ラックマウント ブラケットの取り付け ― シャーシの前面マウント
ギガビット イーサネット ポートおよびファスト イーサネット ポートの接続
資料はすべてWebサイト http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7300/ でご覧になれます。ハードウェア設置の詳しい手順については、Webサイト http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7300/install/index.htm でオンライン マニュアル『 Cisco 7304 Installation and Configuration Guide 』(DOC-7813279=)を参照してください。
このほかに、オンラインまたは印刷マニュアルとして次の資料が提供されています。
• 『Cisco 7304 Network Services Engine Installation and Configuration』(DOC-7813128=) http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7300/fru/nse/index.htm
• 『 Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 7304 Routers 』(DOC-7812952=) http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7300/12952saf.htm
• 『Site Preparation and Safety Guide』(DOC-786451=) http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat5000/hardware/safety/index.htm
• ライン カードのマニュアル ― Webサイト http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7300/linecard/index.htm で、ライン カードに付属の文書でCustomer Order Numberを調べてください。
• 『 Cisco 7304 Router Line Card Hardware Configuration Guidelines 』(DOC-7813228=) http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7300/13228p.htm
• リリース ノートやフィーチャ モジュールなど、Cisco IOSの設定に関する資料は、次のサイトを参照してください。 http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/index.htm
• Cisco.comにご登録のお客様は、次のSoftware Advisorのサイトをご利用ください。 http://www.cisco.com/cgi-bin/Support/CompNav/Index.pl?Introduction=True
• Cisco Directにご登録のお客様は、次のBug Toolkitのサイトをご利用ください。 http://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Bugtool/launch_bugtool.pl
• Dynamic Configuration Toolに関しては次のサイトを参照してください。http://www.cisco.com/appcontent/apollo/configureHomeGuest.html
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属のCisco Documentation CD-ROMパッケージでご利用いただけます。Documentation CD-ROMは毎月更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。このCD-ROMパッケージは、単独 または年間契約で入手することができます。
• Cisco Direct Customersに登録されている場合、Networking Products MarketPlaceからシスコ製品のマニュアルを発注できます。 次のURLにアクセスしてください。
http://www.cisco.com/cgi-bin/order/order_root.pl
• Cisco.com登録ユーザの場合、Subscription StoreからオンラインでDocumentation CD-ROMを発注できます。 次のURLにアクセスしてください。
ここでは、警告、工具や部品、設置場所の準備に関する情報、および作業台や卓上またはラックに設置するための情報について説明します。
警告 この装置の設置、交換、またはメンテナンスは、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
警告 インストレーション手順を読んでから、システムを電源に接続してください。
警告 この装置は、人の出入りが制限された場所に設置することが想定されています。出入りが制限された場所とは、保守担当者が特殊な道具やロック、キー、または他のセキュリティ手段を使用することによって初めて入ることができる場所であり、かつ責任者が管理している場所です。
