この章では、Cisco SCE8000 プラットフォームの Field-Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)の取り外しおよび取り付け手順について説明します。
警告 システムの設置、操作、または保守を行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco SCE8000』を参照してください。このマニュアルには、システムを扱う前に理解しておく必要がある安全に関する重要な情報が記載されています。
• 「安全性」
警告 シャーシの取り扱いや電源まわりの作業を行う前に、AC 装置の電源コードを抜いてください。DC 装置では回路ブレーカーの電源を切り離してください。
警告 いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐに手が届く状態にしておいてください。
警告 光ファイバケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
警告 この装置は必ずアースを接続する必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼動させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。
警告 システムの稼動中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーがかかっています。取り扱いには十分注意してください。
Electrostatic Discharge(ESD; 静電破壊)により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。ポート アダプタおよび処理モジュールには、金属製フレームに固定されたプリント基板があります。Electromagnetic Interference(EMI; 電磁波干渉)シールドおよびコネクタは、フレームを構成する部品です。基板は金属フレームによって ESD から保護されていますが、取り扱いの際には、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。
• 静電気防止用リスト ストラップまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。
• ストラップの装置側をシャーシの塗装されていない金属部分に固定します。
• コンポーネントを取り付けるときは、イジェクト レバーまたは非脱落型ネジを使用して、バックプレーンまたはミッドプレーンにバス コネクタを適切に装着してください。イジェクト レバーや非脱落型ネジは、基板の脱落を防ぐだけでなく、システムに適切なアースを提供し、バス コネクタを確実に装着させるために必要です。
• コンポーネントを取り外すときは、イジェクト レバーまたは非脱落型ネジを使用して、バックプレーンまたはミッドプレーンからバス コネクタを取り外してください。
• フレームを取り扱うときは、ハンドルまたは端の部分だけを持ち、プリント基板またはコネクタには手を触れないようにしてください。
• 取り外したコンポーネントは、基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止容器に収めます。コンポーネントを返却する場合は、取り外し後、ただちに静電気防止容器に入れてください。
• プリント基板と衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気からコンポーネントを保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
• 金属フレームからプリント基板を絶対に取り外さないでください。
Cisco SCE8000 プラットフォームは、次のハードウェアをサポートしています。
• 1 つのサービス コンロトール モジュール(SCE8000-SCM-E)。オプションの 1 つの冗長サービス コントロール モジュール(FRU)を含みます。
• 1 つの SPA ジャケット モジュール(SCE8000-SIP)。2 つまたは 4 つの SPA 10GBE インターフェイス モジュール(すべて FRU)を含みます。
ここでは、Cisco SCE8000 の電源装置の取り外しと取り付け方法について説明します。
(注) 冗長電源装置を搭載したシステムでは、故障した電源装置をシステムの動作中に交換できます。
• 「必要な工具」
ここでの作業を行うには、マイナス ドライバまたは No.2 プラス ドライバが必要です。また、ケーブルのタイラップを切るためにワイヤ カッターまたはハサミが必要になります。
警告 システムの稼動中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーがかかっています。取り扱いには十分注意してください。
