一般的なトラブルシューティング情報
ここでは、Modular Services Card(MSC;モジュラ サービス カード)およびSPAのトラブルシューティングに関する一般情報を示します。具体的な内容は次のとおりです。
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「コンソール エラー メッセージの意味」
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「debugコマンドの使用方法」
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「testコマンドの使用方法」
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「showコマンドの使用方法」
コンソール エラー メッセージの意味
Cisco 7304ルータのMSCおよびSPAに関連するメッセージなど、Cisco 7304ルータ エラー メッセージの説明および対処方法については、次のマニュアルを参照してください。
•『 System Error Messages for Cisco 7304 Routers 』(Early Deployment 系統のエラー メッセージの場合)
• 『 System Error Messages for Cisco IOS Release 12.2 S 』(Cisco IOS Release 12.2 Sのエラー メッセージの場合)
このマニュアルでは、システム エラー メッセージはメッセージを生成する特定のシステム ファシリティを基準にして編成されています。MSCおよびSPAエラー メッセージには、次のファシリティ名が使用されます。
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Cisco 7304 MSC-100: MSC100_SPA_CC
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4-Port 10/100 Fast Ethernet SPA: SPA_ETHER
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2-Port 10/100/1000 Gigabit Ethernet SPA: SPA_ETHER
debugコマンドの使用方法
Cisco 7304ルータでサポートされる他の debug コマンドとともに、 debug hw-module subslot イネーブルEXECコマンドを使用すると、Cisco 7304ルータのSPAに関する特定のデバッグ情報を取得できます。
debug hw-module subslot コマンドは、シスコシステムズのテクニカル サポート担当者が使用するためのものです。 debug hw-module subslot コマンドの詳細については、 第8章「コマンド リファレンス」 を参照してください。
注意 CPUプロセスではデバッグ出力にハイ プライオリティが与えられるので、デバッグ出力を行うとシステムが使用不能になることがあります。したがって、
debugコマンドは、特定の問題のトラブルシューティングを行う場合、またはシスコのテクニカル サポート担当者とともにトラブルシューティングを行う場合に限って使用してください。また、
debugコマンドは、ネットワーク トラフィックが少なく、ユーザも少ないときに使用するのが最良です。このような時期を選んでデバッグを実行すると、
debugコマンドの処理によるオーバーヘッドの増大によってシステム利用が影響を受ける可能性が少なくなります。
Cisco 7304ルータでサポートされるその他の debug コマンドの詳細については、『 Cisco IOS Debug
Command Reference, Release 12.2 』およびCisco IOS Release 12.2 Sの関連機能に関するマニュアルを参照してください。
testコマンドの使用方法
Cisco 7304ルータのSPAには、特定の test コマンドも実装されています。
注意
test hw-module subslotコマンドは運用時に使用するためのものではありません。シスコシステムズのテクニカル サポート担当者の指示がある場合以外は使用しないでください。これらのコマンドを実行すると、SPAが予期せぬ動作をすることがあります。
test hw-module subslot コマンドの詳細については、 第8章「コマンド リファレンス」 を参照してください。
基本インターフェイスのトラブルシューティング
基本インターフェイス トラブルシューティングを実行するには、通常、 show interfaces fastethernet または show interfaces gigabitethernet コマンドを使用し、出力内の各エリアを調べて、インターフェイスの動作状態を判別します。
次に、 show interfaces fastethernet コマンドの出力例を示します。調べる必要がある出力の重要なエリアは、太字で示しています。
Router# show interfaces fastethernet 2/1/1
FastEthernet2/1/1 is up, line protocol is up
Hardware is SPA-4FE-7304, address is 00b0.64ff.5d80 (bia 00b0.64ff.5d80)
Internet address is 192.168.50.1/24
MTU 9216 bytes, BW 100000 Kbit, DLY 100 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ARPA, loopback not set
Full-duplex, 100Mb/s, 100BaseTX/FX
ARP type: ARPA, ARP Timeout 04:00:00
Last input 00:00:22, output 00:00:02, output hang never
Last clearing of "show interface" counters never
Input queue: 0/75/0/0 (size/max/drops/flushes); Total output drops: 0
Output queue: 0/40 (size/max)
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 packets input, 320 bytes
Received 1 broadcasts (0 IP multicast)
0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored
0 input packets with dribble condition detected
8 packets output, 529 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 2 interface resets
0 babbles, 0 late collision, 0 deferred
2 lost carrier, 0 no carrier
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
インターフェイスが適切に動作しているかを確認するには、 表 6-1 に記載された手順を実行します。
表 6-1 基本インターフェイスのトラブルシューティング手順
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ステップ 1 |
グローバル コンフィギュレーション モードで、 show interfaces fastethernet または show interfaces gigabitethernet コマンドを入力します。 |
Router#
show interfaces fastethernet 2/1/1
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ステップ 2 |
インターフェイスが起動したことを確認します。 |
Router#
show interfaces fastethernet 2/1/1
FastEthernet2/1/1 is up , line protocol is up
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ステップ 3 |
ライン プロトコルが起動したことを確認します。 |
Router#
show interfaces fastethernet 2/1/1
FastEthernet2/1/1 is up,
line protocol is up
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ステップ 4 |
