブをクリックします。 |
ステップ 3 | [ID解決(Identity Resolution)] セクションで、ユーザ名またはマシン名の ID 解決についての次の設定を定義します。この設定によって、ユーザの検索と認証を詳細に制御できます。
最初に、マークアップなしの ID に対する設定を行います。このような場合、次のオプションのいずれかを選択できます。
Cisco ISE で認証ドメインがどのように設定されているかに基づいて選択します。特定の認証ドメインのみを選択した場合は、それらのドメインのみが検索されます(「結合されたフォレスト」と「すべてのフォレスト」のいずれを選択した場合も)。 2 番目の設定は、Cisco ISE が、[認証ドメイン(Authentication Domains)] セクションで指定された設定に準拠するために必要となるすべてのグローバル カタログ(GC)と通信できない場合に使用します。このような場合、次のオプションのいずれかを選択できます。 |
ユーザのテスト ツールは、ユーザの認証を確認するために使用できます。グループおよび属性を取得して調査することもできます。単一の参加ポイントまたは範囲のテストを実行できます。
ステップ 1 | を選択します。 |
ステップ 2 | 次のいずれかのオプションを選択します。 |
ステップ 3 | Active Directory のユーザ(またはホスト)のユーザ名とパスワードを入力します。 |
ステップ 4 | 認証タイプを選択します。ステップ 3 のパスワード入力は、ルックアップ オプションを選択する場合には必要ありません。 |
ステップ 5 | すべての参加ポイントに対してこのテストを実行する場合は、このテストを実行する Cisco ISE ノードを選択します。 |
ステップ 6 | Active Directory からグループおよび属性を取得するには、[グループを取得(Retrieve Groups)] および [属性の取得(Retrieve Attributes)] チェック ボックスにチェックを付けます。 |
ステップ 7 | [テスト(Test)] をクリックします。 テスト操作の結果と手順が表示されます。手順で失敗の原因を特定し、トラブルシューティングできます。 |
外部 ID ソースとして Active Directory を使用していない場合は、Active Directory の設定を削除する必要があります。別の Active Directory ドメインに参加する場合は、設定を削除しないでください。現在参加しているドメインから脱退し、新しいドメインに参加できます。
特定の Cisco ISE ノードのすべての Active Directory 参加ポイントのステータスまたはすべての Cisco ISE ノードのすべての参加ポイントのリストを表示するには、[Active Directory] ページの [ノード ビュー(Node View)] ボタンを使用できます。
ステップ 1 | を選択します。 |
ステップ 2 | [ノード ビュー(Node View)] をクリックします。 |
ステップ 3 | [ISE Node(ISE ノード)] ドロップダウン リストからノードを選択します。 テーブルに、Active Directory のステータスがノード別に一覧されます。展開に複数の参加ポイントと複数の Cisco ISE ノードがある場合、このテーブルが更新されるまでに数分かかる場合があります。 |
ステップ 4 | その Active Directory 参加ポイントのページに移動し、その他の特定のアクションを実行するには、参加ポイントの [名前(Name)] リンクをクリックします。 |
ステップ 5 | [診断ツール(Diagnostic Tools)] ページに移動して特定の問題のトラブルシューティングを行うには、[診断概要(Diagnostic Summary)] リンクをクリックします。診断ツールでは、ノードごとに各参加ポイントの最新の診断結果が表示されます。 |
診断ツールは、各 Cisco ISE ノードで実行されるサービスです。診断ツールを使用して、Active Directory 展開を自動的にテストおよび診断したり、Cisco ISE によって Active Directory が使用される場合に機能やパフォーマンスの障害の原因となる可能性がある問題を検出するための一連のテストを実行したりすることができます。
Cisco ISE が Active Directory に参加できない、または Active Directory に対して認証できない理由は、複数あります。このツールは、Cisco ISE を Active Directory に接続するための前提条件が正しく設定されていることを確認するのに役立ちます。また、ネットワーク、ファイアウォール設定、クロック同期、ユーザ認証などの問題の検出に役立ちます。このツールは、手順をステップごとに説明したガイドとして機能し、必要に応じて、中間の各レイヤの問題の修正を支援します。
ステップ 1 | を選択します。 |
ステップ 2 | [拡張ツール(Advanced Tools)] ドロップダウン リストをクリックし、[診断ツール(Diagnostic Tools)] を選択します。 |
ステップ 3 | 診断を実行する Cisco ISE ノードを選択します。
Cisco ISE ノードを選択しない場合は、すべてのノードでテストが実行されます。 |
ステップ 4 | 特定の Active Directory 参加ポイントを選択します。
Active Directory 参加ポイントを選択しない場合は、すべての参加ポイントでテストが実行されます。 |
ステップ 5 | [ノードに対するすべてのテストを実行(Run All Tests on Node)] をクリックして、テストを開始します。 |
ステップ 6 | 警告ステータスまたは失敗ステータスのテストの詳細を確認するには、[テストの詳細の表示(View Test Details)] をクリックします。 このテーブルを使用して、特定のテストの再実行、実行中のテストの停止、特定のテストのレポートの表示を行うことができます。 |
Active Directory デバッグ ログはデフォルトでは記録されません。展開でポリシー サービス ペルソナを担当する Cisco ISE ノードでこのオプションを有効にする必要があります。Active Directory のデバッグ ログを有効にすると、ISE のパフォーマンスに影響する場合があります。
ステップ 1 | を選択します。 |
ステップ 2 | Active Directory のデバッグ情報を取得する Cisco ISE ポリシー サービス ノードの隣のオプション ボタンをクリックし、[編集(Edit)] をクリックします。 |
ステップ 3 | [Active Directory] オプション ボタンをクリックし、[編集(Edit)] をクリックします。 |
ステップ 4 | [Active Directory] の隣にあるドロップダウン リストから [DEBUG] を選択します。これにはエラー、警告、および verbose ログが含まれます。完全なログを取得するには、[TRACE] を選択します。 |
ステップ 5 | [保存(Save)] をクリックします。 |
可能性がある問題をトラブルシューティングするには、Active Directory のデバッグ ログをダウンロードし、表示します。
Active Directory のデバッグ ロギングを有効にする必要があります。
Cisco ISE は、Active Directory に関連するアクティビティをモニタリングし、トラブルシューティングを実行するためのさまざまなアラームおよびレポートを提供します。
構成済みネーム サーバが使用不可(Configured nameserver not available)
参加しているドメインが使用不可(Joined domain is unavailable)
認証ドメインが使用不可(Authentication domain is unavailable)
Active Directory フォレストが使用不可(Active Directory forest is unavailable)
AD コネクタを再起動する必要があります(AD Connector had to be restarted)
AD:ISE アカウント パスワードの更新に失敗(AD: ISE account password update failed)
AD:マシン TGT のリフレッシュに失敗(AD: Machine TGT refresh failed)
高度な調整機能により、シスコのサポート担当者の管理下で、サポート操作に使用されるノード固有の設定が可能となり、システムのさらに深いレベルでパラメータを調整できるようになります。これらの設定は、通常の管理フローを対象としていません。ガイダンスに従って使用する必要があります。