ステップ 1 取り外す電源装置の電源スイッチをオフ(0)の位置にします。
ステップ 2 電源から電源コードを外します。電源コードがまだ電源装置に接続されているときは、電源コードの金属製プロングに触れないでください。
ステップ 3 電源装置の電源接続口から電源コードを外します。電源装置に埋め込みの金属製プロングには触れないでください。
ステップ 4 電源装置の非脱落型ネジを緩めます(図 9-1)。
ステップ 5 電源装置の両方のハンドルをつかみ(図 9-2 を参照)、電源装置をシャーシから完全に引き出します。
警告 この製品は、設置する建物に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。
ステップ 1 システム アースが接続されていることを確認します。アースの接続方法については、「システム アースの接続」を参照してください。
ステップ 2 電源スイッチがオフ(0)の位置にあることを確認します。
ステップ 3 電源装置の両方のハンドルをつかみます(図 9-2 を参照)。電源装置を電源装置ベイの中に差し込みます。電源装置がベイの中に完全に装着されたことを確認します。
ステップ 4 電源装置の非脱落型ネジをしっかり締めます(図 9-1)。
警告 電源装置の非脱落型ネジをしっかりと締めて、保護アースの導通を確保する必要があります。
ステップ 6 電源コードのもう一端を AC 入力電源に接続します。
ステップ 7 電源装置のスイッチをオン(|)の位置にします。
ステップ 8 電源装置の LED をチェックして電源装置の動作を確認します。
LED に電源の問題が表示された場合は、「起動時の問題の特定」のトラブルシューティングを参照してください。
警告 次の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。
警告 システムの稼動中は、バックプレーンに電圧がかかっています。感電のリスクを減らすため、電源ベイとバックプレーン部分には手や指で触れないでください。
ステップ 1 取り外す DC 入力電源装置とつながる DC 回路への電源がオフになっていることを確認します。
ステップ 2 端子ブロック カバーを固定している 4 本のネジを外し、端子ブロックからカバーを引き出します(図 9-3)。
図 9-3 2700 W DC 入力電源装置の DC 入力前面パネル
ステップ 3 各ケーブル ホルダー カバーを固定している 2 本のネジを外し、ケーブル ホルダーからケーブル ホルダー カバーを取り外します。
ステップ 4 端子ブロックから DC 入力線を取り外します。
警告 装置を設置するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。
ステップ 5 アース ケーブルから 2 つのタイラップを外します。ケーブル ホルダーを固定している長いタイラップがある場合は、それも外します。
ステップ 7 電源装置の両方のハンドルをつかみ(図 9-4 を参照)、電源装置をシャーシから完全に引き出します。
ここでは、Cisco SCE8000 シャーシに DC 入力電源装置を取り付ける手順について説明します。
(注) DC 戻り線は、システム フレームとシャーシ(DC-I)から絶縁したままにします。
警告 次の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認します。
ステップ 1 電源装置アースが必要です。ここでの手順に従い、PWR-2700-DC/4 電源装置アースを取り付けます。
(注) Cisco SCE8000 では、システム アースと PWR-2700-DC/4 電源装置の接続は、PWR-2700-DC/4 電源装置アースで提供されます。補助的にシステム アースを接続できます。
(注) PWR-2700-DC/4 電源装置アースは必ず接続する必要があります。
(注) 両方の電源装置の PWR-2700-DC/4 電源装置アースを接続する必要があります。
(注) システム(アース)を追加する場合には、システム アースを必ず接続しておいてください。アースの接続方法については、「システム アースの接続」を参照してください。
ステップ 2 前面パネルからプラスチック袋を外し、取っておきます。この袋には、端子ブロックのプラスチック仕切りが 2 つ、タイラップが 2 つ、ケーブル ホルダー カバーが 2 つ入っています。
ステップ 3 取り付ける電源装置とつながる DC 回路への電源がオフになっていることを確認します。電源装置の両方のハンドルをつかみます(図 9-4 を参照)。電源装置を電源装置ベイの中に差し込みます。電源装置がベイの中に完全に装着されたことを確認します。
警告 電源装置の非脱落型ネジをしっかりと締めて、保護アースの導通を確保する必要があります。
(注) SCE8000 の消費電力は 1350 W を超えないので、各電源装置に 2 組の入力線を接続する必要はありません。2 組の入力線を接続する必要がある場合は、一方の 2700 W DC 入力電源装置に接続する 2 組の入力線がともに同じバッテリ システムから配線(A フィード)され、もう一方の電源装置に接続する 2 組の入力線がともに別のバッテリ システムから配線(B フィード)する必要があります。