このルータの設置作業を始める前に、『Site Preparation and Safety Guide』および『Regulatory Safety and Compliance Information for Cisco 7304 Routers』をお読みください。
Cisco 7304 ルータの設置準備のためのチェックリストとして、次に示す工具および部品一覧を使用してください。
• ルータをネットワークおよびコンソール端末に接続する適切なケーブル
• DSU(データ サービス ユニット) ― 各シリアル ポートを外部ネットワークに接続する場合に使用
– 0.63インチ(16.002 mm)間隔のNo.10のネジ穴が2つ付いたアース端子
– 6 AWGのマルチストランド銅線に適したサイズのワイヤ レセプタクル
– ロッキング ワッシャ付き機械ネジ×2 ― M5(メトリック)、ピッチ0.031インチ(0.08 mm)、長さ0.315インチ(8 mm)
– 圧着工具 ― アース端子ワイヤ レセプタクルにアース線を固定する際に使用
– アース線×1 ― 6 AWG、直径0.162インチ(4.115 mm)、絶縁部約0.108インチ(2.743 mm)、ワイヤ全体の直径約0.27インチ(6.858 mm)。ワイヤの長さは、ルータの位置および設置場所の環境によって異なります。
台上や卓上に設置する場合は、事前に次の事項を確認してください。
• ルータが床から離れていて、十分な通気が確保されていること。
• シャーシのアース接続を通じてルータに十分なアースが提供されていること。
• ルータの吸気口および排気口(ルータの前面および背面)に少なくとも3インチ(7.62 cm)の隙間があること。
• コンパクト フラッシュ ディスク、GBIC(ギガビット インターフェイス コンバータ)、およびライン カードの交換や取り付け、またはケーブルや機器の取り扱い作業を行えるように、ルータの前面および背面に19インチ(48.3 cm)の隙間があること。
• ライン カードを装着しない場合は、ライン カード フィラー パネルを装着してください。スロットを空にしないようにしてください。
ケーブル マネジメント ブラケットの取り付け方については、「ケーブル マネジメント ブラケットの取り付け」を参照してください。
ここでは、コンパクト フラッシュ ディスク、GBIC、およびライン カードの取り付け手順について説明します。
図1 コンパクト フラッシュ ディスクの取り付けおよび取り外し
コンパクト フラッシュ ディスク スロットに、ベンダー名およびメモリ サイズが記載されたラベルを上に向けて、コンパクト フラッシュ ディスクを挿入します。コンパクト フラッシュ ディスクを完全に装着すると、スロットから突き出した状態になります。
コンパクト フラッシュ ディスクを取り出すには、スロットの右側にあるイジェクト ボタンを押し、コンパクト フラッシュ ディスクがPCカード スロットの背面にあるコネクタから外れるようにします。スロットからコンパクト フラッシュ ディスクを取り出して静電気防止用袋に入れます。
コンパクト フラッシュ ディスクはOnline Insertion and Removal(OIR;ホットスワップ)対応です。 フラッシュ ディスクの詳細については、Webサイト http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7300/fru/nse/13128re.htm で『Using the Flash Disk』を参照してください。
GBICはOIR対応です。 GBICの詳細については、Webサイト http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/7202/
fru/10901gbc.htm で『Gigabit Interface Converter Installation Instructions』を参照してください。
ステップ1 ラベルが上、ガイドの溝(2)が下になるように、GBIC(1)の向きを変えます。
(注) GBICは不適切な装着ができない構造になっています。
ステップ2 GBICをGBICスロット0またはスロット1(3)に装着します。もう1つのGBICを装着する場合はステップ2を繰り返します。
(注) ケーブルを取り付ける準備を終えた後、GBICプラグを取り外してください。
ラックマウント ブラケットは、ルータに取り付けられて出荷されています。ブラケットの位置を変更する場合、または再取り付けする場合の手順を以下に示します。シャーシにラックマウント ブラケットを取り付ける方法に応じて、シャーシがラックの手前に少し出た状態、あるいは奥に入った状態になります。
ステップ1 ラックマウント ブラケット、ケーブル マネジメント ブラケット、ネジ、およびNo.2プラス ドライバを手元に用意します。
ステップ2 ラックマウント ブラケットをルータの側面に合わせます。ラックマウント ブラケットをルータに取り付けるときに選択したラックマウント ブラケットの穴の位置に応じて、シャーシがラックの手前に少し出た状態になるか、あるいは奥に入った状態になります。
ステップ3 2つのネジを差し込んで締めます。ルータの反対側面も同様にステップ1とステップ2を繰り返します。