インターフェイスのデュプレックス モードが、リモート インターフェイスのコンフィギュレーションと一致することを確認します。 |
次の例では、ローカル インターフェイスは全二重モードで現在動作しています。
Router#
show interfaces fastethernet 2/1/1
Full-duplex , 100Mb/s, 100BaseTX/FX
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ステップ 5 |
インターフェイスの速度が、リモート インターフェイスの速度と一致することを確認します。 |
次の例では、ローカル インターフェイスは100 Mbpsで現在動作しています。
Router#
show interfaces fastethernet 2/1/1
Full-duplex,
100Mb/s , 100BaseTX/FX
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ステップ 6 |
CRC(巡回冗長検査)カウンタを調べます。 |
Router#
show interfaces fastethernet 2/1/1
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 packets input, 320 bytes
Received 1 broadcasts (0 IP multicast)
0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors,
0 CRC , 0 frame, 0 overrun, 0 ignored
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ステップ 7 |
late collisionカウンタを調べます。 |
Router#
show interfaces fastethernet 2/1/1
0 input packets with dribble condition detected
8 packets output, 529 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 2 interface resets
0 babbles,
0 late collision , 0 deferred
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ステップ 8 |
lost carrierカウンタを調べます。 |
Router#
show interfaces fastethernet 2/1/1
0 output errors, 0 collisions, 2 interface resets
0 babbles, 0 late collision, 0 deferred
2 lost carrier , 0 no carrier
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確認手順、および検出された問題を修正する場合の応答の詳細については、以下を参照してください。
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「インターフェイスの起動の確認」
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「ライン プロトコルの起動の確認」
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「デュプレックス モードの確認」
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「速度モードの確認」
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「CRCカウンタの確認」
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「レイト コリジョンの確認」
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「失われたキャリア信号の確認」
インターフェイスの起動の確認
show interfaces fastethernet または show interfaces gigabitethernet コマンドの出力で、インターフェイスが起動しているか確認します。インターフェイスがダウンしている場合は、次の対処方法を実行してください。
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インターフェイスが 管理上のダウン ステートの場合は、 no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、インターフェイスをイネーブルにします。
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ケーブルが完全に接続されているか確認します。
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ケーブルが折れ曲がっていたり、破損していないか確認します。ケーブルが折れ曲がっているか破損している場合、信号は劣化します。
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ハードウェア障害が発生していないか確認します。LEDを確認し、 show controllers または show hw-module subslot コマンドを使用して、障害が発生しているかどうかを判別します。この章の他のトラブルシューティング セクション、および『 Cisco 7304 Router Modular Services Card and Shared Port Adapter Hardware Installation Guide 』を参照してください。ハードウェア障害が発生している場合は、必要に応じてSPAまたはケーブルを交換します。
ライン プロトコルの起動の確認
show interfaces fastethernet または show interfaces gigabitethernet コマンドの出力で、ライン プロトコルが起動しているか確認します。ライン プロトコルがダウンしている場合、ライン プロトコル ソフトウェア プロセスは回線が使用不可能であると判断します。
次の対処方法を実行してください。
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ケーブルを取り替えます。
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ローカルおよびリモートのインターフェイスに設定ミスがないか調べます。
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ハードウェア障害が発生していないか確認します。LEDを確認し、 show controllers または show hw-module subslot コマンドを使用して、障害が発生しているかどうかを判別します。この章の他のトラブルシューティング セクション、および『 Cisco 7304 Router Modular Services Card and Shared Port Adapter Hardware Installation Guide 』を参照してください。ハードウェア障害が発生している場合は、必要に応じてSPAを交換します。
デュプレックス モードの確認
show interfaces fastethernet または show interfaces gigabitethernet コマンドの出力で、ローカル インターフェイスの現在のデュプレックス モードを確認します。
ローカル インターフェイスのデュプレックス モード設定は、リモート インターフェイスの設定と一致する必要があります。接続の両端でデュプレックス設定が同じであることを確認します。
デュプレックス モードの自動ネゴシエーションをイネーブルにすると、設定の不一致を回避することができます。RJ-45インターフェイスでデュプレックス モードの自動ネゴシエーションをイネーブルにするには、 duplex auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
光ファイバ メディアを使用するギガビット イーサネットSPAのインターフェイスでは、全二重のみがサポートされます。ギガビット イーサネットSPAの光ファイバ インターフェイスで自動ネゴシエーションをイネーブルにするには、 negotiation auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
速度モードの確認
show interfaces fastethernet または show interfaces gigabitethernet コマンドの出力で、ローカル インターフェイスの現在の速度を確認します。