Active Directory が構成された Cisco ISE を設定するには、グループ ポリシーを設定し、マシン認証のサプリカントを設定する必要があります。
グループ ポリシー管理エディタにアクセスする方法の詳細については、Microsoft Active Directory のマニュアルを参照してください。
ステップ 1 | 次の図に示すように、グループ ポリシー管理エディタを開きます。
![]() |
ステップ 2 | 新しいポリシーを作成し、その説明的な名前を入力するか、既存のドメイン ポリシーに追加します。 例:次の例では、ポリシー名に Wired Autoconfiguration を使用しています。 |
ステップ 3 | 次の図に示すように、[このポリシー設定を定義する(Define this policy setting)] チェックボックスをオンにして、サービス起動モードの [自動(Automatic)] オプション ボタンをクリックします。
![]() |
ステップ 4 | 目的の組織ユニットまたはドメイン Active Directory レベルでポリシーを適用します。
コンピュータは再起動したときにポリシーを受信し、このサービスが有効になります。 |
Active Directory に対する EAP-TLS マシン認証に Odyssey 5.x サプリカントを使用している場合は、サプリカントで次の設定を行う必要があります。
ID マッピングを使用すると、Cisco ISE ではなくドメイン コントローラ(DC)で認証されるユーザをモニタすることができます。Cisco ISE がユーザのネットワーク アクセスをアクティブには認証しないネットワークでは、ID マッピングを使用して、Active Directory(AD)ドメイン コントローラからユーザ認証情報を収集することが可能です。ID マッピングは、MS WMI インターフェイスを使用して Windows システムに接続し、Windows イベント メッセージからのログをクエリーします。いったんユーザがネットワークにログインし、Active Directory で認証されると、ドメイン コントローラによって、そのユーザに割り当てられたユーザ名と IP アドレスを含むイベント ログが生成されます。
ID マッピングは、Cisco ISE が認証に対してアクティブな役割を果たしている場合でも、有効にできます。この場合、同じセッションが 2 回識別されることがあります。運用データには、ソースを示すセッション属性が含まれます。[操作(Operations)] > [RADIUSライブログ(RADIUS Livelog)] に移動し、[ライブ認証の表示(Show Live Authentications)] をクリックして、セッション ソースを確認できます。
ID マッピング コンポーネントは、ドメイン コントローラからユーザ ログインを取得し、Cisco ISE セッション ディレクトリにインポートします。そのため、Active Directory(AD)で認証されたユーザは、Cisco ISE のライブ セッション ビューに表示され、サードパーティ製アプリケーションによる Cisco pxGrid インターフェイスを使用してセッション ディレクトリからクエリーすることができます。既知の情報としては、ユーザ名、IP アドレス、および AD DC ホスト名と AD DC NetBIOS 名があります。
Cisco ISE はパッシブな役割のみを果たし、認証は行いません。ID マッピングがアクティブな場合、Cisco ISE は AD からログイン情報を収集し、データをセッション ディレクトリに格納します。
ID マッピングには ISE での設定が必要で、Active Directory のドメイン サーバに適切なパッチと設定が必要です。ISE の Active Directory ドメイン コントローラの設定については、次の項を参照してください。 ID マッピングをサポートするための Active Directory の要件
ISE は、AD ドメイン コントローラ(DC)との接続を確立できる必要があります。
ID マッピングの新しいドメイン コントローラ(DC)を追加するには、その DC のログイン クレデンシャルが必要です。
ドメイン コントローラが、ID マッピングをサポートするための Active Directory の要件 の説明に従って、ISE ID マッピングに適切に設定されていることを確認します。
ステップ 1 | を選択します。 | ||
ステップ 2 | [全般設定(General Settings)] をクリックします。 | ||
ステップ 3 | [Active Directory の全般設定(Active Directory General Settings)] ポップアップが表示されます。必要な値を設定したら、[保存(Save)] をクリックします。
| ||
ステップ 4 | [追加(Add)] をクリックします。 | ||
ステップ 5 | [全般設定(General Settings)] セクションで、DC の [表示名(Display Name)]、[ドメイン FQDN(Domain FQDN)]、および [ホスト FQDN(Host FQDN)] を入力します。 | ||
ステップ 6 | [クレデンシャル(Credentials)] セクションで、DC の [ユーザ名(Username)] および [パスワード(Password)] を入力します。 | ||
ステップ 7 | (任意)[DC 接続設定の確認(Verify DC Connection Settings)] をクリックして、指定したドメインへの接続をテストします。 このテストでは、DC への接続が正常であることを確認します。ただし、Cisco ISE がログイン時にユーザ情報を取得できるかどうかは確認しません。 | ||
ステップ 8 | [送信(Submit)] をクリックします。更新されたテーブルは DC のリストに含まれる新しく定義された DC とともに表示されます。ステータス カラムは DC のさまざまな状態を示します。
DC リストをインポートまたはエクスポートすることもできます。
|
ID マッピングは、Active Directory ドメイン コントローラによって生成される Active Directory ログイン監査イベントを使用して、ユーザ ログイン情報を収集します。ISE ユーザが接続を行い、ユーザ ログイン情報を取得することができるように、Active Directory サーバを適切に設定する必要があります。ここでは、ISE ID マッピングをサポートするように Active Directory ドメイン コントローラを設定する方法について示します。
ISE ID マッピング は、Active Directory ドメイン コントローラによって生成される Active Directory ログイン監査イベントを使用して、ユーザ ログイン情報を収集します。ISE は Active Directory に接続し、ユーザ ログイン情報を取得します。
次の手順は、Active Directory ドメイン コントローラから実行する必要があります。
ステップ 1 | 該当する Microsoft のパッチが Active Directory ドメイン コントローラにインストールされていることを確認します。 | |||||||||||||||||||||
ステップ 2 | Active Directory がユーザ ログイン イベントを Windows セキュリティ ログに記録するのを確認します。
「監査ポリシー」(「グループ ポリシーの管理」設定の一部)が、正常なログインによって、Windows セキュリティ ログに必要なイベントが生成されるように設定されていることを確認します(これはデフォルトの Windows 設定ですが、この設定が適切であることを明示的に確認する必要があります)。「Windows 監査ポリシーの設定」を参照してください。 | |||||||||||||||||||||
ステップ 3 | ISE が Active Directory に接続するための十分な権限を持つ Active Directory ユーザを設定する必要があります。次の手順では、管理ドメイン グループのユーザ、または管理ドメイン グループではないユーザに対して権限を定義する方法を示します。 | |||||||||||||||||||||