ステップ4 ケーブル マネジメント ブラケットを取り付ける場合は、「ケーブル マネジメント ブラケットの取り付け」を参照してください。ケーブル マネジメント ブラケットを取り付けない場合は、ラックマウント手順の「4支柱ラックへの取り付け」 または 「2支柱ラックへの取り付け」 に進みます。
ステップ1 ケーブル マネジメント ブラケットをCisco 7304 ルータの左側のラックマウント ブラケットに合わせます。
ステップ2 プラス ドライバおよびM4×20 mmネジを使用し、ネジをケーブル マネジメント ブラケットに差し込んで締めます。
ステップ3 ルータの反対側面も同様にステップ 1 とステップ<A HREF="#40561"> 2 を繰り返します。
「4支柱ラックへの取り付け」または「2支柱ラックへの取り付け」に進みます。
ステップ1 ライン カードのレバーがロック位置にあり、ネジが締まっていることを確認します。
ステップ2 ラックのブレーキがロックされている、またはラックが動かない状態になっていることを確認します。
ステップ3 前面を手前にしてラックを持ち上げ、慎重にラックに入れます。けがをすることがあるので急に体をひねったり動かしたりしないでください。
ステップ4 シャーシをラックに差し入れながら、ラック両側のブラケットをマウント ストリップまたは支柱の位置に合わせます。
ステップ5 ブラケットを支柱またはマウント ストリップにぴったり付けたまま、ブラケットの穴をラックまたはマウント ストリップの穴に合わせます。
ステップ6 ブラケットごとに、2つの12-24×0.5インチ ネジをラックに差し込んで締めます。
図7 2支柱ラックまたはTelcoラックへのCisco 7304ルータの取り付け
ステップ1 ライン カードのレバーがロック位置にあり、ネジが締まっていることを確認します。
ステップ2 ラックのブレーキがロックされている、またはラックが動かない状態になっていることを確認します。
ステップ3 前面を手前にしてラックを持ち上げ、慎重にラックに入れます。けがをすることがあるので急に体をひねったり動かしたりしないでください。
ステップ4 シャーシをラックに差し入れながら、ラック両側のブラケットをマウント ストリップまたは支柱の位置に合わせます。
ステップ5 ブラケットを支柱またはマウント ストリップにぴったり付けたまま、ブラケットの穴をラックまたはマウント ストリップの穴に合わせます。
ステップ6 ブラケットごとに、2つの12-24×0.5インチ ネジをラックに差し込んで締めます。
(注) アース端子およびプラス ネジは別途必要です。必要な工具および部品については、「工具および部品」を参照してください。
ステップ1 ルータの側面にある、シャーシのアース コネクタ(1)の位置を確認します。ESD機器についてシャーシ アース接続を行うシャーシのアース コネクタまたは2穴式アース端子は、ルータの背面寄りの側面にあります。
ステップ2 2個のネジ(3)をアース端子(2)の穴に差し込みます。
ステップ3 No.2プラス ドライバを使用して、アース端子がシャーシに固定されるまで、慎重にネジを締めます。ネジを締めすぎないように注意してください。
ステップ4 ワイヤ ストリッパを使用して、6 AWGワイヤの一方の端の被覆を0.75インチ(19.05 mm)ほどはがします。
ステップ5 6 AWGのアース線(4)をアース端子のワイヤ レセプタクルに差し込みます。
ステップ6 圧着工具を使用して、アース線をワイヤ レセプタクルに圧着します。これは、アース線を確実にレセプタクルに接続するために必要な手順です。
ステップ7 アース線の反対側の端を設置場所の適切なアース接地点に接続し、シャーシが十分にアースされるようにします。
ここでは、ケーブルとポート、およびルータのネットワーク接続について説明します。
(注) コンソール ポートとAUXポートは両方とも同期シリアル ポートです。これらのポートに接続するデバイスには、同期伝送機能が必要です。DCEモード コンソール ポートはルータとコンソール端末を接続するためのポートで、DTEモードAUXポートはルータとモデムまたはその他のDCEデバイス(CSU/DSUまたは他のルータなど)を接続するためのポートです。
ステップ1 コンソール ポートに端末を接続する前に、ルータのコンソール ポートに合わせて、次のように端末の設定を行います。9600ボー、8データ ビット、パリティなし、1ストップ ビット(9600 8N1)
ステップ2 AUXポートおよびコンソール ポート ケーブルを使用します。コンソール ケーブルを使用して、端末とコンソール ポートを接続します。ルータが正常に稼働した後、端末を取り外すことができます。
(注) AUXポートおよびコンソール ポートと接続装置の間のインターフェイス ケーブルはユーザ側でご用意ください。コンソール ポートおよびAUXポートのピン割り当てについては、オンライン マニュアル『Cisco 7304 Installation and Configuration Guide』を参照してください。
Cisco 7304 ルータは、2ポート ギガビット イーサネット インターフェイスを1つ、ファスト イーサネット管理ポートを1つ備えています。
詳細については、オンライン マニュアル『Cisco 7304 Installation and Configuration Guide』を参照してください。
