サポートされているスーパーバイザ エンジン コマンド
IDSM2 は、次のスーパーバイザ エンジン CLI コマンドもサポートしています。これらの詳細については、Catalyst 6500 シリーズのコマンド リファレンスで説明されています。
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clear config module_number
指定した IDSM2 に関連付けられているスーパーバイザ エンジンの設定をクリアします。
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clear log module_number
指定した IDSM2 のエラー ログのすべてのエントリを削除します。
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session slot_number
スイッチ コンソールから IDSM2 のコンソールにログインします。
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set module コマンド(次に示す以外のすべての set module コマンドはエラー メッセージを返します)
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set module name module_number
モジュールの名前を設定します。
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set module power module_number { up | down}
指定した IDSM2 への電源をイネーブルまたはディセーブルにします。
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set port name module_number
指定した IDSM2 ポートの名前を設定します。
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set span
ポート 1 を SPAN の宛先ポートとして設定します。IDSM2 のポート 1 は SPAN の送信元ポートとしては使用できません。
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set trunk
トランク ポートを設定します。
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set vlan
VLAN キャプチャ ポートを設定します。
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show config
スーパーバイザ エンジンの NVRAM 設定を表示します。
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show log
指定した IDSM2 のエラー ログを表示します。
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show mac module_number
指定した IDSM2 の MAC カウンタを表示します。
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show module module_number
IDSM2 が取り付けられている場合に、 Module-Type
の下に Intrusion Detection System Module
と表示します。
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show port module_number
指定した IDSM2 のポート ステータスを表示します。
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show port capabilities [ module | module_number ]
モジュールおよびポートの機能を表示します。
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show test
SPAN ポート(ポート 1)と管理ポート(ポート 2)の両方の診断テスト、および BIOS と CMOS のブート結果からレポートされたエラーを表示します。
EXEC コマンド
次のコマンドは、すべて EXEC モードで実行されます。
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clock read-calendar
クロックの時刻をカレンダーの時刻にアップデートします。
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clock set time date
現在の日付と時刻を設定します。
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clock update-calendar
カレンダーの時刻をクロックの時刻にアップデートします。
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hw-module module module_number reset { cf:1 | hdd:1 }
ブート デバイス変数で指定されたパーティションに IDSM2 をリセットします。ブート デバイス変数が設定されていない場合、IDSM2 はデフォルトでアプリケーション パーティションにリセットされます。ブート デバイス変数の現在の設定を表示するには、 show boot device module module_number コマンドを使用します。 cf:1 は、メンテナンス パーティションです。 hdd:1 は、アプリケーション パーティションです。
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hw-module module module_number shutdown
IDSM2 を安全にシャーシから取り外せるようにシャットダウンします。
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reload
スイッチ全体をリロードします。
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session slot module_number processor processor_number
スイッチ コンソールから IDSM2 のコンソールにログインします。
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show boot device module module_number
指定したモジュールの現在の起動設定を表示します。
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show diagnostic result module module_number
IDSM2 が最後に起動されたときに実行されたオンライン診断の結果を表示します。
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show interface port-channel channel_number
ポート チャネルのステータスを表示します。
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show intrusion-detection module module_number data-port {1 | 2} {state | traffic}
指定した IDSM2 データ ポートのステートまたはトラフィック統計情報を表示します。
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show intrusion-detection module module_number management-port {state | traffic}
IDSM2 管理ポートのステートまたはトラフィック統計情報を表示します。
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show ip access-lists
現在のアクセス リストを表示します。
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show module [ module_number | all | version]
インストールされているモジュールと、そのバージョンおよび状態を表示します。
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show monitor session session_number
指定したセッションの SPAN 送信元および宛先を表示します。
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show running-config
現在実行中の設定を表示します。
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show spanning-tree active
アクティブ インターフェイスのスパニング ツリー ステート情報だけを表示します。
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show spanning-tree detail
詳細なスパニング ツリー ステート情報を表示します。
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show spanning-tree summary [totals]
スパニング ツリーの上位のステートを表示します。インターフェイス固有の情報は表示されません。
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show spanning-tree vlan vlan_number
指定した VLAN のスパニング ツリー ステート情報を表示します。これらの VLAN が転送またはブロックされるポートのリストが含まれます。
