Cisco M690 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンス
利用可能なモデル
Cisco M690 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスは、次のモデルで利用可能です。
- M690:イーサネット データ ポート、10 台の小型フォーム ファクタ(SFF)ドライブ、および 10 ドライブ バックプレーン
- M690X:イーサネット データ ポート、16 台の SFF ドライブ、および 16 ドライブ直接接続バックプレーン
- M690-1G:2 個の 1 ギガビット光ファイバ ポート、および 16 台の SFF ドライブ
- M690-10G:2 個の 10 ギガビット光ファイバ ポート、および 16 台の SFF ドライブ
(注) 工場出荷後にパネル/バックプレーン タイプを変更することはできません。別の前面パネル/バックプレーン構成が必要な場合は、別のモデルを発注する必要があります。
背面パネル ポート
Cisco M690 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスは、イーサネット ポートまたは光ファイバ ポートで利用できます。これらのポートについては後述する別のセクションで説明します。
イーサネット ポートを装備したモデル
Cisco コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスの M690 および M690X モデルにはイーサネット ポートが装備されています。
図 7-1 に、イーサネット ポートを装備した Cisco M690 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスの背面パネル ポートを示します。
背面パネル LED については、背面パネルの LED およびボタンを参照してください。
図 7-1 M690 および M690X コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスの背面パネル ポート
|
データ 1 1 ギガビット イーサネット顧客データ インターフェイス |
|
データ 2 1 ギガビット イーサネット顧客データ インターフェイス |
|
データ 3 1 ギガビット イーサネット顧客データ インターフェイス |
|
データ 4 1 ギガビット イーサネット顧客データ インターフェイス |
|
RPC ポート RPC ポート速度は、自動ネゴシエーションなしで 100 Mbps および全二重モードに静的に設定されます。自動ネゴシエーションなしの場合、RPC ポートは正しく接続されず、使用できません。 |
|
コンソール アプライアンスに直接コンピュータを接続 |
|
データ 5 1 ギガビット イーサネット顧客データ インターフェイス |
|
管理インターフェイス 1 ギガビット イーサネット管理インターフェイス、管理使用に限定 |
光ファイバ ポートを装備したモデル
Cisco コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスの M690-1G および M690-10G モデルには光ファイバ ポートが装備されています。
図 7-2 に、光ファイバ ポートを装備した Cisco コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスの背面パネルのポートを示します。
背面パネル LED については、背面パネルの LED およびボタンを参照してください。
図 7-2 Cisco 90 シリーズ コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスの M690-1G および M690-10G モデルの背面パネル ポート
|
データ 2 1 ギガビットまたは 10 ギガビット光ファイバ顧客データインターフェイス |
|
データ 3 ギガビットまたは 10 ギガビット光ファイバ顧客データ インターフェイス |
|
RPC ポート RPC ポート速度は、自動ネゴシエーションなしで 100 Mbps および全二重モードに静的に設定されます。自動ネゴシエーションなしの場合、RPC ポートは正しく接続されず、使用できません。 |
|
コンソール アプライアンスに直接コンピュータを接続 |
|
データ 1 ギガビットまたは 10 ギガビット光ファイバ顧客データ インターフェイス。 |
|
管理 1 ギガビット イーサネット管理インターフェイス、管理使用に限定 |
メンテナンスのためのステータス LED およびボタンの使用
前面パネル LED
図 7-3 は前面パネルの LED を示しています。 表 7-1 には LED の状態が定義されています。
図 7-3 Cisco M690 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスの前面パネル LED
|
ハード ドライブ障害 LED |
|
ファンステータス LED |
|
ハード ドライブ アクティビティ LED |
|
温度ステータス LED |
|
電源ボタン/電源ステータス LED |
|
電源装置ステータス LED |
|
ID ボタン/LED |
|
ネットワーク リンク アクティビティ LED |
|
システム ステータス LED |
|
|
表 7-1 前面パネル LED、状態の定義
|
|
|
1 |
ハード ドライブ障害 |
- 消灯:ハードドライブは正常に動作中です。
- オレンジ:ドライブ障害が検出されました。
- オレンジの点滅:デバイスの再構成中です。
- 1 秒間隔のオレンジの点滅:ドライブ位置特定機能はアクティブです。
|
2 |
ハード ドライブ アクティビティ |
- 消灯:ハードドライブトレイにハードドライブが存在しません(アクセスなし、障害なし)。
- 緑:ハード ドライブの準備が完了しています。
- 緑の点滅:ハード ドライブはデータの読み取り中または書き込み中です。
|
3 |
電源ボタン/LED |
- 消灯:アプライアンスに AC 電力が供給されていません。
- オレンジ:アプライアンスはスタンバイ電源モードです。電源は、ベースボード管理コントローラ(BMC)と、リモート電源コマンドを使用できるようにするために一部のマザーボード機能にのみ供給されます。
- 緑色:アプライアンスはメイン電源モードです。電力は、すべてのアプライアンス コンポーネントに供給されています。
|
4 |
ユニット識別 |
- 消灯:ユニット識別機能は使用されていません。