ローカル インターフェイスの速度は、リモート インターフェイスの速度と一致する必要があります。接続の両端で速度設定が同じであることを確認します。
インターフェイス速度の自動ネゴシエーションをイネーブルにすると、設定の不一致を回避することができます。RJ-45インターフェイスで速度の自動ネゴシエーションをイネーブルにするには、 speed auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
光ファイバ メディアを使用するギガビット イーサネットSPAのインターフェイスでは、1000 Mbpsのみがサポートされます。ギガビット イーサネットSPAの光ファイバ インターフェイスで自動ネゴシエーションをイネーブルにするには、 negotiation auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。
CRCカウンタの確認
show interfaces fastethernet または show interfaces gigabitethernet コマンドの出力で、CRCカウンタの値を調べます。ノイズが多すぎると、わずかの衝突で多数のCRCエラーが発生することがあります。
多数のCRCエラーが発生した場合は、次の対処方法を実行してください。
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ケーブルが破損していないか調べます。
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SPAインターフェイスに正しいケーブルが使用されているか確認します。
レイト コリジョンの確認
show interfaces fastethernet または show interfaces gigabitethernet コマンドの出力で、late collisionカウンタの値を調べます。
インターフェイスにレイト コリジョンが発生した場合は、次の対処方法を実行してください。
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ローカル インターフェイスおよびリモート インターフェイスのデュプレックス モードが一致するか確認します。デュプレックス モードが一致しない場合は、レイト コリジョンが発生します。
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イーサネット ケーブルの長さを確認します。ケーブルが長すぎると、レイト コリジョンが発生します。
失われたキャリア信号の確認
show interfaces fastethernet または show interfaces gigabitethernet コマンドの出力で、lost carrierカウンタの値を調べます。lost carrierカウンタには、送信中にキャリアが失われた回数が表示されます。no carrierカウンタは、SPAインターフェイスには適用されません。
インターフェイスがシャットダウンするか、またはループバック モードになると、キャリア信号がリセットされることがあります。
インターフェイスがシャットダウンしたり、ループバック モードにならなくても、キャリア信号カウンタが増加した場合は、次の対処方法を実行してください。
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インターフェイスに誤動作がないか調べます。
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ケーブルに問題がないか調べます。あるいは、ケーブルを交換します。
•
shut および no shut コマンドを使用して、インターフェイスを再起動します。
show controllersコマンドによる問題のトラブルシューティング
診断情報を表示して、Cisco 7304ルータに装着されたSPAのハードウェア デバイスのパフォーマンスを確認するには、 show controllers および show hw-module subslot イネーブルEXECコマンドを使用します。
次に、4-Port 10/100 Fast Ethernet SPAに対する show controllers fastethernet コマンドの出力例を示します。
Router# show controllers fastethernet 4/0/0
Interface FastEthernet4/0/0
Connection mode is auto-negotiation
Interface state is up, link is up
Configuration is Auto Speed, Auto Duplex
Selected media-type is RJ45
Promiscuous mode is off, VLAN filtering is enabled
MDI crossover status: MDI
Auto-negotiation configuration and status:
Auto-negotiation is enabled and is completed
Speed/duplex is resolved to 100 Mbps, full duplex
Advertised capabilities: 10M/HD 10M/FD 100M/HD 100M/FD Pause capable (Asymmetric)
Partner capabilities: 10M/HD 10M/FD 100M/HD 100M/FD Pause capable
Input: packets = 15, bytes = 1776
FIFO full/reset removed = 0, error drop = 0
Output: packets = 18, bytes = 2622
FIFO full/reset removed = 0, error drop = 0
Total pause frames: transmitted = 0, received = 0
Input: Total (good & bad) packets: 15, TCAM drops: 4
Satisfy (host-backpressure) drops: 0, CRC drops: 0
Output: EOP (SPI4) errors: 0
SPA carrier card counters:
Input: packets = 11, bytes = 1476, drops = 0
Output: packets = 18, bytes = 2550, drops = 0
Egress flow control status: XON
General errors: input = 0, output = 0
SPI4 errors: ingress dip4 = 0, egress dip2 = 0
MAC destination address filtering table:
Table entries: Total = 512, Used = 4, Available = 508
Index MAC destination address Mask
----- ----------------------- --------------
1 0007.0ed3.ba80 ffff.ffff.ffff
2 ffff.ffff.ffff ffff.ffff.ffff
3 0100.0000.0000 0100.0000.0000
4 0100.0ccc.cccc ffff.ffff.ffff
Number of VLANs configured on this interface = 0
Table entries: Total = 1024, Used = 2, Available = 1022
Index VLAN identifier Enabled Tunnel
----- --------------- ------- ------
(注) show controllers fastethernetおよびshow controllers gigabitethernetコマンド出力にSPA System Packet Interface Level 4(SPI4)エラー カウンタが表示されるのは、これらのタイプのSPI4エラーが1つ以上発生した場合のみです。
次に、4-Port 10/100 Fast Ethernet SPAに対する show controllers fastethernet コマンドの出力例を示します。[SPA Error counters]セクションは、SPAに特定のSPI4エラーが発生した場合に表示されます。
Router# show controllers fastethernet 4/0/0
SPA carrier card counters:
Input: packets = 0, bytes = 0, drops = 0
Output: packets = 1, bytes = 60, drops = 0