ステップ 4 | ISE によって使用される Active Directory ユーザは、NT Lan Manager(NTLM)v1 または v2 のいずれかによって認証を受けることができます。ISE と Active Directory ドメイン コントローラ間の正常な認証済み接続を確実に行うために、Active Directory NTLM の設定が ISE NTLM の設定と合っていることを確認する必要があります。次の表に、すべての Microsoft NTLM オプションと、サポート対象の ISE NTLM アクションを示します。ISE が NTLMv2 に設定される場合、記載されている 6 つのオプションがすべてサポートされます。NTLMv1 をサポートするように ISE が設定されている場合、最初の 5 つのオプションだけがサポートされます。
![]() | |||||||||||||||||||||
ステップ 5 | Active Directory ドメイン コントローラで dllhost.exe へのトラフィックを許可するファイアウォール ルールを作成していることを確認します。
ファイアウォールをオフにするか、または次のポートへの特定の IP(ISE IP アドレス)のアクセスを許可することができます。
数値の大きいポートは動的に割り当てられ、手動で設定できます。ターゲットとして %SystemRoot%\System32\dllhost.exe を追加することを推奨します。このプログラムは、ポートを動的に管理します。 すべてのファイアウォール ルールを、特定の IP アドレス(ISE IP)に割り当てることができます。 |
監査ポリシー(グループ ポリシー管理設定の一部)が正常なログインを許可していることを確認します。これには、AD ドメイン コントローラ マシンの Windows セキュリティ ログに必要なイベントを生成する必要があります。これはデフォルトの Windows 設定ですが、この設定が正しいことを確認する必要があります。
ステップ 1 | を選択します。 |
ステップ 2 | [Domains] で関連するドメインに移動し、ナビゲーション ツリーを展開します。 |
ステップ 3 | [Default Domain Controller Policy] を選択し、右クリックして、[編集] を選択します。
グループ ポリシー管理エディターが表示されます。 |
ステップ 4 |
の順に選択します。
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ステップ 5 | [監査ポリシー] の項目設定が変更されている場合は、gpupdate /force を実行して新しい設定を強制的に有効にする必要があります。 |
Windows 2008 R2、Windows 2012 および Windows 2012 R2 の場合、ドメイン管理グループは、デフォルトで Windows オペレーティング システムの特定のレジストリ キーを完全に制御することができません。Active Directory の管理者は、Active Directory ユーザに次のレジストリ キーに対する完全制御権限を提供する必要があります。
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{76A64158-CB41-11D1-8B02-00600806D9B6}
HKLM\Software\Classes\Wow6432Node\CLSID\{76A64158-CB41-11D1-8B02-00600806D9B6}
次の Active Directory のバージョンでは、レジストリ変更は必要ありません。
完全な制御を許可するには、次に示すように、まず Active Directory 管理者がキーの所有権を取得する必要があります。
Windows 2012 R2 の場合は、Active Directory ユーザに次のレジストリ キーに対する完全制御権限を提供します。
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{76A64158-CB41-11D1-8B02-00600806D9B6}
HKLM\Software\Classes\Wow6432Node\CLSID\{76A64158-CB41-11D1-8B02-00600806D9B6}
Active Directory ユーザがドメイン管理グループの一部ではなく、ドメイン ユーザ グループの一部である場合は、次の権限も必要です。
ISE がドメイン コントローラに接続できるようにするレジストリ キーを追加します(下記を参照)
これらの権限は、次の Active Directory のバージョンでのみ必要となります。
ISE がドメイン ユーザとして接続できるようにするには、いくつかのレジストリ キーをドメイン コントローラに手動で追加し、ログイン認証イベントを取得する必要があります。エージェントはドメイン コントローラまたはドメイン内のマシンでは必要ありません。
次のレジストリのスクリプトは追加するキーを示しています。これをコピーしてテキスト ファイルに貼り付け、.reg の拡張子でファイルを保存し、ファイルをダブルクリックすることでレジストリの変更を行うことができます。レジストリ キーを追加するには、ルート キーのオーナーである必要があります。
Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{76A64158-CB41-11D1-8B02-00600806D9B6}] "AppID"="{76A64158-CB41-11D1-8B02-00600806D9B6}" [HKEY_CLASSES_ROOT\AppID\{76A64158-CB41-11D1-8B02-00600806D9B6}] "DllSurrogate"=" " [HKEY_CLASSES_ROOT\Wow6432Node\AppID\{76A64158-CB41-11D1-8B02-00600806D9B6}] "DllSurrogate"=" "
キー DllSurrogate の値には、2 つのスペースが含まれていることを確認します。
上記のスクリプトに示すように、ファイルの末尾の空の行を含む、空の行を保持してください。
ISE ID マッピングに使用される Active Directory ユーザは、ドメイン コントローラで DCOM(リモート COM)を使用する権限がなければなりません。dcomcnfg コマンド ライン ツールを使用して権限を設定できます。
ステップ 1 | コマンド ラインから dcomcnfg ツールを実行します。 |
ステップ 2 | [コンポーネントサービス(Component Services)] を展開します。 |
ステップ 3 | を展開します。 |
ステップ 4 | メニュー バーで [アクション(Action)] を選択して、[プロパティ(properties)] をクリックし、[COMセキュリティ(COM Security)] をクリックします。 |
ステップ 5 | アクセスおよび起動の両方に対して ISE が使用するアカウントに許可権限があることを確認します。Active Directory ユーザは、4 つのオプション([アクセス権限(Access Permissions)] および [起動およびアクティベーションの権限(Launch and Activation Permissions)] の両方に対する [制限の編集(Edit Limits)] と [デフォルトの編集(Edit Default)])のすべてに追加される必要があります。 |
ステップ 6 | [アクセス権限(Access Permissions)] および [起動およびアクティベーションの権限(Launch and Activation Permissions)] の両方に対してローカルおよびリモート アクセスをすべて許可します。
![]() ![]() |
デフォルトでは、Active Directory ユーザには実行メソッドおよびリモート イネーブルのための権限がありません。wmimgmt.msc MMC コンソールを使用してアクセス権を付与できます。
Windows 2008 以降では、ISE ID マッピング ユーザを Event Log Reader と呼ばれるグループに追加することで、AD ドメイン コントローラのログへのアクセス権を付与できます。
Windows のすべての旧バージョンでは、次に示すようにレジストリ キーを編集する必要があります。
ステップ 1 | セキュリティ イベント ログへのアクセス権を委任するには、アカウントの SID を検索します。 |
ステップ 2 | すべての SID アカウントを表示するには、次の図に示すように、コマンド ラインから次のコマンドを使用します。
wmic useraccount get name,sid 特定のユーザ名とドメインに対して、次のコマンドを使用することもできます。 wmic useraccount where name=“cdaUser” get domain,name,sid ![]() |