警告 感電する危険性があるので、Safety Extra-Low Voltage(SELV)回路をTelephone-Network Voltage(TNV;電話網電圧)回路に接続しないでください。LANポートはSELV回路で、WANポートはTNV回路になっています。LANポートとWANポートの両方にRJ-45コネクタが使用されている場合もあります。ケーブルの接続には十分に注意してください。
ケーブル タイプを識別するには、ケーブルの両端を並べて持つと、コネクタ内部のカラー ワイヤが見えます。ストレート ケーブルは、両端のカラー ワイヤが同じ順番に並んでいます。クロス ケーブルの場合は、左側の第1カラー ワイヤが反対側の第3カラー ワイヤになっています。また、左側の第2カラー ワイヤが反対側の第6カラー ワイヤになっています。
ファスト イーサネット ケーブルを適切なコネクタに接続します。
(注) ファスト イーサネット ポートは管理ポート専用で、通常のルータ トラフィックを目的としたものではありません。
GBICポートは、SCタイプ デュプレックス ポート形式の1000 Mbps光インターフェイスです。この光インターフェイスは、1000BASE-X仕様に準拠したIEEE 802.3zインターフェイスをサポートしています。Cisco 7304 ルータでは、GBICモデルGBIC-SX=、GBIC-LX/LH=、およびGBIC-ZX-SM=がサポートされています。ケーブル長、仕様、およびその他の情報については、オンライン マニュアル『Cisco 7304 Router Installation and Configuration Guide』
( http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/cis7300/install/index.htm )または『Gigabit Interface Converter Installation Instructions』( http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/core/7202/fru/10901gbc.htm )を参照してください。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されています。 レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
図11 GBICへのギガビット イーサネット ケーブルの取り付け
(注) 銅線ベースのGBIC(1000BASE-T)はGBIC標準に適合せず、シスコシステムズでも検証されていないため、サポートされていません。
ステップ2 適切な光ファイバ ケーブルを、GBIC上のSCタイプ レセプタクルに直接接続します。ほとんどのデバイスには、シンプレックス コネクタとデュプレックス コネクタのどちらかを使用できます。
シンプレックス コネクタでは、送信側(TX)と受信側(RX)にそれぞれ1本のケーブルが必要です。
デュプレックス コネクタでは、送信側(TX)と受信側(RX)を1本のケーブルで接続します。
ステップ1 モード調整パッチ コードを、GBIC上のSCタイプ レセプタクルに接続します(2)。
ステップ2 モード調整パッチ コードのネットワーク側を、建物の配線設備に適切な1000BASE-X装置に取り付けます(9)。
(注) パッチ コードのTXポートとRXポートが、それぞれ接続先のRXポートとTXポートに取り付けられていることを確認します(TXはRXに、RXはTXに接続します)。
モード調整パッチ コード(シスコ製品番号:CAB-GELX-625=)をGBIC-LX/LHと併用することにより、GBICのシングルモード レーザー光源とマルチモード光ファイバ ケーブル間で信頼性の高いレーザー伝送が可能になります。
ここでは、ルータに電源コードを接続し、電源を投入する手順について説明します。
Cisco 7304ルータにはACまたはDC電源装置のどちらかが付属しています。オプションのACまたはDC冗長電源装置を使用することもできます。 同一のシャーシでACとDCの両方の電源装置を使用することは、サポートされていません。
(注) DC入力電源装置の導線のカラー コードは、設置場所のDC入力電源のカラー コードによって異なります。通常、アースにはグリーンまたはグリーン/イエローが使用されます。DC入力電源装置に選んだ導線のカラー コードが、DC電源に使用されている導線のカラー コードと一致していることを確認してください。
ステップ1 -V導線と+V導線が電源から外れていることを確認します。
ステップ2 ワイヤ ストリッパを使用して、-V導線および+V導線の被覆を約0.55インチ(14 mm)はがします。
ステップ3 アース線の被覆のない部分すべてをDC入力電源装置のアース線レセプタクルに差し込み、1/8インチのマイナス ドライバを使用して、レセプタクルのネジを締めます。(図15を参照)。
ステップ4 +DC電源ライン入力導線の被覆のない部分すべてを+V導線レセプタクルに差し込み、1/8インチのマイナス ドライバを使用して、レセプタクルのネジを締めます。-DC電源ライン入力導線についてステップ4 を繰り返します。
(注) 各導線の被覆のない部分が完全にレセプタクルに装着されていることを確認します。レセプタクルに導線を差し込んだ後に、導線の端にむきだしのワイヤが見えている場合は、レセプタクルから導線を外し、ワイヤ ストリッパで導線の端を切ってから、再度、ステップ2~ステップ4を行います。