Egress flow control status: XON
General errors: input = 0, output = 0
SPI4 errors: ingress dip4 = 0, egress dip2 = 0
SPI4 TX out of frame error = 2 (00:02:31 ago)
SPI4 TX Train valid error = 1 (00:02:11 ago)
SPI4 TX DIP4 error = 1 (00:01:30 ago)
SPI4 RX out of frame error = 1 (00:00:36 ago)
SPI4 RX DIP2 error = 1 (00:00:13 ago)
MAC destination address filtering table:
Table entries: Total = 1024, Used = 3, Available = 1021
表 6-2 に、 show controllers fastethernet および show controllers gigabitethernet コマンドのフィールドのうち、トラブルシューティング中の対処が必要となることがある重要なフィールドを示します。
表 6-2 トラブルシューティングに関するshow controllersコマンド内の重要な出力フィールド
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FPGA counters: Satisfy(host-backpressure)drops |
Route Processor(RP;ルート プロセッサ)からのバック プレッシャを示します。バック プレッシャは、通常、より帯域幅が広いライン カードがルータに装着されている場合に発生します。 |
show c7300 、 show pxf accounting 、および show pxf interface コマンドを使用して、詳細を取得します。 「オーバーサブスクライブのトラブルシューティング」を参照してください。 |
SPA Error counters: SPI4 TX out of frame SPI4 TX train valid SPI4 TX DIP4 SPI4 TX out of frame SPI4 RX DIP2 errors |
SPAのMSCとFPGAデバイス間のSPI4パスにエラーがあることを示します。TXエラーは、ネットワークに向かう出力トラフィックに対し、MSCからFPGAへのパス上で発生します。RXエラーは、ネットワークから受信される入力トラフィックに対し、FPGAからMSCへのパス上で発生します。 SPI4パスの詳細については、「SPAのアーキテクチャ」を参照してください。 SPI4エラーの説明については、 第8章「コマンド リファレンス」 の show controllers fastethernet および show controllers gigabitethernet コマンドの説明を参照してください。 |
これらのエラーのスレッシュホールドに到達すると、SPAは自動回復を開始します。自動回復に失敗しないかぎり、対処は不要です。 自動回復の詳細、および自動回復に失敗した場合の追加のトラブルシューティングについては、「SPA自動回復の概要」を参照してください。 |
オーバーサブスクライブのトラブルシューティング
show controllers fastethernet および show controllers gigabitethernet コマンドの出力内の[Satisfy (host-backpressure) drops]カウンタが増加した場合は、RPにオーバーサブスクライブが発生しています。
このトラブルシューティング手順は、次のとおりです。
ステップ 1
show c7300 コマンドを使用して、任意のライン カードまたはインターフェイスで許可されている最大集約スループットを超過していないか確認します。
次に、NSE-100が搭載されたCisco 7304ルータのライン カードの集約スループットを超過している例を示します。
Slot Card Type Status Insertion time
---- --------- ------ --------------
0,1 NSE100 Active 00:11:28 ago
2 7304-MSC-100 Active 00:05:38 ago
3 7304-MSC-100 Active 00:00:42 ago
4 1OC48-POS Active 00:05:39 ago
Shared Port Adapter information:
Slot/Subslot SPA Type Status Insertion time
------------ -------- ------ --------------
2/0 SPA-4FE-7304 ok 00:05:12 ago
2/1 SPA-4FE-7304 ok 00:05:12 ago
3/0 SPA-4FE-7304 ok 00:00:10 ago
3/1 SPA-4FE-7304 ok 00:00:09 ago
%NOTE: Line cards present violate configuration guidelines for this NSE.
Maximum allowed aggregate throughput of the line cards
for a system with this NSE is 3200000 kbps
Maximum throughput for line cards in system
Slot Card Type Throughput (kbps)
---- --------- -----------------
Maximum throughput for SPAs in the system
Slot/Subslot SPA Type Throughput (kbps)
------------ -------- -----------------
%WARNING: The following FPGAs in the system may need an update.
Slot Card Type Hardware Version Current FPGA Bundled FPGA
---- --------- ---------------- ------------ ------------
2 7304-MSC-100 00.11 00.23 00.22
3 7304-MSC-100 00.10 00.23 00.22
4 1OC48-POS 01.05 00.13 None
Network IO Interrupt Throttling:
throttle count=101112, timer count=101111
netint usec=3999, netint mask usec=200
Slot Card Type Status Insertion time
---- --------- ------ --------------
0,1 NSE100 Active 00:45:29 ago
2 7304-MSC-100 Active 00:44:36 ago
3 7304-MSC-100 Active 00:44:36 ago
4 7304-MSC-100 Active 00:44:36 ago
5 7304-MSC-100 Active 00:14:39 ago
The FPGA versions for the cards listed above are current
Shared Port Adapter information:
Slot/Subslot SPA Type Status Insertion time
------------ -------- ------ --------------
2/0 SPA-2GE-7304 ok 00:44:36 ago
2/1 SPA-2GE-7304 ok 00:44:36 ago
3/0 SPA-2GE-7304 ok 00:44:35 ago
3/1 not present missing never
4/0 SPA-2GE-7304 ok 00:44:35 ago
4/1 SPA-2GE-7304 ok 00:44:35 ago
5/0 SPA-4FE-7304 ok 00:14:36 ago
5/1 SPA-2GE-7304 ok 00:14:36 ago
%NOTE: Line cards present violate configuration guidelines for this NSE.
Maximum allowed aggregate throughput of the line cards
for a system with this NSE is 3200000 kbps
Maximum throughput for line cards in system
Slot Card Type Throughput (kbps)
---- --------- -----------------