ステップ 3 | SID を見つけ、レジストリ エディタを開き、次の場所を参照します。
HKEY_LOCAL_MACHINE/SYSTEM/CurrentControlSet/Services/Eventlog |
ステップ 4 | [セキュリティ] をクリックし、[CustomDS] をダブルクリックします。図 2 ~ 7 を参照してください。
たとえば、cda_agent アカウント(SID:S-1-5-21-1742827456-3351963980-3809373604-1107)への読み取りアクセスを許可するには、「(A;;0x1;;;S-1-5-21-1742827456-3351963980-3809373604-1107)」と入力します。 ![]() |
ステップ 5 | ドメイン コントローラ上で WMI サービスを再起動します。次の 2 通りの方法で WMI サービスを再起動できます。 |
Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)は、RFC 2251 で定義されている、TCP/IP 上で動作するディレクトリ サービスの問い合わせおよび変更のためのネットワーキング プロトコルです。LDAP は、X.500 ベースのディレクトリ サーバにアクセスするためのライトウェイト メカニズムです。
Cisco ISE は、LDAP プロトコルを使用して LDAP 外部データベース(ID ソースとも呼ばれる)と統合します。
LDAP ディレクトリ サービスは、クライアント/サーバ モデルに基づきます。クライアントは、LDAP サーバに接続し、操作要求をサーバに送信することで、LDAP セッションを開始します。サーバは、応答を送信します。1 台以上の LDAP サーバに、LDAP ディレクトリ ツリーまたは LDAP バックエンド データベースからのデータが含まれています。
ディレクトリ サービスは、情報を保持するデータベースであるディレクトリを管理します。ディレクトリ サービスは、情報を保存するために分散モデルを使用します。その情報は、通常はディレクトリ サーバ間で複製されます。
LDAP ディレクトリは、単純なツリー階層で編成されており、数多くのサーバ間で分散できます。各サーバには、定期的に同期化されるディレクトリ全体の複製バージョンを配置できます。
ツリーのエントリには属性のセットが含まれており、各属性には名前(属性タイプまたは属性の説明)と 1 つ以上の値があります。属性はスキーマに定義されます。
各エントリには、固有識別情報、つまり識別名(DN)があります。この名前には、エントリ内の属性で構成されている相対識別名(RDN)と、それに続く親エントリの DN が含まれています。DN は完全なファイル名、RDN はフォルダ内の相対ファイル名と考えることができます。
IP アドレスまたはポートの設定が異なる複数の LDAP インスタンスを作成することにより、異なる LDAP サーバを使用するか、または同じ LDAP サーバ上の異なるデータベースを使用して認証を行うように、Cisco ISE を設定できます。プライマリ サーバの各 IP アドレスおよびポートの設定は、セカンダリ サーバの IP アドレスおよびポートの設定とともに、Cisco ISE LDAP ID ソース インスタンスに対応する LDAP インスタンスを形成します。
Cisco ISE では、個々の LDAP インスタンスが一意の LDAP データベースに対応している必要はありません。複数の LDAP インスタンスを、同一のデータベースにアクセスするように設定できます。この方法は、LDAP データベースにユーザまたはグループのサブツリーが複数含まれている場合に役立ちます。各 LDAP インスタンスでは、ユーザとグループに対してそれぞれ単一のサブツリー ディレクトリだけをサポートするため、Cisco ISE が認証要求を送信するユーザ ディレクトリとグループ ディレクトリのサブツリーの組み合わせごとに、別々の LDAP インスタンスを設定する必要があるからです。
Cisco ISE は、プライマリ LDAP サーバとセカンダリ LDAP サーバ間でのフェールオーバーをサポートします。フェールオーバーは、LDAP サーバがダウンしているかまたは到達不可能なために Cisco ISE で LDAP サーバに接続できないことが原因で認証要求が失敗した場合に発生します。
フェールオーバー設定が指定され、Cisco ISE で接続しようとした最初の LDAP サーバが到達不可能な場合、Cisco ISE は常に 2 番目の LDAP サーバへの接続を試行します。再度、Cisco ISE で最初の LDAP サーバを使用する場合は、[フェールバック再試行の遅延(Failback Retry Delay)] テキスト ボックスに値を入力する必要があります。
![]() (注) | Cisco ISE では、常にプライマリ LDAP サーバを使用して、認証ポリシーで使用するグループと属性を管理者ポータルから取得します。このため、プライマリ LDAP サーバはこれらの項目を設定するときにアクセス可能である必要があります。Cisco ISE では、フェールオーバーの設定に従って、実行時に認証と許可にのみセカンダリ LDAP サーバを使用します。 |
Cisco ISE では、複数の同時 LDAP 接続がサポートされます。接続は、最初の LDAP 認証時にオン デマンドで開かれます。最大接続数は、LDAP サーバごとに設定されます。事前に接続を開いておくと、認証時間が短縮されます。同時バインディング接続に使用する最大接続数を設定できます。開かれる接続の数は、LDAP サーバ(プライマリまたはセカンダリ)ごとに異なる場合があり、サーバごとに設定される最大管理接続数に基づいて決まります。
Cisco ISE は、Cisco ISE で設定されている LDAP サーバごとに、開いている LDAP 接続(バインディング情報を含む)のリストを保持します。認証プロセス中に、Connection Manager は開いている接続をプールから検索しようとします。開いている接続が存在しない場合、新しい接続が開かれます。
LDAP サーバが接続を閉じた場合、Connection Manager はディレクトリを検索する最初のコールでエラーをレポートし、接続を更新しようとします。認証プロセスが完了した後、Connection Manager は接続を解放します。
LDAP は、Cisco ISE ユーザ認証のための外部データベースとして使用できます。Cisco ISE ではプレーン パスワード認証がサポートされます。ユーザ認証には次の処理が含まれます。
ユーザを認証するために、Cisco ISE は LDAP サーバにバインド要求を送信します。バインド要求には、ユーザの DN およびユーザ パスワードがクリア テキストで含まれています。ユーザの DN およびパスワードが LDAP ディレクトリ内のユーザ名およびパスワードと一致した場合に、ユーザは認証されます。
Cisco ISE は、ディレクトリ サーバでバインド操作を実行し、サブジェクトを検索および認証することによって、LDAP ID ソースに対してサブジェクト(ユーザまたはホスト)を認証できます。認証が成功した後、Cisco ISE は要求された場合は常にサブジェクトに所属するグループおよび属性を取得できます。Cisco ISE 管理者ポータルで取得されるように属性を設定するには、 を選択します。Cisco ISE は、これらのグループおよび属性を使用してサブジェクトを許可できます。
ユーザの認証または LDAP ID ソースの問い合わせを行うために、Cisco ISE は LDAP サーバに接続し、接続プールを保持します。
ユーザ認証、ユーザ ルックアップ、および MAC アドレス ルックアップのために、Cisco ISE は LDAP データベースからグループ メンバーシップ情報を取得する必要があります。LDAP サーバは、サブジェクト(ユーザまたはホスト)とグループ間の関連付けを次の方法のいずれかで表します。
LDAP ID ソースには、グループ メンバーシップ情報の取得のために次のパラメータが含まれています。
[参照方向(Reference direction)]:このパラメータは、グループ メンバーシップを決定するときに使用する方法を指定します(グループからサブジェクトへまたはサブジェクトからグループへ)。
[グループ マップ属性(Group Map Attribute)]:このパラメータは、グループ メンバーシップ情報を含む属性を示します。
[グループ オブジェクト クラス(Group Object Class)]:このパラメータは、特定のオブジェクトがグループとして認識されることを決定します。