ステップ5 アースおよびDC入力導線のレセプタクル ネジを締めた後、ケーブル タイを使用して3本の導線を電源装置の前面プレートに固定します。
(注) アース線およびDC電源ライン入力導線を電源装置の前面プレートに固定したら、アース線に少しゆるみをとります。これは、3本の導線が大きな力で引っ張られた場合に、最後までアース線が電源装置から抜けないようにするためです(図15を参照)。
ステップ6 アース線およびDC電源ライン入力導線を電源に接続します。
ステップ1 すべてのハードウェア部品およびケーブルがシャーシに固定されていること
ステップ2 必要に応じてライン カードの設定情報が得られること
ステップ3 コンパクト フラッシュ ディスクが装着されていること
ステップ1 電源コードを電源に差し込み、電源を投入します。INPUT OK LEDが点灯し、グリーンになっていることを確認します。
ステップ2 ファンの作動音を確認します。電源をオンにするとすぐにファンの作動音が聞こえます。FAN OK LEDが点灯し、グリーンになっていることを確認します。
ステップ3 起動プロセス中は、システムLEDを観察します。SYSTEM-UP LEDがすぐにイエローに点灯し、IOSが起動されるとグリーンに変わります。SYSTEM-UP LEDが消灯すると、ROMモニタが起動プロセスを完了し、システムは自動起動段階になるか、 Router>
プロンプトを表示します。ライン カードLEDは不規則に点滅します。
ステップ4 初期化プロセスを確認します。ライン カードのLEDの状態はそれぞれ異なります(ほとんどは点滅します)。
イネーブル プロンプト(#)にsetupコマンドを入力すれば、いつでもセットアップ機能を実行できます。
リモートのTCP/IPホストにAutoInstallがセットアップされていないことをルータが検出するのに数分かかることもあります。AutoInstallが設定されていないことを確認すると、ルータはデフォルトでセットアップ機能を起動します。
セットアップ プログラムの初回の起動時に、グローバル パラメータを設定する必要があります。これらのパラメータはシステム全体の設定を制御するために使用されます。次の手順でグローバル パラメータを入力してください。
ステップ1 コンソール ポートにコンソール端末を接続してから、ルータを起動します。
システムがフラッシュ メモリから起動します。約30秒後に次の情報が表示されます。この情報が表示されれば、ルータは正常に起動されています。
(注) コンフィギュレーション スクリプトの最初の2セクション(バナーおよび搭載されているハードウェア)が表示されるのは、初回のシステム起動時のみです。次回からのセットアップ機能の使用時には、次の例のようにSystem Configuration Dialogからスクリプトが始まります。
ステップ2 最初のコンフィギュレーション ダイアログを開始して現在のインターフェイスの概要を表示するかどうかを問うプロンプトが表示されたら、 yes を入力するか、 Return キーを押します。
次に示すのは、Cisco 7304ルータの初回起動時の表示例です。したがって、この時点では何も設定されていません。
ステップ3 インターフェイス上でサポートするプロトコルを選択します。Internet Protocol(IP)のみをインストールする場合は、ほとんどの設定項目にデフォルト値を採用できます。以降、ステップ5まで、IP、IPX、およびAppleTalkを使用する一般的な設定手順を示します。
ステップ4 イネーブル シークレット パスワード、イネーブル パスワード、および仮想端末パスワードを入力します。
ステップ5 SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)は、最も幅広くサポートされているネットワーク管理のオープン仕様です。SNMPを通じて、ルータのコンフィギュレーションと実行時パラメータ、およびコミュニケーション サーバにアクセスし、設定できます。SNMPにはネットワーク エレメントのモニタおよび制御に使用できる機能セットが定義されています。
SNMP管理を設定する場合は、 yes を入力するか、 Return キーを押します。設定しない場合は、noを入力します。
ステップ6 次の設定項目では、VINES、LAT、DECnet、CLNS、ブリッジング、XNS、またはApolloのいずれもイネーブルにしません。
ステップ7 次の設定項目では、AppleTalkおよびIPXのルーティングをイネーブルにします。
ステップ8 通常はIPルーティングを使用します。IPルーティングを使用する場合は、内部ルーティング プロトコルも選択する必要があります。セットアップ機能を使用してシステムに設定できる内部ルーティング プロトコルは、Interior Gateway Routing Protocol(IGRP)とRouting Information Protocol(RIP)のどちらか一方です。IPルーティングを設定するには、 yes (デフォルト)を入力するか、 Return キーを押して、さらに内部ルーティング プロトコルを選択します。
次に、ステップ3~ステップ8までのすべてのコンフィギュレーション パラメータのリストを連続して示します。この例では、IP、IPX、およびAppleTalkのみがプロトコルとして選択されています。