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show startup-config
保存されている設定を表示します。
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show vlan access-map
現在のすべての VLAN アクセス マップを表示します。
コンフィギュレーション コマンド
次のコンフィギュレーション コマンドは、すべてグローバル コンフィギュレーション モード、インターフェイス コンフィギュレーション モード、または VACL コンフィギュレーション サブモードで実行できます。
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グローバル コンフィギュレーション モード
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boot device module number_number { cf:1 | hdd:1 }
指定したモジュールのデフォルト ブート デバイスを設定します。 cf:1 は MP にブートし、 hdd:1 は AP にブートします。オプションを設定しないと、ブート ストリングがクリアされ、デフォルト ブート デバイスが AP に設定されます。
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clock calendar valid
起動時に、現在のカレンダー時刻をスイッチの時刻として設定します。
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clock summer-time zone recurring
スイッチがサマータイム設定を使用するように設定します。
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clock timezone zone offset
スイッチ/IDSM2 のタイムゾーンを設定します。
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fabric switching-mode force busmode
パケット再循環をサポートしないサービス モジュールが、スイッチ ファブリックではなく、シャーシ共有バス経由で通信するようにします。これによって、スーパーバイザがパケット再循環を集中的に処理し、サービス モジュールが上記の条件に合った VLAN で適切に通信できるようになります。このコマンドをイネーブルにしても、この問題の影響を受けない他のファブリック対応モジュールは、引き続きスイッチ ファブリックで通信します。
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[no] intrusion-detection module module_number data-port {1 | 2} access vlan vlan_id
指定したモジュールのデータ ポートをアクセス(インライン)モードに設定し、データ ポートのアクセス VLAN を設定します。
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[no] intrusion-detection module module_number data-port {1 | 2} autostate include
指定したデータ ポートを自動ステートの計算に含めます(または計算から除外します)。含めた場合、モジュールのデータ ポートがイネーブルの間、MSFC または WLAN ポートに関連付けられたスイッチ仮想インターフェイスは稼動状態のままになります。除外した場合、指定したモジュールのデータ ポートが VLAN で唯一のアクティブ ポートの場合に、MSFC または WAN ポートに関連付けられたスイッチ仮想インターフェイスがダウンします。デフォルトは no include です。
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[no] intrusion-detection module module_number data-port {1 | 2} capture
指定したデータ ポートをキャプチャ先ポートに設定します。パケットをキャプチャする前に、 intrusion-detection module module_number data-port {1 | 2} capture コマンドを使用して、許可 VLAN リストを設定する必要があります。IDSM2 を無差別モードにしておく必要があります。
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[no] intrusion-detection module module_number data-port {1 | 2} capture allowed-vlan vlan_list
指定したデータ ポートの許可 VLAN をパケット キャプチャに指定します。データ ポートでトラフィックをキャプチャする前に、 intrusion-detection module module_number data-port {1 | 2} capture コマンドを使用して、データポートでキャプチャ モードをイネーブルにする必要もあります。
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intrusion-detection module module_number data-port {1 | 2} default
指定したデータ ポートの許可 VLAN、自動ステート、PortFast、ポート コスト、およびプライオリティ設定をデフォルト値に戻します。このコマンドは、データ ポートをチャネル グループに追加する前に、データ ポートからすべての設定を削除するときに役立ちます。
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[no] intrusion-detection module module_number data-port {1 | 2}port-channel channel_number
指定したモジュールのデータ ポートをチャネル グループに追加し、同じ数字 ID のポート チャネルを作成します。まだ作成されていない場合、このコマンドで、許可 VLAN リストが空のチャネル グループおよびポート チャネルが作成されます。 no オプションを使用すると、チャネル グループからデータ ポートが削除され、データ ポートの設定がデフォルトに戻り、ポート チャネルが空であれば削除されます。
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[no] intrusion-detection module module_number data-port {1 | 2}portfast {enable | disable} [trunk]
データ ポート上で PortFast をイネーブルまたはディセーブルにします。PortFast をイネーブルにすると、スパニング ツリーの構築中に、スイッチによってトラフィックが IDSM2 データ ポートに転送されます。ディセーブルの場合、ツリーが構築され、バックプレーン ポートがフォワーディング ステートになるまで、トラフィックは拒否されます。デフォルトではディセーブルになっています。trunk オプションは、データ ポートがトランク(無差別モードまたはインライン VLAN ペア モード)として設定されているときに、PortFast をイネーブルまたはディセーブルにします。
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[no] intrusion-detection module module_number data-port {1 | 2} spanning-tree cost path_cost
指定したモジュールのデータ ポートのスパニング ツリー パス コストを設定します。 no オプションを使用すると、指定したモジュールのデータ ポートのスパニング ツリー コストがデフォルト コスト値に戻ります。
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[no] intrusion-detection module module_number data-port {1 | 2} trunk allowed-vlan vlan_list
指定したモジュールのデータ ポートをトランキング モードに設定し、データ ポートの許可 VLAN リストを設定します。 no オプションを使用すると、指定したモジュールのデータ ポートがトランキング モードから削除され、データ ポートの許可 VLAN リストがクリアされます。
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intrusion-detection module module_number management-port access-vlan vlan_number
IDSM2 コマンド/コントロール ポートのアクセス VLAN を設定します。
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intrusion-detection module module_number data-port data_port_number capture allowed-vlan allowed_capture_vlan(s)
VACL キャプチャを行う VLAN を設定します。
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intrusion-detection module module_number data-port data_port_number capture
指定した IDSM2 データ ポートの VACL キャプチャをイネーブルにします。
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[ no ] intrusion-detection port-channel channel_number access vlan vlan_id