[グループ検索サブツリー(Group Search Subtree)]:このパラメータは、グループ検索の検索ベースを示します。
[メンバー タイプ オプション(Member Type Option)]:このパラメータは、グループ メンバー属性にメンバーが保存される方法を指定します(DN として、またはプレーン ユーザ名として)。
ユーザ認証、ユーザ ルックアップ、および MAC アドレス ルックアップのために、Cisco ISE は LDAP データベースからサブジェクト属性を取得する必要があります。LDAP ID ソースのインスタンスごとに、ID ソース ディクショナリが作成されます。これらのディレクトリでは、次のデータ型の属性がサポートされています。
符号なし整数および IPv4 属性の場合、Cisco ISE は取得した文字列を対応するデータ型に変換します。変換が失敗した場合、または属性の値が取得されなかった場合、Cisco ISE ではデバッグ メッセージをロギングしますが、認証またはルックアップ プロセスは失敗しません。
変換が失敗した場合、または Cisco ISE で属性の値が取得されない場合に、Cisco ISE で使用できるデフォルトの属性値を任意で設定できます。
ユーザ ルックアップの一部として証明書取得を設定した場合、Cisco ISE は証明書属性の値を LDAP から取得する必要があります。証明書属性の値を LDAP から取得するには、LDAP ID ソースの設定時に、アクセスする属性のリストで証明書属性をあらかじめ設定しておく必要があります。
Cisco ISE は LDAP サーバを使用したユーザ ルックアップ機能をサポートしています。この機能を使用すると、認証なしで LDAP データベース内のユーザを検索し、情報を取得できます。ユーザ ルックアップ プロセスには次のアクションが含まれます。
Cisco ISE は MAC アドレス ルックアップ機能をサポートしています。この機能を使用すると、認証なしで LDAP データベース内の MAC アドレスを検索し、情報を取得できます。MAC アドレス ルックアップ プロセスには次のアクションが含まれます。
LDAP インスタンスを作成したら、プライマリ LDAP サーバに対する接続を設定する必要があります。セカンダリ LDAP サーバの設定は、オプションです。
Cisco ISE で LDAP サーバからユーザとグループのデータを取得するには、Cisco ISE で LDAP ディレクトリの詳細を設定する必要があります。LDAP ID ソースでは、次の 3 つの検索が適用されます。
![]() (注) | Active Directory の組み込みグループは、Active Directory が Cisco ISE の LDAP ID ストアとして設定されているときにはサポートされません。 |
LDAP 設定ページで [セキュア認証(Secure Authentication)] オプションを選択すると、Cisco ISE は LDAP ID ソースとのセキュアな通信に SSL を使用します。LDAP ID ソースへのセキュアな接続は以下を使用して確立されます。
SSL トンネル:SSL v3 または TLS v1(LDAP サーバでサポートされる最も強力なバージョン)を使用
サーバ認証(LDAP サーバの認証):証明書ベース
クライアント認証(Cisco ISE の認証):なし(管理者のバインドは SSL トンネル内で使用されます)
暗号スイート:Cisco ISE でサポートされるすべての暗号スイート
最も強力な暗号化と Cisco ISE がサポートする暗号方式を備えている TLS v1 を使用することを推奨します。
Cisco ISE が LDAP ID ソースと安全に通信できるようにするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | LDAP サーバにサーバ証明書を発行した CA の認証局(CA)チェーン全体を Cisco ISE にインポートします(
)。 完全な CA チェーンは、ルート CA 証明書および中間 CA 証明書を参照し、LDAP サーバ証明書は参照しません。 |
ステップ 2 | LDAP ID ソースとの通信時にセキュア認証を使用するように Cisco ISE を設定します( 。[接続設定(Connection Settings)] タブで [セキュア認証(Secure Authentication)] チェックボックスを必ずオンにしてください)。 |
ステップ 3 | LDAP ID ストアでルート CA 証明書を選択します。 |
RADIUS プロトコルをサポートし、ユーザおよびデバイスに認証、許可、アカウンティング(AAA)サービスを提供するサーバは、RADIUS サーバと呼ばれます。RADIUS ID ソースは、サブジェクトとそのクレデンシャルの集合を含み、通信に RADIUS プロトコルを使用する外部 ID ソースです。たとえば、Safeword トークン サーバは、複数のユーザおよびそのクレデンシャルをワンタイム パスワードとして含めることができる ID ソースであり、Safeword トークン サーバによって提供されるインターフェイスでは、RADIUS プロトコルを使用して問い合わせることができます。
Cisco ISE では、RADIUS RFC 2865 準拠のいずれかのサーバが外部 ID ソースとしてサポートされています。Cisco ISE では、複数の RADIUS トークン サーバ ID がサポートされています。たとえば、RSA SecurID サーバや SafeWord サーバなどです。RADIUS ID ソースは、ユーザを認証するために使用される任意の RADIUS トークン サーバと連携できます。RADIUS ID ソースでは、認証セッションにユーザ データグラム プロトコル(UDP)ポートが使用されます。すべての RADIUS 通信に同じ UDP ポートが使用されます。
RADIUS ID トークン サーバでは、認証セッションに UDP ポートが使用されます。このポートはすべての RADIUS 通信に使用されます。Cisco ISE で RADIUS ワンタイム パスワード(OTP)メッセージを RADIUS 対応トークン サーバに送信するには、Cisco ISE と RADIUS 対応トークン サーバの間のゲートウェイ デバイスが、UDP ポートを介した通信を許可するように設定されている必要があります。UDP ポートは、管理者ポータルを介して設定できます。
Cisco ISE で RADIUS ID ソースを設定するときに、共有秘密を指定する必要があります。この共有秘密情報は、RADIUS トークン サーバ上で設定されている共有秘密情報と同一である必要があります。
Cisco ISE では、複数の RADIUS ID ソースを設定できます。各 RADIUS ID ソースには、プライマリとセカンダリの RADIUS サーバを指定できます。Cisco ISE からプライマリ サーバに接続できない場合は、セカンダリ サーバが使用されます。
RADIUS ID ソースでは、パスワード プロンプトを設定できます。パスワード プロンプトは、管理者ポータルを介して設定できます。
Cisco ISE は、ユーザ クレデンシャル(ユーザ名とパスコード)を取得し、RADIUS トークン サーバに渡します。また、Cisco ISE は RADIUS トークン サーバ認証処理の結果をユーザに中継します。
RADIUS トークン サーバでは、デフォルトではユーザ ルックアップはサポートされていません。ただし、ユーザ ルックアップは次の Cisco ISE 機能に不可欠です。
Cisco ISE では、これらの機能のユーザ ルックアップ要求を処理するために、成功した認証の結果がキャッシュされます。成功した認証すべてについて、認証されたユーザの名前と取得された属性がキャッシュされます。失敗した認証はキャッシュに書き込まれません。
キャッシュは、実行時にメモリで使用可能であり、分散展開の Cisco ISE ノード間で複製されません。管理者ポータルを介してキャッシュの存続可能時間(TTL)制限を設定できます。ID キャッシング オプションを有効にし、エージング タイムを分単位で設定する必要があります。指定した時間、キャッシュはメモリで使用可能です。
ID ソース順序で認証順序用の RADIUS ID ソースを追加できます。ただし、属性取得順序用の RADIUS ID ソースを追加することはできません。これは、認証しないで RADIUS ID ソースを問い合わせることはできないためです。RADIUS サーバによる認証中、Cisco ISE では異なるエラーを区別できません。すべてのエラーに対して RADIUS サーバから Access-Reject メッセージが返されます。たとえば、RADIUS サーバでユーザが見つからない場合、RADIUS サーバからは User Unknown ステータスの代わりに Access-Reject メッセージが返されます。