Maximum throughput for SPAs in the system
Slot/Subslot SPA Type Throughput (kbps)
------------ -------- -----------------
Network IO Interrupt Throttling:
throttle count=1, timer count=1
netint usec=3999, netint mask usec=200
ステップ 2
NSE-100のオーバーサブスクライブを確認するには、 show pxf accounting および show pxf interface コマンドを使用します。
(注) 4-Port 10/100 Fast Ethernet SPAのSPAインターフェイスに関するParallel Express Forwarding(PXF)情報については、このコマンドのshow pxf interface fastethernet slot/subslot/portバージョンを使用してください。
ステップ 3
NPE-G100のオーバーサブスクライブを確認するには、 show interfaces コマンドを使用します。
SPA自動回復の概要
4-Port 10/100 Fast Ethernet SPAおよび2-Port 10/100/1000 Gigabit Ethernet SPAが特定のエラー タイプのスレッシュホールドに到達し、致命的なエラーが発生していることが示されると、SPAは自動回復プロセスを開始します。
エラー カウンタが特定のスレッシュホールドに到達し、SPAによる自動回復が何度か試行されないかぎり、対処は不要です。
4-Port 10/100 Fast Ethernet SPAおよび2-Port 10/100/1000 Gigabit Ethernet SPAは、次のタイプのエラーが発生した場合に自動回復を実行することがあります。
•
SPI4 TX/RX out of frame
•
SPI4 TX train valid
•
SPI4 TX DIP4
•
SPI4 RX DIP2
(注) show controllers fastethernetおよびshow controllers gigabitethernetコマンド出力にこれらのSPI4エラー カウンタが表示されるのは、SPI4エラーが1つ以上発生した場合のみです。
自動回復が発生した場合
SPI4エラーの発生回数が10ミリ秒間に25回を超えると、SPAは自動的に非アクティブになり、再びアクティブになります。エラーの原因および回復のステータスを示すエラー メッセージは、コンソールに記録されます。
自動回復に失敗した場合
SPAの自動回復試行回数が1時間内に5回を超えると、SPAは非アクティブになり、非アクティブ状態を継続します。
SPAの自動回復に失敗した場合のトラブルシューティング手順は、次のとおりです。
ステップ 1
show c7300 コマンドを使用して、SPAのステータスを確認します。自動回復に5回連続して失敗したためにSPAの電源が切断された場合は、ステータスは[failed]になります(次の例を参照)。
The FPGA versions for the cards listed above are current
Shared Port Adapter information:
Slot/Subslot SPA Type Status Insertion time
------------ -------- ------ --------------
3/0 SPA-4FE-7304 failed 00:00:08 ago
ステップ 2
自動回復に失敗したことを確認した場合は、SPAのOnline Insertion and Removal(OIR;ホットスワップ)を実行します。OIRの実行手順については、「Cisco 7304ルータのカードOIRの準備」を参照してください。
ステップ 3
OIRを行ってSPAを再装着しても問題が解決しない場合は、SPAハードウェアを交換します。
Cisco 7304ルータのカードOIRの準備
Cisco 7304ルータはMSC、および各SPAのOIRをサポートします。したがって、SPAを装着したままMSCを取り外したり、MSCをルータに搭載したままMSCからSPAを個別に取り外すことができます。
OIRサポートに関する具体的な内容は次のとおりです。
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「MSCのOIRの準備」
•
「SPAのOIRの準備」
•
「非アクティブ化の確認」
•
「非アクティブ化およびアクティブ化の設定例」
MSCのOIRの準備
Cisco 7304ルータはMSCのOIRをサポートしています。OIRを実行するには、MSCを停止し(装着されたすべてのSPAが自動的に非アクティブになります)、SPAを装着したままMSCを取り外します。
MSCを取り外す場合は、 hw-module slot イネーブルEXECコマンドを使用して、MSCを先に非アクティブにすることを推奨します。このコマンドを使用してMSCを非アクティブにすると、MSCに装着された各SPAも自動的に非アクティブになります。したがって、MSCを非アクティブにする前にSPAをそれぞれ非アクティブにする必要はありません。
hw-module slot stop コマンドまたは hw-module subslot stop コマンドを使用して、MSCまたはSPAを適切に非アクティブにする方法を推奨します。ただし、Cisco 7304ルータでは、MSCまたはSPAを非アクティブにしなくても取り外すことができます。
MSCを物理的に取り外す場合の推奨手順については、『 Cisco 7304 Router Modular Services Card and Shared Port Adapter Hardware Installation Guide 』を参照してください。
MSCの非アクティブ化
MSCを取り外す前にMSCおよび装着されたSPAを非アクティブにするには、イネーブルEXECコンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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Router# hw-module slot slot-number stop |
トラフィックを停止し、搭載されたインターフェイスをシャットダウンし、指定されたスロット内のMSCを非アクティブにします。 • slot-number ― SPAを装着したMSCが搭載されているCisco 7304ルータのスロット(2~5)を指定します。 |
MSCの再アクティブ化
(注) OIR後にMSCを再びアクティブにする必要はありません。稼働しているCisco 7304ルータにMSCを搭載すると、MSCおよび装着されているSPAは自動的に再アクティブになります。
ただし、何らかの理由によりMSCを非アクティブにしたあとに、OIRを実行しないで再アクティブにする必要が生じた場合は、 hw-module slot start イネーブルEXECコマンドを使用して、MSCおよびSPAを再アクティブにする必要があります。
MSCを非アクティブにしたあとにMSCおよび装着されたSPAをアクティブにするには、イネーブルEXECコンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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Router# hw-module slot slot-number start |
指定されたスロット内のMSCおよび装着されたSPAをアクティブにします。 • slot-number ― SPAを装着したMSCが搭載されているCisco 7304ルータのスロット(2~5)を指定します。 |
SPAのOIRの準備
Cisco 7304ルータでは、MSCの取り外しに関係なく、SPAのOIRを実行できます。つまり、MSCをルータに搭載した状態で、特定のSPAをアクティブに保ったまま、別のSPAをMSCのサブスロットから取り外すことができます。MSCにSPAをすぐに取り付けない場合は、サブスロットにブランク フィラー プレートを取り付けてください。MSCには機能しているSPAまたはブランク フィラー プレートを常に装着しておく必要があります。
SPAを装着したままMSCを取り外す場合は、ここに記載された手順は不要です。MSCを取り外す手順については、「MSCのOIRの準備」を参照してください。
SPAの非アクティブ化
(注) SPAのOIR(ホットスワップ)の準備を行っている場合は、SPAを非アクティブにする前に、各インターフェイスを個別にシャットダウンする必要はありません。 hw-module subslot stopコマンドを使用すると、インターフェイスのトラフィックは自動的に停止し、SPAとともにインターフェイスが非アクティブになって、OIRを実行できるようになります。同様に、SPAまたはMSCのOIR後に、SPAのインターフェイスを個別に再起動する必要はありません。