ステップ9 設定内容をNVRAMに保存します(NVRAMへの実行コンフィギュレーションの保存を参照)。このコマンドを使用すると、コンフィギュレーション モードおよびセットアップ機能を使用してルータに作成した設定値が保存されます。この作業を行わないと、作成した設定値は次回のルータ起動時に失われます。
Cisco IOSには、インターフェイス情報の提供用に、2つのコマンドがあります。show interface GigabitEthernet 0/X (Xは0または1)およびshow controllers GigabitEthernet 0/X (Xは0または1)です。
show interfaceコマンドの出力は、インターフェイスの現在の動作モード(speed/duplex/media-type)および現在のインターフェイス統計を判別する場合に役立ちます。
show controllerコマンドの出力では、Cisco 7304 ルータのギガビット イーサネット インターフェイス固有の、より詳細な情報が表示されます。たとえば、検出されたリンク ステータス、速度、およびデュプレックスが表示され、自動ネゴシエーションの現在のステータスおよびリンク パートナーの機能も判別されます(自動ネゴシエーション対応インターフェイスの場合)。速度およびデュプレックスは、常に全二重、1000 Mbpsです。
show controllerコマンドを実行すると、ドライバおよびイーサネット コントローラ ハードウェアの現在の動作状態も表示されます。show controllerコマンドは、特にシスコシステムズのエンジニアが問題をデバッグする場合に、非常に威力を発揮します。ギガビット イーサネット インターフェイスに関して問題がある場合は、この情報をシスコシステムズに提出して分析を依頼する必要があります。
設定したコンフィギュレーションまたは起動時のコンフィギュレーションへの変更をNVRAMに保存するには、 Router#
プロンプトに copy running-config startup-config コマンドを使用します。
このコマンドを使用すると、コンフィギュレーション モードおよびセットアップ機能を使用してルータに作成した設定値が保存されます。この作業を行わないと、作成した設定値は次回のルータ起動時に失われます。
入力した設定値を確認するには、 Router#
プロンプトにshow running-configコマンドを使用します。
設定への変更を検討する場合は、EXECモードで show startup-config コマンドを入力すると、NVRAMに保存されている情報が表示されます。
show version(またはshow hardware)コマンド および show c7300 コマンドを使用すると、システム ハードウェア、ソフトウェア バージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前およびソース、およびブート イメージが表示されます。 show c7300 コマンドにより、装着されているライン カードのタイプがわかります。
show version コマンド、 show c7300 コマンド、およびその他のコマンドについての詳細は、一連のCisco IOSソフトウェア コンフィギュレーション マニュアルのうち、ご使用のシスコ ハードウェア製品にインストールされているソフトウェアのリリースに対応した、コンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。
Cisco 7304ルータのハードウェア インストレーションと最低限のシステム設定が完了した後、さらに複雑な設定が必要となる場合もあります。このマニュアルでは、複雑な設定については説明しません。
システム設定およびインターフェイス設定についての詳細は、一連のCisco IOSソフトウェア コンフィギュレーション マニュアルのうち、ご使用のシスコ ハードウェア製品にインストールされているソフトウェアのリリースに対応した、コンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。これらのマニュアルには、 configure コマンドの使い方に関するその他の情報が記載されています。
• なにも表示されない:「LEDの確認」を参照してください。
• 文字化けしている:「端末設定の確認」を参照してください。
• ROMモニタ プロンプト:「ROMモニタ プロンプト:rommon # >」を参照してください。
• ブート モードのルータ:「ブート モードのルータ:Router (boot)>」を参照してください。
Return キーを数回押したあとでコンソールからの応答がない場合は、NSEと電源装置のLEDを確認します。LEDについては、「ルータの起動」 を参照してください。
ルータ スタックをROMモニタ モードに戻す( rommon #
>プロンプト)場合に、この手順を使用します。
ステップ1 dev コマンドにより、お使いのルータで使用できるデバイスを確認します。
ステップ2 dir [device ID]コマンドにより、有効なCisco IOSイメージを検索します。デバイスIDはbootdisk:またはdisk0:で、それぞれのスロットに装着されたコンパクト フラッシュ ディスクに対応します。
ステップ4 イメージが有効な場合は、これにより通常の動作モードに戻ります。起動変数とコンフィギュレーション レジスタにこのイメージをポイントする値が含まれていることを確認します。