RADIUS サーバでユーザが見つからない場合、RADIUS サーバからは Access-Reject メッセージが返されます。Cisco ISE では、管理者ポータルを使用してこのメッセージを [認証失敗(Authentication Failed)] メッセージまたは [ユーザが見つからない(User Not Found)] メッセージとして設定するためのオプションを使用できます。ただし、このオプションを使用すると、ユーザが未知の状況だけでなく、すべての失敗状況に対して「ユーザが見つからない(User Not Found)」メッセージが返されます。
次の表は、RADIUS ID サーバで発生するさまざまな失敗状況を示しています。
Safeword トークン サーバでは、次のユーザ名フォーマットでの認証がサポートされています。
Cisco ISE では、認証要求を受信するとすぐにユーザ名が解析され、次のユーザ名に変換されます。
Safeword トークン サーバでは、これらの両方のフォーマットがサポートされています。Cisco ISE はさまざまなトークン サーバと連携します。SafeWord サーバを設定する場合、Cisco ISE でユーザ名を解析して指定のフォーマットに変換するには、管理者ポータルで [SafeWord サーバ(SafeWord Server)] チェックボックスをオンにする必要があります。この変換は、要求が RADIUS トークン サーバに送信される前に、RADIUS トークン サーバ ID ソースで実行されます。
Cisco ISE が RADIUS 対応トークン サーバに認証要求を転送する場合、RADIUS 認証要求には次の属性が含まれます。
ステップ 1 | を選択します。 |
ステップ 2 | [一般(General)] タブおよび [接続(Connection)] タブに値を入力します。 |
ステップ 3 | [認証(Authentication)] タブをクリックします。
このタブでは、RADIUS トークン サーバからの Access-Reject メッセージへの応答を制御できます。この応答は、クレデンシャルが無効であること、またはユーザが不明であることのいずれかを意味する場合があります。Cisco ISE は、認証失敗か、またはユーザが見つからないかのいずれかの応答を受け入れます。このタブでは、ID キャッシングを有効にし、キャッシュのエージング タイムを設定することもできます。パスワードを要求するプロンプトを設定することもできます。 |
ステップ 4 | [許可(Authorization)] タブをクリックします。
このタブでは、Cisco ISE への Access-Accept 応答を送信中に RADIUS トークン サーバによって返されるこの単一の属性に対して表示される名前を設定できます。この属性は、許可ポリシー条件で使用できます。[属性名 ACS(Attribute Name ACS)] フィールドに、この属性の名前を入力します。デフォルト値は CiscoSecure-Group-Id です。 |
ステップ 5 | [送信(Submit)] をクリックして RADIUS トークン ID ソースを保存します。 |
Cisco ISE では、外部データベースとして RSA SecurID サーバがサポートされています。RSA SecurID の 2 要素認証は、ユーザの PIN と、タイム コード アルゴリズムに基づいて使い捨てのトークン コードを生成する個別に登録された RSA SecurID トークンで構成されます。異なるトークン コードが固定間隔(通常は 30 または 60 秒ごと)で生成されます。RSA SecurID サーバでは、この動的な認証コードが検証されます。各 RSA SecurID トークンは固有であり、過去のトークンに基づいて将来のトークンの値を予測することはできません。そのため、正しいトークン コードが PIN とともに提示された場合、その人が有効なユーザである確実性が高くなります。したがって、RSA SecurID サーバでは、従来の再利用可能なパスワードよりも信頼性の高い認証メカニズムが提供されます。
Cisco ISE では、次の RSA ID ソースがサポートされています。
次のいずれかの方法で、RSA SecurID 認証テクノロジーと統合できます。
Cisco ISE の RSA SecurID トークン サーバは、RSA SecurID 認証テクノロジーと RSA SecurID エージェントを使用して接続します。
Cisco ISE と RSA SecurID サーバを接続するには、次の 2 つの管理ロールが必要です。
ここでは、Cisco ISE に RSA SecurID サーバを外部 ID ソースとして接続するために必要なプロセスについて説明します。RSA サーバについての詳細は、RSA に関するドキュメントを参照してください。
RSA 管理システムでは sdconf.rec ファイルが生成されます。このファイルは RSA システム管理者によって提供されます。このファイルを使用すると、Cisco ISE サーバを領域内の RSA SecurID エージェントとして追加できます。このファイルを参照して Cisco ISE に追加する必要があります。プライマリ Cisco ISE サーバは、複製のプロセスによってこのファイルをすべてのセカンダリ サーバに配布します。
sdconf.rec ファイルがすべての Cisco ISE サーバにインストールされると、RSA エージェント モジュールが初期化され、RSA 生成のクレデンシャルによる認証が各 Cisco ISE サーバで実行されます。展開内の各 Cisco ISE サーバ上のエージェントが正常に認証されると、RSA サーバとエージェント モジュールは securid ファイルをダウンロードします。このファイルは Cisco ISE ファイル システムに存在し、RSA エージェントによって定義された既知の場所にあります。
Cisco ISE で sdconf.rec ファイルを追加した後、RSA サーバを廃止する場合、または新しい RSA セカンダリ サーバを追加する場合、RSA SecurID 管理者は sdconf.rec ファイルを更新することがあります。更新されたファイルは RSA SecurID 管理者によって提供されます。更新されたファイルによって Cisco ISE を再設定できます。Cisco ISE では、更新されたファイルが複製プロセスによって展開内のセカンダリ Cisco ISE サーバに配布されます。Cisco ISE では、まずファイル システムのファイルを更新し、RSA エージェント モジュールに合わせて調整して再起動プロセスを適切に段階的に行います。sdconf.rec ファイルが更新されると、sdstatus.12 および securid ファイルがリセット(削除)されます。
領域内に複数の RSA サーバを持つことができます。sdopts.rec ファイルはロード バランサの役割を果たします。Cisco ISE サーバと RSA SecurID サーバはエージェント モジュールを介して動作します。Cisco ISE に存在するエージェント モジュールは、領域内の RSA サーバを最大限に利用するためにコストベースのルーティング テーブルを保持します。ただし、領域の各 Cisco ISE サーバの手動設定を使用してこのルーティングを上書きするには、管理者ポータルで sdopts.rec と呼ばれるテキスト ファイルを使用します。このファイルの作成方法については、RSA に関するドキュメントを参照してください。
securid ファイルは秘密ノード キー ファイルです。RSA が最初に設定されると、RSA では秘密を使用してエージェントが検証されます。Cisco ISE に存在する RSA エージェントが RSA サーバに対して初めて正常に認証されると、securid と呼ばれるファイルがクライアント マシン上に作成され、このファイルを使用して、マシン間で交換されるデータが有効であることが確認されます。展開内の特定の Cisco ISE サーバまたはサーバのグループから securid ファイルを削除する必要がある場合があります(たとえば、RSA サーバでのキーのリセット後など)。領域に対する Cisco ISE サーバからこのファイルを削除するには、Cisco ISE 管理者ポータルを使用できます。Cisco ISE の RSA エージェントが次回正常に認証されたとき、新しい securid ファイルが作成されます。