SPAを取り外す前にSPAおよびそのインターフェイスをすべて非アクティブにするには、イネーブルEXECコンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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Router# hw-module subslot slot/subslot stop |
トラフィックを停止して、指定されたスロット内のMSCのサブスロットに装着されたSPAを非アクティブにします。 • slot ― SPAを装着したMSCが搭載されているCisco 7304ルータのスロット(2~5)を指定します。 • subslot ― 選択しようとしているSPAが装着されているMSCのセカンダリ スロット( 上部[0]または下部[1])を指定します。Cisco 7304 MSC-100にはSPAを2つまで装着できます。 |
SPAの再アクティブ化
(注) MSCまたはSPAのOIR後にSPAを再びアクティブにする必要はありません。稼働しているCisco 7304ルータにMSCを搭載するか、またはMSCにSPAを装着すると、SPAが自動的に起動します。
ただし、何らかの理由により hw-module subslot stop イネーブルEXECコマンドを使用してSPAを非アクティブにしたあとに、OIRを実行しないで再アクティブにする必要が生じた場合は、
hw-module subslot start イネーブルEXECコマンドを使用して、SPAおよびインターフェイスを再アクティブにする必要があります。
SPAを非アクティブにしたあとに、OIRを実行しないでSPAおよびインターフェイスをアクティブにするには、イネーブルEXECコンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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Router# hw-module subslot slot/subslot start |
指定されたスロット内のMSCのサブスロットに装着されたSPAおよびインターフェイスをアクティブにします。 • slot ― SPAを装着したMSCが搭載されているCisco 7304ルータのスロット(2~5)を指定します。 • subslot ― 選択しようとしているSPAが装着されているMSCのセカンダリ スロット( 上部[0]または下部[1])を指定します。Cisco 7304 MSC-100にはSPAを2つまで装着できます。 |
非アクティブ化の確認
MSCまたはSPAを非アクティブにすると、対応するインターフェイスも非アクティブになります。つまり、これらのインターフェイスは show ip interfaces コマンドの出力に表示されなくなります。ただし、 show c7300 コマンドを使用すると、MSCサブスロット内のSPAの有無を確認できます。
SPAのインターフェイスが非アクティブであるかどうかを確認するには、SPAを非アクティブにする前に、イネーブルEXECコンフィギュレーション モードで次の手順を実行します。
ステップ 1
show ip interface brief コマンドを入力し、非アクティブにするSPAに対応するインターフェイスのリストを確認します。次の例では、Cisco 7304ルータのスロット3内にあるMSCの上部サブスロット(0)に装着されたSPAの4つのインターフェイス(0~3)が起動しています。
Router# show ip interface brief
Interface IP-Address OK? Method Status Protocol
FastEthernet0 13.2.11.100 YES NVRAM up up
GigabitEthernet0/0 172.16.4.2 YES NVRAM up up
GigabitEthernet0/1 unassigned YES NVRAM up down
FastEthernet3/0/0 192.168.50.2 YES NVRAM up up
FastEthernet3/0/1 192.168.51.2 YES NVRAM up up
FastEthernet3/0/2 192.168.52.2 YES NVRAM up up
FastEthernet3/0/3 192.168.53.2 YES NVRAM up up
FastEthernet3/1/0 192.168.54.2 YES NVRAM up up
FastEthernet3/1/1 192.168.55.2 YES NVRAM up up
FastEthernet3/1/2 192.168.56.2 YES NVRAM up up
FastEthernet3/1/3 192.168.57.2 YES NVRAM up up
ステップ 2
hw-module subslot stop コマンドを使用して、SPAを非アクティブにします。次に、Cisco 7304ルータのスロット3内にあるMSCの上部サブスロット(0)に装着されたSPAを非アクティブにし、すべてのインターフェイスをシャットダウンする例を示します。
Router# hw-module subslot 3/0 stop
*Sep 3 07:27:47.775: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/0, changed state to down
*Sep 3 07:27:47.783: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/1, changed state to down
*Sep 3 07:27:47.791: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/2, changed state to down
*Sep 3 07:27:47.799: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/3, changed state to down
ステップ 3
show ip interface brief コマンドを再入力し、非アクティブにしたSPAに対応するインターフェイスが、出力に表示されないことを確認します。次の例では、 show コマンド出力に4つのインターフェイス(FastEthernet3/0/0、FastEthernet3/0/1、FastEthernet3/0/2、およびFastEthernet3/0/3)が表示されません。
Router# show ip interface brief
Interface IP-Address OK? Method Status Protocol
FastEthernet0 13.2.11.100 YES NVRAM up up
GigabitEthernet0/0 172.16.4.2 YES NVRAM up up
GigabitEthernet0/1 unassigned YES NVRAM up down
FastEthernet3/1/0 192.168.54.2 YES NVRAM up up
FastEthernet3/1/1 192.168.55.2 YES NVRAM up up
FastEthernet3/1/2 192.168.56.2 YES NVRAM up up
FastEthernet3/1/3 192.168.57.2 YES NVRAM up up
(注) SPAを非アクティブにするとインターフェイスはダウン ステートになりますが、show ip interfaceコマンドを使用しても、非アクティブ化されたインターフェイスはダウンとして表示されません。非アクティブ化されたインターフェイスはshow出力に表示されません。
ステップ 4
MSCおよびSPAの物理設定ステータスを確認するには、 show c7300 イネーブルEXECコマンドを使用します。MSCサブスロットにSPAが装着されていない場合、 show c7300 コマンドのSPAステータスには値[missing]が表示されます。
次の例では、スロット3内のMSC-100はアクティブですが、上部サブスロット(0)にSPAは装着されていません。
Slot Card Type Status Insertion time
---- --------- ------ --------------
0,1 NSE100 Active 00:45:29 ago
3 7304-MSC-100 Active 00:44:36 ago
The FPGA versions for the cards listed above are current
Shared Port Adapter information:
Slot/Subslot SPA Type Status Insertion time
------------ -------- ------ --------------
3/0 not present missing never
.