- 青:ユニット識別機能はアクティブです。
|
5 |
システム ステータス |
- 緑:アプライアンスは正常動作状態で稼働しています。
- 緑の点滅:アプライアンスはシステムの初期化とメモリ チェックを行っています。
- オレンジ:アプライアンスは縮退運転状態にあります。次に例を示します。
– 電源装置の冗長性が失われている。 – CPU が一致しない。 – 少なくとも 1 個の CPU に障害が発生している。 – 少なくとも 1 個の DIMM に障害が発生している。 – RAID 構成内の少なくとも 1 台のドライブに障害が発生している。
- オレンジの点滅:アプライアンスで重大な障害が発生しています。次に例を示します。
– ブートに失敗した。 – 修復不能な CPU またはバス エラーが検出された。 – アプライアンスが過熱状態にある。 |
6 |
ファンステータス |
- 緑:すべてのファンモジュールが正常に動作中です。
- オレンジ:1 つ以上のファン モジュールで重大なしきい値を超えました。
- オレンジの点滅:1 個以上のファン モジュールで回復不能なしきい値を超えました。
|
7 |
温度ステータス |
- 緑:アプライアンスは正常温度で稼働中です。
- オレンジ:1 つ以上の温度センサーで重大なしきい値を超えました。
- オレンジの点滅:1 つ以上の温度センサーで回復不能なしきい値を超えました。
|
8 |
電源ステータス |
- 緑:すべての電源装置が正常に動作中です。
- オレンジ:1 つ以上の電源装置が縮退運転状態にあります。
- オレンジの点滅:1 台以上の電源装置で重大な障害が発生しています。
|
9 |
ネットワーク リンク アクティビティ |
- 消灯:イーサネット リンクがアイドル状態です。
- 緑:1 個以上のイーサネット LOM ポートでリンクがアクティブになっていますが、アクティビティは存在しません。
- 緑の点滅:1 個以上のイーサネット LOM ポートでリンクがアクティブになっていて、アクティビティが存在します。
|
背面パネルの LED およびボタン
背面パネルには、アプライアンスを保守するために使用できる次の LED とボタンがあります。
- 電源 AC ステータス LED:各電源の左下にあります。
- データ/管理ポート リンク速度 LED:各データまたは管理ポートの左側にあります。
- データ/管理ポート リンク ステータス LED:各データまたは管理ポートの右側にあります。
- ユニット識別ボタン/LED:VGA ビデオ ポート(DB-15)の右側にあります。
表 7-2 には LED の状態が定義されています。
表 7-2 背面パネル LED、状態の定義
|
|
電源装置ステータス これは概要です。電源装置 LED の詳細については、 表 7-3 を参照してください。 |
AC 電源:
- 消灯:電源装置に AC 電力が供給されていません。
- 緑の点滅:AC 電力の供給は OK、DC 出力は使用できません。
- 緑:AC 電力供給も、DC 出力も OKです。
DC 電源:
- 消灯:電源装置に DC 電力が供給されていません。
- 緑の点滅:AC 電力の供給は OK、DC 出力は使用できません。
- 緑:DC 電力供給も、DC 出力も OKです。
|
データ/管理ポート リンク速度 |
- 消灯:リンク速度は 10 Mbps です。
- オレンジ:リンク速度は 100 Mbps です。
- 緑:リンク速度は 1 Gbps です。
|
データ/管理ポート リンク ステータス |
- 消灯:リンクが確立されていません。
- 緑:リンクはアクティブです。
- 緑の点滅:アクティブなリンクにトラフィックが存在します。
|
ユニット識別 |
- 消灯:ユニット識別機能は使用されていません。
- 青:ユニット識別機能はアクティブです。
|
表 7-3 の各行で、ステータスと障害 LED の状態を一緒に読み込むことで、この組み合わせを発生させるイベントを判断します。
表 7-3 背面電源装置 LED の状態
|
|
|
|
|
12 V メインがオン(主電源モード) |
|
|
12 V メインがオフ(スタンバイ電源モード) |
|
|
AC 電源入力なし(PSU すべて存在) |
|
|
AC 電源入力なし(冗長電源がアクティブ) |
|
|
12 V 過電圧の保護(OVP) |
|
|
12 V 低電圧の保護(UVP) |
|
|
12 V 過電流の保護(OCP) |
|
|
12 V 短絡の保護(SCP) |
|
|
PSU ファン障害/ロック(OTP 以前) |
|
|
PSU ファン障害/ロック(OTP 以後) |
|
|
過熱の保護(OTP) |
|
|
OTP 警告 |
|
|
OCP 警告 |
|
|
12 V メインがオフ(CR セカンダリ PSU はスリープ モード) |
機能の概要
表 7-4 に、アプライアンス機能の概要を示します。
.
表 7-4 Cisco M690 コンテンツ セキュリティ管理アプライアンスの機能
シャーシ |
2 ラックユニット(2RU)シャーシ |
プロセッサ |
E5–2620 v3 プロセッサ X 2 |
メモリ |
8 GB DDR4-2133 DIMM X 4 |
RPC |
1 Gb の専用ポートを使用してアクセス RPC ポート速度は、自動ネゴシエーションなしで 100 Mbps および全二重モードに静的に設定されます。自動ネゴシエーションなしの場合、RPC ポートは正しく接続されず、使用できません。 |
データ ポート |
M690:1 Gb BASE-T イーサネット LAN ポート X 5 M690-1G および M690-10G:1 Gb または 10 Gb 光ファイバ ポート X 2、および 1 Gb BASE-T イーサネット LAN ポート X 1 |
管理 I/O |
サポートされるコネクタ:
- 1 Gb BASE-T イーサネット LAN ポート X 1
- RS-232 シリアル ポート X 1
|
電源 |
650 W AC 電源 X 2 |
消費電力 |
2216 BTU/時 |
冷却装置 |
ファン モジュール(前面から背面に向かう冷却用)X 6 |
ストレージ |
SAS ドライブ用にホットスワップ可能なアクセスを提供する前面パネルのドライブ ベイに、10 または 16 の 600 GB ハードディスク ドライブ(2.5" 10K SAS 4Kn)が取り付けられています。 (注) PID CCS-HDD-600GB-RV-A 対応ドライブは 1.8 TB ですが、600 GB の使用可能なスペースに分割されています。 |
ディスク管理 (RAID) |
PCIe RAID コントローラ カード専用の内部ソケット。 |