使用上のガイドライン
このコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 ユーザ グループの割り当てのためにコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
EIGRP のルーティングおよびメトリック計算のデフォルト動作を変更し、特定の ToS の EIGRP メトリック計算の調整を可能にするには、metric weights コマンドを使用します。
k5 が 0 に等しい場合、次の計算式に従って複合 EIGRP メトリックが計算されます。
メトリック = [k1 * 帯域幅 + (k2 * 帯域幅)/(256 – 負荷) + k3 * 遅延]
k5 がゼロに等しくない場合、追加の計算が実行されます。
メトリック = メトリック * [k5/(信頼性 + k4)]
帯域幅は、2.56 * 1012 の係数で定めた、BPS 単位のパスの最小帯域幅の逆数です。 範囲は 1200-bps ラインから 10 テラビット/秒です。
遅延は 10 マイクロ秒単位です。 遅延の範囲は 10 マイクロ秒 ~ 168 秒です。 遅延がオール 1 のときは、ネットワークが到達不能であることを示します。
遅延パラメータは 32 ビットのフィールドに格納され、39.1 ナノ秒単位で増加します。 遅延の範囲は 1(39.1 ナノ秒)から 16 進数値 FFFFFFFF(10 進数で 4,294,967,040 ナノ秒)です。 遅延がオール 1(つまり、遅延が 16 進数で FFFFFFFF)のときは、ネットワークが到達不能であることを示します。
次の表に、複数の共通メディアで使用されるデフォルト値を示します。
このコマンドは、64 ビット モードでのみサポートされます。 制約値 k6 は 64 ビット モードでは有効ではありません。
表 1 メディア タイプごとの帯域幅値
メディア タイプ |
遅延 |
帯域幅 |
Satellite |
5120(2 秒) |
5120(500 MB) |
Ethernet |
25600(1 ミリ秒 [ms]) |
256000(10 メガビット) |
1.544 Mbps |
512000(20,000 ms) |
1,657,856 ビット |
64 kbps |
512000(20,000 ms) |
40,000,000 ビット |
56 kbps |
512000(20,000 ms) |
45,714,176 ビット |
10 kbps |
512000(20,000 ms) |
256,000,000 ビット |
1 kbps |
512000(20,000 ms) |
2,560,000,000 ビット |
信頼性は 255 のフラクションとして指定されます。 つまり、255 は 100% の信頼性または、十分に安定したリンクです。 負荷は、255 のフラクションとして指定されます。 負荷 255 は、完全に飽和状態のリンクを表します。