MSCの非アクティブ化の設定例
MSCのOIRを実行する場合は、MSCを非アクティブにします。次に、Cisco 7304ルータのスロット3に搭載されたMSC、対応するSPA、およびすべてのインターフェイスを非アクティブにする例を示します。対応するコンソール メッセージも示します。
Router# hw-module slot 3 stop
*Sep 3 06:53:47.275: %WS_ALARM-6-INFO: ASSERT CRITICAL slot 3 Card Stopped Responding OIR Alarm
*Sep 3 06:53:48.055: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/0, changed state to down
*Sep 3 06:53:48.059: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/1, changed state to down
*Sep 3 06:53:48.099: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/2, changed state to down
*Sep 3 06:53:48.103: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/3, changed state to down
MSCのアクティブ化の設定例
MSCのOIRを実行することなくMSCを非アクティブにしたあとに、MSCおよびSPAを再アクティブにする必要が生じた場合は、MSCをアクティブにします。MSCおよびSPAはOIR中の再装着によって、自動的に再アクティブになることに注意してください。
次に、Cisco 7304ルータのスロット3に搭載されたMSC、対応する2つのSPA、およびすべてのインターフェイスをアクティブにする例を示します。対応するコンソール メッセージも示します。
Router# hw-module slot 3 start
*Sep 3 06:54:20.119: %WS_ALARM-6-INFO: CLEAR CRITICAL slot 3 Card Stopped Responding OIR Alarm
*Sep 3 06:54:21.887: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet3/0/0, changed state to up
*Sep 3 06:54:21.895: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet3/0/1, changed state to up
*Sep 3 06:54:21.899: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet3/0/2, changed state to up
*Sep 3 06:54:21.899: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet3/0/3, changed state to up
*Sep 3 06:54:21.903: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet3/1/0, changed state to up
*Sep 3 06:54:21.903: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet3/1/1, changed state to up
*Sep 3 06:54:21.907: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet3/1/2, changed state to up
*Sep 3 06:54:21.907: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet3/1/3, changed state to up
*Sep 3 06:54:22.887: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/0, changed state to up
*Sep 3 06:54:22.899: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/1, changed state to up
*Sep 3 06:54:22.903: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/2, changed state to up
*Sep 3 06:54:22.903: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/3, changed state to up
*Sep 3 06:54:22.907: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/1/0, changed state to up
*Sep 3 06:54:22.907: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/1/1, changed state to up
*Sep 3 06:54:22.911: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/1/2, changed state to up
*Sep 3 06:54:22.911: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/1/3, changed state to up
SPAの非アクティブ化の設定例
SPAのOIRを実行する場合は、SPAを非アクティブにします。次に、Cisco 7304ルータのスロット3内のMSCの上部サブスロット(0)に装着されたSPA(および4つのインターフェイス)を非アクティブにする例を示します。対応するコンソール メッセージも示します。
Router# hw-module subslot 3/0 stop
*Sep 3 06:48:47.239: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/0, changed state to down
*Sep 3 06:48:47.243: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/1, changed state to down
*Sep 3 06:48:47.243: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/2, changed state to down
*Sep 3 06:48:47.243: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/3, changed state to down
SPAのアクティブ化の設定例
SPAのOIRを実行することなくSPAを非アクティブにしたあとに、SPAおよびすべてのインターフェイスを再アクティブにする必要が生じた場合は、SPAをアクティブにします。SPAおよびインターフェイスはOIR中の再装着によって、自動的に再アクティブになることに注意してください。
次に、Cisco 7304ルータのスロット3内のMSCの上部サブスロット(0)に装着されたSPA(および4つのインターフェイス)をアクティブにする例を示します。対応するコンソール メッセージも示します。
Router# hw-module subslot 3/0 start
*Sep 3 06:49:23.479: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet3/0/0, changed state to up
*Sep 3 06:49:23.483: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet3/0/1, changed state to up
*Sep 3 06:49:23.483: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet3/0/2, changed state to up
*Sep 3 06:49:23.483: %LINK-3-UPDOWN: Interface FastEthernet3/0/3, changed state to up
*Sep 3 06:49:28.095: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/0, changed state to up
*Sep 3 06:49:28.951: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/3, changed state to up
*Sep 3 06:49:28.951: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/1, changed state to up
*Sep 3 06:49:28.955: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface FastEthernet3/0/2, changed state to up
インターフェイスへの内部ループバックの設定
ループバックがサポートされていると、ネットワークに接続せずにインターフェイスをテストしたり、インターフェイスとデバイス間の機器の誤動作を診断する場合に便利です。4-Port 10/100 Fast Ethernet SPAおよび2-Port 10/100/1000 Gigabit Ethernet SPAは、内部および外部ループバック モードをサポートします。外部ループバック モードでは、ループバック ケーブルを使用する必要があります。ループバックは、SPA上でトランシーバを介して実行されます。