![]() (注) | Cisco ISE の最新リリースへのアップグレード後に認証が失敗した場合は、RSA 秘密をリセットします。 |
sdstatus.12 ファイルは、領域内の RSA サーバのアベイラビリティに関する情報を提供します。たとえば、いずれのサーバがアクティブで、いずれのサーバがダウンしているかに関する情報を提供します。エージェント モジュールは領域内の RSA サーバと連携して、このアベイラビリティ ステータスを維持します。この情報は、sdstatus.12 ファイルに連続的に表示されます。このファイルは、Cisco ISE ファイル システムの既知の場所に供給されます。このファイルは古くなり、現在のステータスが反映されていないことがあります。その場合、現在のステータスが反映されるように、このファイルを削除する必要があります。特定の領域に対する固有の Cisco ISE サーバからファイルを削除するには、管理者ポータルを使用できます。Cisco ISE は RSA エージェントに合わせて調整して、再起動が正しく段階的に行われるようにします。
アベイラビリティ ファイル sdstatus.12 は、securid ファイルがリセットされるか、sdconf.rec または sdopts.rec ファイルが更新されるたびに削除されます。
RSA ID ソースを作成するには、RSA コンフィギュレーション ファイル(sdconf.rec)をインポートする必要があります。RSA 管理者から sdconf.rec ファイルを取得する必要があります。このタスクを実行するには、スーパー管理者またはシステム管理者である必要があります。
RSA ID ソースを追加するには、次のタスクを実行します。Cisco ISE に RSA ID ソースを追加するには、RSA コンフィギュレーション ファイルをインポートする必要があります。
ステップ 1 | を選択します。 |
ステップ 2 | [参照(Browse)] をクリックして、クライアント ブラウザを実行しているシステムから新しい sdconf.rec ファイルまたは更新された sdconf.rec ファイルを選択します。
初めて RSA ID ソースを作成する場合、[新しい sdconf.rec ファイルのインポート(Import new sdconf.rec file)] フィールドは必須フィールドです。これ以降は、既存の sdconf.rec ファイルを更新されたファイルで置き換えることができますが、既存のファイルの置き換えは任意です。 |
ステップ 3 | サーバのタイムアウト値を秒単位で入力します。Cisco ISE はタイムアウトになる前に、指定された秒数 RSA サーバからの応答を待ちます。この値には、1 ~ 199 の任意の整数を指定できます。デフォルト値は 30 秒です。 |
ステップ 4 | PIN が変更された場合に強制的に再認証するには、[変更 PIN で再認証(Reauthenticate on Change PIN)] チェックボックスをオンにします。 |
ステップ 5 | [保存(Save)] をクリックします。 Cisco ISE は、次のシナリオもサポートします。 |
ステップ 1 | Cisco ISE サーバにログインします。 |
ステップ 2 | を選択します。 |
ステップ 3 | [RSA インスタンス ファイル(RSA Instance Files)] タブをクリックします。
このページには、展開内のすべての Cisco ISE サーバの sdopts.rec servers ファイルが一覧表示されます。 |
ステップ 4 | 特定の Cisco ISE サーバの sdopts.rec ファイルの横にあるオプション ボタンをクリックし、[オプション ファイルの更新(Update Options File)] をクリックします。 |
ステップ 5 | 次のいずれかを実行します。
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ステップ 6 | [OK] をクリックします。 |
ステップ 7 | Cisco ISE サーバに対応する行をクリックして、そのサーバの securid および sdstatus.12 ファイルをリセットします。 |
ステップ 8 | [保存(Save)] をクリックします。 |
Cisco ISE がどのように認証失敗を定義し、ID キャッシングを有効にするかを指定できます。RSA ID ソースでは、「認証失敗」エラーと「ユーザが見つからない」エラーは区別されず、Access-Reject 応答が送信されます。
Cisco ISE で、要求の処理および失敗のレポート中に、これらの失敗をどのように処理するかを定義できます。ID キャッシングによって、Cisco ISE では、Cisco ISE サーバに対して認証に失敗した要求を 2 回目に処理できます。前の認証から取得された結果および属性を、キャッシュで利用できます。
Cisco ISE では、RSA SecurID サーバに送信される要求の処理中にユーザに表示される RSA プロンプトを設定できます。
Cisco ISE では、RSA SecurID サーバに送信される要求の処理中にユーザに表示されるメッセージを設定できます。
Security Assertion Markup Language(SAML)は XML ベースのオープン規格のデータ形式であり、いずれかのアプリケーションにサインインした後に、管理者は定義された一連のアプリケーションにシームレスにアクセスできます。SAML では、信頼できるビジネス パートナー間で、セキュリティに関連した情報交換を記述します。SAML により、ID プロバイダ(IdP)とサービス プロバイダー(この場合は ISE)の間で、セキュリティ認証情報を交換できます。
SAML シングル サインオン(SSO)は、IdP とサービス プロバイダーの間のプロビジョニング プロセスの一部として、メタデータと証明書を交換することで信頼の輪(CoT)を確立します。サービス プロバイダは IdP のユーザ情報を信頼して、さまざまなサービスやアプリケーションにアクセスできるようにします。
異なるユーザ名とパスワードの組み合わせを入力する必要がなくなるため、パスワードの劣化が軽減します。
同じ ID に資格情報を再入力する時間が省けるため、生産性が向上します。
アプリケーションをホストしているお使いのシステムからサード パーティのシステムに、認証を転送します。
認証情報を保護し、安全に保ちます。暗号化機能により、IdP、サービス プロバイダ、ユーザの間で認証情報を保護します。SAML SSO では、IdP とサービス プロバイダー間で転送される認証メッセージを外部ユーザから保護することもできます。
パスワードをリセットするためのヘルプ デスクへの問い合わせが減るため、コスト削減につながります。
IdP は、ユーザ、システム、またはサービスの ID 情報を作成、維持、管理する認証モジュールです。IdP は、ユーザ クレデンシャルを保管、検証し、ユーザがサービス プロバイダーの保護リソースにアクセスできる SAML 応答を生成します。
![]() (注) | IdP サービスをよく理解している必要があります。現在インストールされていて、操作可能であることを確認してください。 |
BYOD ポータルでは外部 ID ソースとして IdP を選択できませんが、ゲスト ポータルでは IdP を選択し、BYOD フローをイネーブルにできます。
![]() (注) | SAML SSO 機能は Oracle Access Manager(OAM)および Oracle Identity Federation(OIF)に対してのみサポートされます。 |
IdP は、ID ソース順序に追加できません(ID ソース順序 を参照)。
指定された時間(デフォルトでは 5 分)にアクティビティがない場合は、SSO セッションが終了し、セッション タイムアウトのエラー メッセージが表示されます。
ポータルの [エラー(Error)] ページに [再度サインオン(Sign On Again)] ボタンを追加する場合は、[ポータルエラー(Portal Error)] ページの [オプションコンテンツ(Optional Content)] フィールドに次の JavaScript を追加します。
<button class="cisco-ise" data-inline="true" data-mini="true" data-theme="b" id="ui_aup_accept_button" onclick="location.href='PortalSetup.action?portal=<Portal ID>'" type="button">SignOn Again</button>