(注) no boot system と入力すると、定義済みの起動変数がすべて消去されます。
(注) show bootvariableコマンドの出力が示すように、新たに定義された変数はまだ有効になっていません。
(注) 新たに定義された変数が有効になるのは、copy running-config startup-configコマンドの使用後か、reloadコマンドの使用時にシステム設定を保存してからのみです。
ステップ5 どのイメージも有効でない場合は、Trivial File Transfer Protocol(TFTP;簡易ファイル転送プロトコル)サーバを使用することにより、ブート イメージを使用して有効なCisco IOSソフトウェア イメージをダウンロードします。
a. 表示されているプロンプトに応じて次のようにコンフィギュレーション レジスタを設定することで、ブート イメージを起動するようにコンフィギュレーション レジスタを変更します。
b. ルータをリセットしてブート イメージを起動します(新しい設定を有効にするには、ルータをリセットするか電源を入れ直す必要があります)。
System Bootstrapメッセージが表示され、ルータは起動ディスクからのイメージをロードします。画面では次のようなメッセージが表示されます。
この時点では、 Router (boot)>
のようなプロンプトが表示されているはずです。「ブート モードのルータ:Router (boot)>」の手順を実行してCisco IOSソフトウェアをアップグレードします。
(注) 別のルータからコピーしたイメージから起動する方法もあります。
ステップ6 まだROMモニタ モードになっている場合は、ブート イメージが失われているか破損しているということです。ルータのdisk 0または起動ディスクに有効なイメージがなく、ほかにROMモニタのアップグレード手順がない場合、復元する唯一の方法は、別の7304ルータのコンパクト フラッシュ ディスクを使用し、そのルータ上のイメージをダウンロードし、そのコンパクト フラッシュ ディスクをブートイメージが破損または失われたコンパクト フラッシュ ディスクに移動します。
7304ルータが1台しかない場合は、TACに連絡して有効なブート イメージのあるコンパクト フラッシュ ディスクを依頼します。
システム クラッシュの場合にシステムを起動するイメージを指定するには、 bootldr コマンドを使用します。 bootldr コマンドは、IOSまたはROMモニタ モードで使用できます。
IOSでは、次のようにして bootldr コマンドを使用できます。
show bootvar コマンドは、ROMモニタ モードで使用してパラメータ設定が正しいかどうかを確認できます。
システムが起動しない場合は、ROMモニタ モードで bootldr コマンドを使用することもできます。最初に、 bootldr が正しく設定されているかどうかを確認します。
bootldr が正しく設定されていない場合は、正しいイメージで設定します。
ROMモニタ コマンド sync を使用して現在のパラメータを保存できます。現在のパラメータはNVRAMに電源を再投入後も残ります。
ルータがブート モードにある場合は、ルータのCisco IOSイメージが破損しているか失われているということです。この手順は、Cisco IOSソフトウェアをアップグレードする場合に使用します。
ステップ1 次回のリロード用にコンフィギュレーション レジスタ値を0x0に設定します。
(注) ブート モードにいる間は何も保存しないでください。保存用のコマンド(write memまたはcopy run start)は使用しないでください。また、現在の設定を保存するように提案するプロンプトに対しては、いずれもNOと答えてください。このモードで保存を行った場合は、設定が一部または全部消去されることがあります。
ステップ2 ルータのIPアドレスとデフォルト ゲートウェイ(必要に応じて)が設定されているか確認して、TFTPサーバとルータがIP接続されているかどうかを確認します。ルータに対してpingを実行し、TFTPサーバとの間にネットワーク接続が確立しているかどうかを調べます。
ステップ3 TFTPサーバからルータに新しいソフトウェア イメージをコピーします(ルータ設定のコピーを保管してからルータのソフトウェアをアップグレードします)。
ステップ5 新しいCisco IOSソフトウェア イメージのファイル名を指定します。
(注) イメージ名は、TFTPサーバ上のイメージのファイル名によって変わります。
ステップ6 コピー先のイメージ ファイル名を指定します。これは、新しいソフトウェア イメージがルータにロードされるときに設定される名前です。イメージにはどのような名前でも付けられますが、一般的にはUNIXのイメージ ファイル名を入力します。
コピーには数分かかります。この時間はネットワークによって異なります。コピー中はメッセージが表示され、どのファイルにアクセスしているかが示されます。
感嘆符(!)は、コピーを実行中であることを示します。それぞれの感嘆符(!)は、10パケットが正常に転送されたことを示します。イメージがフラッシュ メモリに保存されると、イメージのチェックサム確認が発生します。ソフトウェアのアップグレードが完了すると、ルータは新しいイメージで自身をリロードします。