内部ループバックを設定する場合は、ループバック ケーブルが不要です。ループバックは、ファスト イーサネット インターフェイスおよびギガビット イーサネット インターフェイス ポートの物理(PHY)デバイスで、またはギガビット イーサネット インターフェイス ポートのMAC(メディア アクセス制御)デバイスで内部的に実行されます。内部ループバックはデフォルトでディセーブルです。
インターフェイスへの内部ループバックの設定 ― PHYデバイスでのループバック
(注) 内部ループバックをイネーブルにする前に、インターフェイスの自動ネゴシエーションをディセーブルにする必要があります。詳細については、「RJ-45インターフェイスでの自動ネゴシエーションのディセーブル化」および「光ファイバ インターフェイスでの自動ネゴシエーションのディセーブル化」を参照してください。
SPAのRJ-45インターフェイス上のPHYデバイスで内部ループバックをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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ステップ 1 |
Router(config-if)# speed 100 または Router(config-if)# speed 10 |
100 Mbpsで動作するようにインターフェイスを設定します。 または 10 Mbpsのみで動作するようにインターフェイスを設定します。
(注) speedコマンドの値(auto以外)およびduplexコマンドの値(auto以外)が設定されている場合、これらは強制的 な値です。これらの値はアドバタイズされず、自動ネゴシエーションはディセーブルです。
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ステップ 2 |
Router(config-if)# duplex full または Router(config-if)# duplex half |
全二重モードでのみ動作するようにインターフェイスを設定します。 または 半二重モードでのみ動作するようにインターフェイスを設定します。 |
ステップ 3 |
Router(config-if)# loopback driver または Router(config-if)# loopback |
2-Port 10/100/1000 Gigabit Ethernet SPAのインターフェイス上のPHYデバイスで内部ループバックをイネーブルにします。 4-Port 10/100 Fast Ethernet SPAのインターフェイス上のPHYデバイスで内部ループバックをイネーブルにします。 |
ギガビット イーサネットSPAの光ファイバ インターフェイス上のPHYデバイスで内部ループバックをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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ステップ 1 |
Router(config-if)# no negotiation auto |
2-Port 10/100/1000 Gigabit Ethernet SPAの光ファイバ インターフェイスの自動ネゴシエーションをディセーブルにします。 |
ステップ 2 |
Router(config-if)# loopback driver |
2-Port 10/100/1000 Gigabit Ethernet SPAのインターフェイス上のPHYデバイスで内部ループバックをイネーブルにします。 |
インターフェイスへの内部ループバックの設定 ― ギガビット イーサネットSPAのMACデバイスでのループバック
ギガビット イーサネットSPAのRJ-45インターフェイス上のMACデバイスで内部ループバックをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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ステップ 1 |
Router(config-if)# speed 100 または Router(config-if)# speed 10 |
100 Mbpsで動作するようにインターフェイスを設定します。 または 10 Mbpsのみで動作するようにインターフェイスを設定します。
(注) speedコマンドの値(auto以外)およびduplexコマンドの値(auto以外)が設定されている場合、これらは強制的 な値です。これらの値はアドバタイズされず、自動ネゴシエーションはディセーブルです。
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ステップ 2 |
Router(config-if)# duplex full または Router(config-if)# duplex half |
全二重モードでのみ動作するようにインターフェイスを設定します。 または 半二重モードでのみ動作するようにインターフェイスを設定します。 |
ステップ 3 |
Router(config-if)# loopback mac |
2-Port 10/100/1000 Gigabit Ethernet SPAのインターフェイス上のMACデバイスで内部ループバックをイネーブルにします。 |
ギガビット イーサネットSPAの光ファイバ インターフェイス上のMACデバイスで内部ループバックをイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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ステップ 1 |
Router(config-if)# no negotiation auto |
2-Port 10/100/1000 Gigabit Ethernet SPAの光ファイバ インターフェイスの自動ネゴシエーションをディセーブルにします。 |
ステップ 2 |
Router(config-if)# loopback mac |
2-Port 10/100/1000 Gigabit Ethernet SPAのインターフェイス上のMACデバイスで内部ループバックをイネーブルにします。 |
ループバック ステータスの確認
SPAのインターフェイス ポートでループバックがイネーブルであるかどうかを確認するには、 show interfaces fastethernet または show interfaces gigabitethernet イネーブルEXECコマンドを使用して、[loopback]フィールドの値を調べます。
次に、Cisco 7304ルータのスロット4内にあるMSCの上部サブスロット(0)に装着されたSPAのインターフェイス ポート0(最初のポート)のループバックをディセーブル化する例を示します。
Router# show interfaces fastethernet 4/0/0
FastEthernet4/0/0 is up, line protocol is up
Hardware is SPA-4FE-7304, address is 00b0.64ff.5d80 (bia 00b0.64ff.5d80)
Internet address is 192.168.50.1/24
MTU 9216 bytes, BW 100000 Kbit, DLY 100 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ARPA, loopback not set
ファスト イーサネットSPAの内部ループバックの設定例
次に、Cisco 7304ルータのスロット2内にあるMSCの下部サブスロット(1)に装着されたSPAのRJ-45インターフェイス ポート1(2番めのポート)で、内部ループバックをイネーブルにする例を示します。
!Enter global configuration mode
!
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
!
! Specify the interface address
!
Router(config)# interface fastethernet 2/1/1
!
! Disable autonegotiation
!
Router(config-if)# duplex full
Router(config-if)# speed 100
!
! Enable internal loopback
!
Router(config-if)# loopback
ギガビット イーサネットSPAの光ファイバ インターフェイスの内部ループバックの設定例
次に、Cisco 7304ルータのスロット4内にあるMSCの下部サブスロット(1)に装着されたSPAの光ファイバ インターフェイス ポート0(最初のポート)で、自動ネゴシエーションをディセーブルにする例を示します。
インターフェイスはデュプレックス モード、速度、またはフロー制御をアドバタイズしないで、全二重モードおよび1000 Mbps速度を設定します。ループバックはPHYデバイスに設定されます。
! Enter global configuration mode
!
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)# interface gigabitethernet 4/1/0
!
! Configure the interface for fiber media
!
Router(config-if)# media-type gbic
!
! Disable autonegotiation on the fiber interface
!
Router(config-if)# no negotiation auto
!
! Configure internal loopback at PHY
!
Router(config-if)# loopback driver