(注) 複数の DC 入力電源装置を使用する場合は、各 DC 入力を専用の回路ブレーカーまたはヒューズで保護する必要があります。電源装置の入力定格および地域、または国の電気規定に適合するサイズの回路ブレーカーまたはヒューズを使用してください。
ステップ 5 端子ブロック カバーを固定している 4 本のネジを外し、端子ブロックからカバーを引き出します(図 9-5)。
図 9-5 2700 W DC 入力電源装置の DC 入力前面パネル
ステップ 6 DC 入力線とアース線に適切なラグを取り付けます。使用する地域および国の取り付け要件に適したサイズの線を使用します。また、銅線のみを使用します。ラグ端子の最大幅は 0.600 インチ(15.2 mm)です。
(注) 北米のインストレーションの場合、定格 90℃ の細かい撚り銅線を使用します。
(注) 電源装置の端子ブロックのラグ端子開口幅は、0.62 インチ(15.8 mm)あります。端子スタッド間の中心距離は 0.625 インチ(15.88 mm)で、端子スタッドは 1/4-20 でねじ切りされています。業界標準のバレル圧着型 2 穴ラグ端子を使用することを推奨します。電源装置アース スタッドは端子ブロックの下側にあり、同様に 1/4-20 でねじ切りされていています。1/4 インチの割りリング ワッシャが 2 個と、1/4-20 の六角ナット 2 個が必要です。
ステップ 7 DC 入力線を 2700 W 電源装置の端子ブロックに接続します。DC 入力線を接続する方向に応じて、適切なケーブル ホルダーを使用するようにしてください。図 9-6 に、DC 入力線を左側から引き込む例を示します。
DC 入力線を次の順序で 2700 W 電源装置の端子ブロックに接続します。
(注) ナットはきっちりと締めるようにしてください。ただし、締めすぎないようにしてください。推奨するトルクは 20 インチ ポンドです。端子のナットを締めすぎると端子ブロックが壊れることがあります(最大トルク:36 インチ ポンド)。
装置を設置するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。
ステップ 8 アース ケーブルを 2 本のタイラップでケーブル ホルダーに固定します。
ステップ 9 プラスチック袋からケーブル ホルダー カバーを取り出し、前面パネルの図 9-3 に示す場所に取り付けます。
(注) 図 9-3 の 5 番と 8 番に示すケーブル ホルダーで DC 入力ケーブルをしっかり固定できない場合は、9 番に示すように長いタイラップを使用してケーブル ホルダーを固定してください。
ステップ 10 端子ブロック カバーを 4 本のネジで固定し、各端子ブロック仕切りを 2 本のネジで固定します。
ステップ 11 DC 入力をオンにし、電源装置の前面パネルの LED をチェックして電源装置が動作することを確認します。
電源装置の背面パネルの LED は次の状態になっているはずです。
LED に電源の問題が表示された場合は、「起動時の問題の特定」を参照してください。
ここでは、Cisco SCE8000 シャーシのファン アセンブリの取り外しと取り付け方法について説明します。
• 「必要な工具」
ファン アセンブリは、システムの稼動中に取り外しおよび交換を行っても、電気的事故やシステムの故障を引き起こさないように設計されています。
ステップ 1 2 本の非脱落型ネジを反時計方向に回して緩めます(図 9-7)。
ファン トレイを取り外すときは、回転しているファン ブレードに手や指を近づけないでください。ファン ブレードが完全に停止してから、ファン トレイを取り外してください。
ステップ 2 ファン アセンブリを両手でつかんで引き出します。必要であれば、ファン アセンブリを軽く揺らすと電源コネクタがバックプレーンから外れます。
ステップ 3 ファン アセンブリをシャーシから完全に引き出し、安全な場所に置きます。
ステップ 1 ファン アセンブリは、ファンが右側に、FAN STATUS LED が下側になるようにして持ちます (図 9-7 を参照)。
ステップ 2 シャーシ前面の空洞部分にファン アセンブリを差し込みます。まずファン アセンブリをシャーシに載せた後、ファン アセンブリを少し持ち上げて、上下のシャーシ ガイドに合わせます。
ステップ 3 ファン アセンブリの電源コネクタがバックプレーンに装着し、非脱落型ネジがシャーシに接触するまで、ファン アセンブリを押し込みます。
• ファンの音が聞こえることを確認します(作動音がすぐに聞こえるはずです)。作動音が聞こえない場合は、ファン アセンブリがシャーシに完全に装着され、前面プレートがスイッチ背面パネルと平らに揃っていることを確認します。