指定したポート チャネルのすべてのデータ ポートをアクセス モードに設定し、データ ポートのアクセス VLAN を設定します。 no オプションを使用すると、指定したポート チャネルのすべてのモジュールのデータ ポートの許可 VLAN リストがクリアされます。
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[no ] intrusion-detection port-channel channel_number autostate include
指定したポート チャネルのすべてのデータ ポートを自動ステートの計算に含めるか、計算から除外します。含めた場合、データ ポートがイネーブルの間、MSFC または WLAN ポートに関連付けられた仮想スイッチ インターフェイスは稼動状態のままになります。除外した場合、データ ポートが VLAN で唯一のアクティブ ポートの場合に、MSFC または WAN ポートに関連付けられた仮想スイッチ インターフェイスがダウンします。デフォルトでは、データ ポートは自動ステートの計算から除外されます。
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[no] intrusion-detection port-channel channel_number capture
チャネル グループのすべてのデータ ポートをキャプチャ ポートとして設定します。 no オプションを使用すると、チャネル グループのすべてのデータ ポートで、キャプチャ機能がディセーブルになります。
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[ no ] intrusion-detection port-channel channel_number capture allowed-vlan vlan_id
指定したポート チャネルのすべてのモジュールのデータ ポートで、キャプチャ VLAN リストを設定します。このコマンドでは、チャネル グループがキャプチャ モードに設定されません。チャネル グループをキャプチャ モードに設定するには、 intrusion-detection port-channel channel_number capture コマンドを使用します。 no オプションを使用すると、指定したポート チャネルのすべてのモジュールのデータ ポートのキャプチャ VLAN リストがクリアされます。
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[no ] intrusion-detection port-channel channel_number portfast {enable | disable} [trunk]
ポートチャネルのデータ ポート上で PortFast をイネーブルまたはディセーブルにします。PortFast をイネーブルにすると、スパニング ツリーの構築中に、スイッチによってトラフィックがデータ ポートに転送されます。ディセーブルの場合、ツリーが構築され、バックプレーン ポートがフォワーディング ステートになるまで、トラフィックは拒否されます。データ ポートがトランク(無差別モードまたはインライン VLAN ペア モード)として設定されているときに、PortFast をイネーブルまたはディセーブルにするには、 trunk オプションを使用します。データ ポートがアクセス ポート(インライン モード)として設定されているときは、 trunk オプションを使用しないでください。portfast および portfast trunk オプションは、デフォルトでディセーブルになっています。
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[ no ] intrusion-detection port-channel channel_number spanning-tree cost port_cost
指定したモジュールのデータ ポートのスパニング ツリー ポート コストを設定します。 no オプションを使用すると、指定したモジュールのデータ ポートのスパニング ツリー ポート コストがデフォルト値に戻ります。
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[ no ] intrusion-detection port-channel channel_number spanning-tree priority priority
指定したモジュールのデータ ポートのスパニング ツリー ポート プライオリティを設定します。 no オプションを使用すると、指定したモジュールのデータ ポートのスパニング ツリー ポート プライオリティがデフォルト値に戻ります。
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[ no ] intrusion-detection port-channel channel_number trunk allowed-vlan vlan_id
指定したポート チャネルのすべてのモジュールのデータ ポートで、許可 VLAN リストを設定します。 no オプションを使用すると、指定したポート チャネルのすべてのモジュールのデータ ポートの許可 VLAN リストがクリアされます。
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ip access-list extended word
VACL マップで使用するアクセス リストを作成します。
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[no] monitor session session_number destination intrusion-detection module module_number data-port {1 | 2}
SPAN 宛先ポートを設定します。標準ラインカード ポートまたは IDSM2 データ ポートを設定できます。
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[no] monitor session session_number { source { interface interface_number } | { vlan vlan_id }} [ , | - | rx | tx | both ]
SPAN セッションの送信元を設定します。
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[no] power enable module module_number
IDSM2 の電源をオフまたはオンにします。
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[no] spanning tree mode {pvst | mst | rapid-pvst}
スイッチでグローバルに使用するスパニング ツリー プロトコル(PVST+、MST、または Rapid-PVST+)を選択します。デフォルトは PVST です。MST は IDSM2 ではサポートされません。 no オプションを使用すると、スパニング ツリー モードがデフォルトに戻ります。
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vlan access-map map_name_sequence
VACL マップを作成します。
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vlan filter map_name vlan-list vlans
VACL マップを VLAN にマップします。
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インターフェイス コンフィギュレーション モード
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switchport
インターフェイスをスイッチ ポートとして設定します。
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switchport access vlan vlan
インターフェイスのアクセス VLAN を設定します。
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switchport capture
インターフェイスをキャプチャ ポートとして設定します。
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switchport mode access
インターフェイスをアクセス ポートとして設定します。
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switchport mode trunk
インターフェイスをトランク ポートとして設定します。
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switchport trunk allowed vlan vlans
許可された VLAN をトランク用に設定します。
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switchport trunk encapsulation dot1q
dot1q をカプセル化されたタイプとして設定します。
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switchport trunk native vlan vlan
ネイティブ VLAN をトランク ポート用に設定します。
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VACL コンフィギュレーション サブモード
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action forward capture
一致したパケットをキャプチャするように指定します。
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match ip address [ 1-199 | 1300-2699 | acl_name ]
VACL 内でのフィルタ処理を指定します。