コンフィギュレーション レジスタが0x0に設定されているので、リロードした場合、およびコピーしたばかりのイメージをロードした場合は、ルータはROMモニタ モードになります。「ROMモニタ プロンプト:rommon # >」に記載されている手順を実行します。
ステップ8 コピーしたイメージをポイントする値が含まれるよう起動変数とコンフィギュレーション レジスタを変更します。
ステップ9 show version コマンドを使用してルータが正しいイメージで実行していることを確認します。
シスコシステムズでは、技術上のあらゆる問題の支援窓口としてCisco.comを運営しています。お客様およびパートナーは、 Technical Assistance Center(TAC)Webサイトのオンライン ツールからマニュアル、トラブルシューティングに関するヒント、およびコンフィギュレーション例を入手できます。Cisco.comにご登録済みのお客様は、TAC Webサイトで提供するすべてのテクニカル サポート リソースをご利用いただけます。 Cisco.comへのご登録については、製品を購入された代理店へお問い合わせください。
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• スキル査定、トレーニング、認定プログラムへのオンライン登録
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シスコの製品、テクノロジー、またはソリューションについて技術的な支援が必要な場合には、TACをご利用いただくことができます。TACでは、2種類のサポートを提供しています。TAC WebサイトとTAC Escalation Centerです。
• プライオリティ レベル4(P4) ― シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要な場合。
• プライオリティ レベル3(P3) ― ネットワーク パフォーマンスが低下している。ネットワークが十分に機能していないが、ほとんどの業務運用は継続できる場合。
• プライオリティ レベル2(P2) ― ネットワークのパフォーマンスが著しく低下したため、業務に大きな影響があるが、対応策が見つからない場合。
• プライオリティ レベル1(P1) ― ネットワークがダウンし、すぐにサービスを回復しなければ業務に致命的な損害が発生するが、対応策が見つからない場合。
P3およびP4レベルの問題については、TAC Webサイトを利用して、お客様ご自身で問題を解決し、コストと時間を節約することができます。このサイトでは各種のオンライン ツール、ナレッジ ベース、およびソフトウェアを、いつでも必要なときに利用できます。TAC Webサイトには、次のURLからアクセスしてください。
シスコシステムズとサービス契約を結んでいるお客様、パートナー、リセラーは、TAC Webサイトのすべてのテクニカル サポート リソースをご利用いただけます。TAC Webサイト にアクセスするには、Cisco.comのログインIDとパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログインIDまたはパスワードを取得していない場合は、次のURLにアクセスして登録手続きを行ってください。
http://www.cisco.com/register/
Cisco.com登録ユーザは、TAC Webサイトで技術上の問題を解決できなかった場合、TAC Case Openツールのオンライン サービスを利用することができます。 TAC Case OpenツールのURLは次のとおりです。
Japan TAC Web サイトでは、利用頻度の高い TAC Web サイト(http://www.cisco.com/tac)のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Web サイトには、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Web サイトのドキュメントにアクセスできます。
Japan TAC Web サイトにアクセスするには、Cisco.com のログイン ID とパスワードが必要です。ログイン ID とパスワードを取得していない場合は、次のURLにアクセスして登録手続きを行ってください。
TAC Escalation CenterではP1およびP2レベルの問題に対応しています。このレベルに分類されるのは、ネットワークの機能が著しく低下し、業務の運用に重大な影響がある場合です。TAC Escalation Centerにお問い合わせいただいたP1またはP2の問題には、TACエンジニアが対応します。
TACフリーダイヤルの国別電話番号は、次のURLを参照してください。
http://www.cisco.com/warp/public/687/Directory/DirTAC.shtml
ご連絡に先立って、お客様が契約しているシスコ サポート サービスがどのレベルの契約となっているか(たとえば、SMARTnet、SMARTnet Onsite、またはNetwork Supported Accounts [NSA;ネットワーク サポート アカウント]など)、お客様のネットワーク管理部門にご確認ください。 また、お客様のサービス契約番号およびご使用の製品のシリアル番号をお手元にご用意ください。