• FAN STATUS LED がグリーンに点灯していることを確認します。LED がレッドの場合は、1 つまたは複数のファンが故障しています。
Cisco SCE8000 プラットフォームは、次の 2 種類のモジュールをサポートしています。
• サービス コントロール モジュール(SCE8000-SCM-E)
• SIP Interface Processor(SIP; SPA インターフェイス プロセッサ)(SCE8000-SIP)
図 9-8 に、Cisco SCE8000 シャーシ内の各モジュールの配置を示します。
図 9-8 Cisco SCE8000 シャーシのスロット番号
SIP 回路基板は金属製フレームに取り付けられていますが、Electrostatic Discharge(ESD; 静電破壊)の影響を受けやすい基板です。
SIP を取り扱うときは必ずフレームの端とハンドルを持ち、SIP コンポーネントやコネクタ ピンには触れないでください(図 9-9)。
スロットを使用しない場合は、SCE プラットフォームが Electromagnetic Interference(EMI; 電磁波干渉)放出要件に適合し、搭載モジュール全体に適切なエアーフローが確保されるように、空きスロットにブランク フィラー プレートを取り付ける必要があります。未使用のスロットに SIP を取り付ける場合は、最初にブランク フィラー プレートを取り外す必要があります。
• 単一の SCE8000-SCM-E モジュールは、スロット 1 に取り付けます。
• SCE8000-SCM-E モジュールをもう 1 つ使用する場合は、スロット 2 に取り付けます。
• SCE8000-SIP モジュールはスロット 3 に取り付けます。
ステップ 2 モジュールの取り付けまたは取り外しを行う前に、SCE# プロンプトで、 reload shutdown を入力し、Enter を押して Cisco SCE8000 プラットフォームの電源を切断します。
ステップ 3 モジュール ポートに直接接続するインターフェイス機器を収納できる十分な空間があることを確認します。
ステップ 4 シャーシに取り付けられている各モジュールの非脱落型ネジが締まっていることを確認します。ネジを締めることで各モジュールの EMI ガスケットが完全に圧着され、新規モジュールまたは交換用モジュールを取り付ける開口部の空間が最大になります。
(注) 非脱落型ネジが緩んでいると、取り付けられているモジュールの EMI ガスケットの作用で隣接モジュールが空きスロット側に押され、開口部の空間が小さくなって、交換用モジュールの取り付けが難しくなります。
ステップ 5 モジュール フィラー プレートの 2 本のなべネジを外して、フィラー プレートを取り外します。モジュールを取り外す場合は、「モジュールの取り外し」の手順に従ってください。
ステップ 6 新しいモジュールの両方のイジェクト レバーを完全に開きます (図 9-10 を参照)。
ステップ 7 モジュールをスロットの位置に合わせます(図 9-11)。モジュール キャリアの両側をスロットの両端にあるスロット ガイドに揃えます。
ステップ 8 モジュールをスロットに慎重に差し込み、モジュール上端に付いている EMI ガスケットが上側のモジュールに接触し、両方のイジェクト レバーがモジュール前面プレートに対し約 45 度の角度に閉じるまで挿入します(図 9-12)。
ステップ 9 両手の親指と人差し指で両方のイジェクト レバーをつかんで押し下げ、モジュールの EMI ガスケットとその上のモジュールとの間に少し隙間(1 mm(0.040 インチ))を作ります(図 9-12 を参照してください)。
(注) イジェクト レバーを押し下げるときに力を入れすぎないようにしてください。曲がって損傷します。
ステップ 10 左右のイジェクト レバーを押し下げながら、同時に閉じて、モジュールをバックプレーン コネクタに完全に装着します。イジェクト レバーがモジュールの前面プレートと平行になれば、完全に閉じています(図 9-13)。
(注) モジュールがバックプレーン コネクタに完全に装着されていないと、誤動作やエラー メッセージの原因になります。
ステップ 11 モジュールの 2 本の非脱落型ネジを締めます。
(注) 非脱落型ネジを締める前に、イジェクト レバーが完全に閉じていることを確認してください。
現在の設定を保持して新しい SCE8000-SCM-E に複製する場合は、SCE8000-SCM を取り外す前に、まず現在の設定を保存する必要があります ( copy running-config startup-config コマンドを使用)。この作業を行っておくと、設定が同じ内容か類似した内容である場合、モジュールをオンラインにしたときに時間を節約できます。設定を復元する場合には、サーバから設定を SCE8000-SCM-E の不揮発性メモリにダウンロードします。
