この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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• 「Cisco IOS 動作時のコンフィギュレーション レジスタの表示」
• 「ROM モニタ動作時のコンフィギュレーション レジスタの表示」
この付録に記載されているプロセッサ コンフィギュレーション レジスタ情報を使用して、次の作業を行います。
• ブート ソースおよびデフォルトのブート ファイル名の選択
• Trivial File Transfer Protocol(TFTP; 簡易ファイル転送プロトコル)サーバからの起動のイネーブル化
表A-1 に、各コンフィギュレーション メモリ ビットの意味を示します。表には、各設定に関するより詳細な説明が記載されています。
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ブート フィールドのプロセッサ コンフィギュレーション レジスタの下位の 4 ビット(ビット 3、2、1、0)です。 表A-2 で、これらのビット設定が持つ情報を説明します。
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ブート フィールドでは 2 進数で番号を指定します。ブート フィールドの値に 0 を設定した場合、コンソール ポートを使用して OS(オペレーティング システム)を手動で起動する必要があります。次のように、ブートストラップ プロンプトでbコマンドを入力し、OS を起動します。
b -- ROM からデフォルトのシステム ソフトウェアを起動します。
b flash -- フラッシュ メモリ内の最初のファイルを起動します。
b filename [host] -- TFTP を使用してネットワーク上から起動します。
b flash filename -- フラッシュ メモリからファイル(filename)を起動します。
ブート フィールドの値を 2 ~ F に設定して、コンフィギュレーション ファイルにある有効なシステム ブート コマンドを使用した場合、ルータは指示された値どおりにシステム ソフトウェアを起動します( 表A-3 を参照)。ブート フィールドにそれ以外のビット パターンを設定した場合、ルータは残った数字を使用して、ネットブート用にデフォルトのブート ファイル名を形成します。
コンフィギュレーション ファイルに boot コマンドがない場合、ルータはシステムのフラッシュ メモリにある最初のファイルを起動しようとします。システム フラッシュ メモリにファイルがない場合、ルータはブート フィールドの値から抽出した名前(たとえば、cisco2-7200)で、デフォルト ファイルをネットブートしようとします。ネットブートが失敗した場合、ブート フラッシュ メモリ内のブート ヘルパー イメージが起動します。
boot コマンドがコンフィギュレーション ファイルに存在する場合、処理が正常に終了するか、またはそのリストの最後に達するまで、ルータのソフトウェアは各 boot コマンドを順番に処理します。正常にブート処理されないままリストの最後に達してしまった場合、コンフィギュレーション レジスタのビット 13 が設定されていれば、ルータは最大 6 回まで netboot コマンドを再試行します。設定されていない場合、ROMmon で使用できる OS ソフトウェアをロードします。ビット 13 が設定されていないと、ルータはイメージのネットブートをそのまま継続します。ビット 13 のデフォルト設定は 0 です。ビット 13 が設定されている場合、システムは再試行せずにブート フラッシュ メモリで検出したブート ヘルパー イメージを起動します。
サーバは自動コンフィギュレーション処理の一部として、デフォルトのファイル名を作成します。サーバは Cisco で始まるブート ファイル名を作成します。Cisco のあとに、8 進数で示したブート フィールドの数、次にダッシュ、そしてイメージ名が続きます。 表A-3 に、デフォルト ブート ファイル名または実行されるアクションを示します。
(注) NVRAM(不揮発性 RAM)内にあるルータ コンフィギュレーションの boot system configuration コマンドは、デフォルトのネットブート ファイル名を上書きします。
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ビット 7 が設定されると、OEM ビットをイネーブルにします。また、起動時のブートストラップ メッセージをディセーブルにします。
ビット 8 はコンソールの Break キーを制御します。ビット 8 を設定(デフォルト設定)することで、プロセッサはコンソールの Break キーを無視します。ビット 8 を設定しない場合、プロセッサはコマンドとして Break を認識して、システムを強制的にブートストラップ モニタにします(通常のオペレーションは停止します)。Break はコンフィギュレーション設定に関わらず、システム リブート中の最初の 60 秒内であれば送信できます。
ビット 10 は、IP ブロードキャスト アドレスのホスト部分を制御します。ビット 10 を設定した場合、プロセッサは数字にすべて 0 を使用します。ビット 10 を設定しない場合(デフォルト設定)、プロセッサは数字にすべて 1 を使用します。ビット 10 はビット 14 と連動して、IP ブロードキャスト アドレスのネットワークおよびサブネット部分を制御します。 表A-4 に、ビット 10 とビット 14 を併せた使用法を示します。
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コンフィギュレーション レジスタのビット 11 およびビット 12 は、コンソール端末のボー レートを決定します。 表A-5 に、使用できる 4 つのボー レートのビット設定を示します(デフォルトのボー レートは 9600 です)。
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ビット 13 は、ブートロードの障害に対するサーバの応答を決定します。boot コマンドがコンフィギュレーション ファイルに存在する場合、処理が正常に終了するか、またはそのリストの最後に達するまで、ルータのソフトウェアは各 boot コマンドを順番に処理します。正常にブート処理されないままリストの最後に達してしまった場合、コンフィギュレーション レジスタのビット 13 が設定されていれば、ルータは最大 6 回まで netboot コマンドを再試行します。設定されていない場合、ROMmon で使用できる OS ソフトウェアをロードします。ビット 13 が設定されていないと、ルータはイメージのネットブートをそのまま継続します。ビット 13 のデフォルト設定は 0 です。ビット 13 が設定されている場合、システムは再試行せずにブート フラッシュ メモリで検出したブート ヘルパー イメージを起動します。
コンフィギュレーション レジスタを表示するには、show version コマンドまたは show hardware コマンドを使用します。
次に、Cisco 7206VXRルータから show version コマンドを使用した出力例を示します。
ブートストラップが [>] プロンプトを表示した場合、o コマンドの入力によって、現在有効な仮想コンフィギュレーション レジスタを表示します。表示にはビットの説明も含まれます。次に、このコマンドを使用した出力例を示します。
[rommon1] のプロンプトが表示された場合、confreg コマンドの入力によって、現在有効な仮想コンフィギュレーション レジスタを表示します。表示にはビットの説明も含まれます。次に、このコマンドを使用した出力例を示します。
config-register 0x<value>コマンドを使用すると、コンフィギュレーション レジスタをコンフィギュレーション モードで設定できます。次に、このコマンドを使用した出力例を示します。
プロンプトに [>] が表示された場合、or0x<value> コマンドの入力によって、コンフィギュレーション レジスタを設定します。次に、このコマンドを使用した出力例を示します。
プロンプトに [rommon1] が表示された場合、confreg コマンドの入力によって、コンフィギュレーション レジスタを設定します。このコマンドを使用すると、ユーザが各ビットを設定できます。次に、このコマンドを使用した出力例を示します。