次のタスクを実行するには、スーパー管理者またはシステム管理者である必要があります。
ステップ 1 | 証明書が IdP で自己署名されていない場合は、信頼できる証明書ストアに認証局(CA)証明書をインポートします。[管理(Administration)] > [システム(System)] > [証明書(Certificates)] > [信頼できる証明書(Trusted Certificates)] > [インポート(Import)] の順に選択し、CA 証明書をインポートします。 | ||||||||
ステップ 2 | [管理(Administration)] > [ID の管理(Identity Management)] > [外部 ID ソース(External Identity Sources)] [ワーク センター(Work Centers)] > [ネットワーク アクセス(Network Access)] > [外部 ID ソース(External Identity Sources)]を選択します。 | ||||||||
ステップ 3 | [SAML Idプロバイダ(SAML Id Providers)] をクリックします。 | ||||||||
ステップ 4 | [追加(Add)] をクリックします。 | ||||||||
ステップ 5 | [SAML IDプロバイダ(SAML Identity Provider)] ページで、次の詳細情報を入力します。
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ステップ 6 | [送信(Submit)] をクリックします。 | ||||||||
ステップ 7 | [ポータル設定(Portal Settings)] ページ(ゲスト ポータル、またはデバイス ポータル)に移動して、[認証方式(Authentication Method)] フィールドでそのポータルにリンクする IdP を選択します。
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ステップ 8 | [保存(Save)] をクリックします。 | ||||||||
ステップ 9 | [管理(Administration)] > [ID の管理(Identity Management)] > [外部 ID ソース(External Identity Sources)] > [SAML Id プロバイダ(SAML Id Providers)] [ワーク センター(Work Centers)] > [ネットワーク アクセス(Network Access)] > [外部 ID ソース(External Identity Sources)] > [SAML Id プロバイダ(SAML Id Providers)]を選択します。そのポータルにリンクする IdP を選択し、[編集(Edit)] をクリックします。 | ||||||||
ステップ 10 | [サービスプロバイダー情報(Service Provider Info)] タブで、[エクスポート(Export)] をクリックして、サービス プロバイダーのメタデータ ファイルをエクスポートします。
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ステップ 11 | ダイアログボックスで [参照(Browse)] をクリックして、圧縮ファイルをローカルに保存します。メタデータ ファイルのフォルダを解凍します。フォルダを解凍すると、ポータルの名前が付いたメタデータ ファイルを取得します。メタデータ ファイルには、プロバイダー ID とバインディング URI が含まれています。 | ||||||||
ステップ 12 | 管理ユーザとして IdP にログインし、サービス プロバイダーのメタデータ ファイルをインポートします。サービス プロバイダーのメタデータ ファイルをインポートする方法の詳細については、ID プロバイダのユーザ マニュアルを参照してください。
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ステップ 13 | ISE ポータルで [ポータルテストURL(Portal Test URL)] をクリックして、IdP が正しく設定されているかどうかを確認します。 |
次のタスクを実行するには、スーパー管理者またはシステム管理者である必要があります。
削除する IdP がいずれのポータルにもリンクされていないことを確認します。IdP がポータルにリンクされている場合、削除操作は失敗します。
ステップ 1 | [管理(Administration)] > [ID の管理(Identity Management)] > [外部 ID ソース(External Identity Sources)] > [SAML Id プロバイダ(SAML Id Providers)] [ワーク センター(Work Centers)] > [ネットワーク アクセス(Network Access)] > [外部 ID ソース(External Identity Sources)] > [SAML Id プロバイダ(SAML Id Providers)]を選択します。 |
ステップ 2 | 削除する IdP の隣のチェックボックスをオンにして、[削除(Delete)] をクリックします。 |
ステップ 3 | [OK] をクリックして、選択した IdP を削除します。 |
SAML ID ストアに対する認証が失敗し、IdP がユーザを ISE ポータルに(SAML 応答を通じて)リダイレクトすると、ISE は認証ログに障害の理由を報告します。
認証が失敗する原因には次のものが考えられます。
SAML 応答の解析エラー
SAML 応答の検証エラー(不正な発行者など)
SAML アサーションの検証エラー(誤った対象者など)
SAML 応答署名の検証エラー(不正な署名など)
IdP 署名証明書のエラー(失効した証明書など)
認証に失敗した場合は、認証ログの「DetailedInfo」属性を確認することを推奨します。この属性では、障害理由に関する追加情報が提供されます。
ID ソース順序は、Cisco ISE がそれぞれ異なるデータベース内でユーザ クレデンシャルを検索する順序を定義します。Cisco ISE では次の ID ソースがサポートされます。
Cisco ISE に接続されている 2 つ以上のデータベースにユーザ情報がある場合、Cisco ISE でこれらの ID ソース内の情報を検索する順序を定義できます。一致が見つかると、Cisco ISE はそれ以上の検索を行いませんが、クレデンシャルを評価し、ユーザに結果を返します。このポリシーは最初の一致ポリシーです。
Cisco ISE に外部 ID ソースを設定していることを確認します。
次のタスクを実行するには、スーパー管理者またはシステム管理者である必要があります。
ゲスト ユーザがローカル WebAuth を使用して認証できるようにするには、ゲスト ポータル認証ソースと ID ソース順序に同じ ID ストアが含まれるように設定する必要があります。
ステップ 1 | を選択します。 |
ステップ 2 | ID ソース順序の名前を入力します。また、任意で説明を入力できます。 |
ステップ 3 | [証明書認証プロファイル(Certificate Authentication Profile)] チェックボックスをオンにし、証明書ベースの認証のための証明書認証プロファイルを選択します。 |
ステップ 4 | [選択済み(Selected)] リスト ボックスの ID ソース順序に含めるデータベースを選択します。 |
ステップ 5 | Cisco ISE がデータ ベースを検索する順序に [選択済み(Selected)] リストのデータベースを並べ替えます。 |
ステップ 6 | [高度な検索リスト(Advanced Search List)] 領域で、次のいずれかのオプションを選択します。
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ステップ 7 | [送信(Submit)] をクリックして ID ソース順序を作成すると、その後この ID ソース順序をポリシーで使用できます。 |
[認証(Authentications)] ダッシュレットから、障害の理由などの詳細情報にドリルダウンできます。
[操作(Operations)] > [RADIUS ライブログ(RADIUS Livelog)] の順に選択して、リアルタイムで認証の概要を表示します。RADIUS ライブ ログの詳細については、RADIUS ライブログを参照してください。
Cisco ISE は ID ソースに関する情報を含むさまざまなレポートを提供します。これらのレポートの詳細については、「使用可能なレポート」の項を参照してください。