ヒント 新しい SCE8000-SCM-E を取り付ける場合、工場出荷時のデフォルト設定をチェックしてください。運用要件に合わせてシステムの再設定が必要になる場合があります。SCE8000-SCM-E の再設定は手動で行えます。また、以前にオリジナルの設定をサーバにアップロードしてあれば、それを新しい SCE8000-SCM-E にダウンロードすることもできます。
ステップ 1 モジュールの取り付けまたは取り外しを行う前に、SCE# プロンプトで、 reload shutdown を入力し、Enter を押して Cisco SCE8000 プラットフォームの電源を切断します。
ステップ 2 シャーシのすべてのモジュールの非脱落型ネジが締まっていることを確認します。非脱落型ネジが締まっていると、モジュールを取り外した後の空間が維持されます。
(注) 非脱落型ネジが緩んでいると、取り付けられているモジュールの EMI ガスケットの作用でモジュールが空きスロット側に押され、開口部の空間が小さくなって、交換用モジュールの取り付けが難しくなります。
ステップ 4 モジュールの 2 本の非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 5 両手の親指を左右のイジェクト レバーに掛け、レバーを一緒に外側に回して、モジュールをバックプレーン コネクタから外します。
ステップ 6 モジュール前面の端をつかみ、モジュールをスロットの途中まで引き出します。
ステップ 7 モジュールをスロットの外に引き出します。片方の手をモジュールの下に添えてモジュールの重さを支えます。モジュールの回路には触れないでください。
ステップ 8 取り外したモジュールは、静電気防止材の上に置くか、すぐに別のスロットに再取り付けするかしてください。
ステップ 9 スロットを空けたままにする場合は、モジュール フィラー プレートを取り付けて、シャーシへの埃の混入を防止し、シャーシを通過する適切なエアーフローを維持できるようにします。
図 9-14 に、次の部品の拡大図を示します。
システム ソフトウェアおよびファームウェアが適切にインストールされているかどうかを確認するには、 show version コマンドを使用します。
ステップ 1 SCE> プロンプトで show version と入力し、Enter を押します。
次に、 show version コマンドの出力例を示します。
SCE8000 モジュールのインストレーションを確認し、接続を確認したら、モジュールを設定する必要があります。Cisco SCE8000 プラットフォームの設定方法の詳細については、『 Cisco SCE8000 Software Configuration Guide 』を参照してください。Cisco SCE8000 プラットフォームのすべてのコマンドについては、『 Cisco SCE8000 CLI Command Reference 』マニュアルを参照してください。
1 ポート 10GBE SPA の取り外しおよび取り付けを行う場合は、次の注意事項に従ってください。
• SPA は必ずペアで取り付けます。Cisco SCE8000 は、次の SPA 構成をサポートしています。
• SPA を 2 つだけ取り付ける場合は、サブスロット 2 およびサブスロット 3 をブランク フィラー パネルで覆います。
• 「必要な工具類」
SPA を取り付けるには、次の工具および部品が必要です。追加で必要な機器がある場合には、サービス担当者に発注方法をお問い合わせください。
• No.1 プラス ドライバおよび 3/16 インチ マイナス ドライバ
• 独自に用意した Electrostatic Discharge(ESD; 静電破壊)防止機器、または SPA に付属の使い捨ての静電気防止用リスト ストラップ
シングルモード光トランスミッタは、小容量レーザーを使用して光信号をネットワーク リングに送信します。ケーブルが接続されていない送信ポートには、必ずカバーを付けてください。マルチモード トランシーバは通常、LED を使用して送信を行いますが、未使用のポートには必ずカバーを付け、未使用ポートまたは開口部を凝視しないようにしてください。トランシーバの開口ポートには、レーザーの警告ラベルが添付されています(図 9-15 を参照)。これらの警告は、オプティカル キャリア信号を介して信号を送信する SPA および XFP モジュールに適用されます。
図 9-15 SPA ポート用のクラス 1 レーザー警告ラベル
警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 1008
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051
警告 クラス 1 LED 製品です。ステートメント 1027
SPA 回路基板は金属製フレームに取り付けられていますが、Electrostatic Discharge(ESD; 静電破壊)の影響を受けやすい基板です。
SPA を取り扱うときは必ずフレームの端とハンドルを持ち、SPA コンポーネントやコネクタ ピンには触れないでください(図 9-16)。
サブスロットを使用しない場合は、シャーシが Electromagnetic Interference(EMI; 電磁波干渉)放出要件に適合し、搭載モジュール全体に適切なエアーフローが確保されるように、空きスロットに SPA ブランク フィラー プレートを取り付ける必要があります。未使用のサブスロットに SPA を取り付ける場合は、最初に SPA ブランク フィラー プレートを取り外す必要があります。
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。ステートメント 94
SPA は SIP と別個に取り付けや取り外しが行えます。SPA を取り付けた状態で SIP を取り外すこともサポートされています。
図 9-17 SCE8000-SIP 内の SPA の取り付けと取り外し方法を示します。
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SIP に SPA を取り付けるには、図 9-17 を参照し、次の手順を実行します。
ステップ 1 モジュールの取り付けまたは取り外しを行う前に、SCE# プロンプトで、 reload shutdown を入力し、Enter を押して Cisco SCE8000 プラットフォームの電源を切断します。
ステップ 2 SIP に SPA を取り付けるには、SIP 内で SPA を固定しているガイド レールの場所を確認します。ガイド レールは SPA スロットの左上と右上の 1 インチほど奥まったところにあります(図 9-17 を参照)。
ステップ 3 SPA を慎重に SIP 内に差し込み、SPA が SPA インターフェイス コネクタにしっかり装着するまで入れます。完全に装着されると、SPA は SIP 前面プレートよりわずかに引っ込みます。
ステップ 4 SPA が適切に装着されたら、非脱落型ネジを使用して SPA を固定します。
SIP から SPA を取り外すには、図 9-17 を参照し、次の手順を実行します。
ステップ 1 モジュールの取り付けまたは取り外しを行う前に、SCE# プロンプトで、 reload shutdown を入力し、Enter を押して Cisco SCE8000 プラットフォームの電源を切断します。
ステップ 2 ケーブルが接続されている場合には、すべてのケーブルを SPA から取り外します。
ステップ 3 SIP から SPA を取り外すには、SPA の非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 4 SPA のハンドルをつかみ、SIP から SPA を引き出します。
• 「リンクのトラフィックが中断しない光バイパス モジュールの交換」
ステップ 2 モジュールの 2 本の非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 3 モジュールをスロットの外に引き出します。片方の手をモジュールの下に添えてモジュールの重さを支えます。モジュールの回路には触れないでください。
ステップ 4 取り外したモジュールは、静電気防止材の上に置くか、すぐに別のスロットに再取り付けするかしてください。
ステップ 5 スロットを空けたままにする場合は、モジュール フィラー プレートを取り付けて、シャーシへの埃の混入を防止し、シャーシを通過する適切なエアーフローを維持できるようにします。
ステップ 1 モジュール フィラー プレートを、2 本のネジを緩めて取り外します。
ステップ 2 モジュールをパネル内の空いているところに差し込みます。ガイド レールはありません。モジュールの回路には触れないでください。
ステップ 3 モジュールの 2 本の非脱落型ネジを締めます。
ステップ 4 「10 GBE 回線インターフェイス ポートのケーブル接続:外部光バイパス モジュールの使用」の手順に従い、ケーブルを接続します。
SCE8000 が故障した場合、光バイパス モジュールをネットワークに接続したまま取り外し、新しい SCE8000に取り付けることができるので、リンクのトラフィックを中断させずに SCE8000 の交換が行えます。
ステップ 1 新しい SCE8000 プラットフォームをラックに取り付けます。プラットフォームの電源を投入し、必要な初期設定を行います。
ステップ 2 光バイパス モジュールと古い SCE8000 プラットフォームを接続しているケーブルを取り外します。光バイパス モジュールとサブスクライバ側のネットワーク要素を結ぶケーブル、およびネットワーク側のネットワーク要素を結ぶケーブルは取り外さないでください。
ステップ 3 SCE8000 シャーシから光バイパス モジュールを取り外し、すぐに新しい SCE8000 プラットフォームに取り付けます。または、ラック内の外部取り付けパネルに取り付けることもできます。
ステップ 4 光バイパス モジュールと新しい SCE8000 プラットフォームの回線インターフェイスを結ぶケーブルを接続します。「光バイパス モジュールの接続」を参照してください。